JP2000301342A - スタッド溶接機 - Google Patents

スタッド溶接機

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JP2000301342A JP11109744A JP10974499A JP2000301342A JP 2000301342 A JP2000301342 A JP 2000301342A JP 11109744 A JP11109744 A JP 11109744A JP 10974499 A JP10974499 A JP 10974499A JP 2000301342 A JP2000301342 A JP 2000301342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融後のスタッドを母材に圧接さ
せる際に必要以上の強い押圧力によって生じる溶接不良
を解消するため、溶融後のスタッドを母材に圧接させる
ときの圧接力を調整するスタッド溶接機を提供する。 【解決手段】 スタッド溶接機1は、スタッド6
を保持するスタッド保持部7とスタッドを母材に圧接し
たり母材から離したりする駆動部10を有する溶接ガン
2と、スタッドと母材の間に所定の電力を供給するよう
に溶接ガンに接続された電源(3)とスタッドと母材の
間にアークを形成するように電源及び駆動部を制御する
とともに、アークの継続によってスタッド先端部分と母
材部分を溶融した後、溶融後のスタッド部分を溶融後の
母材部分に圧接するように駆動部を制御するコントロー
ラ(3)とを備えている。溶接ガン2には、駆動部10
とスタッド保持部7との間に、溶融後のスタッド部分を
溶融後の母材部分に圧接する際の反動を緩衝する緩衝装
置14が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタッド溶接機に関
し、特に、スタッドを母材に圧接した後母材から離して
アークを形成し、スタッド先端と母材を溶融した後溶融
スタッド部分を溶融母材部分に圧接してスタッドを母材
に溶着するスタッド溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】スタッドを保持するスタッド保持手段と
スタッドを母材に圧接したり母材から離したりするよう
に保持手段を移動させる駆動手段とを有する溶接ガン
と、スタッドと母材の間に所定の電力を供給するように
溶接ガンに接続された電源と、母材から離したスタッド
と母材の間にアークを形成するように電源及び前記駆動
手段を制御するとともに、前記アークの継続によってス
タッド先端部分と母材部分を溶融した後、溶融後のスタ
ッド部分を溶融後の母材部分に圧接するように前記駆動
手段を制御するコントローラとをを備えたスタッド溶接
機はよく知られている。このスタッド溶接機は車体等に
スタッドを溶接するのによく使用され、溶着後のスタッ
ドには、クリップ等が取付けられて、このクリップによ
り種々の部材が車体等の被取付部材に取付けられる。
【0003】従来のスタッド溶接機において、スタッド
を母材に圧接するためスタッド保持部材を下方に押すば
ねが溶接ガンに設けられている。そして、このばねの力
に打ち勝つ力を有するソレノイド(すなわち電磁石)が
溶接ガンに設けられ、そのソレノイドを付勢して、パイ
ロットアーク及びそれに続くメインアークを発生するよ
うに、スタッドを所定高さリフトして、スタッドを母材
から離す。メインアークの継続によってスタッドの先端
部分及び対向する母材部分が溶融された後、ソレノイド
が消勢されると、ばねの力によってスタッドが母材に圧
接され、溶融されたスタッド及び母材部分が相互に溶着
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のスタッド
溶接機において、溶融後のスタッドを母材に圧接する際
には、ばねの力は圧接不足を回避するため大きめにされ
ている。このため、溶融スタッドが溶融母材部分に圧接
されると、両者の溶融部分の金属が飛散して溶融金属が
少なくなり、溶接不良を生じることがあった。また、圧
接時の衝撃でスタッドがバウンドして溶接部が乖離した
り、溶接部に巣穴が形成されたりして、溶接不良を生じ
ることもある。更に、強い圧接力が母材の耐力を越える
と、母材の変形と母材の強度の低下を招く惧れもあっ
た。
【0005】従って、本発明の目的は、溶融後のスタッ
ドを母材に圧接させる際に必要以上の強い押圧力によっ
て生じる溶接不良を解消するため、溶融後のスタッドを
母材に圧接させるときの圧接力を調整するスタッド溶接
