JP2000302232A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2000302232A
JP2000302232A JP11114979A JP11497999A JP2000302232A JP 2000302232 A JP2000302232 A JP 2000302232A JP 11114979 A JP11114979 A JP 11114979A JP 11497999 A JP11497999 A JP 11497999A JP 2000302232 A JP2000302232 A JP 2000302232A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の搬送路で作業が行われる生産工程におい
て、一旦集合されたワークを複数の下流搬送路に振り分
けて搬送する際に各下流搬送路においてワークの数量を
略同数にすることができる搬送装置を提供する。 【解決手段】搬送装置1は、上流搬送路2a,2bから
搬送されるワークWを導入する導入コンベア4と、その
側面に接続される集積コンベア5と、下流側に接続され
る第1コンベア6a,6b及び第2コンベア7a,7b
と、外側面にそれぞれ接続される第3コンベア8a,8
bと、搬送制御手段10とを備えており、第3コンベア
8a,8bは下流搬送路3a,3bに接続される。各下
流搬送路3a,3bには通過するワークWの数量を計数
するカウンタ9a,9bが設けられている。搬送制御手
段10は、カウンタ9a,9bの数量が略同一となるよ
うに一対の第1乃至第3コンベアの搬送速度をそれぞれ
独立して制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、ワーク(製品)
の生産工程において、上流搬送路から複数のワークを一
旦集合させ、一対の下流搬送路にワークを振り分けて搬
送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワークの生産工程では、ワーク
の製造から梱包までの多数の工程を強制搬送路によって
搬送しながら行うことが多い。また、このような生産工
程においては、通常並設された複数の搬送路によってワ
ークを複数列で搬送しながら作業を行っている。一方、
このような生産工程においては、通常生産設備等のメン
テナンスが定期的に行われており、また、不具合が発生
することにより一時的に作業が停止することがある。
【0003】上記のように複数並設された搬送路によっ
て作業を行う生産工程においては、各搬送路をそれぞれ
独立した形態とすると、ある搬送路がメンテナンス等に
より停止した場合、その搬送路上のすべての生産設備の
稼働も停止するため、生産性向上の面からは好ましくな
い。従って、このような生産工程においては、所定の箇
所において上流の搬送路から一旦ワークを集合させてあ
る程度ワークを蓄積しておき、再度ワークを下流の搬送
路に振り分けて搬送することが行われている。これによ
り、搬送路のある箇所がメンテナンス等により停止した
場合であっても、前記集合箇所よりも下流の搬送路にお
いては、その上流のメンテナンスを行っていない搬送路
により搬送されるワークと共に前記集合箇所に蓄積され
たワークが供給されるため、引き続き複数の搬送路によ
りワークを搬送しながら作業を行うことができる。
【0004】ところで、最近では上記のような生産工程
において、各搬送路で搬送されるワークの数量を略同数
にすることが求められる場合がある。しかしながら、従
来の搬送装置においては、例えば、一旦集合させたワー
クを1本の搬送路から2本の下流搬送路に単に分岐させ
ていただけなので、集合したワークの密集状態によって
は、各下流搬送路に分岐される際に偏りが生じ、搬送さ
れるワークの数量が各下流搬送路間で大きく相違すると
いう事態が生じるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、搬送装置の
