JP2000296103A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000296103A
JP2000296103A JP11105231A JP10523199A JP2000296103A JP 2000296103 A JP2000296103 A JP 2000296103A JP 11105231 A JP11105231 A JP 11105231A JP 10523199 A JP10523199 A JP 10523199A JP 2000296103 A JP2000296103 A JP 2000296103A
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endoscope
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rings
tube
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JP11105231A
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English (en)
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Kiyoshi Miyake
清士 三宅
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、節輪の摩耗を極力防止し、かつ組立
性の良好な湾曲管を提示することを目的とする。 【解決手段】本発明は、互いに揺動自在な節輪36を直
列に積み重ねて配し、直列に配した節輪36相互を当接
させて繋ぐ構成とした節輪群37を骨格とする部分を有
した挿入部3を備えた内視鏡1において、上記節輪群3
7における互いに隣接する節輪36の間に節輪同志の摺
動による摩耗を防止する摩耗防止用緩衝体45を設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、節輪群を骨格とし
た湾曲部や可撓部を有する挿入部を備えた内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は工業用分野におけるボイ
ラー、化学プラント類等の管内状況を観察するために使
用したり、管内表面の付着物を採取して検査する等の保
守面にも利用したりしている(工業用内視鏡)。また、
医療用分野においては、胃や腸等の体腔内に挿入し、体
腔内組織表面の観察や、鉗子等により病片の採取、処理
等の診断や処置に利用される(医療用内視鏡)。
【0003】ところで、従来の内視鏡挿入部における湾
曲管は実開昭51−141088号公報において示され
る如く、複数の節輪を軸方向へ、一列に並べて隣接する
節輪同志を関節軸にて軸支した節輪群を骨格としてい
た。しかし、このような節輪群の構成であると、隣接す
る節輪同志が滑らかに回動するように、その隣り合った
節輪の間に適度なクリアランスを持たせて関節軸を取り
付けることが非常に難しく、この作業にはかなりの熟練
を要する。
【0004】その対策として、特開平4−170929
号公報では、湾曲管の組立性を良くするために関節軸を
廃止し、節輪を直列に当接させて繋ぐ構成とした湾曲管
が提案されている。このような湾曲管では隣り合う節輪
がお互いに当接しており、この当接部分を支点として、
各節輪が揺動する。
【0005】ところで、一般に、湾曲部を湾曲させる際
には以下の手順を踏むこととなる。湾曲させるべく、挿
入部内に挿通して操作ワイヤを配置し、湾曲部を湾曲し
たい側に位置する操作ワイヤを手元側の操作手段によっ
て牽引すると、その操作ワイヤの牽引動作に連動して先
端側の節輪が牽引される。このとき、湾曲部には牽引し
た向きへの回転モーメントが発生し、各節輪が隣接する
節輪同志が当接する部分を支点として回動し、各節輪の
回動の組み合せによって、湾曲部は全体的に湾曲する。
通常、操作ワイヤを牽引したときの回転モーメントは、
基端側程大きくなる。従って、湾曲部は基端側から湾曲
動作が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように隣接する節
輪同志を当接させて構成する湾曲部では、節輪同志が当
接している部位に湾曲動作ごとに摺動、摩擦が加わるこ
ととなる。その結果、この接合部分にて、節輪が摩耗
し、初期の形状に比べ、形状が変化する可能性が大き
い。特に、当接する部分の頂部において摩耗が生じ易
い。本構成での湾曲部の動作は節輪の当接している部分
において滑らかに節輪が回動することが基本となるた
め、その当接部分に局所的な摩耗が生じたりするような
場合には湾曲性能が損なわれる。
【0007】また、摩耗により湾曲部が短くなれば、操
作ワイヤの長さが相対的に長くなることになり、操作ワ
イヤを牽引しても所望の湾曲角度が得られない、いわゆ
