JP2000304952A - 屈折率分布型導波路デバイス及びその製造方法 - Google Patents

屈折率分布型導波路デバイス及びその製造方法

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JP2000304952A
JP2000304952A JP11108599A JP11108599A JP2000304952A JP 2000304952 A JP2000304952 A JP 2000304952A JP 11108599 A JP11108599 A JP 11108599A JP 11108599 A JP11108599 A JP 11108599A JP 2000304952 A JP2000304952 A JP 2000304952A
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light
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Katsuyuki Imoto
克之 井本
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度屈折率分布のコアを有する導波路デバイ
スを提供する。 【解決手段】基板1の上に、紫外線を照射して所定の屈
折率分布が形成された高屈折率のコア層4を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導波路内の光伝搬
方向に屈折率分布をもった導波路デバイスの構造及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、導波路デバイスの高性能化、高機
能化を狙いとして、導波路内の光の伝搬方向に屈折率分
布をもった導波路デバイスが知られている。しかし、上
記導波路デバイスはまだ実用化されていない。すなわ
ち、まだ実現可能な導波路構造及びその製造方法が確立
されていない。
【0003】上記導波路デバイスを実現する方法とし
て、従来の提案されている方法は埋め込み型導波路構造
の屈折率分布を形成したい所を局所的に加熱する方法で
ある。すなわち、上記導波路のコア層あるいはクラッド
層、さらには上記両層に加熱によって拡散し易い屈折率
制御ドーパントを添加しておき、上記ドーパントを加熱
して拡散させることにより、屈折率分布を形成する方法
である。上記加熱手段として、電気炉、バーナ、CO2
レーザ、COレーザが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の屈折
率分布型導波路デバイスを実現する上では次のような課
題がある。
【0005】(1)加熱によって屈折率分布を形成する
方法であるので、所望の領域に高精度寸法、高精度屈折
率分布で屈折率分布を形成することが難しい。
【0006】(2)屈折率制御用ドーパントを十分に拡
散させるためには1000℃以上に保って長い時間加熱
しなければならず、導波路デバイスが熱変形を生じ易
い。また、上記加熱によって導波路デバイスの光学特性
(波長特性、損失特性、偏光特性等)が変化してしまう
という問題点があった。
【0007】(3)上記屈折率分布形成も含めた導波路
デバイスの製造工程が多すぎると、製造時間が長いこと
などにより、製造コストが高い。
【0008】そこで本発明の目的は、前記した従来の問
題点を解決することができる、屈折率分布型導波路デバ
イス及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、基板上に
光の伝搬方向に対して屈折率分布をもった高屈折率のフ
ォトブリーチングされたコア層を有し、そのコア層の両
側にフォトブリーチングされた低屈折率の側面クラッド
層を有し、上記コア層及び側面クラッド層上に低屈折率
の上部クラッド層、UVカット層あるいはUV吸収層が
順次形成された屈折率分布型導波路デバイスである。
【0010】本発明は上記構成に加え、UVカット層あ
るいはUV吸収層は上部クラッド層の中に含まれるよう
にしてもよい。
【0011】本発明は上記構成に加え、基板の裏面にも
UVカット層あるいはUV吸収層が設けられるようにし
てもよい。
