JP2000304653A - 眼科物品の光透過率測定装置並びにそれに用いられる測定治具 - Google Patents

眼科物品の光透過率測定装置並びにそれに用いられる測定治具

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JP2000304653A
JP2000304653A JP11108941A JP10894199A JP2000304653A JP 2000304653 A JP2000304653 A JP 2000304653A JP 11108941 A JP11108941 A JP 11108941A JP 10894199 A JP10894199 A JP 10894199A JP 2000304653 A JP2000304653 A JP 2000304653A
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Kazuhiko Nakada
和彦 中田
Hiroyuki Kako
広幸 加古
Makoto Ichikawa
誠 市川
Kazuharu Niwa
一晴 丹羽
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Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼科物品を、何等損傷させず、しかも殆ど変
形せしめることもなく、安定的に固定することが出来
る、眼科物品の光透過率測定装置用測定治具を提供す
る。 【解決手段】 所定の測定光を透過せしめる前壁12と
後壁14とを有するセル11内に、複数の挟持部材1
6,18が位置固定に挿入配置されて、眼科物品13
が、かかるセル11内において、それら複数の挟持部材
16,18により、該セル11の前壁12と後壁14と
に対向位置するように挟持され、且つその挟持圧が緩和
手段28にて緩和せしめられた状態で、前記測定光の透
過通路内に位置決め固定されると共に、規制手段16に
て眼科物品13への入射量が規制された測定光が、セル
11の前壁12を透過せしめられて、眼科物品13に入
射せしめられるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、眼科物品の光透過率測定装置並
びにそれに用いられる測定治具に係り、特に、水晶体や
角膜、コンタクトレンズ、眼内レンズ等の眼科物品の光
透過率を測定する装置と、それらの眼科物品を保持する
ために用いられる測定治具の新規な構造に関するもので
ある。
【0002】
【背景技術】一般に、各種の測定対象物品の光透過率を
測定する光透過率測定装置は、測定光を出射(放射)す
る光源と、測定光の光束を検出する検出器と、それら光
源と検出器との間の測定光の通路内に測定対象物品を固
定する測定治具とを有しており、光源から出射された測
定光が測定対象物品に入射せしめられる一方、この測定
対象物品を透過した透過光が検出器に投影せしめられ、
該検出器にて該透過光の光束が検出されるようになって
いる。そして、測定対象物品への入射光の光束と検出器
にて検出される透過光の光束とから、目的とする測定対
象物品の光透過率が測定されるようになっているのであ
る。
【0003】ところで、水晶体や角膜、コンタクトレン
ズ、眼内レンズ等の所謂眼科物品の光透過率を測定する
際にも、通常、上述の如き構造の光透過率測定装置が用
いられるが、それらの眼科物品のうち、水晶体や角膜
は、厚さや大きさが不均一であり、また、コンタクトレ
ンズや眼内レンズ等は、極めて薄く且つ脆いものである
ところから、そのような眼科物品を、一般的な光透過率
測定装置の測定治具にて安定した状態で、且つ何等損傷
させることなく、測定光の通路内に固定することが困難
であった。
【0004】そのため、コンタクトレンズや眼内レンズ
等の眼科物品の光透過率を測定する場合にあっては、従
来、それらの眼科物品を与える材料の光透過率を光透過
率測定装置にて測定し、その測定値が、該材料から切削
加工等して得られる眼科物品の光透過率として採用され
ていたのであるが、加工前の材料の光透過率と製品化さ
れた眼科物品の光透過率とが必ずしも正確に一致するも
のでないことから、かくして得られた眼科物品の光透過
率が十分な信頼性を有するものであるとは言い難かっ
た。また、水晶体や角膜等の眼科物品の光透過率を測定
する場合にあっても、従来の方法では、それら水晶体や
角膜が不可避的に変形せしめられることになるため、得
られる測定値が今一つ正確性に欠けるものとなってい
た。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、眼科物品を、何等損傷させず、しかも殆
ど変形せしめることもなく、安定的に固定することが出
来、以て、光透過率測定装置において、眼科物品の光透
過率が、高い信頼性をもって、より正確に測定され得る
ようにした、眼科物品の光線透過率測定装置に用いられ
る測定治具を提供することにある。また、本発明にあっ
ては、高い信頼性と正確性とを有する光透過率が安定的
に測定され得る、眼科物品の光透過率測定装置を提供す
ることをも、その課題とするところである。
【0006】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、眼科物品の光透過率を測定する装置にお
いて、該眼科物品を固定して保持するのに用いられる測
定治具であって、(a)所定の測定光が透過せしめられ
る前壁と後壁とを有し、前記眼科物品が収容されるセル
と、(b)該セル内において位置固定に挿入配置された
少なくとも二つの挟持部材を有し、それらの挟持部材に
て、該セル内に収容された前記眼科物品を該セルの前記
前壁と後壁とに対向させつつ挟持することにより、該眼
科物品を、前記測定光の透過通路内に位置するように位
置決めして固定する固定機構と、(c)該固定機構にお
ける前記挟持部材の前記眼科物品に対する挟持圧を緩和
せしめる緩和手段と、(d)前記セルの前壁を透過し
て、該セル内に固定された前記眼科物品に入射せしめら
れる前記測定光の該眼科物品への入射量を規制する規制
手段とを含むことを特徴とする、眼科物品の光透過率測
定装置に用いられる測定治具を、その要旨とするもので
ある。
【0007】すなわち、本発明に従う光透過率測定装置
用測定治具においては、眼科物品が、セル内に位置固定
に配置された固定機構の複数の挟持部材にて挟持される
と共に、そのような挟持状態下で、それら複数の挟持部
