JP2000306279A - 情報再生方法及び光ディスク装置 - Google Patents

情報再生方法及び光ディスク装置

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JP2000306279A
JP2000306279A JP11110112A JP11011299A JP2000306279A JP 2000306279 A JP2000306279 A JP 2000306279A JP 11110112 A JP11110112 A JP 11110112A JP 11011299 A JP11011299 A JP 11011299A JP 2000306279 A JP2000306279 A JP 2000306279A
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magneto
optical
optical disk
recording track
laser beam
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JP11110112A
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Yasuto Tanaka
靖人 田中
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁壁移動型の光磁気情報記録媒体において、
隣接する記録トラック同士を磁気的に分離することな
く、良好な再生特性を得ること。 【解決手段】 再生用レーザ光のスポットSPを、メイ
ントラック202に垂直な方向に長軸(径がSPL1)を
おき、メイントラック202に平行な方向に短軸(径が
SPL2であって、径SPL2<径SPL1の関係を有す
る。)をおいた略楕円状とする。このようなスポット形
状にすることにより、光磁気ディスク内の温度分布にお
いて、メイントラック202の再生用レーザ光照射位置
からラジアル方向への温度勾配が、再生用レーザ光照射
位置におけるタンジェンシャル方向への温度勾配よりも
なだらかになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録トラックが隣
接して形成されている磁壁移動型の光磁気情報記録媒体
にレーザ光を照射して所望の記録トラックから情報信号
を再生する情報再生方法及び光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報信号の書換えが可能な高密度
記録媒体として光磁気ディスクが注目されている。例え
ば、特開平6-290496号公報(以下、文献1という。)に
は、磁性層として、少なくとも移動層、スイッチング層
及びメモリ層の3層を有した光磁気ディスクを利用し
て、メモリ層に記録されている磁区の大きさが移動層に
おいて実質的に拡大することを利用する光磁気再生方式
が開示されている。具体的には、文献1で開示されてい
る光磁気再生方式は、DWDD(Domain Wall Displace
ment Detection)と呼ばれるものであり、情報信号の再
生時に再生用レーザ光を照射して、スイッチング層内の
キュリー温度以上となった領域に対応されるメモリ層と
移動層との間の磁気的結合が切断されることにより、当
該磁気的結合が切断された領域に対応する移動層の領域
において移動する磁壁を検出するものであって、これに
より、メモリ層に記録されている磁区の大きさを実質的
に移動層において拡大して、再生キャリア信号を大きく
するというものである。
【0003】このようなDWDDによる光磁気再生方式
(以下、DWDD再生方式という。)では、再生用レー
ザ光の光学的な限界分解能以下の周期の微小記録磁区か
らも非常に大きな情報信号を再生することが可能であ
り、光の波長、対物レンズの開口数NA等を変更するこ
となく光磁気ディスクの高記録密度化を可能とするもの
である。
【0004】このDWDD再生方式では移動層において
磁区が拡大する際の磁壁の移動により再生キャリア信号
を検出している。ところで、磁壁の移動の駆動力は温度
勾配による磁壁エネルギーに依存する。
【0005】図8には、磁壁移動の駆動力と温度勾配に
よる磁壁エネルギーとの関係を示している。
【0006】図8中(a)に示すように、DWDD再生
方式に用いられる光磁気ディスク100は、第1の磁性
層101、第2の磁性層102及び第3の磁性層103
の3層の磁性層から構成されている。ここで、第1の磁
性層101は上述した移動層に対応し、第2の磁性層1
02は上述したスイッチング層に対応し、第3の磁性層
103は上述したメモリ層に対応している。なお、図8
中(a)における矢印104は原子スピンによる磁化の
向きを示している。また、図8中(b)には第3の磁性
層103に記録されている情報信号を示している。
【0007】そして、このような光磁気ディスク100
に再生用光ビーム(再生用レーザ光)が照射された場
合、当該光磁気ディスク100内において、図8中
(c)に示すような媒体移動方向(x方向)の温度分布
が得られている。ここで、光磁気ディスク100におけ
る最大温度は、光磁気ディスク100が回転されて図8
中(a)内に示す矢印R方向(以下、媒体移動方向とい
う。)に移動されていることから、再生用の光ビーム1
06の照射位置の後方で発生する。
【0008】そして、このような光磁気ディスク100
内の温度分布に対応して、図8中(d)に示すような分
布として、第1の磁性層101の磁壁エネルギー密度σ
1が得られている。
【0009】このように、媒体移動方向(x方向)の面
内に磁壁エネルギー密度σ1の勾配があると、位置xに
存在する各層の磁壁105に(1)式で求められる力F
