JP2000296002A - 履物およびその製法 - Google Patents

履物およびその製法

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JP2000296002A JP2000096716A JP2000096716A JP2000296002A JP 2000296002 A JP2000296002 A JP 2000296002A JP 2000096716 A JP2000096716 A JP 2000096716A JP 2000096716 A JP2000096716 A JP 2000096716A JP 2000296002 A JP2000296002 A JP 2000296002A
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イー ジェイムズ イスラー
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    • A43B3/108—Low shoes, e.g. comprising only a front strap; Slippers characterised by the sole
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔らかな歩き心地の靴を提供する。 【解決手段】 装着者の足を受容する容積を画定する上
部と、内面、内面の反対側の外面、および中底の周囲の
直立側壁とを有する中底と、上部の周囲部および中底の
側壁に沿って上部を中底に取り付けるステッチングと、
歩行面、および歩行面の反対側の取付け面を有し、中底
の外面が外底の取付け面に取り付けられる外底とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は履物に関する。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】様々
な靴構造がある。１つの製靴法は、オパンカ製靴法とし
て知られており、靴の外底をその外周全体に沿って靴の
上部と手で縫い合わせることを含む。オパンカ製靴法は
通常、カジュアルな履物およびサンダル型の履物を製作
する際に使用されている。このため、快適で柔らかな歩
き心地の靴を作製することが、オパンカ構造の履物の重
要な品質である。
【０００２】
【課題を解決するための手段】本発明の一般的な態様で
は、履物の製法は以下の工程を含む。装着者の足を受容
する容積を画定する上部を設ける。内面と、内面の反対
側の外面と、中底の周囲の直立側壁とを有する中底も設
ける。次いで、上部の周囲部および中底の側壁に沿って
糸を縫うことによって、上部を中底に取り付ける。次い
で、歩行面と、歩行面の反対側の取付け面とを有する外
底を、外底の取付け面に隣接して中底の外面に取り付け
る。次いで、中底の外面を外底の取付け面に取り付け
る。
【０００３】本発明による態様は、以下の追加の工程の
うちの１つまたは複数の工程を含むことができる。中底
の周縁から中底の内面の平面に平行な方向に延び、上部
を中底と縫い合わせる糸を受容するような寸法にされた
溝を、中底の直立側壁に形成する。この溝は、靴の上部
を中底に取り付けるために使用された糸を隠し保護する
のを助ける働きをし、靴の外観を向上させ、靴の寿命を
延ばす。
【０００４】中底の内面の少なくとも前部に空洞を形成
し、この空洞内に弾性材料を配置する。空洞内の弾性材
料は、装着者の足のクッションとして働き、歩行中に装
着者の足（または靴下）を過度の磨耗から保護する。
【０００５】中底の外面に空洞を設け、この空洞内に緩
衝材料を設ける。緩衝材料を充填されたこのような空洞
を有する履物は、ブーツであるか、サンダルであるか、
それともカジュアル・シューズであるかにかかわらず、
より大きな、バネのようで柔らかでより心地よい感触を
靴の装着者に与える。この緩衝材料は、より快適な靴を
形成する高密度ポリウレタンまたはフォームラバーであ
る。
【０００６】中底に切欠きを設け、この切欠き内に緩衝
材料を配置し維持する。ある態様では、緩衝材料は織り
材料を含み、この織り材料は、弾性材料であってよく、
中底と縫い合わせることによって切欠き内に維持され
る。このような態様では、この靴の装着者は、バネのよ
うな心地よさを強く感じる。切欠き内に設けられる緩衝
材料も高密度ポリウレタンまたはフォームラバーで構成
することができる。
【０００７】本発明の他の態様では、以下の工程のうち
の１つまたは複数の工程を含むことができる。中底の外
面を外底の取付け面に接着剤で容易に接着できるように
