JP2000298018A - 配管の勾配を測定する勾配器 - Google Patents

配管の勾配を測定する勾配器

Info

Publication number
JP2000298018A
JP2000298018A JP11107720A JP10772099A JP2000298018A JP 2000298018 A JP2000298018 A JP 2000298018A JP 11107720 A JP11107720 A JP 11107720A JP 10772099 A JP10772099 A JP 10772099A JP 2000298018 A JP2000298018 A JP 2000298018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
gradient
main pipe
support
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11107720A
Other languages
English (en)
Inventor
Toichi Fujita
東一 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP11107720A priority Critical patent/JP2000298018A/ja
Publication of JP2000298018A publication Critical patent/JP2000298018A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の勾配調節作業を容易かつ迅速に行うこ
とができる配管の勾配を測定する勾配器を提供する。 【解決手段】 勾配器30は、中央に表示部31を備
え、円柱状に形成された本体32と、その本体32を挟
んだ相対向する側面から、本体32の斜め上方及び斜め
下方へ延びるようにほぼ横台形状をなし、本体32の長
さ方向と同じ長さの一対の支持部33a、33bとより
構成されている。各支持部33a、33bの一端部及び
他端部には、本体32の長さ方向と同じ長さの円柱状を
なすゴム材料製の第1脚部34a、34b及び第2脚部
35a、35bがそれぞれ設けられている。本体32を
挟んで、両第1脚部34a、34b間及び両第2脚部3
5a、35b間には円弧状に本体32方向へ湾曲する内
部空間36が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば台所、洗
面所、風呂、トイレ等の建築物内部の排水設備からの配
管を、建築物の基礎に対して所定の勾配をなすように配
設する際に、その勾配を測定するための勾配器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、排水設備からの配管は、次のよ
うに設置されている。排水設備からの複数の屋内配管
は、建築物の基礎を挿通して建築物外部の地中へと配設
され、基礎の外部に埋設された円筒形状をなす複数の屋
外桝に接続されている。これら屋外桝間には塩化ビニル
樹脂製の主配管が接続されるとともに、その主配管が下
水管に接続されることにより、排水設備からの排水を下
水管へと送るようになっている。
【0003】主配管は複数の配管支持具によって支持さ
れ、所定の勾配をなすように傾斜した状態で地中に埋設
されている。配管支持具を構成する支持台は金属製の薄
板より長板状に形成され、その両端部には連結部として
のボルトが垂設されている。また、両ボルトにはナット
がそれぞれ螺合されている。
【0004】上下一対の配管支持部は金属製の薄板より
なり、その中間部には半円筒状をなす受け部が曲げ形成
されるとともに、両端部には前記ボルト間の距離と対応
する位置に挿通孔が穿設されている。下方の配管支持部
は両挿通孔にボルトが挿通され、予めボルトに螺合され
た一対のナット上に支持されている。この状態で下方の
配管支持部には、受け部の内側に主配管が載置されてい
る。
【0005】主配管上には、上方の配管支持部がその受
け部の下側に主配管が位置するように載置され、ボルト
の上方からさらに一対のナットが螺合されている。そし
て、上下2対のナット間に両配管支持部の両端部が挟着
されるようにナットを締め付けることによって、主配管
は配管支持具に支持される。
【0006】一方、主配管を所定の勾配をなすように傾
斜させる際、その勾配を測定するために勾配器が使用さ
れている。勾配器は、例えば、合成樹脂材料等によりほ
ぼ四角柱状に形成された本体と、その本体の上面に設け
られた表示窓とより構成されている。
【0007】主配管上に載置される本体の下面は水平面
をなすように形成されている。また、表示窓は透明管に
より構成され、その内部には液体と少量の気泡が封入さ
れている。そして、表示窓から透明管内の気泡の位置を
視認することができるようになっている。勾配器が所定
の勾配をなすように傾斜すると、気泡が表示窓内に位置
するようになっている。