材の眼科物品に対する挟持圧が、緩和手段にて緩和せし
められるようになっているところから、眼科物品が、極
めて薄いものであっても、或いは厚さや大きさが不均一
なものであっても、セル内に確実に固定され、また、そ
の固定によって眼科物品にかかる負荷も、効果的に小さ
く為され得る。
【0008】しかも、かかる測定治具にあっては、眼科
物品が、セル内の測定光透過通路内において、上述の如
く位置決め固定される一方、規制手段にて眼科物品への
入射量が規制された測定光が、セルの前壁を透過して、
眼科物品に入射せしめられるようになっているところか
ら、所望の光束を有する測定光が、セル内に固定された
眼科物品に対して確実に入射せしめられ得ることとな
る。
【0009】従って、このような本発明に従う眼科物品
の光線透過率測定装置に用いられる測定治具を使用すれ
ば、眼科物品を、何等損傷させず、しかも殆ど変形させ
ることもなく、常に安定した状態で固定することが出
来、また、所望の光束を有する測定光を眼科物品に対し
て透過させ得るのであり、その結果として、光透過率測
定装置における眼科物品の光透過率の測定を、より正確
に行なわしめることが可能となるのである。
【0010】なお、かかる本発明に従う光透過率測定装
置用測定治具の好ましい態様の一つによれば、前記緩和
手段が、前記固定機構における少なくとも二つの挟持部
材の間に弾性変形状態下で位置せしめられた弾性部材に
て構成され、該弾性部材の復元力にて、該少なくとも二
つの挟持部材が互いに離間する方向に押圧されることに
より、それらの挟持部材の前記眼科物品に対する挟持圧
が緩和せしめられるように構成される。このような構成
を有する測定治具にあっては、緩和手段が、複雑な機械
的な構造を何等有することなく、極めて簡略な構造をも
って構成され得、それによって、測定治具の構造の簡略
化が有利に図られ得ることとなる。
【0011】また、本発明に従う光透過率測定装置用測
定治具の望ましい別の態様の一つによれば、前記固定機
構における挟持部材の少なくとも一つが、前記緩和手段
を有して構成されることとなる。これによって、かかる
測定治具の部品点数が有利に少なく為され得て、構造の
簡略が更に有利に図られ得る。
【0012】なお、そのように、挟持部材の少なくとも
一つが緩和手段を有して構成される場合にあっては、有
利には、かかる少なくとも一つの挟持部材が弾性材料に
て構成されて、前記眼科物品を挟持した状態下で弾性変
形せしめられることにより、該眼科物品に対する挟持圧
が緩和されるように構成される。かかる構成によれば、
挟持部材に対する緩和手段の付加に伴う構造の複雑化が
効果的に回避され得る。
【0013】また、本発明に従う光透過率測定装置用測
定治具の他の好ましい態様の一つによれば、前記固定機
構における挟持部材のうちの少なくとも一つが、第一の
透孔を有すると共に、該第一の透孔以外の部位では、前
記測定光を透過させないように構成されて、前記セルの
前壁を覆って配置せしめられる一方、前記規制手段が、
かかる少なくとも一つの挟持部材によって構成されて、
該セルの前壁を透過して、該セル内に固定された前記眼
科物品に入射せしめられる前記測定光の該眼科物品への
入射量が、該第一の透孔を透過する量において規制され
るように為される。
【0014】このような構成を有する測定治具において
は、特定の挟持部材に対して、眼科物品を挟持する機能
と、測定光の眼科物品への入射量を規制する機能とが付
与せしめられ得、それによって、それら二つの機能を互
いに独立した別個の部材に付与する場合に比して部品点
数が有利に少なくされ得て、構造の簡略が有利に図られ
得るばかりでなく、単に、第一の透孔の大きさを変更す
るだけで、測定光の眼科物品への入射量を、極めて簡単
に増減することが可能となる。
【0015】さらに、上述の如き構成とされた少なくと
も一つの挟持部材にて規制手段が構成される場合にあっ
ては、望ましくは、前記固定機構の挟持部材において、
前記第一の透孔が形成されるものを除いた残りの挟持部
材のうちの少なくとも一つが、該第一の透孔よりも大き
な孔径の第二の透孔を有すると共に、該第二の透孔以外
の部位では、前記測定光を透過させないように構成され
て、前記セルの後壁を覆って配置せしめられることとな
る。このようにすれば、測定光が、眼科物品を透過する
際に、該眼科物品表面での屈折により拡大される場合に
あっても、拡大された測定光が、第二の透孔を通じて眼
科物品から確実に出射せしめられて、眼科物品を透過し
た透過光の光束が、光透過率測定装置の検出器にて、よ
り正確に検出され得る。
【0016】更にまた、上述の如き第一の透孔と第二の
透孔とが挟持部材に形成される場合には、有利には、第
一の透孔の孔径(a)に対する第二の透孔の孔径(b)
の比の値であるa/bが1.2以上とされる。それによ
って、前記拡大された測定光の全てが、第二の透孔を通
じて、眼科物品から、より確実に出射せしめられ、以て
眼科物品を透過した透過光の光束が、検出器にて更に一
層正確に且つ確実に検出され得ることとなる。
【0017】また、本発明に従う光透過率測定装置用測
定治具の好ましい他の態様の一つによれば、前記固定機
構における挟持部材のそれぞれが、前記眼科物品の表面
に対応した形状を有する挟持面をもって構成され、それ
によって、それらの挟持部材にて挟持された状態下での
眼科物品の変形や損傷が、より一層効果的に防止され得
る。
【0018】そして、本発明にあっては、眼科物品に対
して所定の測定光を入射させ、それを透過せしめて、該
眼科物品の光透過率を測定する装置において、(a)所
定の測定光が透過せしめられる前壁と後壁とを有し、前
記眼科物品が収容されるセルと、(b)該セル内におい
て位置固定に挿入配置された少なくとも二つの挟持部材
を有し、それらの挟持部材にて、該セル内に収容された
前記眼科物品を該セルの前記前壁と後壁とに対向させつ
つ挟持することにより、該眼科物品を、前記測定光の透
過通路内に位置するように位置決めして固定する固定機
構と、(c)該固定機構における前記挟持部材の前記眼
科物品に対する挟持圧を緩和せしめる緩和手段と、
(d)前記セルの前壁を透過して、該セル内に固定され
た前記眼科物品に入射せしめられる前記測定光の該眼科
物品への入射量を規制する規制手段とを含んで構成され
た測定治具を有することを特徴とする眼科物品の光透過
率測定装置をも、その要旨とするものである。
【0019】要するに、本発明に従う光透過率測定装置
においては、前述の如く、眼科物品が、何等損傷せしめ
