JP2000296460A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JP2000296460A
JP2000296460A JP10465499A JP10465499A JP2000296460A JP 2000296460 A JP2000296460 A JP 2000296460A JP 10465499 A JP10465499 A JP 10465499A JP 10465499 A JP10465499 A JP 10465499A JP 2000296460 A JP2000296460 A JP 2000296460A
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JP
Japan
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polysilicon
gel sheet
rubber
jis
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JP10465499A
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Yamato Sako
大和 左光
Masaya Seki
正也 関
Tomio Kubo
富美夫 久保
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Okamoto Machine Tool Works Ltd
Original Assignee
Okamoto Machine Tool Works Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の保持が容易で、表面平坦性
に優れる基板を与える研磨装置の提供。 【解決手段】 回転する駆動軸に軸承されたプラ
テンに貼付されている研磨布表面に、キャリアに保持さ
れた基板を研磨布上方より押し当てて基板と研磨布を擦
動させて基板の表面を研磨する装置であって、前記基板
を保持するキャリアは、中空軸に軸承された円筒状ヘッ
ド下端に固定された円盤状の取付板に下記の物性を有す
るポリシリコンゲルシ−トが取り付けられたものである
ことを特徴とする研磨装置。 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
1/10mmが30〜200、 伸び(JIS A−5758)が100〜1000
%、 厚みが1〜40mm、 圧縮永久歪み(JIS K−6301に準拠:75
%圧縮させて70℃で22時間保持させた後、圧縮を解
放し23℃の恒温室室で30分経過後の残留歪み)が1
〜8%のもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアシリコンウエ
ハ、デバイスウエハ、液晶ガラス基板、磁気ヘッド基板
等の表面を研磨する(CMP研磨も含む)装置、および
基板表面の研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転する駆動軸に軸承されたプラテンに
貼付されている研磨布表面に、キャリアに保持された基
板を研磨布上方より押し当てて基板と研磨布を擦動させ
て基板の表面を研磨する装置は知られており、また、実
用化されている。
【0003】キャリアに基板を保持する方法としては、
基板取付板にワックスなどの粘着剤で固着する方法、
ポ−ラスセラミックス取付板を減圧して基板をバキュ
−ムチャックする方法、図9に示すように発泡ウレタ
ンシ−ト100を支持板101に貼付し、これを環状の
リテ−ナ−102で囲み、支持板の後にエアバック10
3を独立して設け、フィルム面に基板と取り付け、回転
軸2に軸承されたプラテン3の研磨布3aに基板を押し
当て、エアバッグにより加圧圧力を制御しつつ基板と研
磨布を擦動させて基板の表面を研磨するバッキングフィ
ルム方法、が一般である(「砥粒加工学会誌」 Vo
l.43 No.1 1999年1月号の24−27
頁)。
【0004】の方法は、研磨終了後、キャリアより基
板を引き剥がす装置(特許第2855177号)が必要
であり、また、研磨された基板および取付板より粘着剤
を落とす作業などが必要であり、利用されなくなってき
ている。のバキュ−ムチャック基板裏面側が基準とな
るもので、チャック面が剛体であるため、ポ−ラスセラ
ミックの表面を極度に平坦化する必要があることと、チ
ャックと基板間にゴミが付着する欠点がある。
【0005】のバッキングフィルム方法は、基板の大
きなうねりや、厚みむらを吸収する点で、現在、半導体
デバイスのCMP研磨に一番多く用いられており、一般
に硬さが80以下のウレタンゴムシ−トが用いられてい
る。ところで、現在、半導体デバイスの高集積化により
光リソグラフィの焦点深度は0.15〜0.18μmが
要求され、研磨された基板の表面平坦性もかかる値を満
足するものでなければならない。
【0006】前記のバッキングフィルム方法は、静圧
的な加圧方法でないので、完全均一圧力を得ることは困
難であり、上記平坦性を基板に付与することはできな
い。前記「砥粒加工学会誌」および特開平9−7075
0号公報は、ポ−ラスセラミック取付板と、基板の間
に空気室を設けるダイレクトエアバック方式がかかる平
坦性を満足させうる手段であると提案する。しかし、チ
