JP2000310984A - 組み合わされたビデオおよびコンピュータ生成画像をスケーリングするシステムおよび方法 - Google Patents

組み合わされたビデオおよびコンピュータ生成画像をスケーリングするシステムおよび方法

Info

Publication number
JP2000310984A
JP2000310984A JP2000095919A JP2000095919A JP2000310984A JP 2000310984 A JP2000310984 A JP 2000310984A JP 2000095919 A JP2000095919 A JP 2000095919A JP 2000095919 A JP2000095919 A JP 2000095919A JP 2000310984 A JP2000310984 A JP 2000310984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
interpolator
frequency response
passband
scaled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000095919A
Other languages
English (en)
Inventor
Zhu Daniel Qiang
キアン ツー ダニエル
John Steck Kevin
ジョン ステック ケビン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Publication of JP2000310984A publication Critical patent/JP2000310984A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/403Edge-driven scaling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合ビデオ/コンピュータ生成画像を含む画
像に対して用いることができるフォーマット変換を行う
システムおよび方法を提供すること。 【解決手段】 ビデオおよびコンピュータ生成画像成分
の両方を含む入力画像をスケーリングする方法であっ
て、a)通過帯域と、阻止帯域と、通過帯域および阻止
帯域間にある遷移帯域とを持つ第1の周波数応答特性を
用いて入力画像を処理することによって第1の中間スケ
ーリング済み画像を生成するステップと、b)第1の中
間スケーリング済み画像を処理して、スケーリング済み
エッジ画像を抽出するステップと、c)通過帯域と、阻
止帯域と、通過帯域および阻止帯域間にある遷移帯域と
を持つ第2の周波数応答特性を用いて入力画像を処理す
ることによって第2の中間スケーリング済み画像を生成
するステップであって、第2の周波数応答特性の遷移帯
域は、第1の周波数応答特性の遷移帯域よりも緩やかで
ある、ステップと、d)スケーリング済みエッジ画像を
第2の中間スケーリング済み画像に加えて、出力画像を
生成するステップと、を包含する、方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオフ
ォーマット変換の分野に関する。より具体的には、本発
明は、組み合わされたビデオおよびコンピュータ生成画
像を処理するユニバーサルフォーマット変換アーキテク
チャに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、デジタルテレビ(DTV)のポス
トプロダクション環境においては、異なるフォーマット
のビデオおよびコンピュータ生成画像(CGI)を使用
することが一般的になってきている。高品質のリアルタ
イムビデオラスタCGIのフォーマット変換は、効率的
なDTVコンテンツの制作および配信のルーチン作業の
必須の部分になりつつある。ほとんどの従来のビデオ/
グラフィックスワークステーションは、CPUおよびグ
ラフィックスサブシステムに依存してソフトウェアでの
画像補間を行っている。これらのソフトウェアシステム
を利用する場合、画像素材を適切なフォーマットにして
おかないと、画像編集および画像合成が行えない。より
生産性の高い代替手段は、専用ハードウェアフォーマッ
トコンバータ(以下、フォーマットコンバータを「F
C」とも呼ぶ)を用いることである。
【0003】しかし、生のビデオ画像とCGIとでは信
号特性(例えば、帯域幅)が異なるために、ビデオのス
ケーリング用に最適化されたフォーマットコンバータが
必ずしもCGIにも適しているとは限らない。単一の補
間器を用いた設計では、通常、画像エイリアシング、リ
ンギング、にじみ等のアーチファクトが発生するという
性能上の妥協をせねばならない。この単一の補間器によ
って課される性能上の障壁を克服するために、ビデオお
よびCGIを同時にスケーリングできる新しいFCアー
キテクチャが必要とされている。
【0004】DTV時代の幕開けとともに、米国の主要
TVネットワークはすべて、ATSCが指定するDTV
送信フォーマットを採用している。しかし、個々のTV
ネットワークによって、サポートするDTVフォーマッ
トが異なっている場合がある。このように、複数のDT
Vフォーマットが存在することによって、ビデオポスト
プロダクション処理はますます複雑になるであろう。な
ぜなら、ビデオ/グラフィックスワークステーション
を、複数の入力および出力フォーマットに対応できるよ
うに設計しなければならないからである。従って、DT
Vポストプロダクションにおいて、フォーマット変換処
理は、避けては通れないものであり、現実的な解決策を
見つけなければならない。ハイエンドビデオ/グラフィ
ックスワークステーションの中にはソフトウェア画像補
間を用いて「解像度に依存しない機能」を提供するもの
もあるが、その場合、処理速度と画像スケーリング処理
用システムリソース割付けとがトレードオフの関係とな
る。より生産性を高めるためには、あらゆるDTVフォ
ーマットソースの組み合わせにおいて、効率的に動作す
る専用画像スケーリングハードウェアエンジンが必要で
ある。これは、様々な規格に基づいて作業をしている幅
広い範囲の顧客を相手にしようと考えているポストプロ
ダクション会社にとっては特に重要なことである。さら
に、複数のフォーマットを組み合わせる能力によって、
従来のビデオおよびコンピュータ生成画像(CGI)を
含むプログラム財産の全てを、自由に使用することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フォーマットコンバー
タの設計においては、従来のビデオとCGIの間の大き
く異なる特性を考慮に入れておくことが望ましい。従来
の考え方では、ナイキスト限界値(即ち、0.5サイク
ル/ピクセル)に達する帯域幅を持つCGIは全て、リ
ンギングアーチファクトを防ぐために、スケーリングす
る前にアンチエイリアシングフィルタに通すことが望ま
しいとされている。しかし、CGI画像成分に対して不
必要なアンチエイリアシングフィルタ処理を行うと、画
像のにじみを生じてこれらの画像成分の視覚的な効果を
低減してしまう場合がある。一方、CGI画像成分は、
プラズマディスプレイパネル(PDP)およびデジタル
光処理(DLP)ビデオプロジェクタのようなデジタル
ディスプレイデバイス上に適切に表示されるように、C
GI画像成分の帯域幅は維持しておくことが望ましい。
なぜなら、これらのデバイスは、0.5サイクル/ピク
セルの帯域幅限界までのCGIを表示することができる
からである。デジタルディスプレイの変調伝達関数(M
TF)は100%であるので、グラフィックスアーティ
ストは、その作品を意図した通りに表示させることがで
きるようになった。他のスケーリングアーチファクト
(例えば、リンギング)を低減するためにグラフィック
スの鮮明度を犠牲にすることなく、あらゆるCGIをス
ケーリングできるようなアーキテクチャが必要とされて
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、混合ビデオ/
コンピュータ生成画像を含む画像に対して用いることが
できるユニバーサルフォーマット変換を行うシンプル且
つ効果的な手段を提供する。第1の補間器を用いて第1
の中間スケーリング済み画像を生成する。そして、この
第1の第1の中間スケーリング済み画像をエッジ検出器
で処理して、スケーリング済みエッジ画像を生成する。
次に、第2の補間器を用いて第2の中間スケーリング済
み画像を生成する。そして、スケーリング済みエッジ画
像を第2の中間スケーリング済み画像に加えて変換済み
画像を生成する。
【0007】ある実施形態において、本発明のフォーマ
ット変換アーキテクチャは、相補的な特性を持つ補間器
を各FC内に設けたデュアルFCを用いて実施される。
【0008】本発明による方法は、ビデオおよびコンピ
ュータ生成画像成分の両方を含む入力画像をスケーリン
グする方法であって、a)通過帯域と、阻止帯域と、該
通過帯域および該阻止帯域間にある遷移帯域とを持つ第
