JP2000295251A - サービスクラスの統計的多重化を用いて通信網内のパケットをスケジュールするための方法 - Google Patents
サービスクラスの統計的多重化を用いて通信網内のパケットをスケジュールするための方法Info
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Abstract
網内のパケットをスケジュールする。 【解決手段】 第一と第二の2つの異質なQoSクラス
と、第三の最善努力型クラスが混在する網環境が想定さ
れる。各QoSクラスは、指定される遅延限界(上
限)、およびそれが違反される確率の限界(上限)を持
つ。重要な目標として、最善努力型トラヒックに割当て
ることができる帯域幅を、QoSクラスの要件をぎりぎ
りに保障しながら、最大化することが目指される。これ
を達成するために、GPSスケジューリングでは、追加
の特徴として、各接続の帯域幅のシェアは、指定される
値、つまり、解析によって決められる設計パラメータに
制限される。この方式では、ソースは、従来のジュアル
リーキーバケット規制を受ける。
Description
ラヒックを調節するための分野に関する。より詳細に
は、本発明は、一般化されたプロセッサ共有(generali
zed processor sharing(GPS)スケジューラ、より詳細
には、異なるサービス品質(QoS)のクラスを統計的
に多重化するGPSスケジューラに関する。
タ、音声、テキスト、および/あるいはビデオなどの情
報を表す信号)を網に接続されたエンドポイント(例え
ば、ホストマシーン、ファックスマシーン、端末など)
の間で伝送あるいは運ぶための一手段である。網は、複
数のノードから構成され、各ノードは、リンクによっ
て、互いに結ばれ、エンドポイントに接続される。典型
的には、各リンクは、双方向であり(つまり、トラヒッ
クが順方向と逆方向に運ばれあるいは伝送され)、各リ
ンクは、各方向において、所定のパラメータ、例えば、
帯域幅あるいは容量を持つ。ノードは、望ましくは、バ
ッファを備え、リンクがノードの所に受信されるトラヒ
ックを運ぶための十分な利用可能な帯域幅を持たない場
合は、受信されたトラヒックは、ノードに設けられたバ
ッファに十分な帯域幅が空くまで格納される。
ドポイントの間で、高信頼、高伝送速度にて運ぶ用途に
用いられる機会はますます増大している。この使用の増
加に伴って、網のサービスおよびアーキテクチャ/イン
フラストラクチャの設計には大きな変化が起こってい
る。より具体的には、幅広いレンジの新たな大衆向けお
よびビジネス向けのサービス、例えば、ビデオ・オン・
デマンドやビデオ電話会議が広帯域サービス統合デジタ
ル網(BISDN)やインターネット電話上に提供され
ることが期待されている。これら新たなサービスは、幅
広いレンジのトラヒック特性を持つことに加えて、多様
なサービス品質(QoS)要件(例えば、網間遅延の上
限や、情報損失率の上限)を持つ。BISDN網内での
伝送のための主要な技法は、非同期転送モード(AT
M)である。ATMの詳細については、例えば、Minze
r,“Broadband ISDN and Asynchronous Transfer Mod
e",IEEE Comm.Mag.,pp.17-24,September 1989を参照さ
れたい。他の伝送技法には、とりわけ、インターネット
プロトコル(IP)が含まれる。
合は、発信エンドポイントは、網を通じて発信エンドポ
イントと指定される宛先エンドポイントとの間に、双方
向経路(つまり、複数のノードとリンクから構成される
接続)を設定することをリクエストする。ATM網にお
いては、発信エンドポイントは、単に、宛先エンドポイ
ントを指定し、網が、トラヒックを発信エンドポイント
から宛先エンドポイントにあたかもそれらエンドポイン
トが直接回路によって接続されているかのように運ぶ。
このため、ATM網では、設定される経路は“仮想回路
(VC)と呼ばれるが、ここでは、VC(仮想回路)も
接続とも称される。インターネットプロトコル網では、
接続は定義されず、代わりに、パケットがどのフローに
属するか識別される。
想回路(VC)を設定するリクエストを許可(収容)で
きるか否かを管理する。許可の判定は、典型的には:
(1)運ばれるトラヒックの特性を記述するトラヒック
記述子(例えば、平均帯域幅およびバースト性)および
(2)そのトラヒックに対するサービス品質の要件、に
基づいて行なわれる。許可の判定においては、加えて、
そのリクエストに答える(を収容する)ために利用可能
な網内の資源(例えば、リンク内の使用されてない帯域
幅や、ノード内の使用されてないバッファの量)も考慮
される。許可をリクエストするに当たっては、典型的に
は、網に対して、トラヒック記述子が指定あるいは提供
される。網は、(指定されるトラヒック記述子に基づい
て)、そのリクエストに割当てるべき網資源の量を決定
(計算)し、この決定に基づいて、そのリクエストを許
可するか否か決める。リクエストが許可された場合は、
網との間で“契約(contract)”が結ばれる。つまり、
網は、トラヒックに伝送する際に、そのトラヒックが指
定されるトラヒック記述子の限度内に納まる限り、指定
されたサービス品質を保障することを約束する。ATM
あるいはIP網の性能は、許可された接続がそれらの契
約をどの程度守るかによって決まる。例えば、あるエン
ドポイントが網に契約仕様を超える情報を供給し、この
ために輻湊が発生し、結果として、網を流れるトラヒッ
クに統計的変動を起こすことがあるが、このような変動
は、網の性能を劣化させたり、網内の他の接続のサービ
ス品質のレベルに影響を与えたりする。このため、網
は、典型的には、各接続上のトラヒックを監視あるいは
制御し、各接続が契約を満たすことを保障する。
を監視および制御するための様々な技法が提唱されてい
る。一般化されたプロセッサ共有(Generalized Proces
sorSharing:GPS)方式は、将来のインターネットプロ
トコル(IP)ルータおよびATMスイッチにおいて用
いるためのパケットスケジューラの基礎を提供する。G
PSの詳細に関しては、例えば、S.Keshav,An Engineer
ing Approach to Computer Networking,Addison-Wesle
y,Reading,MA,1997; G.Kesidis,ATM Network Performan
ce,Kluwer,Boston,MA,1996; D.Stiliadis and A.Varma,
“Rate-proportional servers: A design methodology
for fair queueing algorithms",IEEE/ACM Trans.Netwo
rking 6,April 1998,pp.164-74; D.Stiliadis and A.Va
rma,“Efficient fair queueing algorithms for packe
t-switched networks",IEEE/ACM Trans.Networking 6,A
pril 1998,pp.175-85などを参照されたい。GPSスケ
ジューラは、セルをサービスするやり方、つまり、セル
をいつどのように、各接続に設けられたバッファから、
所定の総リンク帯域幅を持つリンク上に送り出すかを定
義する。
るGPSスケジューラの設計、およびこれを用いて網を
制御するアプローチでは、QoS要件は、決定論的に保
障される。これとの関連では、ParekhおよびGallagerの
研究および限界(bounds)が、重要で、オリジナルであ
るため、詳しくは、A.K.Parekh,“A generalized proce
ssor sharing approach to flow control in integrate
d services network",PH.D.dissertation,LIDS-TH-208
9,MIT,Feb.1992; A.K.Parekh and R.G.Gallager,“A ge
neralized processor sharing approach to flow contr
ol -The single node case", IEEE/ACM Trans.Networki
ng 1,June 1993,pp.344-57; およびA.K.Parekh et al.a
nd R.G.Gallager,“A generalized processor sharing
approach to flow control inintegrated services net
work -The multiple node case", IEEE/ACM Trans.Netw