機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明によれば、スタッドを保持するスタッド保持
手段とスタッドを母材に圧接したり母材から離したりす
るように保持手段を移動させる駆動手段とを有する溶接
ガンと、スタッドと母材の間に所定の電力を供給するよ
うに溶接ガンに接続された電源と、母材から離したスタ
ッドと母材の間にアークを形成するように電源及び駆動
手段を制御するとともに、アークの継続によってスタッ
ド先端部分と母材部分を溶融した後、溶融後のスタッド
部分を溶融後の母材部分に圧接するように駆動手段を制
御するコントローラとを備えたスタッド溶接機であっ
て、溶接ガンには、駆動手段とスタッド保持手段との間
に、溶融後のスタッド部分を溶融後の母材部分に圧接す
る際の反動を緩衝する緩衝手段が設けられていることを
特徴するスタッド溶接機が提供される。その緩衝手段に
よって、溶融後のスタッドの圧接時において、溶融部分
の金属の飛散を防止することができるので、溶融金属の
不足に伴う溶接不良を防止でき、溶融スタッドのバウン
ドが防止できるので、溶接部の乖離や溶接部の巣穴等の
溶接不良を防止でき、更に、母材の変形や母材の強度の
低下を阻止できる。
【0007】前記緩衝手段は、エアシリンダ及びピスト
ンと、エアシリンダへ調整した圧力のエアを供給するレ
ギュレータとを包含し、該緩衝手段は、溶融後のスタッ
ド部分が溶融後の母材部分に圧接されるとき、レギュレ
ータからのエアがエアシリンダへ供給されるように、前
記コントローラによって制御されるのが好ましい。前記
緩衝手段は、エアシリンダとレギュレータとの間に設け
られたバルブを包含し、該バルブは、アークの形成前に
はレギュレータへ入力される加圧エアをそのままエアシ
リンダに供給し且つスタッドを母材から離してアークを
形成した後にはレギュレータから出力される圧力調整後
のエアをエアシリンダに供給するように、コントローラ
によって制御されるのが好ましい。前記バルブは、ソレ
ノイドバルブであり、レギュレータへ入力される加圧エ
アをそのままエアシリンダに供給する第1位置と、レギ
ュレータから出力される圧力調整後のエアをエアシリン
ダに供給する第2位置とをとる2位置バルブであるのが
好ましい。前記レギュレータは、入力される加圧エアを
調整して1つの固定レベルの圧力のエアを出力するもの
であってもよく、これとは別に、制御入力信号の変化に
よって出力のエア圧力を変化させる比例制御弁を包含す
るものであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るス
タッド溶接機1の全体構成図を示している。図1におい
て、本発明に係るスタッド溶接機1は、スタッドと母材
との間にアーク放電を行って、スタッドと母材とを部分
的に溶融してその部分を溶着するものであり、溶接ガン
2と、溶接ガン2を動作させる電源及びコントローラ部
3とから成る。溶接ガン2は、内部に種々の構成要素を
収容するハウジング5と、ハウジング5から延びて先端
にスタッド6を保持するスタッド保持部7とを備えてい
る。ハウジング5の中には、上部に、スタッド保持部7
を移動させて、保持したスタッド6を母材9に接触させ
て圧接させたり母材9から離すようにリフトする駆動部
10が設けられている。この駆動部10は、図示の実施
例では、固定コイル11と可動アーマチュア13とから
なるリニアモータによって構成されている。なお、駆動
部10は、スタッド6を母材9に接触させて圧接させた
り母材9から離すようにリフトできる限り、図示の構成
に限らず、任意の駆動手段でよい。
【0009】ハウジング5の下部には、スタッド保持部
7に、該スタッド保持部7を保持するように連結され
た、本発明に係る緩衝装置14が配置されている。この
緩衝装置14は、ユニットとして形成され、ハウジング
5の内側に上下にスライド可能に保持されている。ハウ
ジング5の内側には、緩衝装置14がハウジング5の軸
線回りには回転しないが軸線方向には滑らかに移動でき
るように案内するガイドベアリング15が形成されてい
る。ハウジング5に内側の、上部の駆動部10と下部の
緩衝装置14との間には、スタッド保持部7を母材側に
常時付勢するコイルばね17が設けられて、駆動部10
の非動作時には、緩衝装置14を介して、スタッド保持
部7(ひいてはスタッド6)を母材9の方向へ押してい
る。ハウジング5の下部の側面には、母材9の側へ延び
る脚部18が固定されている。この脚部18は、スタッ
ド溶接ガン2全体を母材9に近づけるように移動させた
とき、その移動を制限する。スタッド6をスタッド保持
