JP2000297617A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP2000297617A
JP2000297617A JP11102124A JP10212499A JP2000297617A JP 2000297617 A JP2000297617 A JP 2000297617A JP 11102124 A JP11102124 A JP 11102124A JP 10212499 A JP10212499 A JP 10212499A JP 2000297617 A JP2000297617 A JP 2000297617A
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exhaust
intake
port
valve body
passage
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JP11102124A
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Inventor
Kazuhisa Sanpei
和久 三瓶
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大量内部EGRにより燃費向上及び排気性能向
上を図ることができる簡単な構成の回転バルブ体を有す
るバルブシステムを備えた内燃機関を提供する。 【解決手段】排気行程にて、排気バルブ体25の排気通
路32が排気ポート20に連通して燃焼室16内の排気
ガスが排出される。排気行程の途中に、吸気バルブ体2
4の吸気通路31が吸気ポート19に連通し、排気ガス
が吸気ポート19側にも押し出される。吸入行程にて、
吸気バルブ体24の吸気通路30が吸気ポート19に連
通すると、燃焼室16内に混合ガスとともに、先の排気
行程で吸気ポート19側に押し出された排気ガスが燃焼
室16内に吸入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に係り、詳
しくは吸気・排気を行うバルブシステムを改良した内燃
機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気/燃料の混合気を圧縮し点火
プラグにより着火する往復動内燃機関においては、一般
に、吸気ポートから燃料と空気との混合ガスを燃焼室内
に取り込み、この燃焼室内で混合ガスを燃焼させてピス
トンを上下動させ、この燃焼により生じる排気ガスを排
気通路へ排出するピストンクランク機構と、前記吸気ポ
ートを連通・遮断する吸気バルブと前記排気ポートを連
通・遮断する排気バルブとを有するバルブシステムとを
備える構成である。このバルブシステムは、前記ピスト
ンクランク機構のシリンダヘッド側に配設されるカムシ
ャフトを回転させ、このカムの回転により、下端にきの
こ形状(ポペット)部分を形成されると共に上端にバル
ブリフタを取付けられた吸気バルブ及び排気バルブを出
没自在に駆動させて開閉させる構成である。この吸気バ
ルブ及び排気バルブはバルブリフタを介して、バルブス
プリングにより常時閉状態となるような弾性力が付勢さ
れている。
【0003】このように構成された従来の内燃機関は、
クランクシャフトの回転がタイミングベルト又はタイミ
ングチェーン等を介してカムシャフトに伝達される。こ
のカムシャフトの回転によりカムが所定の周期でバルブ
リフタを押圧する。
【0004】燃焼室内へ混合ガスを吸入する場合には、
カムがバルブリフタをバルブスプリングの押圧力に抗し
て押圧し、吸気バルブを燃焼室の吸入口から離反させて
開放状態とする。この吸入口の開放と共に、燃焼室内を
ピストンが降下することから、吸気ポートから混合ガス
が燃焼室内に強制的に吸入される。この混合ガスの吸入
後は、カムが押圧力を減少させ、バルブスプリングの押
圧力によりバルブリフタを介して吸気バルブが引き出さ
れ、吸入口を閉塞する。
【0005】こうして燃焼室吸入口が閉塞された後、ピ
ストンの上昇による圧縮行程、さらに点火プラグの点火
による混合ガスの燃焼行程が実行され、この燃焼行程に
より燃焼室内に排気ガスが発生する。排気行程におい
て、カムがバルブリフタをバルブスプリングの押圧力に
抗して押圧し、排気バルブを燃焼室の排出口から離反さ
せて開放状態とする。この排出口の開放と共に、燃焼室
内のピストンが上昇することから、燃焼室内の排気ガス
が排気ポート側へ強制的に排出されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
内燃機関の排気ガス性状を改善するために、排気ガスの
一部を吸気に還流する排気ガス再循環法(以下EGRと
記す。)は公知である。排気ガスが正圧、吸気が負圧で
あることを利用し、EGR弁を有する再循環経路を介し
て排気ガスを還流することが一般的である。ところが、
EGR弁及び再循環経路が必要であるため、構成が複雑
になることは避けることができない。
【0007】このために、排気バルブ用のカムに排気バ
ルブの寸開を可能とする補助カム片を設け、吸入行程に
おいて排気バルブを補助カム片によって寸開させること
により、排気行程において排気ポートに排出された排気
ガスを燃焼室内に引き込む、いわゆる内部EGRが提案
されている。
【0008】しかし、内燃機関を高負荷で運転中にEG
Rを行うと、内燃機関の出力が低下するため、この出力
低下を抑制するために補助カム片のリフト量は制限され
る。逆に補助カム片のリフト量を小さく設定すると、内
部EGR量が少なくなり、排気ガス性状が悪化すること