られず、しかも殆ど変形させられることもなく、安定的
に固定され得ると共に、かかる眼科物品に対して、所望
の光束を有する測定光が確実に透過せしめられ得るとい
った優れた特徴を有する測定治具を有して構成されてい
るのである。
【0020】従って、かかる本発明に従う眼科物品の光
透過率測定装置によれば、眼科物品の光透過率が、高い
信頼性をもって、より正確に測定され得ることとなるの
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係る、眼科物品の光透過率測
定装置並びにそれに用いられる測定治具の構成につい
て、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0022】先ず、図1には、本発明に従う構造を有す
る、眼科物品の光透過率測定装置に用いられる測定治具
の一例として、水晶体を固定する測定治具が、概略的に
示されている。かかる図1からも明らかなように、測定
治具10は、セル11を有している。このセル11は、
透明で、光が透過可能な石英から成っており、水晶体1
3が収容可能な大きさを有する矩形の筐体形状を呈して
いる。また、そのような筐体からなるセル11にあって
は、四つの側壁のうち、互いに対向する二つの側壁が、
前壁12及び後壁14とされている。
【0023】さらに、セル11の内部には、前壁側アダ
プタ16と後壁側アダプタ18とが、前壁12側と後壁
14側とにそれぞれ位置するように挿入配置されてい
る。この前壁側及び後壁側アダプタ16,18は、何れ
も、不透明で、光を通さない合成樹脂材料から成ってお
り、全体として、矩形平板形状を呈している。そして、
それら二つのアダプタ16,18にあっては、セル11
に対して挿脱可能な同一の大きさを有しており、具体的
には、セル11の前壁12と後壁14よりも所定寸法小
さな高さと、前壁12と後壁14とは別の対向する二つ
の側壁の間の内法よりも極僅かに小さな幅と、前壁12
と後壁14との間の内法の1/3程度の厚さとをもっ
て、構成されている。
【0024】また、そのような前壁側アダプタ16の中
心部には、水晶体13の直径よりも小さな孔径を有する
円形の第一の透孔20が、該中心部を厚さ方向に貫通し
て形成されている。そして、この第一の透孔20にあっ
ては、一方側の開口周縁部が、水晶体13の網膜対向面
21(眼球内で網膜と対向する側の面)に対応した三次
元的な凹状湾曲面形状を呈する、挟持面としての網膜対
向面接触部22とされている。一方、後壁側アダプタ1
8の中心部にも、第一の透孔20の孔径よりも大きく、
且つ水晶体13の直径よりも小さな孔径を有する円形の
第二の透孔24が、該中心部を厚さ方向に貫通して形成
されている。なお、ここでは、この第二の透孔24の孔
径(図1において、b1 にて示される寸法)が、前記第
一の透孔20の孔径(図1において、a1 にて示される
寸法)の約1.7倍程度の大きさとされている。また、
第二の透孔24の一方側の開口周縁部も、水晶体13の
角膜対向面25(眼球内で角膜と対向する側の面)に対
応した三次元的な凹状湾曲面形状を呈する、挟持面とし
ての角膜対向面接触部26とされている。
【0025】そして、それら前壁側アダプタ16と後壁
側アダプタ18とが、網膜対向面接触部22形成側の面
と角膜対向面接触部26形成側の面とを、セル11の前
壁12と後壁14との対向方向に所定間隔をあけて対向
させた状態で、セル11の底壁内面上に載置されてお
り、以て、セル11内において、網膜対向面接触部22
と角膜対向面接触部26とが、前壁12と後壁14との
対向方向に所定間隔をあけて対向位置せしめられている
と共に、第一の透孔20と第二の透孔24とが該対向方
向において同心的に位置させられている。これによっ
て、セル11内には、前壁12を透過した光が、第一の
透孔20を通じてのみ、セル11内に入射せしめられ、
そして、第二の透孔24を通じて後壁14に導かれる光
の透過通路が形成されている。
【0026】また、それら前壁側アダプタ16と後壁側
アダプタ18との間には、緩和手段としての中間スペー
サ28が位置せしめられている。この中間スペーサ28
は、二つのアダプタ16,18と略同じ大きさを有する
矩形状のゴム板からなっており、その厚さが、セル11
内において、前壁12の内面と後壁14の内面とにそれ
ぞれ接触して位置せしめられた状態下での前壁側アダプ
タ16と後壁側アダプタ18との間の距離よりも所定寸
法大きくされている。また、その中央部には、前記第二
の透孔24の孔径よりも、更には水晶体13の直径より
も十分に大きな孔径を有する中心孔30が形成されてい
る。そして、そのような中間スペーサ28が、厚さ方向
に弾性変形せしめられた状態下で、前壁側アダプタ16
と後壁側アダプタ18との間に挟まれて配置されている
のである。
【0027】これにより、前壁側アダプタ16と後壁側
アダプタ18とが、中間スペーサ28の復元力にて、互
いに離隔する方向に押圧されて、セル11の前壁12と
後壁14とに密着せしめられ、以て、セル11内におい
て、互いの対向面間に所定大きさの間隙を形成しつつ、
位置固定に配置されるようになっている。そして、セル
11内に収容された水晶体13が、前壁側アダプタ16
と後壁側アダプタ18との間の間隙内において、その中
心を、それら前壁側及び後壁側アダプタ16,18の第
一及び第二の透孔20,24の中心軸上に位置せしめ、
且つその網膜対向面21と角膜対向面25とを、前壁側
アダプタ16の網膜対向面接触部22と後壁側アダプタ
18の角膜対向面接触部26とにそれぞれ接触させた状
態で位置せしめられて、前壁側アダプタ16と後壁側ア
ダプタ18とにて挟持されるようになっているのであ
る。なお、ここでは、セル11内に生理食塩水32が満
たされており、水晶体13の全体が、前壁側及び後壁側
アダプタ16,18による挟持状態下で、この生理食塩
水32に浸漬されるようになっている。
【0028】かくして、本実施形態の測定治具10にあ
っては、水晶体13が、セル11の前壁12を透過した
光がセル11内を通過する前記光の透過通路内におい
て、網膜対向面21と角膜対向面25とをセル11の前
壁12と後壁14とにそれぞれ対向させつつ、位置決め
固定されるようになっており、以て、前壁12を透過し
た光が、前壁側アダプタ16の第一の透孔20の大きさ
に対応した量において、水晶体13に入射せしめられる
ようになっている。そして、そのような水晶体13の固
定状態下において、前述の如く、前壁側アダプタ16と