orking ,April 1994,pp.137-50を参照されたい。ただ
し、ロスレス(無損失/違反)マルチプレキシングを用
いる決定論的限界(bound)は、過剰に保守的となり、
このため、容量が制限され、このアプローチを実際の網
の設計および動作のための手引きとして用いることには
問題があると、一般的に認識されている。
約を解決するために、本発明は、統計的QoS保障、お
よび統計的マルチプレキシングに基づくGPSスケジュ
ーリングおよび網制御に対するアレームワークを展開す
る。我々は、異なるタイプのQoSクラスの接続内の動
作ポイントを、非常に小さなレパートリ(数)にて、最
大限にカバーすることができるGPS重みの設計を提唱
し、加えて、これと関連して、接続許可制御(CAC)
の設計を提唱する。これによって、典型的には、大きな
容量の利得(改善)が達成される。
・エンドの枠組みでQoS保障を行なうことに向けられ
ているが、ただし、これらの結果は、IP網を含めて、
QoS保障が要求されるどのようなスケジューリング問
題にも適用できるものである。ここでは、我々は、2つ
の異なるQoSクラスと、第三の最善努力型クラスが混
在する状況を想定する。これら3つのクラスは、しばし
ば、産業界においては、金、銀、銅QoS保障と呼ばれ
る。各QoSクラスは、指定されるエンド・ツウ・エン
ド遅延要件と、その違反あるいは損失(呼損)の確率に
関する典型的にはかなり小さな限界(bound)を持
つ。我々のフレームワークにおいては、最善努力型トラ
ヒックの役割は非常に重要であり、我々の上位の目的
は、可能な限り多くの帯域幅を、QoSクラスの保障は
必要最小限に押さえ、最善努力型トラヒックに割当てる
ことに向けられる。
制するためにGPSを用いる単一ノードに向けられる
が、ただし、本発明の手続きは、エンド・ツウ・エンド
経路上の各ノードにも適用される。ただし、後者の場合
は、後に説明するように、各ノードに流れるトラヒック
は、ピーク速度を規制されるとともに、他の条件が付け
られる。
スのK=(K1,K2)個の接続あるいはソースが存在
し、各接続が、クラスjの接続に対して、φjおよびP0
(j)なるスケジューリングパラメータを持つような網環
境を想定する。ここで、重みφ jは、他の接続の重みと
の関係で、その接続の帯域幅のシェア(配分)を決め
る。ただし、これは、ピーク速度P0 (j)を超えることは
許されない。我々の単一ノードのケースの解析は、最初
は、ピーク速度の規制が行なわれない枠組みで遂行され
る。次に、この解析に基づいて、ピーク速度規制が適用
されている条件に対して適当なP0 ( ・ )が選択される。ク
ラスjに対するQoSパラメータは、遅延限界Djと、
損失(違反)確率Ljから構成される。典型的な実施例
では、クラス依存性が重要な役割を演じ、音声タイプの
クラス1に対しては、遅延限界D1は、小さく、損失
(違反)確率L1は、大きく選択され、逆に、プレミア
ムデータタイプのクラス2では、遅延限界D2は、大き
く、損失(違反)確率L2は、小さく選択される。
れる。ただし、ソースは、ある時点では、本来の流体速
度過程から離れて、ジュアルリーキーバケットのパラメ
ータ(r,BT,P)に従うものとしてモデル化され
る。ここで、rとPは、それぞれ、平均速度制約とピー
ク速度制約を表し、BTは、トークンバッファサイズを
表す。これは、オン−オフ過程であり、我々は、この過
程を極大に規制されたソース過程と呼ぶ。この極大に規
制されたソース過程においては、伝送は、トークンバッ
ファが一杯になった瞬間から、ピーク速度にて開始さ
れ、バッファが空になるまで継続され、バッファが空に
なった時点で、この過程はオフとなり、この状態にトー
クンバッファが再び一杯になるまでとどまる。
階)に分けて行なわれる。つまり、最初に、ロスレスマ
ルチプレキシングについて考察され、続いて、統計的マ
ルチプレキシングについて考察される。ロスレスマルチ
プレキシングでは、ソースは、互いに依存(collude:
談合)することを想定され、このケースでは、上述のオ
ン−オフ過程は、本来の流体速度過程から大きく逸脱す
ることとが示される。このフェーズは、遅延制約が追加
される点を除いては、決定論的保障に対する通常の解析
と平行する(同一である)。この解析の第二のフェーズ
においては、(1)ソースは、依存(談合)のないソー
ス(non-colluding sources)であるものと想定される
(この想定では、ソースは、統計的に独立で、個々のソ
ースの速度過程は一様な分布のランダム過程であるとみ
なすことができる)。さらに、第二のフェーズでは、
(2)割当てられた資源の利用されない部分を活用する
ことが想定される(この利用されない部分は、ロスレス
マルチプレキシングでは活用されない)。
体的には、φ_φ1/φ2なる比(我々は、これも重みと
呼ぶ)は、以下のようにして選択される。第一のステッ
プにおいて、許容可能な集合A(φ)が決定(計算)さ
れる。これは、より具体的には、固定されたφに対し
て、各接続の統計的QoSが満たされるような全ての
(K1,K2)の集合から構成される。許容可能な集合の
サイズおよび形状は重みに強く依存する。GPS重みと、
様々なクラスのトラヒックおよびQoSパラメータとの
間のマッチングがうまく行なわれないような状況が発生
することがある。例えば、φが、過大にすぎる場合は、
許容可能な集合がクラス2の接続のQoS要件のために
制限され、このため、このサイズが小さくされ、相対的
に数の少ないクラス1の接続が、それらの要件を超える
QoS(帯域幅)を受けるような状況が発生する。重み
が適正に設計されてない場合は、資源の割当てがうまく
行なわれず、シェア(共有)が機能しなくなる。
合Rがある。これは、より具体的には、ある重みφに対
する許容可能な集合内に含まれる全ての(K1,K2)の
集合から構成される。つまり、実現可能な集合は、許容
可能な集合A(φ)の全てのφに渡っての和(集合)を
表す。実現可能な集合の役割は、以下の通りである:例
えば、外部(トラヒックや市場)条件が変化し、接続内
のポイント(K2,K2)の近傍に位置する隣接(ノー
ド)が必要となった場合、隣接(ノード)が実現可能な
集合R内に含まれるときは、インバースプロブレム(in
verse promlem)を解くことで、適当な重みを得ること
ができる。外部状態が変化すると(これは、典型的に
は、低速な時間スケールにて起こる)、GPS重みも、
これに対応して変えられる。ただし、現在は、一見した
所、この概念は理論的な価値しかもたず、実際面での重
要性はあまりないように思われている。これは、全ての
実現可能な集合Rを実現するためには、原理的には、多
数の、おそらくは、無数の、重みの間でのスイッチング
(切り替え)が必要となるためである。ところが、本発
明の主要な貢献の一つとして、実際的な設計アプローチ
にて、実現可能な集合Rのほとんどを、たった一つもし
くは2つの重みにて実現できることが開示される。これ
らは、臨界重み(critical weights)φc (1)、φc (2)と
呼ばれ、これらを計算するための単純な手続きが開示さ
れる。
つもしくは2つの臨界重みが用いられるが、幾つの重み
が要求されるかを決定することが必要となる。このため
に、我々は、両方のクラスのトラヒックおよびQoSパ
ラメータを持つ系全体を、φ c (1)≦φc (2)であるか否か
に基づいて、“実質的に均質な(Effectively Homogene
ous)”な系と、“実質的に均質でない(Effectively N
on-Homogeneous)”系のいずれかに分類する。前者は、
温和なケースであり、このケースでは、2つの臨界重み
の中間の重みが適正な重みとして選択される。つまり、
このケースでは、1つの重みで、殆ど全ての実現可能な
集合Rを実現することができる。後者のケースでは、実
現可能な集合Rを実現するためには、2つの臨界重みの
間でスイッチングすることが必要となる。このスイッチ
ングは、上述のように、外部トラヒック状態の変化に応
じて低速な時間スケールにて起こるが、この低速なスイ
ッチングは、この解析における定常状態が存在するとい
う暗黙の想定に矛盾するものではない。数値実験から、
実質的に均質な系ではあるが、ただし、クラスによっ
て、トラヒックおよびQoSのパラメータにかなり差が
ある実例が知られている。
ヒックおよびQoSパラメータが考察される。ここの報
告される単一ノードに関する結果は、我々の設計問題に
対する実際(実用)的なアプローチを支持する。つま
り、我々の手法においては、許容可能な領域と実現可能
な領域の境界が小さな区分に分けて線形近似されるが、
このアプローチを支持する。結果は、さらに、ほとんど
全ての実現可能な集合Rを実現するために、一つもしく
