JP2000306981A - 反力キャンセラー及び重量キャンセラー - Google Patents

反力キャンセラー及び重量キャンセラー

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JP2000306981A
JP2000306981A JP11114212A JP11421299A JP2000306981A JP 2000306981 A JP2000306981 A JP 2000306981A JP 11114212 A JP11114212 A JP 11114212A JP 11421299 A JP11421299 A JP 11421299A JP 2000306981 A JP2000306981 A JP 2000306981A
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force
canceller
leaf spring
lever
reaction force
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Katsushi Nakano
勝志 中野
Yukiharu Okubo
至晴 大久保
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子線等の電荷を持つ粒子線を使う装置内で
は、マグネットのように磁場を発生させる反力キャンセ
ラーを用いることは好ましくない。 【解決手段】てこと、該てこを弾性体で支えることによ
って、てこに与えられる力を支える反力キャンセラーで
あって、前記てこに与えられる前記力の方向に該てこの
変位をとり、この変位が大きくなるに従い、前記弾性体
が前記てこに与えるモーメントに対し、前記力が前記て
こに与えるモーメントが大きくなるように前記てこ及び
弾性体が構成されることを特徴とする反力キャンセラ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ステージ
の上下動の駆動を行う際に用いられる重量キャンセラー
及び反力キャンセラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウエハーの大型化に伴い、
ウエハーステージが大型化している。そのため特に、ウ
エハーステージのオートフォーカスやレベリングのため
の上下動に大きな発生力の駆動素子が必要となってきて
いる。大きな重量のステージの全重量を、前記駆動素子
にて支えるのは効率が悪い。そのため、ステージの駆動
は図11の様な装置で行われている。図11では、X,
Yステージ95上でステージ93を上下方向(Z方向)
に移動させるために、ボイスコイルモーター等の駆動素
子92、バネ91、マグネット94を用いている。バネ
91はステージの重量の大部分を支えることによってス
テージを釣り合わせる。その釣り合いの位置からステー
ジを上下動させるときのみ、駆動素子92を駆動する。
その際、ステージの重量を支えるバネ91が堅いため、
釣り合いの位置からステージ93を上下に駆動させる
と、バネ91が大きな反力を発生する。駆動素子92に
ステージを上下させる力以外にこのバネ91を変形させ
る(反力を打ち消す)力をも発生させることは効率的で
はない。
【0003】そこで従来の装置では、マグネット94を
使いこのバネを変形させる力をキャンセルさせている。
図11に示すように1組のマグネット94によりステー
ジを上側にある程度の力で引き上げておく。このマグネ
ット94とバネ91によりステージを支え、その釣り合
いの位置から上下に動かす場合に、駆動素子の力を使
う。こうすると例えばステージ93を上に駆動した場
合、バネ91は下向きに強い反力を発生するが、同時に
マグネット94の間隔が小さくなり、マグネット94は
上向きの力を増す。つまり、バネ91は変位が大きくな
ると力が大きくなる正のバネ定数を持つが、マグネット
94は逆に変位(距離)が大きくなると発生力が小さく
なるという負のバネ定数を持つ。この2つの特性を足し
合せることにより、バネ91とマグネット94の力がお
互いにキャンセルしあい(重量キャンセラーを構成す
る)、結果として駆動素子の発生力が少なくて済む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体ウエハー
のリソグラフィーに電子線等の荷電粒子線を使う技術が
注目されている。また、半導体ウエハー上に形成された
回路の検査を電子線を使って行う技術も提案されてい
る。そのような電子線等の電荷を持つ粒子線を使う装置
内では、マグネットのように磁場を発生させる反力キャ
ンセラーを用いることは好ましくない。それはそのマグ
