JP2000305118A - 波長変換レーザ及びその波長変換条件決定方法 - Google Patents

波長変換レーザ及びその波長変換条件決定方法

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JP2000305118A JP11113838A JP11383899A JP2000305118A JP 2000305118 A JP2000305118 A JP 2000305118A JP 11113838 A JP11113838 A JP 11113838A JP 11383899 A JP11383899 A JP 11383899A JP 2000305118 A JP2000305118 A JP 2000305118A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力で高品質な波長変換レーザビームを高
効率かつ安定に発生させることのできる波長変換レーザ
及びその波長変換条件決定方法を得る。 【解決手段】 波長変換の基本波となる基本波レーザビ
ームを発生する基本波レーザ101、基本波レーザビー
ムの波長を変換する波長変換素子301、及び基本波レ
ーザビームの波長変換素子におけるビーム径を調整する
ビーム径調整手段4を備え、上記ビーム径を高効率波長
変換条件を満たすように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを高効率かつ安定に発生させる
ことのできる波長変換レーザ及びその波長変換条件決定
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図35は、例えば文献1(Optical Elec
tronics,4th ed.,Saunders College Publishing,a
division of Holt,Rinehart and Winston,Inc., 199
1,277頁)に示された従来の波長変換レーザを示す構成
図である。図35において、1は波長変換の基本波とな
る基本波レーザビームを発生する基本波レーザ、2は基
本波レーザ1から発せられた基本波レーザビーム、3は
基本波レーザビーム2の波長を変換する波長変換素子、
4は基本波レーザビーム2のビーム径を調整するレンズ
からなるビーム径調整手段、5は波長変換レーザビーム
である。また、lは波長変換素子の長さ、wは波長変換
素子3内に集光された基本波レーザビーム2のビームウ
エスト半径である。
【0003】従来の波長変換レーザは、上記のように構
成されており、基本波レーザ1から発せられた基本波レ
ーザビーム2は、ビーム径調整手段4により波長変換素
子3内に集光され、集光された基本波レーザビームのウ
エスト半径はwとなる。波長変換素子3は、基本波レー
ザビーム2の波長を波長変換レーザビーム5の波長に変
換するように構成されており、波長変換素子3に集光さ
れた基本波レーザビーム2は、長さlの波長変換素子3
を通過するうちに、その一部が波長変換され、波長変換
レーザビーム5となる。
【0004】波長変換素子における波長変換効率につい
ては、文献2(R. C. Eckardt,H. Masuda,Y. X.
Fan,and R. L. Byer,IEEE J. Quantum. Electro
n.,Vol. 26,1990,922-933頁)および文献3(G.
D. Boyd and D. A. Cleinman,J. Appl. Phys.
Vol. 39,1968,3597-3638頁)に詳しく理論式が記
載されている。図36は従来の波長変換レーザにおける
波長変換レーザビームの平均パワーの実験値と理論計算
値を基本波レーザビームの平均パワーに対して示したも
のであり、実験値は理論値より低い値となった。
【0005】また、図37は従来の波長変換レーザにお
ける理論式により求めた波長変換効率の理論計算値を基
本波レーザビームのビームウエスト半径に対して示した
ものであり、ビームウエスト半径が小さいほど高波長変
換効率が期待された。また、理論式によれば、基本波レ
ーザビームのビームウエスト半径だけでなく、基本波レ
ーザビームの平均パワーが高いほど、ビーム品質が高い
ほど、周波数が低いほど、パルス幅が短いほど、また、
波長変換素子の長さが長いほど、高波長変換効率が期待
された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の波長変換レーザでは、波長変換素子3に高出力
の基本波レーザビーム2を実際に入射させても、図36
に示すように、文献2及び3に記載された理論式から計
算される波長変換効率を得ることができず、計算どおり
の高出力波長変換レーザビームを得ることができなかっ
た。
【0007】また、従来の波長変換レーザでは、基本波
レーザビーム2の平均パワーを上げる、ビーム品質を上
げる、ビーム径を小さくする、周波数を低くする、パル
ス幅を短くする、あるいは、波長変換素子3の長さを長
くするなどの方法を用いると、波長変換レーザビーム5
の平均パワーが不安定になる、波長変換素子3が破壊す
るなどの問題が生じ、高出力の波長変換レーザビームを
安定に得ることができなかった。
【0008】この発明は係る問題点を解決するためにな
されたものであり、高出力で高品質な波長変換レーザビ
ームを高効率に発生することのできる波長変換レーザを
得ることを目的としている。
【0009】また、高出力で高品質な波長変換レーザビ
ームを安定に発生することのできる波長変換レーザを得
ることを目的としている。
【0010】また、高出力で高品質な波長変換レーザビ
ームを高効率かつ安定に発生することのできる波長変換
レーザを得ることを目的としている。
【0011】また、波長変換レーザにおいて高出力で高
品質な波長変換レーザビームを高効率に発生させること
のできる波長変換レーザの波長変換条件決定方法を得る
ことを目的としている。
【0012】さらに、波長変換レーザにおいて高出力で
高品質な波長変換レーザビームを安定に発生させること
のできる波長変換レーザの波長変換条件決定方法を得る
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る波長変換
レーザは、波長変換の基本波となる基本波レーザビーム
を発生する基本波レーザと、上記基本波レーザから発生
する基本波レーザビームのビーム径を調整するビーム径
調整手段と、上記ビーム径調整手段を介した基本波レー
ザビームの波長を変換する波長変換素子とを備え、上記
波長変換素子における基本波レーザビームを高効率波長
変換条件を満たすビームウエスト半径に設定することを
特徴とするものである。
【0014】また、上記高効率波長変換条件は、基本波
レーザビームのビームウエスト半径を、波長変換効率理
論式と高効率波長変換条件計算式に基づいて求められる
波長変換効率の最高値付近の上限値と下限値を含む所定
範囲に設定することを特徴とするものである。
【0015】また、上記高効率波長変換条件は、ビーム
品質、基本波レーザビームの平均パワー、波長変換素子
内におけるビームウエスト半径、パルス周波数、パルス
の半値全幅、または波長変換素子の長さをパラメータと
して設定することを特徴とするものである。
【0016】また、上記波長変換素子に入射する基本波
レーザビームのパワーを調整するパワー調整手段をさら
に備えたことを特徴とするものである。
【0017】また、他の発明に係る波長変換レーザは、
波長変換の基本波となる基本波レーザビームを発生する
基本波レーザと、上記基本波レーザから発生する基本波
レーザビームのビーム径を調整するビーム径調整手段
と、上記ビーム径調整手段を介した基本波レーザビーム
の波長を変換する波長変換素子とを備え、上記波長変換
素子における基本波レーザビームを安定波長変換条件を
満たす値に設定することを特徴とするものである。
【0018】また、さらに他の発明に係る波長変換レー
ザは、波長変換の基本波となる基本波レーザビームを発
生する基本波レーザと、上記基本波レーザから発生する
基本波レーザビームのビーム径を調整するビーム径調整
手段と、上記ビーム径調整手段を介した基本波レーザビ
ームの波長を変換する波長変換素子とを備え、上記波長
変換素子における基本波レーザビームを高効率波長変換
条件及び安定波長変換条件を満たす値に設定することを
特徴とするものである。
【0019】また、上記波長変換素子に入射する基本波