1が作用する。
【0010】
【数1】
【0011】この(1)式からもわかるように、力F1
は磁壁エネルギーσ1の低い方へ磁壁を移動させるよう
に作用し、温度勾配が急峻になる程磁壁への作用が大き
くなる。この力F1のx方向の分布は図8中(d)に示
すようになる。
【0012】DWDD再生方式では、再生用レーザ光を
照射して光磁気ディスク100内を上述したような温度
分布にすることで、力F1を磁壁移動の駆動力として、
第3の磁性層103に記録されている磁区の大きさを第
1の磁性層101において拡大させる。すなわち、力F
1による磁壁移動の駆動力により、図8中(a)におけ
る矢印Tに示すように、より温度が高くて磁壁エネルギ
ーσ1の小さな領域へ磁壁を移動させる。
【0013】このように、DWDD再生方式では、第1
の磁性層101の磁区を拡大させることで再生キャリア
信号を大きくし、光学限界を超えた記録マークの再生を
行っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、文献1に開
示されている技術では、上述の(1)式における力F1
を有効に作用させるために、隣接する記録トラック同士
を磁気的に分離することが望ましいとしている。しかし
ながら、隣接する記録トラック同士が磁気的に分離され
た光磁気ディスクを製造するには、特開平10-275369号
公報に開示されているようなグルーヴ部と当該グルーヴ
部に対して凸形状を示すランド部との間に当該グルーヴ
部に対して凹形状の溝部を形成するような成膜技術や、
特開平10-92032号公報に開示されているような情報トラ
ックの両側に、当該情報トラック面に対して非平行な面
を有する傾斜部を設けるような基板製造技術が必要にな
り、製造工程が煩雑になり生産上の問題が多い。
【0015】また、特開平10-149595号公報(以下、文
献2という。)には、再生用ビームスポットとして楕円
形状のスポットを用い、その長軸を記録トラックに平行
な方向とすることが開示されている。この文献2の技術
では、楕円形状のビームスポットを用いて、その長軸を
記録トラックに平行な方向にすることで、隣接の記録ト
ラックからのクロストークの低減を図っている。
【0016】しかしながら、文献2に開示される技術
は、記録トラック幅がある程度広く形成されている光磁
気ディスクに対して用いる場合には有効ではあるが、隣
接する記録トラック同士が磁気的に分離されておらず、
トラックピッチが狭い光磁気ディスクの再生を行う場合
には次のような問題がある。
【0017】スポット形状を長軸が記録トラックに平行
とされるようにした場合、記録トラックに垂直な方向へ
の温度勾配が記録トラックに平行な温度勾配よりも急峻
になる。これにより、記録トラックに垂直な方向の式
(1)で表されるような力F1が記録トラックに平行な
方向の力F1よりも優勢になり、隣接するトラックから
の磁壁移動が、再生しようとする記録トラックまで侵入
して再生特性に悪影響を及ぼしてしまう。
【0018】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、磁壁移動型の光磁気情報記録媒体
において、隣接する記録トラック同士を磁気的に分離す
ることなく、良好な再生特性を得ることができる情報再
生方法及び光ディスク装置を提供することを目的として
いる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報再生方
法は、上述の課題を解決するために、所望の記録トラッ
クの再生用レーザ光照射位置から当該所望の記録トラッ
クに対して垂直な方向への温度勾配を、再生用レーザ光
照射位置における当該所望の記録トラックに平行な方向
への温度勾配よりもなだらかにして、当該所望の記録ト
ラックから情報信号を再生する。
【0020】このような情報再生方法は、所望の記録ト
ラック内の温度勾配に対して、隣接する記録トラックへ
の温度勾配をなだらかにすることにより、隣接する記録
トラックから再生しようとする所望の記録トラックへの
磁区の移動を抑制して、当該所望の記録トラックからの
情報信号を再生する。
【0021】また、本発明に係る光ディスク装置は、上
述の課題を解決するために、レーザ光を出射する光源を
備え、所望の記録トラックの再生用レーザ光照射位置か
ら当該所望の記録トラックに対して垂直な方向への温度
勾配を、再生用レーザ光照射位置における当該所望の記
録トラックに平行な方向への温度勾配よりもなだらかに
して、当該所望の記録トラックから情報信号を再生す
る。
【0022】このような構成を有する光ディスク装置
は、所望の記録トラックから情報信号を再生するための
レーザ光を照射しても、所望の記録トラック内の温度勾
配に対して、隣接する記録トラックへの温度勾配をなだ
らかにすることにより、隣接する記録トラックから再生
しようとしている所望の記録トラックへの磁区の移動を
抑制して、所望の記録トラックからの情報信号を再生す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態の光磁
気ディスク再生方法は、磁壁移動型の光磁気記録媒体に
記録されている情報信号を再生するものである。
【0024】ここで、磁壁移動型の光磁気記録媒体は、
いわゆるDWDD(Domain Wall Displacement Detecti
on)による光磁気再生方式が採用されて形成されている
光磁気ディスクであり、例えば、特開平6-290496号公報
に開示されているような光磁気ディスクである。すなわ
ち、図8に示すように、光磁気ディスクは、磁性層とし
て、少なくとも移動層(第1の磁性層101)、スイッ
チング層(第2の磁性層102)及びメモリ層(第3の
