JP2000299172A - コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ装置

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JP2000299172A
JP2000299172A JP11105881A JP10588199A JP2000299172A JP 2000299172 A JP2000299172 A JP 2000299172A JP 11105881 A JP11105881 A JP 11105881A JP 10588199 A JP10588199 A JP 10588199A JP 2000299172 A JP2000299172 A JP 2000299172A
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plug
socket
rotatable
contact portion
electric contact
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JP11105881A
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English (en)
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Kenji Munekata
憲二 宗方
Takashi Kayama
俊 香山
Yasuhiro Kataoka
安弘 片岡
Tomisaburo Yamaguchi
富三郎 山口
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Sony Corp
Molex Japan LLC
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Sony Corp
Molex Japan LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの操作性を向上し、電気的な接続信
頼性を向上することができるコネクタ装置を提供するこ
と。 【解決手段】 複数の回転可能な電気接点部60を有し
ているプラグ12と、プラグ12を挿入するための穴2
6を有し、穴26にプラグ12が挿入されることによ
り、プラグ12の回転可能な電気接点部60がそれぞれ
電気的に接続される複数の電気接点部70,74を有す
るソケット14と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電子機器
とその電子機器の付属部品とを電気的に接続するための
コネクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器とその付属部品を電気的に接続
するためのコネクタ装置としては、たとえば図18に示
すようなものがある。この種のコネクタ装置1000
は、プラグ1001とソケット1002を有している。
ソケット1002はたとえば電子機器の筐体1003側
に設けられている。これに対してプラグ1001はたと
えば電子機器1003の付属機器としてのリモートコン
トローラ1004に接続されている。このプラグ100
1をソケット1002側に挿入することで、プラグ10
01の複数の電気接続端子1005が筐体1003側の
接続端子1006に電気的に接続される。従来この種の
プラグ1001は、板状の複数の接続端子1005を有
しており、これらの複数の接続端子1005は並べて配
列されている。接続端子1005は、ソケット1002
の接続端子1006に対して押し込むようにしてはめ込
むことで、接続端子1005と1006の電気的な接続
を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のコ
ネクタ装置では、プラグ1001をZ1に差し込む場合
であっても、Z2の方向に抜き去る場合であっても、接
続端子1005,1006における接点荷重が大きく設
定されている。したがって、Z1方向にプラグ1001
を挿入する場合であってもZ2の方向にプラグ1001
を抜き去る場合であってもその挿入力及び抜去力が大き
くなってしまい、その操作性が悪い。特に接続端子10
05と接続端子1006の数が多い場合には接点荷重が
大きくその作業性はさらに悪くなってしまう。
【0004】また接続端子1005及び1006は、そ
れぞれプラグ1001とソケット1002側で並べて配
列されており、接続端子1005,1006は互いに接
触している部分以外の部分が常に空気に触れており、酸
化膜が強固に形成されてしまう。そして、電子機器に対
