JP2000310843A - 像投影方法、および該方法を用いたコンタクトホールの露光方法 - Google Patents

像投影方法、および該方法を用いたコンタクトホールの露光方法

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JP2000310843A JP11982799A JP11982799A JP2000310843A JP 2000310843 A JP2000310843 A JP 2000310843A JP 11982799 A JP11982799 A JP 11982799A JP 11982799 A JP11982799 A JP 11982799A JP 2000310843 A JP2000310843 A JP 2000310843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きさが限定された2次元周期的コンタクトホ
ール列のようなパターンに対して、有効光源を最適化す
ることができ、コントラストと深度とを共に向上させる
ことが可能な像投影方法、および該方法を用いたコンタ
クトホールの露光方法を提供すること。 【解決手段】ピッチが2k1(λ/NA)の縦方向と横
方向に二次元周期的な配列を有する微細な格子状パター
ンを照射し、該微細な格子状パターンで生じる回折光を
投影光学系の瞳に入射させて微細な格子状パターン像を
投影する像投影方法であって、前記ピッチが0.5≦2
k1≦1.0とされた微細な格子状パターンを、瞳の円
と重ねたときに一部が該円からはみ出る矩形の環と該瞳
の円とを重ねた際の交わる領域に対応する有効光源を瞳
に形成する光で照射するようにした像投影方法、および
該方法を用いたコンタクトホールの露光方法を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像投影方法、およ
び該方法を用いたコンタクトホールの露光方法に関し、
特に、大きさが限定された2次元周期的コンタクトホー
ル列のようなパターンに対して、有効光源を最適化する
ようにした像投影方法、および該方法を用いたコンタク
トホールの露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトホールの形成方法に関して
は、既に、IDEAL露光方式を用いた方法が提案され
ており、そこでは実際のコンタクトホールの配置された
レチクルを用いた通常露光と、縦横に数多く配列した周
期的コンタクトホール列のレチクルを用いた露光との、
二重露光をおこなう方法について述べられている。ま
た、縦方向と横方向に周期的である二次元周期的コンタ
クトホール列の露光に関しても、2光束干渉による露光
方法が提案されている。
【0003】二次元周期的コンタクトホール列は、図2
に示すようなレチクルによって作成される。図2は、レ
チクル上のパターンを示し、図中黒い部分はガラスなど
の基板にクロムなどの遮光膜により遮光部、黒に囲まれ
た部分はガラスなどの光透過部を示している。図2
(b)は、図2(a)の遮光部に対応するところが光透
過部となり、この図2(a)の光透過部に対応するとこ
ろが位相が周囲と反転しているようなクロムレスの位相
シフトマスクとなっている。図2(c)には、隣り合う
光透過部の位相が互いに反転している位相シフトマスク
の格子パターンよりなる構成が示されている。また、図
2(d)には、遮光部のない隣り合う光透過部の位相が
互いに反転している位相シフトマスクの格子パターンよ
りなり、1つの格子の長さは図2(c)の2倍になって
いる構成が示されている。
【0004】図2に示すような周期的コンタクトホール
列を図1に示すような4重極照明を用いて露光すると、
2光束干渉がおこる。図1の図中の斜線部が投影光学系
の瞳(以下瞳と記す。)上の照明光の有効光源分布を示
している。2光束干渉による周期的コンタクトホール列
の解像の様子を、図3から図6を用いて簡単に説明す
る。図3に示すように微細な周期的コンタクトホール列
の格子状パターンをx方向から斜めに照明すると0次光