ャックと基板間にゴミが付着する問題点を解決するもの
ではない。
【0007】上記平坦性を満足する手段として、特開平
10−180626号公報は、のバッキングフィルム
方法の変形として図10に示す研磨装置を提案する。す
なわち、円筒状ハウジング104を中空回転軸105に
軸承させ、支持板101をハウジング104内面の天井
より蛇腹状アセンブリ106で吊るしてエアバック室1
03を形成し、この支持板下面に可撓性フィルム製袋1
00a内に再分散性粘弾性材料100を中空軸105内
に設けた再分散性粘弾性材料供給管107より供給充填
し、かつ、前記エアバック室103に圧空を供給または
エアバック室103を減圧する気体供排管108を備え
た研磨装置である。
【0008】図中、109は再分散性粘弾性材料供給タ
ンク、110はロ−タリ−ジョイントである。この研磨
装置は、再分散性粘弾性材料の使用により研磨された基
板はかなり平坦性の優れるものであろうことが予測され
る。しかしながら、再分散性粘弾性材料を用いることか
ら装置の構造が複雑であり、また、基板研磨に当っては
袋100a内への再分散性粘弾性材料供給口を閉じなけ
ればならず、その閉じ方が記載されていない。また、圧
力の伝達も再分散性粘弾性材料のゲル体が再分散するこ
とで伝達されるので、のダイレクトエアバック方式の
瞬時に均一圧力で伝達される方式よりは平坦性向上に劣
る。
【0009】さらに、粘弾性材料としては、硬いウレタ
ンゴム、シリコン、ゼラチン、ゲル体を開示するが、再
分散性粘弾性材料としては流動性があり、圧力を受けて
再分散する機能しか記載されておらず、具体的な成分の
例示がない。再分散が可能であり、流動性があることか
らゾル(ジェルとも言う。:特開平11−70461
号)とゲルを混同したと思われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記と
の基板の保持方法の利点を兼ね合わせた研磨装置を提供
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転する駆動
軸に軸承されたプラテンに貼付されている研磨布表面
に、キャリアに保持された基板を研磨布上方より押し当
てて基板と研磨布を摺動させて基板の表面を研磨する装
置であって、前記基板を保持するキャリアは、中空軸に
軸承された円筒状ヘッド下端に固定された円盤状の取付
板に下記の物性を有するポリシリコンゲルシ−トが取り
付けられたものであることを特徴とする研磨装置を提供
するものである。 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
1/10mmが30〜200、 伸び(JIS A−5758)が100〜1000
%、 厚みが1〜40mm、 圧縮永久歪み(JIS K−6301に準拠:75%
圧縮させて70℃で22時間保持させた後、圧縮を解放
し23℃の恒温室室で30分経過後の残留歪み)が1〜
8%のものである。
【0012】基板を取り付けるポリシリコンゲルシ−ト
は、特開平10−180626号公報に記載される再分
散性粘弾性体と異なって流動性がないので、研磨装置の
アッセンブリを複雑な構造とする必要がなく、また、圧
縮永久歪みが従来のウレタンゴムシ−トの66%、ブチ
ルゴムの30%と比較し、1〜8%と小さく(復元力が
大きい)長期使用信頼性が高い。また、針入度が30〜
80と弾性に優れ、表面がべとつかず、基板や取付板と
の密着性、衝撃吸収性、振動防止性が優れるので、研磨
布の表面の凹凸より受ける基板の圧力がポリシリコンゲ
ルシ−トにより均一に分散され、かつ、ポリシリコンゲ
ルシ−トは温度が変化しても反発弾性率の変化がウレタ
ンゴムやブチルゴムと比較して小さいことから均一な表
面平坦性を有する基板に研磨することができる。更に硬
さを30〜100とすることによりポリシリコンゲルの
しっとりとした濡れ感があり、べとつかない程度の粘着
性を有するので基板との密着が優れ、ゴミが付着しにく
い。
【0013】また、本発明は、前記ポリシリコンゲルシ
−トとして体積抵抗率(JIS C−2123)が、1
x1013Ω・cm以下のものを用いることを特徴とす
る。ポリシリコンゲルシ−トが導電性に優れるので、ゴ
ミ、研磨屑などがキャリアに付着しにくい、あるいは、
容易に洗浄で洗い落とすことができる。
【0014】本発明は、さらに、前記基板を保持するポ
リシリコンゲルシ−トとして、比重が0.8〜1.2の
非発泡ポリシリコンゲルシ−トよりなる基板を保持する
面を形成する表面層と、これを裏打ちする比重が0.1
〜0.4の発泡ポリシリコンゲルシ−ト支持層の積層構
造体である積層物を用いる。非発泡ポリシリコンゲルシ
−トで基板が研磨布より受けた圧力変動の衝撃を吸収、
分散させるとともに、発泡ポリシリコンゲルシ−トで圧
縮回復を速める。
【0015】本発明はまた、基板を取り付けるポリシリ
コンゲルシ−トとして、表面または表裏面には、下記の
物性の可撓性ゴム膜または熱可塑性樹脂膜で被覆されて
いるものを用いる。 硬度(JIS K−6301)が10〜100、 伸び(JIS K−6301)が100〜1000
% 厚みが0.008〜0.3mm。 ポリシリコンゲルシ−トは、流動性、粘性のあるゾル
(コロイド溶液)に適当な刺激が加わるとコロイド粒子
がお互いにつながって3次元網状または蜂の巣のような
構造となり、分散系が固体状のゲルとなったもので、一
