JP2000295597A - メディアデータ受信および送信装置 - Google Patents

メディアデータ受信および送信装置

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JP2000295597A
JP2000295597A JP10260699A JP10260699A JP2000295597A JP 2000295597 A JP2000295597 A JP 2000295597A JP 10260699 A JP10260699 A JP 10260699A JP 10260699 A JP10260699 A JP 10260699A JP 2000295597 A JP2000295597 A JP 2000295597A
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media data
video
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JP10260699A
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Inventor
Tomohiro Miyazaki
朋博 宮崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信装置での復号が間に合う程度に符号化す
る映像情報量を調整する。 【解決手段】 撮影した映像を圧縮符号化してパケット
化してIP通信網101へ実時間で送信する送信装置2
01と、送信装置201からのパケットをIP通信網1
01を介して受信して符号化方法に対応する復号方法で
直ちに復号する受信装置301とを備え、送信装置20
1は受信装置301からの報告パケットを元に情報量を
変更して受信装置301に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、IP通信網を介
した、マルチメディア符号の実時間伝送系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットプロトコル(以
下、IPと略す)通信網に接続されて、マルチメディアデ
ータ圧縮符号化とパケット伝送をリアルタイムで行い、
遠隔地間でライブ映像を送受信する装置が実用化されて
いる。IPの上位プロトコルとしては、双方向通信に必要
な低遅延の伝送を達成するためにしばしばユーザデータ
グラムプロトコル(以下、UDPと略す)が使用される。
この場合は送信データの確実な受信が保証されないが、
先進的な送受信装置では、過剰なデータ量や通信帯域の
変動に起因する伝送遅延の情報や通信損失の情報などを
受信側から送信側へフィードバックすることで、適応的
に定常状態を回復する手段がとられる。このようなフィ
ードバック通信のための規格を内包するのが業界の規格
の「RTP:A Transport Protocol for Real-Time Applica
tion (RFC1889), IETF,1996」である。例えば、文献1
では伝送遅延の増減のフィードバック情報を元に、送出
データ量を調整している。(文献1:低速回線でのイン
ターネット接続に適したリアルタイムデータの送信レー
ト制御法、信学技報、IN97-101、1997) 文献2は、通信損失を補償するプロトコル上での技術で
あるが、通信帯域に関する情報のフィードバックだけで
なく、実時間再生に必要な受信装置の資源の変動に関す
る情報も用いて、送出データを調整する方法が開示され
ている。(文献2:特表平8−509847) ところで、マルチタスクOSを搭載してIP通信網に接続
されたコンピュータ上に構築され、UDPを使用してパケ
ット化されたマルチメディアデータの受信と再生を実時
間で行う受信装置は、パケットデータの受信にSocketAP
Iというドライバを使用する事が多い。その方法は例え
ば「WinSock2.0 プログラミング, ソフトバンク, 1998,
p.49-55」に開示されているが、概ね以下のような方法
である。
【0003】ドライバはUDPパケットを受信する毎に受
信用のFIFOバッファにパケットデータを書き込む事と、
受信データの利用アプリケーションからの要求の毎に、
指定されるメモリへ受信データのコピーを行う事を行
う。FIFOバッファが溢れても送信側へ通知して送信を抑
止するしくみが無いので、過剰な受信データのいずれか
を破棄する。FIFOバッファの溢れを回避するためには復
号/再生処理性能を超えないパケットデータの送出を送
信側が行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上述べた方
法では以下のような問題点があった。
【0005】受信装置からの周期的なフィードバック情
報を元に送信側でマルチメディア符号化の制御を行う既
存方式の目的はいずれも通信路の状態の変動を監視する
ためのものであり、映像受信装置の復号/表示処理能力
やシステムバスの使用率などの資源で復号/再生に使用
できる部分の変動を監視し、フィードバックする方式は
無かった。これは従来の映像受信装置が復号をハードウ
ェアによって行う場合が多く、資源の変動が小さいため
に無視できたからである。しかし、例えば遠隔監視/遠
隔支援システムのセンタ装置でソフトウェアによる多チ
ャンネル復号を行う時に、複数の監視ポイント/利用者
端末からチャンネルが中途に接続されて同時に復号する
映像データのチャネル数が刻々と変動する場合に、資源
の変動を逐次に各監視ポイントへ伝える手段が既存の方
式では提供されない。
【0006】文献2には、受信側で再生に使用できる資
源の変動に応じた送信側の送信レート調整の方法が記載
されているが、その伝送手段にデータの確実な到着を保
証する通信プロトコルを用いることで、再生の間に合わ
ないデータの一部を送信の前段で選択的に破棄できる点