改良を目的とし、さらに詳しくは、並設された複数の搬
送路によって作業が行われる生産工程において、一旦集
合されたワークを複数の下流搬送路に振り分けて搬送す
る際に各下流搬送路においてワークの数量を略同数にす
ることができる搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の搬送装置は、上流搬送路から搬送される複
数のワークを集合させて下流に搬送する集積コンベア
と、該集積コンベアの下流に接続され該集積コンベアに
よって集合された複数のワークを集合状態で搬送する一
対の並設された分離コンベアと、該分離コンベアに接続
されて下流に向かって延設されると共に下流端が下流搬
送路に接続され、前記分離コンベアとの接続部から下流
搬送路との接続部に向かって次第に搬送速度を増加させ
る一対の調速コンベアと、前記一対の分離コンベア同士
の境界から前記調速コンベアの下流端部に向かって延設
され、前記分離コンベアから前記調速コンベアにワーク
を案内すると共に各分離コンベアにより搬送される複数
のワークを下流側に向かって次第に一列に整列させる案
内部材と、前記各調速コンベアから前記各下流搬送路に
搬送されるワークの数量をそれぞれ検出する計数手段と
を備え、該各計数手段により検出されるワークの数量が
前記各下流搬送路毎に略同数となるように前記各分離コ
ンベアの搬送速度をそれぞれ独立して調節自在としたこ
とを特徴とする。
【0007】本発明の搬送装置によれば、上流搬送路か
ら搬送される複数のワークは前記集積コンベアにより一
旦集合されて下流に搬送される。次に、ワークは並設さ
れた一対の分離コンベアにより集合状態のまま下流に搬
送される。次に、一対の分離コンベアで搬送されたワー
クは、該分離コンベア同士の境界から前記調速コンベア
の下流端部に向かって延設された案内部材により案内さ
れて分離し、前記各調速コンベアにそれぞれ搬送され
る。この調速コンベア上では、ワークは前記案内部材に
案内され、次第に一列に整列されて前記下流搬送路に搬
送される。また、調速コンベアでは、前記分離コンベア
から搬送される複数のワークを前記下流搬送路に一列に
して導出するために搬送速度を次第に増加させている。
【0008】次に、ワークは前記調速コンベアから前記
下流搬送路に搬送されるが、このときに前記計数手段に
よって各下流搬送路に搬送されるワークの数量が計数さ
れる。本発明の搬送装置は、前記分離コンベアの搬送速
度をそれぞれ独立して調節自在に構成しているため、該
分離コンベアにより前記各計数手段により検出されるワ
ークの数量を前記各下流搬送路毎に略同数となるように
することができる。具体的には、各計数手段により検出
されるワークの数量が前記各下流搬送路毎に異なってい
るときに、ワークの数量が多くなっている下流搬送路に
対応する分離コンベアの搬送速度を減少させ、あるいは
ワークの数量が少なくなっている下流搬送路に対応する
分離コンベアの搬送速度を増加させる。また、各分離コ
ンベアの搬送速度の一方を増加させると共に他方を減少
させてもよい。
【0009】本発明の搬送装置においては、前記計数手
段により検出されるワークの数量が前記各下流搬送路毎
に略同数であるときは、前記集積コンベアと前記各分離
コンベアと前記各調速コンベアの搬送速度を同期させて
略最大とし、前記各計数手段により検出されるワークの
数量が前記各下流搬送路毎に異なっているときは、前記
計数手段により検出されるワークの数量が多くなってい
る下流搬送路に対応する分離コンベアの搬送速度を減少
させることが好ましい。
【0010】本発明の搬送装置によれば、前記各コンベ
アの搬送速度を同期させて略最大とすることで、ワーク
の搬送量を増大させることができる。また、前記計数手
段により検出されるワークの数量が多くなっている下流
搬送路に対応する分離コンベアの搬送速度を減少させる
ことにより、その下流の調速コンベア及び下流搬送路に
搬送されるワークの数量を減少させ、前記各計数手段に
より検出されるワークの数量が前記各下流搬送路毎に略
