JP2000300348A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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    • A46B2200/00—Brushes characterized by their functions, uses or applications
    • A46B2200/10—For human or animal care
    • A46B2200/1066—Toothbrush for cleaning the teeth or dentures

Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の歯並び等に応じて個人毎に対応調節を
可能とする歯ブラシを提供する。 【解決手段】 歯ブラシ１１は、ハンドル２１と、その
先端に構成され、表面に毛９１を植立したヘッド３１と
からなり、このヘッド３１は、複数の部分ヘッド４１，
４１…を一列に並べた連結体をなし、各部分ヘッド４１
…はそれぞれの毛９１の向きを変えて嵌合等の固定手段
により固定可能に別体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリップ用のハン
ドルとその先端に保持されるヘッドとからなる歯ブラシ
に関し、特に、各種の歯並び形態、サイズに応じた個人
対応調節を可能とする歯ブラシに関する。
【０００２】
【従来の技術】グリップ用のハンドルとその先端に保持
されるヘッドとからなる歯ブラシは、ハンドルの形状、
ヘッドの大きさ、ヘッドに植立された毛の剛性その他に
ついて各種のものが準備されていた。例えば、ハンドル
を湾曲させたり、ヘッドを小さくしたり、ヘッド上の毛
の硬度を場所によって変化させたりすることによって、
利用者側の口の大きさ等の使用条件に応じて、最適なも
のを選択することができるようになっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歯並び
は、上下の噛合わせ状態を含めて個人毎に大きく相違す
るので、上記各種の歯ブラシから選択しても、適合困難
な場合がある。すなわち、これら従来の既成の歯ブラシ
は個人の歯の状態に沿って作られたものではなく、既成
の歯ブラシに個人の歯の条件を合わせることになるた
め、歯ブラシが利用者にとって最適のものとなることは
非常に困難であった。
【０００４】本発明の目的は、個人ごとに異なる歯並び
等に応じた条件に対し適切に対応調節が可能となると共
に、歯の清掃だけでなく口腔粘膜、歯肉、舌と口腔内全
体を清掃可能とし、かつ各個人に対応できる歯ブラシを
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の要旨とするところは、グリップ用のハンド
ルと、その先端に構成され表面に多数の毛を植立したヘ
ッドとからなる歯ブラシにおいて、上記ヘッドは複数の
部分ヘッドを並べた連結体からなり、各部分ヘッドはそ
れぞれその表面に植立した毛の向きを変えた状態で固定
できるように形成することを特徴とする。
【０００６】上記歯ブラシについて、以下の各種の構成
によって具体化することができる。前記ハンドルは、そ
の先端に部分ヘッドを挿通支持するための支持軸を備え
ており、この支持軸は、部分ヘッドを一定角度回転させ
た位置に固定するための嵌合固定手段を備えている。そ
して、この支持軸に挿通支持した部分ヘッドをその回転
位置に溶着、粘着等の固着手段によって固着して構成す
る。
【０００７】さらに、本発明の要旨とするところは、グ
リップ用のハンドルと、その先端に構成され、表面に多
数の毛を植立したヘッドとからなる歯ブラシにおいて、
上記ヘッド表面の毛の一部または全部の毛先がヘッドの
