JP2000310145A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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JP2000310145A
JP2000310145A JP11121042A JP12104299A JP2000310145A JP 2000310145 A JP2000310145 A JP 2000310145A JP 11121042 A JP11121042 A JP 11121042A JP 12104299 A JP12104299 A JP 12104299A JP 2000310145 A JP2000310145 A JP 2000310145A
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JP
Japan
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fuel injection
solenoid valve
internal combustion
combustion engine
zener voltage
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JP11121042A
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English (en)
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Mitsuru Watanabe
充 渡辺
Shinichi Maeda
真一 前田
Yasuhiko Iwaki
康彦 岩城
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁の開弁応答遅れによる影響を是正し内
燃機関の運転状態に応じた各気筒への燃料噴射量を適切
に制御すること。 【解決手段】 トランジスタTr1による電磁弁のコイル
CLの通電遮断で発生するフライバック電圧(フライバ
ックエネルギ)を抑えるようツェナダイオードZD1 で
クランプされるツェナ電圧が、製造上における例えば、
組付部品公差等に起因するばらつきを有しているため電
磁弁の開弁タイミングがばらつき、結果として、内燃機
関の燃料噴射量を規定する電磁弁への通電期間が変化し
てしまうこととなる。これに対処するため、常温時にE
EPROM25に記憶されているツェナ電圧の実測値と
その基準値との差分により電磁弁への通電期間が補正さ
れる。このため、電磁弁への通電期間が是正され内燃機
関の運転状態に応じた精度の良い燃料噴射量を供給する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転状
態に応じて各気筒への燃料噴射量を制御する内燃機関の
燃料噴射制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の燃料噴射制御装置に関
連する先行技術文献としては、特開昭58−18753
7号公報にて開示されたものが知られている。このもの
では、ディーゼル機関用フェイスカム式分配型燃料噴射
ポンプにおける電磁弁の電流遮断時の開弁応答遅れが燃
料噴射量に大きく影響するため、この開弁応答遅れを小
さくするよう、電磁弁への通電電流に対して開弁及び保
持力に影響のない最低限の電流値とした定電流制御を行
うと共に、電流遮断時にフライバック電圧(フライバッ
クエネルギ)を発生させることで電磁弁の開弁応答性を
向上する技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁弁の開
弁応答遅れによる燃料噴射量への影響を小さくするには
電磁弁への通電電流をできるだけ低い定電流値とすれば
よく、そのばらつきは調整によって抑えることができ
る。一方、フライバック電圧は高いほど電磁弁の開弁応
答性は向上されるが、電磁弁を開閉制御するトランジス
タの耐圧に対して損傷が生じない程度に抑えることが必
要である。このため、電磁弁における電流の切れが悪化
し開弁応答遅れによる燃料噴射量への影響が現れるとい
う不具合があった。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、電磁弁の開弁応答遅れによる
影響を是正し、内燃機関の運転状態に応じた各気筒への
燃料噴射量を適切に制御可能な内燃機関の燃料噴射制御