【0012】本発明は上記構成に加え、フォトブリーチ
ングされたコア及び側面クラッド層の屈折率はUV光の
照射エネルギーで制御するようにした屈折率分布型導波
路デバイスである。
【0013】本発明の屈折率分布型導波路デバイスの製
造方法は、基板上にフォトブリーチング用のポリマ材料
層を形成する工程、該ポリマ材料層上に部分的にUVカ
ットあるいはUV吸収パターンを有するフォトマスクを
置き、そのフォトマスクの上からUV光を照射する工
程、上記UV光照射により、光の伝搬方向に対して屈折
率分布をもった高屈折率のフォトブリーチングされたコ
ア層とそのコア層の両側面にフォトブリーチングされた
低屈折率の側面クラッド層を形成する工程、上記コア層
及び側面クラッド層上に低屈折率の上部クラッド層、U
Vカット層あるいはUV吸収層を順次形成する工程を有
するものである。
【0014】本発明の屈折率分布型導波路デバイスの製
造方法は上記方法に加え、フォトマスクの上からUV光
を照射する工程として、まず光の伝搬方向に対して一様
な高屈折率をもつフォトブリーチングされないコア層と
そのコア層の両側面にフォトブリーチングされた低屈折
率の側面クラッド層を形成し、次いで上記コア層のみを
フォトブリーチングするフォトマスクを用い、光の伝搬
方向に対してUV光の照射エネルギーを変化させて屈折
率分布をもったコア層を形成させるようにした方法であ
る。
【0015】本発明の屈折率分布型導波路デバイスの製
造方法は上記方法に加え、基板の裏面にUVカット層あ
るいはUV吸収層を形成する工程を付加した方法であ
る。
【0016】本発明の屈折率分布型導波路デバイスの製
造方法は上記方法に加え、フォトマスクとして、UV光
反射あるいはUV光吸収用フィルタ膜をガラス板上にパ
ターニングした方法である。
【0017】本発明の屈折率分布型導波路デバイスの製
造方法は上記方法に加え、UV光反射あるいはUV光吸
収用フィルタ膜パターンの反射率が所望の値に設定され
ているようにした方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明によれば、基板表面上にフ
ォトブリーチング材料層を形成し、その材料層に特殊の
フォトブリーチング用フォトマスクを介してUV光を照
射することにより、上記材料層の構造変形をほとんど伴
なわないで高屈折率の屈折率分布をもったコア層パター
ンとそのコア層側面に低屈折率クラッド層を形成するこ
とができる。その後に上部クラッド層、UVカット層あ
るいはUV吸収層を形成するだけで屈折率分布型導波路
デバイスを実現することができる。本発明で得られる導
波路表面は平坦であるので、その上に半導体レーザやフ
ォトダイオード、レンズ、ミラーなどの光部品や電子回
路部品の搭載が容易となる。また、電気配線パターンの
形成なども容易に行なうことができる。さらに、フォト
マスクにより高寸法精度の導波路を形成することがで
き、またUV光の照射エネルギーの調節とフォトマスク
パターンを使用することにより、高精度屈折率分布を形
成することができる。
【0019】UVカット層(ZnO2 あるいはTa2
5 とSiO2 の交互層、またはCe3+、Ti4+、V5+
Cr6+、U6+、Pb2+などの添加されたガラス層)ある
いはUV吸収層を上部クラッド層の中に含ませることに
より、上部クラッド層とUVカット層あるいはUV吸収
層を併用することができる。
【0020】また、UVカット層あるいはUV吸収層を
導波路デバイスの上面ばかりでなく、基板の裏面にも形
成することにより、屋内や屋外で使用してもフォトブリ
ーチングされたコア層やその側面クラッド層の光学特性
の劣化を抑えることができ、長期的に安定な導波路デバ
イスを提供することができる。
【0021】導波路デバイスのコアとクラッドとの屈折
率差、コア内の屈折率分布はUV光の照射エネルギーを
調節することにより制御することができるので、精密な
制御が可能となる。
【0022】高温のプロセスを経ることなく、簡単なプ
ロセスで製造することができるので、導波路デバイスの
低コスト化を期待することができる。
【0023】フォトブリーチング用のフォトマスクとし
て、UV光反射あるいはUV光吸収フィルタ膜をガラス
板上にパターンニングしたものを用いることにより、屈