磁性層103)の3層を有した光磁気記録媒体であり、
本発明の実施の形態である光磁気ディスク装置は、再生
時に再生用レーザ光をこのような光磁気ディスクに照射
して、スイッチング層内のキュリー温度以上となった領
域に対応されるメモリ層と移動層との間の磁気的結合が
切断され、当該磁気的結合が切断された領域に対応する
移動層の領域を移動する磁壁を検出するように構成され
ている。
【0025】このように光磁気ディスク再生方法によ
り、再生の対象としている情報信号が記録されている所
望の記録トラックに再生用レーザ光を照射することによ
り当該所望の記録トラックに記録されている情報信号を
再生しており、当該光磁気ディスク内を図1及び図2に
示すような温度分布とした状態下でその再生を行ってい
る。
【0026】図1中(a)及び図2中(a)には、所望
の記録トラック(以下、メイントラックという。)20
2及びメイントラック202の両隣に形成されている記
録トラック(以下、隣接トラックという。)201,2
03に照射される再生用レーザ光のスポット形状を示し
ている。
【0027】再生用レーザ光のスポットSPは、メイン
トラック202に垂直(以下、ラジアル方向という。)
な方向に長軸(径がSPL1)をおき、メイントラック2
02に平行な方向(以下、タンジェンシャル方向とい
う。)に短軸(径がSPL2であって、径SPL2<径SP
L1の関係を有する。)をおいた略楕円状とされている。
【0028】そして、再生用レーザ光のスポット形状を
このようにすることにより、光磁気ディスク内の温度勾
配が、図1中(b)及び図2中(b)に示すようにな
る。ここで、図1中(b)にはラジアル方向の温度分布
を示し、図1中(b)にはタンジェンシャル方向の温度
分布を示している。
【0029】図1中(b)に示すように、スポットSP
の略中心からラジアル方向への温度変化はラジアル方向
にいくに従い次第に低くなる。
【0030】図2中(b)に示すように、スポットSP
の略中心からタンジェンシャル方向への温度変化は、前
方(図において右方向)にいくに従い次第に低下する。
また、図において矢印R方向が当該光磁気ディスクの回
転による媒体移動方向とされているので、後方(図にお
いて左方向)への温度変化は、後方にいくに従い次第に
高くなり、スポットの中心より後方で最高温度を示す。
例えば、この図2中(b)は、上述した図8中(b)の
温度分布に対応される。また、図2(b)中の位置Xs
における温度Tsはスイッチング層のキュリー温度であ
る。よって、スイッチング層における位置Xsの後方の
領域で磁性が消失されて、この領域に対応される移動層
において磁区の移動が発生する。
【0031】上述したようなスポット形状にすることに
より、光磁気ディスク内の温度分布において、メイント
ラック202の再生用レーザ光照射位置からラジアル方
向への温度勾配が、再生用レーザ光照射位置におけるタ
ンジェンシャル方向への温度勾配よりもなだらかになさ
れる。
【0032】また、このような温度分布に対応して、ラ
ジアル方向における磁壁エネルギーσ及び磁壁に作用す
る力Fの分布が図1中(c)に示すようになり、また、
タンジェンシャル方向における磁壁エネルギーσ及び磁
壁に作用する力Fの分布が図2中(c)に示すようにな
る。
【0033】以上のように、再生用レーザ光照射位置に
おける温度分布について、上述したように、ラジアル方
向とタンジェンシャル方向との温度勾配の関係を持たせ
ることにより、隣接トラック201,203からの駆動
力よりも優勢とされたメイントラック202中の駆動力
により移動層の磁壁を移動させることができる。
【0034】よって、光磁気ディスク再生方法により、
記録トラックのトラック幅が狭く、かつ隣接する記録ト
ラック同士が磁気的に分離されていない光磁気ディスク
であって、隣接する記録トラックにもかかるような大き
な径とされたスポットの場合でも、隣接する記録トラッ
クの磁壁の移動もないので、クロストークの発生を防止
して再生することができる。
【0035】また、換言すれば、このような光磁気ディ
スク再生方法によれば、記録トラック同士を磁気的に分
離することや基板の工夫等の必要もなく、さらにトラッ
クピッチが詰められることによる高密度記録が可能な光
磁気ディスクの提供が可能になる。
【0036】なお、上述したような温度分布はスポット
形状を楕円形状とすることにより発生させることに限定
されるものではなく、スポット形状を他の形状にするこ
とや加熱手段を他の構成とすることにより発生させるこ
ともできる。
【0037】次に、光磁気ディスクにおいて上述したよ
うな温度分布を発生させる本発明の実施の形態の光磁気
ディスク装置における構成例を挙げて具体的に説明す
る。
【0038】光磁気ディスク装置は、図3に示すよう
に、レーザ光を出射する光源であるレーザダイオード2
1と、光磁気ディスクの所望の位置にレーザダイオード
21から出射されたレーザ光を所定の位置に再生用レー
ザ光として集光させるコリメートレンズ21及び対物レ
ンズ23とを備えている。
【0039】レーザダイオード21は、光磁気ディスク
上における再生用レーザ光のスポット形状が図1中
(a)又は図2中(a)に示すように略楕円形状とされ
るようなレーザ光を出射する。すなわち、レーザダイオ
ード21が出射するレーザ光そのものが略楕円形状(図
3中において示すような長軸の径L1>短軸の径L2の関
係を有した楕円形状)とされている。このようなレーザ
ダイオード21から出射されたレーザ光はコリメートレ
ンズ22に入射される。
【0040】コリメートレンズ22は、入射されたレー
ザ光を平行光束にする。このコリメートレンズ22によ
り平行光束とされたレーザ光は対物レンズ23に入射さ
れる。
【0041】対物レンズ23は、コリメートレンズ22