同数となるようにすることができる。
【0011】また、このように分離コンベアの搬送速度
を減少させる場合は、前記集積コンベアの搬送速度がそ
のままであっても、ワークの数量が調節されている時間
は前記分離コンベアとの接続部近傍の前記集積コンベア
上に密集して蓄積されていくことになるが、集積コンベ
アはワークを蓄積しつつ搬送するものであるので特に問
題は生じない。従って、上記制御では前記集積コンベア
の搬送速度を変化させる必要がないため、各コンベアの
制御が容易となる。
【0012】尚、前記各計数手段により検出されるワー
クの数量を略同数とする際には、各下流搬送路に搬送さ
れるワークの総数、即ち累積数を略同数としてもよく、
単位時間当たりに搬送されるワークの数量を略同数とし
てもよい。
【0013】また、前記分離コンベアの搬送速度を減少
させたときは、同時に前記調速コンベアの搬送速度も減
少させることが好ましい。前記調速コンベア上には、通
常ある程度ワークが蓄積されて搬送されているため、前
記分離コンベアのみならず前記調速コンベアの搬送速度
も減少させることにより、素早くその下流に接続される
下流搬送路へ搬送されるワークの数量を減少させること
ができる。
【0014】本発明の搬送装置においては、前記各分離
コンベアを前記集積コンベアに接続される上流側と前記
調速コンベアに接続される下流側とにそれぞれ分割し、
下流側の分離コンベアの搬送速度を上流側の分離コンベ
アの搬送速度よりも若干増加させることが好ましい。
【0015】一対の分離コンベア上を搬送されるワーク
は、前記案内部材に当接して分離され各下流搬送路に案
内されるため、あまりワークが密集して搬送されると、
前記案内部材にワークが当接したときにワーク同士がさ
らに密集するため、各調速コンベアに円滑にワークを分
離搬送することができない。従って、本発明の搬送装置
においては、前記分離コンベアを上流側と下流側とにそ
れぞれ分割し、前記下流側の分離コンベアの搬送速度を
前記上流側の分離コンベアの搬送速度よりも若干増加さ
せている。これにより、上流側の分離コンベアでワーク
が密集していても下流側の分離コンベアに搬送される際
にその密集状態が解除されるため、各下流搬送路に円滑
にワークを分離して搬送することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の搬送装置の実施形
態の一例について、いわゆるPETボトルに内容物を充
填して梱包を行う生産工程を例にとって図1乃至図6を
参照して説明する。図1は本実施形態の搬送装置が設置
される生産工程を示す説明図、図2は本実施形態の搬送
装置を示す説明図、図3は本実施形態の搬送装置の機能
的構成を示す説明図、図4は本実施形態の搬送装置の作
動を示すフローチャート、図5及び図6は本発明の他の
実施形態の作動を示すフローチャートである。
【0017】本実施形態の搬送装置1は、図1に示すよ
うに、ワーク(PETボトル)Wに内容物を充填して梱
包までを行う生産ラインの一部として設けられている。
この生産ラインにおいては、内容物充填装置Aによりワ
ークW内に内容物が充填されて2列に並設された上流搬
送路2a,2bに分配され、各上流搬送路2a,2b上
でラベリングあるいは滅菌等を行う装置Bによりラベル
の添付や内容物の滅菌等がなされる。次に、本実施形態
の搬送装置1によって一旦ワークWが集合された後に再
び2列に並設された下流搬送路3a,3bに分配され、
各下流搬送路3a,3b上でワークWが整列装置Cによ
り整列され、梱包装置Dによって下流搬送路3a,3b
から供給されるワークWをひとまとめにして梱包してい
る。尚、内容物充填装置A、ラベリングあるいは滅菌等
を行う装置B、整列装置C及び梱包装置Dは公知の装置
であるため、詳細な説明は省略する。また、本実施形態
では、ワークWの生産効率の向上を図るために、上流搬
送路2a,2b、搬送装置1及び下流搬送路3a,3b
では、搬送速度が略最大になるようにワークWが搬送さ
れている。