【0008】主配管を所定の勾配をなすように傾斜させ
るとき、隣接する配管支持具間において、一方の配管支
持部に対して、他方の配管支持部の高さを調節する。そ
して、勾配器により主配管の勾配を確認し、気泡が表示
窓に位置するように、ボルト上における二対のナットの
螺合位置を変更して配管支持部の高さ調節をすることに
よって行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、勾配器を使
用して主配管を所定の勾配をなすように傾斜させる作業
を行うとき、主配管は塩化ビニル樹脂により円筒状に形
成されているため、主配管上に、水平面をなす勾配器の
下面を載置すると、勾配器は主配管から滑り落ちやす
い。
【0010】そのため、主配管の勾配を調節する際に
は、一方の手で勾配器を主配管上に保持しながら、他方
の手で配管支持具の二対のナットの螺合位置を変更しな
ければならず、その作業を行うのは非常に困難であると
いう問題があった。
【0011】この場合、作業者は、まず、配管支持部の
高さを調節して、主配管を適当に傾斜させる。その後、
主配管上に勾配器を片手又は両手で保持して、表示窓の
気泡の位置を確認する。そして、表示窓に気泡が位置す
るまで、上述した作業を繰り返す。従って、主配管が所
定の勾配をなすように調節する作業が非常に面倒で、作
業効率が悪く、作業時間を要するという問題があった。
【0012】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、配管の勾配調節作業を容易かつ迅速に行う
ことができる配管の勾配を測定する勾配器を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の配管の勾配を測定する勾
配器は、所定の勾配をなすように配管を配設する際に、
その配管の勾配を測定するために使用される勾配器であ
って、配管の勾配を示す表示部と、配管の外周面に接す
るとともに、前記表示部を配管上に支持する支持部とよ
りなり、前記支持部は、配管の外周面の周方向及び長さ
方向の間に空間を有した状態で接する又は配管の外周面
の周方向及び長さ方向に沿って接することを特徴とする
ものである。
【0014】請求項2に記載の発明の配管の勾配を測定
する勾配器は、請求項1に記載の発明において、前記支
持部が配管に接する部分には、支持部が配管に対し滑る
のを防止する滑り止め手段が設けられているものであ
る。
【0015】請求項3に記載の発明の配管の勾配を測定
する勾配器は、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いて、前記支持部は表示部を挟んで対向する位置に設け
られ、反転させることにより異なる勾配を測定可能に構
成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。 (第1実施形態)図3及び図5(a)、(b)に示すよ
うに、配管支持具11を構成する脚部12はL字状をな
すように金属板を折り曲げて形成されている。脚部12
を構成する両平面部分の両端部にはそれぞれ取付孔13
が形成され、その取付孔13に釘、ねじ、ビス等の取付
部材23を挿通可能になっている。一方の平面部には金
属により円柱状に形成された支柱14の基端部が直交し
て溶接接合されている。他方の平面部には支柱14の基
端部の一側面が溶接接合されている。支柱14は脚部1
2に対して安定した状態で支持されている。
【0017】図3の破線に示すように、配管支持具11
を構成する配管支持部15は、厚みを有する金属板によ
り基端部から先端部に向かうに従い先細をなす正面三角
形状に形成された支持部16と、その支持部16の基端
部から延設された一対の挟持片17とにより構成されて
いる。
【0018】一対の挟持片17はその基端部側には半円
筒状をなす円弧部18がそれぞれ湾曲形成されるととも
に、円弧部18の先端部には相対向するように平行に延
びる挟持部19がそれぞれ形成されている。
【0019】一対の挟持片17の両円弧部18によりほ
ぼ円環状をなす挿通部20が構成され、その挿通部20
の内周面にはゴム材料によりほぼ円環状に形成された滑
り止め部材21が接合されている。滑り止め部材21の
内径は前記支柱14の外径より若干大きくなっている。
両挟持部19には互いに対向する上下一対の図示されな
い透孔がそれぞれ形成され、一方の挟持部19の両透孔
には図示されない雌ねじが螺刻されている。
【0020】そして、挿通部20内に支柱14を挿通す
ることにより、配管支持部15を支柱14に対して上下
動可能に取付けることができ、両透孔に雄ねじ24を挿
通し、螺合することにより、挟持部19を締め付け、配
管支持部15をその位置に固定することができるように
なっている。
【0021】そして、支柱14に固定された配管支持部
15上に主配管25が支持される。台所、洗面所、風
呂、トイレ等の建築物内部の図示しない各排水設備から
建築物外部の図示しない下水配管へと延びる主配管25
