JP2000300664A - 体外血液処理装置 - Google Patents

体外血液処理装置

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JP2000300664A
JP2000300664A JP11154209A JP15420999A JP2000300664A JP 2000300664 A JP2000300664 A JP 2000300664A JP 11154209 A JP11154209 A JP 11154209A JP 15420999 A JP15420999 A JP 15420999A JP 2000300664 A JP2000300664 A JP 2000300664A
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cylindrical
extracorporeal blood
frequency
electrodes
treatment apparatus
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Takeshi Hatanaka
武史 畑中
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ERUSON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 HIVウイルス、肝炎ウイルス、成人白血病
ウイルスおよび発癌性ウイルスを不活化するための体外
血液処理装置を提供することを目的とする。 【構成】この発明の体外血液処理装置において、体外循
還される全血液もしくは血漿、血清などからなる生体溶
液を第1、第2円筒状電極(56、58)と中央電極
(62)との間に形成された円筒状反応室(82)に導
入し、第1、第2電極間に高周波交流電圧を供給するこ
とにより、円筒状反応室内で高周波電界を発生させて生
体溶液を高密度の電場で処理するようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は血液中のHIVウイル
ス、肝炎ウイルス、成人白血病ウイルスおよび発癌性ウ
イルス等の病原性ウイルスを不活化する体外血液処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】 米国特許第5,484,396号には
HIVウイルスの不活化法と、HIVウイルス処理装置
が開示されている。この特許において、ウイルス感染し
た患者の血液は遠心分離器で血漿と赤血球、白血球、血
小板等の細胞とに分離され、血漿にエチルエーテル等の
有機溶剤を混合してHIVウイルスを破壊し、次いで、
加熱コイルにより血漿を加熱して有機溶剤を蒸発させ、
再度、遠心分離器により血漿中の残留エーテルを分離し
て健康な血液成分とともに体内に循還させるシステムと
なっている。このシステムではエチルエーテルが血漿に
は充分に溶け込まないため、エチルエーテルを充分にH
IVウイルスに接触させることは困難であり、HIVウ
イルスを完全に破壊することができない。さらに、血漿
は50°〜52℃の高温で熱処理されるため、血漿成分
が変質する危険性が高い。また、システム構成が複雑で
大型化し、製造コストが高い。しかも、エチルエーテル
はシステムから系外に漏洩すると、エーテル蒸気と空気
との混合物が爆発をおこすので、安全管理が困難であ
る。
【0003】 特開平7−327,674号、同第8−
38,167号、同第8−56,657号、同第8−1
91,876号、同第8−224,080号および同第
9−239,025号には極めて安全なHIV不活化が
可能な血液処理装置が開示されている。これら公開公報
において、3ボルトの電圧が供給された1対の電極間で
120分間HIVウイルスを含有する血液を処理するこ
とにより、99%のHIVウイルスを不活化する革期的
な方法が成功したことが報告された。この革期的な血液
処理法は肝炎ウイルス、成人白血病ウイルスや発癌性ウ
イルスにも有効であることが確認された。さらに、この
血液処理法を利用することによって、現在では不治の病
気とされている急性肝不全または肝不全の治療法とし
て、血液中のアンモニアを電極の酸化作用で酸化させ
て、毒性がアンモニアの1/10から1/20以下の硝
酸に変化させて、人体の腎臓かまたは人工腎臓を使用し
て人工透析により排泄させることにより治療が可能とな