レーザビームのパワーを調整するパワー調整手段と、上
記波長変換素子を囲み当該波長変換素子の温度を制御す
る温度制御手段とをさらに備えたことを特徴とするもの
である。
【0020】また、上記安定波長変換条件は、上記波長
変換素子の温度変化率とすることを特徴とするものであ
る。
【0021】また、上記波長変換素子の断面方向の温度
変化率を9.2℃/mm以下に設定することを特徴とす
るものである。
【0022】また、上記波長変換素子は、セシウム・リ
チウム・ボレイト(CsLiB61 0:CLBO)結晶
からなることを特徴とするものである。
【0023】また、波長変換効率理論式より求めた波長
変換効率をηtheo、基本波レーザビームの入射平均強度
をIin、上記波長変換素子の長さをlとしたとき、高効
率波長変換条件となる波長変換効率ηは、 η=ηtheo×2.3911(Iin×l)-0.3618 であることを特徴とするものである。
【0024】また、上記基本波レーザは、波長532n
mの基本波レーザビームを発生する半導体レーザ励起波
長変換Nd:YAGレーザであることを特徴とするもの
である。
【0025】また、上記基本波レーザビームのパワー
は、50W以上であることを特徴とするものである。
【0026】また、この発明に係る波長変換レーザの波
長変換条件設定方法は、波長変換の基本波となる基本波
レーザビームを発生する基本波レーザと、上記基本波レ
ーザから発生する基本波レーザビームのビーム径を調整
するビーム径調整手段と、上記ビーム径調整手段を介し
た基本波レーザビームの波長を変換する波長変換素子と
を備えた波長変換レーザにおいて、波長変換効率理論式
と高効率波長変換条件計算式を用いて上記波長変換素子
への上記基本波レーザビームの入射条件を決定すること
を特徴とするものである。
【0027】さらに、他の発明に係る波長変換レーザの
波長変換条件決定方法は、波長変換の基本波となる基本
波レーザビームを発生する基本波レーザと、上記基本波
レーザから発生する基本波レーザビームのビーム径を調
整するビーム径調整手段と、上記ビーム径調整手段を介
した基本波レーザビームの波長を変換する波長変換素子
とを備えた波長変換レーザにおいて、上記波長変換素子
の温度変化率から上記波長変換素子への上記基本波レー
ザビームの入射条件を決定することを特徴とするもので
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る波長変換レーザを示す構成図であ
る。図1において、101は波長変換の基本波となる例
えば波長532nmの基本波レーザビーム201を発す
る半導体レーザ励起波長変換Nd:YAGレーザからな
る基本波レーザ、301は基本波レーザビームの波長を
変換するセシウム・リチウム・ボレイト(CsLiB6
10:CLBO)結晶からなる波長変換素子、4は基本
波レーザビームのビーム径を調整するレンズからなるビ
ーム径調整手段、501は例えば波長266nmの波長
変換レーザビームである。また、l30 1は波長変換素子
の長さ、w201は波長変換素子301内に集光された基
本波レーザビーム201のビームウエスト半径である。
【0029】このように構成された波長変換レーザにお
いては、基本波レーザ101から発せられた基本波レー
ザビーム201は、ビーム径調整手段4により波長変換
素子301内に集光され、集光された基本波レーザビー
ムのウエスト半径はw201となる。波長変換素子301
は、基本波レーザビーム201の第2高調波である波長
266nmの波長変換レーザビーム501を発生するよ
うに構成されており、波長変換素子301に集光された
基本波レーザビーム201は、長さl301の波長変換素
子301を通過するうちに、その一部が波長変換され、
波長変換レーザビーム501となる。
【0030】ここで、高効率波長変換条件を求めるため
に必要な波長変換効率理論式について説明する。波長変
換素子301に入射する基本波レーザビーム201の平
均パワーをP1、波長変換効率をηとすると、波長変換
素子301により発生する波長変換レーザビーム501
の平均パワーP2は、P2=η・P1で与えられる。波
長変換効率ηは、基本波レーザビーム201の平均パワ
ーP1に比例するため、波長変換因子γを用いて表せ
ば、η=γ・P1となる。基本波レーザビーム201の
ビーム強度分布がガウス形状を有する場合、波長変換因
子γは、式(1)で与えられる。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、ωは基本波レーザビーム201の
角周波数、deffは波長変換素子301の実効非線形光
学定数、kは基本波レーザビーム201の波数、nは波
長変換レーザビーム501の波長における波長変換素子
301の屈折率、ε0は真空中の誘電率、Cは光速、l
は波長変換素子301の長さ、Δkは基本波レーザビー
ム201と波長変換レーザビーム501の位相不整合
量、h(B,ξ)は集光因子である。また、Bはウォーク
オフパラメーターで、波長変換素子301のウォークオ
フ角をρとすると、ウォークオフパラメーターBは、式
(2)で与えられる。
【0033】
【数2】
【0034】さらに、ξは集光パラメーターで、基本波
レーザビーム201の波長変換素子301内におけるウ
エスト半径をw0とすれば、集光パラメーターξは、式
(3)で与えられる。
【0035】
【数3】
【0036】ここで、t=2B√(2ξ)とおけば、集
光因子h(B,ξ)は、式(4)で表される。
【0037】
【数4】
【0038】また、ここで、基本波レーザ101として
パルスレーザを用いた場合のパルス周波数freq、パ
ルスの半値全幅dt時の波長変換効率ηpulseは、式
(5)となる。
【0039】
【数5】
【0040】また、波長変換素子301内を基本波レー
ザビーム201が伝搬するにつれて、基本波レーザビー
ム201の一部が波長変換レーザビーム501に変換さ
れて、基本波レーザビームの平均パワーが減衰すること
を考慮した場合の波長変換効率ηobserveは、式(6)
となる。
【0041】
【数6】
【0042】以上説明したものが波長変換効率理論式で
ある。上記波長変換効率理論式を用いた以下における計
算では、セシウム・リチウム・ボレイト(CsLiB6
10:CLBO)結晶の定数である実効非線形光学定数
eff=0.85pm/V、ウォークオフ角ρ=1.8
3°、屈折率n=1.46を用いている。
【0043】次に、高効率波長変換条件を求めるための
実験結果について説明する。図2は、図1の構成におい
て、ビーム品質M2=12の基本波レーザビーム201
の平均パワーP201、ビームウエスト半径w201、パルス
周波数f201、パルス幅dt201、および、波長変換素子
301の長さl301をそれぞれ変化させて測定した実験
波長変換効率ηexpの上記理論波長変換効率計算式によ
り計算した理論波長変換効率ηtheoに対する割合を波長
変換素子301への基本波レーザビーム201の入射平
均強度Iinと波長変換結晶301の長さl301の積に対
して示したものである。図2において、黒丸印は実験
値、直線は実験値の外挿線を表している。
【0044】なお、上記ビーム品質M2とは、レーザビ
ームの収束性を表す指標として知られているもので、波
長λ、ビームウエスト直径φ0、ビームの開き角(全
角)2θのビームのM2値は、同じ波長のガウスビーム
を同じ直径に絞った場合の開き角(全角)2θ0に対す
る比で表され、M2=θ/θ0となる。
【0045】図2からわかるように、黒丸印で示す実験
値は、両対数表示することにより、基本波レーザビーム
201の平均パワーP201、ビームウエスト半径w201
パルス周波数f201、パルス幅dt201、および、波長変
換素子301の長さl301にかかわらず、ほぼ直線上に
並ぶ。図における外挿線は、実験値を図上で直線近似し
て求めたもので、この外挿線を表す式ηexp/ηtheo
2.3911(Iin×l301)-0.3618をこの発明に
おける高効率波長変換条件計算式とする。この高効率波
長変換条件計算式及び上記波長変換効率理論式を用いる
ことにより、波長変換レーザビーム出力をほぼ正確に計
算することができる。
【0046】すなわち、この発明において、波長変換効
率理論式より求めた波長変換効率をηtheo、基本波レー
ザビームの入射平均強度をIin、上記波長変換素子の長
さをlとしたとき、高効率波長変換条件となる波長変換
効率ηを、 η=ηtheo×2.3911(Iin×l)-0.3618 としている。