して振動が加わったりあるいは温度や湿度の環境変化に
より、接続端子1005,1006の接触部分がその酸
化膜上に位置してしまった場合には、接続端子1005
は、接続端子1006に対してかなり大きな接点圧力
(接点荷重)がないと接続端子1005,1006の間
における電気的接触不良が生じてしまう。
【0005】このことから、板ばね状の接続端子100
5,1006の接点荷重は、板ばねの設計上のバラツキ
を考慮すると大きく取らざるを得ないという問題があ
る。このように、この種のコネクタ装置におけるプラグ
1001の挿入及び抜去の作業性が悪くなってしまう。
またソケット1002は、プラグ1001を挿入するた
めの大きな開口部1007が必要であるので、この開口
部1007から電子機器の筐体1003の中に埃等が進
入してしまうという問題もある。そこで本発明は上記課
題を解消し、コネクタの操作性を向上し、電気的な接続
信頼性を向上することができるコネクタ装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の回転可能な電気接点部を有しているプラグと、前記プ
ラグを挿入するための穴を有し、前記穴に前記プラグが
挿入されることにより、前記プラグの前記回転可能な電
気接点部がそれぞれ電気的に接続される複数の電気接点
部を有するソケットと、を備えることを特徴とするコネ
クタ装置である。請求項1では、プラグは複数の回転可
能な電気接点部を有している。ソケットは、プラグを挿
入するための穴を有しており、この穴にプラグが挿入さ
れることにより、プラグの回転可能な電気接点部がソケ
ットの複数の電気接点部にそれぞれ電気的に接続される
ようになっている。プラグの電気接点部が回転可能であ
ることから、プラグがソケットの穴に挿入された時にプ
ラグの回転可能な電気接点部がソケットの複数の接点部
にそれぞれ電気的に接触される際のプラグの挿入力を軽
くすることができる。同様にしてプラグをソケットの穴
から抜き去る場合における抜去力も小さくすることがで
きる。このようなことから、プラグの回転可能な電気接
点部をソケットの電気接点部に対して接続する場合の操
作性が良好になる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のコネ
クタ装置において、前記ソケットは、電子機器の筐体の
回路基板に固定されている。請求項2では、プラグは、
電子機器の筐体側の回路基板に固定されたソケットに対
して挿入あるいは抜去することにより、プラグとソケッ
トの電気的な接続を行うことができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載のコネ
クタ装置において、前記プラグの前記回転可能な電気接
点部は球体であり、前記プラグの前記回転可能な電気接
点部の一部が前記プラグの穴から外部に露出された状態
で、前記回転可能な電気接点部が保持され、前記プラグ
を前記ソケットに挿入した状態で前記回転可能な電気接
点部の一部を前記ソケットの電気接点部に押し当てる弾
性保持部材を備える。請求項3では、弾性保持部材が、
回転可能な電気接点部をプラグ側において保持してお
り、その保持状態ではプラグの回転可能な電気接点部の
一部がプラグの穴から露出されている。そしてプラグが
ソケットに挿入された状態では、回転可能な電気接点部
の一部が、弾性保持部材の力によりソケットの電気接点
部に押し当てられるようになっている。これにより、プ
ラグの回転可能な電気接点部は、適当な力によりソケッ
トの電気接点部に対して押し当てることができるので、
電気接点部同士の適切な接点圧力(接点荷重)を確保す
ることができ、電気的な接続を確実にできる。
【0009】請求項4の発明は、請求項2に記載のコネ
クタ装置において、前記回転可能な電気接点部は、前記
弾性保持部材を介して前記プラグの電気配線部に電気的
に接続されている。請求項4では、回転可能な電気接点
部が弾性保持部材を介してプラグの電気配線部側に電気
的に接続されている。これによりたとえばプラグ側から
の電流は、回転可能な電気接点部の表面を通り、弾性保
持部材を介してプラグの電気配線部側に導かれることに
なる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1に記載のコネ
クタ装置において、前記回転可能な電気接点部は、前記
プラグを前記ソケットに挿入する方向と前記プラグを前
記ソケットから引き抜く方向に回転可能である。請求項
5では、回転可能な電気接点部がプラグをソケットに挿
入する方向とプラグをソケットから引き抜く方向に回転
可能であれば、プラグがソケットに挿入される挿入力及
びプラグがソケットから抜き出される抜去力の低減を図
ることができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1に記載のコネ
クタ装置において、前記回転可能な電気接点部は金属製
である。
【0012】請求項7の発明は、請求項1に記載のコネ
クタ装置において、前記回転可能な電気接点部は、樹脂
製のコア体の表面に導電性材料を被覆して作成されてい
る。
【0013】請求項8の発明は、請求項1に記載のコネ
クタ装置において、前記プラグは先端に向うにしたがい
先細りになっている。請求項8では、プラグをソケット
の穴に挿入する際の挿入抵抗を小さくして挿入作業を容
易にすることができる。
【0014】請求項9の発明は、請求項1に記載のコネ
クタ装置において、前記プラグが前記ソケットから抜け
出るのを防止するための保持機構を有する。請求項9で
は、プラグがソケットから不用意に抜け出てプラグとソ
ケット間における電気的な接続が断たれるのを防ぐこと
ができる。
【0015】請求項10の発明は、請求項9に記載のコ
ネクタ装置において、前記保持機構は、磁気的吸引力を
生じる磁気吸引力発生手段である。請求項10では、磁
気吸引力を用いてプラグとソケットの電気的な接続を確
実に保持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0017】図1は、本発明のコネクタ装置の好ましい
実施の形態を示している。コネクタ装置10は、概略的
にはプラグ12とソケット14を備えている。図1の例
では、ソケット14が電子機器16の筐体18内に配置
されており、プラグ12は、この電子機器16の付属部
品であるたとえばコントローラ20に接続されている。
ソケット14は、回路基板22に対して電気的に接続さ
れかつ固定されている。この回路基板22は筐体18の
内部に固定されている。筐体18には穴24が形成され
ている。この穴24は、ソケット14の挿入穴26に対
応する位置にあり、この穴24の大きさは挿入穴26の
大きさ程度のものである。
【0018】コントローラ20は、プラグ12をソケッ
ト14に対して挿入して電気的に接続することにより、
電子機器16に対して各種のコントロール信号を供給す
る。図2に示すように、ソケット14の端子74,76
は上述したように回路基板22の導体部22Aに対して
電気的に接続されている。
【0019】図3と図4は図1のプラグ12を詳しく示
し、図5と図6は図1のソケット14を詳しく示してい
る。まず図3と図4を参照して、プラグ12の構造につ
いて説明する。プラグ12は、本体部30、挿入部分3
4を有している。本体部30は使用者が手で把持する部
分であり、把持する際のすべり止め部分36が形成され
ている。プラグ12の全体はたとえばプラスチックによ
り作ることができる。本体部30はほぼ円筒形状であ
り、挿入部分34は本体部30の端部38から本体部3
0の軸方向に沿って突出して形成されている。
【0020】挿入部分34は、図5と図6に示すソケッ
ト14の挿入穴26内に挿入される部分である。この挿
入部分34は概略的には本体部30の端部38から先端
部40に行くに従ってほぼ先細り形状になっている。こ
の挿入部分34は、第1段部44、第2段部46、第3
段部48を有している。第1段部44は先端部40に近
い位置にあり、第3段部48は端部38側に位置し、そ
して第2段部46は第1段部44と第3段部48の間に
位置している。第1段部44の外径は、第2段部46よ
りは小さく、第2段部46の外径は第3段部48の外径
より小さい。第1段部44から第3段部48は、ほぼ円
筒形状になっている。第1段部44と第2段部46の間
にはテーパー部50が形成され、第2段部46と第3段
部48の間にはテーパー部52が形成されている。
【0021】第1段部44から第3段部48にかけて
は、位置決め部54が形成されている。この位置決め部
54は、プラグ12を図5のソケット14の挿入穴26
に差し込んだ場合に、挿入部分34がソケット14に対
して回転してしまうのを防ぐためのものである。従っ
て、プラグ12の挿入部分34がソケット14の挿入穴
26に挿入された状態では、位置決め部54が挿入穴2
6の位置決め穴26Aにはまり込むことで、プラグ12
がソケット14に対して軸方向を中心として回転しない
ようになっている。
【0022】図3と図4に示すように、第1段部44に
は1つの回転可能な電気接点部60が設けられている。
同様にして第2段部46には2つの回転可能な電気接点
部60が設けられている。第3段部48には2つの回転
可能な電気接点部62が設けられている。図3はプラグ
12を一方の面から示しているが、図4はプラグ12を
他方の面から示している。従って、第1段部44には、
図3と図4に示すように合計2つの回転可能な電気接点