部7に保持し且つ駆動部10を動作させない状態で、ス
タッド溶接ガン2の全体を、脚部18の先端を母材9に
接面するまで母材9に移動させると、コイルばね17の
力によってスタッド6が母材9に適正な力で圧接され
る。この圧接後、溶接動作が開始される。
【0010】電源及びコントローラ部3には、スタッド
溶接ガン2のスタッド保持部7に保持したスタッド6と
母材9との間にアークを形成するための溶接用電力を供
給する電源(図示せず)が設けられている。この電源か
ら延びる一方の電線は、ケーブル19の中に収容され
て、スタッド6を保持するスタッド保持部7に接続され
るように、スタッド溶接ガン2に入力されている。他方
の電線21は、母材9に接続されている。電源及びコン
トローラ部3には、コントローラ(図示せず)が設けら
れ、このコントローラは、母材9に圧接したスタッド6
を駆動部10のコイル11に電流を供給して母材9から
離すように引上げて、その引上げの開始時に、スタッド
と母材9との間に小電流のパイロットアークを形成し、
引上げを続行しつつ大電流のメインアークを形成し、所
定の時間に駆動部10の電流の供給を停止して溶融スタ
ッド6を母材9の溶融部分に圧接するように、スタッド
溶接ガンを制御する。なお、電源及びコントローラ部3
のコントローラからは、駆動部10のコイル11に電流
を供給する一対のリード線22がスタッド溶接ガン2の
駆動部10に入力されている。更に、緩衝装置14に
は、ケーブル19を通してコントローラから制御信号が
入力されており、後述のように、緩衝装置14の動作を
制御している。
【0011】本発明に係る緩衝装置14について、図2
も参照して説明する。緩衝装置14は、上記のように、
駆動部10とスタッド保持部7との間に設けられる。緩
衝装置14は、スタッド6と母材9との間のメインアー
クの継続によって溶融した後のスタッド6の先端部分
を、溶融後の母材部分に、コイルばね17によって圧接
する際の反動を緩衝する。図2において、緩衝装置14
は、エアシリンダ23とこのエアシリンダ23に設けら
れるピストン25と、エアシリンダ23へ調整した圧力
のエアを供給するレギュレータ26とを包含する。な
お、図2おいて、ピストンロッド27が、スタッド保持
部7のスタッド6に直接当接するように示されている
が、図示の便宜上であり、ピストン25が、スタッド6
の圧接時の反動を受取る限り、ピストンロッド27は、
スタッド6に直接当接してもよいし、スタッド保持部7
に連結されてスタッド6に間接的に連結されていてもよ
い。
【0012】エアシリンダ23とレギュレータ26との
間には、ソレノイドバルブ29が設けられている。この
ソレノイドバルブ29は、レギュレータ26へ入力され
る加圧エアをそのままエアシリンダに供給する第1位置
と、レギュレータ26から出力される圧力調整後のエア
をエアシリンダに供給する第2位置とをとる2位置バル
ブであり、通常時には、ばね30によって前記の第1位
置にあり、ソレノイドへの制御信号によって、前記の第
2位置に移動する。ソレノイドバルブ29への制御信号
は、電源及びコントローラ部3のコントローラ31から
信号線33を通して送られる。本実施例においては、信
号線33は、図1のケーブル19を通して送られる。ま
た、本実施例において、コントローラ31は、溶接動作
の開始時には、ソレノイドバルブ29が図2に図示の第
1位置にあるように、制御信号を送らず、メインアーク
の形成時又はその継続によってスタッド6が溶融した後
には制御信号を送って、前記第2位置に移動させる。
【0013】レギュレータ26には、入力通路34を通
して、例えばエアコンプレッサ等から加圧エアが入力さ
れる。この加圧エアは、また、バイパス通路35を経由
してソレノイドバルブ29の第1の入力に送られる。レ
ギュレータ26に送られた加圧エアは、内部で、入力加
圧エアより低いが一定の固定レベル圧力のエアに調整さ
れる。調整後の加圧エアは、出力通路37を経由してソ
レノイドバルブ29の第2の入力に送られる。ソレノイ
ドバルブ29の出力は、エアシリンダ23に送られる。
ソレノイドバルブ29の位置によって、エアシリンダ2
3の上部チャンバー38には、未調整の加圧エア(第1
位置のとき)か、あるいは、調整後の加圧エア(第2位
置のとき)を送る。レギュレータ26において調整され
るエアの圧力レベルは、スタッド6がコイルばね17に
よって圧接される際のピストンロッド27及びピストン
25に伝達される反動に、エアシリンダ23のエアチャ
ンバー38の加圧エアが対抗できるように選択される。
【0014】図3は、緩衝装置の代替例を示している。