1の周波数応答特性を用いて該入力画像を処理すること
によって第1の中間スケーリング済み画像を生成するス
テップと、b)該第1の中間スケーリング済み画像を処
理して、スケーリング済みエッジ画像を抽出するステッ
プと、c)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および
該阻止帯域間にある遷移帯域とを持つ第2の周波数応答
特性を用いて該入力画像を処理することによって第2の
中間スケーリング済み画像を生成するステップであっ
て、該第2の周波数応答特性の遷移帯域は、該第1の周
波数応答特性の遷移帯域よりも緩やかである、ステップ
と、d)該スケーリング済みエッジ画像を該第2の中間
スケーリング済み画像に加えて、出力画像を生成するス
テップとを包含し、これにより、上記目的が達成され
る。
【0009】ある実施形態によれば、前記第1の中間ス
ケーリング済み画像を生成するステップは、前記入力画
像をカイザーウィンドウシンク関数で畳み込むステップ
を含み、前記第2の中間スケーリング済み画像を生成す
るステップは、該入力画像を打切り累乗コサイン関数で
畳み込むステップを含んでいてもよい。
【0010】ある実施形態によれば、前記第1の中間ス
ケーリング済み画像を処理して、スケーリング済みエッ
ジ画像を抽出するステップは、該第1の中間スケーリン
グ済み画像をマーフィルタで処理するステップを含んで
いてもよい。
【0011】ある実施形態によれば、前記入力画像は2
次元(2D)画像であり、前記第1の中間スケーリング
済み画像を生成するステップは、該入力画像を第1の1
次元(1D)周波数応答特性で処理し、これにより、水
平方向にフィルタリングされた画像を生成するステップ
と、該水平方向にフィルタリングされた画像を転置する
ステップと、該転置された水平方向にフィルタリングさ
れた画像を第2の1D周波数応答特性で処理し、これに
より、水平方向および垂直方向にフィルタリングされた
画像を生成するステップとを含んでもよく、該第2の1
D周波数応答特性は、該第1の1D周波数応答特性の通
過帯域、遷移帯域および阻止帯域を持つものであっても
よい。
【0012】本発明によるシステムは、ビデオおよびコ
ンピュータ生成画像の両方を含む入力画像をスケーリン
グするシステムであって、a)通過帯域と、阻止帯域
と、該通過帯域および該阻止帯域間にある遷移帯域とを
規定する周波数応答特性を持ち、該入力画像を処理する
ことによって第1の中間スケーリング済み画像を生成す
る第1の補間器と、b)該第1の中間スケーリング済み
画像を処理して、スケーリング済みエッジ画像を抽出す
るエッジ検出器と、c)通過帯域と、阻止帯域と、該通
過帯域および該阻止帯域間にある遷移帯域とを規定する
周波数応答特性を持ち、該入力画像を処理することによ
って第2の中間スケーリング済み画像を生成する第2の
補間器であって、該第2の補間器の遷移帯域は、該第1
の補間器の遷移帯域よりも緩やかである、第2の補間器
と、d)該スケーリング済みエッジ画像を該第2の中間
スケーリング済み画像に加える加算器とを備えており、
これにより、上記目的が達成される。
【0013】ある実施形態によれば、前記第1の補間器
の周波数応答特性は、3次周波数応答特性であってもよ
い。
【0014】ある実施形態によれば、前記第1の補間器
はカイザーウィンドウシンク補間器であり、前記第2の
補間器は累乗コサイン補間器であってもよい。
【0015】ある実施形態によれば、前記エッジ検出器
はマーフィルタであってもよい。
【0016】ある実施形態によれば、前記入力画像は、
サンプルの水平ラインのシーケンスによって規定される
2次元(2D)画像であり、該入力画像を処理し、これ
により、水平方向にフィルタリングされた画像を生成す
る第1の1次元(1D)補間器と、該水平方向にフィル
タリングされた画像を受け取り、該水平方向にフィルタ
リングされた画像をサンプルの垂直ラインのシーケンス
として提供するように接続された転置メモリと、該転置
メモリにより提供される水平方向にフィルタリングされ
た画像を処理し、これにより、水平方向および垂直方向
にフィルタリングされた画像を生成する第2の1D補間
器と、該水平方向および垂直方向にフィルタリングされ
た画像をサンプルの垂直ラインのシーケンスとして受け
取り、該水平方向および垂直方向にフィルタリングされ
た画像をサンプルの水平ラインのシーケンスとして提供
する第2の転置メモリとを備えていてもよい。
【0017】本発明による別のシステムは、ビデオおよ
びコンピュータ生成画像成分の両方を含む入力画像をス
ケーリングするシステムであって、a)該入力画像を受
け取るように接続された入力ポートと、出力ポートとを
有する第1の補間器であって、通過帯域と、阻止帯域
と、該通過帯域および該阻止帯域間にある遷移帯域とを
規定する周波数応答特性を持つ第1の補間器と、b)入
力ポートおよび出力ポートを有するエッジ検出器であっ
て、該エッジ検出器の入力ポートは該第1の補間器の出
力ポートに接続されている、エッジ検出器と、c)該入
力画像を受け取るように接続された入力ポートと、出力
ポートとを有する第2の補間器であって、通過帯域と、
阻止帯域と、該通過帯域および該阻止帯域間にある遷移
帯域とを規定する周波数応答特性を持ち、該第2の補間
器の遷移帯域は該第1の補間器の遷移帯域よりも緩やか
である、第2の補間器と、d)該エッジ検出器の出力ポ
ートに接続された第1の入力ポートと、該第2の補間器
の出力ポートに接続された第2の入力ポートとを有する
加算器とを備えており、これにより、上記目的が達成さ
れる。
【0018】ある実施形態によれば、前記第1の補間器
はカイザーウィンドウシンク補間器であって、前記第2
の補間器は累乗コサイン補間器であって、前記エッジ検
出器はマーフィルタであってもよい。
【0019】本発明によるキャリアは、コンピュータプ
ログラムがエンコードされたキャリアであって、該コン
ピュータプログラムは、実行時、コンピュータに、ビデ
オおよびコンピュータ生成画像成分の両方を含む入力画
像をスケーリングさせるコンピュータプログラムであ
り、該コンピュータプログラムは、該コンピュータに、 a)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止
帯域間にある遷移帯域とを持つ第1の周波数応答特性で
該入力画像を処理することによって第1の中間スケーリ
ング済み画像を生成するステップと、b)該第1の中間
スケーリング済み画像を処理して、スケーリング済みエ
ッジ画像を抽出するステップと、c)通過帯域と、阻止
帯域と、該通過帯域および該阻止帯域間にある遷移帯域
とを持つ第2の周波数応答特性で該入力画像を処理する
ことによって第2の中間スケーリング済み画像を生成す
るステップであって、該第2の周波数応答特性の遷移帯
域は該第1の周波数応答特性の遷移帯域よりも緩やかで
ある、ステップと、d)該スケーリング済みエッジ画像
を該第2の中間スケーリング済み画像に加えて、出力画
像を生成するステップと、を行わせるコンピュータプロ
グラムであるキャリアであって、これにより、上記目的
が達成される。
【0020】ある実施形態によれば、前記入力画像は2
次元(2D)画像であり、前記第1の中間スケーリング
済み画像を生成するステップは、該入力画像を第1の1
次元(1D)周波数応答特性で処理し、これにより、水
平方向にフィルタリングされた画像を生成するステップ
と、該水平方向にフィルタリングされた画像を転置する
ステップと、該転置された水平方向にフィルタリングさ
れた画像を第2の1D周波数応答特性で処理し、これに
より、水平方向および垂直方向にフィルタリングされた
画像を生成するステップと、を含み、該第2の1D周波
数応答特性は、該第1の1D周波数応答特性の通過帯
域、遷移帯域および阻止帯域を持っていてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照しながら以下の
詳細な説明を読むことにより、本発明が最良に理解され
る。
【0022】ビデオおよびCGIフォーマットコンバー
タの心臓部ともいえる部分は、オリジナル画像を2D平
面内でリサンプリングすることによってあるサンプリン
グ格子から別のサンプリング格子へとデジタル画像を変
換するための画像スケーラである。画像スケーラを設計
する前に、画像スケーリングエンジンにおいて補間器が
果たす役割を理解することが重要である。
【0023】等間隔のデータサンプルに対する画像スケ
ーリングは、離散的補間関数(またはカーネル)とデー
タサンプルとの畳み込み演算と考えることができる。画
像スケーラの数値精度および計算の複雑さは、その補間
カーネルに直接関係している。従って、補間アルゴリズ
ムを作成する場合に設計上および解析上のターゲットと
なるのは、補間カーネルである。画像スケーリング用途
において、様々な種類の補間カーネルが用いられてい
る。これらの様々な種類の補間カーネルの主な違いは、
精度、効率、およびハードウェアの複雑さの間のトレー
ドオフである。
