JP2000297333A - アルミニウム合金溶湯用フィルター - Google Patents

アルミニウム合金溶湯用フィルター

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JP2000297333A
JP2000297333A JP11106526A JP10652699A JP2000297333A JP 2000297333 A JP2000297333 A JP 2000297333A JP 11106526 A JP11106526 A JP 11106526A JP 10652699 A JP10652699 A JP 10652699A JP 2000297333 A JP2000297333 A JP 2000297333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Al合金溶湯中の微細な介在物の除去効率を
高めた、内部濾過フィルターを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 耐火物製の骨材からなるとともに、骨
材表面がアルミニウム合金溶湯の温度で軟化乃至粘稠化
する融点を有する化合物で被覆された構造を有し、該被
覆化合物が珪酸ソーダである内部濾過フィルターとする
ことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、純アルミニウムま
たはアルミニウム合金 (以下、単にアルミニウム合金と
言い、アルミニウムも単にAlと言う) の溶湯から介在物
を除去する溶湯用フィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】Alは、再溶解にかかるエネルギーが、Al
鉱石の電解精錬の場合の約1/30であることから、Alスク
ラップをリサイクルして溶解原料に用いる( 再溶解す
る) ことで、大幅なエネルギーの節約を図ることが可能
である。したがって、Alはリサイクルのメリットが大き
い金属である。
【0003】但し、Alスクラップには種々の不純物が高
濃度で含有されており、このAlスクラップを再溶解して
得られる溶湯中には、溶解原料としてのAlスクラップ由
来、若しくは溶解時の大気雰囲気による酸化等に起因す
る、多くの非金属介在物を含む介在物が含有されてい
る。この点が、Alスクラップをリサイクルして溶解原料
に用いる場合の、Al地金を用いる場合に比した、最大の
問題である。なお、前記介在物としては、アルミナ(Al2
O3) 、スピネル(MgAl2O4) 、マグネシア(MgO) などの酸
化物系介在物が例示される。
【0004】したがって、Al溶解原料の一部または全部
をAl合金材製品のスクラップとする場合に、少なくとも
Al合金溶湯中から介在物を除去することが必要となる。
このため、従来から、フラックスを用いた溶湯の脱ガス
などの精錬とともに、鎮静法、活性ガス法、溶湯濾過法
等の脱介在物処理が用いられている。
【0005】沈静法は溶湯を静置して溶湯との比重差に
より介在物を浮上または沈殿させて分離する。しかし、
溶湯と介在物との比重差はそれほど大きくなく、かつ溶
湯と介在物との濡れ性も著しく大きいため、両者の分離
効率は非常に悪い。したがって、処理時間をかけても、
多くの介在物が溶湯中に残存してしまうという問題があ
る。
【0006】次に、活性ガス法は溶湯中に不活性ガスま
たはハロゲンガスを導入し、気泡を発生させて介在物を
気泡に吸着および浮上させて分離する方法である。本方
法は水素等の脱ガスの方法としては有効である。しか
し、浮上する気泡が激しく溶湯表面をゆらして溶湯を攪
拌することとなり、溶湯表面のAl酸化皮膜を溶湯中に再
混入させ、アルミナ系介在物量が却って増加する問題が
ある。
【0007】溶湯濾過法は溶湯を耐火物製のフィルター
を通過させて、フィルターにより介在物を分離するもの
である。しかし、溶湯中の介在物の内、比較的大きな介
在物は除去可能であるものの、介在物の多くを占める10
0 μm 以下、特に、高品質のAl合金材に要求される10〜
25μm 程度の微細な介在物の低減については、除去が困
難であるという問題がある。また、この微細な介在物を
除去するために、従来のフィルターのメッシュを小さく
しすぎると、介在物量が多い場合、フィルター表面での
目詰まりが短期間で生じ、フィルター寿命が短くなると
いう実用上の問題もある。