般にはシリコンゲルは2液の付加反応型シリコンと触
媒、溶剤を混合後、真空脱泡、加熱硬化させることによ
り得られるが、シリコンオイルを過剰に添加してゲルシ
−トの硬さが100を越え、表面がべたべたとした粘着
性を帯びるものであるとき(充填剤が多量に含有された
り、架橋度が高いときも粘着性を示さない。)は、取り
扱いを容易とするためと、ゴミなどの付着を防止するた
めに基板とは密着性があるが、べたべたした粘着性は有
しない硬度10〜100、好ましくは50〜80の可撓
性ゴム膜または熱可塑性樹脂膜で表面または表裏面を覆
う。
【0016】上記可撓性ゴム膜の素材のゴム物質として
は、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ス
チレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、
クロル化スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重
合体ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共
重合体ゴムの水素添加物、クロル化スチレン・ブタジエ
ン・スチレンブロック共重合体ゴムの水素添加物、スチ
レン・イソプレン・スチレンブロック共重合体ゴム、ク
ロル化スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合
体ゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重
合体ゴムの水素添加物、クロル化スチレン・イソプレン
・スチレンブロック共重合体ゴムの水素添加物、エチレ
ン・プロピレン共重合体ゴムおよびエチレン・プロピレ
ン・エチリデンノルボルネン共重合体ゴムより選ばれた
ものであり、熱可塑性樹脂は、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、クロロ・スルホン化エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アク
リル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル
共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチ
レン・アクリル酸ブチル共重合体、低密度ポリエチレ
ン、直鎖線状ポリエチレンおよび軟質ポリ塩化ビニルよ
り選ばれるものである。特にクロロプレンゴムはそれ自
身導電性を備えるので好ましい。
【0017】この可撓性膜として、導電性充填剤を1〜
15重量%含有し、可撓性膜の表面固有抵抗値を1x1
13Ω/□以下とすることにより、ゴミの付着や研磨屑
の付着を防止できる。
【0018】ポリシリコンゲルシ−ト及び/または可撓
性膜に含有させる導電性充填剤として、揮発分含有量が
2重量%以下、表面積が800〜2000m2、ジブチ
ルフタレ−ト吸収量が200〜600ml/100g、
平均粒度が10〜50nmの物性を示すケッチエンブラ
ックを用いると、可撓性、針入度が向上し、基板が受け
た圧力の分散性が向上するとともに、ゴミや研磨屑の付
着が防止される。本発明は、前記積層構造のポリシリコ
ンゲルシ−において、非発泡ポリシリコンゲルシ−ト表
面層は、下記の物性を有し、 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
1/10mm)が30〜200、 伸び(JIS A−5758)が100〜1000
%、 厚みが1〜38mm、 圧縮永久歪み(JIS K−6301に準拠:75
%圧縮させて70℃で22時間保持させた後、圧縮を解
放し23℃の恒温室室で30分経過後の残留歪み)が1
〜8%のものである。発泡ポリシリコンゲルシ−ト支持
層は、下記の物性を有するものを使用する。 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
1/10mm)が30〜200、 伸び(JIS A−5758)が200〜1000
%、 厚みが2〜39mm。 非発泡ポリシリコンゲルシ−トで基板が研磨布より受け
た圧力変動の衝撃を吸収、分散させるとともに、発泡ポ
リシリコンゲルシ−トで圧縮回復を速める。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を更に
詳細に説明する。
【実施例】図1は、研磨装置の基板キャリアの要部を示
す一部を切り欠いた斜視図、図2は研磨装置の一例を示
す平面図、図3は基板キャリアの要部を示す断面図、図
4はズ3におけるA方向から見た基板キャリアの底面
図、図5は図3のI−I面より見た基板キャリアの上面
図、図6は可撓性膜を2分して見た斜視図であり、前記
図3は、図5に示すII−II切断面を示すものである。図
7は、別の態様を示すキャリアの断面図、図8はそのキ
ャリアの一部を切り欠いた斜視図である。
【0020】図1〜図6中、1はエヤ−アシストバッキ
ングフィルム方式の研磨装置、wは基板、2は回転軸、
3はプラテン、3aは研磨布、4はキャリア、5はポリ
シリコンゲルシ−トの成形体であり、この可撓性成形体
5は、上縁にビス用孔5aを備え、上端が解放され、外
周が円錐台状を示し、中央が空洞5cの構造を示す。こ