部60が設けられている。第2段部46では、図3と図
4に示すように合計4つの回転可能な電気接点部60が
設けられている。第3段部48では、図3と図4に示す
ように合計4つの回転可能な電気接点部62が設けられ
ている。
【0023】一方、図5はソケット14を一方の面から
示しており、図6はソケット14を他方の面から示して
いる。図5に示すソケット14では、その挿入穴26の
内周面26Bにおいて、合計5つの固定された電気接点
部70が設けられている。これらの電気接点部70は、
端子74にそれぞれ接続されていて、これらの端子74
はソケット14の外部に導出されている。同様にして図
6においても、ソケット14の挿入穴26の内周面26
Bには、5つの電気接点部74が設けられている。これ
らの電気接点部74は、端子76に電気的に接続され
て、端子76はソケット14の外部に導出されている。
ソケット14の本体14Aは、たとえばプラスチック等
の電気的絶縁性を有する材料で作ることができる。
【0024】図3と図5を参照すると、図5の各電気接
点部70は、図3の回転可能な電気接点部60にそれぞ
れ対応している。すなわちプラグ12の挿入部分34
が、ソケット14の挿入穴26に完全に挿入された状態
では、回転可能な電気接点部60が、図5の対応する電
気接点部70に電気的に接続される。同様にして、図4
のプラグ12の挿入部分34が図6のソケット14の挿
入穴26に完全に挿入された状態では、図4に示す5つ
の回転可能な電気接点部60が、図6の電気接点部74
に対してそれぞれ電気的に接続されるようになってい
る。図5と図6に示すソケット14の各端子74,76
は、上述のように図2に示す回路基板22の導体部22
Aに対して、はんだ付け等により電気的に接続すること
ができる。
【0025】図7と図8は、プラグ12の挿入部分34
がソケット14の挿入穴に完全に挿入された状態の例を
示している。図8では、ソケット14とプラグ12の一
部を切り欠いて図示しており、第1段部44の回転可能
な電気接点部60と、ソケット14側の電気接点部70
の電気的な接続状態を示している。球体の回転可能な電
気接点部60の一部が電気接点部70に接触しており、
これにより電気的導通を図っている。この回転可能な電
気接点部60は、挿入部分34の第1段部44に対し
て、弾性支持部材80により保持されている。図9と図
10は、この1つの回転可能な電気接点部60と、固定
側の電気接点部70の部分を示しており、図9では回転
可能な電気接点部60が固定側の電気接点部70には接
触していない状態であるが、図10では電気接点部6
0,70は電気的に接触している。
【0026】図9では、プラグ12の挿入部分34がX
1の方向にソケット14の挿入穴26の中に挿入される
か、あるいはX2の方向で示すように挿入部分34がソ
ケット14の穴26から抜き出される状態を示してい
る。図9のような挿入あるいは抜き出し状態では、回転
可能な電気接点部60の一部分が、挿入部分34の穴8
5から露出している。そしてこの回転可能な電気接点部
60は弾性支持部材80の穴82の中にある。挿入部分
34の穴85の最も小さい直径は回転可能な電気接点部
60の直径よりも小さく設定されており、弾性支持部材
80の穴82の直径は回転可能な電気接点部60の直径
と同程度である。弾性支持部材80は、概略的にはJ型
を形成しており、押圧部84を有している。図9のよう
な挿入あるいは抜き出す場合の状態においては、回転可
能な電気接点部60の一部分が穴85から露出している
だけである。
【0027】これに対して、図10のように、挿入部分
34が挿入穴26に完全に差し込まれた状態では、回転
可能な電気接点部60の一部分が固定側の電気接点部7
0に押された形で電気的に接続される。この時に、回転
可能な電気接点部60は、押圧部84により支持されて
おり、この押圧部84が、回転可能な電気接点部60を
P方向に固定側の電気接点部70に対して押し付けてい
る。これにより、回転可能な電気接点部60と固定側の
電気接点部70は、適切な接点圧力で電気的に確実に接
続することができる。図9に示す挿入あるいは抜き出し
状態及び図10に示すような完全挿入状態における回転
可能な電気接点部と固定側の電気接点部の構造及び挙動
は、図3と図5に示すような第1段部44、第2段部4
6及び第3段部48におけるいずれの場合においても同
じである。
【0028】図11と図12は弾性支持部材80の構造
の一例を示している。弾性支持部材80は円形状の穴8
2を有し、かつ弾性的な押圧部84を有している。この
穴82と押圧部84の間に回転可能な電気接点部60が
はめ込まれている。
【0029】図13は、図3の第1段部44における2