【0008】したがって、Al溶解原料の一部または全部
がAl合金材製品のスクラップからなり、Al合金溶湯中の
非金属などの介在物量が多い場合でも、また、10〜25μ
m 程度の微細な介在物量が多い場合でも、溶湯の品質を
保証できる量に低減できるとともに、フィルターの寿命
も長いという、相反する課題を同時に満足するフィルタ
ー技術が求められている。
【0009】このため、出願人は、特開平7-207355号ま
たは特開平9-235629号公報で、従来の耐火物製の骨材の
みからなり、フィルター表面での介在物の堆積作用のみ
による濾過フィルター (表面濾過フィルター) に代え
て、耐火物製の骨材からなり、該骨材表面をAl合金溶湯
の温度で軟化乃至粘稠化する融点を有する化合物で被覆
して表層部を形成し、この被覆化合物乃至表層部の吸着
作用による濾過フィルター (内部濾過フィルター) を提
案した。
【0010】そして、この内部濾過フィルターの被覆化
合物として、具体的には、MnO2、Bi 2O3 、NaO 、B2O3
MgBr2 、NaBr、Na2CO3、CrCl2 、KCl 、NaCl、SrCl2
Na3AlF6 、AlK(SO4)2 、K2SO4 等 (特開平9-235629号)
、K やLiのアルカリ金属の硫酸塩、ほう酸塩、炭酸塩
等 (K2SO4 、Li2SO4、Li2B2O7 、Li3CO3) の化合物が例
示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これらMnO2等、或いは
K やLiのアルカリ金属の硫酸塩等 (以下従来の被覆化合
物と言う) では、溶湯流の衝撃力や粘着力に対し、被覆
化合物の骨材表面との密着性を確保するために、接着剤
を使用する必要がある。即ち、従来の被覆化合物には、
骨材表面との強い接着力は無く、これら化合物のみの被
覆では、前記溶湯流の衝撃力や粘着力によって、使用中
に化合物が剥離しやすく、濾過フィルターの寿命が極端
に短くなる。このため、幾ら化合物の吸着性能が高くて
も、実用化ができないこととなる。
【0012】前記接着剤としては、高温下での使用とな
るため、被覆化合物と共存させた、耐熱性を有するシリ
カゾル等の物質が必然的に用いられる。しかし、このシ
リカゾル等の接着剤は、前記化合物に比して、介在物の
吸着作用が著しく低い( 前記化合物の約15〜30%)。この
ため、被覆化合物の骨材表面との密着性を確保するため
に、接着剤量を増やせば、その分被覆化合物量が減り、
吸着能力が低下することになる。
【0013】また、濾過フィルターの介在物除去能力
(効果) は、骨材の目の粗さ (メッシュ) および骨材形
状にも大きく依存している。したがって、前記10〜25μ
m 程度の微細な介在物を除去するためには、骨材のメッ
シュが、孔数が6 個/1インチ 以上の細かさを有することが
必要である。
【0014】一方、内部濾過フィルターを作成するため
には、セラッミック等の骨材を成形後焼成したフィルタ
ーに、例えば、前記被覆化合物を含浸させるなどして、
骨材表面に化合物を被覆する必要がある。しかし、前記
接着剤を使用した場合、予め接着剤をフィルターに含浸
したあとで被覆化合物を含浸させるにせよ、或いは被覆
化合物と接着剤を混合したものを骨材に含浸させるにせ
よ、これら含浸させる物質の粘度は、被覆化合物と接着
剤の元々の物性からして、相当高いものとなる。このた
め、これらの含浸させる物質の粘度が高いほど、或い
は、骨材のメッシュが細かいほど、フィルターの内部ま
であるいはフィルターを構成する個々の骨材の全表面に
化合物を被覆させるのは、実質的に不可能となる。
【0015】したがって、前記従来の被覆化合物を、実
際の内部濾過フィルターに適用する限り、骨材の全表面
積に対する化合物の被覆効率は低くならざるを得ず、こ
の結果、フィルターの単位体積や単位重量当たりの介在
物除去効率も、低くならざるを得なかった。そして、こ
のことがAl合金溶湯への内部濾過フィルター実用化の妨
げとなっていた。
【0016】本発明はこの様な事情に着目してなされた
ものであって、その目的は、特に、10〜25μm 程度の微
細な介在物の除去効率を高めた、内部濾過フィルターを
提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の要旨は、Al (アルミニウム) 合金溶湯か
ら、該溶湯中に含まれる介在物を除去するフィルターで