は二つの重みで十分であるという我々の主張を支持す
る。最後に、これら結果は、統計的QoS保障を用いた
場合、決定論的あるいはロスレスQoS保障を用いた場
合と比較して、大きな容量利得が達成されることを示
す。
は、運ばれる最善努力型トラヒックを、QoSクラスの
要件を満たしながら、最大化することを目指す。主とし
てこのことを主な動機として、GPSスケジューラの出
力のピーク速度が規制される。GPSの出力は、許可さ
れたQoSクラスの接続に、それらのQoS要件がちょ
うど満たされるだけの資源が割当てられるように規制さ
れる。さらに、遅延予算に関する選択、つまり、エンド
・ツウ・エンド遅延を、その接続の経路内のノードにど
のように割当てるかについても考察される。一つの魅力
的なオプションとして、全ての遅延予算を経路内の第一
のノードに割当てる方法が提唱される。GPSの枠組み
では、本発明の一つの魅力は、とりわけ、GPS設計に
は複雑さが伴うが、ここに詳細に開示される解析を適用
することで、これに対応できることである。つまり、こ
の適用なしでは、たとえ、本発明の単一GPSノードに
関する解析の基本的な枠組みは無傷でも、扱われるクラ
スの増加に伴って、GPS設計問題が複雑化し、対応で
きなくなる。本発明の特徴および長所が本発明の以下の
詳細な説明を読むことで一層明白になるものである。
は、以下のセクションから構成される。セクション1で
は、序論および背景事実について概説する。セクション
2では、従来の技術が依拠するロスレスマルチプレキシ
ング(無損失/無違反)(lossless multiplexing )と
決定論的保障(deterministic guarantees)について触
れる。セクション3では、本発明による統計的マルチプ
レキシング(statistical multiplexing)と一般化され
たプロセッサ共有(generalized processor sharin
g、、GSP)方式(スケジューラの設計)を、単一ノード
解析に基づいて解説する。セクション4では、数値研究
の結果を示し、セクション5では、エンド・ツウ・エン
ド設計および性能について述べる。最後に、結論がセク
ション6で述べられる。
ュレータ ここでは、ジュアルリーキーバケットレギュレータ(du
al leaky bucket regulator:流体が両側から漏れるバ
ケツをモデル化したレギュレータ)の幾つかの基本的な
量(r、BT、P)と、動作について復習する。ここ
で、rは、トークン(平均)速度を表し、BTは、トー
クンバッファサイズを表し、Pは、ピーク速度を表す。
トラヒック流は、このセクションと明細書全体を通じ
て、流体フローとしてモデル化される。U(t)および
R(t)は速度過程を表すものと想定される。ここで、
U(t)はソースから供給される速度過程を表し、R
(t)は、適合(規制された)過程(conforming proces
s)を表し、これがレギュレータにて網に供給(パス)さ
れる。さらに、AU(t,t+τ)およびAR(t,t+
τ)は、期間[t,+τ]における、それぞれ、Uおよ
びR速度過程に対する総フローを表すものとする。この
とき、速度と総フローとの間には、以下の関係が成り立
つ。
は、以下の基本的な関係にて記述することができる:
ークンバッファ内のトークン量(コンテント)を表す。
z(t)を支配(記述)する式は、以下の通りである:
は、以下のような制約を持つことを証明できる:
ーキーバケットレギュレータを、等価的に3つのチュー
プル(r,Q,P)によって記述する便利である。ここ
で、Qは、最大バーストサイズを表し、Q△PBT/
(p−r)にて与えられる。
ロセッサ共有 図1は、一般化されたプロセッサ共有(generalized pr
ocessor sharing、GPS)スケジューラの機能図を示
す。各接続100のトラヒックは、ジュアルリーキーバ
ケットにて規制された後に、GPSノードに到着する。
各GPSノードにおいて、各接続には、バッファ110
が設けられ、この出力は、ピーク速度の規制を受ける。
この枠組みでは、2つのQoSクラスの接続120が存
在し、帯域幅Cを共有する。(ここでは、帯域幅Cは、
総リンク帯域幅から最善努力型トラヒックに割当てられ
る帯域幅を差し引いた量を表す)。クラスj(j=1,
2)の各接続は、接続へのサービスをスケジュールする
ために用いられる2つのパラメータ、つまり、φjと、
P0 (j)を持つ。重みφjは、他の接続と関連する重みと
の関連で、その接続の帯域幅のシェア(配分)を定め
る。ただし、これは、P 0 (j)を超えることは許されな
い。このため、接続に設けられたバッファ(図1参照)
からの出力速度は、P0 (j)を超えることはない。我々の
研究から見たとき、バッファのサイズ、{φj}および
{P0 (j)}は、設計パラメータであり、本発明は、これ
を決定することに関する。最善努力型トラヒック(図1
には示されない)には、固定量の帯域幅がその排他的使
用のため割当てられることに、加えて、最善努力型トラ
ヒックは、QoSクラスの接続によって利用されなかっ
た余剰の帯域幅へのアクセスが許される。このため、Q
oSクラスは、最善努力型トラヒックについては、特に
気にしない。最善努力型トラヒックと関連する問題につ
いては、後に、セクション5において扱われる。
速度の規制との関連では、保守的に機能し、クラスjの
接続に割当てられる帯域幅は、最小でも、以下の通りと
なる::
ンジケータ変数を表し、これは、その接続が帯域幅を必
要とする場合は1の値と取り、必要としない場合は0の
値を取る。
roximation )(詳しくは、P.Billingsley,Probability
and Measure,2nd ed.(Wiley,New York) 1986;N.R. an
d J.Sethuraman,“Strong large deviation and local
limit therorems",Ann.Prob. 21:(3),1993,p.1671-90;
V.V.Petrov,“On the probabilities oflarge deviatio
ns for sums of independent random variables",Theor
y Probab.Applicat.10,1965,pp.287-89を参照)は、バ
ッファを備えないマルチプレキシングシステムにおける
損失(呼損)を推定するための有効な技法である。ここ
に与えられる手続きは、J.Y.Hui,“Resource allocatio
n for broadband networks",IEEE J.Select.Areas Comm
un.6,1988,pp.1598-1608;およびF.P.Kelly,“Effectiv
e bandwidths at muli-type queues",Queueing Systems
9,1991,pp.5-15に依拠する。以下を考える:
ムな変数を表し、{ujk}kは、各jに対して均等に配
分される非負値を表す。ここでの議論では、J個のソー
スクラスが存在し、クラスjに対しては、Kj個のソー
スが存在するものと想定される。Cは、ノード帯域幅を
表し、Plossは、損失(違反)が発生する時間の割合
(率)を表す。Plossと関連する他の性能尺度について
は、Performance Evaluation and Design of Multiserv
ice Networks,ed.J.W.Roberts,Commission of the Euro
pean Communities,Final Rep.COST 224 project,1992に
おいて議論されているために、これを参照されたい。瞬
時負荷ujkは、以下の積率母関数(moment generating
function)を持つものと想定する:
想定する。次に、Chernoffの限界(bound)を低次細分
(lower order refinement)にて挿間(補正)すること
で、スケーリングKj=γjCに対する以下の近似が得ら
れる。ここで、γ j=0(1)、C→∞とすると、以下の事
実が得られる。
jkが、0と1の値を取る独立なオン−オフランダム変数
であり、E(ujk)=w(j)、つまり、
lossに対するChernoffの近似式は、以下によって与えら
れる:
表し、
特化して、Chernoff式を漸近的に近似することで得られ
る以下の明示的な式である。ここでの議論では、クラス
のインデックスjは落とされる。
述の事実2および3の式を用いている。結果に対して特
別な必要性はないが、Chernoffの近似Ploss〜exp
(−F(s*))を最大化する独立なランダム変数の分
布に関するマルチクラスの枠組みでの結果についても簡
単に言及しておと、(詳細については、D.Mira and J.