が傾いてマスク上パターンを照明し、0次光と1方の1
次光の2光束の干渉によってL/Sパターンとして解像
する。またy方向から斜めに照明すると同様に0次光と
1方の1次光の2光束の干渉によって前述のものに直交
したL/Sパターンとして解像する。4重極照明によっ
てマスクの種類により、図2(a)(b)のようなパタ
ーンでは前記瞳上に図5右図のような2光束干渉がおこ
り、図2(c)(d)のようなパターンでは瞳上に図6
右図のような2光束干渉がおこる。
【0005】この時の像は図4に示すようになり、これ
らの直交したL/Sパターンの重ね合せによってコンタ
クトホール列が形成される。この時の強度分布はA断面
上とB断面上では図4右のパターンの上に示される分布
となる。A断面のコントラストは最大、 (Imax−Imin)/(Imax+Imin)=(2−1)/( 2+1)=0.33 (A) B断面のコントラストは最大、 (Imax−Imin)/(Imax+Imin)=(1−0)/( 1+0)=1.0 (B) となり、パターンを光透過型としてとらえるとA断面、
パターンを光遮光型としてとらえるとB断面のコントラ
ストが得られる。
【0006】つまり、光をあてたところがパターンとし
て形成される場合、光強度の高いA断面上にある強度2
の部分が所定の露光量に達したときにパターンが形成さ
れる。この所定の露光量はレジストの物性による。逆に
光のあたらないところがパターンとして形成される場
合、光強度の低いB断面上にある強度0の部分のパター
ンが形成される。通常ポジ型レジストを用い、この場合
はコンタクトホールの穴をあけるために、ホールパター
ン位置は光が当たる部分となるのでA断面のコントラス
トが像の形成に関連する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】4重極照明では瞳上の
所定の位置にある4点の付近に照明光のエネルギーを集
中させることになる。このような有効光源分布にするた
めに、実際には照明系の投影光学系の瞳と共役な位置に
ある面内で所定の位置の4点付近に照明光の分布を集中
させ、さらに所定の位置の4点を中心とするある大きさ
に絞るために図1のような4重極の開口絞りをいれるこ
とにより、4重極の2次光源を形成する。絞りは図1の
斜線部が開口部分となる。したがって、このような4重
極照明では、この絞りによって照明光の一部の光のみを
露光光として用い、それ以外は不要な光として排除する
ため、照明のエネルギー効率が悪くなる場合がある。
【0008】そこで、本発明は、大きさが限定された2
次元周期的コンタクトホール列のようなパターンに対し
て、有効光源を最適化することができ、コントラストと
投影光学系の焦点深度とを共に向上させることが可能な
像投影方法、および該方法を用いたコンタクトホールの
露光方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、像投影方法、および該方法を用いたコンタ
クトホールの露光方法を、つぎのように構成したことを
特徴とするものである。すなわち、本発明の像投影方法
は、ピッチが2k1(λ/NA)の縦方向と横方向に二
次元周期的な配列を有する微細な格子状パターンを照射
し、該微細な格子状パターンで生じる回折光を投影光学
系の瞳に入射させて微細な格子状パターン像を投影する
像投影方法であって、前記ピッチが0.5≦2k1≦
1.0とされた微細な格子状パターンを、瞳の円と重ね
たときに一部が該円からはみ出る矩形の環と該瞳の円と
を重ねた際の交わる領域に対応する有効光源を瞳に形成
する光で照射することを特徴としている。
【0010】ここで、λは格子状パターンに照射する光
の波長、NAは投影光学系の格子状パターン側(入射
側)の開口数である。また、縦と横のピッチは同じでも
異なっていてもよい。また、前記矩形の縦と横の辺がそ
れぞれ前記縦方向、横方向に延びるものである。また、
本発明の像投影方法は、前記有効光源が、0次回折光と
1次回折光のペアを同時に瞳に入射する有効光源形状と
されていることを特徴としている。また、本発明の像投