のエヤ−アシストバッキングフィルム方式において、可
撓性成形体5の厚みは、気体により膨らむことができる
よう1〜5mmが好ましい。
【0021】6は座金(取付板)、6aは上部補強リン
グ、6bは下部補強リング、6cは底部、6dは座金の
頭部より底部6aに亘って貫通する気体流路であり、座
金の底部は、座金の外周部から中央部に向って中央がへ
っ込むような円弧状の高さの勾配が設けられている。こ
の弧の高さ(座金底部の外端と座金中央部の高さの差)
は1〜5mmが好ましい。7はビスであり、可撓性のポ
リシリコンゲルシ−ト成形体5を伸ばして座金6に嵌合
させた後、可撓性ポリシリコンゲルシ−ト成形体上縁の
孔5a,5aを利用してネジ止めする。可撓性ポリシリ
コンゲルシ−ト成形体5の底部5bと、座金底部6cは
室を形成する。
【0022】8は気体流路を形成する可撓性管で、図で
は圧力気体を供給する管と管内を減圧する管を兼ねてお
り、上端はロ−タリ−バルブ9に接続され、切替弁10
a,10bにより管11は加圧気体11aを供給または
減圧11bされる。この可撓性管8は、円筒状ヘッド1
2を軸承する中空軸13の内部に設置される。円筒状ヘ
ッド12の下端にはビス14により取付板15が緊締さ
れ、この取付板15より垂下して設けられた円筒状ハウ
ジング部材(環状リテイナ−)15aの高さは、座金を
覆うゲルシ−ト成形体5に保持された基板wの厚みおよ
び研磨される基板の厚みを考慮して、ハウジング部材1
5a下端面より基板面が出ている高さに設定する。
【0023】中空軸13は図2に示すようにモ−タ−M
の駆動を歯車16aが受け、これをプ−リ−16cによ
り歯車16bに伝達し、回転する。キャリア4はレ−ル
17上をこのレ−ルに平行に設置された雄ネジロッド1
7aに螺合された可動体17bの移動により図の前後方
向に移動できる。また、同様の可動体を載せたレ−ル1
8上を左右方向に移動させることによりキャリア4を図
の左右方向に移動できる。19はエアシリンダであり、
キャリアを上下方向に昇降することができる。20は研
磨剤スラリ−供給管である。
【0024】座金の素材は、アルミニウム、ステンレス
が使用できる。座金の組み立てを容易とするため、図3
に示すように台形状の座金本体の外周に補強リング6
a,6bを取りつける構造としてもよい。また、中空軸
13と可撓性管8の間の空間に空気を供給し、該空気が
可撓性膜5eと座金本体との空間5dに供給されるよう
にしてもよい。
【0025】別態様の3次元方向揺動方式のキャリアの
構造を示す図7と図8において、ポリシリコンゲルシ−
ト5は厚みが3〜40mmが好ましい。図では表面全体
を可撓性膜5eで被覆されている例を示した。円筒状ヘ
ッド12の下端には環状フランジ21がビス14で固定
され、円筒状ヘッド12と環状フランジ21間には上方
に孔22aを設けた厚み0.5〜2mmの可撓性金属製
ドライブプレ−ト22が、その下面に厚み1〜4mmの
可撓性ゴム製ダイヤフラム23がビス14で締着されて
おり、円盤状のステンレス製取付板6はこのダイヤフラ
ム23下にネジで締着されている取付板15に接して設
けられ、取付板15の下面に設けられた環状の流体通路
15g,15g,15gと、取付板6の上端略中央に設
けられた凹部6eであって前記流体通路15gに通ずる
凹部6eを管8で減圧することにより取付板15にチャ
ックされる。取付板6下面には、ポリシリコンゲルシ−
ト5の密着性を生かし基板wを密着させるか、または、
純水で表面が洗浄され、ポリシリコンゲルシ−ト表面に
残っている薄い水膜の表面張力を生かして基板を密着さ
せる。
【0026】円筒状ヘッド12の内側空洞とドライブプ
レ−ト、ダイヤフラムとで加圧室12aが形成され、中
空軸13内側と減圧管8外側で形成される流体通路24
に供給された加圧空気は加圧室12aに入り、キャリア
4のポリシリコンゲルシ−ト5に取り付けられた基板を
研磨布に一定圧で押し付ける。
【0027】ドライブプレ−ト、ダイヤフラムの可撓性
と、ポリシリコンゲルシ−ト5の弾性を生かし、中空軸
13およびリテイナ−15aに固定されていないポリシ
リコンゲルシ−ト5に保持された基板は3次元方向に揺
動自在であり、研磨布3aの表面凹凸の変化に基板が追
従できる構造となっている。
【0028】基板を取り付けるキャリア4の構造は、基
板を取り付けるシ−トがポリシリコンゲルシ−トである
ことを除けば図9に示すバッキングフィルム方式構造の
キャリアであってもよいし、図10に示すキャリアの構
造であってもよい。これらの中でも、図3で示すエアア
シストバッキングフィルム方式か、図7で示すキャリア
が3次元方向に揺動可能であるバッキングフィルム方式
がより平坦性の優れるウエハを与えるので好ましい。
【0029】上記ポリシリコンゲルシ−トまたは可撓性
ポリシリコンゲルシ−ト成形体のゲルは、下記の物性を
有するポリシリコンゲルである。 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
1/10mmが30〜200、 伸び(JIS A−5758)が100〜1000
%、 厚みが1〜40mm、 圧縮永久歪み(JIS K−6301に準拠:75
%圧縮させて70℃で22時間保持させた後、圧縮を解
放し23℃の恒温室室で30分経過後の残留歪み)が1
〜8%のものである。
【0030】このポリシリコンゲルシ−トまたは可撓性
ポリシリコンゲルシ−ト成形体は、比重が0.8〜1.