【0047】さらに、高効率波長変換条件について説明
する。図3は、図1の構成において、基本波レーザビー
ム201の平均パワーP201=150W、パルス周波数
201=10kHz、パルス幅dt201=80ns、およ
び、波長変換素子301の長さl301=15mmとした
場合の上記波長変換効率理論式および高効率波長変換条
件計算式より計算した波長変換効率を基本波レーザビー
ム201のビームウエスト半径w201に対して示したも
のである。
【0048】図3からわかるように、波長変換効率は,
ビームウエスト半径w201に対して上に凸の曲線とな
り、最高値h0を持つ。波長変換効率が最高値h0とな
るビームウエスト半径w0で基本波レーザビーム201
を波長変換結晶301に入射させることが最高波長変換
条件である。また、波長変換効率の最高値h0の90%
の波長変換効率はh1であり、波長変換効率がh1とな
るビームウエスト半径はwlとwuの2点存在する。
【0049】この発明においては、このwlとwuの間
のビームウエスト半径w201、すなわちwl≦w201≦w
uの関係を満たすビームウエスト半径w201で基本波レ
ーザビーム201を波長変換結晶301に入射させるこ
とを高効率波長変換条件とする。
【0050】このような高効率波長変換条件を満たすこ
とにより、安定に、高出力で高品質な波長変換レーザビ
ームを発生させることのできる波長変換レーザを得るこ
とができ、また、計算値通りの波長変換レーザ出力を得
ることができる。
【0051】実施の形態2.上述した実施の形態1で述
べた高効率波長変換条件は、同波長のレーザ及び同種の
波長変換素子を用いる場合、基本波レーザビームの平均
パワー、波長変換素子内におけるウエスト半径、パルス
周波数、パルスの半値全幅、および波長変換素子の長さ
をパラメータとして変化する。
【0052】以下、図1の構成において、波長532n
mの基本波レーザ101およびセシウム・リチウム・ボ
レイト(CsLiB610:CLBO)結晶からなる波
長変換素子301を用いた場合について、ビーム品質を
変えたときの各パラメータによって高効率波長変換条件
を表すビームウエスト半径について説明する。
【0053】図4は、図1の構成において、ビーム品質
2=1、パルス周波数10kHz、パルス幅80ns
で平均パワー可変の基本波レーザ101および長さl
301=15mmの波長変換素子301を用いた場合に対
して、平均パワーをパラメータとして計算した波長変換
効率を基本波レーザビーム201のウエスト半径に対し
て示したものであり、図中の曲線は、ウエスト半径2m
mの点において下からそれぞれ基本波レーザビーム平均
パワーP201=50,100,150,200,30
0,400,500Wの場合のものである。
【0054】また、図5は図4より求めた高効率波長変
換条件を基本波レーザビーム平均パワーP201に対して
両対数表示で示したものである。図において、黒丸印
は、高効率波長変換条件の上限wu2、黒三角印は、高
効率波長変換条件の下限wl2を示しており、実線は、
高効率波長変換条件の上限値を図上で直線近似して求め
た外挿線、破線は、高効率波長変換条件の下限値を図上
で直線近似して求めた外挿線を示している。この場合の
高効率波長変換条件の上限値は、wu2=0.0644
021×P201 0.44567によって表され、高効率波長変換
条件の下限値は、wl2=0.0193286×P201
0.4884によって表すことができる。
【0055】本実施の形態2では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl2≦w201≦wu2の関係を満たすよ
うに設定されているので、安定に、高出力で高品質な波
長変換レーザビームを発生させることのできる波長変換
レーザを得ることができる。また、高効率波長変換条件
を満たすようにビームウエスト半径を設定されているの
で、ほぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変
換レーザ出力を得ることができる。
【0056】実施の形態3.図6は、実施の形態2のビ
ーム品質M2=1をM2=5に変えた時の平均パワーをパ
ラメータとして計算した波長変換効率を基本波レーザビ
ーム201のウエスト半径に対して示したものであり、
図中の曲線は、ウエスト半径2mmの点において下から
それぞれ基本波レーザビーム平均パワーP201=50,
100,150,200,300,400,500Wの
場合のものである。
【0057】また、図7は図6より求めた高効率波長変
換条件を基本波レーザビーム平均パワーP201に対して
両対数表示で示したものである。図において、黒丸印
は、高効率波長変換条件の上限値wu3、黒三角印は、
高効率波長変換条件の下限値wl3を示しており、実線
は、高効率波長変換条件の上限値を図上で直線近似して
求めた外挿線、破線は、高効率波長変換条件の下限値を
図上で直線近似して求めた外挿線を示している。この場
合の高効率波長変換条件の上限値は、wu3=0.07
34176×P201 0.44018によって表され、高効率波長
変換条件の下限値は、wl3=0.00966496×
201 0.60726によって表すことができる。
【0058】本実施の形態3では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl3≦w201≦wu3の関係を満たすよ
うに設定されているので、安定に、高出力で高品質な波
長変換レーザビームを発生させることのできる波長変換
レーザを得ることができる。また、高効率波長変換条件
を満たすようにビームウエスト半径を設定したので、ほ
ぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変換レー
ザ出力を得ることができる。
【0059】実施の形態4.図8は、実施の形態2のビ
ーム品質M2=1をM2=10に変えた時の平均パワーを
パラメータとして計算した波長変換効率を基本波レーザ
ビーム201のウエスト半径に対して示したものであ
り、図中の曲線は、ウエスト半径2mmの点において下
からそれぞれ基本波レーザビーム平均パワーP201=5
0,100,150,200,300,400,500
Wの場合のものである。
【0060】また、図9は図8より求めた高効率波長変
換条件を基本波レーザビーム平均パワーP201に対して
両対数表示で示したものである。図において、黒丸印
は、高効率波長変換条件の上限値wu4、黒三角印は、
高効率波長変換条件の下限値wl4を示しており、実線
は、高効率波長変換条件の上限値を図上で直線近似して
求めた外挿線、破線は、高効率波長変換条件の下限値を
図上で直線近似して求めた外挿線を示している。この場
合の高効率波長変換条件の上限値は、wu4=0.05
62341×P201 0.49797によって表され、高効率波長
変換条件の下限値は、wl4=0.00528689×
201 0.69888によって表すことができる。
【0061】本実施の形態4では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl4≦w201≦wu4の関係を満たすよ
うに設定されているので、安定に、高出力で高品質な波
長変換レーザビームを発生させることのできる波長変換
レーザを得ることができる。また、高効率波長変換条件
を満たすようにビームウエスト半径を設定したので、ほ
ぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変換レー
ザ出力を得ることができる。
【0062】上記実施の形態2、3、4では、平均パワ
ー可変な基本波レーザを用いる場合について説明した
が、平均パワー一定の基本波レーザを用い、基本波レー
ザ101外部に例えば基本波レーザビームの波長に対す
る半波長板と偏光子からなるパワー調整装置(図示せ
ず)を設け、基本波レーザ101外部で波長変換素子3
01に入射する基本波レーザビームの平均パワーを制御
しても良い。
【0063】また、上記実施の形態2、3、4では、波
長532nm、ビーム品質M2=1,5,10、パルス
周波数10kHz、パルス幅80nsの基本波レーザビ
ームを発する半導体レーザ励起波長変換Nd:YAGレ
ーザからなる基本波レーザの場合についてのみ示した
が、その他の波長、ビーム品質、パルス周波数、パルス
幅の基本波レーザビームを発する基本波レーザを用いて
も良い。
【0064】実施の形態5.図10は、図1の構成にお