側縁より外側に突出していることを特徴とする。また、
上記ヘッド表面の毛の一部の毛先がヘッドの前方に向か
い、同時に一部の毛先がヘッドの後方に向かって植立し
ていることを特徴とする。
【０００８】上記の各歯ブラシは、患者固有の歯並び、
ブラッシングのくせ等の歯ブラシの条件を既製品に合わ
すのではなく、患者一人一人の固有の条件を取り入れ
て、つまり歯並び、歯肉の状態等に応じて部分的にブラ
シの毛の方向、硬度などを変えて、その患者のための歯
ブラシを簡易にかつ正確に作製することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。図１は本発明の第１実施形態の歯ブラシの
斜視図である。歯ブラシ１１は、グリップ用のハンドル
２１と、その先端に構成されて表面に多数の毛９１，９
１…を植立したヘッド３１とからなる。ヘッド３１は、
複数の部分ヘッド４１…を一列に並べた連結体をなし、
各部分ヘッド４１…はそれぞれ別体に構成されていて、
各々の毛９１，９１…の向きが変えることができるよう
に支持軸５１に対して一定角度回転させて固定する。ま
た、部分ヘッド４１及び支持軸２１の角部は、丸みを持
たせて形成されている。これはブラッシング時のケガ防
止のためと、歯肉へのマッサージ効果を持たせるためで
ある。さらに、毛９１，９１の毛先の向きは、ヘッド３
１に対して垂直であるが、これに限定されず、図６のよ
うに毛先を外側に向くようにしても良く、あるいは図１
２のように毛先を前後方向に向けるようにしても良い。
【００１０】図２は図1の歯ブラシを分解して示す拡大
斜視図である。ハンドル２１の先端には、部分ヘッド４
１を挿通支持するための支持軸５１を固定する。一方、
この支持軸５１と同一断面形状の貫通孔４１ａをすべて
の部分ヘッド４１の略中央部に形成し、これらの部分ヘ
ッド４１を上記支持軸５１に嵌合挿通して固定する。
【００１１】この場合、部分ヘッド４１を任意の一定角
度回転させて固定するために、上記支持軸５１と部分ヘ
ッド４１側の貫通孔４１ａには嵌合固定手段を構成す
る。これら支持軸５１と貫通孔４１ａの断面形状は、本
実施態様では六角形状として嵌合固定手段を構成した
が、その形状はこれに限定されない。例えば、断面形状
を六角形状以外の正多角形にしたり（図３（Ａ）参
照）、長手方向に延びる同一断面形状の凹溝あるいは凸
条を等分角度位置に形成（図３（Ｂ）、図３（Ｃ）参
照）することによって嵌合固定手段を構成できる。そし
て、貫通孔をこれら支持軸の断面形状に対応する形状に
構成するのである。
【００１２】上記支持軸５１と貫通孔４１ａの分周角度
を小さく形成することによって部分ヘッド４１が回転す
る場合の細かい角度設定が可能となる。また、部分ヘッ
ド４１の長手寸法を小さくとること、つまり部分ヘッド
４１の個数を増やすことによって多様な角度の組み合わ
せが可能となる。
【００１３】部分ヘッド４１の固定は、支持軸５１と部
分ヘッド４１間、隣接の部分ヘッド４１相互間を接着剤
によって固着する方法を採用できる。その他に、接着剤
を用いることなく、または接着剤と合わせて支持軸５１
の先端をカシメや溶着、ボルト等によって抜け止め処理
することもできる。また、支持軸５１の先端にネジを形
成し、部分ヘッド４１、４１…を挿通したのち、支持軸
５１の先端突出部をナットで固定する方法も採用でき
る。
【００１４】上記構成の他に、部分ヘッドの相互の回転
位置を選択的に位置決めしうる嵌合構造、例えばハンド
ル端面と各部分ヘッド４１の両端表面上に凹凸面を形成
し、丸棒軸からなる支持軸に相通して構成することもで
きる。また、丸棒軸からなる支持軸に部分ヘッドを挿通
し接着剤によって支持軸に固着して、部分ヘッドの植毛
方向を任意の角度位置に設定することができる。
【００１５】上記のように本実施形態の歯ブラシ１１
は、患者自身の固有の条件を取り入れて、部分ヘッド４