影方法は、前記矩形環状の環の中心位置s1が、前記瞳
の半径を1としたとき、s1=1/2×(2k1)とさ
れていることを特徴としている。また、本発明の像投影
方法は、前記矩形環状の環の幅が、幅の1/2の長さを
s2としたとき、s2≦0.2とされていることを特徴
としている。また、本発明の像投影方法は、前記矩形環
状の環の幅が、幅の1/2の長さをs2としたとき、s
2≦0.1とされていることを特徴としている。また、
本発明の像投影方法は、瞳の軸上、2s1の点を中心と
する円弧と矩形環状と有効光源の範囲(最大σ値を半径
とする瞳上の円)の交わる領域をとり、瞳のx軸、y軸
に対して対称とすることを特徴としている。また、本発
明のコンタクトホールの露光方法は、前記瞳のx軸とy
軸を、前記微細な格子状パターン列の並びの方向のx軸
とy軸の方向と一致させたことを特徴としている。ま
た、本発明の像投影方法は、縦横に周期的に配列された
2次元周期的コンタクトホール列からなるパターンによ
って露光するコンタクトホールの露光方法において、前
記2次元周期的コンタクトホール列に対して、上記した
本発明のいずれかの像投影方法を用いてその矩形環状の
有効光源を形成する光で照射し、コンタクトホールを露
光することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、上記した構成によっ
て、大きさが限定された2次元周期的コンタクトホール
列のようなパターンに対して、有効光源を最適化するこ
とができ、コントラストと投影光学系の焦点深度(以
下、深度と記す。)とを共に向上させることを可能とし
たものであるが、それは、本発明者が鋭意研究した結果
によるつぎのような知見に基づくものである。たとえ
ば、照明のエネルギー効率が悪くならないよう4点の付
近に照明光のエネルギーを集中させないように、絞りの
開口の円の半径を大きくすると、ベストフォーカスでの
コントラストと深度が減少する。
【0012】この様子を図1、図7を用いて説明する。
図1に示すように、瞳の座標系をkx,kyとし、瞳半
径を1に規格化する。4重極の1つの有効光源の中心位
置は、次のようにするとコントラストが得られる。0次
回折光と1次回折光の2光束の干渉で、コントラストが
良好に得られる有効光源の位置roは、0次回折光と1
次回折光が瞳上で等距離となる位置であるから、roは
次の様になる。0次回折光と1次回折光とのなす角は1
/(2k1)であるから、 ro=1/(2k1)/2= 1/(4k1) となる。従って有効光源の中心位置は、 (kx,ky)=(ro,0),(0,ro),(−r
o,0),(0,−ro) の4点とする。この4点を中心とし、1つの有効光源の
半径をσとし、σ=0.05,0.1,0.15,0.
2の4通りを比較する。
【0013】一例として波長248nm, NA=0.
60, ホール幅と間隔が等しく0.13μm(k1=
0.31)のホール列について、二次元強度分布を計算
した。 有効光源の中心位置ro=1/(4k1)=0.8 1つの有効光源の半径をσとし、σ=0.05,0.
1,0.15,0.2の4通りを比較した。この二次元
強度分布の前述のA断面とB断面についてコントラスト
をそれぞれ計算した。A断面は光強度の高いパターンを
光透過型としてとらえており、B断面は光強度の低いパ
ターンを光遮光型としてとらえたものである。図7の上
段は、A断面のコントラスト、図7の下段は、B断面の
コントラストデフォーカス特性を示した。図7では、有
効光源の中心位置が同じで、σが4通りの場合に対し
て、デフォーカスを横軸にコントラストを縦軸にして図
示した。図7に示すようにσが大きくなると、つまり絞
りの開口の円の半径を大きくすると、ベストフォーカス
でのコントラストおよびデフォーカス時のコントラスト
が減少する。したがってあるコントラストレベルを定め
たときのデフォーカス幅を深度とすると、絞りの開口の
円の半径を大きくすると深度が減少する。
【0014】次に周期的コンタクトホール列のコントラ
ストと深度を得るために最適な有効光源位置を示す。有
効光源を点として、ホール幅0.13μm(k1=0.