つの回転可能な電気接点部60と弾性支持部材80の配
置を示している。図14は、図3の第2段部46におけ
る4つの回転可能な電気接点部60と弾性支持部材80
の配置、図15は、第3段部48における4つの回転可
能な電気接点部60と弾性支持部材80の配置を示して
いる。図13では、2つの回転可能な電気接点部60は
180度反対方向に配置されている。図14の例では、
4つの回転可能な電気接点部60は90度毎の位相で配
置されている。図15の第3段部48においても、4つ
の回転可能な電気接点部は90度毎の位相で配置されて
いる。
【0030】図3と図7において、たとえば挿入部分3
4の先端部40には、磁石40Aが配置されている。一
方、図7のソケット14の底部には別の磁石40Bが設
けられている。これらの磁石40A,40Bは、磁気的
吸引力発生手段を構成しており、この磁気的吸引力発生
手段40Cは、プラグ12の挿入部分34が、ソケット
14の挿入穴26から不用意に抜け出してしまわないよ
うにするための保持機構部分である。このような保持機
構部分は、磁気的吸引手段を用いずに他の手段を用いる
ことも勿論可能である。また図3と図7における先端部
40において、別の電気接点部を設けて、その電気接点
部に対応してソケット14の底部に別の電気接点部を設
ける。これらの電気接点部の接続を確認することで、ソ
ケットの外部に信号を取り出して、挿入部分34が挿入
穴26に完全に挿入された状態を検知するようにしても
構わない。
【0031】ここで、各部分に採用される材質の例を説
明する。上述したたとえば図8に示すような弾性支持部
材80は、たとえば黄銅、ベリリウム銅、あるいは鋼等
の導電性と弾性を有す弾性力を発揮できる材質を採用す
ることができる。また回転可能な電気接点部としては、
導電性を有する金属球や、球体の樹脂の表面に導電性の
被膜を形成したもの等を採用することができる。金属球
としては、たとえばステンレス鋼球・炭素鋼球あるい
は、超鋼合金等の鋼材を使用することができる。また、
押圧部84のバネ性を変えることにより回転可能な電気
接点部を鋼材以外の材料も採用できる。樹脂のコア体に
対してこの導電性の材料を形成する場合には、この導電
性の材料としては、金または錫またはニッケル等を主成
分とした合金をメッキすることで得られる。この場合の
導電性材料の被膜の厚さとしては、たとえば銅あるいは
ニッケル等の下地メッキとして数μmの上に金・錫等の
メッキを施す。メッキの厚さは、環境等によって変更す
る場合もあるが、数μmのメッキ厚さで電気的性能ある
いは、機械的性能を満足できる。また、回転可能な電気
接続部の直径は、たとえば小型・軽量を考えると0.7
mm〜1.2mmで理想的な位置関係を創ることができ
る。しかし、小型・軽量を考えなければ電気接続部を自
由に決めることができる。
【0032】次に、上述したコネクタ装置10の操作例
について説明する。図1のコントローラ20側のプラグ
12は使用者が手で持って電子機器16の筐体18側の
ソケット14に対して挿入する。この場合プラグ12の
挿入部分34は筐体18の穴24を通りソケット14の
挿入穴26に挿入される。図3の挿入部分34が図5の
挿入穴26に完全に挿入されると、図9の状態から図1
0の状態に示すように、回転可能な電気接点部60の一
部分が固定側の電気接点部70に対して回転して電気的
に接触する。これによって、回転可能な電気接点部60
は図9の状態においてY方向に押されることから、回転
可能な電気接点部60は押圧部84を押すことになる。
この結果、押圧部84は逆に回転可能な電気接点部60
を図10のように固定側の電気接点部70に適切な接点
圧力(接点荷重)により押し付けることができる。従っ
て回転可能な電気接点部60と固定側の電気接点部70
は確実に電気的に接続することができる。
【0033】たとえば図1のコントローラ20側からあ
る種の制御信号が送られてくると、図3と図8に示す電
気配線部96を通り、弾性支持部材80、回転可能な電
気接点部60の表面を介して固定側の電気接点部70に
供給される。これにより図1の固定側の電気接点部70
から対応するたとえば端子76を介して図2に示す回路
基板22の導体部22Aに対して制御信号を供給するこ
とができる。逆に回路基板22側から図1のコントロー
ラ20側に信号を送る場合には、たとえば端子74、対
応する固定側の電気接点部70、対応する回転可能な電
気接点部60、弾性支持部材80を介して電気配線部9
6を通じてコントローラ20に供給できる。
【0034】ところで、図3と図4の挿入部分34を図
5と図6に示す挿入穴26に挿入する場合には、各回転
可能な電気接点部60が回転しながら挿入穴26の内壁
に滑りながら移動し、そして対応する固定側の電気接点