いて、平均パワー100W、パルス周波数10kHz、
パルス幅80nsでビーム品質可変の基本波レーザ10
1および長さl301=15mmの波長変換素子301を
用いた場合に対して、ビーム品質をパラメータとして計
算した波長変換効率を基本波レーザビーム201のウエ
スト半径に対して示したものであり、図中の曲線は、上
からそれぞれ基本波レーザビーム201のビーム品質M
2=1,2,5,8,10,15,20の場合のもので
ある。
【0065】また、図11は図10より求めた高効率波
長変換条件を基本波レーザビームのビーム品質M2値に
対して両対数表示で示したものである。図において、黒
丸印は、高効率波長変換条件の上限値wu5、黒三角印
は、高効率波長変換条件の下限値wl5を示している。
この場合の高効率波長変換条件の上限値wu5および下
限値wl5は基本波レーザビームのビーム品質にかかわ
らずほぼ一定の値を示している。
【0066】本実施の形態5では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、ビーム品質M2=1の場合の高効率波長変換条件
の上限値wu5=0.50mmおよび下限値wl5=
0.18mmの間、すなわち0.18mm≦w201
0.5mmの関係を満たすように設定されているので、
安定に、高出力で高品質な波長変換レーザビームを発生
させることのできる波長変換レーザを得ることができ
る。また、高効率波長変換条件を満たすようにビームウ
エスト半径を設定したので、ほぼ高効率波長変換条件に
よる計算値通りの波長変換レーザ出力を得ることができ
る。
【0067】実施の形態6.図12は、実施の形態5の
平均パワー100Wを200Wに変えた時のビーム品質
をパラメータとして計算した波長変換効率を基本波レー
ザビーム201のウエスト半径に対して示したものであ
り、図中の曲線は、上からそれぞれ基本波レーザビーム
201のビーム品質M2=1,2,5,8,10,1
5,20の場合のものである。
【0068】また、図13は図12より求めた高効率波
長変換条件を基本波レーザビームのビーム品質M2値に
対して両対数表示で示したものである。図において、黒
丸印は、高効率波長変換条件の上限値wu6、黒三角印
は、高効率波長変換条件の下限値wl6を示している。
この場合の高効率波長変換条件の上限値wu6および下
限値wl6は基本波レーザビームのビーム品質にかかわ
らずほぼ一定の値を示している。
【0069】本実施の形態6では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201はビーム品質M2=1の場合の高効率波長変換条件の
上限値wu6=0.68mmおよび下限値wl6=0.
26mmの間、すなわち0.26mm≦w201≦0.6
8mmの関係を満たすように設定されているので、安定
に、高出力で高品質な波長変換レーザビームを発生させ
ることのできる波長変換レーザを得ることができる。ま
た、高効率波長変換条件を満たすようにビームウエスト
半径を設定したので、ほぼ高効率波長変換条件による計
算値通りの波長変換レーザ出力を得ることができる。
【0070】実施の形態7.図14は、実施の形態5の
平均パワー100Wを300Wに変えた時のビーム品質
をパラメータとして計算した波長変換効率を基本波レー
ザビーム201のウエスト半径に対して示したものであ
り、図中の曲線は、上からそれぞれ基本波レーザビーム
201のビーム品質M2=1,2,5,8,10,1
5,20の場合のものである。また、図15は図14よ
り求めた高効率波長変換条件を基本波レーザビームのビ
ーム品質M2値に対して両対数表示で示したものであ
る。図において、黒丸印は、高効率波長変換条件の上限
値wu7、黒三角印は、高効率波長変換条件の下限値w
l7を示している。この場合の高効率波長変換条件の上
限値wu7および下限値wl7は基本波レーザビームの
ビーム品質にかかわらずほぼ一定の値を示している。
【0071】本実施の形態7では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201はビーム品質M2=1の場合の高効率波長変換条件の
上限値wu6=0.82mmおよび下限値wl6=0.
31mmの間、すなわち0.31mm≦w201≦0.8
2mmの関係を満たすように設定されているので、安定
に、高出力で高品質な波長変換レーザビームを発生させ
ることのできる波長変換レーザを得ることができる。ま
た、高効率波長変換条件を満たすようにビームウエスト
半径を設定したので、ほぼ高効率波長変換条件による計
算値通りの波長変換レーザ出力を得ることができる。
【0072】上記実施の形態5、6、7では、ビーム品
質M2=1の場合の高効率波長変換条件からビーム品質
にかかわらず高効率波長変換条件を決定したが、それぞ
れのビーム品質の場合対して高効率波長変換条件を満た
すように基本波レーザビームのビームウエスト半径を決
定しても良い。
【0073】また、上記実施の形態5、6、7では、波
長532nm、平均パワー100,200,300W、
パルス周波数10kHz、パルス幅80nsの基本波レ
ーザビームを発する半導体レーザ励起波長変換Nd:Y
AGレーザからなる基本波レーザの場合についてのみ示
したが、その他の波長、平均パワー、パルス周波数、パ
ルス幅の基本波レーザビームを発する基本波レーザを用
いても良い。
【0074】また、さらに、上記実施の形態2〜7で
は、長さ15mmのセシウム・リチウム・ボレイト(C
sLiB610:CLBO)結晶からなる波長変換素子
301を用いる場合についてのみ示したが、その他の長
さまたはその他の結晶からなる波長変換素子を用いても
良い。
【0075】実施の形態8.図16は、図1の構成にお
いて、平均パワー100W、ビーム品質M2=1、パル
ス周波数10kHz、パルス幅80nsの基本波レーザ
を用いた場合に対して、波長変換素子301の長さをパ
ラメータとして計算した波長変換効率を基本波レーザビ
ーム201のウエスト半径に対して示したものであり、
図中の曲線は、ウエスト半径2mmの点において下から
それぞれ波長変換素子301の長さl 301=5,10,
15,20,25,30mmの場合のものである。ま
た、図17は図16より求めた高効率波長変換条件を波
長変換素子301の長さl301に対して示したものであ
る。図において、黒丸印は、高効率波長変換条件の上限
値wu8、黒三角印は、高効率波長変換条件の下限値w
l8を示しており、実線は、高効率波長変換条件の上限
値を直線近似して求めた外挿線、破線は、高効率波長変
換条件の下限値を直線近似して求めた外挿線を示してい
る。この場合の高効率波長変換条件の上限値は、wu8
=0.033714×l301によって表され、高効率波
長変換条件の下限値は、wl8=0.012×l301
よって表すことができる。
【0076】本実施の形態8では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl8≦w201≦wu8の関係を満たすよ
うに設定されているので、安定に、高出力で高品質な波
長変換レーザビームを発生させることのできる波長変換
レーザを得ることができる。また、高効率波長変換条件
を満たすようにビームウエスト半径を設定したので、ほ
ぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変換レー
ザ出力を得ることができる。
【0077】実施の形態9.図18は、実施の形態8の
平均パワー100Wを200Wに変えた時の波長変換素
子301の長さをパラメータとして計算した波長変換効
率を基本波レーザビーム201のウエスト半径に対して
示したものであり、図中の曲線は、ウエスト半径2mm
の点において下からそれぞれ波長変換素子301の長さ
301=5,10,15,20,25,30mmの場合
のものである。
【0078】また、図20は図19より求めた高効率波
長変換条件を波長変換素子301の長さl301に対して
示したものである。図において、黒丸印は、高効率波長
変換条件の上限値wu9、黒三角印は、高効率波長変換
条件の下限値wl9を示しており、実線は、高効率波長
変換条件の上限値を直線近似して求めた外挿線、破線
は、高効率波長変換条件の下限値を直線近似して求めた
外挿線を示している。この場合の高効率波長変換条件の
上限値は、wu9=0.045714×l301によって
表され、高効率波長変換条件の下限値は、wl9=0.