と、予め符号化され、蓄積されたデータを間引くことで
再生に利用できる資源に応じたデータを作成する点にお
いて、上記の問題点を解決するものではない。
【0007】また既存の受信装置は、復号/再生の性能
を超えるデータが送信装置から断続的に送られない事を
仮定しているが、性能を超えるデータが受信用FIFOバッ
ファの容量を越えるほど断続的に送信装置から送られた
時、受信済みデータのバッファからの破棄を受信装置が
検知する手段がSocketAPIから提供されないため、デー
タ欠落が通信損失によるものかバッファからの溢れによ
るものかを区別できないという問題がある。また上記の
破棄データの取捨選択には受信装置が関与出来ず、デー
タの内容に応じて優先順位を付けた破棄が出来ないとい
う問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のメディアデータ
受信装置は、符号化したメディアデータを受信して復号
するメディアデータ受信装置であって、メディアデータ
受信装置で受信するメディアデータを送信するメディア
データ送信装置に対して、符号化したメディアデータの
復号状況情報を送信することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】《具体例1》 <構成>図1はこの発明の具体例1を示すブロック図を
示している。送信装置201は、撮影した映像を圧縮符
号化してパケット化してIP通信網101へ実時間で送
信する送信装置全体を示す。
【0010】IP通信網101は、例えばLAN回線や
高速専用線やISDN回線などで構築され、インターネット
プロトコルをサポートする。
【0011】受信装置301は送信装置201からのパ
ケットをIP通信網101を介して受信して符号化方法
に対応する復号方法で直ちに復号する受信装置全体を示
す。
【0012】映像取得部211は、映像情報量決定部2
15から指示されるスペックで、映像信号をビデオカメ
ラなどから取得し、映像符号化部212へ送る。
【0013】映像符号化部212は、映像取得部211
からの映像信号を予め決められた符号化方式で圧縮符号
化して符号データとイントラフラグにし、パケット送信
部213へ送る。
【0014】パケット送信部213は、映像符号化部2
12からの符号データとイントラフラグをパケット化
し、網インターフェイス送信部214へ送る。
【0015】網インターフェイス送信部214は、パケ
ット送信部213からのパケットをIP通信網101を
介して、網インターフェイス受信部311へ送信し、ま
た、網インターフェイス受信部311からの報告パケッ
トを受信して、映像情報量決定部215へ送る。
【0016】映像情報量決定部215は、網インターフ
ェイス送信部214からの報告パケットを元に、情報量
の変更を映像取得部211へ要求する。
【0017】網インターフェイス受信部311は、網イ
ンターフェイス送信部214からのパケットを受信し、
パケット受信部312からの要求に答えてパケットをパ
ケット受信部312へ送る。また、報告パケット送信部
316からの報告パケットをIP通信網101を介し
て、網インターフェイス送信部214へ送信する。
【0018】パケット受信部312は、網インターフェ
イス受信部311へパケットを要求し、符号バッファ3
13へパケットを送る。符号バッファ313は、映像映
像復号部314へ符号データを送り、逐次取得する受信
情報を報告パケット送信部316へ知らせる。
【0019】映像映像復号部314は、符号データを復
号し、映像信号に変換して映像再生部315へ送る。
【0020】映像再生部315は、映像映像復号部31
4からの映像信号を再生する。
【0021】報告パケット送信部316は、パケット受
信部312からの受信情報をパケット化し、一定の周期
で網インターフェイス受信部311へ送る。
【0022】<動作>映像取得部211は、指示通りの
映像サイズとフレームレートでデジタル映像を取得する
機能を有し、指示に従って動作中途でフレームレートを
変更する機能も有する。
【0023】映像取得部211は、映像情報量 W のデ
ジタル映像信号を映像符号化部212へ1フレームずつ
映像サイズ情報と共に送る。但し、映像情報量W=X×Y×
Z で、縦映像サイズX画素、横映像サイズY画素、Zフ
レーム/秒 である。X,Y,Z は映像符号化部212が符号
化可能な初期値X0、Y0, Z0 を持っており、従って映像
情報量W の初期値W0 は X0×Y0×Z0 で決まる。
【0024】映像取得部211は、映像情報量決定部2
15から別の要求映像情報量V〓に変更するように指示
される毎に映像情報量Wを変更し、X,Y,ZをW=X×Y×Zを
満たしながら更新する。
【0025】X,Y,Zの更新方法としては、例えば、X=X0,
Y=Y0,Z=W/X/Y. とする計算式が挙げられ、この場合は映
像サイズは不変で、フレームレートだけが更新される。
【0026】別のX,Y,Zの更新方法としては、Z=Z0,X^2=
W×X0/Z/Y0, Y^2=W×Y0/Z/X0を満たす計算式が挙げら
れ、この場合はフレームレートは不変で、映像サイズだ
けがアスペクト比を保ったまま更新されるが、映像取得
部211が指示に従って動作中途で映像サイズを変更す
る機能を有し、映像符号化部212が動作中途での映像
サイズの変更に対応出来る場合に限った更新方法であ
る。
【0027】映像符号化部212は映像取得部211か
らの1フレームづつの映像信号を予め決められた符号化
方法で符号化し、符号データを作成し、パケット送信部
213の要求する単位でパケット送信部213へ送る。
但し、動作中途での映像サイズの変更に対応して、一旦
符号化を停止し、新たな映像符号の映像サイズ情報を含
む開始コード作成から符号化を再開できる機能を映像符
号化部212が持つ場合は、映像符号化部212は動作
途中の映像サイズ変更を監視し、変更に対応する。