【0018】本実施形態の搬送装置1は、図2に示すよ
うに、2列の上流搬送路2a,2bから搬送されるワー
クWを導入するベルトコンベアである導入コンベア4
と、導入コンベア4の側面に接続される集積コンベア5
と、集積コンベア5の下流側に接続される2列の第1コ
ンベア(上流側の分離コンベア)6a,6bと、各第1
コンベア6a,6bの下流側に接続される2列の第2コ
ンベア(下流側の分離コンベア)7a,7bと、各第2
コンベア7a,7bの外側面にそれぞれ平行して接続さ
れる第3コンベア(調速コンベア)8a,8bとを備え
ており、第3コンベア8a,8bはそれぞれ下流搬送路
3a,3bに接続されている。また、各下流搬送路3
a,3bには、下流搬送路3a,3bを通過するワーク
Wの数量を計数するカウンタ9a,9bが設けられてい
る。また、これらの各コンベア及びカウンタは、後述す
るように搬送制御手段10に電気的に接続されている。
【0019】導入コンベア4は、一対の上流搬送路2
a,2bから搬送されるワークWを下流側の集積コンベ
ア5に搬送するものである。ここで、集積コンベア5で
のワークの搬送速度は、上流搬送路2a,2bでのワー
クの搬送速度よりも遅くなっており、本実施形態では集
積コンベア5の搬送速度は各上流搬送路2a,2bの搬
送速度の約1/6に設定されている。従って、この導入
コンベア4では、この速度差によりワークWが転倒しな
いように、複数の細いコンベアにより形成して上流側か
ら下流側にかけて徐々にコンベアの搬送速度を減少させ
ている。また、導入コンベア4上には、上流搬送路2a
からのワークWを集積コンベア5に案内する導入案内部
材4aと、上流搬送路2bからのワークWを集積コンベ
ア5に案内する導入案内部材4bとが設けられている。
これら導入案内部材4a,4bによって、上流搬送路2
a,2bから搬送されるワークWを偏りなく集積コンベ
ア5に搬送している。
【0020】集積コンベア5は、導入コンベア4から搬
送されたワークWを複数列に集積して下流側の第1コン
ベア6にワークWを搬送する。この集積コンベア5は、
ある程度の数量のワークWを蓄積できるような幅と長さ
に形成されている。
【0021】第1コンベア6は、2本のコンベア6a及
び6bから形成されており、搬送制御手段10によりそ
れぞれ独立して搬送速度が制御される。第2コンベア7
も同様に2本のコンベア7a及び7bから形成されてお
り、搬送制御手段10によりそれぞれ独立して搬送速度
が制御される。この第1コンベア6a,6b及び第2コ
ンベア7a,7bは、それぞれその幅方向にワークWを
6列で整列できるように形成されており、第1コンベア
6及び第2コンベア7全体ではそれぞれ幅方向に12列
で整列できるように形成されている。
【0022】また、第2コンベア7の下流端部近傍に
は、2列の第2コンベア7a,7b同士の境界から左右
方向に湾曲して広がり、第3コンベア8a,8b上をそ
の終端部、即ち下流搬送路3a,3bの入口まで延設さ
れ、第2コンベア7a,7bから第3コンベア8a,8
bを介して下流搬送路3a,3bまでワークWを下流側
に向かって次第に一列に整列させる案内部材11が設け
られている。
【0023】第3コンベア8a,8bは、第2コンベア
7a,7bの側面からそれぞれ外側及び下流に向かって
延設された複数の細いコンベアにより形成されている。
また、第3コンベア8a,8bの下流端には下流搬送路
3a,3bが接続されている。この第3コンベア8a,
8bは、第2コンベア7a,7bとの接続部から下流搬
送路3a,3bとの接続部に向かって、次第に搬送速度
を増加させている。
【0024】次に、図3を参照して本実施形態の機能的
構成について説明する。搬送制御手段10は、各コンベ
アの搬送速度を制御する速度制御手段12と、カウンタ
9a,9bからの信号により下流搬送路3a,3bに搬
送されるワークWの数量を比較する比較手段13とによ
り構成されている。また、速度制御手段12には、導入
コンベア4と、集積コンベア5と、第1コンベア6a,