016914×l 301によって表すことができる。
【0079】本実施の形態9では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl9≦w201≦wu9の関係を満たすよ
うに設定されているので、安定に、高出力で高品質な波
長変換レーザビームを発生させることのできる波長変換
レーザを得ることができる。また、高効率波長変換条件
を満たすようにビームウエスト半径を設定したので、ほ
ぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変換レー
ザ出力を得ることができる。
【0080】実施の形態10.図20は、実施の形態8
の平均パワー100Wを300Wに変えた時の波長変換
素子301の長さをパラメータとして計算した波長変換
効率を基本波レーザビーム201のウエスト半径に対し
て示したものであり、図中の曲線は、ウエスト半径2m
mの点において下からそれぞれ波長変換素子301の長
さl301=5,10,15,20,25,30mmの場
合のものである。
【0081】また、図21は図20より求めた高効率波
長変換条件を波長変換素子301の長さl301に対して
示したものである。図において、黒丸印は、高効率波長
変換条件の上限値wu10、黒三角印は、高効率波長変
換条件の下限値wl10を示しており、実線は、高効率
波長変換条件の上限値を直線近似して求めた外挿線、破
線は、高効率波長変換条件の下限値を直線近似して求め
た外挿線を示している。この場合の高効率波長変換条件
の上限値は、wu10=0.054914×l 301によ
って表され、高効率波長変換条件の下限値は、wl10
=0.020514×l301によって表すことができ
る。
【0082】本実施の形態10では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl10≦w201≦wu10の関係を満た
すように設定されているので、安定に、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを発生させることのできる波長
変換レーザを得ることができる。また、高効率波長変換
条件を満たすようにビームウエスト半径を設定したの
で、ほぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変
換レーザ出力を得ることができる。
【0083】実施の形態11.図22は、実施の形態8
のビーム品質M2=1をM2=10に変えた時の波長変換
素子301の長さをパラメータとして計算した波長変換
効率を基本波レーザビーム201のウエスト半径に対し
て示したものであり、図中の曲線は、ウエスト半径2m
mの点において下からそれぞれ波長変換素子301の長
さl301=5,10,15,20,25,30mmの場
合のものである。
【0084】また、図23は図22より求めた高効率波
長変換条件を波長変換素子301の長さl301に対して
示したものである。図において、黒丸印は、高効率波長
変換条件の上限値wu11、黒三角印は、高効率波長変
換条件の下限値wl11を示しており、実線は、高効率
波長変換条件の上限値を直線近似して求めた外挿線、破
線は、高効率波長変換条件の下限値を直線近似して求め
た外挿線を示している。この場合の高効率波長変換条件
の上限値は、wu11=0.033714×l 301によ
って表され、高効率波長変換条件の下限値は、wl11
=0. 0085143×l301によって表すことができ
る。
【0085】本実施の形態11では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl11≦w201≦wu11の関係を満た
すように設定されているので、安定に、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを発生させることのできる波長
変換レーザを得ることができる。また、高効率波長変換
条件を満たすようにビームウエスト半径を設定したの
で、ほぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変
換レーザ出力を得ることができる。
【0086】実施の形態12.図24は、実施の形態1
1の平均パワー100Wを200Wに変えた時の波長変
換素子301の長さをパラメータとして計算した波長変
換効率を基本波レーザビーム201のウエスト半径に対
して示したものであり、図中の曲線は、ウエスト半径2
mmの点において下からそれぞれ波長変換素子301の
長さl301=5,10,15,20,25,30mmの
場合のものである。
【0087】また、図25は図26より求めた高効率波
長変換条件を波長変換素子301の長さl301に対して
示したものである。図において、黒丸印は、高効率波長
変換条件の上限値wu12、黒三角印は、高効率波長変
換条件の下限値wl12を示しており、実線は、高効率
波長変換条件の上限値を直線近似して求めた外挿線、破
線は、高効率波長変換条件の下限値を直線近似して求め
た外挿線を示している。この場合の高効率波長変換条件
の上限値は、wu12=0.054×l301によって表
され、高効率波長変換条件の下限値は、wl12=0.
014286×l301によって表すことができる。
【0088】本実施の形態12では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl12≦w201≦wu12の関係を満た
すように設定されているので、安定に、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを発生させることのできる波長
変換レーザを得ることができる。また、高効率波長変換
条件を満たすようにビームウエスト半径を設定したの
で、ほぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変
換レーザ出力を得ることができる。
【0089】実施の形態13.図26は、実施の形態1
1の平均パワー100Wを300Wに変えた時の波長変
換素子301の長さをパラメータとして計算した波長変
換効率を基本波レーザビーム201のウエスト半径に対
して示したものであり、図中の曲線は、ウエスト半径2
mmの点において下からそれぞれ波長変換素子301の
長さl301=5,10,15,20,25,30mmの
場合のものである。
【0090】また、図27は図26より求めた高効率波
長変換条件を波長変換素子301の長さl301に対して
示したものである。図において、黒丸印は、高効率波長
変換条件の上限値wu13、黒三角印は、高効率波長変
換条件の下限値wl13を示しており、実線は、高効率
波長変換条件の上限値を直線近似して求めた外挿線、破
線は、高効率波長変換条件の下限値を直線近似して求め
た外挿線を示している。この場合の高効率波長変換条件
の上限値は、wu13=0.064×l301によって表
され、高効率波長変換条件の下限値は、wl13=0.