【0028】パケット送信部213は映像符号化部21
2からの1パケット分の符号データの先頭にパケットヘ
ッダを付加し、パケット化する。パケットヘッダは、例
えば、「RFC1889, IETF」にあるRTP基本仕様と「RFC189
0, IETF」や「RFC2190, IETF」を一例とする、符号デー
タの符号化方法に応じて決まる関連ペイロード仕様、と
に準拠するパケットのヘッダである。1パケット分の符
号データは1フレーム相当や数スライス相当や数グルー
プオブブロック相当などであるが、先頭に、復号の同期
信号が多重される。同期符号の多重により、パケット損
失した際にパケット再送手段が無くても、後続パケット
データの受信及び復号を継続できる。パケットに含まれ
る符号データが映像データ符号である場合には、パケッ
トヘッダ中には少なくともパケットの通し番号と符号デ
ータ長の他に、符号データがフレーム間差分を利用しな
い符号化方式だけで符号化されたものか否かを示すイン
トラフラグを記述する。このような符号データの例とし
ては、イントラのフレームを構成する符号やイントラの
スライスを構成する符号やイントラのグループオブブロ
ックを構成する符号が挙げられ、例えば、映像符号H.26
3 (ITU-T) のRTPペイロード規格である「RFC2190, IET
F」で規定されるパケットヘッダには、5.1節に 「I Bit
s」として定義されるフラグがあり、この要件を満たす
フラグとして流用できる。イントラフラグは符号データ
に添付して映像符号化部212から送られるイントラフ
ラグ情報から作成する。
【0029】パケットを作成次第、網インターフェイス
送信部214へ送信要求を出す。
【0030】網インターフェイス送信部214はパケッ
ト送信部213から要求されると、網インターフェイス
受信部311を送信先として、パケット送信部213か
らのパケットをIP通信網101へ発信する。
【0031】網インターフェイス送信部214はまた、
網インターフェイス受信部311からの報告パケットを
受信し、映像情報量決定部215からの要求に応じて、
受信した報告パケットを映像情報量決定部215内の指
定メモリへコピーする。
【0032】映像情報量決定部215には網インターフ
ェイス送信部214から送られる報告パケットが受信さ
れる毎にその内容を映像情報量決定部215内のメモリ
へ取り込まれる。報告パケットには受信装置301内に
おける、映像復号部314へ送られる送信パケット数 A
とパケット破棄数 Bと通信損失している損失パケット数
Cの各々毎秒平均でのデータが含まれる。
【0033】映像復号部314での映像符号の復号に必
要な単位時間当たりの演算量は先に定義した映像情報量
Wに対して単調増加、もしくは、ほぼ比例するという経
験則を利用して、送信パケット数A と パケット破棄数B
と損失パケット数Cと現在映像取得部で設定されている
映像情報量Wとを元に、 新規の要求映像情報量Vを以
下の手順で決定する。
【0034】まず、パケット破棄数Bが0であれば、現
在は受信装置の復号能力に余裕があるので、V=W+Kと
する。 Kは予め決めた定数でW0の数%とする。
【0035】パケット破棄数Bが0でない場合は、現在
は受信装置の復号能力に余裕が無いので、映像情報量W
を減らす事でこれ以降の映像復号部314での映像符号
の復号に必要な単位時間当たりの演算量を減らし、復号
溢れを低減させる。全ての送信された映像情報量のう
ち、少なくとも B/A+B+C で表される割合の情報量が復
号できなかったので、V= W - W × (B/(A+B+C))×D)
とする。ここで、D は急峻な映像情報量の低下を抑える
ための定数で、0 < D <= 1 で、例えば 0.5 である。
【0036】いずれの場合も、要求映像情報量Vには上
限をW0とし、下限はW0の数%である予め決められた定数
とするような制限をかる。映像取得部211に要求映像
情報量Vを伝えて映像情報量Wを更新させる。
【0037】起動時に送信装置201にとって映像復号
部314の映像復号能力が未知であっても、何回かの報
告パケットの受信により映像情報量Wの設定が最適化さ
れて、映像復号部314の映像復号能力に応じた量の符
号データが送信されるようになり、復号溢れが解消され
る。また、映像復号部314の映像復号能力が、中途で
変化したときにも、適応的に映像情報量Wの設定が最適
化される。
【0038】網インターフェイス受信部311は、通信
網101からのパケットを待ち受け、内部に存在する図
示しないFIFOバッファにパケットを書き込む。また、パ
ケット受信部312から受信パケットを要求される度
に、FIFOバッファに受信パケットを保持している場合は
1パケット分の受信データを符号バッファ313の指定
メモリへコピーし、保持していない場合は、高々パケッ
ト受信部312から指定されたタイムアウトの時間ま
で、次のパケットの受信を待ち受ける。タイムアウト指
定が無ければ、次のパケットの受信まで待ち受ける。受
信出来たときは1パケット分の受信データを符号バッフ
ァ313の指定メモリへコピーし、受信出来なかったと
きは失敗応答をパケット受信部312へ返信する。
【0039】映像復号部314は、符号バッファ313
からパケットを読み出し、復号する。
【0040】映像再生部315は、映像復号部314で
復号された1フレーム分の映像信号の再生を繰り返して
行う。報告パケット送信部316は、報告パケットのデ
ータを作成して、網インターフェイス送信部214を送
信先として網インターフェイス受信部311を通じてI
P通信網101へ送信する。報告パケットのデータ作成
については、具体例3で具体例を示す。
【0041】本具体例では、映像取得部211でフレー
ムレートを変更して映像を取得することとしているが、
映像取得部211に動的なフレームレート変更の機能が
無い場合は、映像取得部211では固定レートとし、映
像符号化部212において、映像を符号化するフレーム