図3の緩衝装置は、図2のレギュレータ26を変更した
例を示している。他の部分は、図2の構成と同じである
ので説明を省略する。図3のレギュレータ39は、制御
入力信号の変化によって出力のエア圧力を変化させる比
例制御弁41を包含している。比例制御弁41には、ラ
イン42を通してコントローラ31からエア圧力制御信
号が送られ、この信号によって、出力通路37に出力さ
れるエアの圧力が定められる。この出力エア圧力は、コ
ントローラ31から、任意に設定することができ、図2
の固定圧力レベルのレギュレータより適用範囲がひろく
できる利点がある。
【0015】かかる構成で成るスタッド溶接機1を用い
て、スタッド6を母材9に溶接する操作手順を説明す
る。先ず、スタッド6をスタッド溶接ガン2のスタッド
保持部7に保持させる。次に、スタッド溶接ガン2の全
体を、スタッド6の先端が母材9に接するように移動さ
せる。この移動は、ハウジング5の下部から延びる脚部
18の先端が母材9に当接するまで続けられ、当接後そ
の状態を保持する。電源及びコントローラ部3のコント
ローラ31からソレノイドバルブ29には信号が送られ
ていないので、ソレノイドバルブ29は、図2(又は図
3)に示す第1位置にあり、エアシリンダ23の上部チ
ャンバー38には、入力の加圧エアがそのまま送られて
いる。このため、脚部18が母材9に当接する状態にあ
ると、スタッド6の先端は母材9に強く圧接している。
【0016】次に、電源及びコントローラ部3のコント
ローラ31から、緩衝装置14のソレノイドバルブ29
に信号が送られ、ソレノイドバルブ29が第2位置にな
り、エアシリンダ23のチャンバー38には、レギュレ
ータ26からの調整後の加圧エアが送られる。コントロ
ーラによって、電源からスタッド6と母材9の間に小電
流が供給されながら、駆動部10のコイル11に電流が
供給され、コイルばね17の押圧力に打ち勝って、スタ
ッド保持部7が緩衝装置14とともに引上げられる、こ
れによって、スタッド6が母材9から徐々に引上げら
れ、スタッド6と母材9との間に細いアークすなわちパ
イロットアークが形成される。コントローラは、パイロ
ットアークの形成に続いて電源からの電流を大きくし
て、パイロットアークをメインアークに成長させ、スタ
ッドの先端部及び母材部分を加熱し溶融する。なお、駆
動部10のコイル11への電流は供給され続けているの
で、スタッド6は一定高さリフトされた状態に保持され
る。
【0017】適当な時間経過すると、メインアークによ
って、スタッド6の先端部分と母材9の部分が溶融す
る。コントローラは、前記の適当な時間が経過すると、
駆動部10のコイル11への電流の供給を停止する。こ
れによって、駆動部10の引上げ力が無くなり、コイル
ばね17の付勢力によって、緩衝装置14とスタッド保
持部7とが急激に下降し、スタッド保持部7に保持され
たスタッド6の溶融した先端が、母材9の溶融部分に圧
接される。この圧接時に、スタッド6には母材9からの
反力が加わり、この反力は、スタッド保持部7を介して
緩衝装置14に加わる。緩衝装置14のエアシリンダ3
8には、レギュレータ26(又は39)からの調整後の
エアが供給されている。前記のスタッドへの反力は、ピ
ストンロッド27を介してピストン25に伝達され、エ
アシリンダ23のチャンバー38の加圧エアによって受
けられて、その反力を相殺または減少させることができ
る。すなわち、緩衝装置14によって、溶融後のスタッ
ド6の先端部分を溶融後の母材9の部分に圧接する際の
反動を緩衝することができる。
【0018】上記のように、緩衝装置14によって、溶
融後のスタッド6を溶融した母材9の部分に反動なく圧
接することができるので、反動に伴う溶融部分の金属の
飛散がなくなり、圧接時のスタッドのバウンドがなくな
り、母材へのスタッドの必要以上の強い圧接力が不要に
なる。従って、溶融金属の飛散やスタッドのバウンドや
必要以上の強い圧接力による従来に見られた溶接不良を
防止できる。溶融スタッド6を母材9に適当な時間圧接
しつつ、電源からの溶接電流を切断し、適当な時間の経
過後、スタッド溶接ガン2の全体を母材9から離すよう
に移動させる。このとき、スタッド6は母材9に溶接さ
れて、スタッド保持部7から離れる。コントローラは、
緩衝装置14のソレノイドバルブ29への電流も切る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、緩衝手段によって、溶
融後のスタッド部分が溶融後の母材部分に圧接する際の
反動を緩衝するので、溶融後のスタッドの圧接時におい
