JP2000307540A - データ受信装置 - Google Patents

データ受信装置

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JP2000307540A
JP2000307540A JP11020599A JP11020599A JP2000307540A JP 2000307540 A JP2000307540 A JP 2000307540A JP 11020599 A JP11020599 A JP 11020599A JP 11020599 A JP11020599 A JP 11020599A JP 2000307540 A JP2000307540 A JP 2000307540A
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signal
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unit
timing
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JP11020599A
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Hiroshi Okawa
寛 大川
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Sony Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】正しいタイミング基準信号のときだけこの基準
信号を出力する。 【解決手段】実効データと付加データを抽出するサンプ
リング信号を生成するための基準信号検出手段72と、
検出基準信号でリセットされる基準信号の自走回路74
と、この自走回路より出力された基準信号よりサンプリ
ング信号を生成するサンプリング信号生成手段96と、
受信信号のクロック成分を検出する検出手段80と、こ
の検出手段の後段に接続されると共に、この検出手段の
出力でオンオフ制御されるスイッチング手段79とで構
成される。クロック成分が抽出されたときスイッチング
手段を介して基準信号を自走回路に供給する。誤りが発
生した一般の伝送データの中には基準信号を含む符号列
が存在するような場合でも、そのときのクロック成分は
ほぼゼロとなるから、誤った信号がタイミング基準信号
としてフライホイール回路に供給されることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は実効データや付加
データを抽出するためのタイミング信号生成手段を有す
るデータ受信装置に関する。詳しくは、受信信号中に含
まれる実効データや付加データのデータストリームの基
準となるクロックの有無を判別することによって、実効
データや付加データを抽出するためのタイミング信号を
正確に生成できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを伝送する伝送フォー
マットとして、SMPTEで規格化されたSMPTE−
259M「10-bit 4:2:2 Compone
ntand 4fsc Composite Digit
al Signals −Serial Digita
l Interface」(以下「SDI(Serial Digi
tal Interface)フォーマット」という)のディジタル信
号シリアル伝送フォーマットが知られている。この伝送
規格は、ディジタルコンポーネントビデオ信号(D1信
号)やディジタルコンポジット信号(D2信号)などを
伝送するための規格である。
【0003】この伝送フォーマットでは周知のように、
オーディオデータやその他のデータをアンシラリーデー
タ領域に挿入して伝送できる規格となっているが、圧縮
されたデータ(映像データ)をアクティブビデオ領域に
挿入して伝送するようなフォーマットとはなっていな
い。これは圧縮されたデータは、ラインによってその符
号化量にばらつきが発生するためである。
【0004】このような圧縮データでも伝送できるよう
に伝送フォーマットを規格化したのは、SMPTE−3
05M「Serial Data Transport
Interface」(以下「SDTIフォーマッ
ト」という)である。つまりこれはSDIフォーマット
のうちアクティブビデオエリアACVに相当するSDT
Iフォーマット上のペイロード(Payload)部にビデオデ
ータ、オーディオデータなどの可変長のマルチデータを
挿入して伝送できるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
映像データ、オーディオデータ、その他のデータなどの
実効データを挿入したSDTIフォーマットのデータス
トリームからこれら実効データや付加データを抽出する
には、付加データに挿入されたタイミング信号生成用の
データを検出しなければならない。
【0006】図16はこのようなタイミング信号生成手
段を有するデータ受信装置10の概要を示す。まず、受
信信号(SDTIフォーマットのデータストリーム)は
シリアル・パラレル変換部60でパラレル信号に変換さ
れたのち、デコーダ50に供給されて誤り訂正処理など
が行われた後、実効データや付加データに分離される。
分離された実効データはメモリマネージメント部30に
設けられた第1の内部メモリ(図示はしない)に供給さ
れ、一定量の実効データとなったときその実効データが
外部メモリ40に供給される。
【0007】また外部メモリ40の実効データは一定量
ごとにメモリマネージメント部30に設けられた第2の
内部メモリ(図示はしない)に供給される。第2の内部
メモリから読み出された実効データのうちビデオデータ
DVCはインタフェース22に供給されて10ビットデ
ータから8ビットデータに変換されると共に、所定の伝
送速度で外部に出力される。
【0008】ここで、メモリマネージメント部30など
の動作周波数は81MHzや108MHzのように高速
のクロック周波数が使用されるのに対して、外部に出力
されるビデオデータは規定の伝送速度例えば27MHz
や36MHzあるいは54MHzの伝送速度である。そ
のためインタフェース22では、メモリマネージメント
部30などで使用されるクロック(内部クロック)か
ら、データを外部に出力するための伝送クロックに乗せ
替える(切り替える)クロック乗せ替え処理も行われ
る。
【0009】同じく第2の内部メモリから読み出された
オーディオデータDAUはインタフェース24に供給さ
れて例えば48KHzのサンプリング周波数のオーディ
オデータDAUが出力される。第2の内部メモリから読
み出された他のデータ(AUXデータ)DSXはインタ
フェース26に供給されて所定の伝送速度のデータとし
て出力される。
【0010】図16に示すように、S/P変換部60か
らのパラレルデータはタイミング信号生成手段70にも
供給されて、受信信号中に含まれる実効データや付加デ
ータを抽出分離するための各種タイミング信号が生成さ
れる。タイミング信号はフィールドパルス、垂直ブラン
キングパルス、水平ブランキングパルス(F、V、H)
などが使用される。これらのタイミング信号は外部端子
78にも供給され、これらが受信した実効データが供給
されるデータ蓄積手段としてのサーバ装置やVTRなど
にも、データを記録するための同期信号などとして使用
できるようになっている。
【0011】図17はタイミング信号の生成手段70の
具体例を示すもので、端子71に入力したパラレル信号
はタイミング基準信号(TRS)の検出手段72に供給
されて、SDTIフォーマットに挿入されたタイミング
基準信号(データ)が検出される。タイミング基準信号
としては終了同期符号EAVや開始同期符号SAVがあ
り、この例では終了同期符号EAVに含まれる(F、
V、H)データがタイミング基準信号として利用され
る。ここに、Fデータはフィールドパルスを得るための
タイミング基準信号として使用するデータであり、Vデ
ータは垂直ブランキングパルスを得るためのタイミング
基準信号として使用するデータであり、そしてHデータ
は水平ブランキングパルスを得るためのタイミング基準
信号として使用するデータである。
【0012】検出されたタイミング基準信号は、自走回
路(フライホイール回路)74に供給される。フライホ
イール回路74はその内部にフィールドパルス生成用タ
イミング信号を得るためのカウンタと、垂直ブランキン
グパルス生成用タイミング信号を得るためのカウンタ
と、水平ブランキングパルス生成用タイミング信号を得
るカウンタとを有する。タイミング基準信号が入力しな
い場合でもこのそれぞれのカウンタは自走するようにな
されている。
【0013】そして検出されたそれぞれのタイミング基
準信号によって対応するカウンタがリセットされ、受信
信号に同期したそれぞれのフライホイール信号が出力さ
れる。
【0014】それぞれのフライホイール信号はタイミン
グ信号生成部76に供給されて、この例ではそれぞれの
フライホイール信号に同期したフィールドパルスF、垂
直ブランキングパルスVおよび水平ブランキングパルス
Hがそれぞれ生成される。生成されたこれらパルスは図