6bと、第2コンベア7a,7bと、第3コンベア8
a,8bとがそれぞれ接続されている。また、比較手段
13にはカウンタ9a,9bが接続されている。
【0025】次に、本実施形態の搬送装置1の作動につ
いて図4を参照して説明する。まず、生産ラインの稼働
前に、下流搬送路3a,3bを停止させた状態で集積コ
ンベア5、第1コンベア6a,6b及び第2コンベア7
a,7bを運転し、各コンベアにワークWを充填する
(STEP1)。このワークWは、内容物充填装置Aに
よって内容物が充填され、ラベリングあるいは滅菌等を
行う装置Bによりラベルの添付や内容物の滅菌等がなさ
れたPETボトルである。
【0026】生産ラインが稼働を開始すると(STEP
2)、上流搬送路2a,2bから搬送されてきたワーク
Wが導入コンベア4を介して集積コンベア5に供給さ
れ、集積コンベア5において最大12列に整列されて搬
送される。この集積コンベア5の終点に搬送されたワー
クWは、次に第1コンベア6a,6bによって下流側に
搬送されるが、生産ラインの稼働開始時はカウンタ9
a,9bにより計数されるワークWの数は略同一である
ため、各カウンタ9a,9bの差の絶対値は50本以下
となっている(STEP3においてYES)。このた
め、搬送制御手段10において、比較手段13から速度
制御手段12に信号が送信され、速度制御手段12によ
って集積コンベア5及び第1コンベア6a,6bは略最
高の搬送速度で運転される(STEP4)。
【0027】また、ワークWは集積コンベア5により搬
送された状態のまま密集した状態で第1コンベア6a,
6b上を搬送され、第1コンベア6a,6bの終点に搬
送されたワークWは第2コンベア7a,7bによって下
流側に搬送される。本実施形態においては、速度制御手
段12によって、第2コンベア7a,7bはそれぞれ第
1コンベア6a,6bよりも搬送速度が若干速くなるよ
うに制御されるため、ワークWの密集状態が解消された
状態で第2コンベア7a,7b上を搬送される。
【0028】第2コンベア7a,7bの下流側に搬送さ
れたワークWは、案内部材11の先端部によって左右に
振り分けられて第3コンベア8a,8b12a,12b
に搬送される。このとき、第2コンベア7a,7bの境
界線上を搬送されてきたワークWは、案内部材11の先
端部に当接して左右どちらかの第3コンベア8の方向に
搬送される。また、第2コンベア7a上を搬送されてき
たワークWはそのまま案内部材11に案内されて第3コ
ンベア8aに搬送され、第2コンベア7b上を搬送され
てきたワークWはそのまま案内部材11に案内されて第
3コンベア8bに搬送される。このように、ワークWは
案内部材11によって左右に振り分けられるが、ワーク
Wは第2コンベア7a,7bによって密集状態が解消さ
れているので、円滑に第3コンベア8a,8bに振り分
けられる。
【0029】第3コンベア8a,8bに搬送されたワー
クWは、第2コンベア7a,7bとの接続部から下流搬
送路3a,3bとの接続部に搬送されるに従って次第に
搬送速度が速くなるように搬送される。次に、ワークW
は搬送速度が速くなった状態で一列となって各下流搬送
路3a,3bに搬送される。そして、ワークWは下流搬
送路3a,3b上に設置されている整列装置Cにより複
数列に整列され、梱包装置Dによりひとまとめにされて
梱包される。本実施形態においては、このようにワーク
Wが搬送され、生産ラインでの作業が終了するまで上記
作動が行われる(STEP5)。
【0030】一方、集積コンベア5に供給されるワーク
Wの状態によっては、第1コンベア6a,6b及び第2
コンベア7a,7b上で搬送されるワークWの数量に偏
りが生じる場合がある。各第2コンベア7a,7bによ
り搬送されるワークWの数量が異なっている場合は、そ
れぞれ接続される第3コンベア8a,8bに供給される
ワークWの数量も異なってくるので、カウンタ9a,9
bによって計数されるワークWの数量が異なるようにな
る。そして、カウンタ9a,9bの差の絶対値が50本
