JP2000308549A - 布 団 - Google Patents
布 団Info
- Publication number
- JP2000308549A JP2000308549A JP11119202A JP11920299A JP2000308549A JP 2000308549 A JP2000308549 A JP 2000308549A JP 11119202 A JP11119202 A JP 11119202A JP 11920299 A JP11920299 A JP 11920299A JP 2000308549 A JP2000308549 A JP 2000308549A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bedding
- peak
- urethane foam
- bedsore
- impact resilience
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Bedding Items (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 床ずれが起こりにくい布団などの寝具を提供
する。 【解決手段】 反発弾性率が0〜20%の低反発ウレタ
ンフォームのチップを内部が複数の小部屋に区画された
袋体に充填してなる布団。
する。 【解決手段】 反発弾性率が0〜20%の低反発ウレタ
ンフォームのチップを内部が複数の小部屋に区画された
袋体に充填してなる布団。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝たきりの人に床
ずれが起こりにくい布団及びウレタンフォームの裁断屑
の再利用に関する。
ずれが起こりにくい布団及びウレタンフォームの裁断屑
の再利用に関する。
【0002】
【従来技術】一般の軟質ウレタンフォームは、イソシア
ネートとポリオールの重合反応、及びイソシアネートと
水が反応する泡化反応を主体にする化学反応を利用して
製造され、ガラス転移点が−80〜−60℃の通常ウレ
タンフォームとポリオールの構造が調整されてガラス転
移点が常温になった低反発ウレタンフォームに大別され
る。布団、マットレスなどの寝具の市販品の大部分は、
反発弾性が大きいために寝心地がよいという理由で、通
常ウレタンフォームが使用されている。
ネートとポリオールの重合反応、及びイソシアネートと
水が反応する泡化反応を主体にする化学反応を利用して
製造され、ガラス転移点が−80〜−60℃の通常ウレ
タンフォームとポリオールの構造が調整されてガラス転
移点が常温になった低反発ウレタンフォームに大別され
る。布団、マットレスなどの寝具の市販品の大部分は、
反発弾性が大きいために寝心地がよいという理由で、通
常ウレタンフォームが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】健康な人にとっては通
常ウレタンフォームを使用した布団、マットレスは、快
い睡眠をもたらすが、寝たきりの人にとっては問題とな
っている床ずれが解消されず、床ずれが起こりにくい寝
具が要請されている。
常ウレタンフォームを使用した布団、マットレスは、快
い睡眠をもたらすが、寝たきりの人にとっては問題とな
っている床ずれが解消されず、床ずれが起こりにくい寝
具が要請されている。
【0004】本発明は、床ずれが起こりにくい布団など
の寝具を提供することを目的にしたものである。
の寝具を提供することを目的にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】床ずれは、寝たときに体
重を臀部、背部などの隆起した部分で支えるため、その
部分に荷重が集中して体圧が高くなり、血管が圧迫され
て血行障害が生じることにより起こる。従来の通常ウレ
タンフォームの布団で寝たとき、上記部位の体圧がどの
程度になっているかを調べるため、通常ウレタンフォー
ムのシートを重ね合わせて袋体に詰めた布団の上に圧力
センサーシートを敷き詰め、男性の大人が仰向けに寝た
ときの体圧分布を測定した。測定結果を、頭、胴、足の
中心線上の測定値または中心線近傍で部分的に中心線よ
り体圧が高い場合は、その部分の値を体の部位に対応さ
せてグラフにした図1の破線Bで示した。図1から床ず
れが起こりやすい部分は体圧が著しく高くなっているこ
とが分かる。従って、体圧分布のピークが分散して低く
なるようにすれば、床ずれが解消される。
重を臀部、背部などの隆起した部分で支えるため、その
部分に荷重が集中して体圧が高くなり、血管が圧迫され
て血行障害が生じることにより起こる。従来の通常ウレ
タンフォームの布団で寝たとき、上記部位の体圧がどの
程度になっているかを調べるため、通常ウレタンフォー
ムのシートを重ね合わせて袋体に詰めた布団の上に圧力
センサーシートを敷き詰め、男性の大人が仰向けに寝た
ときの体圧分布を測定した。測定結果を、頭、胴、足の
中心線上の測定値または中心線近傍で部分的に中心線よ
り体圧が高い場合は、その部分の値を体の部位に対応さ
せてグラフにした図1の破線Bで示した。図1から床ず
れが起こりやすい部分は体圧が著しく高くなっているこ
とが分かる。従って、体圧分布のピークが分散して低く
なるようにすれば、床ずれが解消される。
【0006】内部に多数の気泡を有し、圧縮が容易な軟
質ウレタンフォームの上に寝たときの荷重は、気泡の殻
になっているウレタンの変形応力の反力と気泡のガス圧
によって支えられており、ウレタンの変形応力が小さく
なれば、言い換えれば低反発性になれば、気泡ガスの荷
重支持の分担率が大きくなる。気泡ガスが荷重を支える
機構は、ガスを充填したゴム状弾性体容器が荷重を支え
る機構、すなわち容器の1箇所に荷重が負荷されたと
き、荷重をガス全体が分担して支えるのに似ており、ウ
レタンフォームに作用した荷重を支える力の気泡ガスの