2の非発泡ポリシリコンゲルシ−トよりなる基板を保持
する面を形成する表面層と、これを裏打ちする比重が
0.1〜0.4の発泡ポリシリコンゲルシ−ト支持層の
積層構造体であり、非発泡ポリシリコンゲルシ−ト表面
層と発泡ポリシリコンゲルシ−ト支持層の厚み比は、
1:0.5〜19である積層物であってもよい。
【0031】前記積層構造のポリシリコンゲルシ−トに
おいて、非発泡ポリシリコンゲルシ−ト表面層は、下記
の物性を有し、 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
1/10mm)が30〜200、好ましくは30〜1
00、 伸び(JIS A−5758)が100〜800
%、 厚みが1〜38mm、好ましくは3〜20mm、 圧縮永久歪み(JIS K−6301に準拠:75
%圧縮させて70℃で22時間保持させた後、圧縮を解
放し23℃の恒温室室で30分経過後の残留歪み)が1
〜8%、好ましくは1〜5%のものである。発泡ポリシ
リコンゲルシ−ト支持層は、下記の物性を有するものを
使用するのが好ましい。 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
1/10mm)が30〜200、 伸び(JIS A−5758)が200〜1000
%、 厚みが2〜39mm。
【0032】さらに、基板を取り付けるポリシリコンゲ
ルシ−トとして、表面または表裏面には、下記の物性の
可撓性ゴム膜または熱可塑性樹脂膜で被覆されているも
のを用いてもよい。 硬度(JIS K−6301)が10〜100、 伸び(JIS K−6301)が100〜1000
% 厚みが0.008〜0.3mm。
【0033】更に、この可撓性膜および/またはポリシ
リコンゲルシ−トは導電性充填剤を1〜15重量%含有
し、表面固有抵抗値を1x1013Ω/□以下として、ゴ
ミの付着や研磨屑の付着を防止することができる。この
ポリシリコンゲルシ−ト及び/または可撓性膜に含有さ
せる導電性充填剤として、揮発分含有量が2重量%以
下、表面積が800〜2000m2、ジブチルフタレ−
ト吸収量が200〜600ml/100g、平均粒度が
10〜50nmの物性を示すケッチエンブラックを用い
ると、可撓性、針入度が向上し、基板が受けた圧力の分
散性が向上するとともに、ゴミや研磨屑の付着が防止さ
れる。
【0034】ポリシリコンゲルは、次式(1)で示され
る原液たるジオルガノポリシロキサン(以下「A成分」
という。)と、 R・R1 2SiO−(R2 2SiO)mSiR1 2・R (1) [式中、Rはアルケニル基であり;R1は脂肪族不飽和
結合を有しない一価の炭化水素基であり;R2は一価の
脂肪族炭化水素基であって、そのうちの少なくとも50
モル%はメチル基であり、アルケニル基を有するときは
その含有率は10モル%以下であり;mはA液の25℃
における粘度が100〜100,000cStとなる数
である。]と、架橋剤である25℃における粘度が50
00cSt以下であり、1分子中に少なくとも2個のS
i原子に直接結合した水素原子を有するオルガノハイド
ロジエンポリシロキサン(B成分)とからなり、かつ、
B成分のSi原紙に直接結合している水素原子の合計量
に対するA成分中に含まれるアルケニル基の合計量の比
が、0.1〜0.2になるように調整された混合物を硬
化させることにより得られる。
【0035】硬化は、触媒の存在下にA成分の分子両末
端にあるアルケニル基(R)がB成分中のSiに結合し
た水素原子と架橋反応して網目状の構造物を形成(ゲル
化)することにより得られる。
【0036】式(1)のA成分中のR1としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基のようなアルキル基や、フ
ェニル基、フロロアルキル基が挙げられ、R2としては
メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基のような
アルキル基またはビニル基が挙げられる。
【0037】B成分としては、オルガノハイドロジエン
ポリシロキサン、ジオルガノシロキサンとオルガノハイ
ドロジエンポリシロキサンとの共重合体、テトラオルガ
ノテトラハイドロジエンシクロテトラシロキサンなどが
挙げられる。触媒としては、白金、塩化白金酸、酸化白
金、白金とオレフィンとの錯塩、白金アルコラ−トなど
が挙げられる。
【0038】上記A成分、B成分、触媒のほかに必要に
より導電性充填剤、シリコンオイル、中空粒子、硬化遅
延剤、難燃剤などが配合される。導電性充填剤として
は、金属粉、酸化金属粉、ファ−ネスブラック、チャン
ネルブラック、ケッチエンブラック等があげられるが、
特にケッチエンブラックが好ましい。シリコンオイルは
ゲルシ−トの硬さ調整の目的でA成分とB成分の和の4
0重量%以下の量、好ましくは3〜20重量%用いる。
シリコンオイルは、ジメチルシロキサンを主骨格とし、
さまざまの官能基を側鎖または主鎖末端に導入したもの
で、ジメチルシリコンオイル、メチルフェニルシリコン
オイル、アミノ変性シリコンオイル、エポキシ変性シリ
コンオイルなどが使用できる。
【0039】ゲルシ−トを軽量(発泡)するために用い