16のメモリマネージメント部30などにデータ抽出の
ための基準信号として供給される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したタ
イミング基準信号検出手段72では、終了同期符号EA
Vを構成する3ワードの符号列(3FF 000 00
0)の有無を検出し、これらの符号列が検出されたと
き、これらの符号列に続く符号(XYZ)がタイミング
基準信号であるものとして、(F、V、H)データをフ
ライホイール回路74に出力するようにしている。
【0016】受信された信号は色々な伝送系を介して供
給されるものであるから、受信したデータには誤りが発
生している可能性がある。そのため3ワードの符号列が
基準の符号列に一致しないときには後続の符号にはタイ
ミング信号が含まれないものと判断して、後続の符号を
出力しないように構成されている。
【0017】しかし、データ伝送系ではどのような誤り
が発生するかは予想できないため、誤りが発生した一般
の伝送データの中には上述したような3ワードの符号列
が存在するかも知れない。そのような場合には、この3
ワードの符号列に続く符号を上述したタイミング基準信
号が含まれる符号列とみなして、フライホイール回路7
4に出力してしまう。その結果、フライホイール回路7
4ではこの誤った符号に基づいてリセットされるおそれ
があり、実際の受信信号とは全く同期のとれていないタ
イミング信号が生成される危険性がある。
【0018】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、SDTIフォーマットのデー
タストリームより抽出したクロック成分のレベルが大き
いときのみ、受信した信号が目的の受信信号であるもの
と判断して、受信信号よりタイミング信号を生成するよ
うにするようにしたもので、これによって実効データや
付加データを抽出するためのタイミング信号を正確に生
成できる。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための、 請求項1に記載したこの発明に係るデータ受
信装置では、実効データと付加データで構成されたデー
タストリームの受信信号より上記実効データおよび付加
データを抽出するサンプリング信号を生成するサンプリ
ング信号生成手段を有するデータ受信装置であって、上
記サンプリング信号を生成するために挿入された基準信
号の検出手段と、検出された上記基準信号によってリセ
ットされる上記基準信号の自走回路と、この自走回路よ
り出力された基準信号より上記サンプリング信号を生成
するサンプリング信号生成手段と、上記受信信号のクロ
ック成分を検出するクロック成分検出手段と、上記検出
手段の後段に接続されると共に、上記検出手段の出力で
オンオフ制御されるスイッチング手段とで構成され、上
記クロック成分が抽出されたとき上記スイッチング手段
を介して上記基準を上記自走回路に供給するようにした
ことを特徴とする。
【0020】この発明では、受信信号から受信信号のク
ロック成分を抽出し、このクロック成分が十分なレベル
であると判断されたときに限り、目的の受信信号を受信
したものとしてタイミング基準信号を出力する。したが
って誤りが発生した一般の伝送データの中には基準信号
を含む符号列が存在するような場合でも、そのときのク
ロック成分はほぼゼロとなるから、誤った信号がタイミ
ング基準信号としてフライホイール回路に供給されるこ
とはない。
【0021】これによって、受信信号に同期した目的の
パルス(フィールドパルス、垂直および水平ブランキン
グパルス)を確実に生成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】続いてこの発明に係るデータ受信
装置の一実施形態を図を参照して詳細に説明する。
【0023】本実施の形態においては、映像や音声の素
材等のデータをパッケージ化してそれぞれのコンテント
アイテム(例えばピクチャアイテム(Picture Item)やオ
ーディオアイテム(Audio Item))を生成すると共に、各
コンテントアイテムに関する情報や各コンテントに関す
るメタデータ等をパッケージ化して1つのコンテントア
イテム(システムアイテム(System Item))を生成し、
これらの各コンテントアイテムをコンテントパッケージ
とする。さらに、このコンテントパッケージから伝送パ
ケットを生成して、シリアルディジタルトランファイン
ターフェイスを用いて伝送するものである。
【0024】このシリアルディジタルトランスファーイ
ンタフェースとしては、例えばSMPTEで規格化され
たSMPTE−259M「10-bit 4:2:2
Component and 4fsc Composi
te Digital Signals −Seria
l Digital Interface」(以下「シ
リアルディジタルインタフェースSDI(Serial Digita
l Interface)フォーマット」という)のディジタル信号
シリアル伝送フォーマットや、パケット化したディジタ
ル信号を伝送する規格SMPTE−305M「Seri
al DataTransport Interfac
e」(以下「SDTIフォーマット」という)を利用し
て、上述のコンテントパッケージを伝送するものであ
る。
【0025】まず、SMPTE−259Mで規格化され
ているSDIフォーマットを映像フレームに配置した場
合、NTSC525方式のディジタルのビデオ信号は、
水平方向に1ライン当たり1716(4+268+4+
1440)ワード、垂直方向は525ラインで構成され
ている。また、PAL625方式のディジタルのビデオ
信号は、水平方向に1ライン当たり1728(4+28
0+4+1440)ワード、垂直方向は625ラインで
構成されている。ただし、10ビット/ワードである。
【0026】各ラインについて、第1ワードから第4ワ
ードまでの4ワードは、ビデオ信号の領域である144
0ワードのアクティブビデオ領域の終了を示し、アクテ
ィブビデオ領域と後述するアンシラリデータ領域とを分
離するための符号EAV(End of Active Video)を格
納する領域として用いられる。
【0027】また、各ラインについて、第5ワードから
第272ワードまでの268ワードは、アンシラリデー
タ領域として用いられ、ヘッダ情報等が格納される。第
273ワードから第276ワードまでの4ワードは、ア
クティブビデオ領域の開始を示し、アクティブビデオ領
域とアンシラリデータ領域とを分離するための符号SA
V(Start of Active Video)を格納する領域として用
いられ、第277ワード以降がアクティブビデオ領域と
されている。
【0028】SDTIフォーマットでは、上述のアクテ
ィブビデオ領域をペイロード領域として用いるものと
し、符号EAVおよびSAVがペイロード領域の終了お
よび開始を示すものとされる。
【0029】ここで、各アイテムのデータをコンテント
パッケージとしてSDTIフォーマットのペイロード領
域に挿入すると共に、SDIフォーマットの符号EAV
およびSAVを付加して図1に示すようなフォーマット
のデータとする。この図1に示すフォーマット(以下
「SDTI−CPフォーマット」という)のデータを伝
送するときには、SDIフォーマットやSDTIフォー
マットと同様に、P/S変換および伝送路符号化が行わ
れてシリアルデータとして伝送される。なお、図1にお
いて、括弧内の数字はPAL625方式のビデオ信号の
数値を示しており、括弧がない数字はNTSC525方
式のビデオ信号の数値を示している。以下、NTSC方
式についてのみ説明する。
【0030】図2は符号EAVおよびアンシラリデータ
領域に含まれるヘッダデータ(Header Data)の構成を
示している。符号EAVは、3FFh,000h,000
h,XYZh(hは16進表示であることを示しており以
下の説明でも同様である)とされている。
【0031】「XYZh」は、ビットb9が「1」に設
定されると共に、ビットb0,b1が「0」に設定され
る。ビットb8はフィールドが第1あるいは第2フィー
ルドのいずれであるかを示すフラグであり、ビットb7
は垂直ブランキング期間を示すフラグである。またビッ
トb6は、4ワードのデータがEAVであるかSAVで
あるかを示すフラグである。このビットb6のフラグ
は、EAVのときに「1」とされると共にSAVのとき
に「0」となる。またビットb5〜b2は誤り検出訂正
を行うためのデータである。
【0032】次に、ヘッダデータの先頭には、ヘッダデ
ータ認識用のデータ「ADF(Ancillary data flag)」
として、固定パターン000h,3FFh,3FFhが配
されている。この固定パターンに続いて、「DID(Dat
a ID)」および「SDID(Secondary data ID)」が設け
られており、SDTI−CPフォーマットでは固定パタ
ーン140h,101hが配される。
【0033】「Data Count」は、「Line
Number-0」から「Header CRC1」
までのワード数を示すものであり、ワード数は46ワー
ド(22Eh)とされている。
【0034】「Line Number-0,Line