018914×l301によって表すことができる。
【0091】本実施の形態13では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl13≦w201≦wu13の関係を満た
すように設定されているので、安定に、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを発生させることのできる波長
変換レーザを得ることができる。また、高効率波長変換
条件を満たすようにビームウエスト半径を設定したの
で、ほぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変
換レーザ出力を得ることができる。
【0092】上記実施の形態8〜13では、波長532
nm、平均パワー100,200,300W、ビーム品
質M2=1,10、パルス周波数10kHz、パルス幅
80nsの基本波レーザビームを発する半導体レーザ励
起波長変換Nd:YAGレーザからなる基本波レーザの
場合についてのみ示したが、その他の波長、平均パワ
ー、ビーム品質、パルス周波数、パルス幅の基本波レー
ザビームを発する基本波レーザを用いても良い。
【0093】また、上記実施の形態8〜13では、セシ
ウム・リチウム・ボレイト(CsLiB610:CLB
O)結晶からなる波長変換素子を用いる場合についての
み示したが、その他の結晶からなる波長変換素子を用い
ても良い。
【0094】実施の形態14.図28は、図1の構成に
おいて、平均パワー100W、ビーム品質M2=1、パ
ルス幅80nsでパルス周波数可変の基本波レーザ10
1および長さl301=15mmの波長変換素子301を
用いた場合に対して、平均パワーをパラメータとして計
算した波長変換効率を基本波レーザビーム201のウエ
スト半径に対して示したものであり、図中の曲線は、ウ
エスト半径2mmの点において下からそれぞれ基本波レ
ーザビーム201のパルス周波数f14=1,3,5,
7,10,15,20kHzの場合のものである。
【0095】また、図29は図28より求めた高効率波
長変換条件を基本波レーザビーム201のパルス周波数
に対して両対数表示で示したものである。図において、
黒丸印は、高効率波長変換条件の上限値wu14、黒三
角印は、高効率波長変換条件の下限値wl14を示して
おり、実線は、高効率波長変換条件の上限値を図上で直
線近似して求めた外挿線、破線は、高効率波長変換条件
の下限値を図上で直線近似して求めた外挿線を示してい
る。この場合の高効率波長変換条件の上限値は、wu1
4=1.43542×f14 ー0.45716によって表され、
高効率波長変換条件の下限値は、wl14=0.563
897×f14 -0.48906によって表すことができる。
【0096】本実施の形態14では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl14≦w201≦wu14の関係を満た
すように設定されているので、安定に、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを発生させることのできる波長
変換レーザを得ることができる。また、高効率波長変換
条件を満たすようにビームウエスト半径を設定したの
で、ほぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変
換レーザ出力を得ることができる。
【0097】本実施の形態14では、波長532nm、
平均パワー100W、ビーム品質M 2=1、パルス幅8
0nsの基本波レーザビームを発する半導体レーザ励起
波長変換Nd:YAGレーザからなる基本波レーザの場
合についてのみ示したが、その他の波長、平均パワー、
ビーム品質、パルス幅の基本波レーザビームを発する基
本波レーザを用いても良い。
【0098】また、さらに、本実施の形態14では、長
さ15mmのセシウム・リチウム・ボレイト(CsLi
610:CLBO)結晶からなる波長変換素子を用い
る場合についてのみ示したが、その他の長さまたはその
他の結晶からなる波長変換素子を用いても良い。
【0099】実施の形態15.図30は、図1の構成に
おいて、平均パワー100W、ビーム品質M2=1、パ
ルス幅周波数10kHzでパルス幅可変の基本波レーザ
101および長さl30 1=15mmの波長変換素子30
1を用いた場合に対して、平均パワーをパラメータとし
て計算した波長変換効率を基本波レーザビーム201の
ウエスト半径に対して示したものであり、図中の曲線
は、ウエスト半径2mmの点において下からそれぞれ基
本波レーザビーム201のパルス幅dt15=20,4
0,60,80,100,150,200nsの場合の
ものである。
【0100】また、図31は図30より求めた高効率波
長変換条件を基本波レーザビーム201のパルス周波数
に対して両対数表示で示したものである。図において、
黒丸印は、高効率波長変換条件の上限値wu15、黒三
角印は、高効率波長変換条件の下限値wl15を示して
おり、実線は、高効率波長変換条件の上限値を図上で直
線近似して求めた外挿線、破線は、高効率波長変換条件
の下限値を図上で直線近似して求めた外挿線を示してい
る。この場合の高効率波長変換条件の上限値は、wu1
5=3.51164×dt15 -0.44357によって表され、
高効率波長変換条件の下限値は、wl15=1.696
8×dt15 -0.51088によって表すことができる。
【0101】本実施の形態15では、図1の構成におい
て、基本波レーザビーム201のビームウエスト半径w
201は、上記高効率波長変換条件の下限値と上限値の
間、すなわちwl15≦w201≦wu15の関係を満た
すように設定されているので、安定に、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを発生させることのできる波長
変換レーザを得ることができる。また、高効率波長変換
条件を満たすようにビームウエスト半径を設定したの
で、ほぼ高効率波長変換条件による計算値通りの波長変
換レーザ出力を得ることができる。
【0102】本実施の形態15では、波長532nm、
平均パワー100W、ビーム品質M 2=1、パルス周波
数10kHzの基本波レーザビームを発する半導体レー
ザ励起波長変換Nd:YAGレーザからなる基本波レー
ザの場合についてのみ示したが、その他の波長、平均パ
ワー、ビーム品質、パルス周波数の基本波レーザビーム
を発する基本波レーザを用いても良い。
【0103】また、さらに、本実施の形態15では、長
さ15mmのセシウム・リチウム・ボレイト(CsLi
610:CLBO)結晶からなる波長変換素子を用い
る場合についてのみ示したが、その他の長さまたはその
他の結晶からなる波長変換素子を用いても良い。
【0104】実施の形態16.図32は、図1の構成に
おいて基本波レーザビームの平均パワー、ビーム品質、
パルス周波数、パルス幅、ビームウエスト半径w201
および波長変換素子301の長さl301を変化させて行
った実験結果から計算した波長変換素子301のレーザ
ビーム出力側端面の断面方向温度変化率を断面方向の距
離に対して示したものである。図において、実線は、波
長変換素子301に損傷が生じなかった波長変換条件の
場合の温度変化率、破線は、波長変換素子301に損傷
が生じた波長変換条件の場合の温度変化率を示してい
る。
【0105】波長変換素子301の温度変化率は、波長
変換レーザビーム501を吸収することにより発熱し、
波長変換結晶301の内部に温度分布が発生するものと
して計算した。温度分布の計算においては、実験で求め
た波長変換レーザビーム501の平均パワーまたは前記
波長変換効率理論式および高効率波長変換条件計算式よ
り計算した波長変換レーザビーム501の平均パワーの
内波長変換素子301の吸収率に従う分のみが波長変換
素子301に吸収され、また、波長変換素子301内に
おける波長変換レーザビーム501の平均パワーは、基
本波レーザビーム201の入射端面からの距離の2乗に
比例して増加し、波長変換レーザビーム501の出射端
面で波長変換素子301外部の波長変換レーザビーム5
01の平均パワーに達するものとした。
【0106】また、波長変換素子301内部温度の計算
においては、波長変換素子301の形状を断面円形の円
柱形状で近似し、波長変換素子301における波長変換
レーザビーム501の吸収率1%/cm、熱伝導率1.