レートを変更して符号化を回避するフレームの信号を破
棄するという構成にしてもよい。
【0042】<効果>以上のように、具体例1によれ
ば、復号溢れの程度の情報を映像送信装置へ通知するこ
とができる。映像送信装置はこの情報を繰り返し用いる
ことで受信装置での復号が間に合う程度に符号化する映
像情報量を調整でき、再生映像の乱れを適応的に回避す
る事が出来るという効果がある。従って、事前の能力交
換不要で、映像再生性能が未知である映像受信装置へ符
号の送信を開始できる。また、動作するコンピュータの
他のプロセスや他の映像再生装置の状態により、映像受
信装置の持つ映像再生性能が接続中途で変わる場合も、
同様に映像情報量を調整できる。これにより、ソフトウ
ェアによる複数の映像再生装置やオーディオ再生装置を
同時に使用した多チャネル再生を行う際に映像チャネル
の数が刻々と変化しても、動作するコンピュータの性能
で再生できる映像情報量の限界での再生が行える効果が
ある。
【0043】《具体例2》 <構成>図2はこの発明の具体例2を示すブロック図を
示している。
【0044】受信装置302は1つまたは2つ以上の送
信装置からの映像符号パケット及びオーディオ符号パケ
ットを受信して各々の符号化方法に対応する復号方法で
直ちに復号する受信装置全体を示す。具体例1と同じ構
成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0045】網インターフェイス受信部321は、1つ
または2つ以上のメデイア符号送信装置からの映像符号
パケット及びオーディオ符号パケットを受信し、宛先チ
ャンネルを識別して、パケット受信部322−nからの
要求に答えて受信したオーディオ符号パケットをパケッ
ト受信部322−nへ送り、パケット受信部332−n
からの要求に答えて受信した映像符号パケットをパケッ
ト受信部332−nへ送る。また、報告パケット送信部
316からの報告パケットをIP通信網101を介し
て、図示しないメディア符号送信装置へ送信する。ここ
でチャンネルとは、別のメディア又は別の送信装置から
の符号パケットがそれぞれ予め決まった異なるパケット
受信部で処理される経路のことを言う。
【0046】パケット受信部322−nは、網インター
フェイス受信部321へ受信パケットを要求し、オーデ
ィオ復号部324−nへ符号データを送り、逐次取得す
る受信情報を報告パケット送信部316へ知らせる。
【0047】オーディオ復号部324−nは、符号デー
タを復号し、オーディオ信号に変換してオーディオ再生
部325−nへ送る。オーディオ再生部325−nはオ
ーディオ再生部で、オーディオ復号部324−nからの
オーディオ信号を再生する。
【0048】パケット受信部332−nは、網インター
フェイス受信部321へ受信パケットを要求し、映像復
号部314−nへ符号データを送り、逐次取得する受信
情報を報告パケット送信部316へ知らせる。
【0049】映像復号部314−nは、符号データを復
号し、映像信号に変換して映像再生部315−nへ送
る。映像再生部315−nは、映像復号部314−nか
らの映像信号を再生する。報告パケット送信部316
は、パケット受信部322−n及びパケット受信部33
2−nからの受信情報を元に、パケット受信部332−
nに対応する報告パケットを作成し、一定の周期で対応
する送信装置へ送る。
【0050】<動作>網インターフェイス受信部321
は、複数のチャンネルのそれぞれの宛先に応じたパケッ
ト受信部322−n、パケット受信部332−nを識別
してパケットを処理する。
【0051】パケット受信部322−nおよびパケット
受信部332−nは具体例1に記載のパケット受信部3
12と同様に、受信したオーディオおよび映像データの
パケットをオーディオ復号部324−nおよび映像復号
部314−nに送る。ここで、符号バッファに関する説
明は具体例2と同じため、省略する。また、受信した情
報を報告パケット送信部316へ送る。
【0052】オーディオ復号部324−nはオーデイオ
の復号を行い、復号したオーディオ信号をオーディオ再
生部325−nへ送る。
【0053】オーディオ再生部325−nはオーデイオ
信号の再生を繰り返して行う。
【0054】映像復号部314−nおよび映像再生部3
15−nは第3の具体例の映像復号部314および映像
再生部315と同じ動作をするため、説明を省略する。
【0055】報告パケット送信部316は具体例1同様
にパケット受信部322−nおよびパケット受信部33
2−nからの受信情報を蓄積する。そして、予め決めら
れた周期で,単位時間当たりの復号部へ送った送信パケ
ット数Aと単位時間当たりの復号できなかった破棄パケ
ット数Bと単位時間当たりの通信損失された損失パケッ
ト数Cを記載した報告パケットを映像符号のチャンネル
に対してだけ作成し、それぞれに対応する映像送信装置
へ送る。この際、その周期のうちに、復号できなかった
オーディオパケットが少なくとも1チャンネルで存在し
たか否かを判定し、存在した場合は、上記の全報告パケ
ット中の、単位時間当たりの復号できなかった映像パケ
ットの数をある定数だけ故意に増加させる。
【0056】同様に、1映像チャンネルだけが他の映像
チャンネルよりも優先度が高いと予め指定された場合に
は、その周期のうちに、指定チャンネルの映像パケット
で復号できなかったパケットが存在したかを判定し、存
在した場合は、指定チャンネルを除く上記の全報告パケ
ット中の、単位時間当たりの復号できなかった映像パケ
ットの数をある定数だけ故意に増加させる。
【0057】<効果>以上のように具体例2によれば、
ソフトウェアによる複数の映像受信装置やオーディオ受
信装置を同時に使用して、復号のための資源を共有しな
がら多チャネル再生を行う際に、送信装置におけるメデ
ィア信号の情報量の変更が困難なオーデイオ符号の再生
に必要十分な資源をオーディオ受信装置に優先的に提供
し、残りの資源で再生できる映像情報量の映像符号を映