Number-1」は、映像フレームのライン番号を
示すものであり、NTSC525方式ではこの2ワード
によって1から525までのライン番号が示される。ま
た、PAL方式625方式では1から625までのライ
ン番号が示される。
【0035】「Line Number-0,Line
Number-1」に続いて、「Line Numb
er CRC0,Line Number CRC1」
が配されており、この「Line Number CR
C0,Line NumberCRC1」は、「DI
D」から「Line Number-1」までの5ワー
ドのデータに対するCRC(cyclic redundancy check
codes)であり、伝送エラーのチェックに用いられる。
【0036】「Code & AAI(Authorized addr
ess identifier)」では、SAVからEAVまでのペイ
ロード領域のワード長がどのような設定とされている
か、および送出側や受取側のアドレスがどのようなデー
タフォーマットとされているか等の情報が示される。
【0037】「Destination Addres
s」はデータ受取側(送出先)のアドレスであり、「S
ource Address」はデータ送出側(送出
元)のアドレスである。
【0038】「Source Address」に続く
「Block Type」は、ペイロード領域がどのよ
うな形式とされているか、例えば固定長か可変長かを示
すものであり、ペイロード領域が可変長の形式であると
きには圧縮データが挿入される。ここで、SDTI−C
Pフォーマットでは、例えば圧縮されたビデオデータ
(映像データ)を用いてコンテントアイテムを生成した
ときにピクチャ毎にデータ量が異なることから可変長ブ
ロック(Variable Block)が用いられる。このため、SD
TI−CPフォーマットでの「Block Type」
は固定データ1C1hとされる。
【0039】「CRC Flag」は、ペイロード領域
の最後の2ワードにCRCが置かれているか否かを示す
ものである。
【0040】また、「CRC Flag」に続く「Da
ta extension flag」は、ユーザーデ
ータパケットを拡張しているか否かを示している。
【0041】「Data extension fla
g」に続いて4ワードの「Reserved」領域が設
けられる。次の「Header CRC 0,Head
erCRC 1」は、「Code & AAI」から
「Reserved4」までのデータに対するCRC
(cyclic redundancy check codes)であり、伝送エラ
ーのチェックに用いられる。次の「Check Su
m」は、全ヘッダデータに対するCheck Sumコ
ードであり、伝送エラーのチェックに用いられる。
【0042】また、図1のペイロード領域では、ビデオ
やオーディオ等のアイテムのデータがSDTIフォーマ
ットの可変長ブロックの形式としてパッケージ化され
る。図3は可変長ブロックのフォーマットを示してい
る。「Separator」および「End Cod
e」は可変長ブロックの開始と終了を示すものであり、
「Separator」の値は「309h」、「End
Code」の値は「30Ah」に設定されている。
【0043】「Data Type」はパッケージ化さ
れているデータが、どのようなアイテムのデータである
かを示すものであり、「Data Type」の値は例
えばシステムアイテム(System Item)では「04h」、ピ
クチャアイテム(Picture Item)では「05h」、オーデ
ィオアイテム(Audio Item)では「06h」、他のデータ
であるAUXアイテム(Auxiliary Item)では「07h」
とされる。なお、上述したように1ワードは10ビット
であり、例えば「04h」に示すように8ビットである
ときには、8ビットがビットb7〜b0に相当する。ま
た、ビットb7〜b0の偶数パリティをビットb8とし
て付加すると共に、ビットb8の論理反転データをビッ
トb9として付加することにより10ビットのデータと
される。以下の説明における8ビットのデータも同様に
して10ビット化される。
【0044】「Word Count」では「Data
Block」のワード数を示しており、この「Dat
a Block」が各アイテムのデータである。ここ
で、各アイテムのデータは、ピクチャ単位例えばフレー
ム単位でパッケージ化されると共に、NTSC方式で
は、番組の切り替え位置が10ラインの位置に設定され
ていることから、NTSC方式では図1に示すように1
3ライン目からシステムアイテム、ピクチャアイテム、
オーディオアイテム、AUXアイテムの順に伝送され
る。
【0045】図4は、システムアイテムの構成を示して
いる。「System ItemType」と「Wor
d Count」は可変長ブロックの「Data Ty
pe」と「Word Count」に相当する。
【0046】1ワードの「System Item B
itmap」のビットb7は、例えばリードソロモン符
号等のような誤り検出訂正符号が加えられているか否か
を示すフラグであり、「1」とされているときには誤り
検出訂正符号が加えられていることを示している。ビッ
トb6は、SMPTE Labelの情報があるか否か
を示すフラグである。ここで「1」とされているときに
は、SMPTE Labelの情報がシステムアイテム
に含まれていることを示している。ビットb5およびb
4はReference Date/Time sta
mp、Current Date/Time stam
pがシステムアイテムにあるか否かを示すフラグであ
る。このReference Date/Time s
tampでは、例えばコンテントパッケージが最初に作
られた時間あるいは日付が示される。またCurren
t Date/Time stampでは、コンテント
パッケージのデータを最後に修正した時間あるいは日付
が示される。
【0047】ビットb3はピクチャアイテム、ビットb
2はオーディオアイテム、ビットb1はAUXアイテム
がシステムアイテムの後にあるか否かを示すフラグであ
り、「1」とされているときにはアイテムがシステムア
イテムの後に存在することが示される。
【0048】ビットb0は、コントロールエレメント(C
ontrol Element)があるか否かを示すフラグであり、
「1」とされているときにはコントロールエレメントが
存在することが示される。なお、図示せずもビットb
8,b9が上述したように付加されて10ビットのデー
タとして伝送される。
【0049】1ワードの「Content Packa
ge Rate」のビットb7〜b6は未定義領域(Res
erved)であり、ビットb5〜b1では、1倍速動作にお
ける1秒当たりのパッケージ数であるパッケージレート
(Package Rate)が示される。ビットb0は1.001フ
ラグであり、フラグが「1」に設定されているときに
は、例えば毎秒59.94(=60/1.001)フィ
ールドであることが示される。
【0050】1ワードの「Content Packa
ge Type」のビットb7〜b5は、ストリーム内
における、当該ピクチャ単位の位置を識別するための
「Stream States」フラグである。この3
ビットのフラグによって、以下の8種類の状態が示され
る。
【0051】0:このピクチャ単位が、プリロール(pr
e-roll)区間、編集区間、ポストロール(post-roll)
区間のいずれの区間にも属さない。 1:このピクチャ単位が、プリロール区間に含まれてい
るピクチャであり、この後に編集区間が続く。 2:このピクチャ単位が、編集区間の最初のピクチャ単
位である。 3:このピクチャ単位が、編集区間の中間に含まれてい
るピクチャ単位である。 4:このピクチャ単位が、編集区間の最後のピクチャ単
位である。 5:このピクチャ単位が、ポストロール区間に含まれて
いるピクチャ単位である。 6:このピクチャ単位が、編集区間の最初、かつ最後の
ピクチャ単位である(編集区間のピクチャ単位が1つだ
けの状態)。 7:未定義
【0052】ビットb4は未定義領域(Reserved)であ
り、ビットb3,b2の「Transfer Mod
e」では、伝送パケットの伝送モードが示される。ま
た、ビットb1,b0の「Timing Mode」で
伝送パケットを伝送する際の伝送タイミングモードが示
される。ここで、ビットb3,b2で示される値が
「0」のときには同期モード(Synchronous mode)、
「1」のときには等時性モード(Isochronous mode)、
「2」のときは非同期モード(Asynchronous mode)とさ
れる。また、ビットb1,b0で示される値が「0」の
ときには1フレーム分のコンテントパッケージの伝送
を、第1フィールドの所定のラインのタイミングで開始
するノーマルタイミングモード(Normal timing mode)、
「1」のときには第2フィールドの所定のラインのタイ
ミングで伝送を開始するアドバンスドタイミングモード
(Advanced timing mode)、「2」のときは第1および第
2フィールドのそれぞれの所定のラインのタイミングで
伝送を開始するデュアルタイミングモード(Dual timing
mode)とされる。