後壁側アダプタ18とが、中間スペーサ28の復元力に
て、互いに離隔する方向に押圧されていることにより、
それら前壁側及び後壁側アダプタ16,18の水晶体1
3に対する挟持圧が緩和せしめられるようになっている
のである。これらのことから明らかなように、本実施形
態では、前壁側アダプタ16と後壁側アダプタ18とに
て、二つの挟持部材が構成されている一方、中間スペー
サ28にて緩和手段が、また、前壁側アダプタ16にて
規制手段が、それぞれ構成されており、更に、それら前
壁側アダプタ16と後壁側アダプタ18と中間スペーサ
28の三つの部材によって、固定機構が構成されてい
る。
【0029】而して、かくの如き構造とされた測定治具
10は、図2に示される光透過率測定装置34に取り付
けられて、使用されることとなる。
【0030】すなわち、この光透過率測定装置34は、
図示しない基台を有しており、その基台上に、測定治具
10が、位置固定に取り付けられるようになっている。
また、かかる基台上には、測定治具10を挟んだ一方の
側に、光源36が固定されており、更に、その他方の側
には、積分球38が固定されている。更にまた、この積
分球38内には、光束を検出する公知の検出器40が取
り付けられている。
【0031】かくして、かかる光透過率測定装置34に
あっては、図2に矢印で示される如く、光源36から出
射(放射)された測定光が、測定治具10のセル11の
前壁12を透過して、セル11内で、前壁側アダプタ1
6の第一の透孔20の大きさに応じた量において水晶体
13に入射せしめられ、その後、水晶体13を透過した
透過光が、後壁側アダプタ18の第二の透孔24を通過
して、後壁14から積分球38内に向かって出射せしめ
られた後、かかる透過光の全てが、積分球38の内面に
反射せしめられて、検出器40に投影され、そこで、該
透過光の光束が検出せしめられるようになっている。そ
して、そのようにして検出された透過光の光束と、予
め、水晶体13が固定されていない測定治具10を光透
過率測定装置34に取り付けて検出された、該測定治具
10に対する透過光の光束、換言すれば、測定光の光束
とから、水晶体13の光透過率が求められるようになっ
ているのである。
【0032】このように、本実施形態の測定治具10に
あっては、水晶体13が、セル11内の光の透過通路内
に、前壁側アダプタ16と後壁側アダプタ18とにて挟
持されて、位置固定に配置されていると共に、それら前
壁側及び後壁側アダプタ16,18の間に配された中間
スペーサ28によって、それら二つのアダプタ16,1
8の水晶体13に対する挟持圧が緩和せしめられるよう
になっているところから、水晶体13が、その厚さや大
きさにおいて個体差を有し、不均一なものであるにも拘
わらず、セル11内に確実に固定され、また、その固定
によって水晶体13にかかる負荷も、効果的に小さく為
され得る。
【0033】しかも、かかる測定治具10においては、
水晶体13に対して、光源36から出射される測定光
が、前壁側アダプタ16の第一の透孔20の大きさに応
じた量において入射せしめられるようになっているとこ
ろから、所望の光束を有する測定光を、水晶体13に対
して確実に入射させることが出来る。
【0034】従って、このような本実施形態の測定治具
10を用いれば、水晶体13を、損傷乃至は変形させる
ことなく、常に安定した状態で固定し得ると共に、所望
の光束を有する測定光を水晶体13に対して透過させる
ことが出来、以て、水晶体13の光透過率を、光透過率
測定装置34にて、より正確に測定することが可能とな
るのである。
【0035】また、本実施形態の測定治具10にあって
は、前壁側アダプタ16と後壁側アダプタ18との間に
弾性変形状態下で介在せしめられたゴム板製の中間スペ
ーサ28の復元力によって、それら前壁側及び後壁側ア
ダプタ16,18の水晶体13に対する挟持圧が緩和せ
しめられるようになっているところから、特別な機械的
構造を何等要しない、極めて簡単な構造にて、水晶体1
3が、損傷乃至は変形させられることなく安定的に固定
され得るのである。
【0036】さらに、かかる測定治具10においては、
前壁側アダプタ16が、水晶体13を挟持する機能と、
セル10を透過して、水晶体13に入射せしめられる測
定光の水晶体13への入射量を規制する機能とを兼備し
て構成されていることから、前者の機能と後者の機能と
を互いに独立した別個の部材が有して構成される場合に
比して、部品点数が有利に少なく為され得、それによっ
て、構造の簡略化が効果的に図られ得ることとなる。
【0037】更にまた、かかる測定治具10にあって
は、測定光が、前壁側アダプタ16の第一の透孔20の
大きさに応じた量において、水晶体13に入射せしめら
れるようになっているところから、単に、該第一の透孔
20の大きさを変更するだけで、測定光の水晶体13へ
の入射量を、極めて簡単に増減することが出来るといっ
た利点もある。
【0038】また、本実施形態の測定治具10において
は、後壁側アダプタ18に設けられた第二の透孔24の
孔径が、前壁側アダプタ16に形成された第一の透孔2
0の孔径に対して1.7倍程度といった十分に大きな大
きさとされていることから、水晶体13を透過した透過
光の全てが、該第二の透孔24を通じてセル11の後壁
14から確実に出射せしめられて、かかる透過光の光束
が、検出器40において正確に検出され得るのである。
【0039】さらに、かかる測定治具10にあっては、
水晶体13が、その網膜対向面21と角膜対向面25と
において、それらの面に対応した形状を有する前壁側ア
ダプタ16の網膜対向面接触部22と後壁側アダプタ1
8の角膜対向面接触部26に接触せしめられて、前壁側
アダプタ16と後壁側アダプタ18とに挟持されるよう
になっているところから、かかる挟持状態下で、水晶体
13が、それら前壁側及び後壁側アダプタ16,18と
の接触により損傷したり変形したりすることが有利に防
止され得る。
【0040】更にまた、かかる測定治具10において
は、セル11内に生理食塩水32が満たされ、水晶体1
3が、この生理食塩水32に浸漬された状態で、セル1
1内に固定されているところから、実際の眼球内での状
態と同様な状態で、水晶体13の光透過率が測定され得
ると共に、その測定時における水晶体13の乾燥等が有
利に防止され得る。
【0041】ここにおいて、実際に、眼球内から摘出さ
れた水晶体を、図1に示される如き構造の測定治具10
内に、生理食塩水を満たした状態で固定し、これを図2