り、人工肝臓の臓器への新しい道を開拓した点において
革期的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前述の血液処理装置
では電極面積を拡大することを目的として、対向電極間
に粒状導体からなる濾過剤を充填して電極表面に粒状導
体を直接接触させた方式が採用されている。この電極構
造に関しては上記公開公報においても記載されているよ
うに、対向電極の中央部付近の粒状導体の電位が極めて
低く、対向電極の近辺の領域のみの粒状導体の電位が高
い。この場合、対向電極の中央部領域はいわゆるデッド
スペースとなり、血液中のウイルスは対向電極近辺の僅
かな領域のみで電荷を受けるため、ウイルスの不活化効
率が極めて悪くなり、長時間処理しても100%の不活
化は困難であった。その理由は、粒状導体が直接電極に
接触していて、しかも、粒状導体自体も互いに導通して
いるため、電流は一方の電極から直接粒状導体の中を流
れて他方の電極へ流れてしまい、粒状導体に発生する電
界密度が低くなることにあると考えられる。
【0005】 上記公開公報の他の実施例には対向電極
間に複数段の粒状導体からなる濾過材層が組み込まれて
いる。この構造では公報の図面にも記載されているよう
に粒状導体一個一個の両端がいわゆるバイポーラ現象に
より電気的にプラス、マイナス分極されていて、粒状導
体一個一個の表面で中和されるため、対向電極間で高密
度の電界を発生させることは不可能である。
【0006】 病原性ウイルスは一般にマイナスに帯電
されていて細胞表面が蛋白質で保護された、いわゆる、
電気的シールド状態を形成している。したがって、低電
圧の反応場において電界の密度を上げて、ウイルス細胞
膜内の電荷を上昇させることにより細胞を破壊させるこ
とが可能であると考えられる。
【0007】 そこで本発明は3V以下の低電圧の条件
下で反応室において高密度の高周波電界を発生させ、人
体の血液中の細胞や生理活性物質の機能を損うことな
く、HIVウイルス、肝炎ウイルス、成人白血病ウイル
スおよび発癌性ウイルスを効果的に不活化する体外血液
処理装置を提供することを目的とする。
【0008】 本発明の他の目的は急性肝不全または肝
不全対策として血液中の有毒なアンモニアを効率的に無
害な硝酸に変化させて体外に排泄させることができる、
人工肝臓の臓器として利用可能な体外血液処理装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【問題を解決するための手段】 本願発明の体外血液処
理装置は、インレットおよびアウトレットを有する絶縁
ケーシングと、絶縁ケーシング内で同軸方向に間隔をお
いて配置された第1および第2円筒状電極と、第1およ
び第2電極の中心部に配置されていて接地されている中
央電極と、第1および第2電極と中央電極との間に形成
された円筒状反応室と、第1および第2電極に高周波交
流電圧を供給するための高周波交流電源とを備え、円筒
状反応室で第1および第2円筒状電極と中央電極との間
に交互に径方向に流れる直流電流で高周波電場を発生さ
せることにより達成される。
【0010】
【作用】 本発明の体外血液処理装置において、同軸上
に第1および第2円筒状電極を配置するとともに、これ
ら電極の中心部に中央電極を配置してこれを接地し、第
1および第2電極に高周波交流電圧を供給することによ
り、第1および第2電極と中央電極との間に高周波電界
を与え、体外血液もしくは血液成分中の病原性ウイルス
を効率的に不活化するようにしたものである。
【0011】
【実施例】 以下、本発明の望ましい第1実施例につ
き、図1を参照しながら説明する。図1において、体外
血液処理装置10は人体の静脈からウイルス感染した血
液を採血するための注射器12と、血液処理器14と、
ポンプ16と人体の動脈もしくは静脈へ血液を還流させ
るための注射器18と、血液処理器14に3.0Vの高
周波交流電圧を供給するための高周波交流電源20とを
備える。この血液処理装置10は赤血球および白血球な
どの細胞部分を含んでいる全血の血液を人体の体外に導
き出して、体外循還させながら、血液中に存在するフリ
ー状態のHIVウイルスを高周波電界で処理することに
より、HIVウイルスのRNAまたは逆転写酵素または
蛋白質分解酵素またはHIVウイルスの表面上にあるエ
ンベロープまたはその他のHIVウイルスの重要な部分
の電荷を上昇させて破壊させ、HIVウイルスの増殖能