A.Morrison,“Multiple time scale regulation and wo
rst case processes for ATM network control",in Pro
c.34th Cinf.on Decision and Control,1995,pp.353-58
を参照されたい)、ランダム変数ujkが、e0 (j)なるピ
ーク制約を受け、平均がr(j)なる限界を持つものと想
定した場合、結果は、指数関数的なChernoffの近似は、
0とe0 (j)の値を取り、r(j)なる平均を持つオン−オ
フランダム変数にて最大化されることを示す。
キシング(Lossless Multiplexing) このセクションでは、単一ノードで、QoS保障は決定
論的である(つまり、損失(違反)は存在しないか、あ
るいは遅延要件の違反が許されるかのいずれか)ケース
について考察する。遅延の限界は接続のクラスに依存す
る。次のセクションで扱われる統計的マルチプレキシン
グは、ここで築かれる基礎に基づいて拡張されたもので
あり、後に示される数値結果では、統計的マルチプレキ
シングから得られる容量が、ロスレスマルチプレキシン
グから得られる容量と比較される。各接続に設けられた
バッファ出力のピーク速度規制はこのセクションでの解
析では無視される。ここでは、もっぱらピーク速度の値
が決定される。
する)単一の規制を受けたトラヒック流R(t)200
が存在し、バッファ210は、容量、つまり、帯域幅c
(c>r)を持つトランクによって扱われるものと想定
する。以下の説明では、図2と、セクション1.1の説
明も参照されたい。
(t)によって表されるものとする。このサブセクション
の主な目標は、系のバッファの量の最大値を求める単純
な式を導くことにある。ここでの我々の目的に対して
は、トラヒック流R(t)は、規制されており、このた
め、任意の時間期間[t,t+τ]における総フローA
R(t,t+τ)には限界があり、このため、以下の式
が成り立つものと想定される:
算)は、図2の略図の“join”によって遂行され
る。
する。
期間において発生する。t0がビジー期間の開始時に対
応し、つまり、v(t0)=0であり、v(t0+)>0で
あるものと想定する。図3からわかるように、ビジー期
間においては、期間[t0,t0+τ]におけるバッファ
内への総フローは、式(2.1)より、以下の限界を持
つ:
に含まれるために、バッファから流れ出る総フローは、
少なくともcτに等しく、この差v ̄(τ)が、バッフ
ァのビジー期間におけるバッファの量の限界(上限)と
なる。従って、τ≧に対して、以下が成り立つ:
る。つまり、これは、以下に詳しく述べられる極大に規
制されたソース過程(extremal regulated source proc
ess)によって実現される限界である。つまり、この速
度過程は、トークンバッファが満杯になった時点でター
ンオンしてピーク速度Pによる送信を開始し、トークン
バッファが空になった時点でターンオフし、トークンバ
ッファが再び満杯になったときにこのサイクルが再開さ
れる。この極大(に規制されたソース)過程は、以下に
よって与えられるRΩ(t)にて表現することができ
る:
である。さらに、T=To n+Toffおよびソース活動フ
ァクタωΩ=r/Pが想定される。
ァの量の限界はbによって与えられるが、bは、帯域幅
変数cの関数、つまり、b=b(c)と見ることができ
る。図3から、バッファは、Donにて区切られる期間に
おいては、空でないことがわかる。ここで、Donは、以
下によって表現される:
ッファが空でないこの同一の期間において利用される。
入力が極大に規制されたソース過程RΩ(t)である場
合は、この期間は、バッファと帯域幅が利用されてない
長さDoffなる期間の後に起こる。ここで、Doffは、以
下によって表現される:
が利用されている時間の割合(率)は、以下によって与
えられる:
設計 以下では、GPSシステムにおけるロスレスマルチプレ
キシング、重み(φ1、φ2)の設計、およびこれら重み
が、許容可能な集合(addmissibe set)と実現可能な集
合(realizable set)に与える影響について考察する。
QoS要件として、(1)損失(違反)は存在しない、
(2)クラスj(j=1,2)に対する最大遅延は、D
jを上限とする、という要件が想定される。以下では、
実現可能な集合R0が導かれるが、これは、これに対し
ては、QoS要件が満たされるような重みが存在するソ
ースK=(K1,K2)の集合である。
帯域幅cが割当てられた場合、バッファの量は、最大で
も、b(c)となる(式2.2参照)。従って、遅延
は、最大でも、b/cとなり、このため、遅延が最大で
DであるというQoS要件は、以下が成立すれば、満た
されることとなる:
(2.8)を満たす帯域幅cの最小値は、e0となり、
対応する損失(違反)が発生しないバッファのサイズ
は、b0となる。以下では、暗黙の了解の内に、D≦BT
/rであるものと想定される。さもなければ、(e0,
b0)=(r,BT)なる選択で十分である。従って、以
下が成り立つ:
対する有効帯域幅と呼ぶ(下付きの添字は、ゼロ損失に
対するニーモニックである)。
初に、クラス1のソースに、タグを付け、例えば、ソー
ス1と呼ぶこととし、これは、アクティブである、つま
り、その帯域幅が利用されているものと想定する。こう
して、このタグ付ソースは、そのQoS要件を、それ
が、帯域幅e0 (1)、つまり、クラス1のソースに対する
ロスレスマルチプレキシングの有効帯域幅を受け取った
とき(割当てられたとき)満たすこととなる。このタグ
付ソースの公平な配分(fair share)は、少なくとも以
下となる:
は、クラスjのソースiに対するインジケータ変数を表
し、この変数は、ソースがアクティブであるときは1の
値を取り、そうでない場合は、0の値を取る。こうし
て、このアクティブなタグ付ソースの需要は、以下が成
り立つとき、満たされることとなる:
似の議論が成立する:
成り立つことを要求される。
ンにおいて統計的マルチプレキシングについて考慮する
際に再び戻ることとなる。ただし、今の話題は、ロスレ
スマルチプレキシングであるため、以下では、全てのソ
ースのバーストが同時に起こる、つまり、時間上の共通
の点でアクティブとなる、稀ではあるが、ただし、可能
性は残されるケースについて考える。この最悪の場合の
シナリオにおいては、式(2.12)および式(2.1
3)における全てのjおよびiに対して、ξi ( j)=1と
なる。このため、以下が成立する:
は、これ以上は改善できないことを容易に証明すること
ができる。ゆえに、実現可能な集合(realizable set)
R0、式(2.15)に与えられる重みから得られる許容
可能な集合(addmissibe set)と一致することになる
が、これは、思いがけない幸運な事実である。
(2.10)および式(2.11)にて表現される十分
性に依拠することに注意する。このため、上述の実現可
能な集合は、温和なソース(benign sources)では、R
0より大きくなる可能性がある。ここで、QoSを満た
すためには、セクション2.1において定義された、極
大に規制されたソース過程は、オン−オフ過程であり、
オンのとき、e0 (j)(j=1,2)なる値を取る帯域幅
需要過程を持つことを思い出して欲しい。この過程に対
しては、式(2.16)にて表される許容可能な集合
は、簡単に証明できるように、最大値であり、この意味
で、式(2.16)にて定義されるロスレスマルチプレ
キシングに対する許容可能な集合は、タイトなものであ
る。
6)からわかるようにクラスjのソースへの帯域幅割当
ては、e0 (j)となるが、これは、典型的には、通常の平
均速度r(j)の割当てより大きくなることも注意する。こ
れは、勿論、通常は考慮されないQoS仕様における遅
延要件のためである。
ァ出力のピーク速度規制を、クラスjの接続に対して復
帰させる(適用する)ことを考える。クラスjの接続に
対するピーク速度の自然な選択は、e0 (j)である。これ
は、この値が上述の解析およびQoSを修正することを
必要としない最小な値であるためである。
Sの設計:単一ノード解析 ここでは、我々は、統計的な観点を採用し、遅延要件が