像送信装置へ要求することで、オーディオ再生品質の維
持と良好な映像の再生を両立できるという効果がある。
【0058】《具体例3》 <構成>図8はこの発明の具体例3を示すブロック図で
ある。マルチタスクOS上で動作し、音声や映像の圧縮符
号化され、パケット化された、符号データをIP通信網
から受信し、符号化方法に対応する復号方法で直ちに復
号する復号装置の一部を示している。具体例1および2
と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0059】符号バッファ313は、パケット受信部3
12が受信するパケットを格納するためのメモリであ
り、0番からN-1番のNバンクのメモリで構成される。N
個の各メモリバンクは十分に大きなパケット長 Mバイト
を収容できる大きさの連続メモリであれば良く、単純に
は、Mバイトの連続メモリを固定的にN枚用意する。この
場合、M バイトを超える受信パケットは破棄する。 Nお
よびMは、2以上の自然数である。
【0060】メディア復号部334は、符号バッファ3
13に存在する任意の符号データを読み取り、符号に対
応する復号方法で復号し、オーディオ信号や映像信号な
どのマルチメディア信号を出力する。メディア再生部3
35は、メディア復号部334の出力するマルチメディ
ア信号を再生する。
【0061】<動作>図4はパケット受信部312の動
作するフロチャートを示した図である。ステップS10
31で、パラメータi を 0 にセットする。パラメータi
は0からN−1へ増分し、N−1の次は0に戻るパラ
メータで、符号バッファ313の書き込みバンク値を意
味する。
【0062】ステップS1032で、メディア復号部3
34からのACK信号104-i をタイムアウト時間まで待
つ。到着した場合は符号バッファ313[i]への書き込
みが許可されているので、ステップS1033へ移る。
タイムアウト時間まで信号を待機しても到着しない場合
は、メディア復号部334による符号バッファ313
[i]からの読み出しが未だ終了していないとして、ステ
ップS1036へ移る。
【0063】ステップS1033で、網インターフェイ
ス受信部311へパケットをタイムアウト指定無しで要
求し、符号バッファ313[i]へパケットデータを格納
する。このパケットヘッダに刻印されたパケット通し番
号を毎回参照することで、符号バッファ313[i-1]に
格納された前パケットと現パケットの間に通信損失によ
る損失パケットがあるか否かを判定できる。損失パケッ
トがある場合、その数を損失パケット数Cとして発生毎
に報告パケット送信部316へ報告する。その後、ステ
ップS1034へ移る。
【0064】ステップS1034で、READY信号102-i
をメディア復号部334へ発信し、正常なパケット受信
の回数を送信パケット数Aとして報告パケット送信部3
16へ報告する。その後、ステップS1031へ移る。
【0065】一方ステップS1035とステップS10
36では、網インターフェイス受信部311へパケット
のコピーを、予め決められた比較的短いタイムアウト時
間を指定して要求する。失敗応答ならば、そのままステ
ップS1032へ戻る。受信したパケットが既にFIFOバ
ッファにあるか、又は、タイムアウト時間以内にパケッ
トが到着した場合は、パケットデータは符号バッファ3
13へは格納せずに直ちに破棄し、復号溢れの回数をパ
ケット破棄数Cとして報告パケット送信部316へ報告
する。その後、ステップS1032へ戻る。
【0066】図5は、メディア復号部334の動作する
フロチャートを示した図である。まずステップS105
1で、初期化動作として、メデイア復号部334はACK
信号104-i (i=0,1,..,N-1)を計N回発信する。これは符
号バッファ313が起動時には空であることを知らせる
ためのものである。ステップS1052ではパラメータ
i を 0 にセットする。
【0067】ステップS1053で、パケット受信部3
12からのREADY信号102-i をタイムアウト無しで待機
する。到着したら、ステップS1054へ移る。READY
信号102-i及びACK信号104-iは、マルチタスクOSが標準
的に備えるスレッド間同期手段を用いて実現できる。例
えば、マイクロソフト社製のWindows 系の各OSであれば
イベントハンドリング機構によりイベントオブジェクト
を生成し、パケット受信部312とメデイア復号部33
4の間でハンドル値を共有することで、 READY信
号102−i及びACK信号104-iが実現できる。
【0068】READY信号102-i(i=0,1,..,N-1) はパケッ
ト受信部312からメデイア復号部334へ発信され、
符号バッファ313のメモリバンク数N と同数の、それ
ぞれが識別可能な信号で構成される。 READY信号102-i
は符号バッファ313 [i] への書き込み完了を意味す
る。ACK信号104-i(i=0,1,..,N-1) はメデイア復号部3
34からパケット受信部312へ発信され、符号バッフ
ァ313のメモリバンク数N と同数の、それぞれが識別
可能な信号で構成される。 ACK信号104-i は符号バッフ
ァ313[i] からの読み込み完了を意味する。
【0069】ステップS1054で、メデイア復号部3
34は、符号バッファ313[i]の符号を読み出して復
号し、オーディオ信号や映像信号などのメデイア信号を
生成する。読み終わったらステップS1055へ移る。
【0070】ステップS1055で、ACK信号104-i 信
号をパケット受信部312へ発信し、ステップS105
2へ移る。図6は具体例3を動作させた時の網インター
フェイス受信部311とパケット受信部312とメディ
ア復号部334との間の同期制御信号とデータの流れの
一例を示すタイムチャートの図で、起動時からの動作を
示す。左端の垂直線は網インターフェイス受信部311
の動作を表し、中央の垂直線はパケット受信部312の