は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により円筒状に形成さ
れている。
【0022】図3に示すように、配管支持部15上に載
置された主配管25を配管支持具11に対して固定する
ための固定部材26は、合成樹脂材料により帯状に形成
され、その一端部に係止孔27が形成されている。ま
た、他端部には複数の係止突部28が所定間隔おきに形
成されている。そして、配管支持部15上に支持された
主配管25と支柱14に固定部材26をたすき掛けし、
係止孔27に係止突部28を挿入することにより、係止
孔27の周縁に係止突部28が係止され、固定部材26
により主配管25を配管支持具11に対して固定するこ
とができるようになっている。
【0023】図5(a)、(b)に示すように、配管支
持具11は、主配管25の延びる方向に沿って所定間隔
おきに複数個設置されている。これら配管支持具11は
主配管25の延びる方向側、つまり図中で右側のものほ
どその高さが高くなるように調節されることによって、
主配管25を図示されない建築物の基礎に対して所定の
勾配をなすように傾斜させている。これら配管支持具1
1の高さ調節は、隣接する配管支持具11間において、
配管支持部15の高さを変更することによって行われ
る。
【0024】図5(a)中で左端に位置する一方の配管
支持部15は基礎からの高さは任意の高さh1に調節さ
れている。一方の配管支持具11に対して、距離Dをお
いた他方の配管支持具11は、その配管支持部15の基
礎からの高さが任意の高さh 2に調節されている。この
ときの主配管25の基礎に対する勾配は(h2−h1)/
Dになる。そして、他方の配管支持部15の高さを調節
してh2を変更することにより勾配が調節される。
【0025】図1〜図4に示すように、勾配器30は、
中央に表示部31を備え、合成樹脂材料により円柱状に
形成された本体32と、その本体32を挟んだ相対向す
る側面から、本体32の斜め上方及び斜め下方へ延びる
ようにほぼ横台形状をなし、本体32の長さ方向と同じ
長さの一対の支持部33a、33bとより構成されてい
る。本体32には透明管が埋め込まれ、その透明管によ
り表示部31が形成されている。透明管内には黄緑色等
に着色された液体と少量の気泡が封入されている。
【0026】各支持部33a、33bの一端部及び他端
部には、本体32の長さ方向と同じ長さの円柱状をなす
第1脚部34a、34b及び第2脚部35a、35bが
それぞれ設けられている。各第1脚部34a、34b及
び第2脚部35a、35bはゴム材料により形成され、
勾配器30が主配管25の上に載置されたとき、支持部
33a、33b及び支持部33a、33bに支持された
本体32を、その主配管25から滑りにくくする滑り止
め手段を構成している。
【0027】相対向する一対の第1脚部34a、34b
と一対の第2脚部35a、35bは、それぞれ平行に位
置するとともに、本体32に対して平行になっている。
また、一方の第1脚部34aから他方の第1脚部34b
又は一方の第2脚部35aから他方の第2脚部35bへ
円弧状に本体32方向へ湾曲する内部空間36が形成さ
れている。さらに、一対の第1脚部34a、34b間及
び一対の第2脚部35a、35b間の距離は最も細い主
配管25の内径30mmより短く形成されている。
【0028】そのため、主配管25上に勾配器30を載
置したとき、一対の第1脚部34a、34b又は一対の
第2脚部35a、35bと主配管25とは線接触して本
体32を主配管25に沿うように支持することができる
ようになっている。
【0029】また、一対の第1脚部34a、34b間又
は一対の第2脚部35a、35b間にはそれぞれ内部空
間36が形成されているため、内径の異なる複数種類の
主配管25上に第1脚部34a、34b間又は第2脚部
35a、35b間を載置することができるようになって
いる。この実施形態では、内径が30mm、40mm、
50mm、65mm、75mm及び100mmの主配管
25に対応させることができる。
【0030】第1脚部34a、34b間に位置する表示
部31は、主配管25上に両第2脚部35a、35bを
載置し、主配管25の建築物の基礎に対する勾配(h2
−h1)/Dが1/50となったとき、気泡は表示部3
1内に位置し、第2脚部35a、35b間に位置する表
示部31は、主配管上に両第1脚部34a、34bを載
置し、主配管25の建築物の基礎に対する勾配(h2
1)/Dが1/100となったとき、気泡は表示部3
1内に位置するようになっている。
【0031】前記勾配器30の作用について以下に記載
する。まず、内径が100mmの主配管25を、建築物
の基礎に対して1/100の勾配をなすように傾斜させ
る場合について説明する。
【0032】まず、図5(a)に示すように、水平をな
す地盤37上に、支柱14が上方へ延びるように脚部1
2を載置し、その両端部の取付孔13から地盤37に取
付部材23を打ち込み、第1の配管支持具11を地盤3
7上に固定する。続いて、第1の配管支持具11から距
離Dだけ離間した地盤37上に、第1の配管支持具11
