JP2000307438A - 誤り訂正符号化・復号化方法及びその装置 - Google Patents

誤り訂正符号化・復号化方法及びその装置

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JP2000307438A
JP2000307438A JP2000001262A JP2000001262A JP2000307438A JP 2000307438 A JP2000307438 A JP 2000307438A JP 2000001262 A JP2000001262 A JP 2000001262A JP 2000001262 A JP2000001262 A JP 2000001262A JP 2000307438 A JP2000307438 A JP 2000307438A
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Takeyuki Kondo
毅幸 近藤
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来構成では誤り訂正が困難な誤りパターン
に対する訂正を可能にして、その誤り訂正の確率の向上
を図る。 【解決手段】 送信側では、誤り訂正符号化・復号化装
置10の誤り訂正符号器11で、送信データを横方向で
並列状態に並べ替える。この横方向で並列状態に並べ替
えた横列ブロック及び縦列ブロックに対してブロック符
号を生成し、二重に符号化を行う。この符号化を行った
情報ビット及びチェックビットを送信する。受信側で
は、受信データに対して誤り訂正復号器12が横方向で
並列状態に並べ替えた横列ブロックと縦列ブロックとを
交互に繰り返して復号化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送データ、転送
データ及び記憶装置へ格納されたデータ等のデータにお
ける情報ビットの誤りを検出して訂正を行う誤り訂正に
関し、特に、ブロック符号を用いた誤り訂正における符
号化処理及び復号化処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル通信システムにおけるデ
ータ伝送やデジタル記憶装置におけるデータ記憶では、
その信頼性の向上を図るため誤り訂正符号(冗長符号)
からデータ誤りを検出して訂正を行う処理である誤り訂
正が行われている。この誤り訂正符号としては、ハミン
グ符号、BCH符号及びリードソロモン符号等の多元符
号が周知である。この多元符号は、もとの符号が複数ビ
ット構成であるため、その正確なバースト誤り訂正やバ
イト誤り訂正が可能である。
【0003】ここで、図23を参照して、従来の、誤り
訂正における符号化処理及び復号化処理を行う誤り訂正
符号化・復号化装置の一例について説明する。図23は
従来の誤り訂正符号化・復号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。図23に示すように、この誤り訂正符号化
・復号化装置1では、伝送データを、誤り訂正符号器2
の横列ブロック誤り訂正符号化回路2aで、その横列ブ
ロックに対する符号化処理を行った送信データを送出し
ている。また、受信データが、誤り訂正復号器3の横列
ブロック誤り訂正復号化回路3aに入力され、ここで横
列ブロックに対する復号化処理を行った復号化データを
出力している。
【0004】ところで、この横列ブロックの符号化だけ
による誤り訂正では、一つの横列ブロックに多数の誤り
があると、その横列ブロックの誤り訂正ができない場合
がある。例えば、2ビットまでの誤り訂正が可能なBC
H符号を用いた場合、横列ブロック内に2ビットよりも
大きな誤りがあると、その誤り訂正ができない。より具
体的には、データ49ビットに2ビットの誤り訂正が可
能なBCH符号を用いた場合、下記の表1に示すよう
に、ある符号化ブロック(ここでは符号化ブロック1)
に3ビット以上の誤りがあると、誤り訂正ができない。
【0005】
【表1】
【0006】このような誤り訂正の処理に関しては、各
種の改善提案が行われている。例えば、特開平5−23
5906号公報に開示の「多元符号の復号装置及びこれ
を用いたデータ誤り訂正・検出方式」の例では、多元符
号の復号化において、シンボルにおける最も優れたm度
(尤度)のビット尤度を最長として、高い確立で誤りシ
ンボルを削除し、誤り訂正能力の向上を図っている。
【0007】また、特開平5−347564号公報に開
示の「データ誤り訂正符復号化方法、データ誤り訂正符
復号化装置、データ誤り訂正復号化装置」の例では、ブ
ロック符号を用いた誤り訂正にあって、パンクチャド符
号化して元符号よりも高い符号化率で使用できるととも
に、高いシステム適合性を得ている。
【0008】さらに、特公平7−99503号公報に開
示の「符号化されたデータのデータ誤り訂正方法」の例
では、三重にデータ誤り訂正符号化されたデータに対し
て、第2の符号での誤り訂正を低減し、さらに、第3符
号での訂正能力を向上させて、バースト誤りが混在する
際にも高い訂正能力が得られるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、例えば、2ビットの誤り訂正が可能なBCH符
号などの場合、横列ブロック内に2ビットよりも大きな
誤りがあると、その誤り訂正ができない。また、上記の
各公報に開示の例も、より高度の誤り訂正に対する改善
の余地がある。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、従来構成では誤り訂正が困
難な誤りパターンに対する訂正ができるようになり、そ
の誤り訂正の確率が向上するとともに、この誤り訂正を
多次元に拡張して、その誤り訂正の能力がさらに向し、
かつ、復号化の高速処理が可能になる誤り訂正符号化・
復号化方法及びその装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の請求項1記載の誤り訂正符号化・復号化方
法は、データの情報ビットの誤りを検出して訂正を行う
ための誤り訂正符号化・復号化方法であって、符号化処
理及び復号化処理を含み、符号化処理として、データを
横方向で並列状態のマトリクスに並べ替える処理と、当
該マトリクスの各横列ブロック及び各縦列ブロックに対
してそれぞれチェックビットを付加してブロック符号を
生成することにより、情報ビットについて二重に符号化
を行う処理と、符号化した情報ビット及びチェックビッ
トを送信する処理とを有し、かつ、復号化処理として、
受信データを横方向で並列状態のマトリクスに並べ替え
る処理と、当該マトリクスの各横列ブロックと各縦列ブ
ロックとに対して交互に繰り返して復号化を行った復号
化データを送出する処理とを有する方法としてある。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、符号
化処理として、横列又は縦列ブロックに付加されたチェ
ックビットに対しても、当該横列又は縦列ブロック以外
のブロックに対してチェックビットを付加する際に、チ
ェックビットを付加してブロック符号を生成する方法と
してある。
【0013】また、請求項3記載の発明によれば、符号
化処理として、各横列ブロックに第1チェックビットを
付加し、さらに各縦列ブロック及び当該第1チェックビ
ットに第2チェックビットを付加し、又は、各縦列ブロ
ックに第2チェックビットを付加し、さらに各横列ブロ
ック及び当該第2チェックビットに第1チェックビット
を付加する方法としてある。
【0014】また、本発明の請求項4記載の誤り訂正符
号化装置によれば、データのビット誤りを検出して訂正
できるように当該データを符号化する符号化処理を行う
誤り訂正符号化装置であって、データを横方向で並列状
態に並べ替えたマトリクスの各横列ブロック及び各縦列
ブロックに対してそれぞれチェックビットを付加してブ
ロック符号を生成することにより二重に符号化を行った
情報ビット及びチェックビットを送信する誤り訂正符号
化手段を備える構成としてある。
【0015】また、請求項5記載の発明によれば、誤り
訂正符号化手段は、横列ブロックに対してチェックビッ
トを付与してブロック符号を生成する横列ブロック誤り
訂正符号化回路と、縦列ブロックに対してチェックビッ
トを付与してブロック符号を生成する縦列ブロック誤り
訂正符号化回路とを備える構成としてある。
【0016】また、請求項6記載の発明によれば、符号
化処理として、横列又は縦列ブロックに付加されたチェ
ックビットに対しても、当該横列又は縦列ブロック以外
のブロックに対してチェックビットを付加する際に、チ
ェックビットを付加してブロック符号を生成する構成と
してある。
【0017】また、請求項7記載の発明によれば、誤り
訂正符号化手段は、各横列ブロックに第1チェックビッ
トを付加し、さらに各縦列ブロック及び当該第1チェッ
クビットに第2チェックビットを付加し、又は、各縦列
ブロックに第2チェックビットを付加し、さらに各横列
ブロック及び当該第2チェックビットに第1チェックビ
ットを付加する構成としてある。
【0018】また、請求項8記載の発明によれば、誤り
訂正符号化手段は、横列ブロック誤り訂正符号化回路及
び縦列ブロック誤り訂正符号化回路のいずれよりも前段
に、並列状態に並べ替える前のデータに巡回冗長検査符
号(CRC符号)を付加するCRC符号化回路を備える
構成としてある。
【0019】また、請求項9記載の発明によれば、誤り
訂正符号化手段は、ブロック符号を、ハミング符号、B
CH符号又はリードソロモン符号を含む冗長符号により
生成する構成としてある。
【0020】また、請求項10記載の発明によれば、誤
り訂正符号化手段は、符号化処理を、マトリクスを積層
した3次元を含む多次元において行う構成としてある。
【0021】また、本発明の請求項11記載の誤り訂正
復号化装置によれば、データの情報ビットの誤りを検出
して訂正する復号化処理を行う誤り訂正復号化装置であ
って、符号化された受信データを横方向で並列状態に並
べ替えたマトリクスの横列ブロックと縦列ブロックとに
対して交互に繰り返して復号化を行った復号化データを
出力する誤り訂正復号化手段を備える構成としてある。
【0022】また、請求項12記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、横列ブロックに対する復号化を行
う横列ブロック誤り訂正復号化回路と、縦列ブロックに
対する復号化を行う縦列ブロック誤り訂正復号化回路と
を備える構成としてある。
【0023】また、請求項13記載の発明によれば、符
号化処理として、横列又は縦列ブロックに付加されたチ
ェックビットに対しても、当該横列又は縦列ブロック以
外のブロックに対してチェックビットを付加する際に、
チェックビットが付加されてチェックビットのみのブロ
ック符号が生成されている場合、当該ブロックに対して
復号化を行う際に、チェックビットのみのブロック符号
に対しても復号化を行う構成としてある。
【0024】また、請求項14記載の発明によれば、復
号化処理として、各横列ブロックに第1チェックビット
が付加され、さらに各縦列ブロック及び当該第1チェッ
クビットに第2チェックビットが付加されて符号化され
ている場合、縦列ブロックに対して復号化を行う際に、
第1チェックビットに対しても復号化を行い、又は、各
縦列ブロックに第2チェックビットが付加され、さらに
各横列ブロック及び当該第2チェックビットに第1チェ
ックビットが付加されている場合、横列ブロックに対し
て復号化を行う際に、第2チェックビットに対しても復
号化を行う構成としてある。
【0025】また、請求項15記載の発明によれば、受
信データが、ハミング符号、BCH符号又はリードソロ
モン符号を含む冗長符号により符号化されている構成と
してある。
【0026】また、請求項16記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、横列ブロック誤り訂正復号化回路
及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路のいずれよりも後
段に、巡回冗長検査により情報ビットの誤り検出を行う
CRC回路を設けた構成としてある。
【0027】また、請求項17記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、横列ブロック誤り訂正復号化回路
と縦列ブロック誤り訂正復号化回路との間に、巡回冗長
検査による前記情報ビットの誤り検出を行うCRC回路
を更に設けた構成としてある。
【0028】また、請求項18記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、受信データがハミング符号又はB
CH符号により符号化されている場合、誤り訂正ができ
なかった横列ブロックと縦列ブロックとの交差するビッ
トを反転させて誤り訂正復号化処理を行う構成としてあ
る。
【0029】また、請求項19記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、受信データがリードソロモン符号
により符号化されている場合、誤り訂正ができなかった
横列ブロックと縦列ブロックとの交差するシンボルを誤
りシンボル位置情報として取り扱って復号化処理を行う
構成としてある。
【0030】また、請求項20記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、復号化処理を、マトリクスを積層
した3次元を含む多次元において行う構成としてある。
【0031】また、本発明の請求項21記載の誤り訂正
符号化・復号化装置によれば、データの情報ビットの誤
りを検出して訂正を行うための誤り訂正符号化・復号化
装置であって、符号化処理を行う誤り訂正符号化手段
と、復号化処理を行う誤り訂正復号化手段とを備え、誤
り訂正符号化手段は、データを横方向で並列状態に並べ
替えたマトリクスの各横列ブロック及び各縦列ブロック
に対してそれぞれチェックビットを付加してブロック符
号を生成することにより二重に符号化を行った情報ビッ
ト及びチェックビットを送信し、誤り訂正復号化手段
は、符号化された受信データを横方向で並列状態に並べ
替えたマトリクスの横列ブロックと縦列ブロックとに対
して交互に繰り返して復号化を行った復号化データを出
力する構成としてある。
【0032】また、請求項22記載の発明によれば、誤
り訂正符号化手段は、横列ブロックに対してチェックビ
ットを付与して符号化を行う横列ブロック誤り訂正符号
化回路と、縦列ブロックに対してチェックビットを付与
して符号化を行う縦列ブロック誤り訂正符号化回路とを
備える構成としてある。
【0033】また、請求項23記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、横列ブロックに対する復号化を行
う横列ブロック誤り訂正復号化回路と、縦列ブロックに
対する復号化を行う縦列ブロック誤り訂正復号化回路と
を備える構成としてある。
【0034】また、請求項24記載の発明によれば、符
号化処理として、横列又は縦列ブロックに付加されたチ
ェックビットに対しても、当該横列又は縦列ブロック以
外のブロックに対してチェックビットを付加する際に、
チェックビットを付加してブロック符号を生成する構成
としてある。
【0035】また、請求項25記載の発明によれば、誤
り訂正符号化手段は、各横列ブロックに第1チェックビ
ットを付加し、さらに各縦列ブロック及び当該第1チェ
ックビットに第2チェックビットを付加し、又は、各縦
列ブロックに第2チェックビットを付加し、さらに各横
列ブロック及び当該第2チェックビットに第1チェック
ビットを付加する構成としてある。
【0036】また、請求項26記載の発明によれば、誤
り訂正符号化手段は、ブロック符号を、ハミング符号、
BCH符号又はリードソロモン符号を含む冗長符号によ
り生成する構成としてある。
【0037】また、請求項27記載の発明によれば、誤
り訂正符号化手段は、横列ブロック誤り訂正符号化回路
及び縦列ブロック誤り訂正符号化回路のいずれよりも前
段に、並列状態に並べ替える前のデータに巡回冗長検査
符号を付加するCRC符号化回路を備える構成としてあ
る。
【0038】また、請求項28記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、横列ブロック誤り訂正復号化回路
及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路のいずれよりも後
段に、巡回冗長検査により前記情報ビットの誤り検出を