あって、耐火物製の骨材からなるとともに、骨材表面が
Al合金溶湯の温度で軟化乃至粘稠化する融点を有する化
合物で被覆された構造を有し、該被覆化合物を珪酸ソー
ダとすることである。
【0018】本発明者は、内部濾過フィルターについ
て、骨材の被覆化合物を珪酸ソーダとすれば、接着剤
を使用することなく、溶湯流の衝撃力や粘着力に対し、
被覆化合物の骨材表面との密着性が確保できること、
骨材のメッシュが、孔数が6 個/1インチ 以上の細かさを有
した場合でも、骨材の内部まであるいは骨材の全表面に
化合物を被覆させ得ること、これらの結果として、10〜
25μm 程度の微細な介在物を含め、フィルターの単位体
積や単位重量当たりの介在物除去効率が高くなることを
知見した。
【0019】珪酸ソーダ (珪酸ナトリウム) 自体は各種
組成の化合物がある。本発明ではこれら珪酸ソーダの
内、水溶性を持つものを用いる。本発明で言う珪酸ソー
ダは、水溶性の塩として、一般式Nax Siy O z で表され
(x=2,4、y=1,2,4 、Z=3,4,5,9)、メタ珪酸ナトリウム(N
a2SiO3) 、オルト珪酸ナトリウム(Na4SiO4) 、或いは他
にNa2Si2O5、Na2Si4O9などがある。そして、これらの混
合物の水溶液が水ガラスと称される。
【0020】水ガラス自体は、汎用的に粘着剤として人
造石、ガラス、陶磁器の接合や、耐火塗料、耐酸塗料の
製造に用いられる。また、セメント混合剤、土質硬化剤
としても用いられ、吸湿剤であるシリカゲルの原料とな
ることが公知である。したがって、珪酸ソーダなり、水
ガラスなりに、ガラスやセラミックスの接着効果がある
こと、また、吸湿効果があることは公知である。しか
し、珪酸ソーダなり、水ガラスなりに、Al合金溶湯中の
介在物に対する吸着効果があること、しかも、Al合金溶
湯に対するよりも、介在物に対し、優先的な吸着効果が
あることは公知ではない。そして、この効果により、Al
合金溶湯中の介在物の除去用フィルターとして使用可能
であることも公知ではない。
【0021】
【発明の実施の形態】(耐火物製の骨材) フィルター濾
過フィルターの介在物除去能力 (効果) は、骨材の目の
粗さ (メッシュ) にも大きく依存しているので、本発明
における、耐火物製の骨材( 成形された濾過フィルター
の) のメッシュも、前記した10〜25μm 程度の微細な介
在物を除去するために、細かい方が好ましく、メッシュ
が、孔数が6 個/1インチ 以上の細かさを有することが好ま
しい。但し、フィルターのメッシュを小さくしすぎる
と、介在物量が多い場合、フィルターの目詰まりが短期
間で生じ、フィルター寿命が短いという実用上の問題も
あるので、メッシュの選択はこのフィルター寿命を低下
させない範囲で選択する。
【0022】この骨材を構成する耐火物の種類は、前記
メッシュに成形乃至製造可能な耐火物から選択すれば良
く、アルミナ、マグネシア、シリカ、ムライト、炭化珪
素あるいはこれらの混合物等から選択される公知の耐火
物が適宜選択される。そして、これらのセラミックを、
所望メッシュとなるよう、また、溶湯の熱衝撃や磨耗に
対し、必要な強度を確保できるような形状、例えば、ヌ
ードル状、ハニカム状、チューブ状などの適宜の形状の
多孔質体に、粘土状態乃至スラリー状態から成形し、焼
成する。
【0023】この際、前記セラミックの混練乃至混合粘
土またはスラリーに対し、発泡スチロール等のプラスチ
ックの小片乃至小粒を混合し、これを適宜の形状に成形
後焼成して、プラスチックを焼失せしめ、この焼失孔を
フィルターの孔とすれば、所望の細かいメッシュを有す
るフィルターをつくることが可能である。この方法によ
れば、前記ヌードル状やハニカム状など、骨材の構成乃
至構造により孔を形成する場合に比して、所望の細かい
メッシュを有するとともに、均一に分散し、かつ同じ孔
径を有する、より微細な孔とすることが可能となる。そ
して、この結果、前記10〜25μm 程度のより細かい介在
物を除去することが可能となる。
【0024】(珪酸ソーダ) 本発明における珪酸ソーダ
は、内部濾過フィルターの骨材の被覆化合物に必要な特
性を有している。まず、被覆化合物としては、Al合金溶
湯の温度で軟化乃至粘稠化する融点を有することが必要
である。この点、珪酸ソーダの融点は、組成により異な
るものの、730 〜870 ℃程度であり、前記特性を満足す
る。
【0025】そして、次に、本発明における珪酸ソーダ