折率分布型導波路デバイスの製造方法が簡単となり、ま
た高寸法精度及び高精度屈折率分布をもった導波路デバ
イスを実現することができる。また、上記UV光反射あ
るいはUV光吸収フィルタ膜パターンの反射率を所望の
値に設定することにより、屈折率分布をもった導波路デ
バイスをより高精度屈折率分布で製造することができ
る。
【0024】コア層とそのコア層の両側面のクラッド層
との界面はUV光照射によって形成されるので均一であ
り、この結果、低損失な導波路デバイスを製造すること
ができる。従来はエッチングプロセスによってコア層を
矩形状に加工するため、その加工面が荒れ、散乱損失を
誘引していた。
【0025】
【実施例】図1に本発明の屈折率分布型導波路デバイス
の第1の実施例を示す。同図(a)はそのデバイスの断
面図であり、同図(b)は(a)のA−A断面図であ
り、同図(c)は(b)のB−B断面の屈折率分布を示
したものであり、同図(d)は(b)のC−C断面の屈
折率分布を示したものである。
【0026】この導波路デバイスは、入力端10に入力
した入力光8を出力端11−1及び11−2側へほぼ等
分配した出力光9−1及び9−2を出力させるようにし
た光分岐回路の例であり、光分岐部7でのモード不整合
による放射損失を小さく抑えるために、この光分岐部7
に屈折率分布をもたせるように形成したものである。す
なわち、光分岐部7において、入力光8を2分配する際
にコア層4の屈折率値を連続的に徐々に減少するように
して入力光8を2分配し、その後はそれぞれのコア層内
に閉じ込めて伝搬させるように徐々にコア層4の屈折率
値を元の値に戻すようにした構成である。
【0027】この構成は図1(a)に示すように、Si
基板1に低屈折率nb のバッファ層2が形成され、その
上に略矩形状の高屈折率nw (nw >nb )のフォトブ
リーチングされたコア層4が設けられる。そして上記コ
ア層4の両側面に低屈折率ncs(ncs<nw )のフォト
ブリーチングされたクラッド層3−1及び3−2が形成
されている。そして上記コア層4、クラッド層3−1及
び3−2の上面に低屈折率ncu(ncu<nw )のクラッ
ド層5及びUVカット層6が順次形成された構造であ
る。
【0028】図1の具体例として、フォトブリーチング
されたコア層4及びフォトブリーチングされたクラッド
層3−1、3−2にポリシランを用いた例について説明
する。まず、バッファ層2(シリコーン樹脂、屈折率
1.44)の上にヘキサメチルジシラザン(CH3 Si
NHSiCH3 )を塗布する。次に120℃で約1時間
ベーキングして疎水化した後、10重量%の濃度でトル
エンに溶解したポリシランをスピンコーティングし、1
20℃で約1時間ベーキングする。その後、後述するよ
うにフォトマスクを上記ポリシラン表面上に置き、波長
370nmの紫外線(UV)光を照射する。クラッド層3
−1及び3−2にはUV光を長い時間(tc )照射し、
コア層にはUV光を上記時間よりも短い時間(tw )照
射するか、UV光量を弱く照射する。ただし、コア層4
の中の光分岐部7には上記tc よりは短く、tw よりは
長い時間を時間分布をもたせて照射するか、UV光量に
照度分布をもたせて照射する。そして上記コア層4、ク
ラッド層3−1、3−2の屈折率は図2に示した特性
(国分:国分「三次元マイクロフォトニクス」プロジェ
クト研究概要集、H.11.3.19、P64〜P65)から選ぶ。
例えば、クラッド層3−1及び3−2には屈折率1.4
35となるようにUV光を照射し、コア層4には屈折率
1.458となるようにUV光を照射し、また光分岐部
7は屈折率が1.450〜1.458の範囲で分布をも
つように照射する。次に上記コア層、クラッド層3−1
及び3−2の表面上にクラッド層5(シリコーン樹脂、
屈折率1.44)をコーティングする。そしてその上に
UVカット層6を形成する。このUVカット層6はZn
2 (あるいはTa2 5 )とSiO2 の交互層を12
0℃の温度で多層状に蒸着した層であり、波長300nm
〜500nmの範囲で反射率が80%以上の特性を有する
多層膜蒸着層である。このUVカット層6の代わりに、
UV吸収層を用いてもよい。これは、例えばポリマ材料
にベンゾフェノン系、サリチレーサ系、ベンゾトリアゾ