【0053】「Content Package Ty
pe」に続く2ワードの「Channel Handl
e」は、複数の番組のコンテントパッケージが多重化さ
れて伝送される場合に、各番組のコンテントパッケージ
を判別するためのものであり、ビットH15〜H0の値
を識別することで、多重化されているコンテントパッケ
ージをそれぞれ番組毎に分離することができる。
【0054】2ワードの「Continuity Co
unt」は、16ビットのモジュロカウンタである。こ
のカウンタは、ピクチャ単位毎にカウントアップされる
と共に、それぞれのストリームで独自にカウントされ
る。従って、ストリームスイッチャ等によってストリー
ムの切り替えがあるときには、このカウンタの値が不連
続となって、切り替え点(編集点)の検出が可能とな
る。なお、このカウンタは上述したように16ビットの
モジュロカウンタであり65536と非常に大きな値で
あることから、2つの切り替えられるストリームにおい
て、切り替え点でカウンタの値が偶然に一致する確率が
限りなく低く、切り替え点の検出のために、実用上充分
な精度を提供できる。
【0055】「Continuity Count」の
後には、上述したSMPTE LabelやRefer
ence Date/TimeおよびCurrent
Date/Timeを示す「SMPTE Univer
sal Label」、「Reference Dat
e/Time stamp」、「Current Da
te/Time stamp」領域が設けられる。
【0056】そのあとに、「Package Meta
data Set」や「Picture Metada
ta Set」「Audio Metadata Se
t」「Auxiliary Metadata Se
t」領域が設けられる。なお、「Picture Me
tadata Set」「Audio Metadat
a Set」「Auxiliary Metadata
Set」は、対応するアイテムが「System I
tem Bitmap」のフラグによってコンテントパ
ッケージに内に含まれることが示されたときに設けられ
る。
【0057】上述の「Time stamp」は17バ
イトが割り当てられており、最初の1バイトで「Tim
e stamp」であることが識別されると共に、残り
の16バイトがデータ領域として用いられる。ここで、
データ領域の最初の8バイトは、例えばSMPTE12
Mとして規格化されたタイムコード(Timecode)を示して
おり、後の8バイトは無効データである。
【0058】8バイトのタイムコードは図5に示すよう
に、「Frame」「Seconds」「Minute
s」「Hours」および4バイトの「Binary
Group Data」からなる。
【0059】「Frame」のビットb5,b4でフレ
ーム番号の十の位、ビットb3〜b0で一の位の値が示
される。同様に、「Seconds」「Minute
s」「Hours」の各ビットb6〜b0によって秒、
分、時が示される。
【0060】「Frame」のビットb7はカラーフレ
ームフラグ(Color Frame Flag)であり、第1のカラーフ
レームであるか第2のカラーフレームであるかが示され
る。ビットb6はドロップフレームフラグ(Drop Frame
Flag)であり、ピクチャアイテムに挿入された映像フレ
ームがドロップフレームであるか否かを示すフラグであ
る。「Seconds」のビットb7は例えばNTSC
方式の場合にはフィールド位相(Field Phase)、すなわ
ち第1フィールドであるか第2フィールドであるかが示
される。なおPAL方式のときには「Hours」のビ
ットb6でフィールド位相が示される。
【0061】「Minutes」のビットb7および
「Hours」のビットb7,b6のの3ビットB0〜
B3(PAL方式では、「Seconds」「Minu
tes」「Hours」の各ビットb7の3ビット)に
よって、「Binary Group Data」の各
BG1〜BG8にデータがあるか否かが示される。この
「Binary Group Data」では、例えば
グレゴリオ暦(GregorianCalender)やユリウス暦(Julian
Calender)での年月日を二桁で表示することができるよ
うになされている。
【0062】図6は「Metadata Set」の構
成を示しており、1ワードの「Metadata Co
unt」によってセット内の「Metadata Bl
ock」の数が示される。なお、「Metadata
Set」の値が00hのときには、「Metadata
Block」がないことが示されることから、「Me
tadata Set」は1ワードとなる。
【0063】ここで、「Metadata Bloc
k」が、番組タイトル等のコンテントパッケージの情報
を示す「Package Metadata Set」
の場合には、1ワードの「Metadata Typ
e」、2ワードの「Word Count」に続き、情
報領域である「Metadata」が設けられている。
この「Metadata」のワード数が「Word C
ount」のビットb15〜b0によって示される。
【0064】ビデオやオーディオあるいはAUXデータ
等のパッケージ化されているアイテムに関する情報を示
す「Picture Metadata Set」「A
udio Metadata Set」「Auxili
ary MetadataSet」では、更に1ワード
の「Element Type」と「Element
Number」が設けられており、後述するビデオやオ
ーディオ等のアイテムの「Element Data
Block」内の「Element Type」や「E
lement Number」とリンクするようになさ
れており、「Element Data Block」
毎に、メタデータを設定することができる。また、これ
らの「Metadata Set」の後には「Cont
rolElement」領域を設けることができる。
【0065】次に、ビデオやオーディオ等の各アイテム
のブロックについて図7を用いて説明する。ビデオやオ
ーディオ等の各アイテムのブロック「Item Typ
e」は、上述したようにアイテムの種類を示しており、
ピクチャアイテムでは「05h」、オーディオアイテム
では「06h」、AUXデータアイテムでは「07h」と
される。「Item Word Count」ではこの
ブロックの終わりまでのワード数(可変長ブロックの
「Word Count」に相当)を示している。「I
tem Word Count」に続く「Item H
eader」では、「Element Data Bl
ock」の数が示される。ここで、「Item Hea
der」は8ビットであることから「Element
DataBlock」の数は1〜255(0は無効)の
範囲となる。この「Item Header」に続く
「Element Data Block」がアイテム
のデータ領域とされる。
【0066】「Element Data Bloc
k」は、「Element Type」「Elemen
t Word Count」「Element Num
ber」「Element Data」で構成されてお
り、「Element Type」と「Element
Word Count」によって、「Element
Data」のデータの種類およびデータ量が示される。
また、「Element Number」によって何番
目の「Element Data Block」である
かが示される。
【0067】次に、「Element Data」の構
成について説明する。エレメントの一つであるMPEG
−2ピクチャエレメントは、いずれかのプロファイル若
しくはレベルのMPEG−2ビデオエレメンタリストリ
ーム(V−ES)である。プロファイルおよびレベル
は、デコーダーテンプレートドキュメントで定義され
る。図8は、SDTI−CPエレメントフレームにおけ
るMPEG−2 V−ESのフォーマット例である。こ
の例は、キー、つまりMPEG−2スタートコードを特
定する(SMPTEレコメンデッドプラクティスにした
がった)V−ESビットストリーム例である。MPEG
−2 V−ESビットストリームは、単純に図8に示さ
れたようにデータブロックにフォーマットされる。
【0068】次に、ピクチャアイテムに対するメタデー
タ、例えばMPEG−2ピクチャ画像編集メタデータに
ついて説明する。このメタデータは、編集およびエラー
メタデータと、圧縮符号化メタデータと、ソース符号化
メタデータとの組み合わせである。これらのメタデータ
は、主として上述したシステムアイテム、さらには補助
データアイテムに挿入することができる。
【0069】図9は、図4に示すシステムアイテムの
「Picture MetadataSet」領域に挿
入されるMPEG−2ピクチャ編集メタデータ内に設け
られる「Picture Editing Bitma
p」領域と、「Picture Coding」領域
と、「MPEG User Bitmap」領域を示し
ている。さらに、このMPEG−2ピクチャ編集メタデ
ータには、MPEG−2のプロファイルとレベルを示す
「Profile/Level」領域や、SMPTE1
86−1995で定義されたビデオインデックス情報を