を越えた場合は(STEP3においてNO)、比較手段
13によってどちらのカウンタの値が多くなっているか
を比較する(STEP6)。
【0031】カウンタ9aの方が多くなっている場合は
(STEP6においてYES)、速度制御手段12は、
第1コンベア6a、第2コンベア7a及び第3コンベア
8aの搬送速度を減少させる。本実施形態では、搬送速
度の減少幅をそのコンベアの最高搬送速度の約1/2と
している。一方、集積コンベア5、第1コンベア6b、
第2コンベア7b及び第3コンベア8bは搬送速度を変
化させずにそのままの搬送速度で制御を行う。これによ
り、集積コンベア5から搬送されるワークWが第1コン
ベア6a,6bに移動したときは、第1コンベア6aで
搬送されるワークWの数量が第1コンベア6bの約半数
となる。同様に、第2コンベア7a,7bにおいても、
第2コンベア7aで搬送されるワークの数量が第2コン
ベア7bの約半数となる。
【0032】一方、第3コンベア8aから下流搬送路3
aに搬送されるワークWの数量が減少するのに対して、
第3コンベア8bから下流搬送路3bに搬送されるワー
クWの数量は若干増加する。これは、各コンベア6a,
7aと6b,7bとの境界にあるワークWが搬送速度の
速いコンベア6a,7aに多く流れるようになるためで
ある。このような状態で各コンベアの搬送速度が制御さ
れると、カウンタ9a,9bの値の差が減少する。そし
て、各カウンタ9a,9bの数量の差の絶対値が50本
以下となった場合は(STEP3においてYES)、比
較手段13から速度制御手段12に信号が送られ、速度
制御手段12により第1コンベア6a、第2コンベア7
a及び第3コンベア8aは、それぞれ搬送速度が元に戻
されて制御される(STEP4)。
【0033】一方、カウンタ9a,9bの数量の差の絶
対値が50本を越える場合に、カウンタ9bの方が多く
なっている場合は(STEP6においてNO)、速度制
御手段12は第1コンベア6b、第2コンベア7b及び
第3コンベア8bの搬送速度を減少させることにより、
下流搬送路3a,3bに搬送されるワークWの数量の調
節を行う(STEP8)。
【0034】本実施形態の搬送装置1においては、上記
のように各コンベアの搬送速度が制御されるため、並設
された複数の搬送路によって作業が行われる生産ライン
において、上流搬送路2a,2bから一旦集合された複
数のワークWを複数の下流搬送路3a,3bに振り分け
て搬送する際に、各下流搬送路3a,3bにおいてワー
クWの数量を略同数にすることができる。
【0035】このように、下流搬送路3a,3b上に設
けられている一対の整列装置Cには、常に略同数のワー
クWが搬送される。また、その下流に設けられている梱
包装置Dにおいては、一対の整列装置Cから常に略同数
のワークWが整列されて搬送される。従って、これらを
まとめて梱包する際に一方から搬送されるワークWの数
量が足りなくなる等の不都合が生じないので、円滑に作
業を行うことができる。
【0036】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。本実施形態では、上流搬送路2a,2b、搬送装
置1、及び下流搬送路3a,3bがそれぞれ最高の搬送
速度よりも低い搬送速度でワークWが搬送されている。
ワークWの生産ラインにおいては、生産調整等のために
各搬送路を最高の搬送速度よりも低い状態で運転する場
合がある。このような場合は、以下のように各コンベア
6,7及び8の制御を行う。
【0037】まず、図5に示すように、上記実施形態と
同様に、生産ラインの稼働前に各コンベアにワークWを
充填し(STEP11)、生産ラインが稼働させる(S
TEP12)。そして、各カウンタ9a,9bによって
計数されるワークWの数量の差が50本以内であれば
(STEP13においてYES)、搬送制御手段10に
おいて、比較手段13から速度制御手段12に信号が送
信され、速度制御手段12によって集積コンベア5、第
1コンベア6a,6b、第2コンベア7a,7b及び第