るアングルダウンという現象が起こる。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、節輪の摩耗を極力防止し、かつ組立性の良好な内視
鏡を提示することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、互い
に揺動自在な節輪を直列に積み重ねて配し、直列に配し
た節輪相互を当接させて繋ぐ構成とした節輪群を骨格と
する部分を有した挿入部を備えた内視鏡において、上記
節輪群における互いに隣接する節輪同志の摺動による摩
耗を防止する摩耗防止手段を設けたものである。
【0010】このような構成であれば、節輪の接合部の
摩耗を極力防止し、湾曲性能を確保すると共に、いわゆ
るアングルダウンという現象を防ぐ、耐久性の良い内視
鏡を提供することにある。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1乃至図8を
参照して、本発明の第1実施形態に係る内視鏡を説明す
る。
【0012】(構成)図1は内視鏡全体の外観を概略的
に示す斜視図である。この内視鏡1は操作部2に挿入部
3を連結してなり、挿入部3は先端側より順に先端部
4、湾曲部5、可撓部6と続き、使用部位に挿入される
ものである。操作部2には上記湾曲部5を湾曲する操作
を行うための操作ノブ7や、スイッチ8等が設けられて
いる。操作部2にはユニバーサルコード9が接続されて
いる。
【0013】上記ユニバーサルコード9の延出先端には
コネクタ11が接続されている。このコネクタ11には
後述するライトガイドの入射端を保持する接続管12が
突出して設けられている。上記コネクタ11を図示しな
い光源装置に接続することにより光源が発する照明光を
ライトガイドに入射させるようになっている。
【0014】さらに上記コネクタ11にはCCDケーブ
ル13が延出して設けられている。CCDケーブル13
の延出先端にはCCDコネクタ14が接続されている。
CCDコネクタ14は図示しない画像処理装置に接続さ
れる。
【0015】図2で示す如く、上記挿入部3の先端部4
は先端部本体21を有し、この先端部本体21は固体撮
像素子22、この固体撮像素子22に視野を結像させる
対物光学系23、照明光を伝達するライトガイド24等
を保持している。固体撮像素子22には付属回路25を
介して撮像ケーブル26が接続されている。ライトガイ
ド24及び撮像ケーブル26は、挿入部3、操作部2及
びユニバーサルコード9内を通じてコネクタ11に導か
れる。そして、ライトガイド24は接続管12に接続さ
れる。撮像ケーブル26はさらにCCDケーブル13内
を通じてCCDコネクタ14に導かれる。
【0016】上記先端部本体21には着脱式カバー30
が装着されている。この着脱式カバー30は視野範囲内
の観察像を上記対物光学系23へ伝達する観察窓31
と、上記ライトガイド24からの照明光を拡大出射する
照明窓32を有する。
【0017】次に、図2乃至図7を参照して、上記湾曲
部5の構成について説明する。湾曲部5は以下のように
形成されている。すなわち、環(駒)状に構成した複数
の節輪36を湾曲部5の軸方向に沿って一列に並べると
共に、隣接する節輪36同志を当接させて直列に積み上
げて節輪群37を構成し、この節輪群37を湾曲部5の
骨格とする。この節輪群37の外周には湾曲部網管38
を被嵌し、さらに、湾曲部網管38の外周に屈曲自在な
軟性のチューブ体39を被覆して構成されている。さら
に、湾曲部5の先端は先端部本体21に対して、後端は
可撓部6の後述する先端口金部54に対して接着や螺
子、半田や溶接あるいは圧入等の固定手段にて固定され
ている。
【0018】上記湾曲部5の構成について、さらに詳細
に説明すると、上記湾曲部5の節輪群37は上述したよ
うに、隣接する節輪36同志を突き当てて当接すること
により直列に積み上げて構成されるが、これらの節輪3
6の一つ一つは図4で示すような形状を有している。つ
まり、節輪36は板状の円環(リング)状の部材であ
り、この板状の円環を成す肉部41の部分は後述する隆
起部を除く全体が軸方向において厚さが等しい。つま
り、節輪36の軸方向の前後両端面は基本的に平坦であ
る。また、肉部41の部分にはその円環の円周を約4等
分した位置、すなわち約90度ずつ移る各位置において
アングルワイヤ42を個別的に挿通するための計4個の
孔部43が節輪36の軸方向に貫通して設けられてい
る。
【0019】この計4個の孔部43のうちで、対角状に
互いに向き合う一対の孔部43が2組あり、このうちの
一組についての一対の孔部43のものの周辺は図4で示
すように、断面が円弧面状に隆起した隆起部44を成し
ている。隆起部44は節輪36の一端面にのみ形成され
ている。
【0020】そして、複数の節輪36を配列させる場
合、その隆起部44が、隣接する節輪36に対して90
度回転した位置に順次ずれるように交互に配し、節輪群