は、前記特開平7-207355号および特開平9-235629号公報
に記載された被覆化合物 (MnO2、Bi2O3 、NaO 、B2O3
MgBr 2 、NaBr、Na2CO3、CrCl2 、KCl 、NaCl、SrCl2
Na3AlF6 、AlK(SO4)2 、K2SO 4 、K やLiのアルカリ金属
の硫酸塩、ほう酸塩、炭酸塩等) に比して、溶湯流の衝
撃力や粘着力に対する、被覆化合物の骨材表面との密着
性が優れる。したがって、これら従来技術のように接着
剤を使用する必要がない。また、特別に骨材表面との密
着性向上のために接着剤を使う場合でも、その使用量を
大幅に少なくすることが可能である。この結果、被覆化
合物の骨材表面との密着性を確保するために、接着剤量
を増やせば、その分被覆化合物量が減り、吸着能力が低
下するような、従来の内部濾過フィルターの、フィルタ
ー寿命とフィルターの介在物除去能力とが相矛盾するこ
とがなくなる。
【0026】そして、更に重要な点は、珪酸ソーダが、
Al合金溶湯との粘着性が高くなく、逆に、Al合金溶湯中
の介在物の内、特に微細な介在物の多く乃至大部分を占
めるアルミナ(Al2O3) 、スピネル(MgAl2O4) 、マグネシ
ア(MgO) 等の酸化物系介在物の吸着性が高いことであ
る。この介在物の優先吸着特性は内部濾過フィルターに
とって極めて重要であり、この優先吸着特性が無いと、
Al合金溶湯のみが被覆化合物に被覆し、介在物の除去効
率が低くなるとともに、フィルター自体の目詰まりが顕
著となり、フィルター寿命が著しく低下するというフィ
ルターとしての基本性能に関わる問題となる。
【0027】したがって、これら本発明におけると珪酸
ソーダの特性から、珪酸ソーダの骨材への被覆量は、介
在物量とこれに対して必要なフィルターの介在物除去能
力 (溶湯の品質面から要求される清浄度) によって適宜
設定することができる。より具体的には、現状では、Al
合金鋳塊中のアルミナ等の酸化物系介在物を200 ppm以
下とすることが求められており、このレベルを達成する
ために、元々の溶湯中の介在物の大きさや量、或いは後
述するフィルターの設置体積 (濾過面積) 、更には溶湯
流量などの実際の適用条件に応じて、珪酸ソーダの骨材
への被覆量を決定する。但し、珪酸ソーダの骨材への被
覆量があまり多くなり過ぎ、フィルターのメッシュを小
さくしすぎると、前記した通り、介在物量が多い場合、
フィルターの目詰まりが短期間で生じ、フィルター寿命
が短い、或いは被覆化合物の骨材表面との密着性も低下
するという実用上の問題もある。したがって、珪酸ソー
ダの骨材への被覆量の選択はこの問題が許容される範囲
で選択することが好ましい。
【0028】この珪酸ソーダの骨材への被覆は、前記珪
酸ソーダの内の水溶性を持つメタ珪酸ナトリウム(Na2Si
O3) 、オルト珪酸ナトリウム(Na4SiO4) 、Na2Si2O5、Na
2Si4O9などを単独乃至これらの混合物を水溶液化 (水ガ
ラス化) し、この水ガラスへ骨材を浸漬するなどして、
骨材へ水ガラスを含浸させ、しかる後にこれを乾燥して
行う。この際、水ガラスの粘度 (珪酸ソーダの濃度) を
調整して、珪酸ソーダの骨材への被覆量を調節する。粘
度が高すぎると、フィルター内部への水ガラスの含浸お
よび珪酸ソーダの被覆ができなくなる。また、一方、あ
まり粘度が低すぎると、珪酸ソーダの被覆量が少なくな
る。
【0029】このようにして製作した、濾過フィルター
は、Al溶解原料を溶解炉で溶解および精錬した後、溶湯
を鋳型に供給して鋳造を行うまでの工程に設けられ、Al
合金溶湯を濾過する。通常、Al合金溶湯は、Al溶解原料
を溶解炉で溶解および精錬した後、一旦移湯樋を介して
保持炉に移湯され、この保持炉から移湯樋を介して溶湯
を鋳型に供給して鋳造を行う。この際、Al合金溶湯中の
介在物は各炉だけではなく、移湯中にも多く発生する。
したがって、介在物の除去は、できるだけ鋳造側で行わ
れることが好ましい。このためには、鋳型直前、鋳型上
流側の移湯樋 (保持炉と鋳型間) に設けられることが好
ましい。
【0030】濾過フィルターの移湯樋への設け方は、既
存の移湯樋内部 (流路) に溶湯を遮る堰のような形でフ
ィルターを設置する方法でも良い。しかし、フィルター
を多段に配置する乃至フィルターの長さを長くして、溶
湯の濾過時間を確保したい場合および溶湯の清浄度をよ
り高くしたい場合には、移湯樋の長さや容積には限りが
あるので、移湯樋途中に暗渠状の溶湯溜まり或いは溶湯