る中空粒子としては、日本フィライト社のエクスパンセ
ル(商品名)、シラスバル−ン、日本軽金属社のアルミ
ナバル−ン(商品名)、小野田セメント社のマイクロセ
ルズ(商品名)、旭化成社のセルモア(商品名)、旭硝
子社のQ−CEL(商品名)が利用できる。
【0040】ポリシリコンゲルシ−トは、ポリ塩化ビニ
ル、PET、PTEFなどの剥離フィルム上にゲル形成
用原液(A成分、B成分、触媒、必要により導電性充填
剤、中空粒子などを配合)を流延させ、これを硬化させ
ることにより製造される(特開平7−3165号、同1
0−189838号)。
【0041】また、積層構造のポリシリコンゲルシ−ト
は、ポリ塩化ビニル、PET、PTEFなどの剥離フィ
ルム上にゲル形成用原液(A成分、B成分、触媒、必要
によりシリコンオイル、導電性充填剤などを配合)を流
延させ、これを半硬化または完全硬化させた後、この硬
化物表面に発泡体ゲル形成用原液(A成分、B成分、触
媒、中空粒子または発泡剤、必要によりシリコンオイ
ル、導電性充填剤などを配合)を流延させ、これを完全
硬化させることにより製造される(特開平7−3280
50号、同10−189838号)。剥離フィルムの代
わりに金型を用いてもよい。また、発泡体ゲル形成用原
液として可溶性粒体を分散させたシリコンゲル原液を用
い、これを加熱、硬化してから可溶性粒体を溶解させて
ポリシリコンゲル発泡シ−トまたは成形体を形成させて
もよい(特開平4−119840号、同5−32564
7号、同6−63967号)。
【0042】さらに、ポリシリコンゲルシ−トとして、
市販品を利用できる。例えば、株式会社シ−ゲルよりα
GELシ−ト(比重 0.97、硬さ 160、伸び
170%、圧縮永久歪 3.3%)、θ−5GELシ−
ト(比重 1.02、硬さ55、伸び 718%、圧縮
永久歪 5.2%)の商品名で、東レ・ダウコ−ニング
・シリコ−ン株式会社より硬さ30〜80のものがTO
UGH−3、TOUGH−5、TOUGH−6の商品名
で入手できる。
【0043】シリコンオイルを配合する場合、得られる
ゲル体は硬さが高くなるにつれて粘着性は増加する傾向
にあるが、充填剤を配合したり、A成分、B成分の原料
の種類の選択、シリコンオイルの添加量の制限により硬
さの値が大きくてもべたつかない程度の密着性を有する
ポリシリコンゲルシ−ト(非発泡体、発泡体)を製造す
ることができる。
【0044】市販品のポリシリコンゲルシ−トの表面粘
着性が高く、べとつく製品を利用する場合は、取り扱い
を容易とするためポリシリコンゲルシ−トの表面または
表裏面を厚み0.008〜0.3mm、硬さ10〜10
0の可撓性ゴム膜または熱可塑性樹脂膜5eで被覆して
用いる(図7参照)。前記可撓性膜5eの素材は、ゴム
物質、熱可塑性樹脂、ゴム物質と熱可塑性樹脂の混合物
が挙げられる。
【0045】ゴム物質としては、ブチルゴム、クロロプ
レンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、スチレン・ブ
タジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、クロル化ス
チレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、
スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム
の水素添加物、クロル化スチレン・ブタジエン・スチレ
ンブロック共重合体ゴムの水素添加物、スチレン・イソ
プレン・スチレンブロック共重合体ゴム、クロル化スチ
レン・イソプレン・スチレンブロック共重合体ゴム、ス
チレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体ゴムの
水素添加物、クロル化スチレン・イソプレン・スチレン
ブロック共重合体ゴムの水素添加物、エチレン・プロピ
レン共重合体ゴムおよびエチレン・プロピレン・エチリ
デンノルボルネン共重合体ゴムが挙げられる。これらは
架橋されていてもよい。
【0046】熱可塑性樹脂としては、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、低密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエチ
レン、軟質ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、クロ
ロ・スルホン化ポリエチレン、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン・アクリル酸エチル共重合体、ポリブテン等が挙げら
れる。混合物の場合、ゴム物質は両者中の10〜97重
量%、好ましくは30〜85重量%、熱可塑性樹脂は9
0〜3重量%、好ましくは70〜15重量%の割合で用
いられる。
【0047】可撓性膜5eの物性としては、硬さが10
〜100、好ましくは35〜80、引張強度が30〜2
00kgf/cm2、好ましくは50〜150kgf/
cm2、引張伸度が50〜1000%、200〜800
%、厚み 0.008〜0.3mm、好ましくは、0.