3コンベア8a,8bは所定の搬送速度で運転される
(STEP14)。
【0038】そして、カウンタ9a,9bの差の絶対値
が50本を越えた場合は(STEP13においてN
O)、比較手段13によってどちらのカウンタの値が多
くなっているかを比較する(STEP16)。カウンタ
9aの方が少なくなっている場合は(STEP16にお
いてYES)、速度制御手段12は、第1コンベア6
a、第2コンベア7a及び第3コンベア8aの搬送速度
を上昇させる(STEP17)。具体的には、第1コン
ベア6a、第2コンベア7a及び第3コンベア8aの搬
送速度を略最高速度に上昇させている。これに対し、第
1コンベア6b、第2コンベア7b及び第3コンベア8
bの搬送速度は変化させない。
【0039】このように一方の各コンベア6a,7a,
及び8aの搬送速度を上昇させると、各コンベア上のワ
ークWが他方の各コンベア6b,7b,及び8bよりも
速く下流搬送路3aに搬送される。また、各コンベア6
a,7aと6b,7bとの境界にあるワークWが搬送速
度の速いコンベア6a,7aに多く流れるようになる。
このため、カウンタ9a,9bの値の差が減少する。そ
して、各カウンタ9a,9bの数量の差の絶対値が50
本以下となった場合は(STEP13においてYE
S)、比較手段13から速度制御手段12に信号が送ら
れ、速度制御手段12により各コンベア6a,7a,及
び8aは、それぞれ搬送速度が元に戻されて制御される
(STEP14)。
【0040】一方、カウンタ9bの方が少なくなってい
る場合は(STEP16においてNO)、速度制御手段
12は、第1コンベア6b、第2コンベア7b及び第3
コンベア8bの搬送速度を上昇させ(STEP18)、
第1コンベア6a、第2コンベア7a及び第3コンベア
8aの搬送速度は変化させない。このように、各コンベ
アの搬送速度を制御することにより、各カウンタ9a,
9bの値を略同数にして各下流搬送路3a,3bに搬送
されるワークWの数量を略同数にしている。
【0041】次に、本発明の搬送装置1の他の実施形態
について説明する。本実施形態においても、上記他の実
施形態と同様に、上流搬送路2a,2b、搬送装置1、
及び下流搬送路3a,3bがそれぞれ最高の搬送速度よ
りも低い搬送速度でワークWが搬送されている。
【0042】本実施形態では、図6に示すように、上記
実施形態と同様に、生産ラインの稼働前に各コンベアに
ワークWを充填し(STEP21)、生産ラインを稼働
させる(STEP22)。そして、各カウンタ9a,9
bによって計数されるワークWの数量の差が50本以内
であれば(STEP23においてYES)、搬送制御手
段10において、比較手段13から速度制御手段12に
信号が送信され、速度制御手段12によって集積コンベ
ア5、第1コンベア6a,6b、第2コンベア7a,7
b及び第3コンベア8a,8bは所定の搬送速度で運転
される(STEP24)。
【0043】そして、カウンタ9a,9bの差の絶対値
が50本を越えた場合は(STEP23においてN
O)、比較手段13によってどちらのカウンタの値が多
くなっているかを比較する(STEP26)。カウンタ
9aの方が少なくなっている場合は(STEP26にお
いてYES)、速度制御手段12は、第1コンベア6
a、第2コンベア7a及び第3コンベア8aの搬送速度
を上昇させると共に、第1コンベア6b、第2コンベア
7b及び第3コンベア8bの搬送速度を減少させる(S
TEP27)。一方、カウンタ9bの方が少なくなって
いる場合は(STEP26においてNO)、速度制御手
段12は、第1コンベア6b、第2コンベア7b及び第
3コンベア8bの搬送速度を上昇させると共に、第1コ
ンベア6a、第2コンベア7a及び第3コンベア8aの
搬送速度を減少させる(STEP28)。本実施形態で
は、このように各コンベアの搬送速度を制御することに
よって、各カウンタ9a,9bの値を略同数にして各下
流搬送路3a,3bに搬送されるワークWの数量を略同
数にしている。