の流路を別に設け、これをフィルターボックスとしてフ
ィルターを設置し、溶湯を通過させて処理することが好
ましい。
【0031】なお、本発明が介在物除去の対象とする純
AlまたはAl合金は特に限定されない。例えば、JIS 1000
系の純Alから、JIS 2000系、3000系、4000系、5000系、
6000系、7000系などのAl合金にまで広く適用することが
可能である。また、本発明フィルターは、Pb、Ti、Sn、
Fe等の金属不純物元素、或いは溶湯中の酸素、水素等の
ガス成分の除去などを目的とした精錬方法と併用するこ
とも可能である。
【0032】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を説明する。表1
に示すJIS 1000系から7000系までの種々のAl合金の溶
解、精錬、鋳造を行った。溶解条件は、Al合金原料を内
容積1000kg/ch の高周波誘導溶解炉にて、750 ±10℃の
温度で大気溶解し、各々のAl合金の成分組成に調整し
た。この組成調整および精錬後のAl溶湯を、溶解炉から
保持炉を介して、移湯樋に移湯した。そして、移湯樋の
鋳型までの間に、暗渠状のフィルターボックスを設置
し、このボックス内に体積44000 mm3 とし、15 mm厚み
(長さ) で、前記発泡ウレタンにより多孔質化し、表1
に示す孔数( メッシュ) のアルミナ製多孔質板を積層し
た濾過フィルターを各々設置し、このフィルターへの被
覆化合物条件のみを変え、前記フィルター条件や試験条
件は同じとして、730 〜740 ℃のAl溶湯を通過させた。
【0033】フィルターの被覆化合物条件を表1 に示
す。なお、珪酸ソーダの骨材への被覆は、前記珪酸ソー
ダの内の水溶性を持つNa2SiO3 、Na4SiO4 、Na2Si2O5
Na2Si4O9などを単独乃至これらの混合物を水溶液化 (水
ガラス化) し、この水ガラスへ骨材を浸漬して、骨材へ
水ガラスを含浸させ、接着剤を用いずに、骨材内部も含
めた骨材の全表面に水ガラスを被覆した。そして、これ
を乾燥し、珪酸ソーダとして骨材へ被覆した。この際、
水ガラスの粘度 (珪酸ソーダの濃度) を調整して、珪酸
ソーダの骨材への被覆量を調節した。なお、比較例の被
覆化合物も基本的には、前記被覆方法と同じ条件で、被
覆化合物のみを替えて、しかし、シリカゾルを接着剤と
して、50wt% 加えて製作した。
【0034】そして、フィルターによる濾過直前と濾過
直後のAl溶湯の中の介在物として、介在物の中でも10〜
25μm 程度の微細な介在物として主要な、アルミナ(Al2
O3)、スピネル(MgAl2O4) 、マグネシア(MgO) の3 つの
酸化物の合計量を測定した。測定は、濾過直前の溶湯の
場合はフィルター直前の溶湯から、濾過後の溶湯の場合
はフィルター直後の溶湯から、各々溶湯を採取して冷却
固化した後、試験片中の前記3 つの酸化物量をBr- メタ
ノール法 (試験片を臭素メタノール溶液に溶解し、溶解
残渣中の酸化物量を定量分析する方法) により定量分析
した。各溶湯とも濾過前の3 つの酸化物の合計量は300
〜400ppmであり、これに対する濾過後のAl溶湯中の3 つ
の酸化物の合計量から、介在物の除去率を各々の例につ
いて算定した。この結果も表1 に示す。なお、各例の酸
化物量は、移湯樋におけるAl溶湯1ロット (乃至1 バッ
チ) 当たりの先端、中ほど、後端の3 点の採取サンプル
の平均とした。
【0035】表1 から明らかな通り、珪酸ソーダを被覆
した発明例No.1〜5 は、Al合金の種類に拘らず、酸化物
系介在物の除去率が70% 以上と高い。したがって、本発
明に係る珪酸ソーダが、フィルターの単位体積や単位重
量当たりの介在物除去効率を高め、介在物の多くを占め
る100 μm 以下、特に、高品質のAl合金材に要求される
10〜25μm 程度の微細な介在物の低減に効果があること
が分かる。また、前記試験中、フィルター表面での目詰
まりが短期間で生じ、フィルター寿命が短くなるという
問題も発生しなかった。
【0036】なお、本実施例および表1 の結果は、溶湯
濾過前の酸化物系介在物量が300 〜400ppmのレベルとい
う、現在のAlの溶解、精錬、鋳造工程における平均的な
介在物レベルでの結果である。したがって、スクラップ
の使用量が増えるなどして、介在物除去効率を更に高め
たい場合、或いは溶湯の濾過前の介在物量が更に増加す