設けることも考えられる。
【0070】1ワードの「Picture Editi
ng Bitmap」のビットb7およびb6は「Ed
it flag」であり、編集点情報を示すフラグであ
る。この2ビットのフラグによって、以下の4種類の状
態が示される。
【0071】00:編集なし 01:編集点が、このフラグが付いているピクチャ単位
の前にある(Pre-picture edit) 10:編集点が、このフラグが付いているピクチャ単位
の後にある(Post-picture edit) 11:ピクチャ単位が1つだけ挿入され、編集点がこの
フラグが付いているピクチャ単位の前と後にある(sing
le frame picture)
【0072】つまり、ピクチャアイテムに挿入された映
像データ(ピクチャ単位)が、編集点の前にあるか、編
集点の後にあるか、さらに2つの編集点に挟まれている
かを示すフラグを「Picture Metadata
Set」(図4参照)の「Picture Edit
ing Bitmap」領域に挿入する。
【0073】ビットb5およびb4は、「Error
flag」である。この「Error flag」は、
ピクチャが修正できないエラーを含んでいる状態にある
か、ピクチャがコンシールエラーを含んでいる状態にあ
るか、ピクチャがエラーを含んでいない状態にあるか、
さらには未知状態にあるかを示す。ビットb3は、「P
icture Coding」がこの「Picture
MetadataSet」領域にあるか否かを示すフ
ラグである。ここで、「1」とされているときは、「P
icture Coding」が含まれていることを示
している。
【0074】ビットb2は、「Profile/Lev
el」があるか否かを示すフラグである。ここで、
「1」とされているときは、当該「Metadata
Block」に「Profile/Level」が含ま
れている。この「Profile/Level」は、M
PEGのプロファイルやレベルを示すMP@MLやHP
@HL等を示す。
【0075】ビットb1は、「HV Size 」があ
るか否かを示すフラグである。ここで、「1」とされて
いるときは、当該「Metadata Block」に
「HV Size 」が含まれている。ビットb0は、
「MPEG User Bitmap」があるか否かを
示すフラグである。ここで、「1」とされているとき
は、当該「Metadata Block」に「MPE
G User Bitmap」が含まれている。
【0076】1ワードの「Picture Codin
g」のビットb7には「Closed GOP」が設け
られる。この「Closed GOP」は、MPEG圧
縮したときのGOP(Group Of Picture)がClose
d GOPか否かを示す。
【0077】ビットb6には、「Broken Lin
k」が設けられる。この「Broken Link」
は、デコーダ側の再生制御に使用されるフラグである。
すなわち、MPEGの各ピクチャは、Bピクチャ、Bピ
クチャ、Iピクチャ・・・のように並んでいるが、編集
点があって全く別のストリームをつなげたとき、例えば
切り替え後のストリームのBピクチャが切り替え前のス
トリームのPピクチャを参照してデコードされるという
おそれがある。このフラグをセットすることで、デコー
ダ側で上述したようなデコードがされないようにでき
る。
【0078】ビットb5〜b3には、「Picture
Coding Type」が設けられる。この「Pi
cture Coding Type」は、ピクチャが
Iピクチャであるか、Bピクチャであるか、Pピクチャ
であるかを示すフラグである。ビットb2〜b0は、未
定義領域(Reserved)である。
【0079】1ワードの「MPEG User Bit
map」のビットb7には、「History dat
a」が設けられている。この「History dat
a」は、前の世代の符号化に必要であった、例えば量子
化ステップ、マクロタイプ、動きベクトル等の符号化デ
ータが、例えば「Metadata Block」の
「Metadata」内に存在するユーザデータ領域
に、History dataとして挿入されているか
否かを示すフラグである。ビットb6には、「Anc
data」が設けられている。この「Anc dat
a」は、アンシラリ領域に挿入されたデータ(例えば、
MPEGの圧縮に必要なデータ等)を、上述のユーザデ
ータ領域に、Anc dataとして挿入されているか
否かを示すフラグである。
【0080】ビットb5には、「Video inde
x」が設けられている。この「Video inde
x」は、Video index領域内に、Video
index情報が挿入されているか否かを示すフラグ
である。このVideo index情報は15バイト
のVideo index領域内に挿入される。この場
合、5つのクラス(1.1、1.2、1.3、1.4お
よび1.5の各クラス)毎に挿入位置が決められてい
る。例えば、1.1クラスのVideo index情
報は最初の3バイトに挿入される。
【0081】ビットb4には、「Picture or
der」が設けられている。この「Picture o
rder」は、MPEGストリームの各ピクチャの順序
を入れ替えたか否かを示すフラグである。なお、MPE
Gストリームの各ピクチャの順序の入れ替えは、多重化
のときに必要となる。
【0082】ビットb3,b2には、「Timecod
e2」、「Timecode1」が設けられている。こ
の「Timecode2」、「Timecode1」
は、Timecode2,1の領域に、VITC(Vert
ical Interval Time Code)、LTC(Longitudinal Ti
me Code)が挿入されているか否かを示すフラグであ
る。ビットb1,b0には、「H−Phase」、「V
−Phase」が設けられている。この「H−Phas
e」、「V−Phase」は、エンコード時にどの水平
画素、垂直ラインからエンコードされているか、つまり
実際に使われる枠の情報がユーザデータ領域にあるか否
かを示すフラグである。
【0083】次に、オーディオアイテムについて説明す
る。オーディオアイテムの「Element Dat
a」は、図10に示すように「Element Dat
a」は「Element Header」「Audio
Sample Count」「Stream Val
id Flags」「Data Area」で構成され
る。
【0084】1ワードの「Element Heade
r」のビットb7は「FVUCPValid Fla
g」であり、AES(Audio Engineering Society)で規
格化されたAES−3のフォーマットにおいて定義され
ているFVUCPが、「Data Area」のAES
−3のフォーマットのオーディオデータ(音声データ)
で設定されているか否かが示される。ビットb6〜b3
は未定義領域(Reserved)であり、ビットb2〜b0で、
5フレームシーケンスのシーケンス番号(5−sequ
ence counter)が示される。
【0085】ここで、5フレームシーケンスについて説
明する。1フレームが525本の走査線で(30/1.
001)フレーム/秒のビデオ信号に同期すると共に、
サンプリング周波数が48kHzであるオーディオ信号
をビデオ信号の各フレームのブロック毎に分割すると、
1ビデオフレーム当たりのサンプル数は1601.6サ
ンプル/フレームとなり整数値とならない。このため、
5フレームで8008サンプルとなるように1601サ
ンプルのフレームを2フレーム設けると共に1602サ
ンプルのフレームを3フレーム設けるシーケンスが5フ
レームシーケンスと呼ばれている。
【0086】5フレームシーケンスは、図11Aに示す
基準フレーム信号に同期して、例えば図11Bに示すよ
うにシーケンス番号1,3,5のフレームが1602サ
ンプル、シーケンス番号2,4のフレームが1601サ
ンプルとされており、このシーケンス番号がビットb2
〜b0で示される。
【0087】2ワードの「Audio Sample
Count」は、図10に示すようにビットc15〜c
0を用いた0〜65535の範囲内の16ビットのカウ
ンタであり、各チャネルのサンプル数が示される。な
お、エレメント内では全てのチャネルが同じ値を有する
ものである。
【0088】1ワードの「Stream Valid
Flags」では、8チャネルの各ストリームが有効で
あるか否かが示される。ここで、チャネルに意味のある
オーディオデータが含まれている場合には、このチャネ
ルに対応するビットが「1」に設定されると共に、それ
以外では「0」に設定されて、ビットが「1」に設定さ
れたチャネルのオーディオデータのみが伝送される。
【0089】「Data Area」の「s2〜s0」
は8チャネルの各ストリームを識別のためのデータ領域
である。「F」はサブフレームの開始を示している。
「a23〜a0」は、オーディオデータであり、「P,
C,U,V」はチャネルステータスやユーザビット、V
alidityビット、パリティ等である。
【0090】次に、オーディオアイテムに対するメタデ
ータについて説明する。オーディオ編集メタデータ(Aud
io Editing Metadata)は、編集メタデータやエラーメタ