において平行光束とされたレーザ光を光磁気ディスク上
に集光する。
【0042】以上のような構成を有することにより、光
磁気ディスク装置は、レーザダイオード21から略楕円
形状として出射されたレーザ光を、コリメートレンズ2
2及び対物レンズ23により、光磁気ディスクの所望位
置(記録トラック201,202,203)に照射する
ことができる。そして、光磁気ディスク200における
レーザ光のスポット形状が楕円形状とされて、再生用レ
ーザ光照射位置における温度勾配が上述したようにタン
ジェンシャル方向よりもラジアル方向の方がなだらかに
されることから、クロストークなくメイントラック20
2から情報信号を再生することができる。
【0043】図4には、実施の形態である光磁気ディス
ク装置31の具体的な構成を示している。この光磁気デ
ィスク装置31は、光磁気ディスク200に対する情報
信号の記録及び再生を行う情報記録再生装置として構成
されている。
【0044】光磁気ディスク装置31を構成する各部に
ついて、光磁気ディスク200に記録されている情報信
号の再生の際の処理に従って説明する。ここで、対物レ
ンズ23、第1のビームスプリッタ36、第2のビーム
スプリッタ39、第2の光検出器41、検出子45、集
光レンズ46及び再生信号処理回路47が光磁気ディス
ク200からの反射光に基づいて情報を再生する再生手
段を構成する。
【0045】光磁気ディスク200が装着されると、コ
ントローラ32からスピンドルモータ制御回路33に回
転数等の情報が伝達される。ここで、光磁気ディスク2
00は、スピンドルモータ34の回転軸に取り付けられ
ている図示しないディスク装着部材に装着されており、
スピンドルモータ制御回路33はコントローラ32から
の命令(回転数情報等)に基づいて、このスピンドルモ
ータ34を、所定の回転数になるように制御する。
【0046】次に、コントローラ32は、レーザダイオ
ード21が所定のパワーのレーザ光を出射するように、
レーザ駆動回路35に命令を送る。レーザ駆動回路35
により駆動されたレーザダイオード21から出射された
レーザ光はコリメートレンズ22により平行光束とされ
て第1のビームスプリッタ36に入射される。
【0047】第1のビームスプリッタ36では、コリメ
ートレンズ22により平行光束とされたレーザ光が、対
物レンズ23へ誘導される光束と、出力モニター用光検
出器37へ誘導される光束とに分割される。
【0048】出力モニター用光検出器37では、第1の
ビームスプリッタ36により誘導されてきた光束のパワ
ーが監視される。この出力モニター用光検出器37によ
る検出結果に基づいて、パワー制動回路38が、所定値
からの変動分を補正するようにレーザ駆動回路35の制
御を行う。
【0049】一方、第1のビームスプリッタ36におい
て分割されて対物レンズ23側に誘導された光束は、対
物レンズ23により、光磁気ディスク200の図示しな
い磁性層に焦点が合うように集光される。
【0050】所望の磁性層上に集束されたレーザ光は、
その偏光方向が移動層に記録されている磁化により回転
されて、対物レンズ23に向けて反射される。光磁気デ
ィスク200により反射された反射光は対物レンズ23
により再び平行光束とされ、第1のビームスプリッタ3
6を透過して、第2のビームスプリッタ39に入射され
る。第2のビームスプリッタ39では、対物レンズ23
からの光束が、第1の光検出器40側に向かう光束と、
第2の光検出器41側に向かう光束とに分割される。
【0051】第2のビームスプリッタ39と第1の光検
出器40との間には、集光レンズ42が配置されてお
り、第2のビームスプリッタ39により第1の光検出器
40側に分割された光束は、集光レンズ42により集束
されて、第1の光検出器40上に照射される。
【0052】第1の光検出器40は、光磁気ディスク2
00上に集光されたレーザ光の焦点ずれとメイントラッ
ク202に対するスポットのずれとを検知する機能を有
する。この第1の光検出器40による検知情報は、サー
ボ制御回路43に送られる。サーボ制御回路43は、第
1の光検出器40からの検知情報に基づいて、レンズア
クチュエータ44を駆動する。このレンズアクチュエー
タ44の駆動により、対物レンズ23は移動制御され、
レーザ光が所望位置に焦点ずれなく集光される。
【0053】一方、第2のビームスプリッタ39により
第2の光検出器41側に誘導された光束は、当該第2の
ビームスプリッタ39と当該第2の光検出器41との間
に配設されている検出子45に入射される。
【0054】検出子45は、入射された光束の偏光方向
に応じて、光強度を変化させる機能を有している。この
光検出子45を通過した光束は、集光レンズ46により
光検出器41上に集光される。第2の光検出器41は、
受光量に応じた電気信号を再生信号処理回路47に出力
する。
【0055】再生信号処理回路47では、第2の光検出
器41から出力されてくる電気信号に基づいて情報を再
生する。例えば、再生信号処理回路47は、前置増幅
器、波形等化器及び2値化回路等を備えて構成されてい
る。
【0056】以上のように、光磁気ディスク装置31
は、再生処理に必要な各部を動作させて、光磁気ディス
ク200に記録されている情報を再生する。そして、こ
の光磁気ディスク装置31は、図3に示すような光学系
を備えていることから、クロストークを抑制してメイン
トラック202からの情報信号の再生を行うことができ
る。
【0057】次に、上述した光磁気ディスク装置31に
ついての記録時の動作について説明する。レーザ光の発
光手順については、再生する場合に使用する光学系をそ
のまま使用し、上述した再生時の処理において説明した
手順と同様に行う。そして、後述するように、光磁気デ
ィスク200に情報信号を記録する場合においては、情