37を構成する。さらに、図5で示すように、隣接する
各節輪36の間には図6で示すような筒状の緩衝体45
をそれぞれ介在しており、その緩衝体45の中を上記ア
ングルワイヤ42が通る。このように各節輪36はその
隆起部44が筒状の緩衝体45を介して隣りの節輪36
に当て付ける。このように各節輪36の当接部間には緩
衝体45が配置される。そして、この緩衝体45によっ
て、隣接する節輪36同志の摺動による摩耗を防止する
摩耗防止手段を構成する。
【0021】ここで、上記各節輪36は例えばステンレ
ス鋼材であるSUS303やSUS304等にて切削加
工にて形成して作られる。また、各節輪36をメタル−
インジェクション−モールド製法により成形してもよ
い。この後者の製法に当たっては同様にステンレス鋼材
であるSUS303、SUS304、SUS316、S
US630等の粉体を用いるとよい。
【0022】一方、緩衝体45の材質は、上記節輪45
よりも軟質で表面が円滑な樹脂材にて形成すればよく、
例えば、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコンゴム等に
て成形する。
【0023】尚、フッ素樹脂としては、PTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PFA
(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニ
ールエーテル共重合体)や、フッ素ゴムであってもよ
い。
【0024】上記可撓部6は以下の如く形成されている
(図2参照)。まず、断面形状が矩形の板状材を螺旋状
にして骨格となる螺旋管51を構成し、この螺旋管51
の外周に可撓管網管52を外装し、さらに、その可撓管
網管52の外周に樹脂層53を形成する。可撓部6の先
端は口金部54を介して湾曲部5の後端に連結されてい
る。
【0025】上記挿入部3の外周にはその先端部4から
湾曲部5及び可撓部6にかけて、上記湾曲部網管38、
可撓管網管52と略同様の構成で、金属素線を筒状に編
んだ外側網管55が被覆されている。この外側網管55
は上記先端部本体21及び上記口金部54に固定されて
いる。
【0026】また、上記挿入部3内には手元側の操作部
2に設けられる湾曲操作機構に連結され、上記操作ノブ
7によって牽引操作されるアングルワイヤ42が挿通さ
れ、このアングルワイヤ42の先端は上記湾曲部5にお
ける最先端の節輪36または先端部4の先端部本体21
に接続されている。そして、操作ノブ7を操作してアン
グルワイヤ42を牽引することにより牽引する側に湾曲
部5を湾曲させることができる。このアングルワイヤ4
2は可撓部6内では整列保持すべく、別々のコイルシー
ス57に内挿されている。これらのコイルシース57は
前述した意図以外にもライトガイド24等の他の内蔵物
を破損させないという目的でも配されている。
【0027】尚、このコイルシース57は先端が口金部
54に対して、接着、半田、螺子止め等のいずれかの手
段にて固定されている。さらに、他端側は操作部2近傍
または可撓部6の手元側端部近傍において上記同様の方
法または嵌合部材への嵌合にて固定されている。
【0028】(作用)上記湾曲部5を湾曲すべく、手元
側の操作ノブ7を操作し、アングルワイヤ42を牽引す
ると、そのアングルワイヤ42によって先端側の節輪3
6もしくは先端部本体21が引っ張られる。この結果、
アングルワイヤ42を引張った方向へ回転モーメントが
発生し、例えば、図7で示すように、節輪36と緩衝体
45の当接部分を支点にして各節輪36が回動する。こ
のような各節輪36についての回動が組み合わせられる
ことによって、湾曲部5の全体が図7で示すような湾曲
を示す。
【0029】この場合、アングルワイヤ42を牽引した
場合、通常、回転モーメントが最も大きく作用する部位
は湾曲部5の基端側であり、その結果、湾曲部5の湾曲
動作は基端側から開始する。このようにして、湾曲部5
の湾曲動作が行われるが、その際、緩衝体45により節
輪36同志は直接に摺動せず、節輪36の間に介在して
いる緩衝体45との間での摺動となる。硬質部材同志の
摺動では両者に摩擦、摩耗が生じるが、ここでは、緩衝
体45を介在しており、その緩衝体45が軟質であるた
め、節輪36の摩耗を防ぎ、節輪36の摺接部の消耗を
防ぐ。また、緩衝体45は節輪36を保護すると共に、
それ自身、節輪36間のクッションの役目を果たす。
【0030】特に、上記緩衝体45がフッ素樹脂であれ
ば、摺接表面の摩擦係数が小さくなるために、緩衝体4
5を支点とした節輪36の回動が滑らかになり、摩耗は
少なく、かつ耐摩耗性に優れた節輪群37を構成すると
いう特性がある。
【0031】(効果)以上の如く、当接する部分に滑り
性が良好で表面が円滑な樹脂材からなる緩衝体45を介
在させるため、節輪群37が湾曲する際、金属同志が摺
動する部分がない。従って、節輪36同志が直接に摺動
