JP2000310335A - シリンダヘッドガスケットのシール部材 - Google Patents

シリンダヘッドガスケットのシール部材

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JP2000310335A
JP2000310335A JP11119598A JP11959899A JP2000310335A JP 2000310335 A JP2000310335 A JP 2000310335A JP 11119598 A JP11119598 A JP 11119598A JP 11959899 A JP11959899 A JP 11959899A JP 2000310335 A JP2000310335 A JP 2000310335A
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JP
Japan
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cylinder head
case
cylinder block
head gasket
elastic
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JP11119598A
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English (en)
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Shiro Kawai
志郎 河合
Tomoyoshi Yasuda
智伊 安田
Akio Sato
章雄 佐藤
Eizaburo Goto
英三郎 後藤
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Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シリンダヘッドガスケット1は、シリン
ダヘッド2と、シリンダブロック3およびこれに連結し
た開口部を有するケース4との間に挟持される。シール
部材20はシリンダヘッドガスケットに設けられ、シリ
ンダブロックとケースとの隣接部分に両者に跨って配置
され、その部分をシールする。上記シール部材の表面に
多数の弾性突起22を設けてあるので、その多数の弾性
突起の一部はシリンダブロックとケースとの隣接線18
の段差側に位置してその部分の間隙を閉鎖するようにな
る。 【効果】 上記多数の弾性突起により、段差が大きくな
っても確実に間隙を閉鎖することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに用いられる
シリンダヘッドガスケットに関し、より詳しくは、シリ
ンダヘッドガスケットに設けられて、シリンダブロック
とこれに連結した開口部を有するケースとの間をシール
するシリンダヘッドガスケットのシール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、シリンダヘッドガスケット
は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持さ
れて両者間をシールするようになっている。また従来、
シリンダブロックにカムシャフトの駆動用チェーン等を
収容するケースを連結することがあり、その場合、シリ
ンダヘッドガスケットを、シリンダヘッドと、シリンダ
ブロックおよびこれに連結したケースとの間で挟持する
ようにしている。かかる構成においては、シリンダブロ
ックの上面とこれに連結したケースの上面との間で製造
誤差や熱膨張の差などの理由により僅かな段差が生じや
すく、その段差による間隙を介してケース内の潤滑油が
外部に漏洩する危険性がある。そこで従来、シリンダヘ
ッドガスケットに、上記シリンダブロックとケースとの
隣接部分に両者に跨ってシール部材を設けることによ
り、上記漏洩を防止するようにしている(実公平6−5
0691号公報、実開平4−82345公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記シール部材は自己
の弾性により上記段差の間隙を閉鎖するようになるが、
段差が大きくなるとその間隙を完全に閉鎖することが困
難となり、シール部材を設けても上記間隙から潤滑油が
外部に漏洩する危険性があった。仮にその部分に液体パ
ッキンを用いても、上記段差に沿って間隙が連続しやす
いので、液体パッキンをその位置に保持することができ
ず、漏洩を防止することが困難であった。本発明はその
ような事情に鑑み、段差が大きくなってもより確実に間
隙を閉鎖することができるシリンダヘッドガスケットの
シール部材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、シリ
ンダヘッドと、シリンダブロックおよびこれに連結した
開口部を有するケースとの間に挟持されるシリンダヘッ
ドガスケットに設けられ、上記シリンダブロックとケー
スとの隣接部分に両者に跨って配置されたシリンダヘッ
ドガスケットのシール部材において、上記シール部材に
おけるシリンダブロックおよびケース側の表面に、それ
らに向けて突出する多数の弾性突起を設けたものであ
る。
【0005】
【作用】上記構成によれば、上記多数の弾性突起の一部
は、上記シリンダブロックとケースとの隣接線の段差側
に位置してその部分の間隙を閉鎖するようになるので、
段差が大きくなっても従来に比較して確実に間隙を閉鎖
することが可能となる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、シリンダヘッドガスケット1は、シ
リンダヘッド2と、シリンダブロック3並びにこれに連
結したカムシャフトの駆動用チェーン等を収容するケー
ス4との間で挟持されるようになっている。上記シリン
ダヘッドガスケット1には、図2に示すように、燃焼室
孔8や、潤滑油又は冷却水を流通させる油水孔9、およ
び図示しない締結ボルトを挿通するためのボルト孔10
を穿設してあり、さらに上記ケース内に収容される図示
しないチェーンが挿通される開口部11を形成してい
る。上記シリンダヘッドガスケット1には、燃焼室孔8
を囲むフルビード部15や、このフルビード部15の外
側で該フルビード部15およびボルト孔10を囲むハー
フビード部16を形成してあり、さらに上記開口部11
を囲むハーフビード部17を形成している。このハーフ
ビード部17は、上記シリンダブロック3の上面からケ
ース4の上面に亙って上記開口部11を無端状に囲んで
おり、したがって該ハーフビード部17は、上記シリン
ダブロック3とケース4との隣接線18に2か所で跨る
ようになる。
【0007】そして、上記ハーフビード部17が上記隣
接線18を越える2か所の位置に、それぞれシール部材
20を設けている。このシール部材20は、図3、図4
に示すように、弾性体からなる平板状の本体部21を備
えており、そのシリンダブロック3およびケース4側と
なる表面に、それらに向けて突出する多数の弾性突起2
2を備えている。上記多数の弾性突起22は、図示実施
例ではそれぞれ同一形状で裁頭円錐状に形成してあり、
かつ上記シリンダブロック3とケース4との隣接線18
に対して交差する方向に複数列となるようにそれぞれ等
ピッチで配置してある。そして第1列目の弾性突起22