31)の像で各点のコントラストへの寄与を求めた。
【0015】図8に示したような点状の有効光源1およ
び2について、Kx,Ky軸に関して対称にした有効光
源からの二次元強度分布からのA断面とB断面でのコン
トラストを図9、10に示す。図9に示すように、有効
光源をKy軸上(Kx=0)に動かした場合、コントラ
ストの変化をdef=0とdef=0.6とで示した。
図9よりKy=1/4k1=0.81でdef=0とd
ef=0.6の両方でコントラストが最大に近い値を取
る。Ky=1/4k1のKx,Ky軸に関して対称な斜
入射は、コントラストおよび深度ともに最大となること
が確認される。次にこのKy=0.81としたまま、有
効光源をKx方向に動かした。
【0016】図10に示すように有効光源をKx方向
(Ky=0.81)に動かした場合、コントラストの変
化をdef=0とdef=0.6とで示した。Ky=1
/4k1(Kx≠0)のKx,Ky軸に関して対称な斜
入射は、def=0.6でほとんどコントラストが低下
しない。即ち、コントラスト、深度が大きくとれること
が確認される。以上の結果をもとにして、コントラス
ト、深度が大きくとれる有効光源分布は図11のような
矩形環状になる。
【0017】ところで、微細な縦横パターンを解像する
ために焦点深度を拡大するために、特開平5−3658
5公報において図12のような矩形環状有効光源が開示
されている。そこには、微細な縦横パターンをこのよう
な矩形環状で照明すると、デフォーカスによる悪化が少
ないことが開示されている。しかしながら、この特開平
5−36585公報のものは、種々の大きさからなる任
意の微細な縦横パターンの解像を目指すものであり、本
発明のように大きさが限定された2次元周期的コンタク
トホール列のような特殊なパターンに対して、有効光源
を最適化したものではない。特に、そこには矩形環状有
効光源の大きさを示すパラメータのs1,s2,s3等
による最適化条件について開示されていない。
【0018】これに対して、本発明は、大きさが限定さ
れたパターンに対して、有効光源を最適化するものであ
り、矩形環状有効光源の大きさを示すパラメータのs
1,s2,s3等の条件を最適化して、大きさが限定さ
れた2次元周期的コンタクトホール列のようなパターン
に適用して、コントラストと深度とを共に向上させよう
とするものである。特に、 コンタクトホールはL/S
パターンと露光量が大幅に異なるため、コンタクトホー
ルの露光は他のパターンとは別におこなわれるため、1
回の露光でコンタクトホール列の単純なパターンのみに
限定されている場合が多い。また、ホールの大きさは1
種類であるか、それに近い大きさの数種類に限定されて
いる場合が多い。本発明はこのような代表的な大きさの
二次元周期的コンタクトホール列のようなパターンに対
して、有効光源の最適化を図るものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)実施例1は、ピッチが2k1(λ/NA)
の2次元周期的コンタクトホール列に対して、 s1=
1/(4k1)とし、また、s2=0.1以下、少なく
ともs2≦0.2 とした例である。矩形環状有効光源
でコンタクトホール列を照明すると、図12の灰色の丸
で示すように、0次光と1次光のペアが瞳上Kx,Ky
軸に関して対称な位置に入射する。このような場合、デ
フォーカスによるコントラストの悪化がない。ピッチが
2k1(λ/NA)の2次元周期的コンタクトホール列
に対して、 s1=1/(4k1) s2は図7のコントラストデフォーカス特性に応じて決
められる。例えば必要深度を1μmとすると、図7より
def=±0.5でコントラスト低下は光遮光部(B断
面)のコントラストで順に0.95,0.90,0.8
1,0.72である。光透過部(A断面)のコントラス
ト低下はこれより若干少ない。必要深度での必要なコン
トラストにより、s2を決定する。
【0020】言い換えると、s2と同じ半径の円形から
なる図1の4重極照明とほとんど同じコントラストデフ
ォーカス特性が得られるが、有効光源の瞳にしめる面積
の割合は、格段に大きくなる。s2=0.1以下にする
とデフォーカスによるコントラストの悪化がほとんどな
い。少なくともs2≦0.2 とするとよい。この場
合、s3=s1である。しかし、瞳の半径は1なので、
s1≦1/√2 2k1≧0.71 で矩形環状となる。しかしながら、この領域では4光束
干渉をおこなうことができ、この場合特にA断面の最大
コントラストが1となり、2光束干渉より4光束干渉の
方がコントラストが得られる。4光束干渉は矩形の1辺
が重なる領域の、図1が45度回転した4重極照明によ
って得られる。
【0021】(実施例2)照明系のNAが投影系の入射