行うCRC回路を設けた構成としてある。
【0039】また、請求項29記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、横列ブロック誤り訂正復号化回路
と縦列ブロック誤り訂正復号化回路との間に、巡回冗長
検査による情報ビットの誤り検出を行うCRC回路を更
に設けた構成としてある。
【0040】また、請求項30記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、受信データがハミング符号又はB
CH符号により符号化されている場合、誤り訂正ができ
なかった横列ブロックと縦列ブロックとの交差するビッ
トを反転させて復号化処理を行う構成としてある。
【0041】また、請求項31記載の発明によれば、誤
り訂正復号化手段は、受信データがリードソロモン符号
により符号化されている場合、誤り訂正ができなかった
横列ブロックと縦列ブロックとの交差するシンボルを誤
りシンボル位置情報として取り扱って復号化処理を行う
構成としてある。
【0042】また、請求項32記載の発明によれば、誤
り訂正符号化手段は、符号化処理を、マトリクスを積層
した3次元を含む多次元において行い、誤り訂正復号化
手段は、復号化処理を、マトリクスを積層した3次元を
含む多次元において行う構成としてある。
【0043】このように、本発明の請求項1記載の誤り
訂正符号化・復号化方法、請求項4記載の誤り訂正符号
化装置、及び、請求項21記載の誤り訂正符号化・復号
化装置は、送信データを仮想的に横方向で並列状態(例
えば、長方形)に並べ替えたマトリクスの横列ブロック
及び縦列ブロックに対して、それぞれチェックビットを
付加してブロック符号(例えば、ハミング符号、BCH
符号、リードソロモン符号)を生成する。その結果、デ
ータの情報ビットは、二重に符号化されることになる。
そして、符号化された情報ビット及びチェックビットを
送信する。
【0044】そして、本発明の請求項1記載の誤り訂正
符号化・復号化方法、請求項11記載の誤り訂正復号化
装置、及び、請求項21記載の誤り訂正符号化・復号化
装置は、復号化処理において、受信データを横方向で並
列状態に並べ替えたマトリクスの横列ブロックと縦列ブ
ロックとに対して交互に繰り返して復号化を行う。
【0045】これにより、従来構成と同等な符号化率で
も最大誤り訂正が可能なビット数が同等で、従来構成で
は誤り訂正が困難であって誤りパターンに対する訂正が
可能になる。すなわち、従来のように一つのブロックに
対してだけ復号化を行った場合に比べて、誤り訂正の確
率の向上を図ることができる。
【0046】また、請求項2及び3記載の誤り訂正符号
化・復号化方法、請求項6及び7記載の誤り訂正符号化
装置、請求項13及び14記載の誤り訂正復号化装置、
及び、請求項24及び25記載の誤り訂正符号化・復号
化装置は、チェックビットに対しても、さらにチェック
ビットを付加してブロック符号を生成する。これによ
り、誤り訂正の能力の向上を図ることができる。
【0047】また、請求項8記載の誤り訂正符号化装
置、及び、請求項27記載の誤り訂正符号化・復号化装
置は、符号化処理において、CRC符号を付加する。そ
して、請求項16記載の誤り訂正復号化装置、及び、請
求項28記載の誤り訂正符号化・復号化装置は、復号化
処理において、受信データを横方向で並列状態に並べ替
えたマトリクス横列ブロック又は縦列ブロックごとに巡
回冗長検査(CRC)による誤り検出を行う。
【0048】これにより、CRCで誤りが検出されなく
なれば、復号化処理を直ちに終了することができる。そ
の結果、誤り訂正が無駄に繰り返されることを回避する
ことができる。このため、復号化処理を高速化すること
ができる。
【0049】さらに、請求項17記載の誤り訂正復号化
装置、及び、請求項29記載の誤り訂正符号化・復号化
装置は、復号化処理において、横列及び縦列ブロック誤
り訂正復号化回路による復号化が行われるごとに、CR
Cによる誤り検出を行う。
【0050】これにより、横列及び縦列ブロック誤り訂
正復号化回路による復号化処理を繰返している途中であ
っても、CRCで誤りが検出されなくなれば、誤り訂正
の復号化処理を直ちに終了することができる。その結
果、復号化処理の繰返しにおいて、横列ブロック誤り訂
正復号化回路及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路のう
ち、後段の回路による処理を省略することができる。こ
のため、誤り訂正における復号化処理をより高速化する
ことができる。
【0051】なお、繰返し前の段階においても、横列ブ
ロック誤り訂正復号化回路及び縦列ブロック誤り訂正復
号化回路のうち、前段の回路による処理だけが終了した
時点で、CRCの誤りが検出されなくなれば、後段の回
路による処理を省略して、復号化処理を直ちに終了する
ことができる。
【0052】また、請求項18記載の誤り訂正復号化装
置、及び、請求項30記載の誤り訂正符号化・復号化装
置は、ハミング符号、BCH符号でのビット誤り誤り訂
正ができなかった横列ブロックと縦列ブロックとの交差
ビットを反転させて復号化処理を行う。これにより、誤
りビットを有する横列及び縦列ブロックから、誤りビッ
トを推定した復号化処理を行うことができる。その結
果、訂正処理の能力がさらに向上することになる。
【0053】また、請求項19記載の誤り訂正復号化装
置、及び、請求項31記載の誤り訂正符号化・復号化装
置は、リードソロモン符号でのシンボル誤り訂正ができ
なかった横列ブロックと縦列ブロックとの交差するシン
ボルを誤りシンボル位置情報として、その復号化処理を
行う。これにより、誤りビットを有する横列及び縦列ブ
ロックから、シンボルを推定して復号化処理を行うこと
ができる。その結果、誤り訂正処理の能力がさらに向上
することになる。
【0054】また、請求項10記載の誤り訂正符号化装
置、請求項20記載の誤り訂正復号化装置、及び請求項
32記載の誤り訂正復号化装置は、符号化処理及び復号
化処理の一方又は双方を、マトリクスを積層した3次元
を含む多次元に拡張して行う。これにより、データの情
報ビットに対して、横列ブロック及び縦列ブロックに加
えて、他の組み合わせのブロックについても符号化処理
や復号化処理を行うことができる。その結果、より正確
な誤り訂正が可能になる。
【0055】また、本発明の請求項33記載の誤り訂正
符号化・復号化方法によれば、データの情報ビットの誤
りを検出し訂正を行うための誤り訂正符号化・復号化方
法であって、符号化処理及び復号化処理を含み、符号化
処理にあたり、データの各情報ビットに、それぞれn次
元(nは2以上の整数)の引数を与え、同次元の成分の
値が互いに等しい情報ビットどうしで、ブロックを構成
し、成分の値が互いに等しい次元が互いに一致するブロ
ックどうしで、ブロック群を構成し、ブロック群ごと
に、当該ブロック群を構成する各ブロックにそれぞれチ
ェックビットを付加してブロック符号を生成し、復号化
処理にあたり、ブロック群ごとにブロック符号の復号化
を行う処理を、各ブロック群について順次に繰り返し行
う方法としてある。
【0056】このようにすれば、符号化処理にあたり、
データの情報ビットについて、複数通りの符号化を行う
ことができる。そして、復号化処理にあたり、各情報ビ
ットについて、各ブロック符号ごとに誤り復号化するの
で、一つのブロック符号だけでは誤り訂正が困難な誤り
パターンについても、誤り訂正の確率を向上させること
ができる。
【0057】また、請求項34記載の発明によれば、符
号化処理として、前記横列ブロック又は縦列ブロックに
付加されたチェックビットに対しても、さらにチェック
ビットを付加してチェックビットのみのブロック符号を
生成し、復号化処理として、前記横列ブロック又は縦列
ブロックに付加されたチェックビットについても、復号
化する構成としてある。これにより、誤り訂正の能力の
向上を図ることができる。
【0058】また、請求項35記載の発明によれば、デ
ータに巡回冗長検査符号(CRC:cyclic redundancy
check)を含み、復号化処理の際に、前記ブロック群ご
とに前記ブロック符号の復号化を行う処理のうち、少な
くともいずれか一つのブロック群についての処理の後
で、巡回冗長検査符号を用いてデータに対する巡回冗長
検査を行う方法としてある。
【0059】このように、符号化処理の際にデータにC
RC符号を含ませておき、復号化処理の際に、データを
対象としてCRCを行えば、CRCで誤りが検出されな
くなったことをもって、誤り訂正の復号化処理を終了す
ることができる。その結果、ブロック群単位の誤り訂正
が無駄に繰り返されることを回避することができる。こ
のため、誤り訂正における復号化処理を高速化すること
ができる。このため、誤り訂正の処理の高速化を図るこ
とができる。
【0060】なお、CRCは、複数のブロック群に対す
る誤り訂正の処理が一通り行われた後で行っても良い
し、各ブロック群に対する処理が終了するたびに行って
も良い。特に、各ブロック群についての誤り訂正の処理
の後にCRCをそれぞれ行えば、複数のブロック群に対
して誤り訂正の処理が一通り行われた後でCRCを行う
場合よりも、より早い時点で情報ビットの誤りが無くな
ったことを検知できる。このため、誤り訂正の一層の高
速化を図ることができる。
【0061】また、請求項36記載の発明によれば、復
号化処理の際に誤り訂正ができなかった符号ブロック
を、前記ブロック群ごとに抽出し、互いに異なるブロッ
ク群から抽出された符号ブロックに共通に含まれるビッ
ト又はシンボルを抽出し、ビットを抽出した場合に当該
ビットの値を反転して復号化処理を行い、又は、シンボ
ルを抽出した場合に当該シンボルを誤りシンボル位置情
報として復号化処理を行う方法としてある。
【0062】このように、抽出され符号ブロックに共通
に含まれるビットやシンボル抽出して反転等の処理を行
えば、誤りビット等を推定した誤り訂正が可能になる。
その結果、誤り訂正の確率を向上させて、より高度の誤
り訂正の実現を図ることができる。
【0063】また、本発明の請求項37記載の誤り訂正
符号化・復号化装置によれば、データの情報ビットの誤
りを検出し訂正を行うための誤り訂正符号化・復号化装
置であって、符号化処理を行う誤り訂正符号化手段と、
復号化処理を行う誤り訂正復号化手段とを備え、誤り訂
正符号化手段は、データの各情報ビットに、それぞれn
次元(nは2以上の整数)の引数を与え、同次元の成分
の値が互いに等しい情報ビットどうしで、ブロックを構
成し、成分の値が互いに等しい次元が互いに一致するブ
ロックどうしで、ブロック群を構成し、ブロック群ごと
に、当該ブロック群を構成する各ブロックにそれぞれチ
ェックビットを付加してブロック符号を生成し、前記誤
り訂正復号化手段は、ブロック群ごとにブロック符号の
復号化を行う処理を、各前記ブロック群について順次に
繰り返し行う構成としてある。
【0064】このようにすれば、誤り訂正符号化手段に
より、データの情報ビットについて、複数通りの符号化
を行うことができる。そして、誤り訂正復号化手段によ
り、各情報ビットについて、各ブロック符号ごとに誤り
復号化するので、一つのブロック符号だけでは誤り訂正
が困難な誤りパターンについても、誤り訂正の確率を向
上させることができる。
【0065】
【発明の実施の形態】次に、本発明の誤り訂正符号化・
復号化方法及びその装置の実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。 [第一実施形態]先ず、図1を参照し、本発明の第一実
施形態の誤り訂正符号化・復号化装置の構成について説
明する。図1は、第一実施形態の誤り訂正符号化・復号
化装置の構成を示すブロック図である。図1に示すよう
に、第一実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置10
は、送信側に誤り訂正符号器11を備え、受信側に誤り
訂正復号器12を備えている。
【0066】さらに、誤り訂正符号器11は、横列ブロ
ック誤り訂正符号化回路11aと縦列ブロック誤り訂正
符号化回路11bとを備えている。横列ブロック誤り訂
正符号化回路11aは、伝送データDを横方向で並列状
態(例えば、長方形)に並べ替えたマトリクスにおける
各横列ブロックの符号化を行う。一方、縦列ブロック誤
り訂正符号化回路11bは、そのマトリクスにおける各
縦列ブロックの符号化を行う。符号化にあたっては、各
横列ブロック及び各縦列ブロックの情報ビットに、それ
ぞれチェックビットEを付与し、BCH符号によるブロ
ック符号を生成する。
【0067】したがって、伝送データDの情報ビットに
対しては、二重にBCH符号の符号化が行われる。そし
て、誤り訂正符号器11は、符号化された情報ビット及
びチェックビットEを送信データとして送出する。
【0068】なお、各横列ブロック及び各縦列ブロック
は、それぞれ請求項33及び請求項37記載のブロック
群に相当する。したがって、横列ブロック誤り訂正符号
化回路11a及び縦列ブロック誤り訂正符号化回路11
bによって、ブロック群ごとに符号化が行われることに
なる。
【0069】また、誤り訂正復号器12は、横列ブロッ
ク誤り訂正復号化回路12aと縦列ブロック誤り訂正復
号化回路12bとを備えている。横列ブロック誤り訂正
復号化回路12aは、受信データを、送信側と同様に、
横方向で並列状態(長方形)に並べ替えたマトリクスに
おける各横列ブロックの復号化を行う。一方、縦列ブロ
ック誤り訂正復号化回路12bは、そのマトリクスにお
ける各縦列ブロックの復号化を行う。
【0070】すなわち、横列ブロック誤り訂正復号化回
路12a及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路12bに
よって、ブロック群ごとにブロック符号の復号化が行わ
れる。
【0071】さらに、横列ブロック誤り訂正復号化回路
12a及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路12bは、
横列ブロックに対する誤り訂正と縦列ブロックに対する
誤り訂正とを、交互に複数回繰り返す。すなわち、ブロ
ック群ごとにブロック符号の復号化を行う処理を、各ブ
ロック群について順次に繰り返し行う。したがって、受
信データに対しては、二重のブロック符号の復号化の処
理が繰り返し行われる。そして、誤り訂正復号器12
は、復号化された復号化データを送出する。
【0072】次に、図2を参照して、第一実施形態の誤
り訂正符号化・復号化装置の動作、すなわち、本発明の
誤り訂正符号化・復号化方法の例について説明する。図
2の(A)は、第一実施形態の誤り訂正における符号化
処理を説明するためのフローチャートであり、図2の
(B)は、復号化処理を説明するためのフローチャート
である。
【0073】まず、nビットのビット列からなる伝送デ
ータD(D0、D2、D3…Dn−1)の符号化処理に
ついて説明する。送信側の誤り訂正符号器11では、送
信時に、下記の表2に示すように、伝送データDを仮想
的にマトリクス状に配置する。
【0074】
【表2】
【0075】伝送データDをマトリクス状に配置するに
あたっては、まず、伝送データDを、m(mは、1以上
n以下の整数)ビットずつに区切る。なお、nの値がm
の値の整数倍でない場合には、伝送データのビット列に
p個のダミービットを追加し、(n+p)の値がmの値
の整数倍となるように調整すると良い。また、ダミービ
ットの値は、「0」又は「1」のうちのいずれか任意好
適な値とすると良い。ただし、本実施形態では、nの値
をmの値の整数倍として説明する。
【0076】そして、(n/m)個の各ブロックを、横
方向で並列状態に並べ替えた並列状態に並べてマトリク
スとする。したがって、このマトリクスは、m個の縦列
ブロックと(n/m)個の横列ブロックとで構成される
ことになる。すなわち、m列×(n/m)列のマトリク
スとなる。なお、表2に示すように、マトリクスを構成
する各縦列ブロックには、左から順に「縦0」〜「縦m
−1」を与えてあり、各横列ブロックに、上から順に
「横0」〜「横n/m−1」を与えてある。
【0077】また、表2に示すマトリクスにおける各情
報ビットの配置は、以下に説明するように、請求項33
及び37記載の発明に対応している。すなわち、伝送デ
ータDの各情報ビットの引数の値である0からnまでの
値を、データのビット列を区切った値である「m」で除
したときの商を1次元の成分の値とし、その余りを2次
元の成分の値とする。このようにすれば、各情報ビット
に、2次元の新たな引数を与えることができる。したが
って、この新たな引数は、当初の引数と一対一に対応す