報信号の記録を行う記録トラックに隣接する記録トラッ
クを所定温度以下の状態にして行う。
【0058】光磁気ディスク装置31は、記録時には、
レーザ光を所定の値で光磁気ディスク200に集光さ
せ、光磁気ディスク200の所望の記録トラックの記録
用磁性層(メモリ層)をキュリー温度以上に上昇させ
て、当該記録用磁性層への情報信号の記録を行う。
【0059】具体的には、光磁気ディスク装置31は、
コントローラ32が記録情報に基づいて磁気ヘッド駆動
回路48を制御し、磁気ヘッド駆動回路48により駆動
される磁気ヘッド49が記録情報に応じて変調磁界を発
生する。これにより、記録情報が、光磁気ディスク20
0の記録用磁性層に磁化情報(記録マーク)として記録
される。
【0060】例えば、出射されるレーザ光が連続光であ
る場合は通常の磁界変調記録であり、データクロックに
同期したパルス光である場合はレーザパルス照射磁界変
調記録となる。磁界変調方式を使用する場合には、記録
トラックに平行な方向、すなわち線方向に光学限界を超
えて記録マークを小さくすることが容易になる。
【0061】また、光磁気ディスク装置31は、記録時
においては、記録対象としている所望のトラックに隣接
する記録トラックを所定の温度以下にしている。光磁気
ディスク装置31は、再生時には、上述したように、再
生用レーザ光により隣接トラック201,203を加熱
しているが、記録時もこのように隣接する記録トラック
を加熱してしまうと、隣接する記録トラックに記録され
ている情報を破壊してしまい、いわゆるクロスライトに
なる。このようなクロスライトを抑制するため、記録対
象としている所望の記録トラックに隣接する記録トラッ
クを所定の温度以下に抑えている。
【0062】具体的には、光磁気ディスク装置31は、
上述したように再生時においては長軸SPL1がラジアル
方向になるようなスポット形状としているが、記録時に
おいては、長軸がタンジェンシャル方向になるようにス
ポットを形成する。
【0063】そのようなスポットの形成を可能にする構
成として、レーザダイオード21から出射されるレーザ
光の光路上に、ビーム整形するプリズムを配置する。プ
リズムは、入射されるレーザ光をビーム整形して、上記
光磁気ディスク200上におけるスポット形状が所望の
記録トラックに平行な方向に長軸がおかれた略楕円状に
するビーム整形手段である。
【0064】このようなプリズムを備えることにより、
スポット内において、タンジェンシャル方向の温度勾配
は、ラジアル方向の温度勾配よりも急峻になされ、隣接
する記録トラックの温度を所定の温度以下に抑えること
ができる。ここで、所定の温度以下とは、記録層に記録
されている記録情報(磁化)が、消失しないような温度
であって、例えば、その記録用磁性層のキュリー温度以
下である。
【0065】具体的には、図4に示すように、光磁気デ
ィスク31に、このようなプリズム50を、コリメート
レンズ22と第2のビームスプリッタ36との間のレー
ザ光の光路上に移動自在として備える。
【0066】このような構成により、光磁気ディスク装
置31は、記録の命令が出されると、コントローラ32
により図示しない移動手段を駆動させて、再生時にレー
ザ光の光路から外れた場所に位置しているプリズム50
を光路上に移動させる。
【0067】これにより、レーザダイオード21から出
射されてコリメートレンズ22により平行光束とされた
レーザ光は、光路上に移動されたプリズム50により、
楕円上のスポット形状の長軸が、タンジェンシャル方向
におかれるように変換される。すなわち、スポット形状
のラジアル方向の径をφr及びタンジェンシャル方向の
径をφtとした場合に、再生時にはφr>φtとされてス
ポット形状が、記録時には少なくともφr≦φtの関係に
なるようなスポット形状に変換される。
【0068】よって、光磁気ディスク装置31は、記録
時には、隣接する記録トラックの温度を上昇させること
なく、所望の記録トラックに情報信号を記録することが
できる。これにより、記録の対象としている記録トラッ
クに隣接する記録トラックへのクロスライトが抑制され
る。
【0069】次に、楕円形状のスポットの形成を可能に
する他の構成例について説明する。例えば、上述した例
では、レーザダイオード21から出射されたレーザ光そ
のものが楕円形状になっていたが、これに限定されるこ
とはない。レーザダイオード21から略円形状のレーザ
光を出射させて、このレーザ光を楕円形状に変換するこ
ともできる。
【0070】例えば、図5に示すように、光磁気ディス
ク装置31は、レーザ光を楕円形状に変換する構成とし
て、レーザダイオード21から出射されるレーザ光の光
路上に、コリメートレンズ61と、第1の円筒レンズ6
2と、第2の円筒レンズ63とを順番に配置する。
【0071】第1の円筒レンズ62におけるレーザ光が
入射される面62aが凹型の円筒レンズ形状とされてお
り、第2の円筒レンズ63における第1の円筒レンズ6
2に対向され面63aが凸型の円筒レンズ形状とされて
いる。この第1の円筒レンズ62及び第2の円筒レンズ
63が、レーザダイオード21の発する略円形状のレー
ザ光をビーム整形して、光磁気ディスク200上におけ
る再生用レーザ光のスポット形状を所望の記録トラック
にラジアル方向に長軸をおく略楕円状とするビーム整形
手段として機能する。
【0072】これにより、レーザダイオード21から出
射されたレーザ光は、コリメートレンズ61において平
行光束とされて、第1の円筒レンズ62に入射される。
第1の円筒レンズ62では、平行光束とされたレーザ光
が、所望の方向にのみ径が拡散されて楕円形状に変換さ
れ、そして、第2の円筒レンズ63において、平行光束
に矯正される。このような第1の円筒レンズ62及び第
2の円筒レンズ63を介して略楕円形状にビーム整形さ