を避けることができない。
【0009】この課題を解決するとともに、補助カム片
の作動タイミングを調整することの可能な動弁装置が特
開平7−180515号公報において提案されている。
この動弁装置は、中空の外軸上に排気弁駆動用の排気カ
ムを設置し、排気カムの周上に形成した窓孔内に補助カ
ム片を支点によって変位可能に設置するとともに、外軸
内に付勢し、外軸の中空部内に回転可能に設置される内
軸には補助カム片を外軸外に変位させる位相調整カムを
設け、内燃機関の運転状態に応じて内軸を回転させて補
助カム片の変位量を調整するようにしている。
【0010】しかしながら、この動弁装置においては、
カム形状によって排気バルブの通常の開閉作動及び寸開
動作を行わせる構成であるため、カム形状が複雑になる
とともに、補助カム片を設置するための窓孔を研削する
ことは難しい。また、バルブリフタに対して摺動する排
気カムに窓孔を形成しているので、耐久性が低下する。
【0011】なお、内部EGRを行う別の装置として、
特開平7−224626号公報には、単一の気筒に対し
てプライマリ吸気ポート及びセカンダリ吸気ポートを設
け、セカンダリ吸気ポートの吸気弁がプライマリ吸気ポ
ートの吸気弁に対して早開き、かつ早閉じになるように
制御し、特定の運転領域でセカンダリ吸気ポートの吸気
弁の開弁時期を排気弁の閉弁時期とオーバーラップさせ
るようにしたエンジンの制御装置が提案されている。
【0012】また、ポペット状バルブとは異なるバルブ
システムを備えた内燃機関として、特開平10−280
922号公報には、吸気管並びに燃焼室吸入口の間、及
び排気管並びに燃焼室排出口の間に一部を開口状態とす
る一又は複数の連通部が形成される断面略円筒形状の回
動連通体を回動自在に介装し、回動連通体の連通部が、
燃焼室吸入口及び燃焼室排出口への連通を開始するタイ
ミングを吸気管及び排気管側への連通を開始するタイミ
ングよりも早くし、燃焼室吸入口及び燃焼室排出口への
連通の終了のタイミングを吸気管及び排気管側への連通
を開始するタイミングよりも遅らせるように開口し、燃
焼室に対する充填効率を高めるようにした内燃機関が提
案されている。
【0013】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、大量内部EGRにより燃費
向上及び排気性能向上を図ることができる簡単な構成の
回転バルブ体を有するバルブシステムを備えた内燃機関
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、燃焼室への吸気を行うための吸気ポートと、燃焼室
から排気ガスの排気を行うための排気ポートと、前記吸
気ポート及び排気ポートをそれぞれ所定のタイミングで
連通・遮断して吸気及び排気を行うバルブシステムとを
備える内燃機関において、前記バルブシステムは、前記
吸気ポート上及び排気ポート上に円柱状の回転バルブ体
を回転可能に設け、該回転バルブ体にはその回転に伴っ
て前記吸気ポートに連通可能な第1吸気通路及び排気ポ
ートに連通可能な排気通路を形成するとともに、該回転
バルブ体の回転方向の前方に前記吸気ポートに連通可能
な第2吸気通路を形成し、前記回転バルブ体の第1吸気
通路及び排気通路は、第1吸気通路と吸気ポートとが連
通を開始するタイミングを、排気通路と排気ポートとが
連通を終了するタイミングよりも早めるように形成され
るとともに、第2吸気通路は、排気通路と排気ポートと
の連通期間中の一部において吸気ポートと連通・遮断す
るように形成されていることを要旨とする。
【0015】この構成によれば、回転バルブ体の回転に
よって排気通路が排気ポートに連通する排気行程中に第
2吸気通路が吸気ポートに連通・遮断されるので、高温
の排気ガスが第2吸気通路を介して吸気ポートに排出さ
れる。そして、回転バルブ体が回転されて第1吸気通路
が吸気ポートに連通する吸入行程において先の排気行程
で吸気ポートに排出された排気ガスが燃焼室内に還流さ
れるので、燃焼室内の混合ガスの燃料の霧化が促進さ
れ、燃費が向上されるとともに、排気性能が向上され
る。
【0016】請求項2に記載の発明は、燃焼室への吸気
を行うための吸気ポートと、燃焼室から排気ガスの排気
を行うための排気ポートと、前記吸気ポート及び排気ポ
ートをそれぞれ所定のタイミングで連通・遮断して吸気
及び排気を行うバルブシステムとを備える内燃機関にお
いて、前記バルブシステムは、前記吸気ポート上及び排
気ポート上に円柱状の回転バルブ体を回転可能に設け、
該回転バルブ体にはその回転に伴って前記吸気ポートに
連通可能な吸気通路及び排気ポートに連通可能な第1排
気通路を形成するとともに、該回転バルブ体の回転方向
の後方に前記排気ポートに連通可能な第2排気通路を形
成し、前記回転バルブ体の吸気通路及び第1排気通路
は、吸気通路と吸気ポートとが連通を開始するタイミン
グを、第1排気通路と排気ポートとが連通を終了するタ
イミングよりも早めるように形成されるとともに、第2
排気通路は、吸気通路と吸気ポートとの連通期間中の一
部において排気ポートと連通・遮断するように形成され
ていることを要旨とする。
【0017】この構成によれば、回転バルブ体の回転に
よって吸気通路が吸気ポートに連通する吸入行程中に第
2排気通路が排気ポートに連通・遮断され、先の排気行
程で排気ポートに排出された高温の排気ガスが燃焼室内
に還流される。そのため、燃焼室内の混合ガスの燃料の
霧化が促進され、燃費が向上されるとともに、排気性能
が向上される。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1及び2