る。
【0078】例えば、D(0)〜D(m−1)の各情報
ビットには、D(0,0)〜(0,m−1)の引数が与
えられる。また、D(m)〜D(2m−1)の各情報ビ
ットには、D(1,0)〜(1,m−1)の引数が与え
られる。以下、同様にして、D(n−m)〜D(n−
1)の各情報ビットには、D((n/m)−1,0)〜
((n/m)−1,m−1)の引数が与えられる。
【0079】また、新しい引数の1次元の成分の値の範
囲は「0」〜「(n/m)−1」であるので、その種類
数は「n/m」である。また、2次元の成分の値の範囲
は「0」〜「m−1」であるので、その種類数は「m」
である。すなわち、下記の(1)式を満たす。
【0080】したがって、新しい各引数の各次元の成分
の値の種類数は、当該次元を除いた残りの各次元の成分
の値の種類数どうしの積によってデータの全情報ビット
数を除した商の端数を切り上げた値と一致する。例え
ば、ビット数が12の場合、引数の1次元の成分の値の
種類数を例えば「4」とすれば、2次元の成分の種類数
は12/4=3であるので、「3」とすると良い。ま
た、ビット数が11の場合、例えば、1次元の成分の種
類数を4とすれば、2次元の成分の種類数は、11/4
=2.75となるので、端数を切り上げて、種類数を
「3」とすると良い。ただし、本実施形態では、nの値
がmの整数倍であるので、端数は生じない。また、実際
には、nの値がmの整数倍でない場合、ビット数がmの
整数倍となるようにダミービットをあらかじめ追加して
おくと良い。
【0081】なお、伝送データDの情報ビット数が、
(n−m+1)〜(n−1)の場合においても、マトリ
クスの横列数は「n/m」であり、縦列数は「m」であ
り、情報ビット数が「n」である場合と同数となる。ま
た、情報ビット数がnに満たない分は、ダミービットを
追加すれば良い。
【0082】また、各情報ビットの引数の1次元の成分
の値及び2次元の成分の値は、他の情報ビットの引数の
値と同時に一致することはない。したがって、各情報ビ
ットどうしで引数のうちの少なくとも一つの次元の成分
の値は異なる値となっている。すなわち、引数が例えば
(0,0)のビットは一つだけであり、同一の引数のビ
ットは重複して存在しない。
【0083】さらに、マトリクスの「横0」〜「横(n
/m)−1」の各横列ブロックは、いずれも、新しい引
数の1次元の成分の値が互いに等しくなっている。例え
ば、「縦0」の横列ブロックについてみれば、D(0)
〜D(m−1)の各情報ビットには、D(0,0)〜
(0,m−1)の引数が与えられているので、引数の1
次元の成分の値がいずれも「0」で等しくなっている。
同様に、「横1」〜「横(n/m)−1」の各横列ブロ
ックについても、引数の1次元の成分の値が、それぞ
れ、「1」〜「(n/m)−1」で等しくなっている。
【0084】また、マトリクスの「縦0」〜「縦m−
1」の各縦列ブロックは、いずれも、新しい引数の2次
元の成分の値が互いに等しくなっている。例えば、「縦
0」の横列ブロックについてみれば、D(0)、D
(m)、D(2m)…、D(n−m)の各情報ビットに
は、それぞれD(0,0)、D(1,0)、D(2,
0)…、D((n/m)−1,0)の引数が与えられて
いるので、引数の2次元の成分の値がいずれも「0」で
等しくなっている。同様に、「縦1」〜「縦m−1」の
各横列ブロックについても、引数の2次元の成分の値
が、それぞれ、「1」〜「m−1」で等しくなってい
る。
【0085】したがって、各横列ブロック及び各縦列ブ
ロックは、新しい引数の同次元の成分の値が互いに等し
い情報ビットどうしで、ブロックを構成していることに
なる。さらに、各横列ブロックは、新しい引数の成分の
値が互いに等しい次元が、いずれも1次元である。ま
た、各縦列ブロックは、新しい引数の成分の値が互いに
等しい次元が、いずれも2次元である。したがって、各
横列ブロックどうし、及び、各縦列ブロックどうしは、
引数の成分の値が互いに等しい次元が互いに一致するブ
ロックどうしで、それぞれブロック群を構成している。
【0086】続いて、このように伝送データDの情報ビ
ットをマトリクス状に配置しておいて、誤り訂正符号器
11では、当該マトリクスの各横列ブロック及び各縦列
ブロックに対してそれぞれチェックビットを付加してブ
ロック符号を生成する(図2の破線Aで囲んだ処理)。
すなわち、伝送データDの各情報ビットについて二重に
符号化を行う。
【0087】本実施形態では、まず、誤り訂正符号器1
1の横列ブロック誤り訂正符号化回路11aにより、下
記の表3に示すように、「横0」から順に「横(n/
m)−1」までの各横列ブロックに対してチェックビッ
トE1を付与してブロック符号を生成する(図2のステ
ップA11)。
【0088】
【表3】
【0089】表3に示すように、例えば、「横0」の横
列ブロックD(0)〜D(m−1)に対しては、k個の
第1チェックビットE1(0,0)〜E1(0,k−
1)を付加する。その結果、m個の情報ビットとk個の
第1チェックビットとからなるブロック符号が生成され
る。
【0090】次に、誤り訂正符号器11の縦列ブロック
誤り訂正符号か回路11bにより、下記の表4に示すよ
うに、「縦1」から順に「縦m−1」までの各縦列ブロ
ックに対してチェックビットE2を付与してブロック符
号を生成する(図2のステップA12)。
【0091】
【表4】
【0092】表4に示すように、例えば、「縦0」の横
列ブロックD(0)、D(m)、…、D((n/m)−
1)に対しては、k個の第2チェックビットE2(0,
0)、E2(1,0)、…、E2(k−1,0)を付加
する。その結果、n/m個の情報ビットとk個の第2チ
ェックビットとからなるブロック符号が生成される。
【0093】したがって、ブロック群ごとに、当該ブロ
ック群を構成する各ブロックにそれぞれチェックビット
を付加してブロック符号が生成される。そして、誤り訂
正符号器11は、表4に示す符号化された情報ビット及
びチェックビットEを付与した送信データを送出する。
【0094】次に、図2の(B)に示すフローチャート
を参照して、受信側における復号化処理について説明す
る。受信側の誤り訂正復号器12は、受信データを、表
4に示すように送信側と同様に、横方向で並列状態のマ
トリクスに並べ替える。そして、復号化処理回数「i」
の値に、初期値「0」を設定する(図2のステップB1
1)。続いて、この復号化処理回数「i」の値をインク
リメントして、「1」とする(図2のステップB1
2)。
【0095】次に、誤り訂正復号器12の横列ブロック
誤り訂正復号化回路12aは、マトリクスの各横列ブロ
ックに対する復号化を行う(図2のステップB13)。
横列ブロックの復号化にあたっては、「横0」から順に
「横n/m」までの各横列ブロックの誤りを検出して訂
正する。
【0096】続いて、受信側の誤り訂正復号器12の縦
列ブロック誤り訂正復号化回路12bは、マトリクスの
各縦列ブロックに対する復号化を行う(図2のステップ
B14)。縦列ブロックの復号化にあたっては、「縦
0」から順に「縦m−1」までの各縦列ブロックの誤り
を検出して訂正する。
【0097】そして、縦列ブロックの復号化処理(ステ
ップB14)を行うたびに、復号化処理回数「i」の値
が、設定回数「I」に達したか否かを判断し、達してい
ない場合には、ステップB12へ戻り、横列ブロックを
復号化する処理(ステップB13)と縦列ブロックを復
号化する処理(ステップB14)とを、交互に複数回繰
り返す。
【0098】したがって、ブロック群ごとにブロック符
号の復号化を行う処理が、各ブロック群について順次に
繰り返し行われることになる。また、復号化処理回数
「i」の値が設定回数「I」に達した場合、すなわち、
横列及び縦列ブロックを復号化する処理(ステップB1
3及びB14)が「I−1」回繰り返された後、復号化
データを送出する。なお、設定回数「I」の値は、2以
上の任意好適な整数値とすると良い。
【0099】このように、データの情報ビットを二重に
符号化し、横列ブロックと縦列ブロックとに対して交互
に繰り返して復号化を行うことにより、従来構成では誤
り訂正が困難であって誤りパターンに対する訂正が可能
になる。すなわち、従来のように一つのブロックに対し
てだけ復号化を行った場合に比べて、誤り訂正の確率の
向上を図ることができる。
【0100】(第一変形例)次に、図3を参照して、第
一実施形態の第一変形例について説明する。図3の
(A)は、第一実施形態の誤り訂正における符号化処理
を説明するためのフローチャートであり、図3の(B)
は、復号化処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【0101】第一変形例における符号化処理は、図2の
(A)に示した符号化処理と同一であるので、その詳細
な説明を省略する。また、第一変形例における符号化処
理は、縦列ブロックの復号化を行うステップB14まで
は、図2の(B)に示した符号化処理と同一である。こ
のため、ここでは、縦列ブロックの復号化後のステップ
について説明する。
【0102】図3の(B)に示すように、第一変形例で
は、縦列ブロックの復号化の処理(ステップB14)の
後、全ての誤りビットが訂正されたか否かを確認する
(ステップB16)。誤りビットが訂正されたか否か
は、例えば、誤り訂正における復号化処理の際に計算さ
れるシンドロームの値から判断することができる。そし
て、全ての誤りビットが訂正された場合には、復号デー
タを送出して処理を終了する。
【0103】また、訂正されていない誤りビットがある
場合には、さらに、復号化処理回数「i」の値が、設定
回数「I」に達したか否かを判断する(ステップB1
5)。そして、復号化処理回数「i」の値が、設定回数
「I」に達していた場合には、復号データを送出して処
理を終了する。また、復号化処理回数「i」の値が設定
回数「I」に達していない場合には、誤り訂正の復号化
処理を繰り返す。
【0104】このように、第一変形例では、復号化処理
回数「i」の値が設定回数「I」の値に達していない場
合においても、全ての誤りビットが訂正されていれば、
直ちに復号化処理を終了することができる。このため、
復号化処理の高速化を図ることができる。
【0105】(第二変形例)次に、図4を参照して、第
一実施形態の第二変形例について説明する。図4の
(A)は、第一実施形態の誤り訂正における符号化処理
を説明するためのフローチャートであり、図4の(B)
は、復号化処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【0106】第二変形例における符号化処理は、図2の
(A)に示した符号化処理と同一であるので、その詳細
な説明を省略する。また、第二変形例における符号化処
理は、縦列ブロックの復号化を行うステップB14まで
は、図2の(B)に示した符号化処理と同一である。こ
のため、ここでは、縦列ブロックの復号化後のステップ
について説明する。
【0107】図4の(B)に示すように、第二変形例で
も、縦列ブロックの復号化の処理(ステップB14)の
後、全ての誤りビットが訂正されたか否かを確認する
(ステップB16)。誤りビットが訂正されたか否か
は、例えば、誤り訂正における復号化処理の際に計算さ
れるシンドロームの値から判断することができる。そし
て、全ての誤りビットが訂正された場合には、復号デー
タを送出して処理を終了する。
【0108】また、訂正されていない誤りビットがある
場合には、さらに、復号化の繰返しによって未訂正の誤
りビットを有する列ブロックの数が減少したか否かを判
断する(図4のステップB17)。ここでは、復号化処
理回数「i」の値が、例えば「i」であるときに誤りを
含む横列ブロックの数Nh(i)と、誤りを含む縦列ブ
ロックの数Nv(i)との和Nh(i)+Nv(i)を
求めておく。また、復号化処理回数「i」の値が、例え
ば「i+1」であるときに誤りを含む横列ブロックの数
Nh(i+1)と、誤りを含む縦列ブロックの数Nv
(i+1)との和Nh(i+1)+Nv(i+1)を求
める。
【0109】そして、Nh(i+1)+Nv(i+1)
の値と、Nh(i+1)+Nv(i+1)の値とを比較
する。比較の結果、未訂正の誤りビットを含むブロック
数が減少していれば、復号化の処理を繰り返す。一方、
比較の結果、未訂正の誤りビットを含むブロック数が減
少していなければ、これ以上誤りビットを訂正できない
と判断して、復号化処理を終了する。
【0110】このように、第二変形例では、復号化処理
回数「i」の値が設定回数「I」の値に達していない場
合においても、復号化を繰り返して未訂正の誤りビット
を含むブロック数が減少しなければ、直ちに復号化処理
を終了することができる。このため、復号化処理の高速
化を図ることができる。
【0111】次に、第一実施形態の要部を具体例を用い
てより詳細に説明する。この例では、49ビットの情報
ビットからなるデータについて、1ビット誤り訂正可能
なBCH符号を用いて、誤り訂正の処理を行う。この例
では、上述した第一変形例の方法により、下記の(1)
〜(14)に示す処理を順次に行う。これにより、一つ
の横列ブロックに誤りが集中した場合のように従来構成
では訂正困難な場合においても、誤り訂正ができるよう
になる。
【0112】(1)まず、誤り訂正の符号化処理にあた
り下記の表5に示すように、データの49ビットの情報
ビットを7×7の横方向で並列状態に並べた長方形のマ
トリクスに並び替える。すなわち、データを7ビットず
つ7つのブロックに区切り、これら7つのブロックを並
列に並べてマトリクスを形成する。したがって、このマ
トリクスは、7つの横列ブロックと7つの縦列ブロック
とにより構成されている。なお、表5では、各ビットを
丸印「○」で表す。
【0113】
【表5】
【0114】(2)続いて、下記の表6に示すように、
この7×7のマトリクスの各横列ブロックの情報ビット
に横列チェックビットを4ビットずつ付加し、ブロック
符号を生成する。
【0115】
【表6】
【0116】(3)さらに、下記の表7に示すように、
この7×7のマトリクスの各縦列ブロックの情報ビット
に縦列チェックビットを4ビットずつ付加し、ブロック
符号を生成する。
【0117】
【表7】
【0118】そして、このように二重に符号化した情報
ビット及びチェックビットを送信する。
【0119】(4)次に、誤り訂正の復号化処理にあた
り、受信データを、表8に示すように送信側と同様に、
横方向で並列状態のマトリクスに並べ替える。表8にバ
ツ印「×」で誤りビットを示したように、この受信デー
タにおいては、伝送中に14個の誤りビットが発生して
いる。特に、ブロック符号化された「横0」の横列ブロ
ック及び「縦0」の縦列ブロックに誤りビットが集中し
ている。
【0120】
【表8】
【0121】(5)そして、復号化処理回数「i」の値
に、初期値「0」を設定する。 (6)続いて、この復号化処理回数「i」の値をインク
リメントして、「1」とする。
【0122】(7)次に、マトリクスの各横列ブロック
に対する復号化を行う。下記の表9に、横列ブロックの
復号化を行った結果示す。なお、表9では、誤りが訂正
されたビットを二重丸「◎」で示す。ここでは、BHC
符号は、1ビットの誤りビットだけを訂正することがで
きるので、「横1」〜「横6」の各横列ブロックの先頭
の誤りビットをそれぞれ訂正することができる。しか
し、「横0」の横列ブロックでは、二個以上の誤りビッ
トが連続して発生している。このため、この段階では、
「横0」の横列ブロックでは、これら誤りビットを訂正
することができない。
【0123】
【表9】
【0124】(8)次に、マトリクスの各縦列ブロック
に対する復号化を行う。下記の表10に、縦列ブロック
の復号化を行った結果示す。「横0」の横列ブロックに
発生した各誤りビットは、横列ブロック上では連続して
いるが、縦列ブロック上では、各ブロックに一つずつ発
生しているに過ぎない。したがって、1ビットの誤りビ
ットだけを訂正することができるBHC符号であって
も、「縦0」〜「縦6」の各縦列ブロックの先頭の誤り
ビットとして、これら誤りビットを訂正することができ
る。ここで、下記の表10に、縦列ブロックの復号化を
行った結果示す。
【0125】
【表10】
【0126】(9)そして、縦列ブロックの復号化処理
を行うたびに、全ての誤りビットが訂正されたか否かを
確認する。そして、全ての誤りビットが訂正された場合
には、復号データを送出して処理を終了する。 (10)また、訂正されていない誤りビットがある場合
には、さらに、復号化処理回数「i」の値が、設定回数
「I」に達したか否かを判断する。ここでは、設定回数
を例えば「3」とする。この段階では、処理回数「i」