01〜0.03mmである。ポリシリコンゲルシ−ト5
および可撓性膜5eは、導電性充填剤を1〜15重量
%、好ましくは3〜10重量%含有していて、可撓性膜
の表面固有抵抗値(ベックマン・インダストリアル社:
Beckman Industrial)のデジタル・
マルチメ−タ−表面固有抵抗測定機器 4410型で測
定)が1x10 13Ω/□以下、好ましくは5x1012
1x109Ω/□とすることにより、可撓性膜への不純
物の付着が防止される。特に、導電性充填剤として、カ
−ボンブラックを用いたときは可撓性膜、ポリシリコン
ゲルシ−トの伸びが向上し、かつ、座金へのフィット性
も向上する。
【0048】カ−ボンブラックとしては、ファ−ネスグ
ラック、チャンネルブラックなどの導電性フィラ−も使
用できるが、揮発分含有量が2重量%以下、表面積が8
00〜2000m2、ジブチルフタレ−ト吸収量が20
0〜600ml/100g、平均粒度が10〜50nm
のケッチエンブラックと呼ばれる粒子が導電性に優れ、
ゴム物質、樹脂への分散性に優れ、可撓性をより向上さ
せるので好ましい。かかるカ−ボンブラックは、独国の
デグッサ(Degussa)社よりPRINTEX X
Eの商品名で、三菱化学株式会社よりケッチエンブラッ
クの商品名で入手できる。
【0049】プラテンの回転数は、10〜300rp
m、キャリア4の回転数は20〜1000rpm、キャ
リア4に保持された基板が研磨布に当てられる圧力は
0.05〜1kg/cm2である。研磨剤スラリ−とし
ては、コロイダルシリカ、酸化セリウム、アルミナ、ベ
−マイト、二酸化マンガンなどの砥粒を純水に分散した
スラリ−が用いられる。必要によりスラリ−には界面活
性剤、キレ−ト剤が配合される。研磨剤スラリ−は50
〜1500cc/分の割合で研磨布面に供給される。
【0050】図1または図3に示す研磨装置を用いて基
板を研磨するには、プレポジション位置に置かれた基板
の上方より基板のキャリアを基板に押し付け、ついで気
体減圧管を吸引してキャリア4のポリシリコンゲルシ−
ト(可撓性膜5)を減圧して座金6に密着させることに
より可撓性膜と基板表面間に負圧を生じさせて基板wを
可撓性膜に保持させ、ついで基板を固着するキャリアを
プラテン上方に移動させた後、下降させて回転する駆動
軸に軸承されたプラテンに貼付されている研磨布表面に
基板wを押し当て、気体減圧管を閉じ、気体供給管を開
いて加圧気体を可撓性膜と座金底部間の空間に供給し、
基板と研磨布を擦動させて基板の表面を研磨する。
【0051】基板を研磨する際、研磨布3a表面の不規
則なウネリにより圧変化を基板は受けるが、基板裏面の
ポリシリコンゲルシ−ト膜5によりその圧力は分散さ
れ、かつ、ポリシリコンゲルシ−ト膜5と座金6間の空
間に存在する加圧気体により基板裏面の各部分にかかる
圧力はパスカルの原理通り均一な圧力となるので、研磨
された基板の表面平坦性は焦点度 0.15μm以下の
要望を満たすのに充分である。
【0052】研磨終了後は、加圧気体の供給を止め、キ
ャリア4を研磨布3aより若干上昇させ、再び管8内に
加圧空気を供給すれば研磨された基板wはキャリアより
剥がれる。ついで、加圧空気を止め、ポリシリコンゲル
シ−ト膜5面に純水を吹き付け洗浄する。
【0053】基板のポリシリコンゲルシ−ト膜5面への
保持は、この純水の薄い膜の表面張力を利用して、基板
wを純水の薄膜を有しているポリシリコンゲルシ−ト膜
5面に押し付けることにより可能である。また、座金6
の底部と可撓性膜5(ポリシリコンゲルシ−ト膜)で形
成される機密性の高い空間を減圧することにより基板と
可撓性膜間が負圧となり、基板が可撓性膜5に保持され
る。また、座金の底部と可撓性膜で形成される機密性の
高い空間に圧力気体を供給することにより可撓性膜は膨
張し、風船のような加圧室を形成するので、プラテンの
研磨布の表面状態に応じた均一な圧力が基板に瞬時に伝
達され、表面平坦性に優れた基板が得られる。
【0054】図7、図8に示す研磨装置においては、キ
ャリアが3次元方向に揺動され、かつ、ポリシリコンゲ
ルシ−トのエネルギ−吸収性が優れることからプラテン
の研磨布の表面状態に基板が追従し、表面平坦性に優れ
た基板が得られる。
【0055】
【発明の効果】本発明によると、基板のキャリアへの取
り付けが容易であり、表面平坦性に優れる基板が得られ
る。また、導電性を備えたポリシリコンゲルシ−ト5、
可撓性膜5eを用いることによりキャリアへの研磨屑、
不純物などの付着が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基板キャリアの一部を切り欠いた斜視図で
ある。
【図2】 研磨装置の平面図である。
【図3】 キャリアの断面図である。
【図4】 キャリアの底面図である。
【図5】 キャリアの上面図である。
【図6】 可撓性膜の一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図7】 別の方式のキャリアを示す断面図である。
【図8】 図7のキャリアの一部を切り欠いた斜視図
である。
【図9】 従来の基板キャリア方式を示す断面図であ
る。
【図10】 公知の研磨装置を示す一部を切り欠いた
断面図である。
【符号の説明】
1 研磨装置 w 基板 2 回転軸 3 プラテン 3a 研磨布 4 キャリア 5 ポリシリコンゲルシ−ト 5e 可撓性膜 6 座金 8 可撓性管 11a 加圧気体供給管 11b 減圧管 13 中空軸 24 加圧気体流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 622 C08J 9/32 CFH // C08J 9/32 CFH C08L 101/00 C08L 83:04 Fターム(参考) 3C058 AA07 AA09 AA12 AB04 AC04 BA05 CA01 CB01 CB04 CB10 DA17 4F006 AA42 AB05 AB13 AB14 AB18 AB23 BA11 BA12 4F074 AA90 BA84 CB61 CB62 CB83 DA08 DA09 DA56 DA59 4J002 AC091 BB031 BB061 BB071 BB151 BB181 BD031 BP011 CK021 DA036 DA066 DE046 FD016 FD116