のいずれかに記載の内燃機関において、前記回転バルブ
体は、その軸線方向において、前記第2吸気通路又は第
2排気通路が、前記吸気ポート又は排気ポートに連通可
能な作用位置と、前記吸気ポート又は排気ポートに連通
不能な退避位置とに位置切り替え可能に設けられている
ことを要旨とする。
【0019】この構成によれば、内燃機関の運転状態に
応じて回転バルブ体が軸線方向に移動されて、第2吸気
通路又は第2排気通路が吸気ポート又は排気ポートに連
通不能な退避位置に位置が切り替えられると、内部EG
Rが行われなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した種々の
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実
施形態において重複説明を避けるため、各実施形態にお
いて同様の構成については同一の符号を付してその説明
を一部省略する。
【0021】(第1実施形態)第1実施形態を図1〜図
4に従って詳細に説明する。図1に示すように、内燃機
関としてのエンジン11は直列4気筒のガソリンエンジ
ンである。本エンジン11は、シリンダブロック12内
に形成されたシリンダ13と、そのシリンダ13内を軸
線方向に往復移動するピストン15と、シリンダ13及
びシリンダヘッド14とピストン15の上面とによって
区画形成される燃焼室16と、エンジン11の出力軸で
あるクランクシャフト17と、ピストン15の往復運動
をクランクシャフト17の回転運動に変換するコネクテ
ィングロッド18とを備えている。
【0022】シリンダヘッド14には、各燃焼室16と
連通する吸気ポート19及び排気ポート20が燃焼室1
6を挟んでほぼ対称に設けられている。吸気ポート19
にはインテークマニホールド21が接続されている。ま
た、インテークマニホールド21におけるシリンダヘッ
ド14側の端部には、吸気ポート19へ燃料を噴射供給
するための燃料噴射弁22が設けられている。排気ポー
ト20にはエキゾーストマニホールド23が接続されて
いる。
【0023】シリンダヘッド14には吸気ポート19及
び排気ポート20とそれぞれ直交するように回転バルブ
体としての円柱状の吸気バルブ体24及び排気バルブ体
25が回転可能に設けられている。図2に示すように、
吸気バルブ体24及び排気バルブ体25の一端部にはそ
れぞれタイミングプーリ26,27が固定されており、
タイミングベルト28(又はタイミングチェーン)を介
して上記クランクシャフト17と駆動連結されている。
従って、図1において、クランクシャフト17が時計方
向に回転することにより、吸気バルブ体24及び排気バ
ルブ体25は時計方向に回転されるようになっている。
吸気バルブ体24及び排気バルブ体25はクランクシャ
フト17が2回転する間に半回転するようになってい
る。
【0024】吸気バルブ体24にはその回転に伴って前
記吸気ポート19に連通可能な第1吸気通路30及び第
2吸気通路31が、同バルブ体24の軸線と直交するよ
うに形成されている。図2に示すように、第1吸気通路
30及び第2吸気通路31は吸気バルブ体24の軸線に
直交する同一平面内に形成されている。第2吸気通路3
1は吸気バルブ体24の回転方向において第1吸気通路
30の前方に形成されており、第1及び第2吸気通路3
0,31は前記吸気ポート19に対して同時には連通し
ない位置に形成されている。
【0025】排気バルブ体25にはその回転に伴って前
記排気ポート20に連通可能な排気通路32が、同バル
ブ体25の軸線と直交するように形成されている。第1
吸気通路30及び排気通路32は、第1吸気通路30と
吸気ポート19とが連通を開始するタイミングを、排気
通路32と排気ポート20とが連通を終了するタイミン
グよりも早めるように形成されている。また、第2吸気
通路31は、排気通路32と排気ポート20との連通期
間中の後半の一部において吸気ポート19と連通・遮断
するように形成されている。
【0026】また、シリンダヘッド14には、燃焼室1
6内に吸入された混合ガスに点火するための点火プラグ
33が設けられている。こうした構造を有するエンジン
11にあっては、その動力を得るために、上記燃焼室1
6内において、吸入、圧縮、燃焼・膨張、排気の4行程
が順次繰り返し行われる。クランクシャフト17が回転
するとその回転はタイミングベルト28を介してタイミ
ングプーリ26,27に伝達され、吸気バルブ体24及
び排気バルブ体25が図3(a),(b)に矢印Aで示
すように回転する。図3(a)は排気行程の吸気バルブ
体及び排気バルブ体の状態を示し、図3(b)は吸入行
程の吸気バルブ体及び排気バルブ体の状態を示す。図4
は排気行程及び吸入行程における吸気バルブ体及び排気
バルブ体の開口面積を示す。
【0027】図3(b)に示すように、吸入行程におい
て、クランクシャフト17の回転によりピストン15が
下降するとともに、吸気バルブ体24の第1吸気通路3
0が吸気ポート19に一致して連通状態となる。このと
き、第2吸気通路31は吸気ポート19から遮断されて
いる。排気バルブ体25の排気通路32は排気ポート2
0から遮断されている。従って、ピストン15の下降に
よって燃焼室16内には負圧が発生し、燃料噴射弁22
から噴射された燃料とインテークマニホールド21から
吸入された空気との混合ガスが、吸気ポート19及び第
1吸気通路30を通って燃焼室16内に矢印Bに示すよ
うに吸入される。
【0028】吸入行程の後、ピストン15が上昇して圧
縮行程が実行される。圧縮行程において、吸気バルブ体
24の第1及び第2吸気通路30,31は吸気ポート1