ネットからの磁場により荷電粒子線が曲がってしまうか
らである。またマグネットの代わりに、静電力を用いた
反力キャンセラーでバネ91の反力をキャンセルさせる
ことも考えられるが、この場合もやはり静電場により荷
電粒子線が影響を受けるため好ましくない。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、荷電粒子線を用いた装置内でも使用可能な反
力キャンセラー及び重量キャンセラーを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、てこと、該てこを弾性体で支えること
によって、てこに与えられる力を支える反力キャンセラ
ーであって、前記てこに与えられる前記力の方向に該て
この変位をとり、この変位が大きくなるに従い、前記弾
性体が前記てこに与えるモーメントに対し、前記力が前
記てこに与えるモーメントが大きくなるように前記てこ
及び弾性体が構成されることを特徴とする反力キャンセ
ラー(請求項1)である。
【0007】本手段によれば、変位が大きくなるにつれ
て、弾性体がてこに与えるモーメントに対し、前記力が
てこに与えるモーメントが大きくなるように、てこ及び
弾性体が構成されるというようにメカ的な反力キャンセ
ラーであるため、電場、及び磁場を発生させないので、
荷電粒子線を用いた装置内でも好適である。前記課題を
解決するための第2の手段は、前記第1の手段であっ
て、前記てこは、L字アングルを有し、前記L字アング
ルの角は回転可能に基台に支えられており、前記弾性体
の両端は各々前記基台と前記L字アングルに接続され、
前記L字アングルの他端で前記力を支える事を特徴とす
る反力キャンセラー(請求項2)である。
【0008】本手段によれば、L字アングルをてことし
て用いて、バネ等の弾性体でてこを支えることによっ
て、弾性体によるモーメントと与えられる力によるモー
メントの相対比を変化させているので、電場や磁場を発
生させない反力キャンセラーを提供できる。尚、L字と
は必ずしも2つの線がなす角が直角である必要はなく任
意の角度をとれる。
【0009】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段であって、前記てこは2つのL字アング
ルを有し、当該2つのL字アングルの各々が回転可能と
なるように2つのL字アングルの角同士が接続され、前
記弾性体の両端は前記2つのL字アングルの各々の一端
に接続され、前記2つのL字アングルの一方の他端は基
台に回転可能に接続され、他方のL字アングルの他端で
前記力を支える事を特徴とする反力キャンセラー(請求
項3)である。
【0010】本手段においては2つのL字アングルを組
み合わせて用いているため、例えば、図3に示すように
反力キャンセラーを変位させた場合に力を支える点が紙
面の左右方向に動かないですむのでステージを常に所定
の位置で支えられる。前記課題を解決するための第4の
手段は、前記第2または第3の手段であって、 前記弾
性体が伸縮する方向は前記力の向きと平行であることを
特徴とする反力キャンセラー(請求項4)である。
【0011】本手段においてはL字アングルの2つの線
がなす角度がほぼ直角の場合に特性が特に良くなる。前
記課題を解決するための第5の手段は、前記第1の手段
であって、前記てこは一端を回転可能に基台に支えられ
た棒を有し、前記弾性体は前記棒の両端の間に接続さ
れ、前記棒の他端で前記力を支える事を特徴とする反力
キャンセラー(請求項5)である。
【0012】本手段においては、てことして棒を用い
て、棒のある点を弾性体で支えているため、例えば、図
4に示すように、反力キャンセラーを変位させた場合で
も、力を支える点と棒が回転する点との間(紙面の上下
方向)の空間に反力キャンセラーを配置することがで
き、紙面の上下方向に不必要な空間を設けなくても良
い。前記課題を解決するための第6の手段は、前記第5
の手段であって、前記弾性体が伸縮する方向は前記力の
向きと垂直であることを特徴とする反力キャンセラー
(請求項6)である。
【0013】前記課題を解決するための第7の手段は、
板バネの一端を支えることによって、該板バネの他端に
与えられる力を支える反力キャンセラーであって、前記
板バネの両端の間に前記板バネの変位長さを可変にする
支持部材を配置し、前記板バネの他端に与えられる力の
方向に該板バネの変位を取り、該変位が大きくなるに従
い、板バネの変位部分が長くなるように前記支持部材を
配置したことを特徴とする反力キャンセラー(請求項
7)である。
【0014】本手段によれば、板バネを用いて板バネの
変位が大きくなるにつれて板バネの変位部分の長さを変
えるというようにメカ的な反力キャンセラーであるた