の値が「1」であるので、誤り訂正の復号化処理を繰り
返す。
【0127】(11)処理の繰返しにあたり、まず、復
号化回数「i」の値をインクリメントして「2」とす
る。 (12)そして、マトリクスの各横列ブロックに対する
復号化を再び行う。下記の表11に、横列ブロックの復
号化を行った結果示す。表11に示すように、横列ブロ
ックに対する二回目の復号化によって、横列チェックビ
ットの先頭の誤りビットを訂正することができる。
【0128】
【表11】
【0129】(13)続いて、マトリクスの各縦列ブロ
ックに対する復号化を再び行う。この段階では、全ての
誤りビットが既に訂正されているので、変化はない。 (14)次に、全ての誤りビットが訂正されたか否かを
再び確認する。この段階では、全ての誤りビットが既に
訂正されているので、復号データを送出して誤り訂正に
おける復号化処理を終了する。
【0130】この例におけるチェックビットは、横列チ
ェックビット及び縦列チェックビットを合わせて56ビ
ットである。そして、この例において訂正した誤りビッ
ト数は14ビットである。この誤りビット数は、従来構
成で同様な条件(データ49ビット、チェックビット5
6ビット)である2ビット誤り訂正可能なBCH符号を
用いた場合の最大誤り訂正可能ビット(7×2ビット=
14ビット)と同数である。
【0131】したがって、第一実施形態では、ここで示
した簡易な誤り訂正方法である前方向誤り訂正(forwar
d error correction,FEC)を用いて、従来構成と同
等な符号化率でも、最大誤り訂正が可能なビット数が同
等で、従来構成では誤り訂正が困難な誤りパターンに対
する訂正ができるようになり、その誤り訂正の確率を向
上させることができる。
【0132】[第二実施形態]次に、第二実施形態につ
いて説明する。第二実施形態では、符号化処理として、
横列ブロックに付加されたチェックビットに対しても、
縦列ブロックに対してチェックビットを付加する際に、
チェックビットを付加してブロック符号を生成する。
【0133】この第二実施形態における誤り訂正符号化
・復号化装置の構成は図1に示す第一実施形態における
構成と同様であるが、送信側の誤り訂正符号器11(横
列ブロック誤り訂正符号化回路11a及び縦列ブロック
誤り訂正符号化回路11b)、及び、受信側の誤り訂正
復号器12(横列ブロック誤り訂正復号化回路12a及
び縦列ブロック誤り訂正復号化回路12b)が、次に説
明する動作(符号化、復号化)を行う。
【0134】次に、第二実施形態の動作の一例について
説明する。この例では、符号化処理として、まず、下記
の表12に示すように、各横列ブロックに第1チェック
ビットE1を付加する。さらに各縦列ブロック及び当該
第1チェックビットに第2チェックビットE2を付加す
る。
【0135】
【表12】
【0136】このように、横列ブロックに付加した第1
チェックビットE1に対してもさらにチェックビットE
2を付加することにより、訂正能力を向上させることが
できる。
【0137】また、第二実施例の動作の他の例について
説明する。この例では、符号化処理として、まず、下記
の表13のように、各縦列ブロックに第2チェックビッ
トE2を付加する。さらに各横列ブロック及び当該第2
チェックビットに第1チェックビットE1を付加する。
【0138】
【表13】
【0139】このように、縦列ブロックに付加した第2
チェックビットE2に対してもさらにチェックビットE
1を付加することにより、訂正能力を向上させることが
できる。
【0140】したがって、第二実施形態では、簡易な誤
り訂正方法である前方向誤り訂正(forward error corr
ection,FEC)を用いて、従来構成と同等な符号化率
でも、最大誤り訂正が可能なビット数が同等で、従来構
成では誤り訂正が困難な誤りパターンに対する訂正がで
きるようになり、その誤り訂正の確率をさらに向上させ
ることができる。
【0141】[第三実施形態]次に、本発明の第三実施
形態について説明する。この第三実施形態では、第一実
施形態と同様の誤り訂正の処理を3次元に拡張し、伝送
データを3重に多重に符号化することにより、誤り訂正
処理のさらなる能力向上を図っている。
【0142】まず、図5を参照して、第三実施形態の誤
り訂正符号化・復号化装置の構成について説明する。こ
の第三実施形態における誤り訂正符号化・復号化装置1
0Aも、図1に示した第一実施形態と同様に、送信側の
誤り訂正符号器11A及び受信側の誤り訂正復号器12
Aを備えている。
【0143】しかし、第三実施形態では、誤り訂正符号
器11Aは、符号化処理を、第一実施例で構成したマト
リクスを積層した3次元において行う。また、誤り訂正
復号器12Aは、復号化処理を、第一実施例で構成した
マトリクスを積層した3次元において行う。
【0144】そのために、第三実施形態の誤り訂正符号
器11Aは、第一実施形態の横列及び縦列ブロック誤り
訂正符号化回路11a及び11bに相当するX列及びY
列ブロック誤り訂正符号化回路11c及び11dに加え
て、Z列ブロック誤り訂正符号化回路11eを備えてい
る。
【0145】また、誤り訂正復号器12Aは、第一実施
形態の横列及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路12a
及び12bに相当するX列及びY列ブロック誤り訂正復
号化回路12c及び12dに加えて、Z列ブロック誤り
訂正復号化回路12eを備えている。
【0146】次に、図7を参照して、第三実施形態の誤
り訂正符号化・復号化装置10Aの動作について説明す
る。図7の(A)は、第三実施形態の誤り訂正における
符号化処理を説明するためのフローチャートであり、図
7の(B)は、復号化処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【0147】まず、Mビットのビット列からなる伝送デ
ータDの符号化処理について説明する。送信側の誤り訂
正符号器11では、送信時に、図6に示すように、伝送
データDを仮想的にm×nビットのマトリクスをl(エ
ル)段積層した、n×m×lビットの立体状に配列す
る。
【0148】伝送データDを立体状に配列するにあたっ
ては、まず、伝送データDをm(mは2以上M以下の整
数)ビットずつに区切る。区切られた各ブロックを、横
方向で並列状態にn列並べてマトリクスとする。そし
て、n+1本目以降のブロックをn列ずつ並べたマトリ
クスをさらに構成し、後から構成したマトリクスを一つ
前のマトリクスの上に順次に積層していく。このように
して、マトリクスをl段積層した立体状に、伝送データ
の情報ビットを配置する。
【0149】したがって、この立体配列は、n×l個の
X列ブロックと、m×l個のY列ブロックと、m×n個
のZ列ブロックとで構成されることになる。すなわち、
m×n×lの立体配列となる。
【0150】なお、伝送データの全ビット数がm×nの
値の整数倍でない場合には、伝送データのビット列にp
個のダミービットを追加し、(M+p)の値がm×nの
値の整数倍となるように調整すると良い。また、ダミー
ビットの値は、「0」又は「1」のうちのいずれか任意
好適な値とすると良い。ただし、本実施形態では、全情
報ビット数Mをm×nの値の整数倍として説明する。
【0151】また、図6に示す立体配置における各情報
ビットの配置は、以下に説明するように、請求項33及
び37記載の発明に対応している。すなわち、図6に示
す各情報ビットのXYZ直交座標系におけるX座標、Y
座標及びZ座標(0、0、0)〜D(n、m、l)は、
それぞれ、各情報ビットの引数の1次元、2次元及び3
次元の成分に対応する。
【0152】また、新しい各引数の各次元の成分の値の
種類数は、当該次元を除いた残りの各次元の成分の値の
種類数どうしの積によってデータの全情報ビット数を除
した商の端数を切り上げた値と一致する。ただし、本実
施形態では、nの値がmの整数倍であるので、端数は生
じない。例えば、ダミービットを含めた全ビット数が
「60」の場合、1次元及び2次元の成分の種類数をそ
れぞれ「3」及び「4」とすれば、3次元の成分の種類
数は、60/(3×4)=5となるので、「5」とな
る。したがって、この場合、ビット列を3×4×5の列
ブロックに配列すると良い。なお、各情報ビットの引数
の1次元〜3次元の成分の値は、他の情報ビットの引数
の値と同時に一致することはない。すなわち、引数が例
えば(0,0,0)のビットは一つだけであり、同一の
引数のビットが重複して存在することはない。したがっ
て、各情報ビットどうしで引数のうちの少なくとも一つ
の次元の成分の値は異なる値となっている。
【0153】さらに、立体配置の各X列ブロックは、い
ずれも、引数の1次元の成分の値が互いに等しくなって
いる。また、立体配置の各Y列ブロックは、いずれも、
引数の2次元の成分の値が互いに等しくなっている。ま
た、立体配置の各Z列ブロックは、いずれも、引数の3
次元の成分の値が互いに等しくなっている。したがっ
て、各横列ブロック及び各縦列ブロックは、新しい引数
の同次元の成分の値が互いに等しい情報ビットどうし
で、ブロックを構成していることになる。
【0154】さらに、各X列ブロックは、新しい引数の
成分の値が互いに等しい次元が、いずれも1次元であ
る。また、各Y列ブロックは、新しい引数の成分の値が
互いに等しい次元が、いずれも2次元である。さらに、
各Z列ブロックは、新しい引数の成分の値が互いに等し
い次元が、いずれも3次元である。したがって、各横列
ブロックどうし、及び、各縦列ブロックどうしは、引数
の成分の値が互いに等しい次元が互いに一致するブロッ
クどうしで、それぞれブロック群を構成している。
【0155】そして、図7の(A)に示すように、誤り
訂正における符号化処理において、まず、X列ブロック
誤り訂正符号化回路11cが、立体配列の各マトリクス
における横列ブロックに相当するX列ブロックに対する
符号化を行う(図7のステップA31)。続いて、Y列
ブロック誤り訂正符号化回路11dが、各マトリクスに
おける各縦列ブロックに相当するのY列ブロックに対す
る符号化を行う(図7のステップA32)。
【0156】さらに、Z列ブロック誤り訂正符号化回路
11eは、それらマトリクスの積層方向に並んだZ列ブ
ロックに対する符号化を行う(図7のステップA3
3)。なお、符号化にあたっては、上述の第一実施形態
と同様に、X、Y及びZ列ブロックの情報ビットに、そ
れぞれチェックビットEを付与し、BCH符号によるブ
ロック符号を生成する。
【0157】したがって、伝送データDの情報ビットに
対しては、三重にBCH符号の符号化が行われる。な
お、X、Y及びZ列ブロックは、それぞれ請求項33及
び請求項37記載のブロック群に相当する。したがっ
て、X、Y及びZ列ブロック誤り訂正符号化回路11
c、11d及び11eによって、ブロック群ごとに符号
化が行われることになる。
【0158】そして、誤り訂正符号器11Aは、符号化
された情報ビット及びチェックビットEを送信データと
して送出する。
【0159】次に、図7の(B)を参照して、第三実施
形態における復号化処理について説明する。なお、図7
の(B)は、図2の(B)に示すBの処理に相当する。
そして、それ以外の処理については、図2の(B)、図
3の(B)又は図4の(B)のいずれかと同様とし、そ
の詳細な説明を省略する。
【0160】復号化処理において、まず、誤り訂正復号
器12Aは、受信データを、送信側と同様に、横方向で
並列状態(長方形)に並べ替えたマトリクスを積層した
立体配置を構成する。
【0161】そして、X列ブロック誤り訂正復号化回路
12cが、この立体配置における横列ブロックに相当す
るX列ブロックに対する復号化を行う(図7の(B)の
ステップB31)。続いて、Y列ブロック誤り訂正復号
化回路12dが、その立体配置における各縦列ブロック
に相当するY列ブロックに対する復号化を行う(図7の
(B)のステップB32)。さらに、Z列ブロック誤り
訂正復号化回路12eは、そのマトリクスの積層方向に
並んだZ列ブロックに対する復号化を行う(図7の
(B)のステップB33)。
【0162】すなわち、X、Y及びZ列ブロック誤り訂
正復号化回路12c、12d及び12eによって、ブロ
ック群ごとにブロック符号の復号化が行われる。
【0163】さらに、X、Y及びZ列ブロック誤り訂正
復号化回路12c、12d及び12eは、X、Y及びZ
列ブロックに対する誤り訂正を順次に複数回繰り返す。
すなわち、ブロック群ごとにブロック符号の復号化を行
う処理を、各ブロック群について順次に繰り返し行う。
したがって、受信データに対しては、三重のブロック符
号の復号化の処理が繰り返し行われる。そして、誤り訂
正復号器12Aは、復号化された復号化データを送出す
る。
【0164】[第四実施形態]この第四実施形態では、
第三実施形態において説明した誤り訂正の処理をさら
に、K(Kは、4以上の整数)次元に拡張し、伝送デー
タをK重に多重に符号化することにより、誤り訂正処理
のさらなる能力向上を図っている。
【0165】まず、図8を参照して、第四実施形態の誤
り訂正符号化・復号化装置の構成について説明する。こ
の第四実施形態における誤り訂正符号化・復号化装置1
0Bも、図5に示した第三実施形態と同様に、送信側の
誤り訂正符号器11B及び受信側の誤り訂正復号器12
Bを備えている。しかし、第四実施形態では、誤り訂正
符号器11Bは、符号化処理をK重に行う。また、誤り
訂正復号器12Bは、復号化処理をK重に行う。
【0166】そのために、第四実施形態の誤り訂正符号
器11Bは、X列、Y列ブロック誤り訂正符号化回路1
1c及び11dに加えて、Z列〜K列分のブロック誤り
訂正符号化回路11e〜11fを備えている。また、誤
り訂正復号器12Bは、X列、Y列ブロック誤り訂正復
号化回路12c及び12dに加えて、Z列〜K列分のブ
ロック誤り訂正符号化回路12e〜12fを備えてい
る。
【0167】次に、図9を参照して、第四実施形態の誤
り訂正符号化・復号化装置10Bの動作について説明す
る。図9の(A)は、第四実施形態の誤り訂正における
符号化処理を説明するためのフローチャートであり、図
9の(B)は、復号化処理を説明するためのフローチャ
ートである。なお、図9の(B)は、図2の(B)に示
すBの処理に相当する。そして、それ以外の処理につい
ては、図2の(B)、図3の(B)又は図4の(B)の
いずれかと同様とし、その詳細な説明を省略する。
【0168】符号化処理にあたっては、誤り訂正の対象
である伝送データの各情報ビットに、それぞれD(0、
0、0…0)からD(n、m、l…)のk次元の引数を
与える。この場合、引数の各次元の成分の値の種類数
を、当該次元を除いた残りの各次元の成分の値の種類数
どうしの積によって前記データの全情報ビット数を除し
た商の端数を切り上げた値とする。さらに、各情報ビッ
トどうしで引数のうちの少なくとも一つの次元の成分の
値を異なる値とする。
【0169】そして、同次元の成分の値が互いに等しい
情報ビットどうしで、ブロックを構成し、成分の値が互
いに等しい次元が互いに一致するブロックどうしで、ブ
ロック群を構成する。例えば、引数の1次元〜K次元の
成分のうち、1次元の成分が一致するブロック群をX列
ブロックとし、2次元の成分が一致するブロック群をY
列ブロックとし、3次元の成分が一致するブロック群を
Z列ブロックとし、以下同様に、K次元の成分が一致す
るブロック群をK列ブロックとする。
【0170】そして、ブロック群ごとに、当該ブロック
群を構成する各ブロックにそれぞれチェックビットを付
加してブロック符号を生成する。すなわち、図9の
(A)に示すように、誤り訂正における符号化処理にお
いて、まず、X列ブロック誤り訂正符号化回路11c
が、X列ブロックに対する符号化を行う(図9のステッ
プA31)。続いて、Y列ブロック誤り訂正符号化回路
11dが、Y列ブロックに対する符号化を行う(図9の
ステップA32)。
【0171】さらに、Z列ブロック誤り訂正符号化回路
11eが、Z列ブロックに対する符号化を行う(図9の
ステップA33)。以下、同様に、K列ブロック誤り訂
正符号化回路11fまで、順次に、K列ブロックまでの
各列ブロックに対する符号化を行う(図9のステップA
34)。
【0172】したがって、伝送データDの情報ビットに
対しては、K重にBCH符号の符号化が行われる。な
お、符号化にあたっては、上述の第三実施形態と同様
に、X、Y、Z〜K列ブロックの情報ビットに、それぞ
れチェックビットEを付与し、BCH符号によるブロッ
ク符号を生成する。
【0173】そして、誤り訂正符号器11Bは、符号化
された情報ビット及びチェックビットEを送信データと
して送出する。
【0174】次に、図9の(B)を参照して、第四実施
形態における復号化処理について説明する。復号化処理
において、まず、誤り訂正復号器12Bは、ブロック群
ごとにブロック符号の復号化を行う処理を、各ブロック
群について順次に繰り返し行う。
【0175】すなわち、まず、X列ブロック誤り訂正復
号化回路12cが、ブロック符号化されたX列ブロック
に対する復号化を行う(図9の(B)のステップB3
1)。続いて、Y列ブロック誤り訂正復号化回路12d
が、ブロック符号化された縦列ブロックに相当するY列
ブロックに対する復号化を行う(図9の(B)のステッ
プB32)。さらに、Z列ブロック誤り訂正復号化回路
12eが、ブロック符号化されたZ列ブロックに対する
復号化を行う(図9の(B)のステップB33)。以
下、同様に、K列ブロック誤り訂正復号化回路12fま
で、順次に、K列ブロックまでの各列ブロックに対する
復号化を行う(図9の(B)のステップB34)。
【0176】さらに、X、Y及びZ〜K列ブロック誤り
訂正復号化回路12c、12d、12e〜12fは、
X、Y、Z〜K列ブロックに対する誤り訂正を順次に複
数回繰り返す。したがって、受信データに対しては、K
重のブロック符号の復号化の処理が繰り返し行われる。
そして、誤り訂正復号器12Bは、復号化された復号化
データを送出する。
【0177】[第五実施形態]次に、本発明の第五実施
形態について説明する。第五実施形態では、多重のブロ
ック符号化に加えて、CRCを行うことにより、復号化
処理の高速化を図っている。
【0178】まず、図10を参照して、第四実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置の構成について説明する。
この第五実施形態における誤り訂正符号化・復号化装置
10Cも、図1に示した第一実施形態と同様に、送信側
の誤り訂正符号器11C及び受信側の誤り訂正復号器1
2Cを備えている。そして、第五実施形態では、誤り訂
正符号器11Cは、符号化処理においてCRC符号をデ
ータに付加する。また、誤り訂正復号器12Bは、復号
化処理においてCRCを行う。
【0179】そのために、第五実施形態の誤り訂正符号
器11Cは、横列及び縦列ブロック誤り訂正符号化回路
11a及び11bに加えて、この横列ブロック誤り訂正
符号化回路11aの前段に、CRC符号化回路11gを
備えている。そして、このCRC符号化回路11gは、
並列状態に並べ替える前の段階で、伝送データDに巡回
冗長検査符号(CRC)を付加する。したがって、CR
C符号含むデータが、誤り訂正の対象となる。
【0180】また、誤り訂正復号器12Bは、横列及び
縦列ブロック誤り訂正復号化回路12a及び12bに加
えて、縦列ブロック誤り訂正復号化回路12bの後段
に、巡回冗長検査(CRC)により情報ビットの誤り検
出を行うCRC誤り検出回路12gを設けている。
【0181】次に、図11を参照して、第五実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置10Bの動作について説明
する。図11の(A)は、第五実施形態の誤り訂正にお
ける符号化処理を説明するためのフローチャートであ
り、図11の(B)は、復号化処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【0182】まず、符号化処理において、CRC符号化
回路11gが、下記の表14に示すように、33ビット
のデータビットDに、16ビットのCRCチェックビッ
トCを付加して、合わせて49ビットのデータを生成す
る(図11のステップA41)。
【0183】
【表14】
【0184】そして、このCRCチェックビットを含む
データに対して、上述の第一実施形態と同様に、二重に
ブロック符号化を行う。そのために、下記の表15に示
すように、誤り訂正符号器11Cは、CRCチェックビ
ットCを含む49ビットの情報ビットを、7×7の横方
向で並列状態に並べた長方形のマトリクスに並び替え
る。ただし、表15においては、元のデータのデータビ
ットをDで表し、付加されたチェックビットをCで表
す。
【0185】
【表15】
【0186】続いて、横列ブロック誤り訂正符号化回路
11aが、マトリクスの各横列ブロックに横列チェック
ビットEを4ビットずつ付加してブロック符号を生成す
る(図11のステップA42)。さらに、縦列ブロック
誤り訂正符号化回路11bが、マトリクスの各十列ブロ
ックに縦列チェックビットEを4ビットずつ付加してブ
ロック符号を生成する(図11のステップA43)。こ
こで、下記の表16に、各横列及び縦列ブロックに、そ
れぞれチェックビットEを付加した様子を示す。
【0187】
【表16】
【0188】そして、誤り訂正符号器11Cは、符号化
された情報ビット及びチェックビットEを送信データと
して送出する。
【0189】次に、誤り訂正の復号化処理にあたり、受
信データを、表17に示すように送信側と同様に、横方
向で並列状態のマトリクスに並べ替える。表17にバツ
印「×」で誤りビットを示したように、この受信データ
においては、伝送中に14個の誤りビットが発生してい
る。特に、ブロック符号化された「横0」の横列ブロッ
ク及び「縦0」の縦列ブロックに誤りビットが集中して
いる。
【0190】
【表17】
【0191】そして、誤り訂正符号器12Cは、復号化
処理回数「i」の値に、初期値「0」を設定する(図1
1のステップB41)。続いて、誤り訂正符号器12C
は、この復号化処理回数「i」の値をインクリメントし
て、「1」とする(図11のステップB42)。
【0192】次に、マトリクスの各横列ブロックに対す
る復号化を行う(図11のステップB43)。ここで、
下記の表18に、横列ブロックの復号化を行った結果示
す。表18では、誤りが訂正されたビットを二重丸
「◎」で示す。ここでは、BHC符号は、1ビットの誤
りビットだけを訂正することができるので、「横1」〜
「横6」の各横列ブロックの先頭の誤りビットをそれぞ
れ訂正することができる。しかし、「横0」の横列ブロ
ックでは、二個以上の誤りビットが連続して発生してい
る。このため、この段階では、「横0」の横列ブロック
では、これら誤りビットを訂正することができない。
【0193】
【表18】
【0194】次に、マトリクスの各縦列ブロックに対す
る復号化を行う(図11のステップB44)。下記の表
10に、縦列ブロックの復号化を行った結果示す。表1
0に示すように、「横0」の横列ブロックに発生した各
誤りビットは、横列ブロック上では連続しているが、縦
列ブロック上では、各ブロックに一つずつ発生している
に過ぎない。したがって、1ビットの誤りビットだけを
訂正することができるBHC符号であっても、「縦0」
〜「縦6」の各縦列ブロックの先頭の誤りビットとし
て、これら誤りビットを訂正することができる。ここ
で、下記の表19に、縦列ブロックの復号化を行った結
果示す。
【0195】
【表19】
【0196】そして、縦列ブロックの復号化処理を行う
たびに、CRC誤り検出回路12gが、巡回冗長検査
(CRC)によりデータビットの誤り検出を行う(図1
1のステップB45)。続いて、CRCの結果、データ
ビットの誤りの有無を判断する(図11のステップB4
6)。
【0197】上記の表19に示すように、この段階で
は、横列チェックビットに一つ誤りビットが残ってい
る。しかし、下記の表20に示すように、情報ビット中
の誤りビットは全て訂正されている。このため、CRC
のチェック結果はOKとなる。そこで、誤り訂正復号器
12Cは、復号データを送出して処理を終了する。
【0198】
【表20】
【0199】なお、訂正されていない誤りビットがある
場合には、上述の第一実施形態と同様に、さらに、復号
化処理回数「i」の値が、設定回数「I」に達したか否
かを判断する(図11のステップB47)。そして、判
断の結果、復号化処理回数「i」の値が、設定回数
「I」に達している場合には、復号データを送出して復
号化処理を終了する。また、達していない場合には、誤
り訂正の復号化処理を繰り返す。
【0200】このように、CRCを行うことにより、復
号化処理を繰返している途中であっても、CRCで誤り
ビットが検出されなくなれば、誤り訂正の復号化処理を
直ちに終了することができる。このため、誤り訂正にお
ける復号化処理をより高速化することができる。
【0201】(変形例)次に、図12を参照して、第五
実施形態の変形例について説明する。図12の(A)
は、この変形例の誤り訂正における符号化処理を説明す
るためのフローチャートであり、図12の(B)は、復
号化処理を説明するためのフローチャートである。
【0202】この変形例における符号化処理は、図11
の(A)に示した符号化処理と同一であるので、その詳
細な説明を省略する。また、変形例における符号化処理
は、CRCにより誤りの有無を判断するステップB46
までは、図11の(B)に示した符号化処理と同一であ
る。このため、ここでは、誤り有無の判断後のステップ
B47について説明する。
【0203】図12の(B)に示すように、変形例で
も、縦列ブロックの復号化の処理の後、CRCによりデ
ータビットの誤りビットが有無を判断する(ステップB
46)。
【0204】そして、データビットに誤りビットがある
と判断された場合には、さらに、第一実施形態における
第二変形例と同様にして、復号化の繰返しによって未訂
正の誤りビットの数が減少したか否かを判断する(図1
2のステップB48)。そして、未訂正の誤りビットを
含むブロック数が減少していれば、復号化の処理を繰り
返す。一方、比較の結果、未訂正の誤りビットを含むブ
ロック数が減少していなければ、これ以上誤りビットを
訂正できないと判断して、復号化処理を終了する。
【0205】このように、変形例では、CRCによりデ
ータビット中に誤りビットが検出された場合において
も、復号化を繰り返して未訂正の誤りビットを含むブロ
ック数が減少しなければ、直ちに復号化処理を終了する
ことができる。このため、復号化処理の高速化を図るこ
とができる。
【0206】[第六実施形態]次に、本発明の第六実施
形態について説明する。第六実施形態では、第五実施形
態と同様の誤り訂正の処理を3次元に拡張し、伝送デー
タを3重に多重に符号化することにより、誤り訂正処理
のさらなる能力向上を図っている。
【0207】まず、図13を参照して、第六実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置の構成について説明する。
この第六実施形態における誤り訂正符号化・復号化装置
10Eも、図10に示した第五実施形態と同様に、送信
側の誤り訂正符号器11E及び受信側の誤り訂正復号器
12Eを備えている。
【0208】しかし、第六実施形態では、誤り訂正符号
器11Eは、符号化処理を、第五実施例で構成したマト
リクスを積層した3次元において行う。また、誤り訂正
復号器12Eは、復号化処理を、第五実施例で構成した
マトリクスを積層した3次元において行う。
【0209】そのために、第六実施形態の誤り訂正符号
器11Eは、第五実施形態の横列及び縦列ブロック誤り
訂正符号化回路11a及び11bに相当するX列及びY
列ブロック誤り訂正符号化回路11c及び11dと、C
RC符号化回路11gとに加えて、Z列ブロック誤り訂
正符号化回路11eを備えている。
【0210】また、誤り訂正復号器12Eは、第五実施
形態の横列及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路12a
及び12bに相当するX列及びY列ブロック誤り訂正復
号化回路12c及び12dと、CRC誤り検出回路12
gに加えて、Z列ブロック誤り訂正復号化回路12eを
備えている。
【0211】次に、図14を参照して、第六実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置10Eの動作について説明
する。図14の(A)は、第六実施形態の誤り訂正にお
ける符号化処理を説明するためのフローチャートであ
り、図14の(B)は、復号化処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【0212】第六実施形態においても、符号化処理にお
いて、まず、CRC符号化回路11gが、データビット
DにCRCチェックビットCを付加したデータを生成す
る(図14のステップA41)。
【0213】次に、第六実施形態には、第三実施形態と
同様に、送信側の誤り訂正符号器11が、伝送データD
を仮想的にマトリクスを複数段積層した立体状に配列す
る。
【0214】そして、図14の(A)に示すように、誤
り訂正における符号化処理において、まず、X列ブロッ
ク誤り訂正符号化回路11cが、立体配列の各マトリク
スの各横列ブロックに相当する各X列ブロックに対する
符号化を行う(図14のステップA44)。続いて、Y
列ブロック誤り訂正符号化回路11dが、それらマトリ
クスの各縦列ブロックに相当するの各Y列ブロックに対
する符号化を行う(図14のステップA45)。
【0215】さらに、Z列ブロック誤り訂正符号化回路
11eが、それらマトリクスの積層方向に並んだZ列ブ
ロックに対する符号化を行う(図14のステップA4
6)。したがって、伝送データDの情報ビットに対して
は、三重にBCH符号の符号化が行われる。なお、符号
化にあたっては、上述の第五実施形態と同様に、X、Y
及びZ列ブロックの情報ビットに、それぞれチェックビ
ットEを付与し、BCH符号によるブロック符号を生成
する。
【0216】そして、誤り訂正符号器11Aは、符号化
された情報ビット及びチェックビットEを送信データと
して送出する。
【0217】次に、図14の(B)を参照して、第六実
施形態における復号化処理について説明する。なお、図
14の(B)は、図11の(B)に示すBの処理に相当
する。そして、それ以外の処理については、図11の
(B)又は図12の(B)と同様とし、その詳細な説明
を省略する。
【0218】復号化処理において、まず、誤り訂正復号
器12Eは、受信データを、送信側と同様に、横方向で
並列状態(長方形)に並べ替えたマトリクスを積層した
立体配置を構成する。
【0219】そして、X列ブロック誤り訂正復号化回路
12cが、この立体配置における各横列ブロックに相当
する各X列ブロックに対する復号化を行う(図14のス
テップB41)。続いて、Y列ブロック誤り訂正復号化
回路12dが、その立体配置における各縦列ブロックに
相当する各Y列ブロックに対する復号化を行う(図14
のステップB49)。さらに、Z列ブロック誤り訂正復
号化回路12eは、そのマトリクスの積層方向に並んだ
Z列ブロックに対する復号化を行う(図14のステップ
B50)。
【0220】すなわち、X、Y及びZ列ブロック誤り訂
正復号化回路12c、12d及び12eによって、ブロ
ック群ごとに三重にブロック符号の復号化が行われる。
【0221】さらに、第六実施形態では、Z列ブロック
の復号化処理を行うたびに、CRC誤り検出回路12g
が、巡回冗長検査(CRC)によりデータビットに対す
る誤り検出を行う(図14のステップB45)。
【0222】そして、CRCの結果、誤りビットが検出
された場合に、さらに、X、Y及びZ列ブロック誤り訂
正復号化回路12c、12d及び12eは、X、Y及び
Z列ブロックに対する誤り訂正を順次に複数回繰り返
す。すなわち、ブロック群ごとにブロック符号の復号化
を行う処理を、各ブロック群について順次に繰り返し行
う。そして、誤り訂正復号器12Eは、復号化された復
号化データを送出する。なお、第六実施形態は、4次元
以上に拡張することもできる。
【0223】[第七実施形態]次に、本発明の第七実施
形態について説明する。第七実施形態では、第五実施形
態と同様の誤り訂正の処理において、各列ブロックを復
号化するたびに、CRCを行って誤り訂正処理のさらな
る高速化を図っている。
【0224】まず、図15を参照して、第七実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置の構成について説明する。
第七実施形態における誤り訂正符号化・復号化装置10
Fも、図10に示した第五実施形態と同様に、送信側の
誤り訂正符号器11F及び受信側の誤り訂正復号器12
Fを備えている。そして、誤り訂正符号器11Fの構成
は、上述の第五実施形態の誤り訂正符号器11Eの構成
と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
【0225】一方、第七実施形態では、誤り訂正復号器
11Fは、各列ブロックを復号化するたびに、CRCを
行う。そのため、第七実施形態の誤り訂復号号器12F
は、第五実施形態の横列及び縦列ブロック誤り訂正復号
化回路12a及び12bとCRC誤り検出回路12gと
に加えて、横列ブロック誤り訂正復号化回路12aと縦
列ブロック誤り訂正復号化回路12bとの間に、さらに
CRC誤り検出回路12hを設けている。
【0226】ところで、第七実施形態では、CRC誤り
検出回路12hによりデータの情報ビットの誤りが検出
されない場合には、直ちに復号化処理を終了する。この
ことを図16により明確に示す。
【0227】次に、図17を参照して、第六実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置10Eの動作について説明
する。図17の(A)は、第七実施形態の誤り訂正にお
ける符号化処理を説明するためのフローチャートであ
り、図17の(B)は、復号化処理を説明するためのフ
ローチャートである。なお、第七実施形態における符号
化処理は、上述した第五実施形態における符号化処理と
同一であるので、その詳細な説明を省略する。
【0228】したがって、第七実施形態では、図17の
(B)を参照して、復号化処理のみについて説明する。
誤り訂正の復号化処理にあたり、受信データを、第五実
施形態と同様に、送信側と同様に、横方向で並列状態の
マトリクスに並べ替える。
【0229】そして、誤り訂正符号器12Fは、復号化
処理回数「i」の値に、初期値「0」を設定する(図1
7のステップB51)。続いて、誤り訂正符号器12F
は、この復号化処理回数「i」の値をインクリメントし
て、「1」とする(図17のステップB52)。
【0230】次に、マトリクスの各横列ブロックに対す
る復号化を行う(図17のステップB53)。そして、
第七実施形態では、横列ブロックの復号化処理を行うた
びに、CRC誤り検出回路12hが、巡回冗長検査(C
RC)によりデータビットの誤り検出を行う(図17の
ステップB54)。続いて、CRCの結果、データビッ
トの誤りの有無を判断する(図17のステップB5
5)。そして、データビット中の誤りビットに誤りが無
いと判断された場合、誤り訂正復号器12Fは、復号デ
ータを送出して処理を終了する。
【0231】また、CRCの結果、データビットに誤り
があると判断された場合には、続いて、マトリクスの各
縦列ブロックに対する復号化を行う(図17のステップ
B56)。
【0232】さらに、縦列ブロックの復号化処理を行う
たびに、CRC誤り検出回路12gが、巡回冗長検査
(CRC)によりデータビットの誤り検出を行う(図1
7のステップB57)。続いて、CRCの結果、データ
ビットの誤りの有無を判断する(図17のステップB5
8)。そして、データビット中の誤りビットに誤りが無
いと判断された場合、誤り訂正復号器12Fは、復号デ
ータを送出して処理を終了する。
【0233】また、訂正されていない誤りビットがある
場合には、上述の第五実施形態と同様に、さらに、復号
化処理回数「i」の値が、設定回数「I」に達したか否
かを判断する(図17のステップB59)。そして、判
断の結果、復号化処理回数「i」の値が、設定回数
「I」に達している場合には、復号データを送出して復
号化処理を終了する。また、達していない場合には、誤
り訂正の復号化処理を繰り返す。
【0234】このように、各列ブロック(各ブロック
群)ごとにCRCを行うことにより、復号化処理を繰返
している途中であっても、CRCで誤りビットが検出さ
れなくなれば、誤り訂正の復号化処理を直ちに終了する
ことができる。このため、誤り訂正における復号化処理
をより高速化することができる。
【0235】(変形例)次に、図18を参照して、第七
実施形態の変形例について説明する。図18の(A)
は、この変形例の誤り訂正における符号化処理を説明す
るためのフローチャートであり、図18の(B)は、復
号化処理を説明するためのフローチャートである。
【0236】この変形例における符号化処理は、図17
の(A)に示した符号化処理と同一であるので、その詳
細な説明を省略する。また、変形例における符号化処理
は、CRCにより誤りの有無を判断するステップB58
までは、図17の(B)に示した符号化処理と同一であ
る。このため、ここでは、誤り有無の判断後のステップ
B60について説明する。
【0237】図18の(B)に示すように、変形例で
も、縦列ブロックの復号化の処理の後、CRCによりデ
ータビットの誤りビットが有無を判断する(図18のス
テップB58)。
【0238】そして、データビットに誤りビットがある
と判断された場合には、さらに、第五実施形態における
変形例と同様にして、復号化の繰返しによって未訂正の
誤りビットの数が減少したか否かを判断する(図17の
ステップB60)。そして、未訂正の誤りビット含むブ
ロック数が減少していれば、復号化の処理を繰り返す。
一方、比較の結果、未訂正の誤りビットを含むブロック
数が減少していなければ、これ以上誤りビットを訂正で
きないと判断して、復号化処理を終了する。
【0239】このように、変形例では、CRCによりデ
ータビット中に誤りビットが検出された場合において
も、復号化を繰り返して未訂正の誤りビットを含むブロ
ック数が減少しなければ、直ちに復号化処理を終了する
ことができる。このため、復号化処理の高速化を図るこ
とができる。
【0240】[第八実施形態]次に、本発明の第八実施
形態について説明する。第八実施形態では、第七実施形
態と同様の誤り訂正の処理を3次元以上のK(Kは、3
以上の整数)次元にに拡張し、伝送データを3重以上の
多重に符号化することにより、誤り訂正処理のさらなる
能力向上を図っている。
【0241】まず、図19を参照して、第八実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置の構成について説明する。
この第八実施形態における誤り訂正符号化・復号化装置
10Gも、図16に示した第七実施形態と同様に、送信
側の誤り訂正符号器11G及び受信側の誤り訂正復号器
12Gを備えている。
【0242】しかし、第八実施形態では、誤り訂正符号
器11Gは、符号化処理をK次元において行う。また、
誤り訂正復号器12Gは、復号化処理をK次元において
行う。そのために、第八実施形態の誤り訂正符号器11
Gは、第七実施形態の横列及び縦列ブロック誤り訂正符
号化回路11a及び11bに相当するX列及びY列ブロ
ック誤り訂正符号化回路11c及び11dと、CRC符
号化回路11gとに加えて、Z列〜K列ブロック誤り訂
正符号化回路11e〜11fを備えている。
【0243】また、誤り訂正復号器12Gは、第七実施
形態の横列及び縦列ブロック誤り訂正復号化回路12a
及び12bに相当するX列及びY列ブロック誤り訂正復
号化回路12c及び12dと、CRC誤り検出回路12
g及び12hに加えて、Z列〜K列ブロック誤り訂正復
号化回路12e〜12hと、CRC誤り検出回路12j
〜12kを備えている。
【0244】次に、図20を参照して、第八実施形態の
誤り訂正符号化・復号化装置10Gの動作について説明
する。図20の(A)は、第六実施形態の誤り訂正にお
ける符号化処理を説明するためのフローチャートであ
り、図20の(B)は、復号化処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【0245】第八実施形態においても、符号化処理にお
いて、まず、CRC符号化回路11gが、データビット
DにCRCチェックビットCを付加したデータを生成す
る(図20のステップA51)。
【0246】次に、第八実施形態では、符号化処理にあ
たっては、誤り訂正の対象である伝送データの各情報ビ
ットに、それぞれD(0、0、0…0)からD(n、
m、l…)のK次元の引数を与える。この場合、引数の
各次元の成分の値の種類数を、当該次元を除いた残りの
各次元の成分の値の種類数どうしの積によって前記デー
タの全情報ビット数を除した商の端数を切り上げた値と
する。さらに、各情報ビットどうしで引数のうちの少な
くとも一つの次元の成分の値を異なる値とする。
【0247】そして、同次元の成分の値が互いに等しい
情報ビットどうしで、ブロックを構成し、成分の値が互
いに等しい次元が互いに一致するブロックどうしで、ブ
ロック群を構成する。例えば、引数の1次元〜K次元の
成分のうち、1次元の成分が一致するブロック群をX列
ブロックとし、2次元の成分が一致するブロック群をY
列ブロックとし、3次元の成分が一致するブロック群を
Z列ブロックとし、以下同様に、K次元の成分が一致す
るブロック群をK列ブロックとする。
【0248】そして、ブロック群ごとに、当該ブロック
群を構成する各ブロックにそれぞれチェックビットを付
加してブロック符号を生成する。すなわち、図20の
(A)に示すように、誤り訂正における符号化処理にお
いて、まず、X列ブロック誤り訂正符号化回路11c
が、X列ブロックに対する符号化を行う(図20のステ
ップA54)。
【0249】以下、同様に、K列ブロック誤り訂正符号
化回路11fまで、順次に、K列ブロックまでの各列ブ
ロックに対する符号化を行う(図20のステップA5
5)。したがって、伝送データDの情報ビットに対して
は、K重にBCH符号の符号化が行われる。
【0250】そして、誤り訂正符号器11G(図19参
照)は、符号化された情報ビット及びチェックビットE
を送信データとして送出する。
【0251】次に、図20の(B)を参照して、第八実
施形態における復号化処理について説明する。復号化処
理においては、誤り訂正復号器12G(図19参照)
は、ブロック群ごとにブロック符号の復号化を行う処理
を、各ブロック群について順次に繰り返し行う。
【0252】そして、誤り訂正復号器12Gは、復号化
処理回数「i」の値に、初期値「0」を設定する(図2
0のステップB51)。続いて、誤り訂正復号器12G
は、この復号化処理回数「i」の値をインクリメントし
て、「1」とする(図20のステップB52)。
【0253】そして、まず、X列ブロック誤り訂正復号
化回路12cが、ブロック符号化されたX列ブロックに
対する復号化を行う(図20のステップBX1)。続い
て、CRC誤り検出回路12hが、巡回冗長検査(CR
C)によりデータビットに対する誤り検出を行う(図2
0のステップBX2)。さらに、データビット中の誤り
ビットの有無を判断する(図20のステップBX3)。
そして、誤りが無いと判断された場合、誤り訂正復号器
12Gは、復号データを送出して処理を終了する。
【0254】また、CRCの結果、データビットに誤り
があると判断された場合には、続いて、マトリクスの各
列ブロックに対する復号化及びCRC誤り検出を同様に
行うそして、いずれの符号化後のCRCにおいてもデー
タビットに誤りがあると判断された場合に、K列ブロッ
ク誤り訂正復号化回路12fが、ブロック符号化された
K列ブロックに対する復号化を行う(図20のステップ
BK1)。
【0255】続いて、CRC誤り検出回路12kが、巡
回冗長検査(CRC)によりデータビットに対する誤り
検出を行う(図20のステップBK2)。さらに、デー
タビット中の誤りビットの有無を判断する(図20のス
テップBK3)。そして、誤りが無いと判断された場
合、誤り訂正復号器12Gは、復号データを送出して処
理を終了する。
【0256】また、訂正されていない誤りビットがある
場合には、さらに、復号化の繰返しによって未訂正の誤
りビットの数が減少したか否かを判断する(図20のス
テップB60)。そして、未訂正の誤りビットを含むブ
ロック数が減少していれば、復号化の処理を繰り返す。
一方、比較の結果、未訂正の誤りビットを含むブロック
数が減少していなければ、これ以上誤りビットを訂正で
きないと判断して、復号化処理を終了する。
【0257】[第九実施形態]次に、本発明の第九実施
形態について説明する。第九実施形態では、ハミング符
号、BCH符号などのビット誤り訂正符号により多重に
ブロック符号化しても誤り訂正ができなかった場合にお
いて、横列ブロックと縦列ブロックとの交差するビット
を反転させることによって、誤り訂正の能力を向上させ
ている。
【0258】なお、第九実施形態の構成は図18に示す
第七実施形態の変形例と同様であり、その符号化処理に
おける動作も同様である。このため、ここでは、それら
の詳細な説明を省略する。そして、図21の(B)を参
照して、第九実施形態の誤り訂正における復号化処理に
ついて説明する。
【0259】復号化処理にあたり、受信データを、表2
1に示すように送信側と同様に、横方向で並列状態のマ
トリクスに並べ替える。表21にバツ印「×」で誤りビ
ットを示したように、この受信データにおいては、伝送
中に15個の誤りビットが発生している。
【0260】
【表21】
【0261】そして、復号化処理回数「i」の値に初期
値「0」を設定するとともに、復号化処理回数「j」の
値にも初期値「0」を設定する(図21のステップB6
1)。続いて、この復号化処理回数「j」の値をインク
リメントして、「1」とする(図21のステップB6
2)。さらに、この復号化処理回数「i」の値をインク
リメントして、「1」とする(図21のステップB6
3)。
【0262】次に、マトリクスの各横列ブロックに対す
る復号化を行う(図21のステップB64)。ここで、
下記の表22に、横列ブロックの復号化を行った結果示
す。表18では、誤りが訂正されたビットを二重丸
「◎」で示す。ここでは、BHC符号は、1ビットの誤
りビットだけを訂正することができるので、「横3」〜
「横6」の各横列ブロックの先頭の誤りビットをそれぞ
れ訂正することができる。しかし、「横0」〜「横2」
の横列ブロックでは、二個以上の誤りビットが連続して
発生している。このため、この段階では、「横0」〜
「横2」の横列ブロックでは、これら誤りビットを訂正
することができない。
【0263】
【表22】
【0264】次に、巡回冗長検査(CRC)によりデー
タビットの誤り検出を行う(図21のステップB6
5)。続いて、CRCの結果、データビットの誤りの有
無を判断する(図21のステップB66)。そして、デ
ータビット中の誤りビットに誤りが無いと判断された場
合は、復号データを送出して処理を終了する。
【0265】また、CRCの結果、データビットに誤り
があると判断された場合には、続いて、マトリクスの各
縦列ブロックに対する復号化を行う(図21のステップ
B67)。下記の表23に、縦列ブロックの復号化を行
った結果示す。
【0266】
【表23】
【0267】ここでは、BHC符号は、1ビットの誤り
ビットだけを訂正することができるので、表23に示す
ように、「縦3」〜「縦6」の各縦列ブロックの先頭の
誤りビットをそれぞれ訂正することができる。しかし、
「縦0」〜「縦2」の縦列ブロックでは、二個以上の誤
りビットが連続して発生している。このため、この段階
では、「縦0」〜「縦2」の縦列ブロックでは、これら
誤りビットを訂正することができない。
【0268】次に、巡回冗長検査(CRC)により再び
データビットの誤り検出を行う(図21のステップB6
8)。続いて、CRCの結果、データビットの誤りの有
無を判断する(図21のステップB69)。そして、デ
ータビット中の誤りビットに誤りが無いと判断された場
合は、復号データを送出して処理を終了する。
【0269】一方、データビットに誤りビットがあると
判断された場合には、さらに、復号化の繰返しによって
未訂正の誤りビットの数が減少したか否かを判断する
(図21のステップB70)。この段階では、i=1で
あり、未だ復号化処理が繰り返されていないので、iの
値をインクリメントして、復号化処理を繰り返す。そし
て、再び、横列及び縦列ブロックに対する復号化処理が
終了し、CRCによって誤りが検出された場合に、再
び、復号化の繰返しによって未訂正の誤りビットの数が
減少したか否かを判断する。
【0270】この実施形態では、i=1の場合とi=2
の場合とでは、誤りを含むブロック数が減少していな
い。このため、ステップB71を経て、誤り訂正ができ
なかった横列ブロックと縦列ブロックとの交差するビッ
トを反転させて復号化処理を行う(図21のステップB
72)。交差ビットを反転させた結果を下記の表24に
示す。表24に示すように、反転により、誤りビットが
全て訂正される。
【0271】
【表24】
【0272】次に、jの値をインクリメントしてj=2
とし(ステップB62)、さらに、iの値もインクリメ
ントしてi=3とする(ステップB63)。そして、再
び、横列ブロックに対する復号化を行う(ステップ6
4)。
【0273】次に、巡回冗長検査(CRC)により再び
データビットの誤り検出を行う(ステップB68)。続
いて、CRCの結果、データビットの誤りの有無を判断
する(ステップB69)。この段階では、誤りビットが