するために、粗い外面を有するように中底を形成する。
【０００８】外底を単一の単体部材で構成する。単一の
単体部材で構成されたこのような外底は有利なことに、
融通性に富んだ靴の設計を可能にする。
【０００９】本発明の他の態様では、履物は、装着者の
足を受容する容積を画定する上部と、内面、内面の反対
側の外面、および中底の周囲の直立側壁とを有する中底
と、上部の周囲部および中底の外壁に沿って上部を中底
と縫い合わせるステッチングと、歩行面、および歩行面
の反対側の取付け面を有する外底とを含む。中底の外面
は、外底の対向面に取り付けられる。
【００１０】本発明による態様は、以下の追加の特徴の
うちの１つまたは複数の特徴を含むことができる。中底
の直立側壁に溝が設けられる。この溝は、中底の周縁か
ら中底の内面の平面に平行な方向に延びる。この溝は、
上部を中底と縫い合わせる糸を受容するような寸法にさ
れる。
【００１１】中底の内面の少なくとも前部に空洞が形成
され、歩行中に装着者の足のクッションとして働く弾性
材料が空洞に充填される。
【００１２】中底の外面に空洞が設けられ、この空洞
は、より大きな、バネのようで柔らかでより心地よい感
触を靴の装着者に与える緩衝材料を含む。この空洞内に
配置される緩衝材料は、高密度ポリウレタンまたはフォ
ームラバーで構成される。
【００１３】中底の切欠きは、織り材料を含む緩衝材料
を含み、この織り材料も弾性材料であってよい。あるい
は、この緩衝材料は高密度ポリウレタンまたはフォーム
ラバーで構成される。緩衝材料は、中底と縫い合わせる
ことによって切欠き内に固着される。
【００１４】本発明のさらに他の態様では、以下の特徴
のうちの１つまたは複数の特徴が存在することができ
る。中底は、粗い外面を有するように成形される。外底
は、単一の単体部材で構成される。
【００１５】上記の構成を有する履物は有利には、中底
を使用して可撓性のプラットフォームを形成し、このプ
ラットフォーム上で、上部と中底の特定の組合せに様々
な外底スタイルおよびデザインを取り付けることができ
る。本発明を使用する製靴業者は、このような靴を設計
し、創り出し、組み立てる際により大きな融通性を有す
る。
【００１６】前述の履物および製法の他の利点には、こ
のような靴を別々の工程で製造できるようにし、さらに
は様々な位置で製造できるようにする能力が含まれる。
本発明では、任意の適切な外底材料、たとえばゴム、Ｔ
ＰＲ、ＰＶＣ、ＥＶＡなどでできた外底を有するオパン
カ形靴を製作することができる。
【００１７】本発明の他の利点および特徴は、現時点で
の好ましい態様の以下の詳細な説明および特許請求の範
囲から明らかになろう。
【００１８】
【発明の実施の形態】図１を参照するとわかるように、
靴１２は、上部２、中底アセンブリ４、および外底６を
含む。上部２は、好ましくは革で構成され、上部のつま
革部内へ延びる舌部８と、従来型の前部靴ひも取付け
（図示せず）を受容するひも穴とを有する。上部２は、
自由に動くように示されており、上部２の底部１０は、
靴の内部容積となるものに対して開放されている。上部
２は内側ライナ１５も含み、内側ライナ１５は、上部２
の内面と縫い合わされ、装着者に歩行中に心地よさを感
じさせるように選択された材料（たとえば、軟革）で製
造される。この製造段階では、靴１２は、上部が縫わ
れ、上部２の底部および内側ライナ１５の底部が開放さ
れた形態である。上部２はさらに、その周囲に穿孔１６
を含む。
【００１９】中底アセンブリ４は、中底１４と、以下に
詳しく説明するいくつかの支持材料および緩衝材料とを
含む。中底１４は好ましくは、成形されたポリウレタン
で形成され、その周囲で延びる一体的に成形された直立
側壁１８を有する。直立側壁１８は、中底１４の周縁か
ら中底の内面の平面に平行な方向に延びる溝１９を含む
（図３参照）。中底１４は、内面２０と、内面２０の反
対側の対向外面２２（図２）も含む。内面２０と直立側
壁１８は共に、約２mmないし４mmの範囲の深さを有する
空洞２８を画定する。
【００２０】中底アセンブリ４はさらに、未圧縮深さが
約２mmないし６mmのポリウレタン・フォームなどの材料
で形成された緩衝層４０を含む。緩衝層４０は、空洞２
８よりもわずかに小さく、したがって、繊維または革で
形成された比較的薄いカバー層４２を使用して緩衝層４
０を空洞２８内に接着剤で固着するための周縁を内面２
０上に形成する。靴下ライナ４８は（点線で示す）内側
層５０を有し、内側層５０は、ポリエステル材料で形成
され、薄いカバー層４２を覆う、たとえば豚革の頂部層
５２で覆われる。いくつかの態様では、内側層５０は、
靴の内面に審美的に好ましい外観を与えるように装飾的
にキルティングすることができる。