装置の提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関の燃
料噴射制御装置によれば、スイッチング素子による電磁
弁への通電遮断で発生するフライバック電圧を抑えるよ
うスイッチング素子に並列接続されたツェナダイオード
でクランプされるツェナ電圧が、製造上のばらつきを有
しているため電磁弁の開弁タイミングがばらつき、結果
として、内燃機関の燃料噴射量を規定する電磁弁への通
電期間が変化してしまうが、差分演算手段で予め計測さ
れたツェナ電圧とその基準値との差分により通電期間補
正手段で電磁弁への通電期間が補正される。このよう
に、電磁弁への通電期間が是正されることで内燃機関の
運転状態に応じた精度の良い燃料噴射量を供給すること
ができる。
【0006】請求項2の内燃機関の燃料噴射制御装置に
よれば、製造上のばらつきを有するツェナダイオードの
ツェナ電圧による電磁弁の開弁タイミングのばらつきが
補正された通電期間が更に、温度変化分検出手段で検出
されたそのときの温度変化分に基づき補正される。この
ため、電磁弁への通電期間がより適切に是正され内燃機
関の運転状態に応じた精度の良い燃料噴射量を供給する
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関の燃料噴射制御装置が適用されたディーゼ
ル機関用フェイスカム式分配型燃料噴射ポンプの部分断
面とその周辺機器を示す全体構成図である。
【0009】図1において、ディーゼル機関用フェイス
カム式分配型燃料噴射ポンプ1は周知のように、フェイ
スカム3により回転往復動されるプランジャ2により吸
入ポート4から吸入された燃料がポンプ室5にて加圧さ
れ、分配ポート6、吸戻弁7を経て図示しない各気筒の
ノズルへと圧送される形式のものである。そして、ポン
プ室5の圧力が加わり常時連通されている溢流ポート8
の一端には、スプール形弁体9aを有する電磁弁9が配
設され、この電磁弁9が開弁されることでポンプ室5内
の高圧燃料がノズルへの圧送状態から切換えられ低圧の
ハウジング内へ溢流され燃料噴射終了するよう構成され
ている。なお、この電磁弁9の開閉動作はECU(Elec
tronic Control Unit:電子制御ユニット)20により制
御される。
【0010】ECU20には、例えば、図示しない内燃
機関のフライホイールに一定クランク角度毎に刻まれた
歯状突起と電磁ピックアップとを組合わせた回転数セン
サ11、運転者のアクセル踏込量に応じた出力を発生す
るポテンショメータ式の負荷センサとしてのアクセル開
度センサ12(必要に応じてアイドルスイッチ13を併
用することも考えられる)が接続され、また、プランジ
ャ2と同軸一体であるポンプカム軸の各気筒下死点に対
応する位置に設けた突起と電磁ピックアップとを組合わ
せた下死点センサ14(必ずしも下死点に限定する必要
はなく、燃料噴射気筒の判別及びプランジャ2の行程に
対する基準角度が検出できるものであればよい)及び冷
却水温、吸気温、大気圧、吸気圧等を検出する公知の温
度センサ15、圧力センサ16等が接続され、ECU2
0は常時、内燃機関の運転状態や周囲環境状態を検知で
きるよう構成されている。
【0011】次に、ECU20の電気的構成について図
2の回路図を参照して説明する。
【0012】図2において、電磁弁9のコイルCLの
(+)端子側はバッテリ電源+Bに接続された定電流回
路21に接続され、コイルCLの(−)端子側はトラン
ジスタTr1のコレクタ側に接続されている。トランジス
タTr1のベース側は抵抗体R3を介してマイクロコンピ
ュータ30に接続され、このトランジスタTr1のベース
側には、各種センサ信号に基づきマイクロコンピュータ
30にて算出された燃料噴射量に対応する制御信号が入
力される。また、トランジスタTr1のコレクタ−ベース
間にはツェナダイオードZD1 が並列に逆方向に接続さ
れている。
【0013】マイクロコンピュータ30からの制御信号
で電磁弁9を閉弁状態から開弁状態とし燃料噴射終了す
るためトランジスタTr1がOFF(オフ)される際に発
生される電磁弁9のコイルCLのL負荷(インダクタン
ス)による逆起電力としてのフライバック電圧(フライ
バックエネルギ)は、ツェナダイオードZD1 によりツ
ェナ電圧VZ としてクランプされる。このツェナ電圧V
Z は抵抗体R1 ,R2により{R2 /(R1 +R2 )}
と分圧され、ピークホールド回路22でピークホールド
され、A/D変換器23でA/D変換されたのちマイク