と同様の方法により第2の配管支持具11を固定する。
【0033】次いで、第1の配管支持具11の配管支持
部15を地盤37からの高さが任意の高さh1となるよ
うに移動させ、その高さh1において、雄ねじ24を雌
ねじに螺合して、配管支持部15を支柱14に対して締
め付け固定する。
【0034】続いて、第2の配管支持具11の配管支持
部15を任意の高さh2まで移動させ、仮固定する。次
に、各配管支持部15の支持部16上に主配管25を仮
置きする。
【0035】次に、隣接する配管支持具11間に仮置き
された主配管25の建築物の基礎に対する勾配を勾配器
30を使用して測定する。図3に示すように、第2の配
管支持具11の配管支持部15上に支持された側の主配
管25の上に勾配器30の一対の第1脚部34a、34
bを載置する。このとき、図4に示すように、両第1脚
部34a、34b間の距離は最も細い主配管25の内径
より狭くなっているため、主配管25は内部空間36内
に完全に収容されず、主配管25の上端が本体32の下
端に接触するのが防止されるとともに、両第1脚部34
a、34bは主配管25の外面と線接触する。従って、
主配管25から勾配器30が滑り落ちにくくなる。そし
て、勾配器30の表示部31の気泡の位置を確認しなが
ら、他方の配管支持部15の高さを調節していく。
【0036】その結果、作業者は勾配器30を手で主配
管25上に保持する必要がなく、両手を使用して配管支
持部15の上下方向への移動作業を行うことができる。
また、このとき、配管支持部15の移動により主配管2
5に振動等が発生したり、主配管25の傾斜が大きくな
ったりしても、両第1脚部34a、34bの主配管25
に対する摩擦力により、勾配器30を主配管25から滑
り落ちにくくすることができる。
【0037】そして、図5(b)に示すように、気泡が
表示部31内に位置したところで高さ調節を終了し、そ
の位置で挟持部19の雌ねじに雄ねじ24を螺合して配
管支持部15を支柱14に対して締め付け固定する。さ
らに、この状態で、各配管支持具11において、固定部
材26により主配管25を固定する。その結果、主配管
25を建築物の基礎に対して勾配(h2−h1)/D=1
/100をなすように傾斜させることができる。
【0038】続いて、内径が30mmの主配管25を、
建築物の基礎に対して1/50の勾配をなすように傾斜
させる場合について説明する。上述のように、主配管2
5の両端を隣接する配管支持具11に支持させる。次い
で、勾配器30を上下逆になるように反転させ、一対の
第2脚部35a、35bを本体32の下方に位置させ
る。第2の配管支持具11の配管支持部15上に支持さ
れた側の主配管25の上に勾配器30の一対の第2脚部
35a、35bを載置する。このときも、前記第1脚部
34a、34bの場合と同様に、勾配器30を主配管2
5に対して滑りにくくすることができる。
【0039】さらに、図4の2点鎖線に示すように、主
配管25の内径が小さくなっても、第2脚部35a、3
5b間の長さは30mmより狭く形成されているため、
内部空間36内に主配管25が収容され、主配管25の
上端が本体32の下端に接触するのを防止することがで
きる。その結果、主配管25の内径が変更しても、本体
32を主配管25上に、主配管25に対して安定な状態
で支持することができる。
【0040】そして、主配管25上の勾配器30の表示
部31の気泡の位置を確認しながら、他方の配管支持部
15の高さを調節し、気泡が表示部31内に位置したと
ころで配管支持部15を支柱14に締め付け固定し、固
定部材26により固定する。
【0041】その結果、一対の第2脚部35a、35b
により勾配器30を主配管25上に載置したときは、主
配管25の建築物の基礎に対する勾配1/50を測定す
ることができる。従って、1つの勾配器30により2通
りの勾配を測定することが可能となる。そのため、2つ
の勾配器30をそれぞれ別々に用意してそれぞれ勾配を
測定する場合と比較して、勾配測定作業の作業効率を向
上させることができる。
【0042】前記の第1実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。 ・ 第1実施形態において、第1脚部34a、34b間
又は第2脚部35a、35b間には、それらの間の距離
が最も細い主配管25の内径より狭い内部空間36が形
成されている。そのため、勾配器30を主配管25上に
載置したとき、主配管25の上端が本体32の下端に接
触するのが防止されるとともに、第1脚部34a、34
b又は第2脚部35a、35bは主配管25の外面と線
接触する。従って、勾配器30を主配管25から滑り落
ちにくくすることができる。その結果、作業者は勾配器
30を手で主配管25上に保持する必要がなく、両手を
使用して配管支持部15の高さ調節作業を容易かつ迅速
に行うことができる。
【0043】・ 第1実施形態の勾配器30によれば、
両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、35