2W/(m・k)として、端面断熱、側面定温の条件で
計算を行った。
【0107】図における温度変化率は、いずれも最大値
を持ち、波長変換素子301に損傷が生じなかった波長
変換条件における最大温度変化率の最大値は9.2℃/
mm、波長変換素子301に損傷が生じた波長変換条件
における最大温度変化率の最小値は9.6℃/mmであ
る。図の1点鎖線は、温度変化率9.2℃/mmを示す
ものであり、波長変換素子301の断面方向最大温度変
化率が一点鎖線以下の場合には、どの波長変換条件にお
いても波長変換素子301に損傷が起きていないことよ
り、波長変換素子301の断面方向最大温度変化率を
9.2℃/mm以下にすることが安定波長変換条件とな
る。
【0108】このように安定波長変換条件を満たすよう
に波長変換条件設定することにより、安定に、高出力で
高品質な波長変換レーザビームを発生させることのでき
る波長変換レーザを得ることができる。
【0109】実施の形態17.図33はこの発明の実施
の形態17である波長変換レーザを示すもので、図にお
いて、117は波長532nm、平均パワー105.8
W、ビーム品質M2=8、パルス周波数10kHz、パ
ルス幅80nsの基本波レーザビーム217を発する半
導体レーザ励起波長変換Nd:YAGレーザからなる基
本波レーザであり、317は長さl317=15mmのセ
シウム・リチウム・ボレイト(CsLiB610:CL
BO)結晶からなる波長変換素子、4はレンズからなる
ビーム径調整手段、517は波長266nmの波長変換
レーザビーム、6は基本波レーザビーム217の波長5
32nmにおける半波長板と偏光子からなるパワー調整
装置である。7は波長変換素子317を囲むように配置
されレーザビームの通過部に開口の空いた温度制御装置
で有り、波長変換素子側面の温度を140℃に保つ。8
は基本波レーザビーム217に対して高透過率かつ波長
変換レーザビーム517に対して高反射率を持つハーモ
ニックミラーからなる異波長レーザビーム分離手段であ
り、基本波レーザビーム217と波長変換レーザビーム
517を分離する。また、図において、w217は波長変
換素子317内に集光された基本波レーザビーム217
のビームウエスト半径であり、0.3014mmに設定
している。
【0110】上記のように構成された波長変換レーザに
おいては、上記基本波レーザビーム217の条件及び波
長変換結晶317の長さl317=15mmより求まる高
効率波長変換条件0.14mm≦w217≦0.59mm
を満たしており、また、基本波レーザビームの最高平均
パワー105.8Wにおける波長変換素子317のレー
ザビーム出力側端面の断面方向温度変化率は8.6℃/
mmであり、安定波長変換条件9.2℃/mm以下も満
たしている。
【0111】図34は波長変換レーザビーム517の実
験で求めた平均パワーおよび前記波長変換効率理論式お
よび高効率波長変換条件計算式から計算した平均パワー
を基本波レーザビーム217の平均パワーに対して示し
たものである。図33の波長変換レーザは、上記のよう
に高効率波長変換条件、安定波長変換条件を満たすよう
に構成したので、最高20.5Wという高出力の波長2
66nmの波長変換レーザビームを安定にかつ高ビーム
品質で発生することができた。また、前記波長変換効率
理論式および高効率波長変換条件計算式から平均パワー
を計算したので、波長変換レーザビームの平均パワーの
実験値は計算値とほぼ同じ値となった。
【0112】
【発明の効果】この発明に係る波長変換レーザにおいて
は、波長変換の基本波となる基本波レーザビームを発生
する基本波レーザと、上記基本波レーザから発生する基
本波レーザビームのビーム径を調整するビーム径調整手
段と、上記ビーム径調整手段を介した基本波レーザビー
ムの波長を変換する波長変換素子とを備え、上記波長変
換素子における基本波レーザビームを高効率波長変換条
件を満たすビームウエスト半径に設定するので、高出力
で高品質な波長変換レーザビームを高効率に発生させる
ことができる。
【0113】また、上記高効率波長変換条件は、基本波
レーザビームのビームウエスト半径を、波長変換効率理
論式と高効率波長変換条件計算式に基づいて求められる
波長変換効率の最高値付近の上限値と下限値を含む所定
範囲に設定するので、高出力で高品質な波長変換レーザ
ビームを高効率に発生させることができる。
【0114】また、上記高効率波長変換条件は、ビーム
品質、基本波レーザビームの平均パワー、波長変換素子
内におけるビームウエスト半径、パルス周波数、パルス
の半値全幅、または波長変換素子の長さをパラメータと
して設定するので、高出力で高品質な波長変換レーザビ
ームを高効率に発生させることができる。
【0115】また、上記波長変換素子に入射する基本波
レーザビームのパワーを調整するパワー調整手段をさら
に備えたので、高出力で高品質な波長変換レーザビーム
を高効率に発生させることができる。
【0116】また、他の発明に係る波長変換レーザにお
いては、波長変換の基本波となる基本波レーザビームを
発生する基本波レーザと、上記基本波レーザから発生す
る基本波レーザビームのビーム径を調整するビーム径調
整手段と、上記ビーム径調整手段を介した基本波レーザ
ビームの波長を変換する波長変換素子とを備え、上記波
長変換素子における基本波レーザビームを安定波長変換
条件を満たす値に設定するので、高出力で高品質な波長
変換レーザビームを安定に発生させることができる。
【0117】また、さらに他の発明に係る波長変換レー
ザにおいては、波長変換の基本波となる基本波レーザビ
ームを発生する基本波レーザと、上記基本波レーザから
発生する基本波レーザビームのビーム径を調整するビー
ム径調整手段と、上記ビーム径調整手段を介した基本波
レーザビームの波長を変換する波長変換素子とを備え、
上記波長変換素子における基本波レーザビームを高効率
波長変換条件及び安定波長変換条件を満たす値に設定す
るので、高出力で高品質な波長変換レーザビームを高効
率でかつ安定に発生させることができる。
【0118】また、上記波長変換素子に入射する基本波
レーザビームのパワーを調整するパワー調整手段と、上
記波長変換素子を囲み当該波長変換素子の温度を制御す
る温度制御手段とをさらに備えたので、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを高効率でかつ安定に発生させ
ることができる。
【0119】また、上記安定波長変換条件は、上記波長
変換素子の温度変化率とするので、高出力で高品質な波
長変換レーザビームを高効率でかつ安定に発生させるこ
とができる。
【0120】また、上記波長変換素子の断面方向の温度
変化率を9.2℃/mm以下に設定するので、高出力で
高品質な波長変換レーザビームを高効率でかつ安定に発
生させることができる。
【0121】また、上記波長変換素子は、セシウム・リ
チウム・ボレイト(CsLiB61 0:CLBO)結晶
からなるので、より高出力で高品質な波長変換レーザビ
ームを高効率でかつ安定に発生させることができる。
【0122】また、波長変換効率理論式より求めた波長
変換効率をηtheo、基本波レーザビームの入射平均強度
をIin、上記波長変換素子の長さをlとしたとき、高効
率波長変換条件となる波長変換効率ηを、η=ηtheo×
2.3911(Iin×l)-0.3618としたので、高出力
で高品質な波長変換レーザビームを高効率でかつ安定に
発生させることができる。
【0123】また、上記基本波レーザは、波長532n
mの基本波レーザビームを発生する半導体レーザ励起波
長変換Nd:YAGレーザとしたので、高出力で高品質
な波長変換レーザビームを高効率でかつ安定に発生させ
ることができる。
【0124】また、上記基本波レーザビームのパワー
は、50W以上としたので、高出力で高品質な波長変換
レーザビームを高効率でかつ安定に発生させることがで
きる。
【0125】また、この発明に係る波長変換レーザの波
長変換条件決定方法においては、波長変換の基本波とな
る基本波レーザビームを発生する基本波レーザと、上記
基本波レーザから発生する基本波レーザビームのビーム
径を調整するビーム径調整手段と、上記ビーム径調整手
段を介した基本波レーザビームの波長を変換する波長変
換素子とを備えた波長変換レーザにおいて、波長変換効
率理論式と高効率波長変換条件計算式を用いて上記波長
変換素子への上記基本波レーザビームの入射条件を決定
するので、高出力で高品質な波長変換レーザビームを高
効率に発生させることができる。
【0126】さらに、他の発明に係る波長変換レーザの
波長変換条件決定方法においては、波長変換の基本波と
なる基本波レーザビームを発生する基本波レーザと、上
記基本波レーザから発生する基本波レーザビームのビー
ム径を調整するビーム径調整手段と、上記ビーム径調整
手段を介した基本波レーザビームの波長を変換する波長
変換素子とを備えた波長変換レーザにおいて、上記波長
変換素子の温度変化率から上記波長変換素子への上記基
本波レーザビームの入射条件を決定するので、高出力で
高品質な波長変換レーザビームを安定に発生させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る波長変換レー
ザを示す構成図である。
【図2】 この発明の高効率波長変換計算式の説明図で
ある。
【図3】 この発明の高効率波長変換条件の説明図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る波長変換レー
ザの動作説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る高効率波長変
換条件説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る波長変換レー