ロコンピュータ30に読込まれる。また、マイクロコン
ピュータ30には書換可能な不揮発性メモリとしてのE
EPROM(Electrical Erasable Programmable ROM)
25が接続されている。
【0014】マイクロコンピュータ30は、周知の中央
処理装置としてのCPU31、制御プログラムを格納し
たROM32、各種データを格納するRAM33、B/
U(バックアップ)RAM34、入力回路35、出力回
路36及びそれらを接続するバスライン37等からなる
論理演算回路として構成されている。
【0015】次に、その作動について説明する。
【0016】燃料噴射終了の際、電磁弁9の電流遮断時
の開弁応答遅れを小さくするには定電流制御があり、電
磁弁9のコイルCLの+端子側に接続された定電流回路
21で調整制御されている。また、開弁応答遅れを小さ
くするフライバック電圧はトランジスタTr1のコレクタ
−ベース間に接続されたツェナダイオードZD1 のツェ
ナ電圧VZ で決定される。ここで、ECU20における
ツェナ電圧VZ は、例えば、使用されるトランジスタT
r1が100〔V〕耐圧とすると70〔V〕程度に抑えら
れる。ところが、ツェナ電圧VZ は70〔V〕付近で組
付部品公差等に起因する製造上のばらつきに伴いおよそ
±4〔V〕あり、部品を組付けたのちに調整することは
困難である。更に、その温度特性としては約0.1〔%
/℃〕であり、車両での使用環境温度を−30〜80
〔℃〕とすると7.7〔V〕となる。
【0017】次に、フライバック電圧がツェナダイオー
ドZD1 によりクランプされたツェナ電圧VZ と電磁弁
9の開弁タイミングとの関係について、図3及び図4を
参照して説明する。ここで、図3はツェナ電圧VZ に対
する電磁弁9のコイルCLを流れる電流及び開弁タイミ
ングの遷移状態を示すタイムチャートであり、図3
(b)は図3(a)に一点鎖線で示す楕円にて囲まれた
部分の拡大詳細であり、ツェナ電圧VZ のばらつき(図
3(b)の上下方向)に対する電磁弁9のコイルCLを
流れる電流及び開弁タイミングの時間的な変化(燃料噴
射終了時刻のばらつき)を表している。また、図4はツ
ェナ電圧VZ 〔V〕と開弁応答遅れ時間〔μsec〕と
の相関を示すテーブルである。
【0018】図3(a)に示すように、ECU20から
の制御信号によりトランジスタTr1がOFFされること
で電磁弁9のコイルCLに発生するフライバック電圧
は、トランジスタTr1のコレクタ−ベース間に並列接続
されたツェナダイオードZD1によりツェナ電圧VZ と
してクランプされる。ここで、図3(b)に示すよう
に、ツェナ電圧VZ にばらつきがあると、電磁弁9のコ
イルCLに流れる電流が下降遷移し所定の閾値を横切る
開弁タイミングで完全に遮断されるまでの時間、即ち、
図4に示すように、ツェナ電圧VZ が例えば、69
〔V〕の基準値に対して高いまたは低いと開弁応答遅れ
時間が短くまたは長くなってしまうこととなる。このよ
うに、電磁弁9の開弁応答遅れ時間によって燃料噴射終
了時刻が決まり燃料噴射量が規定される。したがって、
組付部品公差等に起因するツェナ電圧VZのばらつきと
周囲環境の温度変化に基づくツェナ電圧VZ のばらつき
とを補正すれば、電磁弁9に対する所望の開弁応答遅れ
時間が設定され、燃料噴射終了時刻のばらつきがなくな
り内燃機関の運転状態に見合った適切な燃料噴射量が得
られるのである。
【0019】以下、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関の燃料噴射制御装置で使用されているEC
U20内のマイクロコンピュータ30のCPU31の動
作について各制御毎に説明する。
【0020】《燃料噴射量算出のメインルーチン:図5
参照》図5は燃料噴射量算出ルーチンであり、IG(イ
グニッションスイッチ)がON(オン)で所定の割込タ
イミング毎にCPU31にて繰返し実行される。
【0021】図5において、まず、ステップS101で
回転数センサ11からの機関回転数、アクセル開度セン
サ12からのアクセル開度、圧力センサ16からの吸気
圧が読込まれる。次にステップS102に移行して、ス
テップS101で読込まれた機関回転数、アクセル開度
に基づき基本燃料噴射量TAUBASEが算出される。次に
ステップS103に移行して、ステップS101で読込
まれた機関回転数、吸気圧に基づき最大燃料噴射量TA
UMAX が算出される。
【0022】次にステップS104に移行して、ステッ
プS102で算出された基本燃料噴射量TAUBASEがス