満たされない小さな確率を許容する。我々は、この確率
を損失(違反)確率(loss probabilities)と呼ぶ。こ
の用語は、浸透している意味に加えて、バッファのサイ
ズが帯域幅割当との関係で決められ、利用できる帯域幅
が不十分な場合はバッファのオーバフローと遅延要件の
違反の両方が発生するようなシナリオも反映する。クラ
スjに対するQoS要件は、DjとDjにて指定され、こ
こで、Djは、上と同様に、遅延の限界を表し、Ljは、
損失(違反)確率を表す。統計的マルチプレキシングの
枠組みにおいては、GPS重みの設計は、明らかに複雑
ではあるが、QoS要件を満たすために要求される資源
とちょうど(ぴったりと)一致する資源を割当てるとい
う単純な目標の下で行なわれる。最後の最も重大な関心
事は、この設計が、非常に小さなセットの重みにのみ依
存すべきであるということである。これは、重みを頻繁
にスイッチングすることは、実現不能であるることに加
えて、定常状態が存在するというこの解析の暗黙の想定
に反するためである。
に、各接続のバッファ出力のピーク速度が、クラスjの
接続に対して、e0 (j)より小さくないような場合にのみ
出力規制されたGPSに適用する。我々の設計はこの前提
を保障し、このため出力規制はこの解析に対しては透明
であり、従ってこのセクションでは無視される。
に対しては、セクション2において示したように、Qo
Sを満たすための帯域幅需要は、e0 (j)か0の値を取る
オク−オフ過程である。この過程を、クラスjのソース
iに対して、u ji(t)として表すと、ソースが統計的
に独立であるという前提から以下が成り立つ:
ン−オフ関数を表し、これは、時間の部分ω(j)、(1
−ω(j)に対して、それぞれ、e0 (j)、0なる値を取る
(式2.7参照)(ここで、ω(j)=r(j)e0 (j))。位
相θjiは、期間Tjに渡って一様に分布する独立なラン
ダム変数を表す。
ータξi (j)は、以下によって表される独立な二項ランダ
ム変数となる:
3)におけるQoS要件に戻り、これらと対応する統計
的な式を得ると、以下のようになる:
す。クラス1に対するQoSに関する式(3.3)にお
いては、K1≧1であるものと想定され、同様に、クラ
ス2に対するQoS関する式(3.4)においては、K
2≧1であるものと想定される。重要なことは、これら
両方の条件が同時に満たされることを要求されることで
ある。さらに、式(3.3)および式(3.4)を導く
アプローチは、式(2.12)および式(2.13)に
おいて行なわれたタグ付ソースがアクティブであるとい
う想定に基づくことに注意する。代替の尺度を用いるこ
とも容易であり、例えば、タグ付ソースの活動(アクテ
ィビィティ)の確率的挙動を導入することもできるが、
このような修正によって許容可能な領域(集合)が大き
く影響されることはないと期待される。
Admissible Sources)あるいはコーナ点(Corner Point
s) K1 -(1)、K2 -(2)を、それぞれ、クラス1、2に対する
“ピンドコーナ点(pinned corner points)”と呼ぶ。
ここで、Kj -(j)は、クラスjのQoSが、他方の(相
補)クラスのソースが存在しないときに、満たされるよ
うなクラスjのソースの最大数を表し、式(3.4)か
ら以下が成り立つ:
略表記を用いる:
理由は、これらが設計変数φ1およびφ2に依存しないこ
とによる。
2によって表される重みの比にのみ依存する。K
2 -(1)(φ)、K1 -(2)(φ)は、それぞれ、クラス1、2に
対する“設計コーナ点(design corner points)”を表
すものとする。ここで、Ki -(j)(φ)は、クラスiのソ
ースの最大数を表し、こうして、φが固定されており、
他に一つのクラスj(j_i)のソースが存在する場
合、つまり、Kj=1である場合に、このソースが、ア
クティブなときに、そのQoSを満たすたるに資源を受
けとることとなる。こうして、式(3.3)から以下の
式が成り立つ:
的な単純であることに注意する。つまり、一つのクラス
しか関係せず、このため、セクション1.3、事実3に
おいて述べた単一クラスに対するChernoff近似を用いる
ことで、容易に評価することができる。また、我々のコ
ーナ点に対する表記法では、上付きの添字は、添字にて
表記されるクラスのQoSが考慮されていることを示
し、下付きの添字は、添字にて表記されるクラスに対し
て、ソースの最大数が求められていることを示すことに
注意する。
性と範囲特性は、式(3.8)および(3.9)から自
明であるが、非常に重要である。より具体的には、K2
-(1)(φ)は、φが小さな値から大きな値に変化するとき
は、単調で、減少せず、K1 -( 2)( φ)は、単調で、増加
しない。さらに、式(3.8)から、φ→∞とすると、
K2 -(1)(φ)→∞となり、φ→0とすると、K2 -(1)(φ)
→0となることがわかる。同様に、式(3.9)から、
K1 -(2)(φ)も、φを、十分に小さく、あるいは十分に
大きくすることで、それぞれ、十分に大きく、あるいは
十分に小さくすることができる。要約すると、我々の設
計コーナ点では、以下が成り立つ。
[0、∞]の範囲で、単調に増加し、低減しない。 (2)K1 -(2)(φ)は、φが増加したとき、レンジ
[0、∞]の範囲で、単調に減少し、増加しない。
するように見える。ただし、良く考えると、φが増加す
ると、K2  ̄ (1)(φ)も増加することは納得できるもの
である。つまり、φを増加すると、クラス2のソースの
相対重みは低減するが、他方において、単一のクラス1
のソースに与えられる優先度(priority)と分離(isol
ation)を増加させ、従って、クラス2のソースの数の
増加と、単一のクラス1のソースのQoS保障とは一貫
する。φが小さく、減少しているときは、クラス2のソ
ースの数は、単一のクラス1のソースに対する帯域幅が
不足することを防止するために、より大きく制限するこ
とを要求され、このため、K2 -(1)(φ)は、0に接近す
る。
を導入する。これらは、臨界(限界)重み(critical w
eights)と呼ばれ、後の展開において重要な役割を演じ
ることになる。臨界重みφc (j)は、他方のクラスjcソ
ースの数がKjc - (jc)であり、従って、たった一つのク
ラスjのソースのみが存在するときに、単一のアクティ
ブなクラスjのQoSが満たされるようなφに対する値
である。例えば、φc (1)は、以下の条件から得られる:
言すれば(等価的には)、φc (1)は、式(3.8)から
も得ることができ、以下によって与えられる:
表すことができる:
スに対するChernoffの近似を用いると、臨界重みは、式
(3.11)から簡単に計算することができる。
きる。例えば、φc (1)の場合は、式(3.8)および定
理2から、φが小さな値から増加されると、K
2  ̄ (1)(φ)が、下から与えられたレベルK2 -(2)を交差
し、この交差が起こる所φの値がφc (1 )である。定理2
の単調性の特性から、φ≧φc (1)の場合、K2 -(1)≧K2
-(2)となり、φが十分に大きなときは、後者の不等式は
狭義な意味で成立し、同様に、φ≧φc ( 2)の場合、K1
-(2)≧K1 -(1)となり、φが十分に大きなとき、後者の
不等式は、狭義な意味で設立することに注意する。
t)および実現可能な集合(Realizable Set) これら2つの重要な集合は、上述の重みの役割を明らか
にする。A(j)(φ)が、与えられたφに対して、クラス
jのソースのQoSの観点から許容可能であるソースK
の集合を表すものとする。つまり、A(j)(φ)は、以下
によって与えられるものとする:
は、以下のように定義される:
ように定義される:
A(1)(φ)は、A(1)(φ)の境界を表すことになる。
るための手続きを与える。 定理3:K2なるパラメータにて記述される境界∂R
は、式(3.4)および式(3.4)から、K1とφを
解くことで得られ、ここでは、不等式の外側は等式にて
置換される。
とができる。(K1,φ)は、K2を固定したときは、上
述の手続きから得ることがで、(K1’,φ’)につい
ては、式(3.3)の等式が成立し、さらに、式(3.