することがなくなり、節輪36の隆起部44やこれを受
ける節輪36自体が摩耗してしまうということがない。
その結果、節輪36同志の摺動により、隆起部44の一
部が局所的に摩耗を起し、隆起部44の円弧面での円滑
な動作を妨げることがなく、さらに節輪45が摩耗する
ことで、湾曲部5自体の長さが短縮して、アングルダウ
ンが生じてしまうといった不具合を回避できる。
【0032】尚、本実施形態において、上記節輪36の
材質としては、金属であれば、ステンレス鋼材を問わ
ず、真鍮、アルミ合金であってもよい。その場合、磁性
を有しないために、非磁性の環境下で使用可能な内視鏡
の湾曲部5を形成することができる。
【0033】また、上記節輪36は金属でなくとも、ポ
リサルホン、ポリカーボネート、PMMA、変性PP
O、PPS等の樹脂による成形品であってもよい。この
場合には金属材で作る場合に比べ、より安価に製造でき
るという効果がある。
【0034】さらに、上記緩衝体45は本実施形態で示
したような筒状の形状ではなく、球状、円盤状であって
も問題はない。
【0035】尚、本実施形態で、隆起部44がなくと
も、緩衝体45のみを支点として節輪36が回動するよ
うにしてもよい。
【0036】さらに、緩衝体45は図8で示すように、
リング円板状に形成して節輪36に対して同軸的に配置
して節輪45の間に介在させると共に、4本のアングル
ワイヤ42を用い、その緩衝体45に各アングルワイヤ
42を4本共、挿通させるようにした形状のものであっ
てもよい。
【0037】[第2実施形態]図9乃至図13を参照し
て、本発明の第2実施形態に係る内視鏡を説明する。た
だし、前述した第1実施形態と同様のものについては、
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0038】(構成)図9は本実施形態の内視鏡におけ
る挿入部3の縦断面図である。図11は挿入部3の湾曲
部5に組み込まれる節輪群37に使用される節輪61を
示す。この節輪61は、前述した第1実施形態のものと
同様に円環状の板部材からなる肉部41と隆起部44が
形成されるが、その隆起部44は節輪61の一端面に形
成されると共に、その隆起部44の頂部には表面潤滑
性、耐摩耗性に富むフッ素系コート剤をコーティングし
た潤滑部62が設けられている。そして、図12で示す
如く、隆起部44の頂部にある潤滑部62が、隣りの節
輪61の前端面65の表面に当接し、これにより隣接す
る節輪61同志の摺動による摩耗を防止する。これによ
って摩耗防止手段を構成する。
【0039】尚、この第2実施形態では前述した第1実
施形態のものとは異なり、節輪61間に別部材の緩衝体
を介在させるものではない。
【0040】ここで、上記潤滑部62の表面は金属面よ
りも摩擦係数が小さいという特性を示す。例えば以下の
コート剤を使用した場合の動摩擦係数は0.07〜0.
10であり、その静摩擦係数は、0.12である。
【0041】また、上記コート剤としては、主成分がP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニールエーテル共重合体)のいずれのものか
ら成るものとする。
【0042】(作用)図13で示すように、隣接する節
輪61は、隆起部44の頂部を支点として各々の節輪6
1が回動し、湾曲部5の湾曲動作となる。この支点とな
る部分の一方、すなわち隆起部44の頂部には、潤滑部
62が形成されているため、実質的に潤滑部62と隣り
の節輪61の前端面65との間の摺動となる。この潤滑
部62は潤滑性に優れており、支点において節輪61同
志を円滑に回動させる。また、潤滑部62の動摩擦係数
が小さため、僅かなモーメントが節輪群61に加わって
も直ちに回動し、湾曲操作に対する反応が速く、湾曲部
5を素早く湾曲させることができる。また、静摩擦係数
も小さいことで、摺動部分の静摩擦力が小さく、湾曲部
5の節輪61の回動始動が素早く、湾曲操作に対して素
早く始動する。
【0043】(効果)節輪61における隆起部44の頂
部に潤滑部62を設けることで、節輪61同志が円滑に
回動し、滑らかな湾曲動作が行えることに加え、摺動部
分の円滑性が向上したことによる摺動負荷が軽減され、
節輪61の頂部と隣りの節輪61の端面との摩耗を軽減
できる。
【0044】その結果、節輪61同志の摺動により、隆
起部44の一部が局所的に摩耗を起し、その隆起部44
の円弧面での円滑な動作を妨げることがなく、さらに節
輪61が摩耗することで、湾曲部5自体の長さが短縮
し、アングルダウンが生じてしまうといった不具合を回
避できる。
【0045】また、節輪61間に別部材の緩衝体を介在
させないので、分離した部品点数が少なくなり、節輪群
37の組立性が良好である。
【0046】尚、本実施形態における潤滑部63は潤滑
性に富んだPTFEを含有したNiメッキや、耐摩耗に
富んだ硬質クロムメッキ、ニッケルメッキ、ニッケルク