動作を表し、右端の垂直線はメディア復号部334の動
作を表し、右端の太い垂直線の部分は実際の復号がメデ
ィア復号部334により実行されている時間を表し、括
弧内の数字は図4と図5のフロチャート中での実行担当
個所を表している。
【0071】ここでは、符号バッファ313のNの個数
を3としている。細実線の水平線は符号バッファ313
[i=0]に係る動作を示し、破線の水平線は符号バッファ
313[i=1]に係る動作を示し、二重線の水平線は符号
バッファ313[i=2]に係る動作を示す。
【0072】図6は、1パケット当たりの復号処理の所
用時間がパケット到着間隔よりおおむね小さいような定
常的な状態の例を示している。符号バッファ313にパ
ケットが1つ以上蓄積せず、あるパケットを受信してか
らそのパケットに含まれる符号データを復号開始するま
での時間経過が小さい事を示している。
【0073】図7は具体例3を動作させた時の網インタ
ーフェイス受信部311とパケット受信部312とメデ
ィア復号部334の間の同期制御信号とデータの流れの
一例を示すタイムチャートの図で、中途からの動作を示
す。図中の用語の説明は図6と同じなので省略する。
【0074】図7は、復号に通常より時間を要するパケ
ットがあったり(復号ジッタ)、想定以上の通信ジッタ
が発生したために、符号バッファ313に未復号のパケ
ットデータが溜まっている非定常な状態の一例を示して
いる。符号バッファ313に書き込み可能なバッファが
無い場合でも、パケット受信部312は網インターフェ
イス受信部311へパケットを要求するため、網インタ
ーフェイス受信部311内のFIFOバッファが溢れる事は
ない。受信したが、復号できずに破棄するパケットの数
を正確に把握し、報告する。そして、網インターフェイ
ス受信部311へ報告パケットの送信要求を出す。
【0075】なお復号ジッタは、メディア復号部334
のステップS1054をソフトウエアで実行する場合
に、並行して受信するチャンネルや他のプロセスなどの
非同期的な実行のために演算資源が一時的に競合して発
生するケースが一例として挙げられる。
【0076】符号バッファ313のNをより大きく設定
すれば、復号ジッタや通信ジッタが大きい場合の復号溢
れを回避しやすくなる反面、ジッタ発生時や1パケット
当たりの復号処理の所用時間がパケット到着間隔とほぼ
同じような状態の時には、受信から再生までの遅延時間
が増大してしまうので、許容される遅延時間や使用可能
なメモリ量を元に決定する。
【0077】報告パケットのフォーマットとしては、TC
Pパケットとして送受間で認識できるフォーマットを決
めても良い。例えば、映像送信装置の制御を行うための
コマンド用チャンネルが使用される場合は、このチャン
ネル使って報告パケットを送信端末側へ送信することが
考えられる。
【0078】また、このような報告パケットのフォーマ
ットはUDPパケットとして送受間で認識できるフォーマ
ットを決めて使用しても良いし、さらには、「RFC1889,
IETF」で規定されているRTPコントロールプロトコル
(以下 RTCP と略す) に準拠したフォーマットを使用し
ても良い。
【0079】RTCPは本来、RTP利用のマルチメディア通
信で、通信帯域の状況を系全体へ報告する使途で利用さ
れる。しかし、「RFC1889, IETF」6.6節 に記載される
APP型のRTCPパケットは、利用者が定義する情報を伝送
できるので、ここに本具体例のような報告の情報を多重
してもRTCPの動作上影響はない。
【0080】本具体例では、符号バッファ313をMバ
イトの連続メモリをN枚用意する例を示したが、符号デ
ータ長にばらつきがある場合にMを大きく取らざるを得
ない。P×Nバイト(P<M)の連続メモリを1枚用意し、リ
ングバッファとして、動的にN枚に分割して使用するこ
とで、メモリ効率を高めることができる。この場合、符
号バッファ[i]の番地は毎回変更されるが、番地リスト
をパケット受信部312とメディア復号部334とで共
有して更新する。READY信号102-i及びACK信号104-iは、
マルチタスクOSが標準的に備えるスレッド間同期手段を
用いることとしたが、実装プラットフォームとなるOS
が、好適なスレッド間の同期手段を提供しない場合に
は、パケット受信部312とメディア復号部334との
間で共有するN+N個のメモリの値をトグルスイッチとし
て用いて実現しても良い。同様にレジスタや変数の値に
よって実現することも可能である。
【0081】<効果>以上のように具体例3では、網イ
ンターフェイス受信部内の受信用FIFOバッファからの読
み出しをメディア符号の復号の進捗と非同期に行えるた
め、FIFOバッファの溢れを回避できる。復号処理に余裕
がある場合は受信から復号開始までに経過する時間は最
小に抑えられる。
【0082】FIFOバッファの溢れ回避により、このFIFO
バッファが他のチャンネルと共有して実装される場合
で、音声と映像のように複数チャンネルのメディア受信
を並列に行う場合には、別のメディアの復号溢れによる
FIFOバッファの溢れに起因したパケット損失を回避でき
るという効果がある。
【0083】また、メディア符号の復号が間に合わない
ときに実行する、受信パケットの破棄を受信装置自体が
明示的に行うため、単位時間当たりの受信パケットの破
棄数と通信損失したパケット数を切り分けて検知するこ
とが出来るという効果がある。
【0084】《具体例4》 <構成>図8はこの発明の具体例4を示すブロック図で
ある。具体例3と同じ構成には同じ符号を付して説明を
省略する。具体例3における網インターフェイス受信部
311とパケット受信部312の代わりに、網インター
フェイス受信部341とパケット受信部342を用い
る。
【0085】<動作>以下、メデイア符号のうち、映像
符号に対する動作に関して説明する。
【0086】網インターフェイス受信部341とパケッ
ト受信部342の動作以外は、具体例3と同様に動作す