に示される光透過率測定装置34に取り付けて、210
〜800nmの光透過率を従来法により測定したとこ
ろ、図3に示される如きチャートを得た。なお、ここで
は、測定治具10のセル11として、石英セルを用い
た。また、前壁側アダプタ16における第一の透孔20
の孔径(a)を3mmとする一方、後壁側アダプタ18
における第二の透孔24の孔径(b)を5mmとした。
更に、中間スペーサ28は、厚さが2mmのものを用い
た。
【0042】かかる図3からも明らかなように、本実施
形態の測定治具10を用いれば、水晶体の光透過率が、
極めて良好に測定され得ることとなる。
【0043】次に、図4には、本発明に従う構造を有す
る測定治具の別の例として、コンタクトレンズを固定す
る測定治具が、概略的に示されている。かかる図4から
も明らかなように、測定治具42は、コンタクトレンズ
44を収容するセル43を有している。このセル43
は、図1に示される、水晶体13を固定するための測定
治具10のセル11と同様な構造を有しており、互いに
対向する二つの側壁が、光を透過可能な前壁12及び後
壁14とされている。
【0044】そして、そのようなセル43内には、アダ
プタ46とレンズ固定部材47とが挿入配置されてい
る。このアダプタ46は、不透明で、光を透過させない
合成樹脂材料から成っており、全体として、矩形平板形
状を呈している。また、かかるアダプタ46にあって
は、セル43の前壁12よりも所定寸法小さな高さと、
前壁12と後壁14とは別の対向する二つの側壁の間の
内法よりも極僅かに小さな幅と、前壁12と後壁14と
の間の内法の略半分の厚さとをもって、構成されてい
る。
【0045】さらに、このアダプタ46における厚さ方
向一方側の面の中心部には、コンタクトレンズ44の直
径よりも十分に大きな径を有する円形の凹所48が設け
られている。また、この凹所48の底壁には、該凹所4
8の深さよりも低い高さを有する凸部50が設けられて
おり、この凸部50の先端面が、コンタクトレンズ44
の後面52に対応した三次元的な凸状湾曲面形状を呈す
る、挟持面としてのレンズ後面接触部54とされてい
る。そして、かかる凹所48の中心部に、コンタクトレ
ンズ44の直径よりも小さな孔径を有する円形の第一の
透孔56が、アダプタ46を厚さ方向に貫通して形成さ
れている。また、アダプタ46においては、凹所48が
設けられる側の面の四つの隅部に、支持突起58が、そ
れぞれ、一つずつ一体形成されており、この支持突起5
8の形成部位たる四つの隅部の厚さが、セル43の前壁
12と後壁14の間の内法寸法と同一か、それよりも僅
かに大きな寸法とされている。
【0046】一方、レンズ固定部材47は、不透明で、
光を通さない、柔軟性に富んだゴム材料からなり、前記
アダプタ46の凹所48の深さよりも所定寸法大きな厚
さと、該凹所48の径よりも僅かに大きな直径とを有す
る円板形状をもって、構成されている。そして、かかる
レンズ固定部材47にあっては、その中心部に、アダプ
タ46の第一の透孔56の孔径よりも大きく、且つコン
タクトレンズ44の直径よりも小さな孔径を有する円形
の第二の透孔60が形成されており、また、該第二の透
孔60の一方側の開口周縁部が、コンタクトレンズ44
の前面62に対応した三次元的な凹状湾曲面形状を呈す
る、挟持面としてのレンズ前面接触部64とされてい
る。なお、ここでも、第二の透孔60の孔径(図4にお
いて、b2にて示される寸法)は、第一の透孔56の孔
径(図4において、a2 にて示される寸法)の約1.7
倍程度とされている。
【0047】而して、上述の如き構成とされたアダプタ
46が、凹所48の形成側の面をセル43の後壁14の
内面に対向させつつ、セル43内に圧入されており、ま
た、レンズ固定部材47が、レンズ前面接触部64の形
成側の面をアダプタ46の凹所48の底面に所定間隔を
あけて対向させつつ、該凹所48内に圧入固定されてい
る。
【0048】これによって、アダプタ46とレンズ固定
部材47とが、レンズ後面接触部54とレンズ前面接触
部64とを所定の間隔をあけて互いに対向させ、且つ第
一の透孔56と第二の透孔60とを、セル43の前壁1
2と後壁14の対向方向において同心的に位置させた状
態で、セル43内に位置固定に配置されている。そし
て、セル43内に収容されたコンタクトレンズ44が、
アダプタ46の凹所48内において、中心を、アダプタ
46とレンズ固定部材47における第一の透孔56と第
二の透孔60の中心軸上に位置せしめ、且つ後面52と
前面62とを、アダプタ46のレンズ後面接触部54と
レンズ固定部材47のレンズ前面接触部64とにそれぞ
れ接触させた状態で位置せしめられて、それらアダプタ
46とレンズ固定部材47とにて挟持されるようになっ
ている。なお、ここでも、セル43内に生理食塩水32
が満たされており、コンタクトレンズ44の全体が、ア
ダプタ46とレンズ固定部材47とによる挟持状態下
で、この生理食塩水32に浸漬されるようになってい
る。
【0049】かくして、本実施形態の測定治具10にあ
っては、前壁12を透過した光が、第一の透孔56を通
じてのみ、セル43内に入射せしめられた後、第二の透
孔60を通じて後壁14に導かれる光の透過通路がセル
43内に形成され、また、かかる光の透過通路内におい
て、コンタクトレンズ44が、後面52と前面62とを
セル43の前壁12と後壁14とにそれぞれ対向させつ
つ、位置決め固定されるようになっており、以て、前壁
12を透過した光が、アダプタ46の第一の透孔56の
大きさに応じた量において、コンタクトレンズ44に入
射せしめられるようになっている。そして、前述の如
く、コンタクトレンズ44を挟持するレンズ固定部材4
7が柔軟性に富んだゴム材料からなっているところか
ら、該レンズ固定部材47のコンタクトレンズ44に対
する接触圧が小さくされて、該レンズ固定部材47とア
ダプタ46のコンタクトレンズ44に対する挟持圧が緩
和せしめられるようになっているのである。これらのこ
とから明らかなように、本実施形態では、アダプタ46
とレンズ固定部材47とにて、二つの挟持部材とそれら
からなる固定機構とが構成されており、また、アダプタ
46が、規制手段の機能を、更に、レンズ固定部材47
が、緩和手段の機能を、それぞれ兼備して構成されてい
る。
【0050】そして、かくの如き構造とされた測定治具
42は、図2に示される如き光透過率測定装置34に対
して、図1に示された測定治具10に代えて取り付けら
れて、使用されることとなるのである。