テップS103で算出された最大燃料噴射量TAUMAX
以上であるかかが判定される。ステップS104の判定
条件が成立、即ち、基本燃料噴射量TAUBASEが最大燃
料噴射量TAUMAX 以上と多いときにはステップS10
5に移行し、最大燃料噴射量TAUMAX が最終燃料噴射
量TAUに設定され、最終燃料噴射量TAUが最大燃料
噴射量TAUMAX を越えないようガード処理される。一
方、ステップS104の判定条件が成立せず、即ち、基
本燃料噴射量TAUBASEが最大燃料噴射量TAUMAX 未
満と少ないときにはガード処理の必要がないとしてステ
ップS106に移行し、基本燃料噴射量TAUBASEが最
終燃料噴射量TAUに設定される。
【0023】ステップS105またはステップS106
による処理ののちステップS107に移行し、設定され
た最終燃料噴射量TAUに基づき電磁弁9に対する電磁
弁遮断時間が算出される。次にステップS108に移行
して、後述のように算出されRAM33に記憶されてい
る電圧補正時間及び温度補正時間が読込まれる。次にス
テップS109に移行して、ステップS107で算出さ
れた電磁弁遮断時間にステップS108で読込まれた電
圧補正時間及び温度補正時間が加算補正される。次にス
テップS110に移行して、ステップS109で補正さ
れた電磁弁遮断時間がセットされたのち、本ルーチンを
終了する。
【0024】〈電圧補正時間算出のサブルーチン:図6
参照〉図6はツェナ電圧VZ のばらつきによる電磁弁遮
断時間に対する電圧補正時間算出ルーチンであり、所定
の割込タイミング毎にCPU31にて繰返し実行され
る。
【0025】図6において、まず、ステップS201
で、後述のようにEEPROM25に書込まれている常
温(室温25〔℃〕)環境で製造時(以下、単に『常温
時』と記す)のツェナ電圧VZ の実測値が読込まれる。
次にステップS202に移行して、ステップS201で
読込まれたツェナ電圧VZ の実測値が正常であるかが判
定される。ここでは、ツェナ電圧VZ の実測値が予め設
定されたツェナ電圧VZの基準値を中央値とする所定の
範囲内にあるかが判定される。ステップS202の判定
条件が成立せず、即ち、ステップS201で読込まれた
ツェナ電圧VZ の実測値が所定の範囲内にないときには
異常であるとしてステップS203に移行し、基準値
(加算補正を必要としない電圧値(69〔V〕))がツ
ェナ電圧VZの実測値とされる。
【0026】そして、ステップS202の判定条件が成
立、即ち、ステップS201で読込まれたツェナ電圧V
Z の実測値が予め設定されたツェナ電圧VZ の基準値を
中央値とする所定の範囲内にあり正常であると判定され
たとき、またはステップS203の処理ののち、ステッ
プS204に移行する。ステップS204では、ツェナ
電圧VZ の基準値とツェナ電圧VZ の実測値との差分が
算出される。次にステップS205に移行して、ステッ
プS204で算出された差分に基づき電磁弁遮断時間に
対する電圧補正時間が算出されRAM33に記憶された
のち、本ルーチンを終了する。なお、上述の処理で、ツ
ェナ電圧VZ の実測値が異常であるときにはツェナ電圧
VZ の基準値とツェナ電圧VZ の実測値との差分が零
(ゼロ)とされ、電磁弁9の電磁弁遮断時間に対する電
圧補正が行われないようにされる。
【0027】〈温度補正時間算出のサブルーチン:図7
参照〉図7は温度変化による電磁弁遮断時間に対する温
度補正時間算出ルーチンであり、所定の割込タイミング
毎にCPU31にて繰返し実行される。
【0028】図7において、まず、ステップS301
で、後述のようにEEPROM25に書込まれている常
温時のツェナ電圧VZ のA/D変換値が読込まれる。次
にステップS302に移行して、現在のツェナ電圧VZ
のA/D変換値が読込まれる。次にステップS303に
移行して、ステップS302で読込まれた現在のツェナ
電圧VZ のA/D変換値とステップS301で読込まれ
た常温時のツェナ電圧VZ のA/D変換値との差分が算
出される。
【0029】次にステップS304に移行して、ステッ
プS303で算出された値に基づき電磁弁遮断時間に対
する温度補正時間が算出されRAM33に記憶されたの
ち、本ルーチンを終了する。
【0030】〈計測値記憶のサブルーチン:図8参照〉
図8は計測値記憶ルーチンであり、本システム製造時に
おける最終工程で製造側のベンチ及びCPU31にて実
行される。
【0031】図8において、まず、ステップS401で
常温時において、フライバック電圧に対してツェナダイ