分担率が大きくなれば、荷重は分散されて支えられるよ
うになる。体重による荷重支持応力の反力である体圧の
分布はピークが低くなって分散し、部分的の高低差が小
さくなると仮定して研究し、本発明を完成するに至っ
た。
質ウレタンフォームの上に寝たときの荷重は、気泡の殻
になっているウレタンの変形応力の反力と気泡のガス圧
によって支えられており、ウレタンの変形応力が小さく
なれば、言い換えれば低反発性になれば、気泡ガスの荷
重支持の分担率が大きくなる。気泡ガスが荷重を支える
機構は、ガスを充填したゴム状弾性体容器が荷重を支え
る機構、すなわち容器の1箇所に荷重が負荷されたと
き、荷重をガス全体が分担して支えるのに似ており、ウ
レタンフォームに作用した荷重を支える力の気泡ガスの
分担率が大きくなれば、荷重は分散されて支えられるよ
うになる。体重による荷重支持応力の反力である体圧の
分布はピークが低くなって分散し、部分的の高低差が小
さくなると仮定して研究し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち本発明は、反発弾性率が0〜20
%の低反発ウレタンフォームのチップを内部が複数の小
部屋に区画された布製袋体に充填してなる布団である。
%の低反発ウレタンフォームのチップを内部が複数の小
部屋に区画された布製袋体に充填してなる布団である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いるウレタンフォーム
のチップは、密度が30〜100kg/m3 、反発弾性率
が0〜20%、ガラス転移点が常温または常温近辺にあ
る低反発ウレタンフォームを粒径2〜20mmに破砕した
ものである。低反発ウレタンフォームのスラブから各種
製品を裁断した残りの今まで利用法がなかった裁ち屑を
破砕して利用することができ、資源の有効使用の観点か
ら裁ち屑を利用するのが好ましい。
のチップは、密度が30〜100kg/m3 、反発弾性率
が0〜20%、ガラス転移点が常温または常温近辺にあ
る低反発ウレタンフォームを粒径2〜20mmに破砕した
ものである。低反発ウレタンフォームのスラブから各種
製品を裁断した残りの今まで利用法がなかった裁ち屑を
破砕して利用することができ、資源の有効使用の観点か
ら裁ち屑を利用するのが好ましい。
【0009】布団に詰めたチップが中で偏るのを防止す
るため、上面布と下面布を刺縫いして袋体の内部を複数
の小部屋に仕切り、各小部屋にチップを詰めて移動しな
いようにする。チップは、密度が20〜100kg/m
3 、製品厚みが20〜200mmになるように詰められ
る。厚みは、全体が一様になるようにしても、小部屋に
詰める量を調整して部分的に厚くし、寝たときの体圧分
布がより均一化するようにしてもよい。
るため、上面布と下面布を刺縫いして袋体の内部を複数
の小部屋に仕切り、各小部屋にチップを詰めて移動しな
いようにする。チップは、密度が20〜100kg/m
3 、製品厚みが20〜200mmになるように詰められ
る。厚みは、全体が一様になるようにしても、小部屋に
詰める量を調整して部分的に厚くし、寝たときの体圧分
布がより均一化するようにしてもよい。
【0010】
【実施例】上面布と下面布を刺縫いして内部を6つの小
部屋に仕切った袋体に、密度75kg/m3 、反発弾性率
3%以下、25%硬さ6kgfの低反発ウレタンフォーム
の裁断屑を平均粒径5mmに破砕したチップを密度50kg
/m3 になるように詰めて厚み80mm、丈1900mm、
幅950mmの布団を試作した。試作した布団で寝たとき
の床ずれのしにくさに対する性能の向上を確認するた
め、体圧分布を次の方法で測定した。すなわち蒲田工業
社が販売の圧力分布測定装置を用い、試作した布団の上
に圧力センサーシートを敷き詰め、その上に身長170
cm、体重60kgの男性の被験者が仰向けに寝て体圧分布
を測定した。結果を図1に実線Aで示した。尚、図1
は、測定装置がコンピューターグラフィックで描いた体
圧の大きさを色彩で表さした体圧分布図から頭、胴、足
の中心線上の値、または中心線近傍で部分的に中心線よ
り体圧が高い場合はその部分の値を読取り、体の部位に
対応させてグラフにしたものである。
部屋に仕切った袋体に、密度75kg/m3 、反発弾性率
3%以下、25%硬さ6kgfの低反発ウレタンフォーム
の裁断屑を平均粒径5mmに破砕したチップを密度50kg
/m3 になるように詰めて厚み80mm、丈1900mm、
幅950mmの布団を試作した。試作した布団で寝たとき
の床ずれのしにくさに対する性能の向上を確認するた
め、体圧分布を次の方法で測定した。すなわち蒲田工業
社が販売の圧力分布測定装置を用い、試作した布団の上
に圧力センサーシートを敷き詰め、その上に身長170
cm、体重60kgの男性の被験者が仰向けに寝て体圧分布
を測定した。結果を図1に実線Aで示した。尚、図1
は、測定装置がコンピューターグラフィックで描いた体
圧の大きさを色彩で表さした体圧分布図から頭、胴、足
の中心線上の値、または中心線近傍で部分的に中心線よ
り体圧が高い場合はその部分の値を読取り、体の部位に
対応させてグラフにしたものである。
【0011】比較のため、密度24kg/m3 、反発弾性
率40%、25%硬さ13kgfの通常ウレタンフォーム
のシートを張り重ねる常法に従って長さ1900mm、幅
950mm、厚さ80mmに成形して袋体に詰めた従来の布
団を作製した。上記と同様にして体圧分布を測定し、結
果を図1に破線Bで示した。
率40%、25%硬さ13kgfの通常ウレタンフォーム
のシートを張り重ねる常法に従って長さ1900mm、幅
950mm、厚さ80mmに成形して袋体に詰めた従来の布
団を作製した。上記と同様にして体圧分布を測定し、結
果を図1に破線Bで示した。
【0012】図1の本発明の布団上に寝たときの体圧を
示す実線は、従来の布団で寝たときの体圧を示す破線と
比較して、床ずれが最も起こりやすい臀部のピークの高