9から遮断されるとともに、排気バルブ25の排気通路
32は排気ポート20から遮断されている。ピストン1
5が下死点から上動すると、燃焼室16の容積は小さく
なり、同燃焼室16内に充満した混合ガスが圧縮され
る。
【0029】続く燃焼・膨張行程において、吸気バルブ
体24の第1及び第2吸気通路30,31は吸気ポート
19から遮断されるとともに、排気バルブ25の排気通
路32は排気ポート20から遮断されている。点火プラ
グ33から所定の点火時期にて火花が発火され、圧縮さ
れた混合ガスに点火される。これにより燃焼室16内の
混合ガスは爆発し、同混合ガスの燃焼膨張によってピス
トン15が下死点方向に押し下げられ、エンジン11に
動力が付与される。
【0030】図3(a)に示すように、排気行程におい
て、クランクシャフト17の回転によりピストン15が
上昇するとともに、排気バルブ体25の排気通路32が
排気ポート20に一致して連通状態となる。従って、燃
焼室16内の高温の排気ガスが排気ポート20及び排気
通路32を通って矢印Cに示すように排出される。排気
バルブ体25はさらに回転し、排気通路32が排気ポー
ト20から遮断されると、排気行程が終了する。
【0031】この排気行程の中間において、吸気バルブ
体24の第2吸気通路31が吸気ポート19に連通状態
となる。そのため、燃焼室16内の高温の排気ガスは第
2吸気通路31を通って矢印Dに示すように吸気ポート
19側にも押し出される。第2吸気通路31と吸気ポー
ト19との連通は、排気行程の終了前に終了する。
【0032】従って、排気行程に続く吸入行程におい
て、図3(b)に示すように、吸気バルブ体24の第1
吸気通路30が吸気ポート19に一致して連通状態にな
ると、混合ガスが第1吸気通路30を通って燃焼室16
内に矢印Bに示すように吸入されるとともに、先の排気
行程で吸気ポート19側に押し出された高温の排気ガス
が燃焼室16内に還流されることとなる。この高温の排
気ガスによって燃焼室16内に吸入された混合ガスの燃
料の霧化が促進される。従って、圧縮行程に続く燃焼・
膨張行程において良好な燃焼が得られ、燃費が向上され
るとともに、炭化水素(HC)ガス等の発生量が低減さ
れ、排気性能が向上される。
【0033】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 ・ 本実施形態では、第1吸気通路30及び第2吸気通
路31を形成した吸気バルブ体24及び排気通路32を
形成した排気バルブ体25を回転させるという簡単な構
成によって、吸気ポート19及び排気ポート20の連通
・遮断することができ、エンジン11におけるバルブシ
ステムの小型化及び簡素化を図ることができる。
【0034】・ 本実施形態では、排気行程中に、吸気
バルブ体24の第2吸気通路31を吸気ポート19に連
通させて高温の排気ガスを吸気ポート19に排出させ、
吸入行程において吸気バルブ体24の第1吸気通路30
を吸気ポート19に連通させて先の排気行程において排
出された排気ガスを燃焼室16内に還流させるようにし
た。そのため、従来のポペット型バルブを備えた動弁装
置で生じる問題を一切生じさせることなく、簡単な構成
のバルブシステムにて、大量の内部EGRを行うことが
でき、よって燃費向上を図り排気性能を向上することが
できるとともに、エンジン11のトルク変動を低減する
ことができる。
【0035】(第2実施形態)図5は第2実施形態のエ
ンジンの一部を示す。本エンジン35は、シリンダヘッ
ド14に回転可能に設けられた回転バルブ体としての吸
気バルブ体36の構成が第1実施形態の吸気バルブ体2
4の構成と異なっている。
【0036】すなわち、吸気バルブ体36には矢印A方
向への回転に伴って吸気ポート19に連通可能な第1吸
気通路37及び第2吸気通路38が、同バルブ体36の
軸線と直交するように形成されている。しかし、第1吸
気通路37及び第2吸気通路38は吸気バルブ体36の
軸線に直交する同一平面内に形成されておらず、吸気バ
ルブ体36の軸線方向に変位して形成されている。
【0037】このような吸気バルブ体36を用いる場合
には、吸気バルブ体36に摺接する吸気ポート19の開
口部を、第1吸気通路37及び第2吸気通路38の両外
端部間にわたる形状にすればよい。
【0038】本実施形態のエンジン35において、吸気
バルブ体36は前記吸気バルブ体24と同様に作用し、
第1実施形態と同様の効果を得ることができる。 (第3実施形態)第3実施形態を図6,図7に従って詳
細に説明する。
【0039】図6は本実施形態のエンジン40を示し、
本エンジン40は、シリンダヘッド14に回転可能に設
けられた回転バルブ体としての吸気バルブ体41及び排
気バルブ体42の構成が第1実施形態の吸気バルブ体2
4及び排気バルブ体25の構成と異なっている。
【0040】吸気バルブ体41及び排気バルブ体42は
図示しないタイミングプーリ、タイミングベルトを介し
てクランクシャフトと駆動連結されており、図6におい
て、吸気バルブ体41及び排気バルブ体42は矢印Aで
示すように時計方向に回転されるようになっている。吸
気バルブ体41及び排気バルブ体42もクランクシャフ
トが2回転する間に半回転するようになっている。
【0041】吸気バルブ体41にはその回転に伴って吸
気ポート19に連通可能な吸気通路43が、同バルブ体
41の軸線と直交するように形成されている。排気バル
ブ体42にはその回転に伴って排気ポート20に連通可
能な第1排気通路44及び第2排気通路45が、同バル
ブ体42の軸線と直交するように形成されている。第1
排気通路44及び第2排気通路45は排気バルブ体42