るため、説明を省略する。
【0087】具体例3と同様に、網インターフェイス受
信部341網インターフェイス受信部341は通信網1
01からのパケットを待ち受け、受信パケットが到着す
る毎に内部に存在する図示しないFIFOバッファにパケッ
トデータを書き込む。但し、具体例3の網インターフェ
イス受信部311と異なり、パケット受信部342から
指定があった場合には、1パケットの固定長のパケット
ヘッダ部分のデータと後続の符号データ部分のデータを
分けてコピーする。このような指定がパケット受信部3
42からあった時は、まず1回目の要求に対してヘッダ
だけを符号バッファ313の指定されたメモリへコピー
し、続いて対となる2回目の要求に対して、符号データ
を符号バッファ313の指定メモリへコピーする。
【0088】図9はパケット受信部342の動作を示す
フロチャートの図である。
【0089】ステップS2031で、メディア復号部3
34からのACK信号104-0が到着するまでタイムアウト無
しで待機する。ステップS2032で、パラメータi を
1にセットする。 なお、パラメータ i は起動時の開始
値だけ1であるが、以降の循環増分の開始値は0であ
る。
【0090】ステップS2033で、メディア復号部3
34からのACK信号104-i 信号をタイムアウト時間まで
待つ。セットされているなら符号バッファ[i]への書き
込みが許可されており、 ACK信号104-i 信号をリセット
して、S2034へ移る。予め決められたタイムアウト
時間までにACK信号104-i 信号が到着しないなら符号バ
ッファ313[i]からの読み出しが未だ終了していない
として、ステップS2038へ移る。
【0091】ステップS2038では、網インターフェ
イス部351へパケットのコピーを、予め決められた比
較的短いタイムアウト指定付きで、要求する。この際、
ローカルメモリをコピー先に指定して、パケットヘッダ
だけを要求する。受信データが既にFIFOバッファにある
か、又は、タイムアウト時間以内にパケットが到着すれ
ば、ステップS2039へ移り、失敗応答ならば、その
ままステップS2033へ戻る。
【0092】ステップS2039では、ローカルメモリ
に取得したパケットヘッダを読み、このパケットのパケ
ット通し番号X及び イントラフラグZを取り出す。Z
は符号データの復号にフレーム内符号化方式だけを用い
ている場合は真、さもなくば偽である。この2つの情報
で、このパケットの符号データの復号がメデイア復号部
335にて正常に行えるかを判定する。
【0093】まず、現在の i に対して、j= i-1 とし、
前ループで最後に符号バッファ313[j-1]へ書き込ん
だ符号データのパケット通し番号をLとする。Lは前ル
ープでKとして保存されている。X=L+1ならば、パ
ケット損失は発生していないので、正判定を行う。さも
なくば、このパケットの符号データと直前にメディア復
号部334へ渡した符号データの間に損失した符号デー
タが存在するので、その数を損失パケット数Cとして報
告パケット送信部316へ発生毎に報告する。その後、
Zが真であれば正判定を行い、さもなくば偽判定を行
う。判定が正と出れば、ステップS2040に移る。
【0094】判定が偽と出ればこのパケットの符号デー
タは破棄するものとして、網インターフェイス受信部3
41へこのパケットの符号データをローカルメモリをコ
ピー先に指定して要求し、取得後に破棄し、復号溢れの
回数を破棄パケット数Bとして報告パケット送信部31
6へ報告する。その後、ステップS2033へ戻る。
【0095】ステップS2040で、網インターフェイ
ス受信部341へこのパケットの符号データを符号バッ
ファ313[i-1]をコピー先に指定して要求し、取得す
る。このとき既に現在のループ中に、ステップS204
0が実行されて符号バッファ313[i-1]に符号データ
が入れられていた場合は、そのデータを上書きしたこと
になるので、復号溢れの回数を破棄パケット数Bとして
報告パケット送信部316へ報告する。
【0096】なお、ステップS2039で新規に取得し
たパケット通し番号 X を K として保存しておく。そ
の後、ステップS2033へ戻る。
【0097】ステップS2034では、符号バッファ3
13[i-1]に対して既に現在のループ中に、ステップS
2040において符号が読み出されていれば、ステップ
S2037へ移り、されていなければステップS203
5へ移る。
【0098】ステップS2035では、網インターフェ
イス受信部341へ受信パケットのコピーを、タイムア
ウト指定無しで要求する。この際、ローカルメモリをコ
ピー先に指定して、パケットヘッダだけを要求する。ロ
ーカルメモリに取得したパケットヘッダを読み、このパ
ケットのパケット通し番号X及び イントラフラグ Zを
取り出す。Zは符号データの復号にフレーム内符号化方
式だけを用いている場合は真、さもなくば偽である。
【0099】この2つの情報で、このパケットの符号デ
ータの復号がメデイア復号部334にて正常に行えるか
を以下のように判定する。
【0100】まず、現在の i に対して、j= i-1 とし、
前ループで最後に符号バッファ[j-1]へ書き込んだ符号
データのパケット通し番号を L とする。L は前ルー
プでKとして保存されている。X=L+1ならば、パケ
ット損失は発生していないので、正判定を行う。さもな
くば、このパケットの符号データと直前にメディア復号
部334へ渡した符号データの間に欠落した符号データ
が存在するので、その数を損失パケット数Cとして報告
パケット送信部316へ発生毎に報告する。その後、Z
が真であれば正判定を行い、さもなくば偽判定を行う。
判定が正と出れば、ステップS2036に移る。
【0101】判定が偽と出ればこのパケットの符号デー
タは破棄するものとして、網インターフェイス受信部3
41へこのパケットの符号データをローカルメモリをコ