さが約1/2になるともにピークの幅、言い換えれば面
積も狭くなり、背部ではピークが低くなって分散し、床
ずれを起こしにくくなったことを示している。
示す実線は、従来の布団で寝たときの体圧を示す破線と
比較して、床ずれが最も起こりやすい臀部のピークの高
さが約1/2になるともにピークの幅、言い換えれば面
積も狭くなり、背部ではピークが低くなって分散し、床
ずれを起こしにくくなったことを示している。
【0013】本発明は、布団に限定されず、低反発ウレ
タンフォームのチップを袋体に詰めた構成である限りマ
ットレスなどの寝具、クッションなどにも適用できる。
タンフォームのチップを袋体に詰めた構成である限りマ
ットレスなどの寝具、クッションなどにも適用できる。
【0014】
【発明の効果】布団の詰めものとして低反発ウレタンフ
ォームのチップを用いることにより、体圧の集中が緩和
されて分布のピークが低くなるとともにピークの面積が
狭くなり、長期に亘って寝たきりになっている人が使用
しても床ずれが起こりにくくなる効果を有する。
ォームのチップを用いることにより、体圧の集中が緩和
されて分布のピークが低くなるとともにピークの面積が
狭くなり、長期に亘って寝たきりになっている人が使用
しても床ずれが起こりにくくなる効果を有する。
【図1】布団の上に仰向けに寝たときの体圧分布を示す
グラフである。
グラフである。
A 本発明の布団に寝たときの体圧分布を示す曲線 B 従来の布団に寝たときの体圧分布を示す曲線
Claims (1)
- 【請求項1】 反発弾性率が0〜20%の低反発ウレタ
ンフォームのチップを袋体に充填したことを特徴とする
布団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11119202A JP2000308549A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 布 団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11119202A JP2000308549A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 布 団 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000308549A true JP2000308549A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14755467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11119202A Withdrawn JP2000308549A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 布 団 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000308549A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002306284A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-22 | Bridgestone Corp | クッション材 |
JP2002306283A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-22 | Bridgestone Corp | クッション材 |
JP2005329114A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Geltec Co Ltd | 枕 |
JP2010207505A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Inoac Corp | 寝具用及び座布団用クッション体 |
CN113749468A (zh) * | 2021-09-06 | 2021-12-07 | 浙江理工大学 | 一种贴合人体臀部压力分布的竹废弃物弹性坐垫制备方法 |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP11119202A patent/JP2000308549A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002306284A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-22 | Bridgestone Corp | クッション材 |
JP2002306283A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-22 | Bridgestone Corp | クッション材 |
JP2005329114A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Geltec Co Ltd | 枕 |
JP4632691B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2011-02-16 | 株式会社タイカ | 枕 |
JP2010207505A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Inoac Corp | 寝具用及び座布団用クッション体 |
CN113749468A (zh) * | 2021-09-06 | 2021-12-07 | 浙江理工大学 | 一种贴合人体臀部压力分布的竹废弃物弹性坐垫制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |