JP2000307126A - 小型電子部品の製造方法 - Google Patents

小型電子部品の製造方法

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JP2000307126A
JP2000307126A JP11117008A JP11700899A JP2000307126A JP 2000307126 A JP2000307126 A JP 2000307126A JP 11117008 A JP11117008 A JP 11117008A JP 11700899 A JP11700899 A JP 11700899A JP 2000307126 A JP2000307126 A JP 2000307126A
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thin
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sealing substrate
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JP11117008A
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Koji Asaji
康志 浅地
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜親素子基板をウエットエッチング加工して
損傷を与えることなく機能素子を形成し、機能素子間の
静電引力による接着を阻止して、歩留まりを向上した小
型電子部品の製造方法を提供する。 【解決手段】凹部12aを有する裏側親封止基板12と
親素子基板とを陽極接合する。親素子基板を薄くエッチ
ング研磨して薄膜親素子基板11aに加工する。この薄
膜親素子基板11aをフォトエッチング加工して振動重
り3などの機能素子を形成する。凹部15aおよびスル
ホ−ル用貫通孔15b〜15eを有する表側親封止基板
15と薄膜親素子基板11aとを陽極接合する。この陽
極接合は、表側親封止基板15にグランド電極板16を
加熱接触させ、スルホ−ル用貫通孔15b〜15eを通
して、電極端子14とグランド電極板16との間に電圧
を印加して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトエッチング
技術、半導体の微細加工技術などを用いた加速度セン
サ、角速度センサなどの小型電子部品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトエッチング技術および半導
体の微細加工技術を用いて、密閉された凹部に機能素子
の機能部を収納した加速度センサ、角速度センサ、圧力
センサなどの小型電子部品が製造されている。
【0003】図8〜図15を参照して、従来の小型電子
部品の製造方法として加速度センサ10の製造方法につ
いて説明する。
【0004】図8において、21はシリコン基板よりな
る親素子基板である。22はパイレックスガラス基板よ
りなる表側(第2)親封止基板で、その裏面側に、第2
凹部22aと、その表裏を貫通するスルホ−ル用貫通孔
22b、22cと、これらの両側に同じくスルホ−ル用
貫通孔22d、22eと、一方のスルホ−ル用貫通孔2
2eの外側に陽極接合用貫通孔22fとが設けられる。
【0005】図9において、親素子基板21と表側親封
止基板22とを陽極接合する。この陽極接合は、親素子
基板21と表側親封止基板22とを200℃〜600℃
に加熱しながら当接し、表側親封止基板22にグランド
電極板23を接触させ、電極端子24を介して親素子基
板21に+300〜+1000Vの電圧を、直流電源v
から加えて行う。
【0006】図10において、親素子基板21を機械研
磨および化学研磨により、約30μmの厚みに加工し
て、薄膜親素子基板21aとする。
【0007】図11において、フォトリソグラフィ技術
およびKOH(水酸化カリウム)水溶液またはTMAH
(テトラメチル・アンモニュウム・ハイト゛ロオキサイト゛)水溶液を使用したウエ
ットエッチング技術を用いて、薄膜親素子基板21aを
加工し、図15に示す平面形状を有する加速度センサの
機能素子10aを形成する。なお、RIE(反応性イオ
ンエッチング)技術などを用いて、薄膜親素子基板21
aを加工して、機能素子10aを形成することもある。
この場合、表側親封止基板22の凹部22aに対応する
領域に、振動重り3などの機能部1aが形成され、更に
スルホ−ル用貫通孔22b、22cに対応する領域に、
固定接続部4b、5bが形成され、スルホ−ル用貫通孔
22d、22eに対応する領域に、可動接続部1b、1
cが形成され、陽極接合用貫通孔22fに対応する領域
に陽極接合用接続部1dが形成される。なお、機能素子
10aの詳細な構造および動作については後述する。
【0008】図12において、複数個(図においては1
個)の第2凹部25aの形成された裏側(第1)親封止
基板25を、凹部25aが図15に示す機能素子10a
の機能部1aを蓋被するように、薄膜親素子基板21a
に位置合わせをする。この位置合わせにより、表側封止
基板22の第2凹部22aと裏側親封止基板25の第1
凹部25aとは、機能部1aを包含して相対向すること
になる。
【0009】図13において、グランド電極板26を裏
側親封止基板25に接触させ、電極端子24を陽極接合
用貫通孔22fを通して薄膜親素子基板21aの陽極接
合用接続部1dに接触させ、裏側親封止基板25にマイ
ナスの電圧を、薄膜親素子基板21aに+300V〜+
1000Vの電圧を直流電源vから加えて、陽極接合を
行う。この陽極接合により、裏側親封止基板25の第1
凹部22と表側親封止基板22の第2凹部25aとの間
に、機能素子10aの機能部1a(図15参照)が封止
される。
【0010】図14において、蒸着技術、スパッタリン
グ技術などを用いてスルホ−ル用貫通孔22b〜22e
にスルホ−ル配線を施して、スルホ−ル用貫通孔22
b、22cに形成したスルホール配線をそれぞれ固定接
続部4b、5bに、スルホ−ル用貫通孔22d、22e
に形成したスルホール配線をそれぞれ可動接続部1b、
1cに、接続する。
【0011】そして、表側親封止基板22などの接合体
を切断箇所27でダイシングして個別の加速度センサ1
0を製造する。
【0012】つぎに、この加速度センサ10の機能素子
10aの構造について、図14および図15を参照して
説明する。この機能素子10aは、前述のように、薄膜
親素子基板21aを加工して、裏側親封止基板25と表
側親封止基板22との間に形成される。
【0013】機能素子10aの機能部1aは、裏側封止
基板の凹部25aと表側封止基板の凹部22aとによっ
て形成される空間領域に封止される。
【0014】この凹部25a(22a)の四隅近傍部の
対向する薄膜素子基板1の内壁から梁2a〜2dが直角
方向に伸びて矩形状の振動重り3の4つの角部にそれぞ
れ結合している。振動重り3の両側面からは複数個の可
動電極3aが等しい間隙をおいて直角方向に伸びてい
る。
【0015】この可動電極3aと間隙を介して噛み合う
複数個の固定電極4a、5aにそれぞれ結合する固定部
4、5が薄膜素子基板1から形成される。そして、この
固定部4、5は、溝g1により薄膜素子基板1から電気
的に絶縁されている。固定部4、5の上の破線で丸く囲
った部分4b、5bは、それぞれ固定接続部となる。ま
た、薄膜素子基板1上の破線で丸く囲った部分1b、1
cは、可動接続部となる。可動電極3aは振動重り3a
および梁2a〜2dを介して薄膜素子基板1に結合して
いるので、この薄膜素子基板1は可動電極3aと同電位
となり、薄膜素子基板1の上に形成された可動接続部1
b、1cは、可動電極3aの引出電極となる。
【0016】そして、固定接続部4b、5bはスルホ−
ル用貫通孔22b、22cにそれぞれスルホ−ル配線に
より接続され、また、可動接続部1b、1cはスルホ−
ル用貫通孔22d、22eにそれぞれスルホ−ル配線に
より接続される。
【0017】なお、機能部1aにおいて、梁2a〜2
d、振動重り3および可動電極3aは、可動部を構成す
る。
【0018】このような構造の角速度センサ10を、振
動重り3の長手方向が例えば自動車の進行方向になるよ
うに、自動車に搭載して、前進方向の加速度が角速度セ
ンサ10に加わると、梁2a〜2dの撓みにより、振動
重り3が変位して、固定電極4a、5aと可動電極3a
とが接近し、それらの間に形成される静電容量が増加
し、この増加した静電容量を電圧変換して、自動車の進
行方向の加速度を検出する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
小型電子部品の製造方法においては、図10および図1
1に示すように、薄膜親素子基板21aをエッチングし
て機能素子10aを形成する工程で、ウエットエッチン
グ法を用いた場合、表側(第2)封止基板22のスルホ
−ル用貫通孔22b〜22eから侵入したエッチング液
が、薄膜親素子基板21aを表側封止基板22の接合面
側から浸食して損傷するという問題があった。
【0020】この問題を解決するために、スルホ−ル用
貫通孔22b〜22eのない裏側(第1)封止基板25
を先に接合することも考えられるが、そうすると、後か
ら表側(第2)封止基板22を接合する場合、電圧の印
加されない固定部4、5と貫通孔22b、22cの周辺
部とがそれぞれ接合されず浮いてしまうという問題があ
る。
【0021】したがって、表側(第2)封止基板22に
接合される親素子基板21の接合面に予め保護膜を形成
したり、また薄膜親素子基板21aのエッチング前にス
ルホ−ル用貫通孔22b〜22eと陽極接合用貫通孔2
2fとの内部に保護膜を形成したり、また親素子基板2
1を予め薄くエッチング加工してから、薄膜親素子基板
21aと親表側封止基板22とを陽極接合するなどの対
策を講じていた。しかしながら、それらの対策は技術的
に困難で煩雑であった。
【0022】また、図13および図15において、薄膜
親素子基板21aと裏側封止基板25との陽極接合時
に、通電されている可動電極3aと通電されていない固
定電極4a、5aとの間に電位差を生じ、これらの電極
が静電引力により接着してしまうという問題もあった。
【0023】そこで、本発明は、薄膜親素子基板を損傷
を与えることなくエッチング加工して歩留まりを向上し
た小型電子部品の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の第1
凹部を片面側に有する第1親封止基板を形成する工程
と、該親封止基板の前記第1凹部面側に接合された薄膜
親素子基板を加工して、前記凹部に相当する位置にそれ
ぞれ機能素子の機能部と接続部とを形成する工程と、前
記機能素子の機能部を蓋被する第2凹部を有し且つ前記
接続部に通じる貫通孔を有する第2親封止基板を用意す
る工程と、前記薄膜親素子基板に前記第2親封止基板を
重ねて、前記薄膜親素子基板に形成した前記機能部と前
記接続部とに、それぞれ第2親封止基板に形成した前記
第2凹部と前記貫通孔とをそれぞれ位置合わせする工程
と、前記第2親封止基板にグランド電極板を接触させ、
前記貫通孔を通して電極端子を前記薄膜親素子基板の前
記接続部に加熱接触させ、前記グランド電極板と前記電
極端子とに通電して、前記薄膜親素子基板と前記第2親
封止基板とを陽極接合する工程と、を含むものである。
【0025】本発明は、片面側に機能素子の機能部を保
護する第1凹部の形成されたパイレックガラス基板より
なる第1親封止基板とシリコン基板よりなる親素子基板
とを、第1親封止基板の第1凹部面側を親素子基板に加
熱当接して、陽極接合する。この陽極接合の後、親素子
基板は適宜の厚みに研磨されて薄膜親素子基板となる。
【0026】なお、上述の工程は、親素子基板を事前に
研磨して薄膜親素子基板を形成しておき、この薄膜親素
子基板と第1親封止基板とを陽極接合してもよい。
【0027】つぎに、フォトエッチングなどの半導体微
細加工技術を用いて、薄膜親素子基板を片面側(非接合
面側)からウエットエッチングあるいはドライエッチン
グして、機能素子を形成する。この機能素子の機能部
は、第1親封止基板の第1凹部の空間領域に形成され、
機能素子の接続部は第1凹部の周囲に形成される。この
場合、機能素子の機能部が2電極化されて、例えば可動
電極と固定電極とよりなる場合には、これらの可動電極
と固定電極とは電気的に絶縁されて、それらの接続部で
ある可動接続部と固定接続部も互いに絶縁されることに
なる。
【0028】つぎに、親素子基板を第1親封止基板の反
対側からサンドイッチ構造に挟持するパイレックスガラ
ス基板よりなる第2親封止基板を用意する。この第2親
封止基板は、親素子基板に陽極接合されたとき、片面側
に第1親封止基板の第1凹部に対応する第2凹部を有
し、かつ、その表裏を貫通するスルホ−ル用貫通孔を有
している。このスルホ−ル用貫通孔は、親素子基板に形
成した可動接続部と固定接続部とに対応する部位に形成
されている。
【0029】このような構造の第2親封止基板と親素子
基板とを位置合わせして陽極接合する。この陽極接合は
つぎのようにして行われる。第2親封止基板にグランド
電極板を接触させ、スルホ−ル用貫通孔を通して電極端
子を親素子基板の可動接続部と固定接続部とにそれぞれ
加熱接触させる。そして、直流電源から電極端子とグラ
ンド電極板と通電して、親素子基板と第2親封止基板と
の間に電圧を印加して、これらを陽極接合する。電極端
子は電気的に互いに絶縁されている可動接続部と固定接
続部とにそれぞれ少なくとも一箇所で接触して通電され
るので、これらに結合している可動電極および固定電極
も第2親封止基板にすべて確実に接合される。
【0030】なお、ダイシングされない親素子基板の状
態で、機能素子の可動電極と固定電極は互いに電気的に
絶縁されているが、これらのうち何れかは親素子基板に
結合しているので、この親素子基板への通電のための電
極端子は一つでもよいし、親素子基板自身の抵抗による
電圧降下の影響を考えて適宜の場所に複数個設けてもよ
い。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の小型電子部品の製造方法の一実施例として、加速度セ
ンサの製造方法について説明する。
【0032】図1において、11は親素子基板で、約2
00μmの厚みを有し、例えば、比抵抗が10-2(Ωc
m)のシリコン基板からなる。12は裏側(第1)親封
止基板で、約500μmの厚みを有するパイレックスガ
ラス基板よりなり、上面部にサンドブラストなどにより
形成された凹部2aをマトリックス状に多数有する。
【0033】図2において、図1に示す親素子基板11
と裏側親封止基板12とを、凹部12a面側を親素子基
板11の裏面側に当接し、裏側親封止基板12にグラン
ド電極板13を約400℃に加熱してから接触させる。
そして、直流電源vから、グランド電極板13と電極端
子14とを介して、親素子基板11に+500Vの電圧
を加えて、これらの陽極接合を行う。
【0034】図3において、親素子基板11と裏側親封
止基板12との接合体をTMAH(テトラ・メチル・ア
ンモニウム・ハイドロオキサイド)の溶液に浸漬して、
親素子基板11の上面をエッチングして、親素子基板1
の厚みを約30μmの薄膜親素子基板11aに加工す
る。
【0035】図4において、薄膜親素子基板11aをフ
ォトリソグラフィ技術および水酸化カリウム水溶液(K
OH)を使用したウエットエッチング技術を用いて、図
15に示す平面形状を有する加速度センサ10の機能素
子10aを裏側親封止基板12の凹部12aに対応する
位置にそれぞれ形成する。この機能素子10aの構造お
よび動作については、従来例で説明したところと同様で
あるので、その説明を援用する。なお、この薄膜親素子
基板1aを加工して機能素子10aを形成するのは、R
IE(反応性イオンエッチング)技術などを用いて行っ
てもよい。
【0036】図5において、15は表側(第2)親封止
基板で、約400μmの厚みを有するパイレックスガラ
ス基板よりなり、裏面側にサンドブラストなどにより形
成された凹部15aと、この凹部15aの両側にスルホ
−ル用貫通孔15b、15cと、更にこれらの両側に同
じくスルホ−ル用貫通孔15d、15eとを有する。こ
のような凹部15aと貫通孔15b〜15eは、マトリ
ックス状に表側親封止基板15に複数設けられる。
【0037】この表側親封止基板15を、その凹部15
aが図15に示す機能部1aを蓋被するように、スルホ
−ル用貫通孔15b、15cが図15に示す固定接続部
4b、5bにそれぞれ対応するように、およびスルホ−
ル用貫通孔15b、15cが可動接続部1b、1cにそ
れぞれ対応するように、薄膜親素子基板11aに位置合
わせして当接する。このようにマトリックス状に設けた
両封止基板15、12の凹部15a、12aは薄膜親素
子基板1aに形成した機能部1aを介して向かい合い、
各々の機能部1aを密封する。
【0038】図6において、薄膜親素子基板11aと表
側親封止基板15とをつぎのようにして陽極接合する。
即ち、グランド電極板16に表側親封止基板15のスル
ホ−ル用貫通孔15b〜15eにそれぞれ対応する透孔
16b〜16eを設ける。そして、このグランド電極1
6を表側親封止基板15の上に載置し、かつ、4つの電
極端子14を、グランド電極板16の透孔16b〜16
eと表側親封止基板15のスルホ−ル用貫通孔15b〜
15eとを通して、図15に示す固定接続部4b、5b
および可動接続部1b、1cにそれぞれ接触させて、直
流電源vからグランド電極板16および電極端子14を
通して、薄膜親素子基板11aに+500Vの電圧を加
えて、これらを陽極接合する。この場合、電極端子14
をグランド電極板16の透孔16b〜16eの内壁に接
触させないようにする。
【0039】そして、グランド電極板16を取り外した
後、蒸着技術、スパッタリング技術などを用いて、貫通
孔15b〜15eにスルホ−ル配線を施して引き出し線
を形成する。即ち、貫通孔15bのスルホール配線が固
定接続部4bに接続され、貫通孔15cのスルホール配
線が固定接続部5bに接続され、貫通孔15d、15e
のスルホール配線が可動接続部1b、1cにそれぞれ接