め、電場及び磁場を発生させないので、荷電粒子線を用
いた装置内でも好適である。前記課題を解決するための
第8の手段は、板バネの一端を支えることによって、該
板バネの他端に与えられる力を支える反力キャンセラー
であって、前記板バネの形状は、前記板バネの他端に与
えられる力の方向に該板バネの変位を取り、該変位が大
きくなるに従い、板バネの断面2次モーメントが減少す
るようにされていることを特徴とする反力キャンセラー
(請求項8)である。
【0015】本手段によれば、板バネを用いて板バネの
変位が大きくなるにつれて板バネの断面2次モーメント
を減少させるというようにメカ的な反力キャンセラーで
あるため、電場及び磁場を発生させないので、荷電粒子
線を用いた装置内でも好適である。前記課題を解決する
ための第9の手段は、板バネの一端を支えることによっ
て、該板バネの他端に与えられる力を支える反力キャン
セラーであって、前記板バネの形状は、前記板バネの他
端に与えられる力の方向に該板バネの変位を取り、該変
位が大きくなるに従い、板バネの断面2次モーメントが
減少し、かつ、前記板バネの他端に与えられる力が前記
板バネに及ぼすモーメントが増大するようにされている
ことを特徴とする反力キャンセラー(請求項9)であ
る。
【0016】本手段によれば、板バネを用いて板バネの
変位が大きくなるにつれて、板バネの断面2次モーメン
トを減少させ、かつ、力がてこに及ぼすモーメントが増
大するようなメカ的な反力キャンセラーであるため、電
場及び磁場を発生させないので、荷電粒子線を用いた装
置内でも好適である。前記課題を解決するための第10
の手段は、第1〜9のいずれか1つの反力キャンセラー
と、第2の弾性体とを有し、前記反力キャンセラーの前
記力を支える部位で構造体の一点を支え、前記第2の弾
性体で前記構造体の他点を支え、前記構造体が変位する
時に前記第2の弾性体によって前記構造体に発生する力
を前記反力キャンセラーで打ち消すことを特徴とする重
量キャンセラー(請求項10)である。
【0017】本手段によればメカ的な反力キャンセラー
を用いて重量キャンセラーを構成しているので電場及び
磁場を発生させないので、荷電粒子線を用いた装置内で
も好適である。尚、上述の構造体が変位するときに第2
の弾性体によって構造体に発生する力を反力キャンセラ
ーで打ち消すとは必ずしも全ての力を打ち消す必要はな
く、その程度は適用する装置の仕様に依存しており、仕
様に応じて適宜決めることができる。また、一般的に構
造体の変位の幅は装置に応じて予め決められるので、要
求される構造体の変位の幅だけ第2の弾性体による力を
打ち消せば良い。
【0018】前記課題を解決するための第11の手段
は、流体と、前記流体を閉じこめる密閉室と、前記密閉
室内に配置される浮きと、前記浮きと構造体とを接続す
るシャフトと、を有し、前記浮きによって発生する浮力
により前記構造体を支える事を特徴とする重量キャンセ
ラー(請求項11)である。本手段によれば、浮力を用
いて構造体を支えるため構造体を変位させても浮力は変
化しないので、別途反力キャンセラーを設けなくてよ
く、また、電場や磁場を発生しないので、荷電粒子線を
用いた装置内でも好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1(a)は本発明の実施の形
態の1例を示す図であり、XYステージ上に配置される
ウエハステージを支える重量キャンセラー及びそれに用
いる反力キャンセラーを示す。1はステージ、2は駆動
素子、3はシャフト、4はXYステージ、5は強いバ
ネ、6はL字アングル、7はバネ、8はボールベアリン
グ、9は溝、10は固定部、11は反力キャンセラーで
ある。ステージ1の重量の大部分はバネ5によって支え
られており、駆動素子2はシャフト3を介してステージ
1をXYステージ4に対してZ方向(紙面の上下方向)
に移動させる。ステージ1は例えば、ウエハステージで
あり、ステージ1をZ方向に駆動させるZ方向駆動機構
は反力キャンセラー11、バネ5及び駆動素子2からな
り、通常は3つか4つのZ方向駆動機構によりステージ
1のレベリングや傾きの補正を行う。バネ5と反力キャ
ンセラー11とでステージ1の重量を支える重量キャン
セラーを構成する。ステージ1の重量は重量キャンセラ
ーによって殆ど支えられるため、ステージ1を上下方向
に移動させるための駆動素子2の駆動力はごく小さくす
ることができる。L字アングルの角はXYステージ4に
固定部10を介して回転可能に固定される。L字アング
ル6は一端を引きバネ7にて下向きに引っ張られてお
り、L字アングル6の他端はローラー等のボールベアリ
ング8を介してステージ1の裏面を支えている。ローラ