の軸線に直交する同一平面内に形成されている。第2排
気通路45は排気バルブ体42の回転方向において第1
排気通路44の後方に形成されており、第1及び第2排
気通路44,45は前記排気ポート20に対して同時に
は連通しない位置に形成されている。
【0042】吸気通路43及び第1排気通路44は、吸
気通路43と吸気ポート19とが連通を開始するタイミ
ングを、第1排気通路44と排気ポート20とが連通を
終了するタイミングよりも早めるように形成されてい
る。また、第2排気通路45は、吸気通路43と吸気ポ
ート19との連通期間中の後半の一部において排気ポー
ト20と連通・遮断するように形成されている。
【0043】こうした構造を有するエンジン40にあっ
ては、その動力を得るために、上記燃焼室16内におい
て、吸入、圧縮、燃焼・膨張、排気の4行程が順次繰り
返し行われる。クランクシャフトが回転するとその回転
はタイミングベルト及びタイミングプーリを介して伝達
され、吸気バルブ体41及び排気バルブ体42が図6
(a),(b)に矢印Aで示すように回転する。図6
(a)は排気行程の吸気バルブ体及び排気バルブ体の状
態を示し、図6(b)は吸入行程の吸気バルブ体及び排
気バルブ体の状態を示す。図7は排気行程及び吸入行程
における吸気バルブ体及び排気バルブ体の開口面積を示
す。
【0044】図6(a)に示すように、排気行程におい
て、クランクシャフトの回転によりピストンが上昇する
とともに、排気バルブ体42の第1排気通路44が排気
ポート20に一致して連通状態となる。このとき、第2
排気通路45は排気ポート20との連通を開始していな
い。吸気バルブ体41の吸気通路43は吸気ポート19
との連通を開始していない。従って、燃焼室16内の高
温の排気ガスは第1排気通路44及び排気ポート20を
通って矢印Cに示すように排出される。排気バルブ体4
2はさらに回転し、第1排気通路44が排気ポート20
から遮断されると、排気行程が終了する。
【0045】図6(b)に示すように、吸入行程におい
て、クランクシャフトの回転によりピストンが下降する
とともに、吸気バルブ体41の吸気通路43が吸気ポー
ト19に一致して連通状態となる。このとき、排気バル
ブ体42の第1及び第2の排気通路44,45は排気ポ
ート20から遮断されている。従って、ピストンの下降
によって燃焼室16内には負圧が発生し、燃料と空気と
の混合ガスが、吸気ポート19及び吸気通路43を通っ
て燃焼室16内に矢印Bに示すように吸入される。
【0046】この吸入行程の中間において、排気バルブ
体42の第2排気通路45が排気ポート20に連通状態
となる。そのため、先の排気行程で排気ポート20に排
出された高温の排気ガスが第2排気通路45を通って矢
印Eに示すように燃焼室16内に還流されることとな
る。この高温の排気ガスによって燃焼室16内に吸入さ
れた混合ガスの燃料の霧化が促進される。第2排気通路
45と排気ポート20との連通は、吸入行程の終了前に
終了する。
【0047】吸入行程の後、ピストンが上昇して圧縮行
程が実行される。圧縮行程において、吸気バルブ体41
の吸気通路43は吸気ポート19から遮断されるととも
に、排気バルブ42の第1及び第2排気通路44,45
は排気ポート20から遮断されている。ピストンが下死
点から上動すると、燃焼室16の容積は小さくなり、同
燃焼室16内に充満した混合ガスが圧縮される。
【0048】続く燃焼・膨張行程において、吸気バルブ
体41の吸気通路43は吸気ポート19から遮断される
とともに、排気バルブ42の第1及び第2排気通路4
4,45は排気ポート20から遮断されている。点火プ
ラグ33から所定の点火時期にて火花が発火され、圧縮
された混合ガスに点火される。これにより燃焼室16内
の混合ガスは爆発し、同混合ガスの燃焼膨張によってピ
ストンが下死点方向に押し下げられ、エンジン40に動
力が付与される。燃焼室16内の混合ガスの燃料は吸入
行程において還流された高温の排気ガスによって霧化さ
れているので、混合ガスの良好な燃焼が得られ、燃費が
向上されるとともに、炭化水素(HC)ガス等の発生量
が低減され、排気性能が向上される。
【0049】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 ・ 本実施形態では、吸気通路43を形成した吸気バル
ブ体41及び第1排気通路44及び第2排気通路45を
形成した排気バルブ体42を回転させるという簡単な構
成によって、吸気ポート19及び排気ポート20の連通
・遮断することができ、エンジン40におけるバルブシ
ステムの小型化及び簡素化を図ることができる。
【0050】・ 本実施形態では、吸入行程中に、排気
バルブ体42の第2排気通路45を排気ポート20に連
通させて先の排気行程において排出された排気ガスを燃
焼室16内に還流させるようにした。そのため、従来の
ポペット型バルブを備えた動弁装置で生じる問題を一切
生じさせることなく、簡単な構成のバルブシステムに
て、大量の内部EGRを行うことができ、よって燃費向
上を図り排気性能を向上することができるとともに、エ
ンジン40のトルク変動を低減することができる。
【0051】(第4実施形態)第4実施形態を図8,図
9に従って詳細に説明する。図8は本実施形態のエンジ
ン50の概略平断面図である。本エンジン50は、シリ
ンダヘッド14に回転可能に設けられた吸気バルブ体2
4を軸線方向において位置切り替えする制御手段を設け
た点において第1実施形態のエンジン11の構成と異な
っている。
【0052】本実施形態において、吸気バルブ体24は
シリンダヘッド14に対して回転可能に支持されるとと