れた平行光束により、所望の記録トラックのラジアル方
向に長軸がおかれる形状とされたスポットが形成され
る。
【0073】そして、このように機能する第1及び第2
の円筒レンズ62,63を、記録時において、光路上か
ら外すようにすることにより、隣接する記録トラック
(記録トラック201,203)の温度を所定の温度以
下にしながら、所望のトラック(記録トラック202)
に対する記録情報の記録をすることができる。
【0074】さらに、他の構成例として、光磁気ディス
ク装置31は、図6に示すように、レーザダイオード2
1から出射されるレーザ光の光路上であって、コリメー
トレンズ71と対物レンズ73との間に液晶デバイス7
2を備えた構成とすることもできる。
【0075】液晶デバイス72は、コリメートレンズ7
1により平行光束とされて入射されたレーザ光を回折さ
せて、光磁気ディスク200上において、メイントラッ
ク202のラジアル方向に配置される3つのスポットS
1,SP2,SP3を形成させる回折機能を有する。
【0076】液晶デバイス72は、電圧を印加されるこ
とによりレーザ光を回折する。すなわち、この液晶デバ
イス72は、記録時には電圧が印加されて動作して、レ
ーザ光を回折し、再生時に電圧が印加されないので動作
せず、レーザ光を回折しない。
【0077】図7には、このような液晶デバイス72を
備えて構成される光磁気ディスク装置81を示してい
る。光磁気ディスク装置81の構成は、図4に示す光磁
気ディスク装置31と略同一の構成からなる。この図7
に示す光磁気ディスク装置81おいて、図4に示す光磁
気ディスク装置31と同一の構成部分については、図4
に示す光磁気ディスク装置31の構成部分と同一の番号
を付して説明を省略する。なお、レーザダイオード21
から出射されるレーザ光の形状は、図4に示す光磁気デ
ィスク装置31と同様に略楕円形状である。
【0078】この光磁気ディスク装置81は、再生時に
は、液晶デバイス駆動回路74により液晶デバイス72
に電圧を印加する。これにより、図6に示したように、
メイントラック202上に再生用のスポット202が形
成され、隣接トラック201,203にサイドスポット
201,203が形成される。よって、サイドスポット
SP1,SP3が熱源になり、メイントラック202の再
生用レーザ光照射位置から当該メイントラック202の
ラジアル方向への温度勾配が、再生用レーザ光照射位置
におけるメイントラック202のタンジェンシャル方向
への温度勾配よりもなだらかになる。
【0079】一方、記録時には、光磁気ディスク装置8
1は、液晶デバイス72を駆動させないで、長軸がタン
ジェンシャル方向になるような単一の楕円形状とされて
いるスポットにより所望の記録トラックへ情報信号を記
録する。
【0080】このように光磁気ディスク装置81を構成
することにより、クロスライトを抑制して所望の記録ト
ラックへ情報を記録することができるとともに、クロス
トークを抑制してスポットSP2内に位置するイントラ
ック202から情報を再生することができる。
【0081】なお、上述した例では、液晶デバイス72
により3つのスポットを形成することについて説明して
いるが、これに限定されることなく、3つ以上のスポッ
トを光磁気ディスク上に形成させて、光磁気ディスク2
00内において上述したような温度勾配を発生させるこ
ともできる。
【0082】また、上述した例では、回折機能を有する
ものを液晶デバイス72として構成された例について説
明したが、これに限定されない。例えば、液晶デバイス
72に代わり、回折機能を有するものとして、通常の回
折格子部品を用いても良い。この場合は、記録時に、こ
の回折格子部品は、光路から外される。
【0083】また、ラジアル方向の温度分布が、タンジ
ェンシャル方向の温度分布よりもなだらかにするため
に、いくつかの例を挙げて説明したがこれに限定されな
い。上述した例では、再生用レーザ光の光源であるレー
ザダイオード21から出射されるレーザ光を利用してメ
イントラック202のラジアル方向を加熱しているお
り、すなわちレーザダイオード21が加熱手段としての
機能を併有しているが、例えば、レーザダイオード21
とは別の光源を加熱手段として設けることもできる。こ
の場合、別の光源からレーザ光をメイントラック202
のラジアル方向に照射し、ラジアル方向の温度勾配を、
タンジェンシャル方向の温度勾配よりもなだらかにす
る。さらに、加熱手段はレーザ光を利用するレーザダイ
オード等の光源に限定されるものでもなく、伝熱により
トラックの所望の位置の温度を上昇させるようなもので
あっても良い。
【0084】また、本発明の実施の形態である光磁気デ
ィスク装置は、光磁気ディスク200内の温度分布のラ
ジアル方向とタンジェンシャル方向との非対象性をさら
に顕著にするような構成を有することもできる。例え
ば、図3に示すような構成によりレーザダイオード21
から出射される略楕円形状とされるレーザ光の光路上
に、当該レーザ光による光磁気ディスク200上におけ
るスポット形状の長軸の径SPL1を更にラジアル方向に
延ばして径SPL12にする光学部品を備える。すなわ
ち、このような光学部品を備えた場合、当該光学部品を
有しない場合のスポット(長軸の径SPL1、短軸の径S
L2のスポット)と当該光学部品を備えた場合のスポッ
ト(長軸の径SPL12、長軸の径SPL12とされた場合に
おける短軸の径がSPL22のスポット)との関係は、
(SPL1/SPL2)<(SPL12/SPL22)となる。
【0085】このように、光磁気ディスク200内の温
度分布のラジアル方向とタンジェンシャル方向との非対
象性をさらに顕著にするような構成を有することによ
り、光磁気ディスク装置は、再生時のクロストークをさ
らに抑制することができる。