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する駆動軸に軸承されたプラテンに
    貼付されている研磨布表面に、キャリアに保持された基
    板を研磨布上方より押し当てて基板と研磨布を摺動させ
    て基板の表面を研磨する装置であって、 前記基板を保持するキャリアは、中空軸に軸承された円
    筒状ヘッド下端に固定された円盤状の取付板に下記の物
    性を有するポリシリコンゲルシ−トが取り付けられたも
    のであることを特徴とする研磨装置。 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
    1/10mmが30〜200、 伸び(JIS A−5758)が100〜1000
    %、 厚みが1〜40mm、 圧縮永久歪み(JIS K−6301に準拠:75
    %圧縮させて70℃で22時間保持させた後、圧縮を解
    放し23℃の恒温室室で30分経過後の残留歪み)が1
    〜8%のもの。
  2. 【請求項2】 ポリシリコンゲルシ−トの体積抵抗率
    (JIS C−2123)は、1x1013Ω・cm以下
    であることを特徴とする、請求項1に記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 ポリシリコンゲルシ−トは、比重が0.
    8〜1.2の非発泡ポリシリコンゲルシ−トよりなる基
    板を保持する面を形成する表面層と、これを裏打ちする
    比重が0.1〜0.4の発泡ポリシリコンゲルシ−ト支
    持層の積層構造体であることを特徴とする、請求項1に
    記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】 ポリシリコンゲルシ−トの表面または表
    裏面には、下記の物性の可撓性ゴム膜または熱可塑性樹
    脂膜で被覆されていることを特徴とする、請求項1、2
    または3のいずれかに記載の研磨装置。 硬度(JIS K−6301)が10〜100、 伸び(JIS K−6301)が100〜1000
    % 厚みが0.008〜0.3mm。
  5. 【請求項5】 ゴム物質は、ブチルゴム、クロロプレン
    ゴム、ウレタンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレン
    ブロック共重合体ゴム、クロル化スチレン・ブタジエン
    ・スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・ブタジエ
    ン・スチレンブロック共重合体ゴムの水素添加物、クロ
    ル化スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体
    ゴムの水素添加物、スチレン・イソプレン・スチレンブ
    ロック共重合体ゴム、クロル化スチレン・イソプレン・
    スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・イソプレン
    ・スチレンブロック共重合体ゴムの水素添加物、クロル
    化スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体ゴ
    ムの水素添加物、エチレン・プロピレン共重合体ゴムお
    よびエチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共
    重合体ゴムより選ばれたものであり、熱可塑性樹脂は、
    エチレン・酢酸ビニル共重合体、クロロ・スルホン化エ
    チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
    重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレ
    ン・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル
    酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸ブチル共重合
    体、低密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエチレンおよび
    軟質ポリ塩化ビニルより選ばれたものであり、請求項4
    に記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】 可撓性膜は導電性充填剤を1〜15重量
    %含有し、可撓性膜の表面固有抵抗値は1x1013Ω/
    □以下であることを特徴とする、請求項4に記載の研磨
    装置。
  7. 【請求項7】 導電性充填剤が、揮発分含有量が2重量
    %以下、表面積が800〜2000m2、ジブチルフタ
    レ−ト吸収量が200〜600ml/100g、平均粒
    度が10〜50nmの物性を示すケッチエンブラックで
    あることを特徴とする、請求項6に記載の研磨装置。
  8. 【請求項8】 非発泡ポリシリコンゲルシ−ト表面層
    は、下記の物性を有し、 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
    1/10mm)が30〜200、 伸び(JIS A−5758)が100〜800
    %、 厚みが1〜38mm、 発泡ポリシリコンゲルシ−ト支持層は、下記の物性を有
    するものであることを特徴とする、請求項3に記載の研
    磨装置。 硬度(JIS K−2207:50g荷重の針入度
    1/10mm)が30〜200、 伸び(JIS A−5758)が200〜1000
    %、 厚みが2〜39mm。
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