側NAより小さいとき、照明系の照明範囲は瞳上1より
小さくなる。図13のような半径1の瞳の内側の円が照
明系の照明範囲であり、矩形環状有効光源は照明範囲内
の内部だけになる。このような場合、矩形環状とほぼ同
様なコントラストデフォーカス特性が得られる。
【0022】(実施例3)照明系のNAが投影系の入射
側NAより小さいとき、照明系の照明範囲は瞳上1より
小さくなる。またはホール列のピッチが、0.5≦2k
1<0.71のとき、矩形環状有効光源は瞳からはみ出
してしまう。図14のような半径1の瞳の内側の円が照
明系の照明範囲であり、照明範囲内の内部で矩形環状有
効光源のs1を同じにして1辺s3を短くしてもよい。
このような場合、矩形環状と同様なコントラストデフォ
ーカス特性が得られる。 (実施例4)ホール列のピッチが、2k1が0.71よ
り小さくなり0.5にちかづくと、矩形環状有効光源は
瞳からはみ出してしまう。このような場合図15の様に
なるが、若干のコントラスト低下となる。その理由は0
次光と1次光が両方同時に瞳に入射しないからである。
0次光と1次光の一方のみが瞳に入射した場合、像面上
では一様なぼけとなり、像を形成しないからである。図
15の図中で0次光と1次光を黒丸で示したが、片方が
瞳の外側にはみ出している。この部分の有効光源からの
光による像面強度がコントラストを低下させる。 (実施例5)ホール列のピッチ2k1が、0.71より
小さくなり0.5にちかづいた場合、0次光と1次光の
ペアを同時に瞳に入射し、コントラストの低下がないよ
うにする。図16のような斜線部を有効光源とする。こ
の時、ピッチが2k1(λ/NA)の2次元周期的コン
タクトホール列にたいして、 s1=1/(4k1) s2=0.1以下にするとデフォーカスによるコントラ
ストの悪化がほとんどない。少なくともs2≦0.2
とするとよい。 s3=√(1−s12) 照明範囲を瞳上にとった有効光源領域において、有効光
源領域の瞳上での半径をseとすると、kx=0,ky
=2s1の点を中心とする半径1の円弧と矩形環状と瞳
の交わる領域をとり、瞳のKx軸、ky軸にたいして対
称にすると、図16、図17のような斜線部となる。有
効光源領域が瞳全面にある場合、即ち、se=1のと
き、図16、図17のような有効光源形状となるが、有
効光源領域が瞳より小さな場合、即ち、se<1のとき
は図18のように、図16、図17のような斜線部と中
心が瞳中心と一致した半径seの円との共通領域とな
る。または、ホール列のピッチ2k1が0.5より大き
くてもこのような有効光源形状にすることによりコント
ラストの低下は最小限度にとどまり、瞳上の有効光源の
面積の占める割合が最大となる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ピッチが0.5≦2k1≦1.0とされた微細な格
子状パターンに対して、前記瞳と交わる領域をなす矩形
環状の有効光源を形成する光で照射することにより、有
効光源を最適化することができ、コントラストと深度と
を共に向上させることが可能な像投影方法、および該方
法を用いたコンタクトホールの露光方法を実現すること
ができる。また、特にピッチが0.5付近の微細なもの
や、コントラストの低下が問題となる場合は、0次光と
1次光のペアを同時に瞳に入射するようにして、コント
ラストの低下とデフォーカスによる悪化を殆どなくすこ
とができる。また、このような有効光源形状にすれば、
略同じコントラストデフォーカス特性が得られる円形か
らなる4重極照明と比べて、有効光源分布の瞳にしめる
面積の割合が格段に大きくなり、照明光の絞りによる光
量の損失を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4重極照明の概略を示す図である。
【図2】レチクル上の周期的コンタクトホールパターン
を示す図であり、(a)はクロムマスク格子パターン、
(b)はクロムレス位相シフト格子パターン、(c)は
位相シフト格子パターン、(d)はクロムレス位相シフ
ト格子パターン、をそれぞれ示す図である。
【図3】斜め入射光による2光束干渉を示す図である。
【図4】2光束干渉重ね合わせの強度分布を示す図であ
る。
【図5】クロムマスク格子パターンに対して4重極斜入
射照明を用いた場合の2光束干渉重ね合わせを示す図で
ある。
【図6】位相シフト格子パターンに対して4重極斜入射
照明を用いた場合の2光束干渉重ね合わせを示す図であ
る。
【図7】R=0.8,σ=0.05,0.1,0.1
5,0.2、ホール幅0.13μm(k1=0.31)
のもとでのコントラストデフォーカス特性を示す図であ
る。
【図8】点状有効光源を示す図である。
【図9】図8に示したような点状の有効光源1および2