【0086】さらに、上述した光磁気ディスク装置81
は、記録時に、プリズム50を光路上に移動させてクロ
スライトを抑制しているが、記録及び再生に係わらずプ
リズム50を移動させることなく、プリズム50をレー
ザ光の光路上に常時配置するようにして、記録時及び再
生時に応じてレーザ光の光軸を回転中心として回転させ
ることによっても、上述したように、再生時のクロスト
ークをさらに抑制することができる。
【0087】具体的には、記録時に上述したようにレー
ザ光の長軸をタンジェンシャル方向に変換するように当
該レーザ光の光路上に配置されているプリズム50を、
再生時において、光軸を中心にして90°回転させる。
【0088】このように上述したようなプリズム50を
光路上に常設して記録時及び再生時に応じて回転させる
ことにより、記録時には上述したようにクロスライトを
抑制することができることに加えて、上述したように、
再生時にはラジアル方向とタンジェンシャル方向の温度
分布との非対称を顕著にすることができるようになり、
これにより、さらにクロストークを抑制した再生が可能
になる。
【0089】
【発明の効果】本発明に係る情報再生方法は、所望の記
録トラックの再生用レーザ光照射位置から当該所望の記
録トラックに対して垂直な方向への温度勾配を、再生用
レーザ光照射位置における当該所望の記録トラックに平
行な方向への温度勾配よりもなだらかにして、当該所望
の記録トラックから情報信号を再生することにより、隣
接する記録トラックからの磁区の移動を抑制して、所望
の記録トラックから情報信号を再生することができる。
【0090】これにより、情報再生方法は、隣接トラッ
ク同士を磁気的に分離されていない磁壁移動型の光磁気
情報記録媒体を使用しても、良好な再生特性を得ること
ができる。
【0091】また、本発明に係る光ディスク装置は、レ
ーザ光を出射する光源を備え、所望の記録トラックの再
生用レーザ光照射位置から当該所望の記録トラックに対
して垂直な方向への温度勾配を、再生用レーザ光照射位
置における当該所望の記録トラックに平行な方向への温
度勾配よりもなだらかにして、当該所望の記録トラック
から情報信号を再生することにより、所望の記録トラッ
クから情報信号を再生するためのレーザ光を照射して
も、所望の記録トラック内の温度勾配に対して、隣接す
る記録トラックへの温度勾配をなだらかにすることによ
り、隣接する記録トラックからの磁区の移動を抑制し
て、所望の記録トラックからの情報信号を再生すること
ができる。
【0092】これにより、光ディスク装置は、隣接トラ
ック同士を磁気的に分離されていない磁壁移動型の光磁
気情報記録媒体を使用しても、良好な再生特性を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光磁気ディスク装置が光
磁気ディスクに照射する再生用レーザ光のスポット形
状、及びそのスポット形状により発生する光磁気ディス
ク内のラジアル方向の温度分布等を示す図である。
【図2】上述した光磁気ディスク装置が光磁気ディスク
に照射する再生用レーザ光のスポット形状、及びそのス
ポット形状により発生する光磁気ディスク内のタンジェ
ンシャル方向の温度分布等を示す図である。
【図3】上述した光磁気ディスク装置の光学系であっ
て、所望の記録トラックの再生用レーザ光照射位置から
当該所望の記録トラックのラジアル方向への温度勾配
を、再生用レーザ光照射位置における当該所望の記録ト
ラックのタンジェンシャル方向への温度勾配よりもなだ
らかにすることを可能にするものを示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の光磁気ディスク装置の構
成を示す図である。
【図5】上述した光磁気ディスク装置の図3とは異なる
光学系であって、所望の記録トラックの再生用レーザ光
照射位置から当該所望の記録トラックのラジアル方向へ
の温度勾配を、再生用レーザ光照射位置における当該所
望の記録トラックのタンジェンシャル方向への温度勾配
よりもなだらかにすることを可能にするものを示す斜視
図である。
【図6】上述した光磁気ディスク装置の図3及び図5と
は異なる光学系であって、所望の記録トラックの再生用
レーザ光照射位置から当該所望の記録トラックのラジア
ル方向への温度勾配を、再生用レーザ光照射位置におけ
る当該所望の記録トラックのタンジェンシャル方向への
温度勾配よりもなだらかにすることを可能にするものを
示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の光磁気ディスク装置
の構成を示す図である。
【図8】DWDD再生方式を説明するために使用した図
である。
【符号の説明】
21 レーザダイオード、22 コリメートレンズ、2
3 対物レンズ、31光磁気ディスク装置、47 再生
信号処理回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックが隣接して形成されている
    磁壁移動型の光磁気情報記録媒体に再生用レーザ光を照
    射して所望の記録トラックから情報信号を再生する情報
    再生方法であって、 上記所望の記録トラックの再生用レーザ光照射位置から
    当該所望の記録トラックに対して垂直な方向への温度勾
    配を、上記再生用レーザ光照射位置における当該所望の
    記録トラックに平行な方向への温度勾配よりもなだらか
    にして、当該所望の記録トラックから上記情報信号を再
    生することを特徴とする情報再生方法。
  2. 【請求項2】 上記光磁気情報記録媒体上における上記
    再生用レーザ光照射位置に上記所望の記録トラックに対
    して垂直な方向に隣接する部分を加熱することを特徴と