もに、同バルブ体24の軸線方向へ移動可能に設けられ
ている。排気バルブ体25はシリンダヘッド14に対し
て回転可能に支持されているが、同バルブ体25の軸線
方向には移動不可能に設けられている。
【0053】図9に示すように、本実施形態において、
吸気バルブ体24に形成された第2吸気通路31の開口
部の軸線方向の寸法は吸気ポート19の寸法よりも若干
小さく形成されており、第1吸気通路30の開口部の軸
線方向寸法は第2吸気通路31の開口部の軸線方向寸法
のほぼ2倍に設定されている。
【0054】そして、吸気バルブ体24は同バルブ体2
4の軸線方向において実線で示す作用位置と、鎖線で示
す退避位置とに位置を切り替え可能に設けられている。
吸気バルブ体24が実線で示す作用位置に配置された状
態では、第1及び第2吸気通路30,31は吸気ポート
19に対応する。そのため、同バルブ体24の矢印A方
向への回転に伴って第2吸気通路31及び第1吸気通路
30が順次吸気ポート19に連通・遮断可能である。逆
に、吸気バルブ体24が鎖線で示す退避位置に配置され
た状態では、第1吸気通路30は吸気ポート19に対応
するが、第2吸気通路31は吸気ポート19から外れ
る。そのため、同バルブ体24の矢印A方向への回転に
伴って第1吸気通路30は吸気ポート19に連通・遮断
可能であるが、第2吸気通路31は吸気ポート19に連
通不能となる。
【0055】吸気バルブ体24の一端部に設けられたタ
イミングプーリ51は、吸気バルブ体24に対して相対
回動不能であるが、同バルブ体24の軸線方向において
相対移動可能に設けられている。吸気バルブ体24及び
排気バルブ体25はタイミングプーリ51,27及びタ
イミングベルト28(又はタイミングチェーン)を介し
てクランクシャフトと駆動連結されており、クランクシ
ャフトの回転に伴って吸気バルブ体24及び排気バルブ
体25は時計方向に回転される。
【0056】また、吸気バルブ体24の他端部にはスラ
スト軸受け52を介して同吸気バルブ体24の軸線方向
の位置を切り替える制御手段としてのアクチュエータ5
3が配設されている。このアクチュエータ53は油圧に
よって駆動され、その近傍には同アクチュエータ53を
駆動するオイルコントロールバルブ(OCV)59が配
設されている。OCV59はエンジン50を制御するエ
ンジンコントローラによって、エンジン50の運転状
態、例えばエンジンの負荷状態に基づいて制御される。
【0057】アクチュエータ53のハウジング54内に
はピストン55が摺動可能に収容され、ハウジング54
内にはピストン55の両側に第1圧力室56及び第2圧
力室57が形成されている。ピストン55に固着された
ピストンロッド55Aは第2圧力室57側からハウジン
グ54外に突出され、同ロッド55Aの先端に前記スラ
スト軸受け52が設けられている。第1圧力室56及び
第2圧力室57には前記OCV59によって油圧が与え
られるようになっている。第2圧力室57内にはピスト
ン54とハウジング54の内面との間にバネ58が介在
されており、同バネ58はピストンロッド55Aが没入
する方向にピストン54を付勢している。
【0058】従って、OCV59によって第2圧力室5
7に油圧が与えられるとともに、第1圧力室56に油圧
が与えられない状態では、ピストン55は第1圧力室5
6側に移動してピストンロッド55Aが没入する。この
ため、吸気バルブ体24は図9に実線で示すように、第
1及び第2吸気通路30,31が吸気ポート19に連通
可能な作用位置に配置される。
【0059】逆に、OCV59によって第1圧力室56
に油圧が与えられるとともに、第2圧力室57に油圧が
与えられない状態では、ピストン55はバネ58の付勢
力に抗して第2圧力室57側に移動してピストンロッド
55Aが突出する。このため、吸気バルブ体24は図9
に鎖線で示すように、第2吸気通路31が吸気ポート1
9に連通不能な退避位置に配置される。
【0060】従って、本実施形態によれば、第1実施形
態の効果に加えて、吸気バルブ体24を退避位置に移動
させることにより、第2吸気通路31を吸気ポート19
に連通不能にすることができ、エンジン50の所望の運
転状態に応じて内部EGRを行わなくすることができ
る。
【0061】(第5実施形態)第5実施形態を図10に
従って詳細に説明する。本実施形態のエンジン60は、
シリンダヘッド14に回転可能に設けられた回転バルブ
体としての円柱状の吸気バルブ体61及び排気バルブ体
62の構成が第1実施形態の吸気バルブ体24及び排気
バルブ体25の構成と異なっている。
【0062】すなわち、シリンダヘッド14に形成され
た吸気ポート19は吸気バルブ体61の両側において屈
曲されており、排気ポート20は排気バルブ62の両側
において屈曲している。排気バルブ体61及び排気バル
ブ体62は図示しないタイミングプーリ、タイミングベ
ルトを介してクランクシャフトと駆動連結されており、
図10において、吸気バルブ体61及び排気バルブ体6
2は矢印Aで示すように時計方向に回転されるようにな
っている。吸気バルブ体61及び排気バルブ体62はク
ランクシャフトが2回転する間に1回転するようになっ
ている。
【0063】吸気バルブ体61にはその回転に伴って前
記吸気ポート19に連通可能な第1吸気通路63及び第
2吸気通路64が形成されている。第1吸気通路63及
び第2吸気通路64は吸気バルブ体61の軸線に直交す
る同一平面内に形成されるとともに、同バルブ体61の
中央部付近にて屈曲されている。第2吸気通路64は吸
気バルブ体61の回転方向において第1吸気通路63の
前方に形成されており、第1及び第2吸気通路63,6