ピー先に指定して要求し、取得後に破棄し、復号溢れの
回数を破棄パケット数Bとして報告パケット送信部31
6へ報告する。その後、再びステップS2035の最初
へ戻る。
【0102】ステップS2036で、網インターフェイ
ス受信部341へこのパケットの符号データを符号バッ
ファ313[i-1]をコピー先に指定して要求し、取得す
る。
【0103】なお、ここで取得したXをKとして保存し
ておく。その後、ステップS2037へ移る。
【0104】ステップS2037で、 READY信号102-i
をメディア復号部334へ発信し、正常な受信回数を送
信パケット数Aとして報告パケット送信部316へ報告
する。その後、ステップS2032へ移る。
【0105】本具体例では、網インターフェイス受信部
341が1つのパケットを2回に分けて、FIFOバッファ
から指定メモリへコピーする機能を有することとした
が、この機能を有しないドライバ上で実装された場合
は、一旦全部ローカルメモリへコピーしてから2回に分
けてコピーする動作を間に挿入することで代用してもよ
い。
【0106】<効果>以上のように、具体例4によれ
ば、具体例3の効果に加えて、符号バッファに1パケッ
ト分のマージンを持たせる事で、映像メディアの復号処
理に係る演算資源が不足して全ての受信符号を復号でき
ない時に、受信パケットの中から現在正常に復号できる
パケットだけを選択して、符号バッファへコピーする事
が出来て、メディア符号の復号処理に必要な演算資源の
有効化を図りながら、同時に、動き補償演算の誤りに起
因する復号映像の乱れを回避する事が出来るという効果
がある。上記マージンは復号が間に合わない状況でのみ
活用されるので、定常状態では受信から復号開始までの
遅延時間は第1の実勢例での程度に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による具体例1を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明による具体例2を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明による具体例3を示すブロック図であ
る。
【図4】具体例3のパケット受信部の動作するフローチ
ャート図である。
【図5】具体例3のメディア復号部の動作するフローチ
ャート図である。
【図6】具体例3の動作するタイムチャート図である。
【図7】具体例3の動作するタイムチャート図である。
【図8】本発明による具体例3を示すブロック図であ
る。
【図9】具体例4のパケット受信部の動作するフローチ
ャート図である。
【符号の説明】
101:IP通信網 201:送信装置 301:受信装置 211:映像取得部 212:映像符号化部 213:パケット送信部 214:網インターフェイス送信部 215:映像情報量決定部 311:網インターフェイス受信部 312:パケット受信部 313: 符号バッファ 314:映像映像復号部 315:映像再生部 316:報告パケット送信部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK31 KK34 RA01 RE16 SS08 TA17 TA57 TB07 TC45 TD11 UA02 UA05 UA32 5C064 BA01 BA07 BB05 BC10 BC16 BC18 BC20 BC27 BD03 BD05 BD07 BD08 BD09 5K034 AA02 AA06 CC01 CC02 CC05 FF01 HH11 HH12 HH16 HH17 HH27 MM03 MM08 MM11 MM14 MM21 MM24 MM39 NN22 NN31 TT01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化したメディアデータを受信して復
    号するメディアデータ受信装置であって、 前記メディアデータ受信装置で受信するメディアデータ
    を送信するメディアデータ送信装置に対して、符号化し
    たメディアデータの復号状況情報を送信することを特徴
    とするメディアデータ受信装置。
  2. 【請求項2】 前記メディアデータ受信装置は、 受信したメディアデータを格納する多バンク構成のバッ
    ファを備えることを特徴とする請求項1に記載のメディ
    アデータ受信装置。
  3. 【請求項3】 前記メディアデータ受信装置は、 受信したメディアデータを破棄する際に参照すべき映像
    フレームが欠落している場合には、フレーム間差分符号
    化方式の映像フレームを優先的に破棄することを特徴と
    する請求項1または2に記載のメディアデータ受信装
    置。
  4. 【請求項4】 符号化したメディアデータを送信する送
    信装置であって、 前記メディアデータ送信装置から送信するメディアデー
    タを受信して復号するメディアデータ受信装置から送信
    される復号状況情報に基づき、送信するメディアデータ
    の送信量を変更することを特徴とするメディアデータ送
    信装置。
  5. 【請求項5】 前記メディアデータの復号状況情報は、 復号処理のできなかった受信パケット数情報を含むこと
    を特徴とする請求項1から4に記載のメディアデータ受
    信またはメディアデータ送信装置。
  6. 【請求項6】 前記メディアデータの復号状況情報は、 復号処理のできなかった受信パケット数情報を故意に増
    やして送信することを特徴とする請求項5に記載のメデ
    ィアデータ受信装置。
  7. 【請求項7】 前記メディアデータの復号状況情報は、 前記受信装置のCPUの負荷状況情報を含むことを特徴
    とする請求項1から5に記載のメディアデータ受信また
    はメディアデータ送信装置。
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