ザの動作説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る高効率波長変
換条件説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る波長変換レー
ザの動作説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る高効率波長変
換条件説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に係る波長変換レ
ーザの動作説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に係る高効率波長
変換条件説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態6に係る波長変換レ
ーザの動作説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る高効率波長
変換条件説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態7に係る波長変換レ
ーザの動作説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に係る高効率波長
変換条件説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態8に係る波長変換レ
ーザの動作説明図である。
【図17】 この発明の実施の形態8に係る高効率波長
変換条件説明図である。
【図18】 この発明の実施の形態9に係る波長変換レ
ーザの動作説明図である。
【図19】 この発明の実施の形態9に係る高効率波長
変換条件説明図である。
【図20】 この発明の実施の形態10に係る波長変換
レーザの動作説明図である。
【図21】 この発明の実施の形態10に係る高効率波
長変換条件説明図である。
【図22】 この発明の実施の形態11に係る波長変換
レーザの動作説明図である。
【図23】 この発明の実施の形態11に係る高効率波
長変換条件説明図である。
【図24】 この発明の実施の形態12に係る波長変換
レーザの動作説明図である。
【図25】 この発明の実施の形態12に係る高効率波
長変換条件説明図である。
【図26】 この発明の実施の形態13に係る波長変換
レーザの動作説明図である。
【図27】 この発明の実施の形態13に係る高効率波
長変換条件説明図である。
【図28】 この発明の実施の形態14に係る波長変換
レーザの動作説明図である。
【図29】 この発明の実施の形態14に係る高効率波
長変換条件説明図である。
【図30】 この発明の実施の形態15に係る波長変換
レーザの動作説明図である。
【図31】 この発明の実施の形態15に係る高効率波
長変換条件説明図である。
【図32】 この発明の安定波長変換条件の説明図であ
る。
【図33】 この発明の実施の形態17に係る波長変換
レーザを示す図である。
【図34】 この発明の実施の形態17に係る波長変換
レーザの動作説明図である。
【図35】 従来の波長変換レーザを示す構成図であ
る。
【図36】 従来の波長変換レーザの動作説明図であ
る。
【図37】 従来の波長変換条件説明図である。
【符号の説明】
1,101,117 基本波レーザ、2,201,21
7 基本波レーザビーム、3,301,317 波長変
換素子、4 ビーム径制御手段、5,501,517
波長変換レーザビーム、6 パワー調整装置、7 温度
制御装置、8 異波長レーザビーム分離手段、w,w
201,w217 ビームウエスト半径、l,l301,l317
波長変換素子の長さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤川 周一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AB12 BA02 BA03 CA02 DA01 GA04 GA06 HA20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長変換の基本波となる基本波レーザビ
    ームを発生する基本波レーザと、 上記基本波レーザから発生する基本波レーザビームのビ
    ーム径を調整するビーム径調整手段と、 上記ビーム径調整手段を介した基本波レーザビームの波
    長を変換する波長変換素子とを備え、上記波長変換素子
    における基本波レーザビームを高効率波長変換条件を満
    たすビームウエスト半径に設定することを特徴とする波
    長変換レーザ。
  2. 【請求項2】 上記高効率波長変換条件は、基本波レー
    ザビームのビームウエスト半径を、波長変換効率理論式
    と高効率波長変換条件計算式に基づいて求められる波長
    変換効率の最高値付近の上限値と下限値を含む所定範囲
    に設定することを特徴とする請求項1に記載の波長変換
    レーザ。
  3. 【請求項3】 上記高効率波長変換条件は、ビーム品
    質、基本波レーザビームの平均パワー、波長変換素子内
    におけるビームウエスト半径、パルス周波数、パルスの
    半値全幅、または波長変換素子の長さをパラメータとし
    て設定することを特徴とする請求項2に記載の波長変換
    レーザ。
  4. 【請求項4】 上記波長変換素子に入射する基本波レー
    ザビームのパワーを調整するパワー調整手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の波長変換装置。
  5. 【請求項5】 波長変換の基本波となる基本波レーザビ
    ームを発生する基本波レーザと、 上記基本波レーザから発生する基本波レーザビームのビ
    ーム径を調整するビーム径調整手段と、 上記ビーム径調整手段を介した基本波レーザビームの波
    長を変換する波長変換素子とを備え、上記波長変換素子
    における基本波レーザビームを安定波長変換条件を満た
    す値に設定することを特徴とする波長変換レーザ。
  6. 【請求項6】 波長変換の基本波となる基本波レーザビ
    ームを発生する基本波レーザと、 上記基本波レーザから発生する基本波レーザビームのビ
    ーム径を調整するビーム径調整手段と、 上記ビーム径調整手段を介した基本波レーザビームの波
    長を変換する波長変換素子とを備え、上記波長変換素子
    における基本波レーザビームを高効率波長変換条件及び
    安定波長変換条件を満たす値に設定することを特徴とす
    る波長変換レーザ。
  7. 【請求項7】 上記波長変換素子に入射する基本波レー
    ザビームのパワーを調整するパワー調整手段と、上記波
    長変換素子を囲み当該波長変換素子の温度を制御する温
    度制御手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項5
    または6に記載の波長変換レーザ。
  8. 【請求項8】 上記安定波長変換条件は、上記波長変換
    素子の温度変化率とすることを特徴とする請求項5ない
    し7のいずれかに記載の波長変換レーザ。
  9. 【請求項9】 上記波長変換素子の断面方向の温度変化
    率を9.2℃/mm以下に設定することを特徴とする請
    求項8に記載の波長変換レーザ。
  10. 【請求項10】 上記波長変換素子は、セシウム・リチ
    ウム・ボレイト(CsLiB610:CLBO)結晶か
    らなることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに
    記載の波長変換レーザ。
  11. 【請求項11】 波長変換効率理論式より求めた波長変
    換効率をηtheo、基本波レーザビームの入射平均強度を
    in、上記波長変換素子の長さをlとしたとき、高効率
    波長変換条件となる波長変換効率ηは、 η=ηtheo×2.3911(Iin×l)-0.3618 であることを特徴とする請求項10に記載の波長変換レ
    ーザ。
  12. 【請求項12】 上記基本波レーザは、波長532nm
    の基本波レーザビームを発生する半導体レーザ励起波長
    変換Nd:YAGレーザであることを特徴とする請求項
    1ないし11のいずれかに記載の波長変換レーザ。
  13. 【請求項13】 上記基本波レーザビームのパワーは、
    50W以上であることを特徴とする請求項1ないし12
    のいずれかに記載の波長変換レーザ。
  14. 【請求項14】 波長変換の基本波となる基本波レーザ
    ビームを発生する基本波レーザと、上記基本波レーザか
    ら発生する基本波レーザビームのビーム径を調整するビ
    ーム径調整手段と、上記ビーム径調整手段を介した基本
    波レーザビームの波長を変換する波長変換素子とを備え
    た波長変換レーザにおいて、波長変換効率理論式と高効
    率波長変換条件計算式を用いて上記波長変換素子への上
    記基本波レーザビームの入射条件を決定することを特徴
    とする波長変換レーザの波長変換条件決定方法。
  15. 【請求項15】 波長変換の基本波となる基本波レーザ
    ビームを発生する基本波レーザと、上記基本波レーザか
    ら発生する基本波レーザビームのビーム径を調整するビ
    ーム径調整手段と、上記ビーム径調整手段を介した基本
    波レーザビームの波長を変換する波長変換素子とを備え
    た波長変換レーザにおいて、上記波長変換素子の温度変
    化率から上記波長変換素子への上記基本波レーザビーム
    の入射条件を決定することを特徴とする波長変換レーザ
    の波長変換条件決定方法。
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