【0024】共一次補間は非常に普及した方法であり、
主に消費者向けビデオおよびグラフィックス用途におい
てPCメーカーによって幅広く使用されている。1次元
の場合、出力サンプルは、以下の等式(1)に示すよう
に、隣接する2つのサンプルの加重和によって計算され
る。
【0025】
【数1】
【0026】但し、x0およびx1は、入力サンプリング
格子点であり、xは、x0およびx1の間の出力サンプリ
ング格子点であり、y()は、関数値(例えば、画像の
強度)である。
【0027】空間領域において、共一次補間は、入力を
以下の等式(2)に示す補間カーネルで畳み込むことと
等価である。
【0028】
【数2】
【0029】共一次補間カーネルの波形および周波数応
答特性を、それぞれ、図1aおよび図1bに示す。共一
次補間は、低コストで実現できるが、プロフェッショナ
ルクオリティのビデオ信号の処理にはあまり用いられな
い。図1bから明らかなように、この共一次補間カーネ
ルでは、エイリアシングの原因となるスプリアス阻止帯
域高周波成分リークが多量に発生している。さらに、通
過帯域は中程度に減衰されており、画像スムージングが
起こっている。通過帯域の減衰を防ぐために理想的なカ
ーネル周波数応答は、以下の等式(3)に示すボックス
カーフィルタである。
【0030】
【数3】
【0031】真性ボックスカー補間フィルタと、図1b
に示す周波数応答特性を有するフィルタとの折衷案は、
3次補間フィルタである。3次補間フィルタリング(例
えば、3乗Bスプライン)を用いる動機は、複数の多項
式から生成された複数のセグメントを有限量のサポート
を用いて組み合わせて、これにより、打切りシンク関数
のゼロ交差をマッチングすることである。この種のカー
ネルは、共一次補間カーネルよりも高い補間精度を提供
し、空間領域において少量のサポートしか必要としな
い。これにより、打切りシンクカーネルを持つ補間フィ
ルタが、少ない計算量で出力サンプルを生成することが
可能になる。しかし、このカーネルにおける非線形項に
より、線形補間フィルタに比べてハードウェアコストが
高くなる。さらに、打切りシンク補間フィルタには、通
過帯域における望ましくない減衰があり、これにより、
画像スムージングを生じ得る。
【0032】サンプリング理論によって、シンク関数が
理想的な補間カーネルであることが確立された。しか
し、これは、空間領域において無限サポートを有するの
で、物理的に実現不可能である。実際には、直接的なシ
ンク関数打切りの結果として生じるリンギングアーチフ
ァクトを低減するために、有限サポートを有するスムー
ザー「ロールオフ」ウィンドウィング関数が用いられて
いる。広く使用されているウィンドウ関数の中でもよく
用いられるのが、以下の等式(4)に示すカイザーウィ
ンドウ関数である。
【0033】
【数4】
【0034】但し、βは、以下の等式(5)に示すフリ
ーパラメータである。
【0035】
【数5】
【0036】従って、補間カーネルは、以下の等式
(6)に示すように、カイザーウィンドウ関数とシンク
関数との積である。
【0037】
【数6】
【0038】図2aおよび図2bは、それぞれ、β=
5、β=20の場合のカイザーウィンドウシンク関数を
示す。βを大きくすると、空間領域におけるテール部が
急に小さくなる。βを大きくすると、周波数領域におい
ては、通過帯域が狭くなり、遷移帯域が広くなり、これ
により、エイリアシングアーチファクトおよび画像のに
じみが増大し得る。しかし、遷移帯域をより緩やかにす
ると、鮮明なエッジ近傍におけるリンギングアーチファ
クトが低減される。通過帯域幅および遷移帯域幅は、用
途に応じてバランスをとって選択される。例えば、エッ
ジリンギングが主たるアーチファクトになる場合にはC
GIスケーリングの際により大きなβの値を選択しても
よいし、一方、ビデオカメラによる帯域制限特性のため
に、ナチュラルビデオスケーリングの場合にはより小さ
なβの値が適切であり得る。
【0039】ウィンドウシンク関数を利用したフィルタ
が、エッジ近傍においてリンギングアーチファクトを生
じることは周知である。ウィンドウシンク関数を利用し
たフィルタは、直接的打切りシンク関数にはない改良点
を提供する一方、通過帯域から阻止帯域への遷移はやは
りかなり急峻である。従って、スムージングに関する制
約を、周波数領域においてフィルタ応答に課すことが望
ましい。望ましい周波数応答が通過帯域から阻止帯域へ
の滑らかな関数であるとすると、そのインパルス応答
は、これよりもずっと速く減衰し、明示的なウィンドウ
イングなしでも打ち切られ得る。
【0040】通過帯域および阻止帯域の間において滑ら
かな遷移を呈する関数の具体例の1つは、累乗コサイン
関数(raised−cosine functio
n)である。その対応補間カーネルは、以下の等式
(7)によって表される。
【0041】
【数7】
【0042】シンク関数と同様に、累乗コサイン関数
は、物理的に実現不可能である。しかし、累乗コサイン
関数のテール部は、1/x3のレートで減衰し、シンク
関数のテール部よりも急速に減少する。実際には、累乗
コサイン関数は、γ値に依存する整数(ナイキスト周期
の整数倍)でパルスを打ち切ることによって近似化でき
る。パラメータγ(「ロールオフパラメータ」として知
られている)が、シンク関数の帯域幅に対して、最小帯
域幅の0%〜100%の間で変化する余剰帯域幅を制御
することは言うまでもない。
【0043】図3aおよび図3bに、余剰帯域幅50%
(γ=50%)の累乗コサイン関数(rc)を、その他
の点では類似のβ=30のカイザーウィンドウシンク関
数(kaiser)と比較して示す。この場合、エイリ
アシング歪みの低減に関してはカイザーウィンドウ関数
の方が良好であるが、リンギング歪みの低減に関しては
累乗コサイン関数の方が良好である。
【0044】画像スケーリングを行う場合、補間カーネ
ルからとった適切な値で入力サンプルを重み付けするこ
とが望ましい。補間器の係数をリアルタイムで計算する
ことを避けるためには、出力サンプルの位相(2つの入
力サンプル間の位置)に基づいて位相セレクタによって
アドレスできるリードオンリーメモリ(ROM)内に複
数組の係数を格納しておけばよい。しかし、入力サンプ
ル格子に対して任意の関係を有するサンプル値を計算す
ることが望ましい。従って、理想的な補間器を定義する
には、無限の個数のフィルタ係数および位相が必要であ
る。現実的な解決策は、多数の、但し有限の個数の位相
を用意することである。従って、ROMルックアップテ
ーブルが対応する係数組を生成することを可能にする最
も近い補間位相に量子化された出力サンプル格子が可能
である。これは、65位相のルックアップテーブルが、
画像データの丸め処理によって生じる誤差以外には実質
的に全く平均平方誤差を与えないことからも分かる。
【0045】図4aは、3つの位相を有する4タップF
IRフィルタによって近似化されたカイザーウィンドウ
シンク関数を持つアナログ補間器カーネルを示す。点
(C00、C01、C02)、三角(C10、C11、C12)およ
び四角(C20、C21、C22)でまとめられた3つの係数
組は、それぞれ、位相0、1および2に対応する。正規
化後の周波数スペクトルのプロット図を、図4bに示
す。
【0046】このような補間器の可能な1つのハードウ
ェア実現例を図5に示す。図5に示す補間器例は、4タ
ップ3相FIRフィルタである。入力サンプルは、4つ
の直列接続された遅延素子510に与えられる。各遅延
素子は、係数乗算器512に接続されている。各乗算器
512は、3つの係数(各相につき1つ)を保持する係
数ルックアップテーブルメモリ(図示せず)を含む。補
間器614に位相選択信号が与えられ、各乗算器512
の1つの入力ポートに与えられる1つの係数組が選択さ
れる。乗算器512の出力信号を加算器514で合算し
て、フィルタ614の出力信号を生成する。
【0047】図5に示す補間フィルタは、4タップ3相
FIRフィルタである。後述するように、本発明の一実
施形態において使用するフィルタは、16タップ128
相フィルタである。このフィルタは、米国特許第505
7911号 ”SYSTEMAND METHOD F
OR CONVERSION OF DIGITAL
VIDEO SIGNALS”に開示されているような
フォーマット変換フィルタを用いて実現できる。この米
国特許は、そのデジタル補間フィルタに関する教示内容
について、参考として本願に援用する。
【0048】一般的に、図6に示すもののような典型的
な1D画像スケーラは、複数の出力サンプルを同じ入力
サンプルから作成したときのサンプル値を保持するフロ
ントエンドバッファ610で構成できる。ローパスフィ
ルタ(LPF)612は、ダウンサンプリングの際にア
ンチエイリアシングフィルタとして用いられる。1D補
間器614は、図5を参照して上記したものと同じであ
る。バッファ616は、ダウン変換の際に出力データを
スムージングするために用いられる。DROP信号は、
2つの入力サンプル間に出力サンプルが1つも無い場合
にアサートされる。この期間中、出力サンプルがバッフ