オードZD1 でクランプされるツェナ電圧VZ が計測さ
れる。次にステップS402に移行して、同じく常温時
において、ツェナ電圧VZ が抵抗体R1 ,R2 で分圧さ
れ、ピークホールド回路22でピークホールドされ、A
/D変換器23でA/D変換されたA/D変換値が計測
される。次にステップS403に移行して、ステップS
401の計測値がツェナ電圧VZ の実測値及びステップ
S402の計測値が常温時のツェナ電圧VZ のA/D変
換値として書換可能な不揮発性メモリであるEEPRO
M25に書込まれ、本ルーチンを終了する。
【0032】このように、本実施例の内燃機関の燃料噴
射制御装置は、内燃機関への燃料噴射量を規定する電磁
弁9への通電を制御するスイッチング素子としてのトラ
ンジスタTr1と、トランジスタTr1により電磁弁9への
通電を遮断し燃料噴射終了する際に発生するフライバッ
ク電圧(フライバックエネルギ)を抑えるためトランジ
スタTr1に対して並列接続されるツェナダイオードZD
1 と、EEPROM25に記憶されているツェナダイオ
ードZD1 の常温時に予め計測されたツェナ電圧VZ の
実測値とその基準値との差分を算出するECU20内の
マイクロコンピュータ30にて達成される差分演算手段
と、前記差分演算手段で算出された差分に応じて設定さ
れた補正値としての電圧補正時間に基づき電磁弁9への
通電期間を補正するECU20内のマイクロコンピュー
タ30にて達成される通電期間補正手段とを具備するも
のである。
【0033】つまり、トランジスタTr1による電磁弁9
の通電遮断で発生するフライバック電圧を抑えるようト
ランジスタTr1に並列接続されたツェナダイオードZD
1 でクランプされるツェナ電圧VZ が製造上における例
えば、組付部品公差等に起因するばらつきを有している
ため電磁弁9の開弁タイミングがばらつき、結果とし
て、内燃機関の燃料噴射量を規定する電磁弁9への通電
期間が変化してしまうこととなる。これに対処するた
め、常温時にEEPROM25に記憶されているツェナ
電圧VZ の実測値とその基準値との差分により電磁弁9
への通電期間が補正される。このため、電磁弁9への通
電期間が是正され内燃機関の運転状態に応じた精度の良
い燃料噴射量を供給することができる。
【0034】また、本実施例の内燃機関の燃料噴射制御
装置は、更に、ツェナダイオードZD1 のツェナ電圧V
Z の温度変化分を検出するECU20内の抵抗体R1 ,
R2、ピークホールド回路22、A/D変換器23から
なる温度変化分検出手段を具備し、ECU20内のマイ
クロコンピュータ30にて達成される通電期間補正手段
で補正された通電期間を前記温度変化分検出手段で検出
された温度変化分に基づき補正するものである。つま
り、製造上のばらつきを有するツェナダイオードZD1
のツェナ電圧VZ による電磁弁9の開弁タイミングのば
らつきが補正された通電期間に対して更に、そのときの
温度変化分が補正される。このため、電磁弁9への通電
期間がより適切に是正され内燃機関の運転状態に応じた
精度の良い燃料噴射量を供給することができる。
【0035】ところで、上記実施例では、マイクロコン
ピュータ30に読込まれる現在のツェナ電圧VZ のA/
D変換値は、入力信号のピーク電圧であるため、ピーク
ホールド回路22、A/D変換器23を介しているが、
本発明を実施する場合には、これに限定されるものでは
なく、高速A/D変換処理によってピーク電圧を保持す
るようにしてもよい。
【0036】また、上記実施例では、ツェナ電圧VZ の
温度補正として、実信号を抵抗分圧しピークホールドし
A/D変換してマイクロコンピュータ30に読込まれて
いるが、本発明を実施する場合には、これに限定される
ものではなく、ツェナダイオードZD1 の温度特性はほ
ぼ一定であるため、その周囲温度を直接検出するセンサ
等を設け、ツェナ電圧VZ の変化を推定し補正するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射制御装置が適用されたディーゼル
機関用フェイスカム式分配型燃料噴射ポンプの部分断面
とその周辺機器を示す全体構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射制御装置で使用されているECU
の電気的構成を示す回路図である。
【図3】 図3は図2の回路図におけるツェナ電圧と電
磁弁のコイルを流れる電流及び開弁タイミングの遷移状
態を示すタイムチャートである。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射制御装置におけるツェナ電圧と電