データおよびソースコーディングメタデータの組み合わ
せである。このオーディオ編集メタデータは、図12に
示すように1ワードの「Field/Frame fl
ags」、1ワードの「Audio Editing
Bitmap」、1ワードの「CS Valid Bi
tmap」、および「Channel Status
Data」で構成されている。
【0091】ここで、有効とされているオーディオのチ
ャネル数は、上述した図10の「Stream Val
id Flags」によって判別することができる。ま
た「Stream Valid Flags」のフラグ
が「1」に設定されている場合には、「Audio E
diting Bitmap」が有効となる。
【0092】「Audio Editing Bitm
ap」の「First editing flag」は
第1フィールド、「Second editing f
lag」は第2フィールドでの編集状況に関する情報が
示されて、編集点がこのフラグの付いているフィールド
の前あるいは後であるか等が示される。「Errorf
lag」では、修正できないようなエラーが発生してい
るか否か等が示される。
【0093】「CS Valid Bitmap」は、
n(n=6,14,18あるいは22)バイトの「Ch
annel Status Data」のヘッダであ
り、データブロック内で24のチャネルステータスワー
ドのどれが存在しているかが示される。ここで、「CS
Valid1」は、「Channel Status
Data」の0から5バイトまでにデータがあるか否か
を示すフラグである。「CS Valid2」〜「CS
Valid4」は、「Channel Status
Data」の6から13バイト、14から17バイ
ト、18から21バイトまでにデータがあるか否かを示
すフラグである。なお、「ChannelStatus
Data」は24バイト分とされており、最後から2
番目の22バイトのデータによっては0から21バイト
までにデータがあるか否かが示されると共に、最後の2
3バイトのデータが、0から22バイトまでのCRCと
される。また、「Filed/Frame flag
s」でフラグは、8チャネルのオーディオデータに対し
てフレーム単位あるいはフィールド単位のいすれでデー
タがパッキングされているかが示される。
【0094】汎用のデータフォーマット(General Data
Format)では、全てのフリーフォームデータタイプを搬
送するために使用される。しかし、このフリーフォーム
データタイプには、ITネイチャ(ワードプロセッシン
グやハイパーテキスト等)などの特別な補助エレメント
タイプは含まれない。
【0095】SDTI−CPフォーマットは以上のよう
なデータストリームで構成されているので、このSDT
I−CPフォーマットのデータストリームを送受信する
場合には、上述したデータ伝送装置10は図13に示す
ように構成することができる。
【0096】ここで、図1のインタフェース22,2
4,26は、図13において202,203,204に
対応し、メモリマネージメント部30は図13において
210に対応し、フォーマッタ50は図13においては
SDTIコア部222に対応する。さらにSDRAM部
40は図13において250に対応し、P/S変換部6
0は図13において信号変換部260に対応する。
【0097】このデータ伝送装置10は送受信共用構成
となされており、説明の便宜上データ送信側から説明す
る。
【0098】データ伝送装置10のCPUインタフェー
ス201には、CPU(Central Processing Unit)24
0が接続される。このCPUインタフェース201は複
数のレジスタを有しており、CPU240からのアドレ
ス信号SADによって複数のレジスタを順次指定すると
共に、データ信号SDTを供給して指定されたレジスタ
に「System Item Type」や「Syst
em Item Bitmap」のFEC Activ
e Flag、SMPTE LabelやRefDat
e/TimeやCurrent Date/Timeお
よびControlの有無を示すフラグ、「Conte
nt Package Rate」から「Curren
t Date/Time stamp」までのデータを
収納する。また、これらのレジスタは、後述するSDT
Iコア部222と接続される。
【0099】さらに、CPUインタフェース201に
は、メモリマネジメント部210のメモリ制御部211
と接続されたレジスタが設けられている。このレジスタ
は、後述するSDRAM部250に書き込むデータの格
納位置とされており、「Package MetaDa
ta Set」から「Control Elemen
t」までのデータをこの所定のレジスタに格納すると、
この格納されたデータがメモリ制御部211等を介して
SDRAM部250に順次書き込まれるようになされて
いる。
【0100】圧縮されたビデオデータDVCは、インタ
フェース202を介してメモリ制御部211に供給され
る。また、非圧縮の音声データDAUは、インタフェー
ス203を介してメモリ制御部211に供給される。ま
たその他のデータであるAUXデータDSXが供給され
たときには、インタフェース204を介してメモリ制御
部211に供給される。
【0101】ここで、インタフェース202,203,
204では、入力されたデータのワード数をフレーム単
位でカウントして、データだけでなくそれぞれのワード
カウント値VC,AC,XCもメモリ制御部211に供
給する。またインタフェース202,203,204で
は、クロック乗せ替え処理を行い、外部からそれぞれ異
なる周波数で入力されたデータを後述するSDRAM部
250のクロック周波数のデータに乗せ替える。
【0102】このクロック乗せ替え処理では、データ出
力装置側のクロック信号に基づいて各アイテムのデータ
がインタフェース202内のメモリ(図示はしない)に
書き込まれると共に、このメモリに書き込まれたデータ
はSDRAM部250のクロック信号で読み出されて、
クロックの乗せ替えが行われる。例えば27MHzや3
6MHzあるいは54MHzの伝送速度の8ビットビデ
オデータDVCやサンプリング周波数が48kHzで1
6ビットオーディオデータDAUが上述のメモリに書き
込まれて、SDRAM部250のクロック信号の周波数
である81MHzあるいは108MHzで読み出されて
クロックの乗せ替えが行われる。
【0103】さらに、インタフェース203ではシリア
ル−パラレル変換を行いシリアルのオーディオデータを
SDRAM部250のバス幅に応じたビット数のパラレ
ルデータに変換してメモリ制御部211に供給する。な
お、インタフェース202,204でも入力されたデー
タをSDRAM部250のバス幅に応じたビット数に変
換してメモリ制御部211に供給する。同様に、上述の
CPUインタフェース201でも、SDRAM部250
に書き込むデータの1フレーム分のワード数をカウント
してワードカウント値MCをメモリ制御部211に供給
すると共に、クロック乗せ替え処理やバス幅に応じたビ
ット数への変換処理を行う。
【0104】メモリ制御部211には、SDRAM部2
50に書き込むデータを蓄えたり、SDRAM部250
から読み出されたデータを一時蓄えるためのメモリ部
(第1の内部メモリ)212が接続される。
【0105】ここで、SDRAM部250が例えば32
ビット16ワードでバースト転送を行うことにより、最
大の転送効率でデータの書き込みや読み出しを行うこと
ができる場合、メモリ部212はシステムアイテムとピ
クチャアイテムとオーディオアイテムとAUXアイテム
のそれぞれに対して、32ビット16ワードで2バンク
のメモリ容量を持つように構成する。
【0106】このようにメモリ部212を構成すること
で、バンク切り替えを行いながらデータ伝送を行うこと
により、各アイテムのデータを32ビット16ワードで
バースト転送することができる。
【0107】メモリ制御部211では、SDRAM部2
50とのデータ転送に合わせて構成されたメモリ部21
2の入力ポートが1系統であるときには、インタフェー
ス201〜204を介して供給されたシステムアイテム
のデータDSY、ビデオデータDVCやオーディオデー
タDAUおよびAUXデータDSXの書き込みの調停を
行い、各データを順次メモリ部212に記憶させる。そ
の後、メモリ部212にバースト転送分のデータが蓄え
られたときには、このデータをSDRAM部250に書
き込むための書き込み要求信号WQを生成してアービタ
ー部213に供給する。さらに、インタフェース20
1,202,203,204から供給されたワードカウ
ント値MC,VC,AC,XCをフレーム毎にワードカ
ウントテーブル部214に格納させる。
【0108】アービター部213ではメモリ制御部21
1からの書き込み要求信号WQに基づくSDRAM部2
50に対する書き込み要求や、後述するメモリ制御部2
15からの読み出し要求信号RQに基づくSDRAM部
250に対する読み出し要求の調停を行う。ここで、要
求を受け付けたことを示す信号AKA,AKBをメモリ
制御部211,215に供給することにより、メモリ部
212からSDRAM部250へのデータ転送と、SD