ール系の添加剤を添加したもの、あるいはポリマ材料に
二酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛などの金属酸化物顔料
を添加したもを用いることができる。このようにクラッ
ド層5の上にUVカット層あるいはUV吸収層6を設け
ておくことにより、太陽光、電燈などからの紫外光によ
ってフォトブリーチングされたコア層4、クラッド層3
−1及び3−2の屈折率が変化することを抑圧すること
ができる。
【0029】図3は、本発明の屈折率分布型導波路デバ
イスの第2の実施例を示したものである。この実施例
は、基板1にセラミックス基板(アルミナ基板)を用い
たことと、この基板1の裏面にもUVカット層6−2
(あるいはUV吸収層)を形成したことが図1と異なっ
ている点である。基板1には上記以外に、ガラス基板
(石英系ガラス、多成分系ガラス)、強誘電体基板(L
iNbO3 、LiTaO5 等)、高分子材料基板、半導
体基板(GaAs、InP等)等を用いることができ
る。この際に、基板1が紫外線を少しでも透過する材料
の場合には、基板1の裏面にもUVカット層6−2(あ
るいはUV吸収層)を設けることは長期的に信頼性の高
い光デバイスを実現する上で有効な手段である。
【0030】図4は、図1に示した本発明の屈折率分布
型導波路デバイスの製造方法の第1の実施例を示したも
のである。まず(a)に示すように、Si基板1上にシ
リコーン樹脂2をスピンコーティングにより塗布後、ベ
ーキングしてバッファ層2を形成する。次いでその上に
ヘキサメチルジシラザンを塗布し、120℃で1時間ベ
ーキングして疎水化した後、10重量%の濃度でトルエ
ンに溶解したポリシランをスピンコーティングし、12
0℃で1時間ベーキングしてフォトブリーチング用膜1
2を得る。次に(b)に示すように、上記膜12の上に
図5に示すようなフォトブリーチング用フォトマスク1
3を置き、そのフォトマスク上から波長370nmのUV
光(UV光強度47.9mm/cm2 )14を照射してフォ
トブリーチングを行なう。そして(c)に示すように、
フォトブリーチングされたコア層4とそのコア層4の両
側面にフォトブリーチングされたクラッド層3−1及び
3−2を形成する。そしてその上にシリコーン樹脂のク
ラッド層5をスピンコーティングにより塗布後、ベーキ
ングしてクラッド層5を形成する。最後に(d)に示す
ように、上記クラッド層5の上にUVカット層6(ある
いはUV吸収層)を形成する。この層6の形成方法は前
述したので、ここでは省略する。
【0031】次に本発明に用いるフォトブリーチング用
フォトマスク13の実施例を図5を用いて説明する。同
図(a)は上面図、同図(b)は表面図を示したもので
ある。このマスクは導波路デバイスがパターン化された
ものであり、15は側面クラッド層3−1及び3−2を
形成させるためにUV光の低反射率(反射率<10%)
領域である。16はコア層4を形成させるための高反射
率(反射率>80%)領域である。17は光分岐部7を
形成させるための反射率が分布をもった中反射率分布領
域である。このようなフォトマスクは、例えば次のよう
にして作ることができる。ガラス基板18上に領域15
のUV光の低反射率領域を予め銀層(厚み100nm程
度)でパターン化しておく。そして上記パターン化した
ガラス板18上に高反射率のUVカット層を蒸着により
形成する(この形成方法は前述したように、120℃〜
350℃の温度範囲に保ってZnO2 (あるいはTa2
5)とSiO2 の交互層を多層状に数十層形成す
る)。その後に、銀層をエッチングする液内にこのガラ
ス板18を入れると、領域15上のUVカット層はエッ
チングされ、領域16のみにUVカット層が残る。次い
で、領域17を部分的にエッチングして反射率に分布を
もたせることにより作成することができる。
【0032】図6は、本発明の屈折率分布型導波路デバ
イスの製造方法の第2の実施例を示したものである。同
図(a)は図4(a)と同じプロセスである。次に
(b)において、フォトブリーチング用フォトマスク1
9には図7に示すようなパターンのものを用いる。そし
て(c)に示すように、低屈折率のフォトブリーチング
されたクラッド層3−1及び3−2と一様な高屈折率を