4)の不等式が狭義な意味で成立し、さらに、K1’>
K1が成立するものと想定する。式(3.4)に対応す
る2式の比較から、φ’<φであることを推測できる。
ところが、この順序は、式(3.3)に対応する2式を
用いた場合、直ちに矛盾を与える。証明を完成させるた
めには、(K1’,φ’)についても、それぞれ、式
(3.4)の不等式が狭義な意味で成立し、さらに、式
(3.4)の等式も成立する可能性を考慮する必要があ
る。ところが、この場合も類似する議論から矛盾を導く
ことができる。
的には非線形である。ただし、我々の経験では、これ
は、シンプレックスにて、つまり、線形セグメントから
構成される境界を持つ領域にて良く近似できることがわ
かっており、我々の設計方式は、許容可能な領域の線形
近似に基づくて行なわれる。この近似は、少数のコーナ
点(2〜4個)にて完全に決定することができる。l
(j)φは、A( 1)(φ)(j=1,2)に対する線形近似
を表し、_(φ)は、A(φ)に対する線形近似を表す
ものとする。さらに、Rlは、許容可能な集合の線形近
似から得られる実現可能な集合Rの近似を表すものとす
る。ただし、Rl自身は、一般には、シンプレックスで
はない。後に述べる各ケースにおいて、実現可能な集合
の線形近似も展開されるが、ただし、ここでは、これら
エンティティについてのこれ以上の説明は控える。
を、A(j)(φ)のコーナ点と等しくし、次に、これら
コーナ点を線形セグメントにて結ぶことで構成される。
例えば、l(1)(φ)とA(1)(φ)の境界は、共通にコ
ーナ点(Kl -(1),0),(1,K2 -(1)(φ))、およ
び(0,∞)を持つ。同様に、l(2)(φ)とA
(2)(φ)の境界は、コーナ点(0,K2 -(2),(K1
-(2)(φ),1)、および(∞,0)を持つ。図面に
は、(0,∞)および(∞,0)は示されない。l(j)
(φ),∂l(j)(φ)の境界は、上述の3つのコーナ
点を結ぶ2つの線形セグメントから構成される(ただ
し、図面には1つのセグメントしか示さない)。最後
に、以下が求められる:
似は、Rlを与えるが、これは、以下によって表され
る:
響の定量的な議論 φが大きな場合、つまり、クラス1のソースに与えられ
る相対重みが大きな場合は、式(3.9)から、K1
-(2)(φ)は小さくなることがわかる。つまり、単一の
アクティブなクラス2のソースが存在し、このソースの
QoSが問題とされている場合は、逆説(パラドック
ス)のように見えるが、許容可能なクラス1のソースの
数は小さくなる。さらに、この量(許容可能なクラス1
のソースの数)は、φが減少すると、増加する。図5参
照。
らは、この系は、事実上は、ハード分割(分配)され、
総帯域幅の小さな配分のみがクラス1のソースに割当て
られる。つまり、クラス2のQoSを満たすためには、
重みの不釣り合いな選択を、帯域幅のこれと逆の不釣り
合いな配分にて補償することが必要となる。こうして、
クラス1のソースに大きな相対重みを与えると、許容可
能なクラス1のソースの数が増加するという期待は、ク
ラス2に対するQoSの考慮のために裏切られる。
り、クラス1のソースに与えられている相対重みを低減
すると、アクティブな単一のクラス2のソースの存在下
では、許容可能なクラス1のソースの数は、増加する。
この説明は、上述の議論に含まれている。図5(a)に
示すように、φが大きなときは、許容可能な領域の境界
は、点(K1  ̄ (2)(φ),1)と(K1 -(1),0)を含
み、加えて、K1 -(2)(φ)》K1 -(1)であることがわか
る。従って、許容可能なクラス1のソースの数は、単一
のアクティブなクラス2のソースの存在下では、K1
-(2)(φ)となる。式(3.9)および上述の議論から
明らかなように、K1 -(2)(φ)は、φが減少すると、
増加する。
クラス1のソースの数を小さくし、(クラス2のソース
が)要件を超えるQoSを受けることとなることに注意
する。従って、過剰に大きなφは、共有を阻止すると同
時に、資源の誤った配分をもたらすこととなる。
て、上述の議論をK2 -(1)(φ)に関して行なった場合
に、対称的に得られる我々の結論を述べる。つまり、単
一のクラス1のソースのQoSの観点を保障するため
に、φを大きくした場合、結果として、許容可能なクラ
ス2の数は大きくなる(式3.8)参照)。帯域幅の分
配から見ると、クラス2に割当てられる総帯域幅は大き
くなる。こうして、K2 -(1 )(φ)が大きくなり、クラ
ス2のQoSによって要求されるK2 -(2)を超えるが、
この超える部分は、重みの不適正な割当てに起因する非
効率性の尺度となり得る。
ogeneous)”なケース 上述のラベルに対する正当性が後に明らかになり、これ
は、設計の観点からは温和な(bengin case)であること
も明らかになる。温和なケースが図5(c)〜(e)に
示されるが、これは以下の条件のいずれかが成立すると
きに発生する:
(3.21)において、φ=φc (1)であることに注意す
る。これは、式(3.12)から成り立つ。式(3.2
0)が成立すれば、K2 -(2)≦K2 -(1)(φc (2))とな
り、K2 -(1)(φ)は、定理2に記述されるように、φ
が減少すると、単調に減少し、増加しないため、式
(3.19)が成立する。式(3.19)が成立すれ
ば、K2 -(1)(φ)の上述の特性、および、K
1 -(2)(φ)の、φが増加したとき、単調に減少し、増
加しないという挙動から、式(3.21)が成立する。
類似の議論により、式(3.20)を式(3.21)か
ら導くことができる。
K1 -(2)(φ)の重要な単調性の特性から、許容可能な
集合の線形近似l(φ)は、φ<φc (2)の場合、l(φ
c (2))が優勢となるという重要な事実が導かれる。つま
り、図5(a)および(c)に示すように、以下とな
る:
下が得られる:
化するためには、φを区間[φc (1),φc (2)]の外側に
選択することは、実質的に均質なケース(effectively
homogeneous case)においては望ましくない(得策でな
い)。
いては、区間[φc (1),φc (2)]内の全てのφに対し
て、A(φ)および_(φ)の境界は、極大点(K1
-(1),0)および(0,K2 -(2)を含むという重要で望
ましい特性を持つことについて述べる。ここで、l
Hは、(0,0)を原点に持つ三角形の領域を表わし、
これら極大点は、この頂点を表すものとする。l(φ)
を、φ∈[φc (1),φc (2)]に対して、構成すること
で、lHは、保守的ではあるが、ただし、l(φ)の和
(集合)を概ね近似することがわかる。つまり、以下と
なる:
Hは、R1の保守的な近似を表す。
(K1  ̄ (1),0)および(0,K2  ̄ (2))を含むという
重要な特性を持つ。これは、三角形であるために単純で
ある。加えて、実質的に均質なケースにおいては、これ
は、実現可能な集合の保守的な近似を表す。
ely Non-Homogeneous)”ケース このケースが発生するのは、以下のようなときである:
合の挙動が図5(f)〜図5(h)に示される。このケ
ースでは、定理5から以下が成り立つ:
の領域_Hは、φを固定した場合は、実現することはで
きず、さらに、φの変化させても、この範囲では実現で
きないことが示唆される。これは、不利な条件(ハンデ
ィキャップ)であり、後に設計手続きについて考察する
際に扱われる。
ついて観察すると、このケースにおいても、φを区間
[φc (2),φc (1)]の外側に選択することは望ましくな
い。これは、定理2の単調性の特性から以下が成立する
ことによる:
ス_(φ)のコーナ点を、φ∈[φ c (2),φc (1)]に対
して与える。図5(g)に概略(スケッチ)を示すよう
に、これらコーナ点は、(0,K2 -(2)),(1,K2
(1)(φ)),(K1 -(2)(φ),1)および
(K1 -(1),0)である。φに対する区間の2つの極大
値、つまり、φ=φc (2)およびφ=φc (1)においては、
上述の4つのコーナ点は、3つに縮退する。
て、実質的に均質なケースにおける_ Hに匹敵する重要
な役割を演じる集合_NHを以下のように定義する:
0,A2,CおよびA1を持つシンプレックスにて表され
る。_NHは、実現可能な集合Rlの保守的な近似、つ
まり、_NH⊆Rlであることに注意する。_NHとRlと
の間の差の洞察的な理解は、図6の上に、図5(g)の