ァ616に書き込まれることはない。
【0049】位相セレクタ618は、補間器614に位
相選択信号を提供するとともに、バッファ610からの
入力サンプルのフェッチ動作、およびバッファ616へ
の出力サンプルの格納動作を制御する。補間器614内
の係数ルックアップテーブルのアドレシングに用いられ
る位相シーケンスは、以下の等式(8)によって計算で
きる。
【0050】
【数8】
【0051】但し、xは、現在のサンプル位置であり、
AおよびBは、それぞれ出力および入力サンプル間隔で
あり、Npは、位相の合計数である。
【0052】上記の補間カーネルは全て2Dの場合に一
般化できるが、2Dカーネルを利用した画像補間は、ハ
ードウェアが高度になる。あるいは、1D補間を各次元
について行うことによって2D補間を実現することも可
能である。図7に示すように、まず、水平走査線を1D
補間器710を用いて処理する。中間結果を、水平方向
に(即ち、行ごとに)転置メモリ712に格納してお
き、その後、この中間結果を垂直方向に(即ち、列ごと
に)読み出して、第1のパスと同じ第2パス補間器に適
用する。これと等価な2D補間カーネルは分離可能(例
えば、h(x)h(y))であるので、上記の処理の順
序は任意である。
【0053】以下の表2に示すように、分離可能な補間
は、計算の複雑さを大幅に低減する(N×Nの画像で、
n×nのフィルタカーネルの場合、O(n22)からO
(nN2)となる)。
【0054】
【表1】
【0055】補間カーネルは、画像スケーリングにおい
て中枢的な役割を果たす。周波数領域における狭い遷移
領域が望ましい。なぜなら、通過帯域および阻止帯域の
間におけるシャープなカットオフは、にじみおよびエイ
リアシングを最小化するからである。残念なことに、シ
ャープな遷移は、リンギングアーチファクトにも貢献す
る。グラフィックスオーバーレイ付きの映像(例えば、
映画のクレジット)またはテキスト付きの映像(例え
ば、ウェブページ)のようなCGIをスケーリングする
際に、リンギングアーチファクトは特に厄介である。リ
ンギングアーチファクトを低減する目的と、にじみおよ
びエイリアシングを低減する目的は両立しないのであ
る。
【0056】上記の問題を解決する単一の補間器を設計
することは困難であり、好ましい折衷案は、2つの補間
器を用いることである。2つの補間器によってスケーリ
ングされた画像を適切に融合すれば、得られる融合画像
の総合パフォーマンスは、同等の複雑さの単一補間器用
いて得られる画像よりも優れたものとなる。
【0057】上記のように、カイザーウィンドウシンク
関数を調節して、エイリアシング歪みおよびにじみを最
小化するのに好適な狭い遷移帯域を有するようにするこ
とが可能である。一方、累乗コサイン関数を、リンギン
グ歪みを最小化するのに好適な滑らかな遷移帯域を有す
るようにすることが可能である。発見的アルゴリズムを
用いれば、これらの2つのフィルタの好適な特性を融合
することが可能である。発見的アルゴリズムの一例を実
現した装置を図8に示す。
【0058】図8は、本発明によるフォーマット変換シ
ステムを示すブロック図である。2つのFC内に設けら
れた補間器は、相補的な特性を持つように設計されてお
り、これにより、画像合成によって良好なパフォーマン
スを達成することが可能である。
【0059】図8を用いて、入力画像をスケーリングす
る方法を説明することもできる。この方法は、ディス
ク、ディスケットなどの記録媒体または変調搬送波のよ
うなキャリア上のコンピュータプログラムとして実施可
能である。この例示的な方法をコンピュータプログラム
として実施する場合、入力画像および出力画像は、各フ
レームバッファ内に格納することができ、データは、列
方向または行方向のいずれの方向でもフレームバッファ
への出し入れが可能であるので、別に転置処理を行う必
要はない。さらに、2つの補間処理のうちのいずれか一
方または両方において、2つの1次元フィルタを組み合
わせて単体の2次元フィルタとすることができる。
【0060】図8に戻って、入力画像は、第1の補間器
800においてスケーリングされる。本発明の例示的な
実施形態における補間器800は、(βの値を小さくし
たカイザーウィンドウシンク関数のような)比較的シャ
ープなカットオフを持つ周波数応答を有する補間カーネ
ルを用いた2パス1Dスケーラであり、これにより、第
1の中間スケーリング済み画像を生成する。
【0061】スケーラ800によって処理されたものと
同じ入力画像をスケーラ810で処理して、これによ
り、第2の中間スケーリング済み画像を生成する。スケ
ーラ810は、例えば、(中程度のロールオフパラメー
タγを持つ累乗コサイン関数のような)その遷移帯域内
により緩やかなロールオフを持つ補間フィルタを用いた
2パス1Dスケーラであり得る。
【0062】(2D3×3マーフィルタ(Marr f
ilter)のような)ノイズ不感エッジ検出器805
により、補間器800によって与えられた第1の中間ス
ケーリング済み画像を処理して、これにより、第1の中
間スケーリング済み画像の高周波成分を分離する。
【0063】第1の中間スケーリング済み画像を形成す
る際に、その通過帯域から阻止帯域にかけて比較的シャ
ープな遷移を持つ補間器を用いているのは、過剰なエッ
ジリンギングを生じることなくエッジのぼやけ(sof
tening)およびエイリアシングを低減するためで
ある。エッジ検出器805を形成する2Dマーフィルタ
は、本質的には、軽微なリンギングのようなスプリアス
信号に対してロバストであることが分かっている高域通
過フィルタである。エッジ検出器805の高周波出力信
号の振幅をゲインブロック820によってスケーリング
し、これにより、補間器810によって丸められたエッ
ジを補償する。ゲインブロック820において得られる
出力は、リンギングが低減されたスケーリング済み画像
の高域通過信号であり、これを用いてスケーラ810に
よって与えられる出力信号を補償する。図8に示すフォ
ーマット変換システムにおいて、ゲインブロック820
は、エッジ検出器805とは別部材として図示されてい
る。しかし、エッジ検出器805に用いられている係数
を適切にスケーリングすることにより、ゲインブロック
820がエッジ検出器805内に設けられ得ることは、
本願において想起されている。
【0064】滑らかな遷移帯域を持つ補間器810を使
用することは適切である。なぜなら、補間器810は、
リンギングアーチファクトを識別不可能なレベルにまで
抑制できるからである。但し、その代わりに、通過帯域
エッジ近傍における周波数応答の減衰、およびエイリア
シングの問題がある。減衰した周波数は、上記のよう
に、ゲインブロック820の高周波出力信号によって大
部分が補償される。
【0065】合算回路840は、エッジ検出器805お
よびゲインブロック820によって抽出された高周波成
分を合計し、これにより、最終スケーリング済み画像を
生成する。この画像は、カイザーウィンドウシンク補間
器800、エッジ検出器805およびゲインブロック8
20によって与えられたシャープなエッジを有するとと
もに、累乗コサイン補間器810によって与えられる信
号によりリンギングアーチファクトが実質的に全くな
い。
【0066】以下の表3、表4、表5は、それぞれ、累
乗コサイン応答を利用した補間器(γ=50%)の場合
のフィルタ情報、カイザーウィンドウシンク関数補間器
(β=5)の場合のフィルタ情報、およびゲインk=1
の5×5エッジ検出器の場合のフィルタ情報を示す。本
実施形態の補間フィルタには128の位相があり、各位
相には16個の係数がある。本実施形態は、128相フ
ィルタであるが、本願発明者らは、それぞれの位相が異
なるサンプル間位置を規定する65の位相を持つ補間フ
ィルタを用いても良好な結果が得られることを確認し
た。そのようなフィルタの係数は、例えば、表3および
表4に示す偶数の位相を削除することによって得られ
る。
【0067】表3 累乗コサイン応答を利用した補間器(γ=50%)の場
合のフィルタ情報 位相1〜位相7
【0068】
【数9】
【0069】位相8〜位相14
【0070】
【数10】
【0071】位相15〜位相21
【0072】
【数11】
【0073】位相22〜位相28
【0074】
【数12】
【0075】位相29〜位相35
【0076】
【数13】
【0077】位相36〜位相42
【0078】
【数14】
【0079】位相43〜位相49
【0080】
【数15】
【0081】位相50〜位相56
【0082】
【数16】
【0083】位相57〜位相63
【0084】
【数17】
【0085】位相64〜位相70
【0086】
【数18】
【0087】位相71〜位相77
【0088】
【数19】
【0089】位相78〜位相84
【0090】
【数20】
【0091】位相85〜位相91
【0092】
【数21】
【0093】位相92〜位相98
【0094】
【数22】
【0095】位相99〜位相105
【0096】
【数23】
【0097】位相106〜位相112
【0098】