bは互いに平行に位置するとともに、本体32に対して
平行に位置している。そのため、主配管25上に載置さ
れたとき、本体32を主配管25に沿うように支持する
ことができる。
【0044】・ 第1実施形態において、両第1脚部3
4a、34b及び両第2脚部35a、35bはゴム材料
により形成されている。そのため、配管支持部15の移
動により主配管25に振動等が発生したり、主配管25
の傾斜が大きくなったりしても、勾配器30を主配管2
5からより一層滑り落ちにくくすることができる。
【0045】・ 第1実施形態において、主配管25上
に一対の第1脚部34a、34bを載置したとき、表示
部31により主配管25の建築物の基礎に対する勾配1
/100を測定することができ、一対の第2脚部35
a、35bを載置したとき、表示部31により主配管2
5の建築物の基礎に対する勾配1/50を測定すること
ができる。従って、2つの勾配器30をそれぞれ別々に
用意してそれぞれ勾配を測定する場合と比較して、勾配
測定作業の作業効率を向上させることができる。
【0046】・ 第1実施形態において、両第1脚部3
4a、34b間及び両第2脚部35a、35b間には内
部空間36が形成されている。そのため、勾配器30を
主配管25の上に載置したとき、内部空間36内に主配
管25の周面の一部を収容することができ、内径の異な
る複数種類の主配管25に対応させて勾配器30を使用
することができる。
【0047】(第2実施形態)第2実施形態では、上記
第1実施形態と異なる点について主に説明する。図6及
び図7(a)に示すように、第2実施形態の勾配器30
は、合成樹脂板によりほぼ六角形状に形成された一対の
支持部33a、33bと、その両支持部33a、33b
の中心点間を連結する合成樹脂材料製の円柱状をなす本
体32とより構成されている。両支持部33a、33b
の外周面には、その周面に沿ってゴム材料製の滑り防止
部材39が接合されている。
【0048】図7(b)に示すように、両支持部33
a、33bの各辺は、両支持部33a、33bの中心方
向へ湾曲する円弧状に形成され、それらの円弧38a〜
38fは内径の異なる主配管25の周方向にそれぞれ沿
うように形成されている。そして、各円弧38a〜38
fは、内径が30mm、40mm、50mm、65m
m、75mm又は100mmの主配管25にそれぞれ対
応するようになっている。
【0049】一方の支持部33aにおいて、その中心か
ら各円弧38a〜38fの中心までの距離はそれぞれ5
0mmに設定されている。他方の支持部33bにおい
て、その中心から内径30mm、40mm、50mm及
び65mmの主配管25に対応する円弧38a〜38d
の中心までの距離はそれぞれ48mmに設定され、内径
75mm及び100mmの主配管25に対応する円弧3
8e、38fの中心までの距離は49mmに設定されて
いる。両支持部33a、33bの円弧38a〜38f
は、同じ内径の主配管25に対応するように位置してい
る。また、両支持部33a、33b間の距離は100m
mに設定されている。そして、各円弧38a〜38fが
対応する内径の主配管25上に両支持部33a、33b
を載置すると、各円弧38a〜38fは各主配管25の
周方向に沿って密接するようになっている。
【0050】図6及び図7(a)に示すように、本体3
2の中央には、合性樹脂材料等により透明に形成された
図示されない透明管が埋め込まれている。そして、両支
持部33a、33bの各円弧38a〜38fの中心の延
長線上に位置する本体32の外面には表示部31が切り
欠き形成され、透明管内には黄緑色等に着色された液体
と少量の気泡が封入されている。
【0051】そして、内径が30mm、40mm、50
mm又は65mmの主配管25上に、両支持部33a、
33bの円弧38a〜38dを対応させて勾配器30を
載置し、建築物の基礎に対する主配管25の勾配が1/
50になったとき、気泡は各表示部31内に位置する。
75mm又は100mmの主配管25上に、両支持部3
3a、33bの円弧38e、38fを対応させて勾配器
30を載置し、建築物の基礎に対する主配管25の勾配
が1/100になったとき、気泡は各表示部31内に位
置するようになっている。
【0052】さて、第2実施形態の勾配器30を使用し
て、内径が50mmの主配管25を、建築物の基礎に対
して1/50の勾配をなすように傾斜させる際の勾配器
30の使用方法について説明する。
【0053】まず、隣接する配管支持具11に主配管2
5の両端を支持させる。次いで、図6に示すように、両
支持部33a、33bにおいて、内径50mmの主配管
25に対応する円弧38cを主配管25上に載置する。
このとき、両円弧38cは主配管25の周方向に沿って
密接する。また、両支持部33a、33bの外周面には
滑り防止部材39が接合されている。従って、勾配器3
0を主配管25上から滑りにくくすることができる。
【0054】このとき、一方の支持部33aの中心点か
ら主配管25の上端までの距離は50mmとなり、他方