力を阻害して不活化する。
【0012】 図2は本発明の望ましい第2実施例によ
る体外血液処理装置22を示し、図1と同一部品には同
一符号が用いられる。図2において、体外血液処理装置
22は注射器12で採取された体外血液流にヘパリン等
の血液凝固防止剤24を加えた後、静脈閉塞センサ26
で血流中のバブル発生を防止し、ポンプ28で感染した
血液を遠心分離器30に供給する。遠心分離器30は血
漿または血清などの血液成分からなる生体溶液と、その
他の健康な細胞とを分離する。遠心分離器32、34、
36はそれぞれ健康な細胞成分である赤血球、白血球お
よび血小板と、単球、リンパ球等のHIVウイルス感染
した細胞とを分離する。このように血液中に存在してい
た、フリー状態のHIVウイルスまたはウイルス感染し
た、感染細胞の表面上に非共有結合したHIVウイルス
を血漿または血清成分中に移動させてポンプ38により
血液処理器14に給送する。遠心分離器32、34、3
6で分離した赤血球、白血球および血小板等の細胞を不
活化処理した血液成分と合流されてポンプ16および注
射器18を介して人体に還流させる。
【0013】 図3は図1、図2の血液処理器14の具
体的構造を示す。血液処理器14は体外血液または血
漿、血清などの血液成分からなる生体溶液を導入するた
めのインレット部40と、不活化処理した血液を排出す
るためのアウトレット部42とを有する絶縁ケーシング
44を備える。ケーシング44内には電極アッセムブリ
48が支持される。電極アッセムブリ48はケース46
内に絶縁スペーサリング49を介して同軸方向に間隔を
おいて配置された第1および第2円筒状電極56、58
と、これら電極の中心部に配置された中央電極62とを
備える。第1、第2電極56、58はそれぞれ端子部6
4、68を介して高周波交流電源20に接続され、中央
電極62は端子部72を介して接地される。中央電極6
2の端部には円板状の導電性多孔プレート74がホルダ
ー76によって固定支持されている。プレート74は体
外血液を通過させるための多数の小孔74aを備え、そ
の外周部分に端子72が接続されている。中央電極62
の他端部には円板状の絶縁性多孔プレート78がホルダ
ー80によって固定支持される。プレート78は多数の
小孔78aを備える。このように電極アッセムブリ48
は1体に組み立てられた後、ケース46内に収納されて
パッキン83、85を介してインレット部40およびア
ウトレット部42によってケース44に保持される。そ
の後各電極に各端子部が連結される。第1、第2電極5
6、58と中央電極62との間には円筒状反応室82が
形成される。
【0014】 第1、第2電極56、58の内側には絶
縁用多孔性隔膜86が配置されて円筒状陰極室82を形
成し、その中には直径0.3〜2mmの粒状導体88
と、これとほぼ同一直径の粒状絶縁体90との混合物が
充填される。粒状導体88は球状のグラファイトまたは
活性炭より構成し、これらの表面を金または白金でコー
テイングしたものを利用しても良い。粒状絶縁体90は
ガラスビーズ、プラスチック、セラミックその他の材料
から構成される。粒状導体88と粒状絶縁体90の混合
比は容量比で1:1.5〜1.5:1の範囲内に定めら
れる。このように粒状導体88に粒状絶縁体90を適度
に配合することにより、バイポーラ現象を防ぎ、陰極室
82内の陰極反応面を拡大して、粒状体88、90の表
面から高密度の荷電粒子を均一に発生させることができ
る。また、粒状導体88群の中央電極62からの連なり
に長短を作り対極の方向に距離が長く連なるもの程電気
抵抗値が増大するように配慮し、全粒状導体群上ではほ
ぼ均等に荷電粒子が発生するように工夫することによ
り、著しく電極表面積、すなわち反応場を拡大すること
ができる。図3の実施例のように円筒状反応室82が陰
極室からなる場合は血液を弱アルカリに調整することが
可能となる。ケース44と端子部64、68、72との
間には図示の如くパッキンを配置してケース外への血液
の漏洩を防止するようにしてある。端子部64、68、
72の保護を目的として、ケース44の外側に2分割さ
れた保護カバー92が配置され、このカバーはインレッ
ト部材40およびアウトレット部材42によって固定位
置に保持される。保護カバー92は絶縁ブッシュ94、
96、98を備える。
【0015】 図4は図3の高周波交流電源20の1例
を示す回路図である。高周波交流電源20は3V〜5V
の直流電源100と、30kHz〜50kHzの高周波