4は前記吸気ポート19に対して同時には連通しない位
置に形成されている。
【0064】排気バルブ体62にはその回転に伴って前
記排気ポート20に連通可能な排気通路65が同バルブ
体62の軸線と直交するように形成され、排気通路65
は排気バルブ体62の中央部付近にて屈曲されている。
【0065】第1吸気通路63及び排気通路65は、第
1吸気通路63と吸気ポート19とが連通を開始するタ
イミングを、排気通路65と排気ポート20とが連通を
終了するタイミングよりも早めるように形成されてい
る。また、第2吸気通路64は、排気通路65と排気ポ
ート20との連通期間中の後半の一部において吸気ポー
ト19と連通・遮断するように形成されている。
【0066】こうした構造を有するエンジン60におい
ても、その動力を得るために、上記燃焼室16内におい
て、吸入、圧縮、燃焼・膨張、排気の4行程が順次繰り
返し行われる。クランクシャフトが回転するとその回転
はタイミングベルト及びタイミングプーリを介して伝達
され、吸気バルブ体61及び排気バルブ体62が図10
(a),(b)に矢印Aで示すように回転する。なお、
吸気バルブ体61及び排気バルブ体62はクランクシャ
フトが2回転する間に1回転する。図10(a)は排気
行程の吸気バルブ体及び排気バルブ体の状態を示し、図
10(b)は吸入行程の吸気バルブ体及び排気バルブ体
の状態を示す。
【0067】本実施形態において、吸気バルブ体61及
び排気バルブ体62は第1実施形態の吸気バルブ体24
及び排気バルブ体25と同様に作用する。そのため、本
実施形態のエンジン60においても、第1実施形態のエ
ンジン11と同様の効果を得ることができる。
【0068】なお、実施の形態は次のように変更しても
よい。 (1)第1実施形態において、排気バルブ体25に替え
て、第3実施形態の排気バルブ体42を用いてもよい。
このようにすれば、内部EGR量をより増加することが
できる。
【0069】(2)第3実施形態における排気バルブ体
42の第1排気通路44,45を排気バルブ体42の軸
線に直交する同一平面内に形成せず、排気バルブ体42
の軸線方向に変位して形成してもよい。このような排気
バルブ体42を用いる場合には、排気バルブ体42に摺
接する排気ポート20の開口部を、第1排気通路44及
び第2排気通路45の両外端部間にわたる形状にすれば
よい。
【0070】(3)第3実施形態における排気バルブ体
42を、その軸線方向において、第2排気通路45が排
気ポート20に連通可能な作用位置と、排気ポート20
に連通不能な退避位置とに位置切り替え可能に設けると
ともに、第4実施形態におけるアクチュエータ53を設
けて排気バルブ体42を作用位置と退避位置とに切り替
えるようにしてもよい。このようにすれば、内燃機関の
所望の運転状態に応じて内部EGRを行わなくすること
ができる。
【0071】(4)第4実施形態において、排気バルブ
体25に替えて、第3実施形態の排気バルブ体42を用
いるとともに、この排気バルブ体42を、その軸線方向
において、第2排気通路45が排気ポート20に連通可
能な作用位置と、排気ポート20に連通不能な退避位置
とに位置切り替え可能に設ける。そして、アクチュエー
タ53によって排気バルブ体42を作用位置と退避位置
とに切り替えるようにしてもよい。この場合、吸気バル
ブ24及び排気バルブ体42に対応してそれぞれアクチ
ュエータ53を設けてもよいし、吸気バルブ24及び排
気バルブ体42に対して共通のアクチュエータ53を設
けてもよい。
【0072】(5)第5実施形態において、吸気バルブ
体61の第2吸気通路64を省略するとともに、排気バ
ルブ体62に対して排気通路65の後方に第2排気通路
を形成してもよい。
【0073】(6)第5実施形態において、排気バルブ
体62に替えて、第1及び第2排気通路を備えた排気バ
ルブ体を用いてもよい。このようにすれば、内部EGR
量をより増加することができる。
【0074】(7)上記第1〜第3実施形態及び上記
(1)〜(6)ではポート噴射エンジンに具体化した
が、燃焼室16内に燃料を噴射するようにした直噴エン
ジンに具体化してもよい。
【0075】(8)上記第1〜第3実施形態及び上記
(1)〜(7)ではガソリンエンジンのバルブシステム
に具体化したが、ディーゼルエンジンのバルブシステム
に具体化してもよい。
【0076】次に、上記各実施形態から把握できる他の
技術的思想を、以下に記載する。 (イ) 燃焼室への吸気を行うための吸気ポートと、燃
焼室から排気ガスの排気を行うための排気ポートと、前
記吸気ポート及び排気ポートをそれぞれ所定のタイミン
グで連通・遮断して吸気及び排気を制御するバルブシス
テムとを備える内燃機関において、前記バルブシステム
は、前記吸気ポート上及び排気ポート上に円柱状の回転
バルブ体を回転可能に設け、該回転バルブ体にはその回
転に伴って前記吸気ポートに連通可能な第1吸気通路及
び排気ポートに連通可能な第1排気通路形成し、該回転
バルブ体の回転方向の前方に前記吸気ポートに連通可能
な第2吸気通路を形成するとともに、該回転バルブ体の
回転方向の後方に前記排気ポートに連通可能な第2排気
通路を形成し、前記回転バルブ体の第1吸気通路及び第
1排気通路は、第1吸気通路と吸気ポートとが連通を開
始するタイミングを、第1排気通路と排気ポートとが連
通を終了するタイミングよりも早めるように形成され、
第2吸気通路は、第1排気通路と排気ポートとの連通期
間中の一部において吸気ポートと連通・遮断し、第2排
気通路は、第1吸気通路と吸気ポートとの連通期間中の
一部において排気ポートと連通・遮断するように形成さ
れている内燃機関。