部70に対して比較的軽い力で容易に電気的に接続され
る。このことから、挿入部分34を挿入穴26に挿入す
る際の使用者の操作感を向上させることができる。逆
に、挿入部分34を挿入穴26から取り外す場合におい
ても、回転可能な電気接点部60が回転することから、
比較的軽い力で容易に挿入部分34を挿入穴26から抜
き取ることができる。このように抜き取る場合の使用者
の操作感も良好になる。
【0035】また図2に示すように挿入穴26に対して
筐体18の穴24を設けるだけで済むので、この穴24
の大きさは小さいものである。従って、この穴24から
ゴミ等が筐体18内に侵入しにくい。また必要に応じて
この穴24に蓋を設けるようにすればゴミの進入を防ぐ
ことができる。図3と図4に示すように挿入部分34の
第1段部44を最も細くし、第2段部46及び第3段部
48にかけて段々と太くするような構造にすることで、
挿入部分34を挿入穴26に対して挿入する場合の挿入
力を小さくでき、逆に挿入穴26から挿入部分34を抜
き出す時にもその抜き出し力(抜去力)を小さくするこ
とができる。
【0036】上述した実施の形態では、回転可能な電気
接点部60は球体であるが、これに限らず、たとえば図
16に示すような円柱状あるいは円筒状の回転可能な電
気接点部160あるいは図17に示すようなフットボー
ル状の回転可能な電気接点部260等を使用しても勿論
構わない。回転可能な電気接点部はこれらの形状に限ら
ず他の形状を採用することも勿論可能である。
【0037】本発明の実施の形態では、プラグ側の先端
の電気接点部には金属球や、樹脂球等を用い、挿入方向
と電気接点部の回転方向を同一にすることにより、プラ
グのソケットへの挿入力、抜去力を軽減している。銅、
金メッキなどを施した金属球、樹脂球等を電気接点部と
することで、電気接点部がどの状態であっても固定側の
電気接点部との接触が可能となる。接点圧力は金属球、
樹脂球材料の弾性力を用いることにより、従来の針形状
の接点構造の問題点である小型化が可能。回転が可能な
電気接点部を用いることにより、フレキシブルプリント
配線板やハーネスでの接続形態と比べて、小型化、コス
トダウンにつながる。
【0038】プラグ側の先端に必要な数の電気接点部を
設けている。プラグの先端は各種の電気接点部が互いに
干渉しないよう、段差を設けている。尚、電気接点部の
数が増えて各種の干渉が設計上不可能な場合は、プラグ
先端部にON−OFFの電極を設けて、プラグが最終着
地点まで達した時にONし、各極も同期してONする形
態にするのが望ましい。回転可能な電気接点部の接点荷
重については、表面が丸いため単位面積あたりの荷重が
大きくできることから全体としては荷重が小さくなる。
本発明の実施の形態において、プラグをソケットに挿入
すると各極数の電気接点部が、ソケット側の端子と干渉
し、挿入方向と同期して回転する。挿入力は電気接点部
の回転により分散し小さくなる。正規の接点位置に到達
したときソケット側の端子の電気接点部と回転可能な電
気接点部が接触し導通する。従来の板ばね接点ではプラ
グの保持力は接点荷重の影響が非常に大きいが、本発明
の実施の形態ではほとんど影響がなくなるため、周辺の
ハウジング部にマグネットなどの保持機構を付ける。こ
の保持機構は、振動に対する防衛策としてハウジングに
ロック機構を兼ねる。したがって成形材料の形状により
保持力やクリック感の好みの調整が可能となる。電流は
回転可能な電気接点部の表面の抵抗値の低い部分に流れ
る。
【0039】本発明のコネクタ装置では、操作性の改
善、すなわち挿入力と抜去力の低減ができ、コネクタ装
置の小型化が図れる。回転可能な電気接点部を用いるの
で、ソケットの固定的な電気接点部に対する単位面積当
りの接点荷重が増加する。しかも回転可能な電気接点部
の寸法に多少ばらつきがあっても電気的接続の信頼性を
向上できる。電気接点部の表面全部を使用できる。ソケ
ットにプラグが挿入されると回転可能な電気接点部はソ
ケット内に位置するので外部に露出せず使用安全性が向
上する。挿入部を段差形で細長にし、ボール状の電気接
点部を設けることで、外観デザインが向上し、挿入部の
長さも短かくてすむ。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コネクタの操作性を向上し、電気的な接続信頼性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ装置の好ましい実施の形態を
示す斜視図。
【図2】コネクタ装置のソケットを備える筐体を示す
図。
【図3】コネクタ装置のプラグの例を示す斜視図。
【図4】コネクタ装置のプラグの反対側を示す斜視図。
【図5】コネクタ装置のソケットを示す斜視図。
【図6】コネクタ装置のソケットの反対側を示す斜視