ー8の材料としては非磁性材料のベリリウムカッパーや
セラミック等を用いることができる。バネ7の他端は水
平方向(紙面の左右方向)に移動可能なようにXYステ
ージ4に固定されている。尚、バネ7の他端は必ずしも
水平方向に移動可能にする必要はない。
【0020】正のバネ定数を持つ強いバネ5と負のバネ
定数を持つ反力キャンセラー11によりステージ1の1
角は支持されているが、この原理を図1(b)を用いて
以下に説明する。図1(b)においてL字の太線はL字
アングル6を意味している。L字アングル6の腕の長さ
をそれぞれr1、r2、そのアングルの傾きをθとす
る。引きバネ7のバネ定数をk、θが0の時のばね7の
初期変位をdとすると、バネ7の力Fsは Fs = k(r1cosθ+d) ・・・ (1 ) と表せる。よって、L字アングル6の左側に生ずるモー
メントMsは Ms = k(r1cosθ+d)r1sinθ ・・・ (2 ) となる。一方L字アングル6の右側に生ずるモーメント
Mrは、L字アングル6の自由端にかかる力をFrとす
ると Mr = Frr2cosθ ・・・ (3) となる。L字アングル6がバネ7と外力とで釣り合って
いる場合、左右のモーメントMs、Mrはそれぞれ等し
いため、自由端にかかる力Frは、 Fr(θ)={kr1(r1cosθ+d)sinθ}/r2cosθ ・・・ ( 4) となり、sinθ、cosθを自由端の高さhで書き直して Fr(θ) =[kr1{r1(r22−h2)1/2+r2d}h]/r22(r22−h2 )1/2 ・・・(5) となる。上記(5)式において、r1、r2、k、dを
全て1とし、強いばね5のばね定数を100としたとき
の、式(5)の反力キャンセラーの発生力、強いばね5
の発生力とその合力をプロットしてみると図2のように
なる。曲線12は反力キャンセラー11の発生力、直線
13は強いばね5の発生力、曲線14は合力である。曲
線12は単調減少であり、ばね定数が負であることが分
かる。曲線14は距離の変化(横軸)に対し、フラット
な領域(力が殆ど変わらない領域)15があり、この領
域15は強いばね5と反力キャンセラー11の力がうま
く打ち消しあっている領域である。つまりこの領域5で
ステージを支持するように設計すれば、駆動素子の発生
力が小さくてもウエハーステージ1を上下に駆動でき
る。つまりステージ1の重量キャンセラーとして働くと
いうわけである。
【0021】フラットな領域は適用する装置の仕様によ
って決まるものであり、どの程度力を打ち消せば充分で
あるかについても装置の仕様によって決まる。これらの
決め方としては、例えば、本実施の形態では以下の様に
決めた。まず、ステージ1のZ方向の駆動範囲はレベリ
ング及び傾き補正に必要な駆動量として±0.9mmと
した。また、駆動素子2の推力としては1.5Kgfの
超音波モーターを2つ用いた。実際の設計では、1.8
mmの移動範囲で打ち消した後残る力が超音波モーター
の発生力の10%以下となるように反力キャンセラー1
1を設計(バネ7のバネ定数やL字アングルの長さ、配
置する角度等)すれば実用上十分である。
【0022】ここでキャンセラーの変位が大きくなると
発生力が減少する理由について定性的に説明する。キャ
ンセラーの変位が0のとき、つまり、図1(b)におい
てθ=90°の時は、外力がキャンセラーに及ぼすモー
メントは0となる。これは外力の延長線が支点を通るた
めである。このためキャンセラーを変位させるためには
無限大の外力が必要である。つまり、この時のキャンセ
ラーの発生力は上向きに無限大の値をとる。このことは
図2に示されており。距離が0の時にキャンセラーの発
生力が発散している。次に、キャンセラーが変位し始め
ると外力の延長線は支点より徐々に右側に離れていく。
つまり、てこに右回りの回転モーメントがかかり、それ
が除々に大きくなっていく。逆に、てこの他端に弾性体
が作用させる力の延長線は除々に支点に近づくため、弾
性体がてこに及ぼす左回りの回転モーメントは減少して
いく。つまり、外力によるモーメントが弾性体によるモ
ーメントに比べて大きくなるため、外力はより容易にて
こを変位させることができる。つまり、キャンセラーの
発生力が減少したこととなる。
【0023】尚、本実施の形態では駆動手段2としては
従来用いられているボイスコイルモーターではなく、超
音波モーターを用いた。この理由は、ボイスコイルモー
タは磁場を発生させるので荷電粒子線を用いる装置には
不適であるからである。また、超音波モーターの代わり
にピエゾ素子を用いても同様に、磁場、電場の影響を少
なくすることができる。
【0024】また、当然の事ながら各部材はゴミが発生
しにくい部材を用いる。また、各部材に電子線等の荷電
粒子線が帯電すると装置の仕様に悪影響を及ぼすので帯