aとこれに隣接する第2列目の弾性突起22bとは、上
記隣接線18と直交する方向に、その中心位置がL
だけ僅かに異なるように形成してある。同様に、第2列
目の弾性突起22bとこれに隣接する第3列目の弾性突
起22cとは、上記隣接線18と直交する方向に、その
中心位置がL分だけ僅かに異なるように形成してあ
る。以後同様に、隣接する列の弾性突起はその位置が順
次L分だけ異なるように形成してある。
【0008】以上の構成において、上記シリンダヘッド
ガスケット1は、シリンダヘッド2と、シリンダブロッ
ク3およびこれに連結したケース4との間に介在され、
その状態で締結ボルトを締め付けることによってそれら
の間に挟持される。そしてこの際、例えば図1に示すよ
うに、上記シリンダブロック3の上面よりもケース4の
上面の方が低くなって両者間に段差がある場合には、シ
ール部材20の弾性突起22はシリンダブロック3側で
大きく圧縮され、ケース4側で小さく圧縮されるように
なる。従来のように、シール部材20を弾性体からなる
平板状の本体部21のみで構成した場合には、その本体
部は上記段差の部分における間隙の急激な変化に追従で
きず、シリンダブロック3におけるケース4側端面とケ
ース4の上面との間に間隙が生じ易くなる。しかしなが
ら本実施例では、上述したように各列の弾性突起22
a、22b、22cの中心位置を隣接線18と直交する
方向にL1ずつ順次異ならせて形成しているので、いず
れかの弾性突起、例えば弾性突起22bが上記隣接線1
8の丁度段差側に位置して、大きな圧縮変形を受けるこ
となくその部分の間隙を閉鎖するようになる。そして各
弾性突起22、22a、22b、22cはそれぞれ圧縮
されて相互に密着するので、各弾性突起間から潤滑油が
漏洩するのが防止でき、したがって段差が大きくなって
も従来に比較して確実に間隙を閉鎖することが可能とな
る。なお、上記弾性突起22とともに液体パッキンを併
用すれば、より確実に間隙を閉鎖することができる。
【0009】図5は本発明の他の実施例を示したもの
で、本実施例においては弾性体からなるシート状の本体
部21におけるシリンダブロック3およびケース4側と
なる表面に、格子状に切込み線26を形成し、各切込み
線26によって囲まれた部分をそれぞれ角柱状の弾性突
起22としている。上記格子状の切込み線26は、それ
ぞれ等ピッチで平行に形成してあり、それによって多数
の弾性突起22をシリンダブロック3とケース4との隣
接線18に対して交差する方向に複数列となるようにし
てある。そしてこのとき、隣接する列の弾性突起は、上
記実施例と同様に、上記隣接線18と直交する方向にそ
の位置が順次L分だけ異なるように形成してある。こ
のような構成においても、上記実施例と同様な作用効果
を得ることができる。
【0010】なお、上記実施例では弾性突起を整列させ
て形成しているが、ランダムに形成しても良いことは勿
論である。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明においては多数の
弾性突起を設けているので、その多数の弾性突起の一部
はシリンダブロックとケースとの隣接線の段差側に位置
してその部分の間隙を閉鎖することが可能となり、した
がって段差が大きくなっても従来に比較して確実に間隙
を閉鎖することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図。
【図2】図1に示すシリンダヘッドガスケット1の要部
の平面図。
【図3】図1のシール部材20の底面図。
【図4】図3の断面図。
【図5】本発明の他の実施例を示すシール部材20の底
面図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッドガスケット 2…シリンダヘッド 3…シリンダブロック 4…ケース 18…隣接線 20…シール部材 21…本体部 22、22a、22b、22c…
弾性突起 26…切込み線
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 章雄 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (72)発明者 後藤 英三郎 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドと、シリンダブロックお
    よびこれに連結した開口部を有するケースとの間に挟持
    されるシリンダヘッドガスケットに設けられ、上記シリ
    ンダブロックとケースとの隣接部分に両者に跨って配置
    されたシリンダヘッドガスケットのシール部材におい
    て、 上記シール部材におけるシリンダブロックおよびケース
    側の表面に、それらに向けて突出する多数の弾性突起を
    設けたことを特徴とするシリンダヘッドガスケットのシ
    ール部材。
  2. 【請求項2】 上記多数の弾性突起は、上記シリンダブ
    ロックとケースとの隣接線に対して交差する方向に複数
    列で配置してあり、かつ上記隣接線上に位置する第1列
    の弾性突起と第2列の弾性突起とは、該隣接線に対して
    その位置が異なるように形成してあることを特徴とする
    請求項1に記載のシリンダヘッドガスケットのシール部
    材。
  3. 【請求項3】 上記弾性突起は、それぞれ円柱状に形成
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のシリンダヘッドガスケットのシール部材。
  4. 【請求項4】 上記弾性突起は、シート状の弾性部材に
    格子状に切込み線が形成されて、各切込み線によって囲
    まれてそれぞれ角柱状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のシリンダヘッドガスケ
    ットのシール部材。
  5. 【請求項5】 上記弾性突起とともに液体パッキンが併
    用されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケットのシール
    部材。
JP11119598A 1999-04-27 1999-04-27 シリンダヘッドガスケットのシール部材 Withdrawn JP2000310335A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024210A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Nok Corp ガスケット
JP2012107731A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Eagle Industry Co Ltd シール装置
JP2014145422A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Uchiyama Manufacturing Corp 三面合せ部の密封構造
JP2018197580A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 株式会社Subaru ガスケット、及び、エンジン

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Effective date: 20060704