【数24】
【0099】位相113〜位相119
【0100】
【数25】
【0101】位相120〜位相126
【0102】
【数26】
【0103】位相127〜位相128
【0104】
【数27】
【0105】表4 カイザーウィンドウを利用した補間器(γ=5)の場合
のフィルタ情報 位相1〜位相7
【0106】
【数28】
【0107】位相8〜位相14
【0108】
【数29】
【0109】位相15〜位相21
【0110】
【数30】
【0111】位相22〜位相28
【0112】
【数31】
【0113】位相29〜位相35
【0114】
【数32】
【0115】位相36〜位相42
【0116】
【数33】
【0117】位相43〜位相49
【0118】
【数34】
【0119】位相50〜位相56
【0120】
【数35】
【0121】位相57〜位相63
【0122】
【数36】
【0123】位相64〜位相70
【0124】
【数37】
【0125】位相71〜位相77
【0126】
【数38】
【0127】位相78〜位相84
【0128】
【数39】
【0129】位相85〜位相91
【0130】
【数40】
【0131】位相92〜位相98
【0132】
【数41】
【0133】位相99〜位相105
【0134】
【数42】
【0135】位相106〜位相112
【0136】
【数43】
【0137】位相113〜位相119
【0138】
【数44】
【0139】位相120〜位相126
【0140】
【数45】
【0141】位相127〜位相128
【0142】
【数46】
【0143】表5 ゲインk=1の5×5エッジ検出器(マーフィルタ)の
場合のフィルタ情報
【0144】
【数47】
【0145】上記では、本発明を、カイザーウィンドウ
シンク関数および累乗コサイン関数を利用した補間器を
例に挙げて説明してきたが、他の種類の補間関数を用い
得ることも本願において想起されている。例えば、LS
誤差の周波数領域重み付けを可能にする汎用化された周
波数領域最小自乗(LS)FIRとして適切なフィルタ
を設計することが可能である。上記の設計上の条件を考
慮すれば、このような補間器を用いることが可能であ
る。あるいは、異なる(または同じ)ウィンドウイング
関数および/または異なるパラメータを持つ複数のウィ
ンドウシンク関数を用いることが可能である。理想的に
は、2つの補間器の特性は相補的である。エッジ検出器
の前段に設けられる補間器は、画像の高周波成分を保護
するために、通過帯域において比較的平坦であることが
望ましい。また、この補間器は、過剰なエッジリンギン
グを生じることなく適度にシャープなカットオフを有す
ることが望ましい。さらに、他方の補間器は、リンギン
グアーチファクトを最低限に抑えるために帯域の端部に
おいてより緩やかなロールオフを有しているとともに、
エイリアシング誤差を最小限に抑えるために良好な阻止
帯域減衰を有することが望ましい。
【0146】図9、図10aおよび図10bは、それぞ
れ、オリジナル画像、および2つのアップ変換済みテキ
スト画像を示す。これらの画像は全て、リンギングアー
チファクトの有無をよりはっきりと示すためにコントラ
ストを高めてある。図10aは、16タップ12ビット
128相1Dフィルタを用いて実施されたカイザーウィ
ンドウシンク補間器(β=5)のみを用いた場合に得ら
れるテキスト画像である。各文字の周りには強いリンギ
ングアーチファクトが見られ、これにより、文字の読み
やすさを低下させている。これにより、ウィンドウシン
ク補間器だけでは、得られる結果を妥協することなく良
好なスケーリングを行うことは不可能であることが明ら
かである。
【0147】図10bは、同じカイザーウィンドウシン
ク補間器およびロールオフ50%の累乗コサイン補間器
を用いた図8に示す本発明のフォーマット変換アーキテ
クチャを用いて得られるテキスト画像である。このスケ
ーリング済みテキストは、目に見えるリンギングアーチ
ファクトがほとんどなく、より読みやすいものになって
いる。
【0148】開示したスケーリングアーキテクチャは、
図12a、図12bに示したアップ変換したTVテスト
パターン、および図13a、図13bに示したダウン変
換したTVテストパターンに示すように、従来のビデオ
スケーリング用途に適している。図11は、オリジナル
テストパターンである。本発明のスケーリング方法によ
れば、単一の補間器の場合とほぼ同じ画像を生成するこ
とができ、従来のビデオスケーリングに対して全く妥協
をしていない。テスト画像に対するシミュレーションに
より、1つの補間器のみを使用するスケーリング技術と
比べても本発明による新規なスケーリング方法が効果的
であることが確認されている。
【0149】デジタルビデオフォーマット変換により、
ビデオポストプロダクション施設・業者が、現在のよう
なDTVマルチフォーマット放送環境において様々な規
格に基づいて作業をしている幅広い範囲の顧客を相手に
することが可能になる。さらに、フォーマット変換によ
って、ポストプロダクション施設・業者が、その出処に
関わらずあらゆるプログラム財産を自由に利用すること
ができるようになる。多くのビデオ/グラフィックスワ
ークステーションが、画像スケーリング機能をソフトウ
ェアで提供しているが、専用ハードウェアソリューショ
ンがより効率的な選択肢であることがはっきりするであ
ろう。本発明は、上記のような高効率2パス1D補間ア
ーキテクチャを用いている。スケーリング済みCGIに
おいて典型的に見られるリンギングアーチファクトをな
くすために、本発明のユニバーサルフォーマット変換ア
ーキテクチャは、2つのFCを使用する。2つのFCの
主な違いは、その周波数応答特性にある。即ち、これら
の2つのFCの補間カーネルは、相補的な周波数応答特
性を持つようにプログラムされているのである。従っ
て、一方の補間器は、エイリアシングおよびにじみをあ
まり生じず、他方の補間器は、リンギングをあまり生じ
ない。エッジエクストラクション技術を用いることによ
り、2つのスケーリング済み画像を合成して、ビデオ/
CGI同時スケーリングとしては最高のパフォーマンス
を有する1つの画像を得ることができる。
【0150】通過帯域が比較的広く、この通過帯域から
阻止帯域にかけての遷移帯域が比較的狭い第1の補間器
を用いて第1の中間スケーリング済み画像を生成する。
この補間器は、補間された画像中に高周波成分を残す
が、強いエッジに隣接する箇所ではリンギング歪みを引
き起こし得る。そして、この第1の第1の中間スケーリ
ング済み画像を、強いエッジを抽出し、その強いエッジ
に関連するリンギング歪みは無視するエッジ検出器で処
理する。エッジ検出器の出力信号は、スケーリング済み
エッジ画像である。次に、比較的狭い通過帯域およびよ
り緩やかな遷移帯域を持つ第2の補間器を用いて第2の
中間スケーリング済み画像を生成する。この補間器は元
の画像に比べて高周波成分が低減された画像を生成す
る。そして、スケーリング済みエッジ画像を第2の中間
スケーリング済み画像に加えて変換済み画像を生成す
る。この変換済み画像には、第1の中間スケーリング済
み画像と実質的に同じ程度の高周波成分があるが、リン
ギング歪み成分は実質的になくなっている。
【0151】本発明を、特定の実施形態を例に挙げて説
明したが、本発明はそれらの実施形態に限定されない。
従って、特許請求の範囲の記載は、本発明の上記の実施
形態のみを包含するものではなく、特許請求の範囲に規
定される本発明の範囲を逸脱することなく当業者がなし
得る他の実施形態をも包含するものである。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば、混合ビデオ/コンピュ
ータ生成画像を含む画像に対して用いることができるフ
ォーマット変換を行うシステムおよび方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1a】共一次補間のフィルタカーネルを示す振幅対
周波数のグラフ
【図1b】図1aに示す共一次補間カーネルの周波数応
答特性を示す振幅対周波数のグラフ
【図2a】カイザーウィンドウシンク関数についての2
つのフィルタカーネルの例を示す振幅対周波数のグラフ
【図2b】図2aに示すカイザーウィンドウシンク関数
の周波数応答特性を示す振幅対周波数のグラフ
【図3a】2つの累乗コサイン関数についての2つのフ
ィルタカーネルの例を示す振幅対周波数のグラフ
【図3b】図3aに示す累乗コサイン関数についての2
つの周波数応答特性の例を示す振幅対周波数のグラフ
【図4a】3相フィルタカーネルを規定する補間カーネ
ルのアナログ波形のサンプリング例を示す振幅対周波数
のグラフ
【図4b】図4aに示す3つの相のそれぞれについての
周波数応答特性を示す周波数対振幅のグラフ
【図5】従来技術による、3つの相を有する1次元4タ
ップ有限インパルス応答補間器の一例を示す図
【図6】従来技術による、1D画像スケーラアーキテク
チャの一例を示す図
【図7】画像スケーリングに用いられ得る2パス1D補
間アーキテクチャの一例を示す図
【図8】本発明による、ユニバーサルフォーマット変換