ロムメッキでも、アルミニウム製の節輪61に対しての
アルマイト処理であってもよく、これらによっても上記
効果と同様の効果が得られる。
【0047】また、本実施形態中における潤滑部62を
隆起部44の頂部のみだけではなく、頂部と、これが当
接する隣りの節輪61の端面、あるいは節輪61の全表
面に設けても何ら問題はなく、節輪61全体にコーティ
ングした場合にはマスク部を設ける必要が無く、効率的
に安価にコーティング処理ができる。
【0048】尚、前述した各実施形態のものでは、節輪
の後端面に隆起部を形成したが、節輪の前端面に形成す
るようにしても良い。また、節輪の後端面と前端面の両
方に隆起部を形成し、その隆起部の頂部同志を突き当て
るようにしても良い。
【0049】[第3実施形態]図14及び図15を参照
して本発明の第3実施形態に係る内視鏡を説明する。た
だし、前述した各実施形態と同様のものについては、同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0050】(構成)本実施形態の挿入部3における可
撓部6は図14で示す如く、樹脂にて蓮根状に一体成形
したマルチルーメンチューブによって形成し、この可撓
部6の各ルーメンはその樹脂層74内に一体に形成され
ていて、上記ライトガイド24を挿通するためのライト
ガイド案内管71、上記撮像ケーブル26を挿通するた
めの撮像ケーブル案内管72、アングルワイヤ42を挿
通するためのアングルワイヤ案内管73として用いられ
る。これらライトガイド案内管71、撮像ケーブル案内
管72、アングルワイヤ案内管73は、いずれも可撓部
6の軸方向に沿って平行に、それ自身旋回することな
く、整列されている。
【0051】尚、図14で示すように、ここでのアング
ルワイヤ案内管73は4本の場合を示しているが、2本
の場合であっても良い。しかし、4本であれば、内視鏡
1の先端部4を、上、下、右、左の4方向に湾曲させる
ことができる。また、2本であれば、上下、左右の組み
合せの2方向にて湾曲させることができる。
【0052】さらに、ライトガイド案内管71、撮像ケ
ーブル案内管72の内面にはライトガイド案内管71、
撮像ケーブル案内管72を形成する材料よりも軟質であ
る軟質層75が設けられている。上記軟質層75はライ
トガイド案内管71、撮像ケーブル案内管72の内壁を
形成する樹脂層74から内蔵物を保護するためのもので
ある。この軟質層75は樹脂層74を成形する際、異な
る樹脂にて同時に射出し成形するものとする。ここで、
樹脂層74はポリエチレンを使用し、軟質層75はポリ
ウレタンを使用する。
【0053】(作用)一般に、内視鏡1の挿入部3にお
ける可撓部6は使用時に常に蛇行や、ループといった様
々な形状に成り、その結果、内蔵物には負荷がかかるも
のである。例えば、図15(a)で示す如く、可撓部6
が蛇行した場合において、上記軟質層75がないときに
は、図15(b)で示す如く、内蔵物のライトガイド2
4や撮像ケーブル26が、樹脂層74の壁面から圧力を
受け、その内蔵物が、同図15(b)中Aで示す如く座
屈することがあるが、上記軟質層75を設けた場合には
図15(c)で示す如く、その軟質層75がクッション
となり、ライトガイド24や撮像ケーブル26は緩やか
な円弧を描き、それらを柔軟に受け止め保持し、その内
蔵物を保護する。このため、可撓部6に蛇行等があって
も、ライトガイド24や撮像ケーブル26の内蔵物が急
激に曲がって屈曲するようなことがなく、内蔵物の座屈
を防ぐことができる。
【0054】(効果)以上の如く、ライトガイド案内管
71、撮像ケーブル案内管72の内面に軟質層75を設
けることで、そのライトガイド案内管71や撮像ケーブ
ル案内管72内に挿入する内蔵物であるライトガイド2
4や撮像ケーブル26の損傷を防ぎ、その使用耐性をア
ップさせることができる。また、内視鏡1自体の耐性を
向上させると共に、従来の可撓部6では1つの空間にラ
イトガイド24や撮像ケーブル26、コイルシース57
等、複数の内蔵物を挿入する際、内蔵物が互いにからま
ないように熟練した技術が必要であったが、本実施形態
のものでは各内蔵物に対してそれぞれ1つの案内管が対
応しているため、可撓部6に対する内蔵物の挿通が容易
になる。
【0055】さらに、上記樹脂層74にて不要な隙間が
ないように充填されているため、可撓部6は潰れに対し
ての強度が増す。
【0056】尚、樹脂層74は可撓部6の反発弾性を考
慮した場合、ポリエステルが適しているが、反発性を考
慮しなくて良い場合には、ポリエチレン、ポリウレタン
であってもよい。樹脂層74、軟質層75がポリウレタ
ンである場合、軟質層75を硬度が小さいグレードを選
択することで、上記効果が得られる。また、ポリウレタ
ンにポリエステルを混合させ、反発弾性を向上させても
良い。その場合、可撓部5の先端から後端にかけて、ま
たはその逆にかけて、混合比を変化させても良い。この
場合には、先端側と後端側で、反発弾性を変化させ、挿