【0051】このように、かかる測定治具42にあって
は、コンタクトレンズ44が、アダプタ46とレンズ固
定部材47との間で、緩和された挟持圧をもって挟持さ
れるようになっており、また、この挟持されたコンタク
トレンズ44に対して、光源36から出射された測定光
が、アダプタ46の第一の透孔56の大きさに応じた量
において入射せしめられるようになっているところか
ら、コンタクトレンズ44が、薄くて脆いものであるに
も拘わらず、セル43内において、可及的に小さな負荷
で、安定的に位置決め固定され得ると共に、かかるコン
タクトレンズ44に対して、所望の光束を有する測定光
が確実に入射され得るのである。
【0052】従って、本実施形態の測定治具42にあっ
ても、薄くて脆いコンタクトレンズ44を、損傷乃至は
変形させることなく、常に安定した状態で固定し得ると
共に、所望の光束を有する測定光をコンタクトレンズ4
4に対して透過させることが出来、以て、コンタクトレ
ンズ44の光透過率を、光透過率測定装置34にて、よ
り正確に測定することが出来るのである。
【0053】また、かかる測定治具42においては、特
に、コンタクトレンズ44を挟持するレンズ固定部材4
7が、該コンタクトレンズ44に対する挟持圧を緩和さ
せる機能をも兼備して構成されているところから、その
ような挟持圧の緩和機能を有する部材を別に設ける必要
が皆無ならしめられ、それによって、部品点数が有利に
削減され得、また部品点数が削減された分だけ、構造が
効果的に簡略化され得ることとなる。
【0054】しかも、かかる測定治具42にあっては、
上述の如く、挟持圧の緩和機能を有するレンズ固定部材
47が、弾性を有する柔らかいゴム材料に構成されてい
ることによって、かかる機能が発揮されるようになって
いることから、特別な機械的構造を何等要しない、極め
て簡単な構造にて、コンタクトレンズ44が、損傷乃至
は変形させられることなく安定的に固定され得る。
【0055】なお、かくの如き構造とされた測定治具4
2は、アダプタ46のレンズ後面接触部54とレンズ固
定部材47のレンズ前面接触部64の形状や大きさを、
角膜の厚さ方向両面に対応したものに変更すると共に、
それらレンズ後面接触部54とレンズ前面接触部64の
間に形成される間隙の大きさを角膜の厚さに対応したも
のに変更等することにより、角膜を固定する測定治具と
しても有利に適用され得ることとなる。
【0056】次に、図5及び図6には、本発明に従う構
造を有する測定治具の更に別の例として、眼内レンズを
固定する測定治具が、概略的に示されている。それら図
5及び図6からも明らかなように、測定治具66は、眼
内レンズ68を収容するセル67を有している。このセ
ル67も、図1及び図4に示される測定治具10,42
のセル11,43と同様な構造を有しており、互いに対
向する二つの側壁が、光を透過可能な前壁12及び後壁
14とされている。
【0057】そして、そのようなセル67内には、アダ
プタ70とOリング72とが挿入配置されている。この
アダプタ70は、不透明で、光を透過させない合成樹脂
材料から成っており、セル67の前壁12よりも所定寸
法小さな高さと、前壁12と後壁14とは別の対向する
二つの側壁の間の内法よりも極僅かに小さな幅とを有す
る、比較的薄肉の矩形平板形状を呈している。
【0058】また、このアダプタ70の中心部には、眼
内レンズ68の光学部69の直径よりも小さな径を有す
る円形の第一の透孔74が、該中心部を厚さ方向に貫通
して形成されている。そして、この第一の透孔74にあ
っては、一方側の開口周縁部が、眼内レンズ68の網膜
対向面76(眼球内で網膜と対向する側の面)に対応し
た三次元的な凹状湾曲面形状を呈する、挟持面としての
網膜対向面接触部78とされている。また、アダプタ7
0の網膜対向面接触部78形成側の面には、その四つの
隅部に、支持突起80が、それぞれ一つずつ設けられて
おり、更に、その中央部には、四つの棒状突起82が、
一体的に形成されている。なお、それら四つの支持突起
80は、図4に示された測定治具42のアダプタ46に
形成された支持突起58と同様な構造を有している。ま
た、四つの棒状突起82は、それぞれ、支持突起80と
同一高さを有する丸棒形状を呈しており、前記第一の透
孔74を取り囲むようにして、該第一の透孔74の周方
向に一定の間隔をおいて配置せしめられている。
【0059】一方、Oリング72は、不透明で、光を通
さない、柔らかいゴム材料からなり、前記アグプタ70
の四つの棒状突起82のうち、対角線上に互いに対向す
る二つのものの間の距離よりも僅かに大きな外径を有し
て、構成されている。また、かかるOリング72にあっ
ては、その内孔が、第二の透孔84とされており、この
第二の透孔84の孔径が、前記アダプタ70における第
一の透孔74の孔径よりも、更には、眼内レンズ68の
光学部69の直径よりも大きくされている。なお、ここ
では、かかる第二の透孔84の孔径(図5において、b
3 にて示される寸法)が、第一の透孔74(図5におい
て、a3 にて示される寸法)に比して、約2.2倍程度
の大きさとされている。
【0060】而して、かくの如き構成とされたアダプタ
70が、網膜対向面接触部78の形成側の面をセル67
の後壁14の内面に対向させつつ、セル67内に圧入さ
れている一方、Oリング72が、径方向への弾性変形状
態下において、アダプタ70の網膜対向面接触部78の
形成面に対して所定の間隔をあけつつ、その外周面の四
箇所でアダプタ70の四つの棒状突起82に係合せしめ
られ、且つその復元力にて、それら四つの棒状突起82
に対して固定されている。
【0061】これによって、アダプタ70における網膜
対向面接触部78の形成面とOリング72との間に所定
の隙間が形成され、且つ第一の透孔74と第二の透孔8
4とが、セル67の前壁12と後壁14の対向方向にお
いて同心的に位置せしめられた状態で、それらOリング
72とアダプタ70とが、セル67内に位置固定に配置
されている。そして、セル67内に収容された眼内レン
ズ68が、光学部69の中心を、第一の透孔74と第二
の透孔84の中心軸上に位置せしめ、且つ該光学部69
の網膜対向面76をアダプタ70の網膜対向面接触部7
8に接触させる一方、支持部86をOリング72に接触
させた状態で位置せしめられて、それらアダプタ70と
Oリング72とにて挟持されるようになっている。
【0062】かくして、本実施形態の測定治具66にあ
っては、前壁12を透過した光が、第一の透孔74を通