【0044】尚、本実施形態においては、下流搬送路3
a,3bに搬送されるワークWの数量を略同数にするた
め、各搬送路の差の絶対値を50本以下として制御して
いるが、これに限らず、下流搬送路3a,3bに設けら
れる装置が要求する精度により、両者の差を任意に定め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の搬送装置が設けられた生産工程を示
す説明図。
【図2】 本発明の搬送装置の実施形態の一例を示す説
明図。
【図3】 本実施形態の搬送装置の機能的構成を示す説
明図。
【図4】 本実施形態の搬送装置の作動を示すフローチ
ャート。
【図5】 本発明の他の実施形態の搬送装置の作動を示
すフローチャート。
【図6】 本発明の他の実施形態の搬送装置の作動を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1…搬送装置、2a,2b…上流搬送路、3a,3b…
下流搬送路、5…集積コンベア、6a,6b…第1コン
ベア(上流側の分離コンベア)、7a,7b…第2コン
ベア(下流側の分離コンベア)、8a,8b…第3コン
ベア(調速コンベア)、9a,9b…カウンタ(計数手
段)、11…案内部材、W…ワーク。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上流搬送路から搬送される複数のワークを
    集合させて下流に搬送する集積コンベアと、 該集積コンベアの下流に接続され該集積コンベアによっ
    て集合された複数のワークを集合状態で搬送する一対の
    並設された分離コンベアと、 該分離コンベアに接続されて下流に向かって延設される
    と共に下流端が下流搬送路に接続され、前記分離コンベ
    アとの接続部から下流搬送路との接続部に向かって次第
    に搬送速度を増加させる一対の調速コンベアと、 前記一対の分離コンベア同士の境界から前記調速コンベ
    アの下流端部に向かって延設され、前記分離コンベアか
    ら前記調速コンベアにワークを案内すると共に各分離コ
    ンベアにより搬送される複数のワークを下流側に向かっ
    て次第に一列に整列させる案内部材と、 前記各調速コンベアから前記各下流搬送路に搬送される
    ワークの数量をそれぞれ検出する計数手段とを備え、 該各計数手段により検出されるワークの数量が前記各下
    流搬送路毎に略同数となるように前記各分離コンベアの
    搬送速度をそれぞれ独立して調節自在としたことを特徴
    とする搬送装置。
  2. 【請求項2】前記計数手段により検出されるワークの数
    量が前記各下流搬送路毎に略同数であるときは、前記集
    積コンベアと前記各分離コンベアと前記各調速コンベア
    の搬送速度を同期させて略最大とし、前記各計数手段に
    より検出されるワークの数量が前記各下流搬送路毎に異
    なっているときは、前記計数手段により検出されるワー
    クの数量が多くなっている下流搬送路に対応する分離コ
    ンベアの搬送速度を減少させることを特徴とする請求項
    1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】前記分離コンベアの搬送速度を減少させた
    ときは、同時に前記調速コンベアの搬送速度も減少させ
    ることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】前記各分離コンベアを前記集積コンベアに
    接続される上流側と前記調速コンベアに接続される下流
    側とにそれぞれ分割し、下流側の分離コンベアの搬送速
    度を上流側の分離コンベアの搬送速度よりも若干増加さ
    せることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の搬送装置。
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