て、溶融部分の金属の飛散を防止することができ、溶融
金属の不足に伴う溶接不良を防止でき、溶融スタッドの
バウンドが防止できるので、溶接部の乖離や溶接部の巣
穴等の溶接不良を防止でき、更に、必要以上の圧接力が
不要になり、母材の変形や母材の強度の低下を阻止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタッド溶接機の構成図である。
【図2】本発明に係るスタッド溶接機の1実施例に係る
緩衝装置の構成図である。
【図3】本発明に係るスタッド溶接機の他の実施例に係
る緩衝装置の構成図である。
【符号の説明】
1 スタッド溶接機 2 溶接ガン 3 電源及びコントローラ部 5 ハウジング 6 スタッド 7 スタッド保持部 9 母材 10 駆動部 11 コイル 13 アーマチュア 14 緩衝装置 17 コイルばね 18 脚部 23 エアシリンダ 25 ピストン 26 レギュレータ 27 ピストンロッド 29 ソレノイドバルブ 31 コントローラ 39 レギュレータ 41 比例制御弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタッドを保持するスタッド保持手段と
    スタッドを母材に圧接したり母材から離したりするよう
    に前記保持手段を移動させる駆動手段とを有する溶接ガ
    ンと、スタッドと母材の間に所定の電力を供給するよう
    に溶接ガンに接続された電源と、母材から離したスタッ
    ドと母材の間にアークを形成するように電源及び前記駆
    動手段を制御するとともに、前記アークの継続によって
    スタッド先端部分と母材部分を溶融した後、溶融後のス
    タッド部分を溶融後の母材部分に圧接するように前記駆
    動手段を制御するコントローラとを備えたスタッド溶接
    機において、 前記溶接ガンには、前記駆動手段と前記スタッド保持手
    段との間に、溶融後のスタッド部分を溶融後の母材部分
    に圧接する際の反動を緩衝する緩衝手段が設けられてい
    ることを特徴するスタッド溶接機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスタッド溶接機におい
    て、前記緩衝手段は、エアシリンダ及びピストンと、前
    記エアシリンダへ調整した圧力のエアを供給するレギュ
    レータとを包含し、該緩衝手段は、前記溶融後のスタッ
    ド部分が溶融後の母材部分に圧接されるとき、前記レギ
    ュレータからのエアが前記シリンダへ供給されるよう
    に、前記コントローラによって制御されることを特徴と
    するスタッド溶接機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスタッド溶接機におい
    て、前記緩衝手段は、前記エアシリンダと前記レギュレ
    ータとの間に設けられたバルブを包含し、該バルブは、
    前記アークの形成前にはレギュレータへ入力される加圧
    エアをそのままエアシリンダに供給し且つスタッドを母
    材から離してアークを形成した後にはレギュレータから
    出力される圧力調整後のエアをエアシリンダに供給する
    ように、前記コントローラによって制御されることを特
    徴とするスタッド溶接機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のスタッド溶接機におい
    て、前記バルブは、ソレノイドバルブであり、レギュレ
    ータへ入力される加圧エアをそのままエアシリンダに供
    給する第1位置と、レギュレータから出力される圧力調
    整後のエアをエアシリンダに供給する第2位置とをとる
    2位置バルブであることを特徴とするスタッド溶接機。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載のス
    タッド溶接機において、前記レギュレータは、入力され
    る加圧エアを調整して1つの固定レベルの圧力のエアを
    出力することを特徴とするスタッド溶接機。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4のいずれか1項に記載のス
    タッド溶接機において、前記レギュレータは、制御入力
    信号の変化によって出力のエア圧力を変化させる比例制
    御弁を包含することを特徴とするスタッド溶接機。
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