じてのみ、セル67内に入射せしめられた後、第二の透
孔84を通じて後壁14に導かれる光の透過通路がセル
67内に形成され、また、かかる光の透過通路内におい
て、眼内レンズ68が、網膜対向面76と角膜対向面8
8(眼球内で角膜と対向する側の面)とをセル67の前
壁12と後壁14とにそれぞれ対向させつつ、位置決め
固定されるようになっており、以て、前壁12を透過し
た光が、アダプタ16の第一の透孔74の大きさに応じ
た量において、眼内レンズ68に入射せしめられるよう
になっている。そして、前述の如く、眼内レンズ68を
挟持するOリング72が柔らかいゴム材料からなってい
るところから、該Oリング72の眼内レンズ68に対す
る接触圧が小さくされて、該Oリング72とアダプタ7
0の眼内レンズ68に対する挟持圧が緩和せしめられる
ようになっているのである。これらのことから明らかな
ように、本実施形態では、アダプタ70とOリング72
とにて、二つの挟持部材とそれらからなる固定機構とが
構成されており、また、アダプタ70が、規制手段の機
能を、更に、Oリング72が、緩和手段の機能を、それ
ぞれ兼備して構成されている。
【0063】そして、かくの如き構造とされた測定治具
66も、図2に示される如き光透過率測定装置34に対
して、図1に示された測定治具10に代えて取り付けら
れて、使用されることとなるのである。
【0064】このように、かかる測定治具66にあって
は、眼内レンズ68が、アダプタ70とOリング72と
の間で、緩和された挟持圧をもって挟持されるようにな
っており、また、この挟持された眼内レンズ68に対し
て、光源36から出射された測定光が、アダプタ70の
第一の透孔74の大きさに応じた量において入射せしめ
られるようになっているところから、眼内レンズ68
が、薄くて脆いものであるにも拘わらず、セル67内に
おいて、可及的に小さな負荷で、安定的に位置決め固定
され得ると共に、かかる眼内レンズ68に対して、所望
の光束を有する測定光が確実に入射され得るのである。
【0065】従って、本実施形態の測定治具66にあっ
ても、薄くて脆い眼内レンズ68を、損傷乃至は変形さ
せることなく、常に安定した状態で固定し得ると共に、
所望の光束を有する測定光を眼内レンズ68に対して透
過させることが出来、以て、眼内レンズ68の光透過率
を、光透過率測定装置34にて、より正確に測定するこ
とが可能となっているのである。
【0066】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
【0067】例えば、前記実施形態では、セルが石英か
ら成っていたが、このセルの材質は、挟持部材が位置固
定に挿入配置され得るもので、光が透過可能なものであ
れば、何等これに限定されるものではない。
【0068】また、必ずしも、セル全体が、光を透過し
得るように構成されている必要はなく、少なくとも、互
いに対向位置する前壁と後壁とが、光を透過し得るよう
に構成されておれば良い。
【0069】さらに、挟持部材としてのアダプタの材質
や形状も、前記実施形態に示されるものに、特に限定さ
れるものでないことは、勿論である。
【0070】更にまた、前記実施形態では、挟持部材と
してのアダプタが、光を透過しない材料にて構成される
一方、その中心部に、それを厚さ方向に貫通する第一の
透孔が設けられて、かかる第一の透孔を通じてのみ、光
が透過せしめられるように構成され、それによって、か
かるアダプタに対して、水晶体やコンタクトレンズ、眼
内レンズ等への測定光の入射量を規制する規制手段の機
能が付与せしめられていたが、この規制手段を、挟持部
材としてのアダプタとは別の部材にて構成することも可
能である。即ち、例えば、限られた一部部位のみを通じ
て光が透過せしめられるように構成されたマスク部材等
にて規制手段を構成し、このマスク部材等を、セルの前
壁の外面や、該前壁とアダプタとの間等に配設するよう
にしても良いのである。
【0071】また、前記実施形態では、第一の透孔と共
に、セル内での光の透過通路を構成する第二の透孔の孔
径が、第一の透孔の孔径に対して1.7倍程度、若しく
は2.2倍程度と十分に大きくされていることによっ
て、セルの前壁を透過した光が、第一の透孔を通じての
み、水晶体やコンタクトレンズや眼内レンズに入射せし
められ、その後、それらの眼科物品を透過した透過光の
全てが、第二の透孔を通じてセルの後壁から出射せしめ
られて、かかる透過光の光束が、所定の検出器にて確実
に検出され得るようになっていたが、そのような効果を
確実に得るためには、第二の透孔の孔径が、少なくと
も、第一の透孔の孔径に対して1.2倍とされているこ
とが望ましい。なお、眼内レンズの光透過率を測定する
際には、かかる倍率が、2.2倍以上とされていること
が、より望ましい。
【0072】さらに、前記実施形態では、緩和手段が、
ゴム材料からなる中間スペーサやレンズ固定部材やOリ
ングからなっており、それらの弾性変形に伴う復元力に
よって、水晶体や角膜、コンタクトレンズ、眼内レンズ
等の眼科物品に対する挟持部材の挟持圧が緩和せしめら
れるようになっていたが、そのような緩和手段を与える
材料は、決してこれに限定されるものではなく、眼科物
品への挟持圧に対する緩和作用が発揮され得るものであ
れば、例示されたゴム材料以外の弾性変形可能な材料は
勿論、弾性変形しない材料も、採用可能である。
【0073】また、かかる緩和手段の形状も、前記実施
形態に示されるものに特に限定されるものではないとこ
ろではあるが、緩和手段が弾性変形しない材料にて構成
されている場合においては、挟持部材にて挟持せしめら
れる眼科物品に接触せしめられる部位が、該眼科物品の
接触部分に対応した形状とされていることが、望まし
い。
【0074】さらに、測定治具が取り付けられて、水晶
体や角膜やコンタクトレンズや眼内レンズの光透過率が
測定される光透過率測定装置の構造も、前記実施形態に
示されるものに、何等限定されるものではなく、従来か
ら公知のものが、何れも有利に採用され得ることとな
る。
【0075】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0076】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う、眼科物品の光線透過率測定装置に用いられる
測定治具を使用すれば、眼科物品を、何等損傷させず、
しかも殆ど変形させることもなく、常に安定した状態で
固定することが出来、また、所望の光束を有する測定光