∂l(1)(φ)と∂l(2)(φ)が交差する点である焦点
X(φ)(ここでφc (2)≦φ≦φc (1))を重ねることで
得られる。
の単純な手法を用いて、実質的に均質なケースにおける
集合lHおよび実質的に均質でないケースにおける集合_
NHを実現することにある。これら2つの集合は、実現可
能な集合Rの近似である。我々の経験からすると、集合
lHの方が、集合_NHより、実現可能な集合を良く近似
する。ただし、_NHの場合でも、集合Rと集合lNHとの
間のギャップ(差)は小さく、極大値のコーナ点(K1
-(1),0)および(0,K2 -(2))は両方の集合に共通
であるために、その内側に制限される。
きは単純である。つまり、区間[φ c (1),φc (2)]であ
れば、固定された任意のφが、lHを、その許容可能な
集合として与える。この手続きをさらに精密化するため
には、φ=(φc (1)+φc (2))/2を選択することが考
えられるが、この場合は、l(φ)kの凸性のために
(図5(d)参照)、lHが優勢となる許容可能な集合
が得られ、lHとRとの間の隙間の殆どが捕捉される。
で全てのlNHを実現することはできず、このため、設計
手続きは、明らかに、より複雑になる。このケースにお
いては、我々は、2つのφの値、つまり、φc (1)とφc
(2)のみで、lNHを実現することを目指す。例えば、所
望の動作ポイント(K1,K2)が図6のシンプレックス
内にあり、これが、コーナ点0,A2,B1,A1を持
ち、これが、S(0,A2,B1,A1)によって表され
る場合は、φ=φc (2)を用い、その後、所望の動作ポイ
ントが三角形の領域S(A2,B1,C)に移動した場合
は、φを、φc (1)にスイッチする。別の方法として、φ
=φc (1)を用いてS(0,A1,B2,A2)を実現し、
φ=φc (2)を用いて補集合S(A1,B2,C)を実現す
ることもできる。
みが要求されることに加えて、もう一つの差異として、
RとlNHとの間の間隙を単純な戦略にて捕捉することは
できないことが挙げられる。つまり、単純に重みφの値
の数を増加しても、それに伴って、要求される重みのス
イッチングの回数も増加する。多くの重みをスイッチン
グすることは現実的でないばかりか、上述のように間隙
は実際にはそれほどは大きくないために、その努力に価
しない。
統計的マルチプレキシング、GSP設計および呼許可制
御に関しての数値結果について報告する。より詳細に
は、以下では、数値実験の結果に基づいて、(1)GS
P設計に統計的マルチプレキシングを用いて達成される
容量利得から見たときの改善(長所)および決定論的Q
oS保障に基づく従来の設計との比較;(2)許容可能
な領域とGPS重みとの関係;(3)重みの最適な設計
と実現可能な領域;および(4)音声およびデータサポ
ートへの適用について図面を用いて解説する。
おいて、45Mbspなる総帯域幅(これはリンク帯域
幅から最善努力型トラヒックに割当てられる帯域幅を差
し引いた量である)を共有する(分け合う)2つのQo
Sクラスのソースが存在するものと想定される。テーブ
ル4.1は、各ケースにおける各クラスと関連するジュ
アルリーキーバケット、QoSパラメータ、並びに、ロ
スレス(無違反)有効帯域幅e0 (*)を示す。
つのケースに対するトラヒックおよびQoSパラメータ 図7は、2つのQoSクラスは、同一のジュアルリーキ
ーバケットパラメータを持つが、ただし、最大遅延D
と、最大違反、つまり、損失確率Lが異なるケース1の
結果を示す。このケースでは、2つの臨界重み(の
比)、つまり、φc (1)とφc (2)は、6.4と9.2であ
ることがわかった。これら値を用いて得られた許容可能
な領域の境界がプロットされている。これら2つのソー
スクラスは、実質的に均質ではないこと、つまり、どの
ような重みでも一つでは、全てのトラヒック混合に対応
することはできないことに注意する。φ、つまり、重み
の比を、2つの限界値の間で変化させることで得られる
実現可能な領域の境界もプロットされている。セクショ
ン3.9において述べたように、この実現可能な領域
は、2つの臨界重みのみを用い、これらの間で、トラヒ
ック混合の変化に応じて接続内の要求される動作ポイン
トが変化するのに合わせて、低速な時間スケールにて、
スイッチングすることで、概ね達成できることがわか
る。テーブル4.1からわかるように、e0 (*)は、クラ
ス1では、ピーク速度に近く、クラス2では、平均速度
に近いことに注意する。さらに、予期されることである
が、統計的マルチプレキシングを用いることによる容量
から見たときの利得は、クラス1の方が顕著であること
にも注意する。
トパラメータとQoS要件が異なるケース2の結果を示
す。ケース2では、臨界重みは、0.372と0.30
7であり、これに対応する2つの許容可能な領域は同等
であることがわかったが、これは、この2つのクラスが
実質的に均質であることを暗示している。このケースに
おける実現可能な領域は、予期されるように、いずれか
の固定された臨界重みを用いて得られる領域より少し大
きくなるのみである。図8には、同時に、他の全てのパ
ラメータは変えずに、決定論的QoS保障を用いた場
合、つまり、Lj=0(l=1,2)として場合に得ら
れる許容可能な領域についてもプロットされている。図
8から、統計的マルチプレキシングの方が容量の点で有
利であり、3のファクタのマルチプレキシング利得が達
成されることがわかる。
と、非リアルタイムトラヒッククラスのサポートをケー
ス3の結果を示す。クラス1は、32Kb/sにて符号化さ
れ、サイレンス検出を採用する音声である;ジュアルリ
ーキーバケットパラメータは適当に選択され、ノード最
大遅延は10msecとされた。クラス2は、T1リンク上
のLANトラヒックをモデルとする。これは、遅延には
強いが、厳しい損失(違反)要件を持つ。臨界重みは、
0.0527および0.0628である。この2つのク
ラスは、ジュアルリーキーバケットパラメータとQoS
パラメータはかなり異なるが、ただし、ほとんど実質的
に均質であること、つまり、これら臨界重みのいずれか
1つを用いてほとんど全ての実現可能な領域を達成でき
ることに注意する。
・エンド統計的QoS保障 このセクションでは、ネットワークワイドのセッティン
グで、2つのQoSサービスクラスと、最善努力型クラ
スをサポートする際の問題について考察する。我々の解
法アプローチは、上述の単一ノード解析、および、以下
の2つの想定(考え)に基づく:(1)最善努力型クラ
スには、各ノード内の資源の一部が、もっぱらその排他
的使用のために割当てられる。最善努力型トラヒック
は、典型的には、これら資源を全て消費する;万一使用
されずに余ったとしても、それら資源は、変動が大きす
ぎ、QoSクラスに対して用いることはできない。
(2)各ノードに設けられた各QoSソースのキューの
出力は規制され、このため、ピーク速度は、所定の値を
超えることは許されない。この値は、必ずしもピーク入
力速度に等しい必要はない;事実、これは、典型的に
は、そのノードにおけるバッファリングおよびマルチプ
レキシングを説明する分だけ小さくなる。我々の研究で
は、ピーク出力速度は、式(2.7)に定義されるロス
レス(無違反)有効帯域幅e0に制限される。GPSに
出力規制を組み込むことは、本発明の新規性の一面を構
成し、この背景には、以下の2つの動機がある。第一
に、許可されたQoSソースにはそれらの契約要件を満
たすために必要な資源が割当てられるために、これらソ
ースにそれ以上の資源へのアクセスを許す必要性はな
い;余分な資源は最善努力型クラスに利用する。第二
に、出力規制のために、各キューの出力(これは次のノ
ード内のキューへの入力となる)をより厳密に管理で
き、このためエンド・ツウ・エンド資源の管理はより容
易かつ正確なものとなる。結果として、出力規制された
GPSについての我々の上述の単一ノード解析を網内の
全てのノードに適用することができる。最善努力型トラ
ヒックに割当てることができる総帯域幅は、許可される
QoSソースの数と各ソースの活動(アクティビィテ
ィ)の関数として決まる;これらについては後に詳細に
説明する。
資源管理を解析するスキームについて概説する。ここ
で、仮想接続は、ノードから発信される接続であって
も、中間の接続であっても構わない(前のセクションで
は、資源なる用語は、全ての接続を記述するために用い
られたことを思い起こされたい)。各ノード上の各接続