信号を与える高周波発振器102と、抵抗R1、R2を
介して高周波の切換指令を与えるフリップフロップ回路
よりなる高周波切換指令回路104と、可変抵抗R3を
介して直流電源100に接続されていて、直流電圧を高
周波の交流電圧に変換して第1、第2円筒状電極56、
58に供給する第1、第2高周波スイッチ106、10
8からなるインバータ回路と、第1、第2電極56、5
8間に接続されたコンデンサ110とを備える。第1、
第2高周波スイッチ106、108はそれぞれトランジ
スタT1、T2により構成されている。
【0016】 上記構成において、高周波発振器102
の高周波信号は高周波切換指令回路104に与えられ、
高周波切換回路104は第1、第2高周波スイッチ10
6、108を高周期でオン、オフして、直流電源100
からの直流電圧を高周波電圧に変換する。第1、第2高
周波スイッチ106、108は30kHz〜50kHz
で波高値3V、実効値1.5Vの高周波交流電圧を第
1、第2円筒状電極56、58に交互に印加する。この
とき、第1、第2円筒状電極56、58に供給される交
流電圧の波形が図5に示される。交流電圧の波高値は可
変抵抗R3により調整される。第1、第2円筒状電極5
6、58に高周波交流電圧が印加されると、第1、第2
円筒状電極56、58と中央電極62との間には血液の
整流作用により、直流電流が第1円筒状電極56と中央
電極62、第2円筒状電極58と中央電極62とに交互
に流れる。このとき、第1、第2円筒状電極56、58
と中央電極62との間には径方向に交互に流れる直流電
流で高周波電界が発生し、血液もしくは生体溶液中に存
在するフリー状態のHIVウイルスや、HIVウイルス
のRNAまたは逆転写酵素または蛋白質分解酵素あるい
はHIVウイルスのエンベロープあるいはその他の細胞
部分に多量の電荷が与えられてこれら細胞の固有静電容
量を超過させて境界膜を破壊させる。
【0017】 上記実施例において、本発明の体外血液
処理装置についてはHIVウイルスを不活化するものと
して一例を記載したが、前述したように電気エネルギー
を利用した体外血液処理装置では成人白血病ウイルス、
肝炎ウイルスおよび発癌性ウイルスも効率的に不活化す
ることができる。しかも、従来は不治の病として取り扱
われてきた急性肝不全または肝不全時に血液中に存在す
る有毒なアンモニアを無毒な硝酸に変化させることも可
能なため、人工肝臓の道が開かれる。この場合、図6に
示す如く隔膜86’を中央電極62上に装着すれば、円
筒状反応室82’が陽極室となってアンモニアの酸化反
応が効率よく行なわれる。なお、本発明による血液処理
法はエボラウイルス、ウイルス、サルモネラ「DT10
4」などの病原性ウイルスの不活化にも有効なものと考
えられる。なお、本発明は体外循還される血液に間連し
て説明されたが、輸血用の採血保存血液にも適用できる
ことはいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】 以上詳細に説明したように、本発明の
体外血液処理装置によれば、円筒状反応室内に高密度の
高周波電界を発生させて生体溶液中のウイルスの細胞壁
の内外の電位バランスをくずして完全に不活化すること
が可能となり、HIVウイルスをはじめとする各種の病
原性ウイルスの治療に多大の貢献ができるものと考えら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の望ましい第1実施例による体外血液
処理装置の系統図を示す。
【図2】 本発明の望ましい第2実施例による体外血液
処理装置の系統図を示す。
【図3】 図1、図2の体外血液処理器の具体的構造の
断面図を示す。
【図4】 図3の高周波交流電源の具体的な回路例であ
る。
【図5】 図4の高周波交流電圧の波形図である。
【図6】 図3の体外血液処理器の変形例を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 体外血液処理装置、 12 注射器、 14 体
外血液処理器、16 ポンプ、 18 注射器、 2
0 高周波交流電源、22 体外血液処理器、 26
静脈閉塞センサ、30 遠心分離器、 32 遠心分離
器、 34 遠心分離器、36 遠心分離器、 44
ケーシング、56、58 円筒状電極、 62 中央電
極、74 導電性多孔プレート、 78 絶縁性多孔プ
レート、82 円筒状反応室、 86 絶縁用隔膜、