RAM部250からメモリ部(第2の内部メモリ)21
6に対してのデータの転送が異なるタイミングで行われ
る。
【0109】また、ワードカウントテーブル部214に
格納されているワードカウント値に基づいて、アービタ
ー部213ではSDRAM部250に対するデータの書
き込みや読み出しを行うための制御信号を生成してSD
RAMコントロール部220に供給することにより、各
アイテムのデータをSDRAM部250に対して正しく
書き込むことができると共に、書き込まれているデータ
を正しく読み出すことができる。
【0110】SDRAMコントロール部220では、ア
ービター部213からの制御信号に基づきバースト転送
によってSDRAM部250に対してのデータの書き込
みや読み出しを行うと共に、SDRAM部250のリフ
レッシュ動作等の処理を行う。
【0111】また、アービター部213には、SDRA
M部250からバースト転送で読み出されたデータを一
時蓄えるためのメモリ部216が接続されている。この
メモリ部216は、メモリ部212と同様にSDRAM
部250との間で最大の転送効率でデータの書き込みや
読み出しを行うことができるように構成する。
【0112】このメモリ部216でのデータの書き込み
や読み出しはメモリ制御部215によって制御されて、
SDRAM部250のクロック周波数でデータが書き込
まれると共に、書き込まれたデータをシリアルデータに
変換して送信周波数(例えば270Mbps)で出力で
きるように読み出されてSDTIコア部222に供給さ
れる。
【0113】メモリ制御部215では、メモリ部216
に蓄えられたデータ量を判別し、データ量が少なくなれ
ばSDRAM部250からデータを読み出すための読み
出し要求信号RQをアービタ部213に供給する。ま
た、メモリ部216にデータがある場合には、このメモ
リ部216のデータをSDTIコア部222で読み出さ
せるための要求信号RQを生成してSDTIコア部22
2に供給する。
【0114】SDTIコア部222では、メモリ部21
6から32ビット1ワード単位で読み出された8ビット
の各アイテムのデータを10ビット化する。また、CP
Uインタフェース201のレジスタに蓄えられている情
報を用いてシステムアイテムを生成したり、ビデオデー
タやオーディオデータ等にヘッダ情報等を付加してピク
チャアイテムやオーディオアイテム等を生成する。この
各アイテムの生成では、誤り検出用のCRCや誤り検出
訂正用のFECを付加することも行う。さらに、「Se
parator」、「End Code」等の固定値を
発生して付加すると共に、EAVやSAVおよびヘッダ
データを付加する。このようにして生成されたデータ
を、信号変換部230によってシリアルデータに変換し
て出力することにより、シリアルディジタルデータの伝
送が行われる。
【0115】アービター部213ではメモリ制御部21
1からのSDRAM部250に対する書き込み要求WQ
や、メモリ制御部215からのSDRAM部250に対
する読み出し要求RQを監視し、書き込み要求WQや読
み出し要求RQがないときはタイミング信号生成手段7
0に対しアイドリングモードとするような制御信号CT
L(例えばロー信号)が供給される。この制御信号CT
Lを受けてタイミング信号生成手段70では最低のクロ
ック周波数27MHzをメモリマネージメント部210
やインタフェース202〜204に送り出す。そしてS
DTIコア部222には27MHzの固定クロック周波
数を供給する。
【0116】これに対して、メモリ制御部211からの
SDRAM部250に対する書き込み要求WQや、メモ
リ制御部215からのSDRAM部250に対する読み
出し要求RQが発生した場合には、アービター部213
ではタイミング信号生成手段70に対し通常の動作モー
ドとするような制御信号CTL(例えばハイ信号)が供
給される。この制御信号CTLを受けてタイミング信号
生成手段70では高速のクロック周波数81MHz若し
くは108MHzをメモリマネージメント部210やイ
ンタフェース202〜204に送り出す。SDTIコア
部222にはアイドリングモードと同じく27MHzの
固定クロック周波数を供給する。
【0117】このように送信モードにあって、メモリマ
ネージメント部210が動作モードのときのみ高速のク
ロック周波数で動作させることによって、このメモリマ
ネージメント部210での電力消費を従来よりも大幅に
減らすことできる。
【0118】また、このデータ伝送装置10を受信側で
用いる場合には、上述の送信側の場合とは逆の処理を行
う。すなわち、上述したように信号変換部260によっ
てシリアル信号を10ビットのパラレル信号に変換して
SDTIコア部222に供給する。SDTIコア部22
2では、CRCを用いて誤り検出を行いあるいはFEC
によって誤り検出訂正を行う。さらに、コンテントパッ
ケージの各アイテムのデータを分離してメモリ部216
に書き込む。またコンテントパッケージに含まれている
ワードカウント値を取り出してワードカウンタテーブル
部214に格納する。
【0119】このメモリ部216はメモリ制御部215
によって制御されると共に、メモリ制御部215ではメ
モリ部216に書き込まれたデータ量を判別する。ここ
で、SDRAM部250へのバースト転送分のデータが
メモリ部216に蓄えられたときには、メモリ部216
に蓄えられたデータをSDRAM部250に書き込むた
めの書き込み要求信号WQをメモリ制御部215からア
ービター部213に供給する。
【0120】アービター部213では、メモリ制御部2
15からの書き込み要求やメモリ制御部211からの読
み出し要求の調停を図ると共に、ワードカウンタテーブ
ル部214に格納されているワード数の情報を用いて、
各アイテムの1フレーム分のビデオデータやオーディオ
データ等をメモリ部216を介してSDRAM部250
に書き込む。またSDRAM部250から読み出したデ
ータをメモリ部212に供給する。
【0121】メモリ部212に書き込まれたデータは、
メモリ制御部211によって順次読み出されて、データ
と対応するインタフェース部201〜204に供給され
る。各インタフェース部201〜204では、送信時と
は逆の処理によってクロック乗せ替えを行いSDRAM
部250のクロック周波数に基づくデータを、データ記
録再生装置10に応じたクロック周波数のデータとして
出力する。
【0122】さて、上述したデータ伝送装置にはさらに
タイミング信号生成手段70が設けられ、これより出力
されたタイミング信号(フィールドパルス、垂直および
水平ブランキングパルス)がSDTIコア部222に供
給されると共に、スイッチング手段81を介して外部供
給端子78に供給される。
【0123】図14はこの発明に係るデータ伝送装置の
要部であるタイミング信号生成手段70の一実施形態を
示すものであって、図17の従来例と共通な部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0124】この実施形態においては、端子71に供給
された受信信号がこの受信信号中に含まれるクロック成
分検出手段80に供給されると共に、タイミング信号検
出手段72とフライホイール回路74との間にスイッチ
ング手段79が設けられ、このスイッチング手段79が
クロック成分検出手段80の出力に基づいて制御され
る。クロック成分が検出されたときにはスイッチング手
段79をオンしてタイミング基準信号がフライホイール
回路74に供給されるようになされる。
【0125】また、タイミング信号発生部76で生成さ
れたタイミング信号のうちこの例では最も周波数の高い
水平ブランキングパルスHが第2のスイッチング手段8
1を介して外部制御端子78に導かれる。この外部制御
端子78には蓄積手段としてのサーバ装置やVTRなど
に設けられた同期回路90が接続される。
【0126】この同期回路90はPLL(Phase Locked
Loop)構成であって、PLL回路91内には電圧可変
発振器93と、タイミング信号発生部94とが設けら
れ、このタイミング信号発生部94より上述したと同様
なタイミング信号であるフィールドパルスF垂直および
水平ブランキングパルスV、Hが出力される。そしてそ
のうち水平ブランキングパルスHが位相比較器92に上
述した水平ブランキングパルス(外部水平ブランキング
パルス)Hと共に供給されて、外部水平ブランキングパ
ルスHとの位相が比較され、この位相に合うようにその
発振周波数および位相が制御される。このようなPLL
制御によって外部水平ブランキングパルスHに同期した
タイミング信号(フィールドパルス、垂直および水平ブ
ランキングパルス)が生成され、受信信号に同期させな
がらデータの蓄積を行うことができる。
【0127】受信信号中よりそのクロック成分が抽出さ
れないときは第2のスイッチング手段81はオフするの
で、この場合にはフライホイール回路74と同様にPL
L回路91の閉ループによって自走発振したタイミング
信号が出力される。
【0128】図15は図14に示したクロック成分検出
手段80の一実施形態を示すもので、受信信号はアンプ
82よって増幅された後、バンドパスフィルタ83に供
給される。バンドパスフィルタ83は、SDTIフォー
マットのデータストリームにおけるクロック周波数(2