の支持部33bの中心点から主配管25の上端までの距
離は48mmとなっている。そのため、主配管25が建
築物の基礎に対して水平をなしているとき、一方の支持
部33aは他方の支持部33bより高くなり、本体32
は建築物の基礎に対して1/50の勾配をなしている。
【0055】次に、他方の支持部33bが載置された側
の主配管25を高くして、建築物の基礎に対して主配管
25の勾配が1/50となったとき、本体32は基礎に
対して水平をなすとともに、気泡は各表示部31内に位
置する。そして、その位置で配管支持部15を支柱14
に固定するとともに、固定部材26により主配管25を
固定する。
【0056】従って、第2実施形態の勾配器30によれ
ば、両支持部33a、33bの各円弧38a〜38fは
内径の異なる主配管25の周方向に沿うようにそれぞれ
形成されている。そのため、勾配器30の長さ方向を軸
にして勾配器30を所定角度回転させることにより、両
支持部33a、33bの円弧38a〜38fを変更して
1つの勾配器30により内径の異なる主配管25に対応
して使用することができる。
【0057】また、内径が30mm、40mm、50m
m及び65mmの主配管25に対応させて勾配器30を
使用したとき勾配1/50を測定でき、内径が75mm
及び100mmの主配管25に対応させて勾配器30を
使用したとき勾配1/100を測定することができる。
【0058】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b
及び両第2脚部35a、35bを省略してもよい。この
ように構成した場合、両支持部33a、33bの両上端
部又は両下端部を主配管25の上に載置したとき、両上
端部間又は両下端部間に内部空間36を有した状態で載
置されるとともに、主配管25の外面と線接触する。従
って、勾配器30が主配管25上に不安定な状態で載置
されるのが防止され、主配管25から勾配器30を滑り
落ちにくくすることができる。
【0059】・ 第1実施形態において、両第1脚部3
4a、34b又は両第2脚部35a、35bのどちらか
一方のみにより勾配器30を主配管25上に載置可能に
構成し、測定可能な勾配を1/50、1/100、1/
150等に変更してもよい。このように構成した場合
も、両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、
35bにより、勾配器30を主配管25上に載置するこ
とができるとともに、主配管25の勾配を測定すること
ができる。
【0060】・ 第1実施形態において、両第1脚部3
4a、34bを主配管25上に載置したときに測定可能
な勾配を1/100、1/150等に変更し、両第2脚
部35a、35bを主配管25上に載置したときに測定
可能な勾配を1/50、1/150等に変更してもよ
い。
【0061】・ 第1実施形態において、一対の第1脚
部34a、34b及び第2脚部35a、35bの断面形
状を縦細楕円状に変更してもよい。 ・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b
及び両第2脚部35a、35bを省略し、支持部33
a、33bの上端部及び下端部に滑り止め手段としての
吸盤を設け、勾配器30を主配管25上に載置したと
き、その吸盤により勾配器30を主配管25に吸着させ
てもよい。
【0062】又は、両支持部33a、33bの上端部及
び下端部に滑り止め手段としての粘着剤を塗布又は両面
テープを貼着し、勾配器30を主配管25上に載置した
とき、その粘着剤又は両面テープにより勾配器30を主
配管25上に貼着してもよい。このように構成した場合
も、滑り止め手段により勾配器30を主配管25上から
滑りにくくすることができる。
【0063】・ 第1実施形態において、本体32を挟
んだ相対向する本体32の両端部から、本体32の斜め
上方及び斜め下方へ延びるようにほぼ横台形状をなす一
対の支持部33a、33bを形成する。各支持部33
a、33bの上端部及び下端部に球状をなすゴム材料に
より形成された第1脚部34a、34b及び第2脚部3
5a、35bをそれぞれ設け、相対向する一対の第1脚
部34a、34bと一対の第2脚部35a、35bを、
本体32を挟んで相対向するとともに、それぞれ平行に
位置するように構成してもよい。又は各支持部33a、
33bの上端部及び下端部に吸盤、粘着剤又は両面テー
プを設けてもよい。
【0064】このように構成した場合も、両第1脚部3
4a、34b又は両第2脚部35a、35bにより勾配
器30を主配管25上から滑り落ちにくくすることがで
きる。
【0065】・ 第2実施形態において、両支持部33
a、33bの各円弧38a〜38eが同じ内径の主配管
25に対応するようにほぼ六角柱状に一体形成する。そ
して、各面に表示部31を形成してもよい。このように
構成した場合、主配管25の外面に密接する面が増加し
て、勾配器30を主配管25上に安定した状態で載置す
ることができる。
【0066】・ 第2実施形態において、各円弧38a