アーキテクチャの一例を示す図
【図9】本発明の動作を説明するための、オリジナルテ
キスト画像の一例を示す図
【図10a】従来技術による、単一補間器を用いたアッ
プ変換の一例を示すテキスト図
【図10b】図8に示すユニバーサルフォーマット変換
アーキテクチャを用いたアップ変換の一例を示すテキス
ト図
【図11】テレビ用テストパターンを示すイメージ図
【図12a】単一補間器を用いてアップ変換された図1
1のテストパターンを示すイメージ図
【図12b】図8に示すユニバーサルフォーマット変換
アーキテクチャを用いてアップ変換された図11のテス
トパターンを示すイメージ図
【図13a】単一補間器を用いてダウン変換された図1
1のテストパターンを示すイメージ図
【図13b】図8に示すユニバーサルフォーマット変換
アーキテクチャを用いてダウン変換された図11のテス
トパターンを示すイメージ図
【符号の説明】
800 カイザーウィンドウシンク補間器 805 エッジ検出器 810 累乗コサイン補間器 820 ゲインブロック 840 合算回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオおよびコンピュータ生成画像成分
    の両方を含む入力画像をスケーリングする方法であっ
    て、 a)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止
    帯域間にある遷移帯域とを持つ第1の周波数応答特性を
    用いて該入力画像を処理することによって第1の中間ス
    ケーリング済み画像を生成するステップと、 b)該第1の中間スケーリング済み画像を処理して、ス
    ケーリング済みエッジ画像を抽出するステップと、 c)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止
    帯域間にある遷移帯域とを持つ第2の周波数応答特性を
    用いて該入力画像を処理することによって第2の中間ス
    ケーリング済み画像を生成するステップであって、該第
    2の周波数応答特性の遷移帯域は、該第1の周波数応答
    特性の遷移帯域よりも緩やかである、ステップと、 d)該スケーリング済みエッジ画像を該第2の中間スケ
    ーリング済み画像に加えて、出力画像を生成するステッ
    プと、を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の中間スケーリング済み画像を
    生成するステップは、前記入力画像をカイザーウィンド
    ウシンク関数で畳み込むステップを含み、 前記第2の中間スケーリング済み画像を生成するステッ
    プは、該入力画像を打切り累乗コサイン関数で畳み込む
    ステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の中間スケーリング済み画像を
    処理して、スケーリング済みエッジ画像を抽出するステ
    ップは、該第1の中間スケーリング済み画像をマーフィ
    ルタで処理するステップを含む、請求項1に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記入力画像は2次元画像であり、前記
    第1の中間スケーリング済み画像を生成するステップ
    は、 該入力画像を第1の1次元周波数応答特性で処理し、こ
    れにより、水平方向にフィルタリングされた画像を生成
    するステップと、 該水平方向にフィルタリングされた画像を転置するステ
    ップと、 該転置された水平方向にフィルタリングされた画像を第
    2の1次元周波数応答特性で処理し、これにより、水平
    方向および垂直方向にフィルタリングされた画像を生成
    するステップと、を含み、 該第2の1次元周波数応答特性は、該第1の1次元周波
    数応答特性の通過帯域、遷移帯域および阻止帯域を持
    つ、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ビデオおよびコンピュータ生成画像の両
    方を含む入力画像をスケーリングするシステムであっ
    て、 a)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止
    帯域間にある遷移帯域とを規定する周波数応答特性を持
    ち、該入力画像を処理することによって第1の中間スケ
    ーリング済み画像を生成する第1の補間器と、 b)該第1の中間スケーリング済み画像を処理して、ス
    ケーリング済みエッジ画像を抽出するエッジ検出器と、 c)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止
    帯域間にある遷移帯域とを規定する周波数応答特性を持
    ち、該入力画像を処理することによって第2の中間スケ
    ーリング済み画像を生成する第2の補間器であって、該
    第2の補間器の遷移帯域は、該第1の補間器の遷移帯域
    よりも緩やかである、第2の補間器と、 d)該スケーリング済みエッジ画像を該第2の中間スケ
    ーリング済み画像に加える加算器と、を備える、システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記第1の補間器の周波数応答特性は、
    3次周波数応答特性である、請求項5に記載のシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記第1の補間器はカイザーウィンドウ
    シンク補間器であり、前記第2の補間器は累乗コサイン
    補間器である、請求項6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記エッジ検出器はマーフィルタであ
    る、請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記入力画像は、サンプルの水平ライン
    のシーケンスによって規定される2次元画像であり、前
    記第1の補間器は、 該入力画像を処理し、これにより、水平方向にフィルタ
    リングされた画像を生成する第1の1次元補間器と、 該水平方向にフィルタリングされた画像を受け取り、該
    水平方向にフィルタリングされた画像をサンプルの垂直
    ラインのシーケンスとして提供するように接続された転
    置メモリと、 該転置メモリにより提供される水平方向にフィルタリン
    グされた画像を処理し、これにより、水平方向および垂
    直方向にフィルタリングされた画像を生成する第2の1
    次元補間器と、 該水平方向および垂直方向にフィルタリングされた画像
    をサンプルの垂直ラインのシーケンスとして受け取り、
    該水平方向および垂直方向にフィルタリングされた画像
    をサンプルの水平ラインのシーケンスとして提供する第
    2の転置メモリと、を備えている、請求項5に記載のシ
    ステム。
  10. 【請求項10】 ビデオおよびコンピュータ生成画像成
    分の両方を含む入力画像をスケーリングするシステムで
    あって、 a)該入力画像を受け取るように接続された入力ポート
    と、出力ポートとを有する第1の補間器であって、通過
    帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止帯域間に
    ある遷移帯域とを規定する周波数応答特性を持つ第1の
    補間器と、 b)入力ポートおよび出力ポートを有するエッジ検出器
    であって、該エッジ検出器の入力ポートは該第1の補間
    器の出力ポートに接続されている、エッジ検出器と、 c)該入力画像を受け取るように接続された入力ポート
    と、出力ポートとを有する第2の補間器であって、通過
    帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止帯域間に
    ある遷移帯域とを規定する周波数応答特性を持ち、該第
    2の補間器の遷移帯域は該第1の補間器の遷移帯域より
    も緩やかである、第2の補間器と、 d)該エッジ検出器の出力ポートに接続された第1の入
    力ポートと、該第2の補間器の出力ポートに接続された
    第2の入力ポートとを有する加算器と、を備える、シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記第1の補間器はカイザーウィンド
    ウシンク補間器であって、 前記第2の補間器は累乗コサイン補間器であって、 前記エッジ検出器はマーフィルタである、請求項10に
    記載のシステム。
  12. 【請求項12】 コンピュータプログラムがエンコード
    されたキャリアであって、該コンピュータプログラム
    は、実行時、コンピュータに、ビデオおよびコンピュー
    タ生成画像成分の両方を含む入力画像をスケーリングさ