有するフォトブリーチングされたコア層20を形成す
る。その後、上記層20、3−1、3−2の上に図8に
示すようなフォトブリーチング用フォトマスク21を置
き、UV光14を図8(c)に示すように、入力端10
から出力端11−1及び11−2に向けてUV光の照射
量に分布をもたせるように照射する。これにより、光分
岐部7に屈折率分布を形成させる。このUV光の照射量
に分布をもたせる方法としては、照射時間を変えるか、
照射光量を変えるなどの方法を用いることによって実現
することができる。以上のような方法により、(d)に
示すような屈折率分布をもったコア層4を形成する。
(e)は図4の(d)と同じプロセスである。なお、図
7及び図8において、(a)は上面図、(b)は正面図
であり、図8の(c)は(a)のUV光の低反射率領域
15へのUV光の照射量の照射方法の一例を示したもの
である。
【0033】本発明は上記実施例に限定されない。ま
ず、導波路デバイスとしては光分岐回路以外に光分波回
路、光方向性結合回路、グレーティング回路などにも適
用することができる。図9は導波路型グレーティング回
路の実施例であり、同図(a)は側断面図、同図(b)
は(a)のA−A断面内、すなわちコア層4の断面内の
屈折率分布を示したものである。このように屈折率分布
が非連続的、すなわち段階的に変化したグレーティング
部22を有するような導波路型グレーティング回路にも
適用することができる。
【0034】バッファ層2にはポリマ材料以外に、Si
2 あるいはSiO2 にF、B、Pなどの屈折率制御用
ドーパントを含んだものなどを用いてもよい。また、バ
ッファ層2にもフォトブリーチングされたクラッド層3
−1及び3−2と同様のものを用いてもよい。
【0035】上記実施例には半導体レーザやフォトダイ
オード、ミラー、レンズなどの光学部品、電子回路部品
は実装されていないが、本発明は当然のことながらこれ
らの部品を実装していてもよい。また、電気配線パター
ンも導波路上面に容易に形成することができるので、こ
の電気配線パターンを含んだ導波路デバイスにも適用す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の屈折率分布型導波路デバイス及
びその製造方法には、次のような効果を得ることができ
る。
【0037】(1)フォトブリーチング作用により、コ
ア層及びクラッド層を簡単に形成することができ、かつ
その際の材料層の構造変化をほとんど伴なわない。
【0038】(2)導波路表面が平坦であるので、その
上に光部品や電子回路部品の搭載が容易となる。また、
電気配線パターンの形成も容易に行なうことができる。
【0039】(3)コア層とクラッド層の屈折率差の調
節がUV光の照射エネルギーで行なうことができるの
で、高精度屈折率分布形成を容易に行なうことができ
る。
【0040】(4)UVカット層あるいはUV吸収層を
導波路の上面あるいは下面にも設けることにより、長期
的に光学特性の安定な導波路デバイスを構築することが
できる。
【0041】(5)低温の簡単なプロセスで製造するこ
とができるので、導波路デバイスの低コスト化を期待す
ることができる。
【0042】(6)導波路デバイスのパターンはフォト
ブリーチング用フォトマスクの精度によって決まるの
で、また従来のようなエッチングプロセスなどが不要で
あるので、高寸法精度に作成することができ、これは結
果的に高性能の導波路デバイスを実現することができ
る。
【0043】(7)コア層4とそのコア層側面のクラッ
ド層3−1及び3−2との界面を極めて均一に作ること
ができるので、低損失な導波路デバイスを実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導波路デバイスの実施例を示す説明図
である。
【図2】本発明に用いるフォトブリーチング用ポリマ材
料のフォトブリーチング特性例を示す説明図である。
【図3】本発明の導波路デバイスの実施例を示す説明図
である。
【図4】本発明の導波路デバイス製造方法の実施例を示
す説明図である。
【図5】本発明のフォトブリーチング用フォトマスクの
実施例を示す説明図である。
【図6】本発明の導波路デバイス製造方法の実施例を示
す説明図である。