１を任意の角度に回転固定することで毛９１の毛先方向
を自由に設定できるため、構成が簡易でありながら容易
確実に患者個人に対応した歯ブラシが得られる。さらに
は、部分ヘッド４１，４１の側面の凹凸面によって歯肉
のマッサージ効果も得られる。
【００１６】図４と図５は、本発明の第２実施形態を示
す図である。この実施形態では、部分ヘッド４２に形成
した貫通孔４２ａを部分ヘッド４２の中央に構成せず側
縁方向にずらして形成してある。このため、部分ヘッド
４２，４２…を支持軸５２に挿通すると、図示のよう
に、部分ヘッド４２，４２…が交互にハンドル２２先端
の両側縁Ｌ１、Ｌ１より外側に突出した状態となるた
め、ヘッド３２全体の幅が広くなり、第１実施態様と同
様の効果に加えて、より効果的なブラッシングが行え
る。さらに、ヘッドの幅が調節可能であるため舌ブラシ
としても使用でき、一本で口腔内を完全に清掃できるの
である。
【００１７】本発明の第３実施形態について説明する。
図６は歯ブラシのヘッド先端からの正面図であり、ヘッ
ド表面の毛の植立状態を示すものである。このヘッド３
３は、グリップ用のハンドル（図示せず）の先端に構成
されていて表面に多数の毛９３，９３…を植立してなる
点は従来の歯ブラシと変わらない。しかし、従来の歯ブ
ラシは、図７に示すようにヘッド３９上の毛９９，９９
…は、ヘッド３９の表面に対して垂直に植立されていた
ため、毛９９の先はヘッド３９の側縁Ｌ３，Ｌ３より外
側に突出することはなかった。本実施態様のヘッド３３
は、毛９３の先端はヘッド３３の側縁Ｌ２，Ｌ２より外
側に突出している。これは歯の表面にそくした形態のた
め、歯の外側を効果的にブラッシングすることができる
上に、ブラッシングの動きが単純化できる。
【００１８】この歯ブラシは、ヘッド３３は任意の形状
でよく、毛先も少なくとも一部が外側に突出していれば
よい。例えば、前述の実施形態のように、ヘッドを患者
の歯の状態に合わせて、複数に分割して回転固定した状
態で一体に構成する。この状態でヘッド上に毛を植立す
れば、毛先方向を患者の状態に合わせて設定することが
できる。また、ヘッド３３を分割せず１個のヘッドで構
成しても良い。この場合、毛の方向、毛の数あるいは毛
の硬度などは、患者の条件によって任意に設定できるこ
とは当然である。
【００１９】本発明の第４実施形態について説明する。
図８は歯ブラシ６１の斜視図である。この実施形態のヘ
ッド６３は、ハンドル６２の先端に構成されていて断面
略三角形状であり先端表面に４本の平行な支持軸６４が
水平に突出している。一方、図９に示すように部分ヘッ
ド６５は、略直方体形状の表面にブラシの毛６９を植立
し、かつ中央に３個の貫通孔６５ａを形成した。この貫
通孔６５ａは上記支持軸６４に嵌装して部分ヘッド６５
をヘッド６３に固定するためのものである。図１０に示
す部分ヘッド６６も、略直方体形状であり、その一側面
の表面にブラシの毛６９を植立し、かつ中央に２個の貫
通孔６６ａを形成してなる。この貫通孔６６ａも上記支
持軸６４に嵌装して部分ヘッド６６をヘッド６３に固定
するためのものである。
【００２０】本実施形態の使用に際しては、図１１に示
すように、部分ヘッド６５，６６を重ねながら上記支持
軸６４に嵌装し後、前記と同様に溶着、粘着等の手段で
ヘッド６３に固定する。このようにすれば、毛６９がヘ
ッド６３に対して所望の方向に突出することになり、前
記と同様の効果が得られる。なお、部分ヘッド６５，６
６の大きさや毛先の向きは任意に設定できる。さらに、
支持軸６４の長さも部分ヘッド６５，６６の大きさや装
着個数によって任意に決定できるものとする。
【００２１】本発明の第５実施形態について説明する。
図１２は歯ブラシ７１の斜視図である。この実施形態の
ヘッド７３は、前述の第４実施態様のヘッドと同様の態
様である。一方、部分ヘッド７５，７６は、略直方体形