電しにくい材質を用いるまたは帯電防止処理を施してお
くと好ましい。本実施の形態ではL字アングルのLの角
度が90°であるとして説明した。この角度を変化させ
たところ、90°以外の角度の場合、前述のフラットな
領域15が小さくなるため反力キャンセラーとしては実
用範囲が狭くなってしまう事が分かった。従って、L字
の角度は90°であることが好ましいが、例えば図1
(c)に示すようにL字の角度は常に90°である必要
は必ずしもない。尚、90°以外の角度にする場合は、
θが0の時に弾性体が作用させる力の延長線が支点を通
るように配置することが好ましい。
【0025】図3は本発明の第2の実施形態を示す図で
ある。尚、第1の実施形態と異なるのは反力キャンセラ
ーの構成のみであり、他の点については第1の実施形態
と同様であるため説明は省略する。第2の実施形態にお
ける反力キャンセラーは、L字アングル21、22及び
バネ23からなる。L字アングル21,22の角は各々
回転可能にお互いが固定されている。L字アングル2
1,22の一端同士はバネ23により接続されている。
L字アングル22の他端は回転可能にXYステージ4に
固定部25を介して固定されている。また、L字アング
ル21の他端は回転可能にステージ1の裏面に固定部2
4を介して固定されている。第1の実施形態との相違点
は、第1の実施形態では、L字アングル6の傾きが変化
するとステージ1に対する反力キャンセラー11の接触
点も動いてしまっていた。それに対し第2の実施形態で
はステージ1の支持点がアングルの傾きの変化によらな
い。また引きバネに水平方向のスライド機構も不要とな
る。
【0026】本実施の形態でも上述の説明と同様にステ
ージが変位するに従いステージがてこに与えるモーメン
トが変化していき、同様にして負のバネ定数を持つ反力
キャンセラーを構成していることがわかる。図4は本発
明の第3の実施形態を示す図である。尚、第1、2の実
施形態と異なるのは反力キャンセラーの構成のみであ
り、他の点については第1の実施形態と同様であるため
説明は省略する。
【0027】第3の実施形態による反力キャンセラー3
4は、棒30、バネ31、バネ固定部32,ローラー3
3からなる。棒30はその一端が回転可能にXYステー
ジ4に固定されている。棒30の他端はローラー30を
介してステージ1を支持する。また、棒30の両端の間
にバネ31の一端が固定され、バネ31の他端は上下方
向(紙面の上下方向)に移動可能なようにバネ固定部3
2に固定されている。バネ固定部32にはバネ31の他
端が移動可能なように溝が形成されている。第3の実施
形態は第1の実施形態と一見構成が異なるが、図4
(b)から判るように前述の数式(1)〜(5)が成り
立つ。従って、第1の実施形態と同様に反力キャンセラ
ーとして働く。
【0028】上述の第1の実施形態ではL字アングルの
角度が90°以外でも反力キャンセラーを構成できるこ
とを説明した。本実施の形態はL字アングルの角度を9
0°回転させた(L字を形成する2つの線のなす角度を
0°にした)例に相当する。尚、以下では図5〜図9を
用いて本発明の第4〜第8の実施形態を説明するが、第
1の実施形態と同様にしてステージ1、駆動素子2、バ
ネ5を配置することができ、同様にして重量キャンセラ
ー及びZ方向駆動機構を構成することができるため、そ
の説明は省略し、反力キャンセラーの構成及び働きのみ
説明する。
【0029】図5は本発明の第4の実施形態を示す図で
ある。第4の実施形態による反力キャンセラーは、板バ
ネ40,棒41,バネ42,ローラー43,板バネ支持
部44とからなる。板バネ40は一端が板バネ支持部4
4に固定されており、板バネ40の他端は力を支える。
板バネの変形する長さはローラー43の位置によってほ
ぼ決まり、ローラー43は回転可能にXYステージ4に
固定された棒41に固定されている。また、棒41はバ
ネ42により支えられている。図5(a)において、反
力キャンセラーには外力が作用していない。図5(b)
では反力キャンセラーの変位端に下向きに外力が作用し
た場合を示す。外力により板バネ40が下向きにたわん
でいる。それに伴い、ローラー43が板バネの固定端側
に移動する。このローラーの移動により板バネのたわむ
ことのできる長さ(変位長さ)が長くなり、ばね定数が
減少する。つまり、この構成によっても、負のばね定数
が実現できる。尚、板バネ40の他端に力が加えられた
ときにローラー43が紙面の右側方向に移動するように
棒41は少し右方向に傾けて配置することが好ましい。
力を支える板バネ40の移動範囲は図5(a)に示す様
にたわみが殆どない状態から下側となるが、前述の様に
反力をキャンセルするためには、板バネ40の材質や、