【図7】本発明のフォトブリーチング用フォトマスクの
実施例を示す説明図である。
【図8】本発明のフォトブリーチング用フォトマスクの
実施例を示す説明図である。
【図9】本発明の導波路デバイスの実施例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 バッファ層 3 クラッド層 4 コア層 5 クラッド層 6 UVカット層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に光の伝搬方向に対して屈折率分布
    をもった高屈折率のフォトブリーチングされたコア層を
    有し、そのコア層の両側にフォトブリーチングされた低
    屈折率の側面クラッド層を有し、上記コア層及び側面ク
    ラッド層上に低屈折率の上部クラッド層、UVカット層
    あるいはUV吸収層が順次形成された屈折率分布型導波
    路デバイス。
  2. 【請求項2】請求項1において、UVカット層あるいは
    UV吸収層は上部クラッド層の中に含まれていることを
    特徴とする屈折率分布型導波路デバイス。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2において、基板の裏
    面にもUVカット層あるいはUV吸収層が設けられてい
    ることを特徴とする屈折率分布型導波路デバイス。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3において、フォトブリ
    ーチングされたコア及び側面クラッド層の屈折率はUV
    光の照射エネルギーで制御するようにしたことを特徴と
    する屈折率分布型導波路デバイス。
  5. 【請求項5】基板上にフォトブリーチング用のポリマ材
    料層を形成する工程、該ポリマ材料層上に部分的にUV
    カットあるいはUV吸収パターンを有するフォトマスク
    を置き、そのフォトマスクの上からUV光を照射する工
    程、上記UV光照射により、光の伝搬方向に対して屈折
    率分布をもった高屈折率のフォトブリーチングされたコ
    ア層とそのコア層の両側面にフォトブリーチングされた
    低屈折率の側面クラッド層を形成する工程、上記コア層
    及び側面クラッド層上に低屈折率の上部クラッド層、U
    Vカット層あるいはUV吸収層を順次形成する工程から
    なることを特徴とする屈折率分布型導波路デバイスの製
    造方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、フォトマスクの上から
    UV光を照射する工程として、まず光の伝搬方向に対し
    て一様な高屈折率をもつフォトブリーチングされないコ
    ア層とそのコア層の両側面にフォトブリーチングされた
    低屈折率の側面クラッド層を形成し、次いで上記コア層
    のみをフォトブリーチングするフォトマスクを用い、光
    の伝搬方向に対してUV光の照射エネルギーを変化させ
    て屈折率分布をもったコア層を形成させるようにしたこ
    とを特徴とする屈折率分布型導波路デバイスの製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項5及び請求項6において、基板の裏
    面にUVカット層あるいはUV吸収層を形成する工程を
    付加したことを特徴とする屈折率分布型導波路デバイス
    の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項5及び請求項6において、フォトマ
    スクとして、UV光反射あるいはUV光吸収用フィルタ
    膜をガラス板上にパターニングしたものを用いたことを
    特徴とする屈折率分布型導波路デバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、UV光反射あるいはU
    V光吸収用フィルタ膜パターンの反射率が所望の値に設
    定されていることを特徴とする屈折率分布型導波路デバ
    イスの製造方法。
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