JP2000301347A - 片側スポット溶接装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接ガンを母材の溶接部位に正確且つ容易に
位置させることができ、作業効率の向上を図り得る片側
スポット溶接装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも１つの電極を有する溶接ガン
１０と、前記溶接ガン１０が母材１００に又は母材１０
０から移動するように作動させる作動手段２０と、前記
溶接ガン１０及び前記作動手段２０を制御する制御手段
３０と、前記溶接ガン１０を水平方向にスライディング
するように所定の高さに固定させる支持手段４０とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はスポット溶接装置に
係り、より詳しくは、片側スポット溶接装置（one side
spot welding apparatus）に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、スポット溶接装置は電極による
力の下で結合される母材（work-pieces）の金属表面を
電流の流れに対する抵抗によって発生する熱で溶接す
る。電流集中部位の接触表面が高電圧電流のパルスによ
って加熱され、２つの表面間の境界面にナゲット（weld
nugget）として知られているものが形成される。

【０００３】しかし、前記溶接装置を使用して管状の母
材にプレートを溶接する場合、２つの母材は電極間に位
置して結合されるので変形する。このような母材の変形
を避けるために、片側スポット溶接装置が使用された。
図１は従来の片側スポット溶接装置の溶接ガンを示して
いる。溶接作業を行うために、作業者は溶接ガンのチッ
プ２を母材の目的位置に移動させるために片手でハンド
ル１を握って、溶接ガンの所定部位に設置されている作
動スイッチ３を他の手で操作する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の片
側スポット溶接装置は、溶接チップを母材の目的溶接部
位に位置させ難く、溶接作業の全過程が手作業で行われ
るため作業者がこの溶接作業を忌避するという問題点を
有する。

【０００５】本発明は前記従来の問題点を解決するため
のものであって、本発明の目的は溶接ガンを母材の溶接
部位に正確且つ容易に位置させることができて、作業の
効率を向上させることができる片側スポット溶接装置を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の片側スポット溶接装置は、少なくとも１つの
電極を有する溶接ガンと、前記溶接ガンが母材に又は母
材から移動するように作動させる作動手段と、前記溶接
ガン及び前記作動手段を制御する制御手段と、前記溶接
ガンを水平方向にスライディングするように所定の高さ
に固定させる支持手段とを含む。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態及び作用を添付図面に基づいて詳細に説明する。図２
及び図３は本発明の好ましい実施の形態による片側スポ
ット溶接装置を示す。本発明による片側スポット溶接装
置は、２つ以上の電極１１を有する溶接ガン１０と、前
記溶接ガン１０を母材に又は母材から移動するように作
動させる作動手段２０と、前記作動手段２０を制御する
制御手段３０と、前記溶接ガン１０を支持する支持手段
４０とを含む。

【０００８】図３に示されているように、前記作動手段
２０は、前面に所定の直径で形成される２つのホール２
１ａを有して上部が開放されたブラケット２１と、前記
ブラケット２１内に設置される空気圧シリンダー２２
と、前記それぞれのホール２１ａを貫通して突出したピ
ストンロッド２２ａとを含む。前記それぞれのピストン
ロッド２２ａの端部には溶接ガン１０が連結される。

【０００９】前記制御手段３０は、前記溶接ガン１０を
制御する溶接制御スイッチ３１と、空気圧シリンダー２
２の空気圧ライン２３に設置される制御バルブ３２と、
前記溶接制御スイッチ３１及び制御バルブ３２を制御す
る中央処理部（central process unit）３３と、前記中
央処理部３３に制御信号を伝送するメイン制御スイッチ
３４とを含む。前記溶接制御スイッチ３１と前記制御バ
ルブ３２は所定のタイミングによって作動する。

【００１０】前記支持手段４０は、水平レール４２と、
前記水平レール４２を囲んでスライド可能に設置される
スライダー４１と、レールを所定の高さに位置させるよ
うに前記水平レール４２の一端を安定的に支持する垂直
支持フレーム４３とを含む。

【００１１】以下、本発明による片側スポット溶接装置
の溶接過程を説明する。先ず、母材（管状母材とパネ
ル）１００を電極のチップと所定の間隔を有するように
溶接位置に位置させる。その後、スライダー４１を移動
させ電極１１を溶接位置に相応する位置に位置させ、メ
イン制御スイッチ３４をオンにする。これによって、中
央処理部３３が空気圧シリンダー２２を作動させるよう
に制御バルブ３２に制御信号を伝送し、これにより、電
極１１が母材に接触するようになる。前記電極１１が母
材に接触すると、溶接制御スイッチ３１を通じて前記電
極１１に高電圧電流が流れ、電流集中領域の接触表面が
高電圧電流のパルスによって加熱され、ナゲット（weld
nugget）が形成される。前記制御バルブ３２が初期位
置に戻ると、スポット溶接作業の１回のサイクルが完了
する。

【００１２】溶接作業が水平方向に反復的に要求される
場合、スポット溶接作業は、レール４２に沿ってスライ
ダー４１をスライディングさせ、溶接制御スイッチ３１
を作動させることによって行われる。

【００１３】

【発明の効果】上述したように、本発明による片側スポ
ット溶接装置では、作業者が溶接ガンを直接持って移動
せずに溶接作業を遂行することができるので、作業者の
労働力を減少させ作業時間を短縮させることができる。
さらに、電極がガイドレールと空気圧シリンダーとの相
互作用によって母材の溶接部位に正確に接近して所定の
力で接触するので、高品質の溶接物を製造することがで
き、量産が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の片側スポット溶接装置を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明の好ましい実施例による片側スポット溶
接装置を示す斜視図である。

【図３】図２に示されている片側スポット溶接装置の部
分断面図である。

【符号の説明】

１０ 溶接ガン １１ 電極 ２０ 作動手段 ２１ ブラケット ２１ａ ホール ２２ 空気圧シリンダー ２２ａ ピストンロッド ２３ 空気圧ライン ３０ 制御手段 ３１ 溶接制御スイッチ ３２ 制御バルブ ３３ 中央処理部 ３４ メイン制御スイッチ ４０ 支持手段 ４１ スライダー ４２ 水平レール ４３ 垂直支持フレーム １００ 母材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１つの電極を有する溶接ガン
   と、 前記溶接ガンが母材に又は母材から移動するように作動
   させる作動手段と、 前記溶接ガン及び前記作動手段を制御する制御手段と、 前記溶接ガンを水平方向にスライディングするように所
   定の高さに固定させる支持手段と、 を含むことを特徴とする片側スポット溶接装置。
2. 【請求項２】 前記作動手段は、前記支持手段に設置さ
   れるブラケットと、前記溶接ガンに連結されるピストン
   ロッドを有し前記ブラケットの内に設置される空気圧シ
   リンダーとを含むことを特徴とする請求項１に記載の片
   側スポット溶接装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段は、前記溶接ガンを制御す
   る溶接制御スイッチと、前記空気圧シリンダーを制御す
   る制御バルブと、前記溶接制御スイッチ及び前記制御バ
   ルブを適切なタイミングに制御する中央処理部と、前記
   中央処理部に制御信号を伝送するメイン制御スイッチと
   を含むことを特徴とする請求項１に記載の片側スポット
   溶接装置。
4. 【請求項４】 前記支持手段は、水平レールと、前記水
   平レールにスライド可能に設置されるスライダーと、所
   定の高さに固定するように前記水平レールの一端を安定
   的に支持する垂直支持フレームとを含むことを特徴とす
   る請求項１に記載の片側スポット溶接装置。