【0077】(ロ) 上記(イ)に記載の内燃機関にお
いて、前記回転バルブ体は、軸方向に移動自在に配設さ
れ、前記第2吸気通路又は第2排気通路が、前記吸気ポ
ート又は排気ポートに連通可能な作用位置と、前記吸気
ポート又は排気ポートに連通不能な退避位置とに位置切
替可能に設けられている内燃機関。
【0078】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の発明によれば、
簡単な構成の回転バルブ体を有するバルブシステムによ
って大量内部EGRを行って燃費向上及び排気性能向上
を図ることができる。
【0079】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、回転バルブ体を退
避位置に切り替えることにより、内燃機関の所望の運転
状態に応じて内部EGRの実行をなくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のエンジンを示す概略断面図。
【図2】同じくシリンダヘッドにおける平断面図。
【図3】(a)排気行程の吸気バルブ体及び排気バルブ
体の状態を示す断面図、(b)吸入行程の吸気バルブ体
及び排気バルブ体の状態を示す断面図。
【図4】排気行程及び吸入行程における吸気バルブ体及
び排気バルブ体の開口面積を示す説明図。
【図5】(a)第2実施形態のエンジンを示す部分断面
図、(b)同じく吸気バルブ体を示す部分平面図。
【図6】(a)第3実施形態のエンジンの排気行程の吸
気バルブ体及び排気バルブ体の状態を示す断面図、
(b)同じく吸入行程の吸気バルブ体及び排気バルブ体
の状態を示す断面図。
【図7】排気行程及び吸入行程における吸気バルブ体及
び排気バルブ体の開口面積を示す説明図。
【図8】第4実施形態のエンジンのシリンダヘッドにお
ける平断面図。
【図9】同じく吸気バルブ体を示す部分平面図。
【図10】(a)第5実施形態のエンジンの排気行程の
吸気バルブ体及び排気バルブ体の状態を示す断面図、
(b)同じく吸入行程の吸気バルブ体及び排気バルブ体
の状態を示す断面図。
【符号の説明】
16…燃焼室、19…吸気ポート、20…排気ポート、
24,36,41,61…回転バルブ体としての吸気バ
ルブ体、25,42,62…回転バルブ体としての排気
バルブ体、30,37,63…第1吸気通路、31,3
8,64…第2吸気通路、32…排気通路、43…吸気
通路、44…第1排気通路、45…第2排気通路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 25/07 550 F02M 25/07 550Q 580 580C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室への吸気を行うための吸気ポート
    と、燃焼室から排気ガスの排気を行うための排気ポート
    と、前記吸気ポート及び排気ポートをそれぞれ所定のタ
    イミングで連通・遮断して吸気及び排気を行うバルブシ
    ステムとを備える内燃機関において、 前記バルブシステムは、前記吸気ポート上及び排気ポー
    ト上に円柱状の回転バルブ体を回転可能に設け、該回転
    バルブ体にはその回転に伴って前記吸気ポートに連通可
    能な第1吸気通路及び排気ポートに連通可能な排気通路
    を形成するとともに、該回転バルブ体の回転方向の前方
    に前記吸気ポートに連通可能な第2吸気通路を形成し、 前記回転バルブ体の第1吸気通路及び排気通路は、第1
    吸気通路と吸気ポートとが連通を開始するタイミング
    を、排気通路と排気ポートとが連通を終了するタイミン
    グよりも早めるように形成されるとともに、第2吸気通
    路は、排気通路と排気ポートとの連通期間中の一部にお
    いて吸気ポートと連通・遮断するように形成されている
    内燃機関。
  2. 【請求項2】 燃焼室への吸気を行うための吸気ポート
    と、燃焼室から排気ガスの排気を行うための排気ポート
    と、前記吸気ポート及び排気ポートをそれぞれ所定のタ
    イミングで連通・遮断して吸気及び排気を行うバルブシ
    ステムとを備える内燃機関において、 前記バルブシステムは、前記吸気ポート上及び排気ポー
    ト上に円柱状の回転バルブ体を回転可能に設け、該回転
    バルブ体にはその回転に伴って前記吸気ポートに連通可
    能な吸気通路及び排気ポートに連通可能な第1排気通路
    を形成するとともに、該回転バルブ体の回転方向の後方
    に前記排気ポートに連通可能な第2排気通路を形成し、 前記回転バルブ体の吸気通路及び第1排気通路は、吸気
    通路と吸気ポートとが連通を開始するタイミングを、第
    1排気通路と排気ポートとが連通を終了するタイミング
    よりも早めるように形成されるとともに、第2排気通路
    は、吸気通路と吸気ポートとの連通期間中の一部におい
    て排気ポートと連通・遮断するように形成されている内
    燃機関。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれかに記載の内燃
    機関において、 前記回転バルブ体は、その軸線方向において、前記第2
    吸気通路又は第2排気通路が、前記吸気ポート又は排気
    ポートに連通可能な作用位置と、前記吸気ポート又は排
    気ポートに連通不能な退避位置とに位置切り替え可能に
    設けられている内燃機関。
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