図。
【図7】プラグの挿入部分がソケットの挿入穴に完全に
挿入された状態を示す一部断面を有する側面図。
【図8】挿入部分が挿入穴に完全に挿入された状態にお
ける固定側の電気接点部と回転可能な電気接点部が電気
的に接触している状態を示す一部切り欠き部分を有する
側面図。
【図9】固定側の電気接点部と回転可能な電気接点部の
電気的接続が断たれている状態を示す図。
【図10】固定側の電気接点部と回転可能な電気接点部
の電気的接続が行えている状態を示す図。
【図11】プラグ側の弾性支持部材の一例を示す平面
図。
【図12】図11の弾性支持部材の構造を示す断面図。
【図13】プラグの第1段部における回転可能な電気接
点部の配置例を示す図。
【図14】プラグの第2段部における回転可能な電気接
点部の配置例を示す図。
【図15】プラグの第3段部における回転可能な電気接
点部の配置例を示す図。
【図16】回転可能な電気接点部の他の例を示す斜視
図。
【図17】回転可能な電気接点部のさらに別の例を示す
斜視図。
【図18】従来のコネクタ装置を示す斜視図。
【符号の説明】
10・・・コネクタ装置、12・・・プラグ、14・・
・ソケット、26・・・挿入穴、34・・・挿入部分、
44・・・第1段部、46・・・第2段部、48・・・
第3段部、60・・・回転可能な電気接点部、70・・
・ソケットの固定側の電気接点部、74,76・・・ソ
ケットの端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香山 俊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 片岡 安弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山口 富三郎 神奈川県大和市深見東1−5−4 日本モ レックス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回転可能な電気接点部を有してい
    るプラグと、 前記プラグを挿入するための穴を有し、前記穴に前記プ
    ラグが挿入されることにより、前記プラグの前記回転可
    能な電気接点部がそれぞれ電気的に接続される複数の電
    気接点部を有するソケットと、を備えることを特徴とす
    るコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記ソケットは、電子機器の筐体の回路
    基板に固定されている請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記プラグの前記回転可能な電気接点部
    は球体であり、 前記プラグの前記回転可能な電気接点部の一部が前記プ
    ラグの穴から外部に露出された状態で前記回転可能な電
    気接点部が保持され、 前記プラグを前記ソケットに挿入した状態で前記回転可
    能な電気接点部の一部を前記ソケットの電気接点部に押
    し当てる弾性保持部材を備える請求項1に記載のコネク
    タ装置。
  4. 【請求項4】 前記回転可能な電気接点部は、前記弾性
    保持部材を介して前記プラグの電気配線部に電気的に接
    続されている請求項2に記載のコネクタ装置。
  5. 【請求項5】 前記回転可能な電気接点部は、前記プラ
    グを前記ソケットに挿入する方向と前記プラグを前記ソ
    ケットから引き抜く方向に回転可能である請求項1に記
    載のコネクタ装置。
  6. 【請求項6】 前記回転可能な電気接点部は金属製であ
    る請求項1に記載のコネクタ装置。
  7. 【請求項7】 前記回転可能な電気接点部は、樹脂製の
    コア体の表面に導電性材料を被覆して作成されている請
    求項1に記載のコネクタ装置。
  8. 【請求項8】 前記プラグは先端に向うにしたがい先細
    りになっている請求項1に記載のコネクタ装置。
  9. 【請求項9】 前記プラグが前記ソケットから抜け出る
    のを防止するための保持機構を有する請求項1に記載の
    コネクタ装置。
  10. 【請求項10】 前記保持機構は、磁気的吸引力を生じ
    る磁気的吸引力発生手段である請求項9に記載のコネク
    タ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004042879A1 (en) * 2002-11-06 2004-05-21 George Stephen Ramsay Electrical safety plug and socket
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