について、Kx,Ky軸に関して対称にした有効光源か
らの二次元強度分布からのA断面とB断面でのコントラ
ストを示す図である。
【図10】図8に示したような点状の有効光源1および
2について、Kx,Ky軸に関して対称にした有効光源
からの二次元強度分布からのA断面とB断面でのコント
ラストを示す図である。
【図11】本発明における2次元周期的コンタクトホー
ル列のような特殊なパターンに対して、コントラスト、
及び投影光学系の焦点深度がともに大きくとれる矩形環
状有効光源を示す図である。
【図12】特開平5−36585号公報に示される種々
の大きさからなる任意の微細な縦横パターンに対して、
焦点深度を拡大するための矩形環状有効光源を示す図で
ある。
【図13】本発明の実施例2における矩形環状有効光源
を示す図である。
【図14】本発明の実施例3における矩形環状有効光源
を示す図である。
【図15】本発明の実施例4における矩形環状有効光源
を示す図である。
【図16】本発明の実施例5における矩形環状有効光源
を示す図である。
【図17】本発明の実施例5における矩形環状有効光源
を示す図である。
【図18】本発明の実施例5における矩形環状有効光源
を示す図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピッチが2k1(λ/NA)の縦方向と横
    方向に周期的な配列を有する微細な格子状パターンを照
    射し、該微細な格子状パターンで生じる回折光を投影光
    学系の瞳に入射させて微細な格子状パターン像を投影す
    る像投影方法であって、 前記ピッチが0.5≦2k1≦1.0とされた微細な格
    子状パターンを、瞳の円と重ねたときに一部が該円から
    はみ出る矩形の環と該瞳の円とを重ねた際の交わる領域
    に対応する有効光源を瞳に形成する光で照射することを
    特徴とする像投影方法。ここで、λは格子状パターンに
    照射する光の波長、NAは投影光学系の格子状パターン
    側(入射側)の開口数である。また、縦と横のピッチは
    同じでも異なっていてもよい。また、前記矩形の縦と横
    の辺がそれぞれ前記縦方向、横方向に延びるものであ
    る。
  2. 【請求項2】前記有効光源が、0次回折光と1次回折光
    のペアを同時に瞳に入射する有効光源形状とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の像投影方法。
  3. 【請求項3】前記矩形環状の環の中心位置s1が、前記
    瞳の半径を1としたとき、 s1=1/2×(2k1)とされていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の像投影方法。
  4. 【請求項4】前記矩形環状の環の幅が、幅の1/2の長
    さをs2としたとき、s2≦0.2とされていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の像投影
    方法。
  5. 【請求項5】前記矩形環状の環の幅が、幅の1/2の長
    さをs2としたとき、 s2≦0.1とされていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の像投影方法。
  6. 【請求項6】瞳の軸上、2s1の点を中心とする円弧と
    矩形環状と有効光源の範囲(最大σ値を半径とする瞳上
    の円)の交わる領域をとり、瞳のx軸、y軸に対して対
    称とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の像投影方法。
  7. 【請求項7】前記瞳のx軸とy軸を、前記微細な格子状
    パターン列の並びの方向のx軸とy軸の方向と一致させ
    たことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の像投影方法。
  8. 【請求項8】縦横に周期的に配列された2次元周期的コ
    ンタクトホール列からなるパターンによって露光するコ
    ンタクトホールの露光方法において、前記2次元周期的
    コンタクトホール列に対して、請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の像投影方法を用いてその矩形環状の有効光
    源を形成する光で照射し、コンタクトホールを露光する
    ことを特徴とするコンタクトホールの露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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