入性を向上させる働きがある。
【0057】さらに、上記軟質層75がフッ素ゴムであ
ってもよい。また、樹脂層74と軟質層75とで樹脂の
種類を変えるのではなく、樹脂層74と軟質層75は樹
脂層74を発泡させたスポンジ状に加工してもよい。
【0058】[第4実施形態]図16を参照して本発明
の第4実施形態に係る内視鏡を説明する。ただし、前述
した第3実施形態と同様のものについては、同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0059】(構成)図16に示す如く、本実施形態で
は軟質層として、軟質のチューブ体を樹脂層74と一体
的に埋込み成形したものである。上記チューブ体とし
て、ライトガイド24を挿入するライトガイド挿通チュ
ーブ81、撮像ケーブル26を挿入する撮像ケーブル挿
通チューブ82を設ける。この場合、ライトガイド挿通
チューブ81、撮像ケーブル挿通チューブ82は、軟質
で柔軟性を有するシリコンチューブ、フッ素ゴムであっ
ても良く、塩化ビニルであっても良い。
【0060】(作用)第3の実施形態と同様、可撓部6
の蛇行時にライトガイド挿通チューブ81、撮像ケーブ
ル挿通チューブ82がクッションとなり、それらに挿通
するライトガイド24、撮像ケーブル26を保護する。
【0061】(効果)内視鏡1自体の耐性を向上できる
と共に、従来の可撓部では1つの空間にライトガイド2
4や撮像ケーブル26、コイルシースなど複数の内蔵物
を挿入するので、その際、内蔵物が互いがからまり易い
ので、からまないように熟練した組み立て技術が必要で
あったが、本実施形態では各内蔵物に対して案内管が1
つであるため、内蔵物の挿通が容易になる。
【0062】さらに、樹脂層74にて不要な隙間がない
よう充填されているため、潰れに対しての強度を確保す
ることができる。
【0063】また、チューブ体を一体的に成形すること
で、第3実施形態での軟質層75の成形時の肉薄、肉切
れ等の心配がなくなり、簡単に製造できるというメリッ
トがある。
【0064】尚、第3、第4実施形態において、先端部
4の部分にLED照明を設け、ライトガイド24の代わ
りに、そのLED照明に電力を供給する電線ケーブルで
あっても良い。
【0065】図17は、内視鏡挿入部の可撓部6の骨格
として螺旋管ではなく、円環部材85に上記節輪の隆起
部と同様の当接部86を設け、円環部材85を直列に積
み上げて配した例である。この場合、当接部86が隣り
に端面に突き当てられ、その頂部が回動支点となる。ま
た、円環部材85とこれに被嵌する樹脂層53との密着
性を向上させるため、その円環部材85の外周部分にそ
の樹脂層53に埋設する凸部87を設ける。
【0066】この場合には、可撓部6が蛇行等した場合
でも、樹脂層53と各円環部材85との密着性が向上
し、樹脂層53の剥離を防止できるこの場合、上記円環
部材85同志が回動自在に当接する当接部86を図18
で示す如く、複数設けて、他の円環部材85のものとか
みあわせて接合させるようにしてもよい。この場合、接
触点数が増すため、一ヶ所にかかる負荷が減少し、円環
部材85の摩耗を低減することができる。この構成は前
述した第1、2実施形態における湾曲部5の節輪61の
ものに適用することもできる。
【0067】尚、第1、第2実施形態中の摩耗防止手段
を、これらの円環部材85に組み合わせて設けるように
してもよい。
【0068】ところで、内視鏡の挿入部90の先端部9
1に、視野角や視野方向等を変えるために、光学アダプ
タ92を着脱自在に取り付けたものがある。パイプ内面
を通常に観察する内視鏡の場合には、100゜〜120
゜程度の広角の直視アダプタ92が使用される。一方、
パイプ内の傷や腐食を詳細に観察したい時には側視の光
学アダプタに交換することによって、それら正面から観
察を行なう。
【0069】しかし、このような観察の仕方では光学ア
ダプタを交換する際に挿入部90を一旦、外へ引き出さ
ねばならず、再び挿入部90を挿入しても側視で観察し
たい所を見失う場合が有る。
【0070】このような場合、図19に示すような超広
角の光学アダプタ92を使用する事によって、パイプ内
のほぼ全周を正面視に近い形で一度に観察する事が可能
になる。
【0071】この光学アダプタ92を使用した場合のモ
ニタ上の映像は図20で示す如く、円形視野の上下が切
れた、横長の略小判形の画像として表示される。視野角
は左右方向が最大となり約220゜であり、上下方向は
最小で約140゜となっている。つまり、レンズ保護用
の爪93による視野ケラレ部分が最小となる。
【0072】このような光学アダプタ92では、第一レ
ンズ95がカバー96側に、第二レンズ以降の部分97
が本体98側に接着固定されている。このような超広角
の光学アダプタ92の場合にあって広い視野角を得るた
めに第一レンズ95が凸レンズとなり、さらに出来るだ
けカバー96による視野ケラレをなくすために、カバー