形状、棒41の長さ、バネ42のバネ定数等を選んでフ
ラットな領域を作れば良い。例えば、板バネ40の形状
を図5(c)に示すような長方形以外に図5(d)に示
すような固定端側の幅が狭い台形型としても良い。この
場合、ローラーが移動するにつれ、板バネの柔らかい部
分がたわむことができるようになるため、より急激にば
ね定数を減少させることができる。
【0030】図6は本発明の第5の実施形態を示す図で
ある。第5の実施形態による反力キャンセラーは、第4
の実施形態と同様に板バネを用いた反力キャンセラーで
あり、板バネの変形する長さを決めるローラーが移動す
る構成が異なるのみで他の構成及び効果は同じであるた
め説明を省略する。ローラー43は棒51の一端に固定
されており、棒51は板バネ支持部44を貫通して配置
され、棒51の他端には棒51が板バネ支持部44から
抜け落ちないようにストッパー53が設けられている。
図6(a)において、反力キャンセラーには外力が作用
していない。図6(b)では反力キャンセラーの変位端
に下向きに外力が作用した場合を示す。外力により板バ
ネ40が下向きにたわんでいる。それに伴い、ローラー
が板バネの固定端側に移動している。このローラーの移
動により板バネのたわむことのできる長さが長くなり、
ばね定数が減少する。つまり、この構成によっても、負
のばね定数が実現できる。ローラー43の移動はバネ5
2のバネ定数を変える事によって制御可能である。前述
の様に反力をキャンセルするためには、板バネ40の材
質や、形状、棒51の長さ、バネ52のバネ定数等を選
んでフラットな領域を作れば良い。
【0031】図7は本発明の第6の実施形態を示す。第
6の実施例においては、図7(a)に示すような固定端
と自由端が90度にねじれた板バネ61のみで反力キャ
ンセラーを構成している。図7(a)において板バネの
右側が固定端であり、左側が自由端(力を支える点)で
ある。図7(b)のように、自由端に外力62を加える
と自由端が下向きにたわむ。そのたわみにより、板バネ
内に矢印63で示す回転力が働き、水平方向にねじれて
いる部分が増加する。するとバネの断面2次モーメント
が減少するため、バネ定数は減少する。つまり、この構
成によっても、負のばね定数が実現できる。
【0032】図8は本発明の第7の実施形態を示す図で
ある。第7の実施形態においては、図8(a)に示すよ
うなL字の板バネ71のみで反力キャンセラーを構成し
ている。図8(a)において板バネ71の右側が固定端
である。図8(b)のように、自由端に外力72を加え
ると自由端が下向きにたわむ。そのたわみにより、板バ
ネ内に矢印73で示す回転力が働き、水平方向にねじれ
ている部分が増加する。するとバネの断面2次モーメン
トが減少するため、バネ定数は減少する。
【0033】更に本実施の形態の場合、L字の板バネを
用いているため、図8(a)に示すように変位が0の時
は、外力はL字の板バネの面内にあるため、L字板バネ
を回転させるモーメントは作用しない。しかし、一度変
位をすると、図8(b)に示すように外力はL字板バネ
の固定部のなす面から外れ、L字板バネに回転モーメン
トを及ぼす。そのモーメントは変位が大きくなるにつれ
大きくなるため、結果として負のバネ定数を作る。
【0034】この様に、本実施の形態では断面2次モー
メントの減少とてこ比の変化とから負のばね定数が実現
できる。図9は本発明の第8の実施形態を示す図であ
る。第8の実施形態においては、図9に示すような板バ
ネ81のみで反力キャンセラーを構成している。図9に
おいて、板バネ81は座屈状態にある。座屈とは、柱状
の両端に外力を加えると、その外力がある値を超えた場
合、急激にばね定数が小さくなる現象である。つまりこ
の座屈領域では物質は負のばね定数を持つ。従って、こ
のような座屈領域の板バネを用いても反力キャンセラー
を構成することができる。
【0035】図10は本発明の第9の実施形態を示す図
である。今まではステージ1の重量を硬いばね5と反力
キャンセラーを用いて支えてきたが、本実施例では、浮
力を使い重量をキャンセルする方法を説明する。図10
に示すように、密閉室111の中には溶液が満たされて
いる。この場合は特に真空中でも使えるようにフォンブ
リンオイル112を用いた。密閉室111には直動の導
入シャフト113があり、摺動部はOリング114によ
りシールされている。導入シャフトの先端には浮き11
5が付いており、この浮き115による浮力とステージ
1の重量を等しく設定しておく。この様にステージ重量
を浮力により支えると、ばねで支えるのと異なり、ステ
ージを上下に動かしても浮力は変化せず、ステージ重量
と釣り合う。そのため駆動素子への負荷を軽減すること
ができる。また、溶液の種類を替えたり、浮きの形状を