状で表面にブラシの毛９４を植立し、かつ中央に貫通孔
（図示せず）を形成してあり、この貫通孔をヘッド７３
に設けられた支持軸（図示せず）に嵌装してヘッド７３
に固定したある。部分ヘッド７５、７５表面のブラシの
毛９４は、歯ブラシ７１に対して後方向に植立されてい
て、部分ヘッド７６表面のブラシの毛９４は、歯ブラシ
７１に対して前方向に植立されている。つまり本実施態
様では、患者の状態に合わせて毛９４の毛先の前後の向
きを選択できるのである。また、部分ヘッドは分割せず
に、ヘッド７３と一体に作成することもできることは前
述と同様である。
【００２２】
【発明の効果】本発明の歯ブラシは以下の効果を奏す
る。上記歯ブラシは、ヘッドの毛の向きを部分ヘッドの
外側あるいは任意の方向に設定して構成したから、患者
個人の歯の並びに応じて部分的にブラシの毛の方向を変
えて構成できるので、簡易な構成の歯ブラシによって容
易に正確な個人対応調節が可能となり、かつ毛が歯の表
面にそくした形態となるため、単純運動によるブラッシ
ングにより、歯および口腔内の病気を効果的に予防でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態の要部を示す斜視図
【図２】図1の歯ブラシを分解して示す拡大斜視図
【図３】支持軸の他の実施例を示す断面拡大図
【図４】本発明の第２実施形態の要部を示す平面図
【図５】図４のＶ−Ｖ線拡大断面図
【図６】本発明の第３実施形態の歯ブラシのヘッドの平
面図
【図７】従来の歯ブラシのヘッドの平面図
【図８】本発明の第４実施形態の斜視図
【図９】第４実施形態の部分ヘッドの斜視図
【図１０】第４実施形態の部分ヘッドの斜視図
【図１１】第４実施形態の部分ヘッドを装着した状態を
示す正面図
【図１２】第５実施形態の歯ブラシの斜視図
【図１３】第５実施形態の歯ブラシの平面図
【符号の説明】
１１，６１、７１ 歯ブラシ ２１，２２，６２ ハンドル ３１，３２，３３，６３，７３ ヘッド ４１，４２，６５，６６，７５，７６ 部分ヘッド ４１ａ、４２ａ，６５ａ，６６ａ 貫通孔（嵌合固定手
段） ５１，５２，６４ 支持軸（嵌合固定手段） ５１ａ，５１ｂ，５１ｃ 支持軸（嵌合固定手段） ９１，９２，９３，６９，９４ 毛
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年１月３１日（２０００．１．３
１）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 グリップ用のハンドルと、その先端に構
    成され、表面に多数の毛を植立したヘッドとからなる歯
    ブラシにおいて、 上記ヘッドは、複数の部分ヘッドからなり、各部分ヘッ
    ドはそれぞれの毛の向きを変えた状態で固定できるよう
    に形成したことを特徴とする歯ブラシ。
  2. 【請求項２】 前記ハンドルの先端には、部分ヘッドを
    挿通支持するための支持軸を構成し、この支持軸は部分
    ヘッドの回転位置を選択的に固定するための嵌合固定手
    段を形成したことを特徴とする請求項１記載の歯ブラ
    シ。
  3. 【請求項３】 グリップ用のハンドルと、その先端に構
    成され、表面に多数の毛を植立したヘッドとからなる歯
    ブラシにおいて、 上記毛の一部または全部の毛先がヘッドの側縁より外側
    に突出していることを特徴とする歯ブラシ。
  4. 【請求項４】 グリップ用のハンドルと、その先端に構
    成され、表面に多数の毛を植立したヘッドとからなる歯
    ブラシにおいて、 上記毛の一部の毛先がヘッドの前方に向き、かつ一部の
    毛先がヘッドの後方に向かって植立していることを特徴
    とする歯ブラシ。
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