96から第一レンズ95が飛び出した構造となってい
る。
【0073】そのため、取り扱い中、挿入中の不注意に
よって第一レンズ95を傷付けにくくするためにレンズ
保護用の爪93が第一レンズ95よりも突き出る形で設
けられる。このレンズ保護用の爪93は略小判形の画面
に対して上下方向に位置しており、左右方向の最大画角
が得られる範囲に視野ケラレが発生しないようになって
いる。また、上記カバー96についても、視野ケラレが
発生しないように第一レンズ95の周辺の6個所に面取
りを施している。
【0074】上記本体98には先端部91のライトガイ
ド先端に対応した位置にそれぞれ照明用LG99が接着
固定され、上記カバー96に設けられた照明レンズ10
0に照明光を導いている。照明レンズ100は光学アダ
プタ92の左右方向に対物レンズの光軸に対して外側を
向くように設けられ、視野範囲が広い左右方向を効率よ
く照らすような配置となっている。
【0075】また、レンズ保護用の爪93と照明レンズ
100の位置関係が90゜ずれているため、レンズ保護
用の爪93による影が発生しない。また、レンズ保護用
の爪93に照明光が当たって光ってしまう事も無い。
【0076】上記本体98には先端部91に対する回転
方向の位置決めを行なう位置決めピン101が螺合・接
着されている。また、先端部91には位置決めピン10
1に対応した位置に位置決め用の溝102が設けられて
いる。この位置決めピン101は本体98に螺合・接着
された後、図21で示す如く、本体98とカバー96が
ネジ103にて接着・固定された時には、カバー96の
後端104によってカバーされるようになっている。そ
のため、たとえ位置決めピン101の接着が剥がれ、螺
合が緩んだとしても、脱落する虞はない。
【0077】<付記> 1.互いに揺動自在な節輪を直列に積み重ねて配し、直
列に配した節輪相互を当接させて繋ぐ構成とした節輪群
を骨格とする部分を有した挿入部を備えた内視鏡におい
て、上記節輪群における互いに隣接する節輪同志の摺動
による摩耗を防止する摩耗防止手段を設けたことを特徴
とする内視鏡。 2.付記項1において、摩耗防止手段は、隣り合う節輪
の間に介在した緩衝体であることを特徴とする。この緩
衝体は節輪同志を直接に当接させず、摩耗の原因を排除
する作用がある。
【0078】3.付記項1において、摩耗防止手段は、
節輪に設けた表面保護層であることを特徴とする。この
表面保護層は節輪に耐摩耗性を付加する作用がある。 4.付記項2において、緩衝体は、隣接する節輪の間に
介在し、それ自身の内部にアングルワイヤを内挿する環
体であることを特徴とする。 5.付記項2において、緩衝体は、隣接する節輪の間に
介在し、それ自身の内部に4本のアングルワイヤを内挿
する環体であることを特徴とする。
【0079】6.付記項2において、隣接する節輪が回
動自在となるように、少なくとも一方の節輪に回動の支
点となる隆起部を設け、緩衝体は、該隆起部と相対して
配したことを特徴とする。 7.付記項2において、緩衝体は、フッ素ゴムであるこ
とを特徴とする。 8.付記項2において、緩衝体は、シリコンゴム製であ
ることを特徴とする。
【0080】9.付記項7において、フッ素樹脂は、P
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)であることを特
徴とする。 10.付記項7において、フッ素樹脂は、FEP(テト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体)であることを特徴とする。 11.付記項7において、フッ素樹脂は、PFA(テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニールエ
ーテル共重合体)であることを特徴とする。
【0081】12.付記項7において、フッ素樹脂は、
ETFE(テトラフルオロエチレンーエチレン共重合
体)であることを特徴とする。 13.付記項3において、表面保護層は、耐摩耗性を有
する表面処理であることを特徴とする。 14.付記項13において、表面処理は、アルミニウム
製の節輪に施したアルマイト処理であることを特徴とす
る。 15.付記項13において、表面処理は、ステンレス製
の節輪に施した硬質クロムメッキ処理であることを特徴
とする。
【0082】16.付記項13において、表面処理は、
ステンレス製の節輪に施した硬質クロムメッキ処理であ
ることを特徴とする。 17.付記項13において、表面処理は、ステンレスま
たは真鍮製の節輪に施したニッケルメッキ処理であるこ
とを特徴とする。 18.付記項13において、表面処理は、ステンレスま
たは真鍮製の節輪に施したニッケルクロムメッキ処理で
あることを特徴とする。
【0083】19.内蔵物を内挿する中空部を有するよ
うに、樹脂により一体成形した可撓管を有する内視鏡に
おいて、上記可撓管は、中空部を形成し、内蔵物よりも