工夫することによりダンピングを調整することができ、
ステージのレベリング時の制定時間を調節することもで
きる。一般的には、密閉室111の中に入れる溶液を粘
性の低いものにすることによって、レベリングの制定時
間を早くすることができる。
【0036】なお、前述した各実施の形態はウエハース
テージの上下動に限り説明してきたが、その他の駆動機
構においても応用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非磁性体を使いコンパクトな反力キャンセラーを構成で
きる。そのため特に電子線等の荷電粒子線を使った装置
に効果がある。また、この反力キャンセラーを用いた重
量キャンセラーにより小さい発生力の駆動素子により大
きな質量の物質を駆動できる。小さな発生力の駆動素子
は小さいため、装置内に挿入しやすく、また発生する熱
量も小さいため、装置に対する影響が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施形態による反力キャン
セラー及び重量キャンセラーをウエハステージのZ方向
駆動機構に適用した例を示す概略構成図である。 (b)図1(a)の原理を説明するための原理図である。 (c)図1(a)の変形例を示す概略構成図である。
【図2】ステージの変位に伴って各部位に働く力を示す
図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による反力キャンセラ
ー及び重量キャンセラーをウエハステージのZ方向駆動
機構に適用した例を示す概略構成図である。
【図4】(a)本発明の第3の実施形態による反力キャン
セラー及び重量キャンセラーをウエハステージのZ方向
駆動機構に適用した例を示す概略構成図である。 (b)図4(a)の原理を説明するための原理図である。
【図5】本発明の第4の実施形態による反力キャンセラ
ーを示す概略構成図である。
【図6】本発明の第5の実施形態による反力キャンセラ
ーを示す概略構成図である。
【図7】本発明の第6の実施形態による反力キャンセラ
ーを示す概略構成図である。
【図8】本発明の第7の実施形態による反力キャンセラ
ーを示す概略構成図である。
【図9】本発明の第8の実施形態による反力キャンセラ
ーを示す概略構成図である。
【図10】本発明の第9の実施形態による重量キャンセ
ラーを反力キャンセラーを示す概略構成図である。
【図11】従来の反力キャンセラー及び重量キャンセラ
ーを示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、93・・・ウエハステージ 2、92・・・駆動素子 3・・・シャフト 4・・・XYステージ 5、91・・・強いバネ 6、21、22・・・L字アングル 7、23、31、42、52・・・バネ 8、33、43・・・ボールベアリング(ローラー) 9・・・溝 10・・・固定部 11、34・・・反力キャンセラー 30、41・・・棒 61、81・・・板バネ 71・・・L字板バネ 94・・・マグネット(磁石) 111・・・密閉室 112・・・溶液 113・・・導入シャフト 114・・・Oリング 115・・・浮き

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】てこと、該てこを弾性体で支えることによ
    って、てこに与えられる力を支える反力キャンセラーで
    あって、 前記てこに与えられる前記力の方向に該てこの変位をと
    り、この変位が大きくなるに従い、 前記弾性体が前記てこに与えるモーメントに対し、前記
    力が前記てこに与えるモーメントが大きくなるように前
    記てこ及び弾性体が構成されることを特徴とする反力キ
    ャンセラー。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の反力キャンセラーであっ
    て、 前記てこは、L字アングルを有し、 前記L字アングルの角は回転可能に基台に支えられてお
    り、 前記弾性体の両端は各々前記基台と前記L字アングルに
    接続され、前記L字アングルの他端で前記力を支える事
    を特徴とする反力キャンセラー。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の反力キャンセラーであっ
    て、 前記てこは2つのL字アングルを有し、 当該2つのL字アングルの各々が回転可能となるように
    2つのL字アングルの角同士が接続され、 前記弾性体の両端は前記2つのL字アングルの各々の一
    端に接続され、 前記2つのL字アングルの一方の他端は基台に回転可能
    に接続され、 他方のL字アングルの他端で前記力を支える事を特徴と