る場合には、フィルターの有効表面積を更に増加す
る、或いはフィルターを通過する溶湯流路を複雑化し
て、溶湯のフィルターとの接触時間を更に増やすことに
より対応可能である。そして、このようにしても、フィ
ルターの寿命を低下させない点が、本発明の実用的な価
値でもある。更にの珪酸ソーダの骨材への被覆量を増
加することにより対応する場合には、結果として、フィ
ルターのコンパクト化が図れることにもつながる。
【0037】これに対し、比較例No.6〜10の、前記 特
開平7-207355号または特開平9-235629号公報に記載され
た被覆化合物は、いずれも、介在物の除去率が高くても
50%台と低く、発明例に比して、著しく劣っている。し
たがって、以上の結果から、本発明に係る珪酸ソーダの
優位性乃至実用性が明らかである。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明内部濾過フ
ィルターによれば、介在物除去効率とフィルター寿命の
両者を高めることができ、介在物量を低いレベルに除去
することができる。また、この効果を内部濾過フィルタ
ーがよりコンパクトな形で実現できる。したがって、Al
スクラップを溶解原料に用いるリサイクルシステムの実
現に不可欠な、Al溶湯中の介在物の除去を可能にする点
で、工業的な価値が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002277 住友軽金属工業株式会社 東京都港区新橋5丁目11番3号 (71)出願人 000004743 日本軽金属株式会社 東京都品川区東品川二丁目2番20号 (71)出願人 000005290 古河電気工業株式会社 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 (71)出願人 000176707 三菱アルミニウム株式会社 東京都港区芝2丁目3番3号 (72)発明者 横田 正勝 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 株 式会社神戸製鋼所東京本社内 (72)発明者 大隅 研治 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 永倉 豊 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 4D019 AA03 BA05 BD01 CB04 4K001 AA02 BA22 BA23 EA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金溶湯から介在物を除去
    するフィルターであって、耐火物製の骨材からなるとと
    もに、骨材表面がアルミニウム合金溶湯の温度で軟化乃
    至粘稠化する融点を有する化合物で被覆された構造を有
    し、該被覆化合物が珪酸ソーダであることを特徴とする
    アルミニウム合金溶湯用フィルター。
  2. 【請求項2】 前記骨材のメッシュが、孔数で6 個/1イン
    チ 以上の細かさを有する請求項1に記載のアルミニウム
    合金溶湯用フィルター。
  3. 【請求項3】 前記珪酸ソーダを、接着剤を使用せず
    に、骨材表面に被覆したものである請求項1または2に
    記載のアルミニウム合金溶湯用フィルター。
  4. 【請求項4】 前記フィルターが、アルミニウム溶解原
    料を溶解炉で溶解および必要により精錬した後、溶湯を
    鋳型に供給して鋳造を行うまでの工程に設けられる請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載のアルミニウム合金溶
    湯用フィルター。
  5. 【請求項5】 前記フィルターが、溶解炉から鋳型まで
    の移湯樋に設けられる請求項4に記載のアルミニウム合
    金溶湯用フィルター。
  6. 【請求項6】 前記フィルターが、移湯樋途中に設置さ
    れたフィルターボックスに設けられる請求項4に記載の
    アルミニウム合金溶湯用フィルター。
  7. 【請求項7】 前記Al溶解原料の一部または全部がアル
    ミニウム合金材のスクラップからなる請求項4乃至6の
    いずれか1項に記載のアルミニウム合金溶湯用フィルタ
    ー。
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