    する請求項1記載の情報再生方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光により加熱することを特徴とす
    る請求項2記載の情報再生方法。
  4. 【請求項4】 記録トラックが隣接して形成されている
    磁壁移動型の光磁気情報記録媒体にレーザ光を照射して
    所望の記録トラックから情報信号を再生する光ディスク
    装置であって、 レーザ光を出射する光源と、 上記レーザ光を上記光磁気情報記録媒体の所望の位置に
    再生用レーザ光として集光させる集光手段と、 上記光磁気情報記録媒体からの反射光に基づいて情報を
    再生する再生手段とを備え、 上記所望の記録トラックの再生用レーザ光照射位置から
    当該所望の記録トラックに対して垂直な方向への温度勾
    配を、上記再生用レーザ光照射位置における当該所望の
    記録トラックに平行な方向への温度勾配よりもなだらか
    にして、当該所望の記録トラックから上記情報信号を再
    生することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記再生用レーザ光照射位置に上記所望
    の記録トラックに垂直な方向に隣接する部分を加熱する
    加熱手段を備えることを特徴とする請求項4記載の光デ
    ィスク装置。
  6. 【請求項6】 上記光源は、上記光磁気情報記録媒体上
    における再生用レーザ光のスポット形状が上記所望の記
    録トラックに垂直な方向に長軸がおかれた略楕円状にな
    る上記レーザ光を出射することを特徴とする請求項4記
    載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 上記光源の発する上記レーザ光をビーム
    整形して、上記光磁気情報記録媒体上における再生用レ
    ーザ光のスポット形状を上記所望の記録トラックに垂直
    な方向に長軸をおく略楕円状とするビーム整形手段を備
    えることを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 上記レーザ光を回折させて、上記光磁気
    情報記録媒体上において、上記所望の記録トラックに垂
    直な方向に配置される3つ以上のスポットを形成させる
    光回折手段を備えることを特徴とする請求項4記載の光
    ディスク装置。
  9. 【請求項9】 上記光回折手段は、電圧が印加されて駆
    動される液晶デバイスであることを特徴とする請求項8
    記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 上記光磁気情報記録媒体に対する情報
    信号の記録及び再生を行う情報記録再生装置として構成
    され、上記光磁気情報記録媒体に上記情報信号を記録す
    る場合には、上記光磁気情報記録媒体から上記情報信号
    を再生する場合に使用する光学系により当該光磁気情報
    記録媒体に対して記録用レーザ光を照射し、上記情報信
    号の記録を行う記録トラックに隣接する記録トラックを
    所定温度以下の状態にすることを特徴とする請求項4記
    載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 上記光源の出射するレーザ光は、上記
    光磁気情報記録媒体上に再生用レーザ光として照射され
    たときにスポット形状が上記所望の記録トラックに垂直
    な方向に長軸がおかれた略楕円状になるものであって、 入射されるレーザ光をビーム整形して、上記光磁気情報
    記録媒体上におけるスポット形状が所望の記録トラック
    に平行な方向に長軸がおかれた略楕円状にするビーム整
    形手段を備え、 上記光磁気情報記録媒体に上記情報信号を記録する場合
    には、再生する場合に光路から外された上記ビーム整形
    手段を上記レーザ光の光路上に移動することを特徴とす
    る請求項10記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 上記光源の発する上記レーザ光をビー
    ム整形して、上記光磁気情報記録媒体上における再生用
    レーザ光のスポット形状を上記所望の記録トラックに垂
    直な方向に長軸をおく略楕円状とするビーム整形手段を
    備え、 上記光磁気情報記録媒体に上記情報信号を記録する場合
    には、上記ビーム整形手段を上記レーザ光の光路から外
    すことを特徴とする請求項10記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 上記レーザ光を回折させて、上記光磁
    気情報記録媒体上において、上記所望の記録トラックに
    垂直な方向に配置される3つ以上のスポットを形成させ
    る光回折手段を備え、 上記光磁気情報記録媒体に上記情報信号を記録する場合
    には、上記光回折手段を上記レーザ光の光路から外すこ
    とを特徴とする請求項10記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 電圧が印加されて、上記レーザ光を回
    折させて、上記光磁気情報記録媒体上において、上記記
    録トラックに垂直な方向に配置される3つ以上のスポッ
    トを形成する液晶デバイスを備え、 上記光磁気情報記録媒体に上記情報信号を記録する場合
    には、上記液晶デバイスの駆動を停止させることを特徴
    とする請求項10記載の光ディスク装置。
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