全てていせいされているので、データビット中の誤りビ
ットに誤りが無いと判断される。このため、復号データ
を送出して処理を終了する。
【0274】このように、抽出され符号ブロックに共通
に含まれるビット抽出して反転等の処理を行えば、誤り
ビット等を推定した誤り訂正が可能になる。その結果、
誤り訂正の確率を向上させて、より高度の誤り訂正の実
現を図ることができる。なお、この第九実施形態の処理
も、他の実施形態における処理と同様に、3次元以上の
多次元に拡張することができる。
【0275】[第十実施形態]次に、本発明の第十実施
形態について説明する。第十実施形態では、リードソロ
モン符号などのシンボル誤り訂正符号により多重にブロ
ック符号化しても誤り訂正ができなかった場合におい
て、横列ブロックと縦列ブロックとの交差するシンボル
において誤りが発生したと推定する。そして、その交差
シンボルを誤りシンボル位置情報として取り扱うことに
よって、誤り訂正の能力を向上させている。
【0276】なお、第十実施形態の構成は図18に示す
第七実施形態の変形例と同様であり、その符号化処理に
おける動作も同様である。このため、ここでは、それら
の詳細な説明を省略する。そして、図22の(B)を参
照して、第十実施形態の誤り訂正における復号化処理に
ついて説明する。
【0277】第十実施形態では、復号化処理にあたり、
受信データを、表25に示すように送信側と同様に、横
方向で並列状態のマトリクスに並べ替える。特にこの実
施形態では、CRC符号を含む情報ビット部分が、5×
5のマトリクスとなるように並べる。表25にバツ印
「×」で誤りビットを示したように、この受信データに
おいては、伝送中に15個の誤りビットが発生してい
る。
【0278】
【表25】
【0279】そして、復号化処理回数「i」の値に初期
値「0」を設定するとともに、復号化処理回数「j」の
値にも初期値「0」を設定する(図22のステップB6
1)。続いて、この復号化処理回数「i」の値をインク
リメントして、「1」とする(図22のステップB6
3)。
【0280】次に、マトリクスの各横列ブロックに対す
る復号化を行う(図22のステップB64)。ここで、
下記の表26に、横列ブロックの復号化を行った結果示
す。表18では、誤りが訂正されたビットを二重丸
「◎」で示す。ここでは、一つの横列ブロックあたり1
つの誤りシンボルだけを訂正することができるので、
「横3」及び「横4」の各横列ブロックの先頭の誤りシ
ンボルをそれぞれ訂正することができる。しかし、「横
0」〜「横2」の横列ブロックでは、二個以上の誤りシ
ンボルが連続して発生している。このため、この段階で
は、「横0」〜「横2」の横列ブロックでは、これら誤
りシンボルを訂正することができない。
【0281】
【表26】
【0282】次に、巡回冗長検査(CRC)によりデー
タビットの誤り検出を行う(図22のステップB6
5)。続いて、CRCの結果、データビットの誤りの有
無を判断する(図22のステップB66)。そして、デ
ータビット中の誤りビットに誤りが無いと判断された場
合は、復号データを送出して処理を終了する。
【0283】また、CRCの結果、データビットに誤り
があると判断された場合には、続いて、マトリクスの各
縦列ブロックに対する復号化を行う(図22のステップ
B67)。下記の表27に、縦列ブロックの復号化を行
った結果示す。
【0284】
【表27】
【0285】ここでは、一つの縦列ブロックあたり1つ
の誤りシンボルだけを訂正することができるので、表2
7に示すように、「縦3」及び「縦4」の各縦列ブロッ
クの先頭の誤りシンボルをそれぞれ訂正することができ
る。しかし、「縦0」〜「縦2」の縦列ブロックでは、
二個以上の誤りシンボルが連続して発生している。この
ため、この段階では、「縦0」〜「縦2」の縦列ブロッ
クでは、これら誤りシンボルを訂正することができな
い。
【0286】次に、巡回冗長検査(CRC)により再び
データビットの誤り検出を行う(図22のステップB6
8)。続いて、CRCの結果、データビットの誤りの有
無を判断する(図22のステップB69)。そして、デ
ータビット中の誤りビットに誤りが無いと判断された場
合は、復号データを送出して処理を終了する。
【0287】一方、データビットに誤りビットがあると
判断された場合には、さらに、復号化の繰返しによって
未訂正の誤りビットの数が減少したか否かを判断する
(図22のステップB70)。この段階では、i=1で
あり、未だ復号化処理が繰り返されていないので、iの
値をインクリメントして、復号化処理を繰り返す。そし
て、再び、横列及び縦列ブロックに対する復号化処理が
終了し、CRCにより誤りが検出された場合に、再び、
復号化の繰返しによって未訂正の誤りビットの数が減少
したか否かを判断する。
【0288】この実施形態では、i=1の場合とi=2
の場合とでは、誤りシンボルを含むブロック数が減少し
ていない。このため、誤り訂正ができなかった横列ブロ
ックと縦列ブロックとの交差するシンボルを検出する
(図22のステップ71)。そして、jの値をインクリ
メントしてj=1とし(図22のBステップ73)、続
いて、iの値をインクリメントしてi=2とする(図2
2のBステップ74)。
【0289】次に、横列ブロックについて、誤りシンボ
ルの消失訂正を行う(図22のステップB75)。この
消失訂正は、誤りが2つまでの場合に適用できる。下記
の表28に消失訂正を行った結果を示す。
【0290】
【表28】
【0291】ここでは、一つの横列ブロックあたり2ビ
ットの誤りシンボルだけを消失訂正することができる。
このため、表28に示すように、「横1」及び「横2」
の各横列ブロックの誤りシンボルをそれぞれ消失訂正す
ることができる。しかし、「縦0」の横列ブロックで
は、三個以上の誤りビットが連続して発生している。こ
のため、この段階では、「横0」の横列ブロックでは、
これら誤りシンボルを消失訂正することができない。
【0292】次に、巡回冗長検査(CRC)によりデー
タビットの誤り検出を行う(図22のステップB7
6)。続いて、CRCの結果、データビットの誤りの有
無を判断する(図22のステップB77)。
【0293】この段階では、データに誤りがあるので、
続いて縦列ブロックについて、誤りシンボルの訂正を行
う。下記の表29に訂正を行った結果を示す。表29に
示すように、全ての誤りシンボルが訂正されている。こ
の様子を下記の表29に示す。
【0294】
【表29】
【0295】そして、巡回冗長検査(CRC)によりデ
ータビットの誤り検出の結果、誤りが検出されないの
で、処理を終了する。なお、消失訂正によっても、誤り
が残る場合には、復号化の繰返しによって未訂正の誤り
ビットの数が減少したか否かを判断する(図22のステ
ップB81及びB82)。そして、復号化や消失訂正を
繰り返しても、誤りシンボルを有するブロック数が減少
していなければ、処理を終了する。
【0296】このように、誤りシンボルを含むブロック
に共通に含まれるシンボルを抽出し、当該シンボルを誤
りシンボル位置情報として、消失訂正を行って復号化処
理を行えば、誤りシンボルを推定した誤り訂正が可能に
なる。その結果、誤り訂正の確率を向上させて、より高
度の誤り訂正の実現を図ることができる。なお、この第
十実施形態の処理も、他の実施形態における処理と同様
に、3次元以上の多次元に拡張することができる。
【0297】上述した実施の形態においては、本発明を
特定の条件で構成した例について説明したが、本発明
は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した
実施の形態においては、横列ブロックに対して符号化又
は復号化を行った後に、縦列ブロックに対して符号化又
は復号化を行った例について説明したが、本発明では、
符号化や復号化の順序はこれに限定されない。例えば、
縦列ブロックに対して符号化又は復号化を行った後、横
列ブロックに対して符号化又は復号化を行っても良い。
【0298】また、上述の第一〜第九実施形態は、BC
H符号を利用した例について説明したが、これらの実施
形態は、例えば、リード・ソロモン符号等のシンボル誤
り訂正の場合も同様に行うことができる。また、上述の
第一及び第三〜第十実施形態においても、第二実施形態
と同様に、チェックビットにさらにチェックビットを付
加しても良い。
【0299】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の誤り訂正符号化・復号化方法及びその装置によれば、
送信データを横方向で並列状態に並べ替えた横列ブロッ
ク及び縦列ブロックに対して少なくとも二重に符号化を
行って、情報ビット及びチェックビットを送信し、ま
た、復号化において、受信データを横方向で並列状態に
並べ替えた縦列ブロックと横列ブロックとに対して交互
に繰り返して誤り訂正における復号化処理を行ってい
る。
【0300】この結果、従来構成と同等な符号化率でも
最大誤り訂正が可能なビット数が同等で、従来構成では
誤り訂正が困難な誤りパターンに対する訂正が可能にな
り、横列ブロックのみに誤り訂正を行う場合に比べて、
その誤り訂正の確率の向上を図ることができる。
【0301】さらに、復号化の際に、巡回冗長検査によ
る誤り検出を行い、この検出で誤りが無い場合に処理を
終了すれば、復号化処理の高速化を図ることができる。
【0302】また、復号化処理において、誤り誤り訂正
ができなかった横列ブロックと縦列ブロックとの交差ビ
ットを反転させたり、交差シンボルを誤りシンボル位置
情報として扱ったりすれば、誤りビット又は誤りシンボ
ルを推定した誤り訂正が可能になる。その結果、誤り訂
正の確率の向上を図ることができる。
【0303】また、符号化処理や復号化処理を3次元を
含む多次元に拡張して、断中以上の多重に符号化又は復
号化処理を行えば、誤り訂正処理の能力のさらなる向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】(A)は、第一実施形態における誤り訂正符号
化方法を説明するためのフローチャートであり、(B)
は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフローチャー
トである。
【図3】(A)は、第一実施形態の第一変形例における
誤り訂正符号化方法を説明するためのフローチャートで
あり、(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するための
フローチャートである。
【図4】(A)は、第一実施形態の第二変形例における
誤り訂正符号化方法を説明するためのフローチャートで
あり、(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するための
フローチャートである。
【図5】第三実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】第三実施形態におけるデータ構造を説明するた
めの模式図である。
【図7】(A)は、第三実施形態における誤り訂正符号
化方法を説明するためのフローチャートであり、(B)
は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】第四実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】(A)は、第四実施形態における誤り訂正符号
化方法を説明するためのフローチャートであり、(B)
は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフローチャー
トである。
【図10】第五実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】(A)は、第五実施形態における誤り訂正符
号化方法を説明するためのフローチャートであり、
(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図12】(A)は、第五実施形態における変形例の誤
り訂正符号化方法を説明するためのフローチャートであ
り、(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフ
ローチャートである。
【図13】第六実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】(A)は、第六実施形態における誤り訂正符
号化方法を説明するためのフローチャートであり、
(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図15】第七実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図16】第七実施形態の改良誤り訂正符号化・復号化
装置の構成を示すブロック図である。
【図17】(A)は、第七実施形態における改良誤り訂
正符号化方法を説明するためのフローチャートであり、
(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図18】(A)は、第七実施形態における変形例の誤
り訂正符号化方法を説明するためのフローチャートであ
り、(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフ
ローチャートである。
【図19】第八実施形態の誤り訂正符号化・復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図20】(A)は、第八実施形態における誤り訂正符
号化方法を説明するためのフローチャートであり、
(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図21】(A)は、第九実施形態における誤り訂正符
号化方法を説明するためのフローチャートであり、
(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図22】(A)は、第十実施形態における誤り訂正符
号化方法を説明するためのフローチャートであり、
(B)は、誤り訂正復号化方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図23】従来の誤り訂正符号化・復号化装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C、10D、10E、10
F、10G 誤り訂正符号化・復号化装置 11、11A、11B、11C、11D、11E、11
F、11G 誤り訂正符号器 11a 横列ブロック誤り訂正符号化回路 11b 縦列ブロック誤り訂正符号化回路 11c X列ブロック誤り訂正符号化回路 11d Y列ブロック誤り訂正符号化回路 11e Z列ブロック誤り訂正符号化回路 11f K列ブロック誤り訂正符号化回路 11g、11i CRC符号化回路 12、12A、12B、12C、12D、12E、12
F、12G 誤り訂正復号器 12a 横列ブロック誤り訂正復号化回路 12b 縦列ブロック誤り訂正復号化回路 12c X列ブロック誤り訂正復号化回路 12d Y列ブロック誤り訂正復号化回路 12e Z列ブロック誤り訂正復号化回路 12f K列ブロック誤り訂正復号化回路 12g、12h、12i、12j CRC誤り検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 1/00 H04L 1/00 B

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの情報ビットの誤りを検出して訂
    正を行うための誤り訂正符号化・復号化方法であって、 符号化処理及び復号化処理を含み、 前記符号化処理として、 データを横方向で並列状態のマトリクスに並べ替える処
    理と、 当該マトリクスの各横列ブロック及び各縦列ブロックに
    対してそれぞれチェックビットを付加してブロック符号
    を生成することにより、前記情報ビットについて二重に
    符号化を行う処理と、 符号化した情報ビット及びチェックビットを送信する処
    理とを有し、かつ、 前記復号化処理として、 受信データを横方向で並列状態のマトリクスに並べ替え
    る処理と、 当該マトリクスの各横列ブロックと各縦列ブロックとに
    対して交互に繰り返して復号化を行った復号化データを
    送出する処理と、 を有することを特徴とする誤り訂正符号化・復号化方
    法。
  2. 【請求項2】 前記符号化処理として、前記横列又は縦
    列ブロックに付加されたチェックビットに対しても、当
    該横列又は縦列ブロック以外のブロックに対してチェッ