【００２１】図２を参照するとわかるように、中底１４
は、内面２０の反対側の外面２２を有し、外面２２は好
ましくは、１つが前部にあり１つがかかとにある２つの
空洞２４を含む。図１および図４に示す緩衝インサート
２６は、高密度ポリウレタン、フォームラバー、その他
の適切な材料などの材料で構成され、靴の装着者がさら
に心地よさを感じるように空洞２４内に配置される。緩
衝インサート２６は、空洞２４と同じ寸法に切断される
が、空洞２４の深さよりも約１/１６インチ（約１.６m
m）だけ厚くすべきであり、最も深い点の深さは約３/３
２インチ（約２.４mm）である。この追加の厚さによっ
て、心地よさが増し、より大きな、ばねのような感触が
靴１２の装着者に与えられる。
【００２２】空洞２４は、靴１２の装着者に最大のクッ
ションを与え、同時に、外底６を中底１４に取り付ける
のに十分な面積も確保するような形状にされる。図２に
示すように、好ましい態様では、中底１４の外側縁部と
空洞２４の外側縁部とは約３/４インチ（約１.９cm）な
いし７/８インチ（約２.２cm）だけ離れる。中底１４の
外面２２のこの部分を使用して、外底６が中底１４に接
着剤で接着される。さらに、中底１４の外面２２は、外
底６と中底１４を接着するのに十分なくらいに粗くなる
ように成形される。
【００２３】再び図１を参照するとわかるように、外底
６は、歩行面５６と、歩行面５６の反対側の取付け面５
４とを含む。歩行面５６は、任意の靴に典型的に見られ
るのと同様なデザインおよび踏み面を有することができ
る。好ましい態様では、取付け面５４は、中底１４の外
面２２に接着剤で接着されるように設計される。
【００２４】次に、靴１２の製法について図と共に説明
する。
【００２５】図１ないし図４で、まず中底１４の空洞２
８内に緩衝層４０を挿入し、カバー層４２を内面２０に
取り付けることにより緩衝層４０を空洞２８に固定する
ことによって中底アセンブリ４を製作する。次に、靴下
ライナ４８を空洞２８内のカバー層４２上に配置する。
図４および図６に示すように、これらの層は全体とし
て、弾性部材３６を形成する。次に、図４に示すよう
に、工具３８を使用して手で上部２を中底１４と縫い合
わせる。あるいは、工具３８を使用して、中底４の穿孔
３４および上部２の穿孔１６に交互に糸３０を通し、上
部２を中底４に固定する。
【００２６】上部２を中底１４と縫い合わせた後、緩衝
インサート２６を配置し、中底１４の外面２２の空洞２
４に点接着する。後述のように、外底６を中底１４に取
り付けることによってインサート２６を永久的に適切な
位置に保持する。
【００２７】好ましい態様で靴１２の製作を完了するに
は、外底６の取付け面５４を中底１４の外面２２に接着
剤で接着する。完成した靴、この場合はサンダルの実施
例を図５に示す。この靴の完成断面図を図６に示す。本
発明の他の態様は特許請求の範囲の範囲内である。
【００２８】図７および図８に示す他の態様では、空洞
２４の表面を弾性ゴム状緩衝材料７４の織り革ひもで置
き換える。空洞２４の表面をこの緩衝材料７４で置き換
えるときは、中底４に切欠き６０を形成する。切欠き６
０は、中底１４を貫通して延び、中底１４内に穴を残
す。この態様では、緩衝材料７４は、弾性ゴム状材料の
バンドで構成され、このバンドは、幅が５/８インチ
（約１.６cm）以下であり、織り合わされ、糸７２で縫
うことによって中底１４に固着される。
【００２９】図９に示す他の好ましい態様では、外底６
は、２つ以上の別々の部片から成り、中底１４の前部に
前部８０を形成すると共に、中底１４のかかとに後部８
２を形成する。この態様では、中底１４は仕上げ面を有
し、おそらく、外底６で覆われない外面２２の任意の露
出された部分にロゴ、商標、またはその他のデザインを
有する。
【００３０】本発明のさらに他の態様も、特許請求の範
囲の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によって製作された靴の分解斜視図。
【図２】靴の中底の底面図。
【図３】図２の線２-２に沿った断面図。
【図４】図５の線５-５に沿った完成間近の靴の分解斜
視図。
【図５】本発明によって完成された靴の側面図。
【図６】図５の線５-５に沿った完成した靴の断面図。
【図７】別の態様による中底の底部の斜視図。
【図８】中底と縫い合わされた織り緩衝材料を示す別の
態様による中底の底面図。
【図９】中底と、前部および後部から成る外底とを示す
別の態様の側面図。
【符号の説明】
２ 上部 ６ 外底 １０ 底部 １４ 中底 １８ 直立側壁 １９ 溝 ２０ 内面 ２２ 外面 ２６ 緩衝インサート ２８ 空洞 ４０ 緩衝層 ５４ 取付け面 ５６ 歩行面 ６０ 切欠き ７４ 緩衝材料