磁弁応答遅れ時間との相関を示すテーブルである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射制御装置で使用されているECU
内のマイクロコンピュータのCPUにおける燃料噴射量
算出の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射制御装置で使用されているECU
内のマイクロコンピュータのCPUにおける電圧補正時
間算出の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射制御装置で使用されているECU
内のマイクロコンピュータのCPUにおける温度補正時
間算出の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 図8は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射制御装置で使用されているECU
内のマイクロコンピュータのCPUにおける計測値記憶
の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9 電磁弁 20 ECU(電子制御ユニット) 22 ピークホールド回路 23 A/D変換器 CL (電磁弁の)コイル Tr1 トランジスタ(スイッチング素子) ZD1 ツェナダイオード R1 ,R2 抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 51/04 F02M 51/04 C 51/06 51/06 M 59/36 59/36 (72)発明者 岩城 康彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G060 AA02 AB03 AC10 CA00 CA01 CC08 DA06 GA02 GA03 GA05 GA07 GA08 GA10 3G066 AA07 AB02 AC04 AD12 BA19 BA44 CA01S CA09 CA20U CD25 CD26 CD28 CE22 CE29 DA01 DC00 DC01 DC03 DC04 DC05 DC09 DC14 DC17 DC19 3G301 HA02 JA14 LB17 NA08 NB12 PA09Z PA10Z PE01Z PE03Z PE04Z PE08Z PF03Z PG01Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関への燃料噴射量を規定する電磁
    弁への通電を制御するスイッチング素子と、 前記スイッチング素子により前記電磁弁への通電を遮断
    し、燃料噴射終了する際に発生するフライバックエネル
    ギを抑えるため前記スイッチング素子に対して並列接続
    されるツェナダイオードと、 前記ツェナダイオードの予め計測されたツェナ電圧とそ
    の基準値との差分を算出する差分演算手段と、 前記差分演算手段で算出された前記差分に応じて設定さ
    れた補正値に基づき前記電磁弁への通電期間を補正する
    通電期間補正手段とを具備することを特徴とする内燃機
    関の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記ツェナダイオードの前記ツェ
    ナ電圧の温度変化分を検出する温度変化分検出手段を具
    備し、 前記通電期間補正手段で補正された前記通電期間を前記
    温度変化分検出手段で検出された前記温度変化分に基づ
    き補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    の燃料噴射制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105089834A (zh) * 2014-05-12 2015-11-25 罗伯特·博世有限公司 用于调节喷射阀的打开特性的方法
US11225925B2 (en) 2019-11-28 2022-01-18 Denso Corporation Injection control device
US11489571B2 (en) 2019-12-04 2022-11-01 Denso Corporation Communication system

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