88 粒状導体、90 粒状絶縁体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インレットおよびアウトレットを有する
    絶縁ケーシングと、絶縁ケーシング内で同軸方向に間隔
    をおいて配置された第1および第2円筒状電極と、第1
    および第2電極の中心部に配置されていて接地されてい
    る中央電極と、第1および第2電極と中央電極との間に
    形成された円筒状反応室と、第1および第2電極に高周
    波交流電圧を供給するための高周波交流電源とを備え、
    円筒状反応室で第1および第2円筒状電極と中央電極と
    の間に交互に径方向に流れる直流電流で高周波電場を発
    生させることを特徴とする体外血液処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、高周波交流電源が直
    流電源と、高周波信号を発生する発振手段と、高周波信
    号に応答して切換信号を発生する高周波切換指令回路手
    段と、切換信号に応答して直流電圧を高周波交流電圧に
    変換するインバータ回路とを備える体外血液処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、高周波交流電源が直
    流電源とインバータ回路の間にさらに電圧調整手段を備
    える体外血液処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、円筒状反応
    室が第1および第2円筒状電極に内接した絶縁性円筒状
    隔膜を有する円筒状陰極室からなり、円筒状陰極室が粒
    状導体と粒状絶縁体との混合物で充填され、その混合比
    が容量比で1:1.5〜1.5:1の範囲内に定められ
    ている体外血液処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、円筒状反応
    室が中央電極の外周に装着された絶縁性円筒状隔膜を有
    する円筒状陽極室からなり、円筒状陽極室が粒状導体と
    粒状絶縁体との混合物で充填され、その混合比が容量比
    で1:1.5〜1.5:1の範囲内に定められている体
    外血液処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、絶縁ケーシ
    ングが中央電極の両端部を固定支持する第1および第2
    多孔プレートを備え、第1多孔プレートを接地するため
    のアース端子を備える体外血液処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、絶縁ケーシングが第
    1および第2電極を高周波交流電源にそれぞれ接続する
    ための第1および第2端子を備える体外血液処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、さらに、絶縁ケーシ
    ングの外部に装着された保護カバーを備える体外血液処
    理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、絶縁ケーシングが第
    1および第2電極との間に配置された第1絶縁スペーサ
    リングと、第1電極と第1円板との間に配置された第2
    絶縁スペーサリングと、第1および第2多孔プレートと
    を収納した円筒部材からなり、円筒部材の一端にインレ
    ットが連結され、その他端にアウトレットが連結されて
    いる体外血液処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または2において、さらに、
    インレットに接続された体外血液採取手段と、アウトレ
    ットに接続された体外血液還流手段とを備える体外血液
    処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、さらに、体外血
    液導入手段とインレットとの間に接続された血液成分分
    離手段を備え、血液成分分離手段が健康細胞と感染細胞
    との分離手段を備え、健康細胞が還流手段に給送され、
    感染細胞がインレットに供給される体外血液処理装置。
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