軟質である第1の樹脂層と、中空部以外の第2の樹脂層
を設けた構成からなる手段を有し、軟質の第1の樹脂層
により、内蔵物を弾力的に保護する作用を有することを
特徴とする。
【0084】<付記項19の従来例と課題>従来、内視
鏡の可撓管は特開昭58−103431号公報に示され
るように、薄板螺旋管に金網を被覆し、その上に樹脂に
よる外皮を被覆して形成し、可撓管の内部は1つの大き
な中空となっている。この中に内視鏡の内蔵物である、
イメージガイドファイバーバンドル、ライトガイドファ
イバーバンドル、湾曲部を湾曲させるためのアングルワ
イヤ、このアングルワイヤに外装し、そのワイヤの走行
を規制する案内管、さらに電子内視鏡の場合には、イメ
ージガイドファイバーバンドルの代わりに、先端部に設
けた固体撮像素子の信号を手元側の画像処理装置に送受
信する信号線が配されている。
【0085】しかし、この中空体である可撓管では外力
に対する潰れ強度が不十分であるため、内部が中空では
なく、樹脂等により一体成形または樹脂により一体的に
充填された、例えば、実公昭60−24323号公報に
示されるような内視鏡用可撓管が考えられている。
【0086】この実公昭60−24323号公報のもの
では可撓管内部の中空部以外は樹脂が充填されており、
中空部内を走行する内蔵物は自らの位置を、それ自身の
外径よりも若干大きい中空体の内壁により規制されるこ
ととなる。
【0087】従来の一般的な可撓管においては樹脂部が
なく、1つの大きな可撓管の内部に複数の内蔵物が挿管
されている。そのため、可撓管をループさせても、各内
蔵物は最短距離を位置取りするように可撓管内部を移動
できた。
【0088】しかし、実公昭60−24323号公報の
ものでは上記構成においては内蔵物が移動できなくな
る。
【0089】つまり、実公昭60−24323号公報の
構成では可撓管に急激な屈曲が生じた場合には中空部内
壁面にて圧迫や引張りを受け断線や座屈が生じる虞があ
る。
【0090】そこで、付記項19の発明は可撓管を樹脂
で一体成形または、可撓管内部に樹脂を充填し、一体的
な構成にすることで、可撓管つぶれに対する、強度を高
めつつ、内蔵物が可撓管の屈曲、ループに耐性のある内
視鏡の可撓管を提供することを目的とする。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、互いに
揺動自在な節輪を直列に積み重ねて配し、直列に配した
節輪相互を当接させて繋ぐ構成とした節輪群における互
いに隣接する節輪同志が直接に摺動することはなく、そ
の節輪間の摩擦を防止できるため、局所的な摩耗によ
り、円滑な湾曲動作を妨げることがなく、さらに節輪が
摩耗することで、湾曲部自体の長さが短縮し、アングル
ダウンが生じてしまうといった不具合を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡の外観を概略的に示
す斜視図。
【図2】上記内視鏡の挿入部の縦断面図。
【図3】図2中、A−A線に沿う断面図。
【図4】上記内視鏡に用いる節輪の斜視図。
【図5】上記内視鏡における節輪群の斜視図。
【図6】上記内視鏡における節輪群に組み込む緩衝体の
斜視図。
【図7】上記内視鏡における節輪群の湾曲時の縦断面
図。
【図8】上記緩衝体の変形例の斜視図。
【図9】第2実施形態に係る内視鏡の挿入部の縦断面
図。
【図10】図9中、B−B線に沿う断面図。
【図11】上記内視鏡における節輪の斜視図。
【図12】上記内視鏡における節輪群の斜視図。
【図13】上記内視鏡における節輪群の湾曲状態の縦断
面図。
【図14】内視鏡挿入部における可撓部の斜視図。
【図15】上記可撓部の作用の説明図。
【図16】第4実施形態に係る内視鏡挿入部の可撓部の
斜視図。
【図17】内視鏡挿入部の可撓部の一部断面して示す斜
視図。
【図18】内視鏡挿入部の可撓部の節輪の変形例の斜視
図。
【図19】先端部に光学アダプタを装着して使用する内
視鏡の使用状態での先端部の光学アダプタを装着した縦
断面図。
【図20】モニタ上の映像の説明図。
【図21】上記光学アダプタを装着した先端部の縦断面
図。
【図22】上記先端部の光学アダプタを装着した先端部
の正面図。
【符号の説明】
1…内視鏡 2…操作部 3…挿入部 4…先端部 5…湾曲部 6…可撓部 36…節輪 37…節輪群 43…孔部 44…隆起部 45…緩衝体、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに揺動自在な節輪を直列に積み重ねて
    配し、直列に配した節輪相互を当接させて繋ぐ構成とし
    た節輪群を骨格とする部分を有した挿入部を備えた内視
    鏡において、 上記節輪群における互いに隣接する節輪同志の摺動によ
    る摩耗を防止する摩耗防止手段を設けたことを特徴とす
    る内視鏡。
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