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 履物の製法であって、 装着者の足を受容する容積を画定する上部を設ける工程
    と、 内面、該内面の反対側の外面、および中底の周囲の直立
    側壁とを有する該中底を設ける工程と、 前記上部の周囲部および前記中底の側壁に沿って糸を縫
    うことによって、前記上部を前記中底に取り付ける工程
    と、 歩行面、および前記中底に対向する取付け面を有し、該
    中底の外面が、対向する外底の取付け面に隣接して配置
    される該外底を取り付ける工程とを含むことを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項２】 前記中底の周縁から該中底の内面の平面
    に平行な方向に延び、糸を受容するような寸法にされた
    溝を、前記中底の直立側壁に形成することをさらに含む
    ことを特徴とする請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】 前記中底の内面の少なくとも前部に形成
    された空洞を設けること、および前記中底の内面に形成
    された前記空洞内に弾性材料を配置することをさらに含
    むことを特徴とする請求項２記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記中底の外面に少なくとも１つの空洞
    を設けること、および前記中底の外面に形成された前記
    空洞内に緩衝材料を設けることをさらに含むことを特徴
    とする請求項１記載の方法。
  5. 【請求項５】 前記緩衝材料が高密度ポリウレタンを含
    むことを特徴とする請求項４記載の方法。
  6. 【請求項６】 前記中底に少なくとも１つの切欠きを設
    けること、および該中底の切欠き内に緩衝材料を配置し
    維持することを含むことを特徴とする請求項１記載の方
    法。
  7. 【請求項７】 前記緩衝材料が、前記中底と縫い合わさ
    れた織り材料を備えることを特徴とする請求項６記載の
    方法。
  8. 【請求項８】 前記織り材料が弾性材料であることを特
    徴とする請求項７記載の方法。
  9. 【請求項９】 前記織り材料が高密度ポリウレタンを含
    むことを特徴とする請求項６記載の方法。
  10. 【請求項１０】 前記中底が粗い外面を有するように成
    形されることを特徴とする請求項１記載の方法。
  11. 【請求項１１】 前記外底が単一の単体部材であること
    を特徴とする請求項１記載の方法。
  12. 【請求項１２】 装着者の足を受容する容積を画定する
    上部と、 内面、該内面の反対側の外面、および中底の周囲の直立
    側壁とを有する該中底と、 前記上部の周囲部および前記中底の側壁に沿って前記上
    部を前記中底に取り付けるステッチングと、 歩行面、および該歩行面の反対側の取付け面を有し、前
    記中底の外面が外底の取付け面に取り付けられる該外底
    とを備えることを特徴とする履物。
  13. 【請求項１３】 前記中底の周縁から該中底の内面の平
    面に平行な方向に延び、糸を受容するような寸法にされ
    た、前記中底の直立側壁の溝をさらに含むことを特徴と
    する請求項１２記載の履物。
  14. 【請求項１４】 前記中底の内面に形成された空洞内に
    固着された弾性材料をさらに含むことを特徴とする請求
    項１２記載の履物。
  15. 【請求項１５】 前記中底の外面に形成された空洞内に
    固着された緩衝材料をさらに含むことを特徴とする請求
    項１２記載の履物。
  16. 【請求項１６】 前記緩衝材料が高密度ポリウレタンを
    含むことを特徴とする請求項１５記載の履物。
  17. 【請求項１７】 前記中底の外面に形成された前記空洞
    が、前記中底を貫通して延びる切欠きであることを特徴
    とする請求項１５記載の履物。
  18. 【請求項１８】 前記切欠き内に固着された前記緩衝材
    料が、前記中底と縫い合わされた織り材料を備えること
    を特徴とする請求項１７記載の履物。
  19. 【請求項１９】 前記織り材料が弾性材料であることを
    特徴とする請求項１８記載の履物。
  20. 【請求項２０】 前記外底が単一の単体部材であること
    を特徴とする請求項１２記載の履物。
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