    クビットを付加する際に、チェックビットを付加してブ
    ロック符号を生成することを特徴とする請求項1記載の
    誤り訂正符号化・復号化方法。
  3. 【請求項3】 前記符号化処理として、 各横列ブロックに第1チェックビットを付加し、さらに
    各縦列ブロック及び当該第1チェックビットに第2チェ
    ックビットを付加し、又は、 各縦列ブロックに第2チェックビットを付加し、さらに
    各横列ブロック及び当該第2チェックビットに第1チェ
    ックビットを付加することを特徴とする請求項2記載の
    誤り訂正符号化・復号化方法。
  4. 【請求項4】 データのビット誤りを検出して訂正でき
    るように当該データを符号化する符号化処理を行う誤り
    訂正符号化装置であって、 データを横方向で並列状態に並べ替えたマトリクスの各
    横列ブロック及び各縦列ブロックに対してそれぞれチェ
    ックビットを付加してブロック符号を生成することによ
    り二重に符号化を行った情報ビット及びチェックビット
    を送信する誤り訂正符号化手段を備えることを特徴とす
    る誤り訂正符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記誤り訂正符号化手段は、 前記横列ブロックに対してチェックビットを付与してブ
    ロック符号を生成する横列ブロック誤り訂正符号化回路
    と、 前記縦列ブロックに対してチェックビットを付与してブ
    ロック符号を生成する縦列ブロック誤り訂正符号化回路
    と、 を備えることを特徴とする請求項4記載の誤り訂正符号
    化装置。
  6. 【請求項6】 前記符号化処理として、前記横列又は縦
    列ブロックに付加されたチェックビットに対しても、当
    該横列又は縦列ブロック以外のブロックに対してチェッ
    クビットを付加する際に、チェックビットを付加してブ
    ロック符号を生成することを特徴とする請求項4記載の
    誤り訂正符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記誤り訂正符号化手段は、 各横列ブロックに第1チェックビットを付加し、さらに
    各縦列ブロック及び当該第1チェックビットに第2チェ
    ックビットを付加し、又は、 各縦列ブロックに第2チェックビットを付加し、さらに
    各横列ブロック及び当該第2チェックビットに第1チェ
    ックビットを付加することを特徴とする請求項6記載の
    誤り訂正符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記誤り訂正符号化手段は、 前記横列ブロック誤り訂正符号化回路及び前記縦列ブロ
    ック誤り訂正符号化回路のいずれよりも前段に、 並列状態に並べ替える前のデータに巡回冗長検査符号を
    付加するCRC符号化回路を備えることを特徴とする請
    求項5記載の誤り訂正符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記誤り訂正符号化手段は、前記ブロッ
    ク符号を、 ハミング符号、BCH符号又はリードソロモン符号を含
    む冗長符号により生成することを特徴とする請求項4記
    載の誤り訂正符号化装置。
  10. 【請求項10】 前記誤り訂正符号化手段は、前記符号
    化処理を、 前記マトリクスを積層した3次元を含む多次元において
    行うことを特徴とする請求項4記載の誤り訂正符号化装
    置。
  11. 【請求項11】 データの情報ビットの誤りを検出して
    訂正する復号化処理を行う誤り訂正復号化装置であっ
    て、 符号化された受信データを横方向で並列状態に並べ替え
    たマトリクスの横列ブロックと縦列ブロックとに対して
    交互に繰り返して復号化を行った復号化データを出力す
    る誤り訂正復号化手段を備えることを特徴とする誤り訂
    正復号化装置。
  12. 【請求項12】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記横列ブロックに対する復号化を行う横列ブロック誤
    り訂正復号化回路と、 前記縦列ブロックに対する復号化を行う縦列ブロック誤
    り訂正復号化回路と、 を備えることを特徴とする請求項11記載の誤り訂正復
    号化装置。
  13. 【請求項13】 前記符号化処理として、前記横列又は
    縦列ブロックに付加されたチェックビットに対しても、
    当該横列又は縦列ブロック以外のブロックに対してチェ
    ックビットを付加する際に、チェックビットが付加され
    てチェックビットのみのブロック符号が生成されている
    場合、当該ブロックに対して復号化を行う際に、チェッ
    クビットのみのブロック符号に対しても復号化を行うこ
    とを特徴とする請求項11記載の誤り訂正復号化装置。
  14. 【請求項14】 前記復号化処理として、 各横列ブロックに第1チェックビットが付加され、さら
    に各縦列ブロック及び当該第1チェックビットに第2チ
    ェックビットが付加されて符号化されている場合、前記
    縦列ブロックに対して復号化を行う際に、前記第1チェ
    ックビットに対しても復号化を行い、又は、 各縦列ブロックに第2チェックビットが付加され、さら
    に各横列ブロック及び当該第2チェックビットに第1チ
    ェックビットが付加されている場合、前記横列ブロック
    に対して復号化を行う際に、前記第2チェックビットに
    対しても復号化を行うことを特徴とする請求項13記載
    の誤り訂正復号化装置。
  15. 【請求項15】 前記受信データが、 ハミング符号、BCH符号又はリードソロモン符号を含
    む冗長符号により符号化されていることを特徴とする請
    求項11記載の誤り訂正復号化装置。
  16. 【請求項16】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記横列ブロック誤り訂正復号化回路及び縦列ブロック
    誤り訂正復号化回路のいずれよりも後段に、巡回冗長検
    査により前記情報ビットの誤り検出を行うCRC回路を
    設けたことを特徴とする請求項12記載の誤り訂正復号
    化装置。
  17. 【請求項17】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記横列ブロック誤り訂正復号化回路と前記縦列ブロッ
    ク誤り訂正復号化回路との間に、巡回冗長検査による前
    記情報ビットの誤り検出を行うCRC回路を更に設けた
    ことを特徴とする請求項16記載の誤り訂正復号化装
    置。
  18. 【請求項18】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記受信データがハミング符号又はBCH符号により符
    号化されている場合、誤り訂正ができなかった横列ブロ
    ックと縦列ブロックとの交差するビットを反転させて復
    号化処理を行うことを特徴とする請求項11記載の誤り
    訂正復号化装置。
  19. 【請求項19】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記受信データがリードソロモン符号により符号化され
    ている場合、誤り訂正ができなかった横列ブロックと縦
    列ブロックとの交差するシンボルを誤りシンボル位置情
    報として取り扱って復号化処理を行うことを特徴とする
    請求項11記載の誤り訂正復号化装置。
  20. 【請求項20】 前記誤り訂正復号化手段は、前記復号
    化処理を、 前記マトリクスを積層した3次元を含む多次元において
    行うことを特徴とする請求項11記載の誤り訂正復号化
    装置。
  21. 【請求項21】 データの情報ビットの誤りを検出して
    訂正を行うための誤り訂正符号化・復号化装置であっ
    て、 符号化処理を行う誤り訂正符号化手段と、復号化処理を
    行う誤り訂正復号化手段とを備え、 前記誤り訂正符号化手段は、 データを横方向で並列状態に並べ替えたマトリクスの各
    横列ブロック及び各縦列ブロックに対してそれぞれチェ
    ックビットを付加してブロック符号を生成することによ
    り二重に符号化を行った情報ビット及びチェックビット
    を送信し、 前記誤り訂正復号化手段は、 符号化された受信データを横方向で並列状態に並べ替え
    たマトリクスの横列ブロックと縦列ブロックとに対して
    交互に繰り返して復号化を行った復号化データを出力す
    ることを特徴とする誤り訂正符号化・復号化装置。
  22. 【請求項22】 前記誤り訂正符号化手段は、 前記横列ブロックに対してチェックビットを付与して符
    号化を行う横列ブロック誤り訂正符号化回路と、 前記縦列ブロックに対してチェックビットを付与して符
    号化を行う縦列ブロック誤り訂正符号化回路と、 を備えることを特徴とする請求項21記載の誤り訂正符
    号化・復号化装置。
  23. 【請求項23】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記横列ブロックに対する復号化を行う横列ブロック誤
    り訂正復号化回路と、 前記縦列ブロックに対する復号化を行う縦列ブロック誤
    り訂正復号化回路と、 を備えることを特徴とする請求項21記載の誤り訂正符
    号化・復号化装置。
  24. 【請求項24】 前記符号化処理として、前記横列又は
    縦列ブロックに付加されたチェックビットに対しても、
    当該横列又は縦列ブロック以外のブロックに対してチェ
    ックビットを付加する際に、チェックビットを付加して
    ブロック符号を生成することを特徴とする請求項21記
    載の誤り訂正符号化・復号化装置。
  25. 【請求項25】 前記誤り訂正符号化手段は、 各横列ブロックに第1チェックビットを付加し、さらに
    各縦列ブロック及び当該第1チェックビットに第2チェ
    ックビットを付加し、又は、 各縦列ブロックに第2チェックビットを付加し、さらに
    各横列ブロック及び当該第2チェックビットに第1チェ
    ックビットを付加することを特徴とする請求項24記載
    の誤り訂正符号化・復号化装置。
  26. 【請求項26】 前記誤り訂正符号化手段は、前記ブロ
    ック符号を、 ハミング符号、BCH符号又はリードソロモン符号を含
    む冗長符号により生成することを特徴とする請求項21
    記載の誤り訂正符号化・復号化装置。
  27. 【請求項27】 前記誤り訂正符号化手段は、 前記横列ブロック誤り訂正符号化回路及び前記縦列ブロ
    ック誤り訂正符号化回路のいずれよりも前段に、 並列状態に並べ替える前のデータに巡回冗長検査符号を
    付加するCRC符号化回路を備えることを特徴とする請
    求項22記載の誤り訂正符号化・復号化装置。
  28. 【請求項28】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記横列ブロック誤り訂正復号化回路及び縦列ブロック
    誤り訂正復号化回路のいずれよりも後段に、巡回冗長検
    査により情報ビットの誤り検出を行うCRC回路を設け
    たことを特徴とする請求項23記載の誤り訂正符号化・
    復号化装置。
  29. 【請求項29】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記横列ブロック誤り訂正復号化回路と前記縦列ブロッ
    ク誤り訂正復号化回路との間に、巡回冗長検査による前
    記情報ビットの誤り検出を行うCRC回路を更に設けた
    ことを特徴とする請求項28記載の誤り訂正符号化・復
    号化装置。
  30. 【請求項30】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記受信データがハミング符号又はBCH符号により符
    号化されている場合、誤り訂正ができなかった横列ブロ
    ックと縦列ブロックとの交差するビットを反転させて復
    号化処理を行うことを特徴とする請求項21記載の誤り
    訂正符号化・復号化装置。
  31. 【請求項31】 前記誤り訂正復号化手段は、 前記受信データがリードソロモン符号により符号化され
    ている場合、誤り訂正ができなかった横列ブロックと縦
    列ブロックとの交差するシンボルを誤りシンボル位置情
    報として取り扱って復号化処理を行うことを特徴とする
    請求項21記載の誤り訂正符号化・復号化装置。
  32. 【請求項32】 前記誤り訂正符号化手段は、前記符号
    化処理を、前記マトリクスを積層した3次元を含む多次
    元において行い、 前記誤り訂正復号化手段は、前記復号化処理を、前記マ
    トリクスを積層した3次元を含む多次元において行うこ
    とを特徴とする請求項21記載の誤り訂正符号化・復号
    化装置。
  33. 【請求項33】 データの情報ビットの誤りを検出し訂
    正を行うための誤り訂正符号化・復号化方法であって、 符号化処理及び復号化処理を含み、 前記符号化処理において、 前記データの各情報ビットに、それぞれn次元(nは2
    以上の整数)の引数を与え、 同次元の成分の値が互いに等しい情報ビットどうしで、
    ブロックを構成し、 成分の値が互いに等しい次元が互いに一致するブロック
    どうしで、ブロック群を構成し、 前記ブロック群ごとに、当該ブロック群を構成する各ブ
    ロックにそれぞれチェックビットを付加してブロック符
    号を生成し、 前記復号化処理において、 前記ブロック群ごとに前記ブロック符号の復号化を行う
    処理を、各前記ブロック群について順次に繰り返し行う
    ことを特徴とする誤り訂正符号化・復号化方法。
  34. 【請求項34】 前記符号化処理として、前記横列ブロ
    ック又は縦列ブロックに付加されたチェックビットに対
    しても、さらにチェックビットを付加してチェックビッ
    トのみのブロック符号を生成し、 前記復号化処理として、前記横列ブロック又は縦列ブロ
    ックに付加されたチェックビットについても、復号化す
    ることを特徴とする請求項33記載の誤り訂正符号化・
    復号化方法。
  35. 【請求項35】 前記データに巡回冗長検査符号を含
    み、 前記復号化処理の際に、前記ブロック群ごとに前記ブロ
    ック符号の復号化を行う処理のうち、少なくともいずれ
    か一つの前記ブロック群についての処理の後で、前記巡
    回冗長検査符号を用いて前記データに対する巡回冗長検
    査を行うことを特徴とする請求項33記載の誤り訂正符
    号化・復号化方法。
  36. 【請求項36】 前記復号化処理の際に誤り訂正ができ
    なかった符号ブロックを、前記ブロック群ごとに抽出
    し、 互いに異なるブロック群から抽出された符号ブロックに
    共通に含まれるビット又はシンボルを抽出し、 ビットを抽出した場合に当該ビットの値を反転して復号
    化処理を行い、又は、シンボルを抽出した場合に当該シ
    ンボルを誤りシンボル位置情報として復号化処理を行う
    ことを特徴とする請求項33記載の誤り訂正符号化・復
    号化方法。
  37. 【請求項37】 データの情報ビットの誤りを検出し訂
    正を行うための誤り訂正符号化・復号化装置であって、 符号化処理を行う誤り訂正符号化手段と、復号化処理を
    行う誤り訂正復号化手段とを備え、 前記誤り訂正符号化手段は、 前記データの各情報ビットに、それぞれn次元(nは2
    以上の整数)の引数を与え、 同次元の成分の値が互いに等しい情報ビットどうしで、
    ブロックを構成し、 成分の値が互いに等しい次元が互いに一致するブロック
    どうしで、ブロック群を構成し、 前記ブロック群ごとに、当該ブロック群を構成する各ブ
    ロックにそれぞれチェックビットを付加してブロック符
    号を生成し、 前記誤り訂正復号化手段は、 前記ブロック群ごとに前記ブロック符号の復号化を行う
    処理を、各前記ブロック群について順次に繰り返し行う
    ことを特徴とする誤り訂正符号化・復号化装置。
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