を眼科物品に対して透過させ得るのであり、その結果と
して、光透過率測定装置における眼科物品の光透過率の
測定を、より正確に行なわしめることが可能となるので
ある。
【0077】また、本発明に従う、眼科物品の光透過率
測定装置を用いれば、眼科物品の光透過率が、高い信頼
性をもって、より正確に測定され得ることとなるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う測定治具の一例を示す縦断面説明
図である。
【図2】本発明に従う、眼科物品の光透過率測定装置の
一例の要部を示す縦断面説明図である。
【図3】図1及び図2に示された測定治具と眼科物品の
光透過率測定装置を用いて測定された、水晶体の光透過
率を示すチャートである。
【図4】本発明に従う測定治具の別の例を示す縦断面説
明図である。
【図5】本発明に従う測定治具の更に別の例を示す縦断
面説明図である。
【図6】図5におけるVI−VI断面説明図である。
【符号の説明】
10,42,66 測定治具 12 前壁 13 水晶体 14 後壁 16 前壁側アダプタ 18 後壁側アダ
プタ 20,56,74 第一の透孔 24,60,84
第二の透孔 28 中間スペーサ 34 光透過率測
定装置 44 コンタクトレンズ 46,70 アダ
プタ 47 レンズ固定部材 68 眼内レンズ 72 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 誠 岐阜県関市新迫間3番地 株式会社メニコ ン関工場内 (72)発明者 丹羽 一晴 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 Fターム(参考) 2G086 HH07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼科物品の光透過率を測定する装置にお
    いて、該眼科物品を固定して保持するのに用いられる測
    定治具であって、 所定の測定光が透過せしめられる前壁と後壁とを有し、
    前記眼科物品が収容されるセルと、 該セル内において位置固定に挿入配置された少なくとも
    二つの挟持部材を有し、それらの挟持部材にて、該セル
    内に収容された前記眼科物品を該セルの前記前壁と後壁
    とに対向させつつ挟持することにより、該眼科物品を、
    前記測定光の透過通路内に位置するように位置決めして
    固定する固定機構と、 該固定機構における前記挟持部材の前記眼科物品に対す
    る挟持圧を緩和せしめる緩和手段と、 前記セルの前壁を透過して、該セル内に固定された前記
    眼科物品に入射せしめられる前記測定光の該眼科物品へ
    の入射量を規制する規制手段と、を含むことを特徴とす
    る、眼科物品の光透過率測定装置に用いられる測定治
    具。
  2. 【請求項2】 前記緩和手段が、前記固定機構における
    少なくとも二つの挟持部材の間に弾性変形状態下で位置
    せしめられた弾性部材にて構成され、該弾性部材の復元
    力にて、該少なくとも二つの挟持部材が互いに離間する
    方向に押圧されることにより、それらの挟持部材の前記
    眼科物品に対する挟持圧が緩和せしめられるようになっ
    ている請求項1に記載の測定治具。
  3. 【請求項3】 前記固定機構における挟持部材の少なく
    とも一つが、前記緩和手段を有している請求項1に記載
    の測定治具。
  4. 【請求項4】 前記緩和手段を有する少なくとも一つの
    挟持部材が弾性材料にて構成されて、前記眼科物品を挟
    持した状態下で弾性変形せしめられることにより、該眼
    科物品に対する挟持圧が緩和されるようになっている請
    求項3に記載の測定治具。
  5. 【請求項5】 前記固定機構における挟持部材のうちの
    少なくとも一つが、第一の透孔を有すると共に、該第一
    の透孔以外の部位では、前記測定光を透過させないよう
    に構成されて、前記セルの前壁を覆って配置せしめられ
    る一方、前記規制手段が、かかる少なくとも一つの挟持
    部材によって構成されて、該セルの前壁を透過して、該
    セル内に固定された前記眼科物品に入射せしめられる前
    記測定光の該眼科物品への入射量が、該第一の透孔を透
    過する量において規制されるようになっている請求項1
    乃至請求項4の何れかに記載の測定治具。
  6. 【請求項6】 前記固定機構の挟持部材において、前記
    第一の透孔が形成されるものを除いた残りの挟持部材の
    うちの少なくとも一つが、該第一の透孔よりも大きな孔
    径の第二の透孔を有すると共に、該第二の透孔以外の部
    位では、前記測定光を透過させないように構成されて、
    前記セルの後壁を覆って配置せしめられている請求項5
    に記載の測定治具。
  7. 【請求項7】 前記第一の透孔の孔径(a)に対する前
    記第二の透孔の孔径(b)の比の値であるa/bが1.
    2以上である請求項6に記載の測定治具。
  8. 【請求項8】 前記固定機構における挟持部材のそれぞ
    れが、前記眼科物品の表面に対応した形状を有する挟持
    面をもって構成されている請求項1乃至7の何れかに記
    載の測定治具。
  9. 【請求項9】 眼科物品に対して所定の測定光を入射さ
    せ、それを透過せしめて、該眼科物品の光透過率を測定
    する装置にして、 所定の測定光が透過せしめられる前壁と後壁とを有し、
    前記眼科物品が収容されるセルと、 該セル内において位置固定に挿入配置された少なくとも
    二つの挟持部材を有し、それらの挟持部材にて、該セル
    内に収容された前記眼科物品を該セルの前記前壁と後壁
    とに対向させつつ挟持することにより、該眼科物品を、
    前記測定光の透過通路内に位置するように位置決めして
    固定する固定機構と、 該固定機構における前記挟持部材の前記眼科物品に対す
    る挟持圧を緩和せしめる緩和手段と、 前記セルの前壁を透過して、該セル内に固定された前記
    眼科物品に入射せしめられる前記測定光の該眼科物品へ
    の入射量を規制する規制手段と、を含んで構成された測
    定治具を有することを特徴とする、眼科物品の光透過率
    測定装置。
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