続される。そして、表側親封止基板15などの接合体を
切断箇所17でダイシングして個別の加速度センサ10
を製造する。なお、可動接続部1b、1cは、薄膜素子
基板1上に形成されて同電位なので、そのいずれかのス
ルホ−ル用貫通孔および電極端子14を省略してもよ
い。
【0040】
【発明の効果】本発明においては、親素子基板を例えば
ウエットエッチング法を用いて加工して機能素子を形成
する場合に、親素子基板の片側には、凹部のみの形成さ
れた、即ち表裏を貫通する孔を持たない第1親封止基板
が接合されているので、親素子基板は表面側からのみエ
ッチングされて機能素子が形成され、親素子基板の裏面
側は第1親封止基板に保護されてウエットエッチングに
より損傷を受けることがない。
【0041】また、親素子基板と第2親封止基板とを陽
極接合するときに、電気的に絶縁されている可動接続部
および固定接続部のいずれにも電極端子を通して通電す
ることができるので、これらの2つの接続部が第2親封
止基板と確実に接合される。また、互いに電気的に絶縁
されている可動電極および固定電極には、電極端子を通
して同電位の電圧が加えられるので、これらが互いに近
接していてもそれらの間に電位差が生じず、したがって
静電引力も生じないので、これらが静電引力により接着
する懸念はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の小型電子部品の製造方法の一実施例
として、加速度センサの製造方法を示すもので、親素子
基板と裏側親封止基板を用意する工程図
【図2】 親素子基板と裏側親封止基板を陽極接合する
工程図
【図3】 親素子基板を薄く研磨して薄膜親素子基板を
形成する工程図
【図4】 薄膜親素子基板をフォトエッチングして加速
度センサの機能素子を形成する工程図
【図5】 凹部およびスルホ−ル用貫通孔を有する表側
親封止基板を親素子基板に位置合わせする工程図
【図6】 親封止基板と表側親封止基板を陽極接合する
工程図
【図7】 接合された基板をダイシングして個別の加速
度センサに分離する工程図
【図8】 従来の小型電子部品の製造方法として、加速
度センサの製造方法を示すもので、親素子基板と凹部、
スルホ−ル用貫通孔および陽極接合用貫通孔を有する表
側親封止基板とを用意する工程図
【図9】 親素子基板と表側親封止基板を陽極接合する
工程図
【図10】 親素子基板を薄く研磨する工程図
【図11】 薄膜親素子基板をフォトエッチングして加
速度センサの機能素子を形成する工程図
【図12】 凹部を有する裏側親封止基板を親素子基板
に位置合わせする工程図
【図13】 親封止基板と裏側親封止基板を陽極接合す
る工程図
【図14】 接合された基板をダイシングして個別の加
速度センサに分離する工程図
【図15】 本実施例および従来の加速度センサの機能
素子の平面図
【符号の説明】
1 素子基板 1a 機能部 1b、1c 可動接続部 2a〜2d 梁 3 振動重り 3a 可動電極 4、5 固定部 4a、5a 固定電極 4b、5b 固定接続部 11 親素子基板 11a 薄膜親素子基板 12 裏側(第1)親封止基板 12a、15a 凹部 13、16 グランド電極板 14 電極端子 15 表側(第2)親封止基板 15b〜15e スルホ−ル用貫通孔 16b〜16e 透孔 17 切断箇所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の第1凹部を片面側に有する第1
    親封止基板を形成する工程と、該親封止基板の前記第1
    凹部面側に接合された薄膜親素子基板を加工して、前記
    凹部に相当する位置にそれぞれ機能素子の機能部と接続
    部とを形成する工程と、 前記機能素子の機能部を蓋被する第2凹部を有し且つ前
    記接続部に通じる貫通孔を有する第2親封止基板を用意
    する工程と、 前記薄膜親素子基板に前記第2親封止基板を重ねて、前
    記薄膜親素子基板に形成した前記機能部と前記接続部と
    に、それぞれ第2親封止基板に形成した前記第2凹部と
    前記貫通孔とをそれぞれ位置合わせする工程と、 前記第2親封止基板にグランド電極板を接触させ、前記
    貫通孔を通して電極端子を前記薄膜親素子基板の前記接
    続部に加熱接触させ、前記グランド電極板と前記電極端
    子とに通電して、前記薄膜親素子基板と前記第2親封止
    基板とを陽極接合する工程と、を含む小型電子部品の製
    造方法。
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