    せるコンピュータプログラムであり、該コンピュータプ
    ログラムは、該コンピュータに、 a)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止
    帯域間にある遷移帯域とを持つ第1の周波数応答特性で
    該入力画像を処理することによって第1の中間スケーリ
    ング済み画像を生成するステップと、 b)該第1の中間スケーリング済み画像を処理して、ス
    ケーリング済みエッジ画像を抽出するステップと、 c)通過帯域と、阻止帯域と、該通過帯域および該阻止
    帯域間にある遷移帯域とを持つ第2の周波数応答特性で
    該入力画像を処理することによって第2の中間スケーリ
    ング済み画像を生成するステップであって、該第2の周
    波数応答特性の遷移帯域は該第1の周波数応答特性の遷
    移帯域よりも緩やかである、ステップと、 d)該スケーリング済みエッジ画像を該第2の中間スケ
    ーリング済み画像に加えて、出力画像を生成するステッ
    プと、を行わせるコンピュータプログラムである、キャ
    リア。
  13. 【請求項13】 前記入力画像は2次元画像であり、前
    記第1の中間スケーリング済み画像を生成するステップ
    は、 該入力画像を第1の1次元周波数応答特性で処理し、こ
    れにより、水平方向にフィルタリングされた画像を生成
    するステップと、 該水平方向にフィルタリングされた画像を転置するステ
    ップと、 該転置された水平方向にフィルタリングされた画像を第
    2の1次元周波数応答特性で処理し、これにより、水平
    方向および垂直方向にフィルタリングされた画像を生成
    するステップと、を含み、 該第2の1次元周波数応答特性は、該第1の1次元周波
    数応答特性の通過帯域、遷移帯域および阻止帯域を持
    つ、請求項12に記載のキャリア。
JP2000095919A 1999-03-30 2000-03-30 組み合わされたビデオおよびコンピュータ生成画像をスケーリングするシステムおよび方法 Withdrawn JP2000310984A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/281.554 1999-03-30
US09/281,554 US6424749B1 (en) 1999-03-30 1999-03-30 System and method for scaling combined video and computer generated imagery

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000310984A true JP2000310984A (ja) 2000-11-07

Family

ID=23077775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000095919A Withdrawn JP2000310984A (ja) 1999-03-30 2000-03-30 組み合わされたビデオおよびコンピュータ生成画像をスケーリングするシステムおよび方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6424749B1 (ja)
EP (1) EP1041511B1 (ja)
JP (1) JP2000310984A (ja)
DE (1) DE69906031T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007538436A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 オーセ ドキュメント テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 画像を補間および補正する方法および装置
JP2014116934A (ja) * 2012-12-05 2014-06-26 Samsung Techwin Co Ltd 映像処理方法及びその装置
KR101484101B1 (ko) * 2010-03-08 2015-01-16 (주)테크노니아 동영상 변환 장치

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPQ377899A0 (en) * 1999-10-29 1999-11-25 Canon Kabushiki Kaisha Phase three kernel selection
US6714258B2 (en) * 2000-03-15 2004-03-30 Koninklijke Philips Electronics N.V. Video-apparatus with noise reduction
GB2371458A (en) * 2001-01-17 2002-07-24 Eastman Kodak Co Method of enlargement of a digital image
US6993207B1 (en) * 2001-10-05 2006-01-31 Micron Technology, Inc. Method and apparatus for electronic image processing
US20030189581A1 (en) * 2002-04-08 2003-10-09 Nasoff David G. Content based window filtering for simultaneous display of multiple high-quality video and graphics windows
WO2004044843A2 (en) * 2002-11-06 2004-05-27 Digivision, Inc. Systems and methods for image enhancement in multiple dimensions
US7164807B2 (en) * 2003-04-24 2007-01-16 Eastman Kodak Company Method and system for automatically reducing aliasing artifacts
US7171055B2 (en) * 2003-04-24 2007-01-30 Eastman Kodak Company Parametric means for reducing aliasing artifacts
DE602004009558T2 (de) * 2003-04-29 2008-02-07 Nxp B.V. Digitale filteranordnung
KR20040100735A (ko) * 2003-05-24 2004-12-02 삼성전자주식회사 영상보간장치 및 영상보간방법
FR2860629B1 (fr) * 2003-10-01 2005-12-02 Sagem Dispositif de positionnement d'un utilisateur par reperage sur les deux yeux
KR100548206B1 (ko) * 2003-10-08 2006-02-02 삼성전자주식회사 디지털 영상 처리장치 및 그의 영상처리방법
US7391933B2 (en) * 2003-10-30 2008-06-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for image interpolation based on adaptive polyphase filters
US8577184B2 (en) * 2005-01-19 2013-11-05 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army System and method for super-resolution imaging from a sequence of color filter array (CFA) low-resolution images
US7856154B2 (en) * 2005-01-19 2010-12-21 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army System and method of super-resolution imaging from a sequence of translated and rotated low-resolution images
US7602997B2 (en) * 2005-01-19 2009-10-13 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Method of super-resolving images