〜38fの外面に滑り止め手段として粘着剤、吸盤、両
面テープ等を設けてもよい。このように構成した場合
も、勾配器30を主配管25上から滑り落ちにくくする
ことができる。
【0067】・ 第1実施形態において、両第1脚部3
4a、34b又は両第2脚部35a、35bをその一端
側から他端側にかけて1/100又は1/50の勾配を
なすように形成する。そして、主配管25上に両第1脚
部34a、34b又は両第2脚部35a、35bを載置
し、主配管25の建築物の基礎に対する勾配が1/10
0又は1/50となったとき、本体32が水平をなすと
ともに、第2脚部35a、35b間又は第1脚部34
a、34b間に位置する表示部31内に気泡が位置する
ように構成してもよい。
【0068】・ 第2実施形態において、両支持部33
a、33bの中心点から各円弧38a〜38fの中心ま
での距離を等しくし、両支持部33a、33bの中心点
間を連結するように本体32を設ける。そして、内径が
30mm、40mm、50mm又は65mmの主配管2
5の勾配が1/50となったとき若しくは内径が75m
m又は100mmの主配管25の勾配が1/100とな
ったとき、気泡が表示部31内に位置するように表示部
31の位置をそれぞれ変更して形成してもよい。
【0069】・ 各実施形態の勾配器30を水道配管、
下水管、温水配管、空調設備用の配管等の勾配を測定す
る際に使用してもよい。 ・ 金属製の配管の勾配を測定する際に使用してもよ
い。
【0070】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記支持部の一端部及び他端部に各一対の脚部を設
けた請求項3に記載の配管の勾配を測定する勾配器。
【0071】このように構成した場合、一対の脚部によ
り勾配器を配管上に安定した状態で載置することができ
る。 ・ 前記支持部の一端部及び他端部に各一対の脚部を設
け、前記脚部は外径が一定な棒状をなすものである請求
項3に記載の配管の勾配を測定する勾配器。
【0072】このように構成した場合、勾配器を配管上
に載置したとき、一対の脚部は配管に沿って線接触す
る。そのため、勾配器を安定した状態で配管上に載置す
ることができる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
配管の勾配を測定する勾配器によれば、配管の勾配調節
作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0074】請求項2に記載の発明の配管の勾配を測定
する勾配器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加
えて、勾配器を配管上から滑り落ちにくくすることがで
きる。
【0075】請求項3に記載の発明の配管の勾配を測定
する勾配器によれば、請求項1又は請求項2に記載の発
明の効果に加えて、一体の勾配器により、複数の勾配を
測定することができ、別々の勾配器を使用する場合と比
較して、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の勾配器を示す斜視図。
【図2】 第1実施形態の勾配器を示す側面図。
【図3】 第1実施形態の勾配器を主配管上に載置した
状態の斜視図。
【図4】 第1実施形態の勾配器を主配管上に載置した
状態の正面図。
【図5】 (a)は第1実施形態の勾配器を主配管上に
載置した状態の側面図、(b)は第1実施形態の勾配器
を主配管上に載置した状態の側面図。
【図6】 第2実施形態の勾配器を示す斜視図。
【図7】 (a)は第2実施形態の勾配器を示す側面
図、(b)は両支持部を示す正面図。
【符号の説明】
25…配管としての主配管、30…勾配器、31…表示
部、33a、33b…支持部、34a、34b…滑り止
め手段を構成する第1脚部、35a、35b…滑り止め
手段を構成する第2脚部、36…内部空間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の勾配をなすように配管を配設する
    際に、その配管の勾配を測定するために使用される勾配
    器であって、配管の勾配を示す表示部と、配管の外周面
    に接するとともに、前記表示部を配管上に支持する支持
    部とよりなり、前記支持部は、配管の外周面の周方向及
    び長さ方向の間に空間を有した状態で接する又は配管の
    外周面の周方向及び長さ方向に沿って接することを特徴
    とする配管の勾配を測定する勾配器。
  2. 【請求項2】 前記支持部が配管に接する部分には、支
    持部が配管に対し滑るのを防止する滑り止め手段が設け
    られている請求項1に記載の配管の勾配を測定する勾配
    器。
  3. 【請求項3】 前記支持部は表示部を挟んで対向する位
    置に設けられ、反転させることにより異なる勾配を測定
    可能に構成した請求項1又は請求項2に記載の配管の勾
    配を測定する勾配器。