70MHz)を中心周波数とするフィルタであって、こ
れより受信信号中に含まれるクロック成分が抽出され
る。抽出されたクロック成分はこの例ではピークホール
ド回路85に供給されてクロック成分のピーク値がホー
ルドされる。
【0129】ピークホールド出力は比較器86に供給さ
れて基準レベル87とレベル比較される。この例では正
常なクロック成分が検出されたときのほぼ1/2のレベ
ルを基準レベルとして設定してある。比較器86の比較
出力は制御信号として利用され、この例ではハイレベル
の比較出力が得られたときは十分なレベルのクロック成
分が検出されたものとしてスイッチング手段79がオン
して、そのときのタイミング基準信号がフライホイール
回路74に出力される。
【0130】フライホイール回路74は上述したように
その内部にフィールドパルス生成用タイミング信号を得
るためのカウンタと、垂直ブランキングパルス生成用タ
イミング信号を得るためのカウンタと、水平ブランキン
グパルス生成用タイミング信号を得るカウンタとが設け
られている。
【0131】そして検出されたそれぞれのタイミング基
準信号(F、V、H)によって対応するカウンタがリセ
ットされ、受信信号に同期したそれぞれのタイミング信
号が出力され、タイミング信号生成部76では、これら
タイミング信号からフィールドパルス、垂直ブランキン
グパルスおよび水平ブランキングパルスがそれぞれ生成
されることになる。
【0132】タイミング基準信号が入力しない場合には
それぞれのカウンタが自走するので、前回とほぼ同じタ
イミングでフィールドパルス、垂直ブランキングパルス
および水平ブランキングパルスが生成される。
【0133】このようにクロック検出手段80を設ける
ことで、誤りが発生した一般の伝送データの中に上述し
たような3ワードの符号列が存在していた場合でも、そ
の場合にはバンドパスフィルタ83からは十分なクロッ
ク成分が得られないので、スイッチング手段79はオフ
状態を保持する。したがってこの3ワードの符号列に続
く符号を上述したタイミング基準信号が含まれる符号列
としてフライホイール回路74に供給されることはな
い。その結果、誤ったタイミングでタイミング信号は出
力されないので、フライホイール回路74からは自走し
たタイミング信号が出力され、受信信号に同期した目的
のパルス(フィールドパルス、垂直および水平ブランキ
ングパルス)を生成できる。
【0134】また、端子71に供給される受信信号の信
号回線が切り替えられたようなときには、この信号回線
が切り替えられた直後の受信信号は、一般的に位相が異
なるため、新たに同期をかけ直す必要がある。この際、
過去の信号からウインドパルスを発生させ、タイミング
基準信号部分のみ通過させるような機能を有するフライ
ホイール回路74では役に立たず、純粋に受信信号から
のみタイミング基準信号を探しに行かなければならな
い。
【0135】しかしこの発明のように受信信号のクロッ
ク成分のレベルを検出し、タイミング基準信号の検出手
段80を設ける場合には、タイミング基準信号の検出精
度を上げることができるため、正常な位相にロックする
までのロック時間を短縮することができる。
【0136】上述したタイミング基準信号を遮断する機
能はタイミング信号検出手段72そのものに設けること
もできる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、受信
信号から受信信号のクロック成分を抽出し、このクロッ
ク成分が十分なレベルであると判断されたときに限り、
タイミング基準信号を出力するようにしたものである。
【0138】これによれば、受信信号中に含まれる実効
データや付加データのデータストリームの基準となるク
ロックの有無を判別することによって、実効データや付
加データを抽出するためのタイミング信号を正確に生成
できるようにしたものである。
【0139】その結果、誤りが発生した一般の伝送デー
タの中にはタイミング基準信号と間違うようなデータ列
が存在しても、そのクロック成分はほぼゼロに近いた
め、このような誤ったデータ列に同期してタイミング信
号が発生するおそれはない。
【0140】したがって、この発明は局内でのデータ伝
送システムなどように、転送モード領域やタイミングモ
ード領域を用意したSDTI−CPフォーマットの伝送
パケットを受信する場合に適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるSDTI−CPフォーマ
ットのマッピング例を示す構成図である。
【図2】EAVおよびヘッダデータのフォーマットを示
す構成図である。
【図3】可変長ブロックのフォーマットを示す構成図で
ある。
【図4】システムアイテムの構成図である。
【図5】タイムコードの構成図である。
【図6】メタデータセットの構成図である。
【図7】システムアイテムを除くアイテムの構成図であ
る。
【図8】SDTI−CPエレメントフレームの構成図で
ある。
【図9】MPEG−2ピクチャ編集メタデータの構成図
である。
【図10】オーディオアイテムのエレメントデータブロ
ックの構成図である。
【図11】5フレームシーケンスを示すタイミングチャ
ートである。
【図12】オーディオ編集メタデータの構成図である。
【図13】この発明に係るデータ伝送装置の一実施形態
を示す要部の系統図である。
【図14】タイミング信号生成手段の一実施形態を示す
要部の系統図である。
【図15】クロック検出手段の一実施形態を示す要部の
系統図である。
【図16】従来のデータ伝送装置の概要を示す系統図で
ある。
【図17】タイミング信号生成手段の系統図である。
【符号の説明】
10・・・データ伝送装置、22,24,26,20
2,203,204・・インタフェース、30,210
・・・メモリマネージメント部、40,250・・・S
DRAM、50,222・・・フォーマッタ(SDTI
コア部)、60,260・・・信号変換部、70・・・
タイミング信号生成手段、72・・・タイミング基準信
号検出手段、79,81・・・スイッチング手段、80
・・・クロック検出手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実効データと付加データで構成されたデ
    ータストリームの受信信号より上記実効データおよび付
    加データを抽出するサンプリング信号を生成するサンプ
    リング信号生成手段を有するデータ受信装置であって、 上記サンプリング信号を生成するために挿入された基準
    信号の検出手段と、 検出された上記基準信号によってリセットされる上記基
    準信号の自走回路と、 この自走回路より出力された基準信号より上記サンプリ
    ング信号を生成するサンプリング信号生成手段と、 上記受信信号のクロック成分を検出するクロック成分検
    出手段と、 上記検出手段の後段に接続されると共に、上記検出手段
    の出力でオンオフ制御されるスイッチング手段とで構成
    され、 上記クロック成分が抽出されたとき上記スイッチング手
    段を介して上記基準を上記自走回路に供給するようにし
    たことを特徴とするデータ受信装置。
  2. 【請求項2】 上記受信信号は、映像フレーム1ライン
    の区間を、終了同期符号が挿入される終了同期符号領域
    と、補助データが挿入される補助データ領域と、開始同
    期符号が挿入される開始同期符号領域と、映像信号を含
    むデータが挿入されるペイロード領域とで構成されたシ
    リアル・ディジタル・トランスファ・インタフェースの
    伝送パケットの信号であることを特徴とする請求項1記
    載のデータ受信装置。
  3. 【請求項3】 上記基準信号は上記終了同期符号である
    ことを特徴とする請求項2記載のデータ受信装置。
  4. 【請求項4】 上記サンプリング信号は、フィールドパ
    ルス、垂直および水平ブランキングパルスであることを
    特徴とする請求項1記載のデータ受信装置。
  5. 【請求項5】 上記クロック成分検出手段には、上記デ
    ータストリームのクロック成分を抽出するバンドパスフ
    ィルタが設けられたことを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ受信装置。
  6. 【請求項6】 上記サンプリング信号生成手段より得ら
    れたサンプリング信号のうち水平ブランキングパルスが
    スイッチング手段を介して外部端子に供給され、 このスイッチング手段が上記クロック成分の検波出力に
    基づいて制御されるようになされたことを特徴とする請
    求項1記載のデータ受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002164873A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Roland Corp デジタル・オーディオ装置
JP6415789B2 (ja) * 2016-07-01 2018-10-31 三菱電機株式会社 無線通信システム

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