US8666196B2 (en) * 2005-01-19 2014-03-04 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army System and method for super-resolution imaging from a sequence of color filter array (CFA) low-resolution images
US7446820B2 (en) * 2005-03-30 2008-11-04 Intel Corporation Methods and apparatus for re-scaling image by variable re-scaling factor using B-spline interpolator
US7619639B1 (en) * 2005-09-12 2009-11-17 Nvidia Corporation Adaptive scaling using a programmable video engine
US8199149B2 (en) * 2007-12-13 2012-06-12 Tektronix, Inc. Automatic generation of frequency domain mask
US8602994B2 (en) 2009-03-09 2013-12-10 Mayo Foundation For Medical Education And Research Method for ultrasound vibrometry using orthogonal basis functions
JP5706177B2 (ja) * 2010-02-09 2015-04-22 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 超解像処理装置及び超解像処理方法
US8249395B2 (en) * 2010-03-05 2012-08-21 Intel Corporation System, method, and computer program product for picture resizing
US20120081388A1 (en) * 2010-09-30 2012-04-05 Sharp Laboratories Of America, Inc. Scaling for a lcd based upon viewing angle
US8520971B2 (en) * 2010-09-30 2013-08-27 Apple Inc. Digital image resampling

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5057911A (en) 1989-10-19 1991-10-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. System and method for conversion of digital video signals
MY114249A (en) 1993-10-27 2002-09-30 Sharp Kk Image processing apparatus that can provide image data of high quality without deterioration in picture quality.
US5446804A (en) 1994-04-14 1995-08-29 Hewlett-Packard Company Magnifying digital image using edge mapping
US5587742A (en) 1995-08-25 1996-12-24 Panasonic Technologies, Inc. Flexible parallel processing architecture for video resizing

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007538436A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 オーセ ドキュメント テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 画像を補間および補正する方法および装置
US8005310B2 (en) 2004-05-19 2011-08-23 Oce Printing Systems Gmbh Method and device for interpolation and correction of an image
KR101484101B1 (ko) * 2010-03-08 2015-01-16 (주)테크노니아 동영상 변환 장치
JP2014116934A (ja) * 2012-12-05 2014-06-26 Samsung Techwin Co Ltd 映像処理方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6424749B1 (en) 2002-07-23
EP1041511B1 (en) 2003-03-19
DE69906031T2 (de) 2003-12-18
DE69906031D1 (de) 2003-04-24
EP1041511A3 (en) 2001-09-19
EP1041511A2 (en) 2000-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000310984A (ja) 組み合わされたビデオおよびコンピュータ生成画像をスケーリングするシステムおよび方法
US7151863B1 (en) Color clamping
US6295322B1 (en) Processing apparatus for synthetically extending the bandwidth of a spatially-sampled video image
US5835160A (en) Sampling rate conversion using digital differential analyzers
WO1985000908A1 (en) Image processing method using a collapsed walsh-hadamard transform
KR101816661B1 (ko) 비디오 스케일러들에서의 링잉 억제
JP2010213284A (ja) 多次元画像の画質向上のためのシステムおよび方法
US6650790B1 (en) Digital processing apparatus for variable image-size enlargement with high-frequency bandwidth synthesis
KR100373135B1 (ko) 이미지스케일링필터의형성방법
KR20050109625A (ko) 공간 이미지 변환
EP1565878A1 (en) A unit for and method of image conversion
JP2000165664A (ja) 画像の解像度変換装置及び方法
JP2671637B2 (ja) ディジタル画像の拡大・縮小の方法およびその装置
US20030102991A1 (en) Digital sample frequency converter
JP2006524463A (ja) デジタル信号のサンプリングレート変換及び利得制御されたフィルタ処理の組合せ
Zhu et al. A Universal Format Conversion Architecture for Simultaneous Video and Computer Generated Imagery Scaling
JPH0695626B2 (ja) 帯域制限補間フイルタ
JP4345350B2 (ja) 画像サンプル数変換方法及び画像サンプル数変換装置
JPH04326183A (ja) 画像の拡大/縮小方法
Kang et al. 3-D Filter Realized in the Spatial Domain
JPH04333989A (ja) 画像拡大装置
JP3387122B2 (ja) 画像特殊効果装置
AU745279B2 (en) Colour clamping
Rubini et al. Design of Low Cost Image Scaling Processor Using Single Line Buffer Based on VLSI Architecture
Fry et al. A comparison of bicubic and biquintic interpolators suitable for real-time hardware implementation

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605