JP11107720A 1999-04-15 1999-04-15 配管の勾配を測定する勾配器 Pending JP2000298018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11107720A JP2000298018A (ja) 1999-04-15 1999-04-15 配管の勾配を測定する勾配器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11107720A JP2000298018A (ja) 1999-04-15 1999-04-15 配管の勾配を測定する勾配器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000298018A true JP2000298018A (ja) 2000-10-24

Family

ID=14466247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11107720A Pending JP2000298018A (ja) 1999-04-15 1999-04-15 配管の勾配を測定する勾配器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000298018A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009133742A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Sekisui House Ltd 水準器取付具
JP2011112624A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Ebisu Co Ltd 水準器
US20140007438A1 (en) * 2012-06-20 2014-01-09 Mark L. Silberberg Bubble Level

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009133742A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Sekisui House Ltd 水準器取付具
JP2011112624A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Ebisu Co Ltd 水準器
US20140007438A1 (en) * 2012-06-20 2014-01-09 Mark L. Silberberg Bubble Level
US9234751B2 (en) * 2012-06-20 2016-01-12 Mark L Silberberg Bubble level

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7669814B2 (en) Stand with at least three legs
US7661240B2 (en) Rooftop structure supporting stand
US20120261525A1 (en) Sink outlet modular panel
US20070246116A1 (en) Drainage pipe slope measuring device
KR101533818B1 (ko) 건축물의 부등침하 계측장치
KR101416598B1 (ko) 공동주택용 지중선로 케이블 지지장치
US10443644B2 (en) Anchor sealing hygienic bracket
JP2000298018A (ja) 配管の勾配を測定する勾配器
CN108225272A (zh) 一种工作台水平性检测设备及其使用方法
CN210739809U (zh) 一种具有适宜多种地形的地质测绘仪支架脚
JP2000310357A (ja) 配管支持具及び配管固定具
KR101403476B1 (ko) 통합기준점 및 국가수준점의 수준 측량용 높낮이 조절 장치
CN215067268U (zh) 一种新型激光测距仪辅助垂直装置
JP2850292B2 (ja) 角度自在の手摺支柱立設装置
CN210165135U (zh) 一种新型全站仪、经纬仪的支架
CN215930906U (zh) 一种测量定位装置
JP2016035417A (ja) ガスメータ用支持器具およびその設置方法
CN216962251U (zh) 一种浴室底座
US5947430A (en) Support tripod
CN218382664U (zh) 一种涉水产品重金属检测装置
CN216519966U (zh) 一种管道安装支撑架
CN218719776U (zh) 一种建筑检测三脚架防滑移装置
CN209945491U (zh) 一种水位测针固定装置
CN218438076U (zh) 一种地面铺贴辅助标尺装置
JP2005049201A (ja) 伸縮式レーザ機器設置ポール