    する反力キャンセラー。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の反力キャンセラ
    ーであって、 前記弾性体が伸縮する方向は前記力の向きと平行である
    ことを特徴とする反力キャンセラー。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の反力キャンセラーであっ
    て、 前記てこは一端を回転可能に基台に支えられた棒を有
    し、 前記弾性体の一旦は前記棒の両端の間に接続され、 前記棒の他端で前記力を支える事を特徴とする反力キャ
    ンセラー。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の反力キャンセラーであっ
    て、 前記弾性体が伸縮する方向は前記力の向きと垂直である
    ことを特徴とする反力キャンセラー。
  7. 【請求項7】板バネの一端を支えることによって、該板
    バネの他端に与えられる力を支える反力キャンセラーで
    あって、 前記板バネの両端の間に前記板バネの変位長さを可変に
    する支持部材を配置し、 前記板バネの他端に与えられる力の方向に該板バネの変
    位を取り、該変位が大きくなるに従い、板バネの変位部
    分が長くなるように前記支持部材を配置したことを特徴
    とする反力キャンセラー。
  8. 【請求項8】板バネの一端を支えることによって、該板
    バネの他端に与えられる力を支える反力キャンセラーで
    あって、 前記板バネの形状は、前記板バネの他端に与えられる力
    の方向に該板バネの変位を取り、該変位が大きくなるに
    従い、板バネの断面2次モーメントが減少するようにさ
    れていることを特徴とする反力キャンセラー。
  9. 【請求項9】板バネの一端を支えることによって、該板
    バネの他端に与えられる力を支える反力キャンセラーで
    あって、 前記板バネの形状は、前記板バネの他端に与えられる力
    の方向に該板バネの変位を取り、該変位が大きくなるに
    従い、板バネの断面2次モーメントが減少し、かつ、前
    記板バネの他端に与えられる力が前記板バネに及ぼすモ
    ーメントが増大するようにされていることを特徴とする
    反力キャンセラー。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれか1項に記載の
    反力キャンセラーと、 第2の弾性体とを有し、 前記反力キャンセラーの前記力を支える部位で構造体の
    一点を支え、 前記第2の弾性体で前記構造体の他点を支え、 前記構造体が変位する時に前記第2の弾性体によって前
    記構造体に発生する力を前記反力キャンセラーで打ち消
    すことを特徴とする重量キャンセラー。
  11. 【請求項11】流体と、 前記流体を閉じこめる密閉室と、 前記密閉室内に配置される浮きと、 前記浮きと構造体とを接続するシャフトと、 を有し、前記浮きによって発生する浮力により前記構造
    体を支える事を特徴とする重量キャンセラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012511821A (ja) * 2008-12-11 2012-05-24 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 投影露光装置内の光学素子のための重力補償器

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JP2012511821A (ja) * 2008-12-11 2012-05-24 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 投影露光装置内の光学素子のための重力補償器
US8854603B2 (en) 2008-12-11 2014-10-07 Carl Zeiss Smt Gmbh Gravitation compensation for optical elements in projection exposure apparatuses
US9341807B2 (en) 2008-12-11 2016-05-17 Carl Zeiss Smt Gmbh Gravitation compensation for optical elements in projection exposure apparatuses

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