の帯域幅需要は、適当なペア(r,e0)にて記述する
ことができる。ここで、rは、平均フロー速度の限界
(上限)を表し、e0は、式(2.7)に定義される。
こうして、セクション2および3の単一ノードCAC
(呼許可管理)およびGPS(一般化されたプロセッサ
共有)の設計が適用できる。クラスjに対するエンド・
ツウ・エンドQoS要件が(Dj T,Lj T)にて指定され
るもとのと想定すると、以下となる:
ド遅延を表す。前と同様に、各ノードは、接続毎に出力
を規制されたGPSとバッファリングを実現し、各ノード
において、クラスjの各発信接続は、(r(j),Q(j),
P(j))にて記述される所定のジュアルリーキーバケッ
トパラメータを持つものと想定される。
の最大遅延を表し、これは、
要件は
ードiにおけるクラスjの最大割当遅延を表す。例え
ば、Ljは、Lj T/Njに等しく設定される。ここで、N
jは、クラスjの全ての接続の最大ホップ数を表す。Lj
Tが小さく、Njが大きくない典型的なアプリケーション
では、この近似は保守的ではあるが、妥当なものであ
る。
接続の経路内の第一のノードに割当てるケース、つま
り、Dj1=Dj TおよびDji=0(i>1)なるケースに
ついて考察する。この背景には、以下の動機がある。つ
まり、網のエッジにおけるバッファリングはより安価で
ある。これによって得られるトラヒックの平滑化によ
り、中間ノードおよび潜在的にボトルネックとなる可能
性があるノードにおける輻湊を緩和できる。このケース
では、特に出力規制されたGSPであるために、クラス
jの全ての接続の需要を共通の(r(j),e0 (j))にて
記述でき、このために、エッジと全ての中間ノードにお
けるCACおよびGPSの設計を同一とすることができ
る。中間ノードにおけるトラヒックの実際の平均速度
は、ノードにおける損失(呼損)のためにr(j)よりも
小さくなることもあり得るが、ただし、満杯のバッファ
に起因して損失が発生する可能性は、設計上、非常に小
さい。
を、その接続の経路内のノード全体に配分するケースに
ついて考察する。このケースでは、CAC,GPSの設
計および出力速度の値が、上述の単一ノードの解析か
ら、以下を想定して得られる。つまり、入り遷移(中
間)トラヒックは、ジュアルリーキーバケットにて、
(r( ・ ),Don ( ・ ),e0(・),e0 ( ・ ))なるパラメー
タを用いて規制されるものと想定される。ここで、e0 (
・ )は、上流のノードからのピーク出力速度を表し、これ
は、Don ( ・ )と共に、そのノードの(ロスレス(無違
反)マルチプレキシングの)解析から得られる。遅延予
算をノード全体に割当てる方式では、結果として、クラ
スの数が極端に増加し、解法の枠組みは変わらないが、
計算がかなり複雑になる。別の見方をすれば、バッファ
リングは、もっぱらエッジで行ない、各クラスの損失
は、全てのノードに一様に割当てる方式は、複雑さが爆
発的に増加するという問題を抱える。
てる方法の代替として、エンド・ツウ・エンド経路内の
全てのノードに、同一の遅延を割当てる方法も考えられ
る。これは、少なくとも、おおむね均質な網では許容で
きるものである。もう一つの代替として、経路内の各ノ
ードに、そのノードと関連するリンク速度あるいはポー
ト速度に反比例する遅延を割当てる方法も考えられる。
さらに、この目的に対して用いる速度との関連で、ポー
ト速度とそのノードの利用率(使用されている総容量の
割合)との組合せ(積)を用いることもできる。
案されるエンド・ツウ・エンド経路に対して、第一ある
いはエッジノードに対してのみでなく、経路に沿っての
全ての中間のあるいは内側のノードに対しても、重みを
設計する必要がある。重要なことに、上述のピーク速度
規制のために、単一の3つの要素から構成されるリーキ
ーバケットパラメータを、エッジノードに流入するトラ
ヒックだけでなく、内側の各ノードに流入する全てのト
ラヒックに適用することが可能になる。このため、長所
として、上でエッジノードとの関連で説明したの同一の
設計手続きを、内側の各ノードに対しても用いることが
可能になる。
は、遅延に関するQoS要件、並びに、他の性能尺度、
例えば、損失(違反)確率を満たす必要がある。(厳密
に言えば、遅延要件は、上述のように遅延が所定の限度
を超える確率についての要件である)。上述のように、
エンド・ツウ・エンド遅延予算を提案される経路内のノ
ードに割当てるためには、様々な方法がある。(エンド
・ツウ・エンド損失(違反)確率も、類似の手続きを用
いて各ノードに割当てることもできる)。このタイプの
割当てにおいては、エンド・ツウ・エンドQoS要件
は、ローカルセットのQoS要件に分解され、各ローカ
ルセットのQoS要件が経路に沿っての特定のノードに
適用される。重要なことに、この設計手続きは、内側の
各ノードにおいて、それと関係するローカルセットのQ
oS要件が満たされるようなやり方で遂行される。
に、提案された経路に対する許可は、その経路に沿って
の任意のポイントにおいて資源が不足する場合は失敗す
る。より詳細には、経路が許可されるためには、その経
路に沿っての内側の各ノードが提案される接続を、指定
される全ての接続のQoS要件に違反することなく、す
なわち、おのおのの実現可能な集合からはみ出すことな
く、受け入れることができることが必要とされる。ここ
では、我々は、含まれる全てのノードの実現可能な集合
の提案される経路全体に渡って総和することで構成され
る“エンド・ツウ・エンド実現可能な集合”について議
論する。従って、この場合は、許可制御は、提案される
接続を受理したとき、網がそのエンド・ツウ・エンド実
現可能な集合内にとどまるか否かを決定することからな
る。
ドであるエッジノードにおいて遂行するのが有利であ
る。このため、一つのシナリオにおいては、許可制御を
管理するエンティティは、エンド・ツウ・エンド経路に
沿っての各ノードを順番にチェックする。提案された接
続がその経路に沿っての個々の全てのノードに対して、
実現可能な領域内に入る場合は、管理エンティティは、
エッジノードにこのことを通知し、接続が設定される。
反対に、このテストがこれらノードの少なくとも一つに
対して失敗した場合は、エッジノードにこのことが通知
され、許可の要請が拒絶されるか、あるいは、代替のエ
ンド・ツウ・エンド経路が提案される。
力型トラヒックに割当てることができる帯域幅は、固定
の割当てられた(プロビジョンド)成分と、運ばれるQ
oSトラヒックの関数として変化する可変成分から成
る。さらに、可変帯域幅成分は、QoS接続の時間スケ
ールにて、つまり、接続が到着し、出発する時間スケー
ルにて、発生する大きな変動と、バーストの時間スケー
ルにて、つまり、許可された接続のオン−オフダイナミ
クスの時間スケールにて発生する(大きな変動の上に)
重なった小さな変動から成る。最善努力型トラヒックに
割当てることができる帯域幅Cbeは、変調ブラウン運動
(modulated Brownian motion)にて特性化することが
できる。この変調過程は、低速時間スケールの成分を捕
捉し、各QoSソースタイプの許可された呼の数と、そ
れらのダイナミクス(到着および出発)をモデル化す
る。変調過程K=(K1,K2,...)(ここで、Kj
は、QoSクラスjの許可された接続の数を表す)のあ
る与えられた状態に対して、このブラウン運動は、高速
時間スケールの成分を捕捉する。より詳細には、割当可
能な帯域幅Cbe(K)の、平均は、
し、分散は、
注意する。この最も単純な接続モデルでは、到着は、ポ
アソン(Poisson)分布に従い、保留期間は指数関数的
な分布を持ち、速度はクラスに依存するものと想定され
る。このようなモデルに対しては、変調接続過程は、定
常状態の分布を持つ。これは、積の形式を持ち、容易に
計算できる。この最善努力型チャネルの変調ブラウン運
動による特性化は、大きな偏差の漸近的なリジーム(期
間/領域)より、むしろ、拡散を正当化する(拡散によ
る)比較的高い損失の一般的な予測に対して適当であ
る。このような変調ブラウン運動による解析技法の詳細
については、R.L.Karandikar and V.G.Kulkarni,“Seco
nd order fluid flow models:reflected Brownian moti
on in a random environment",Opns.Res.45,1995,pp.77
-88、およびS.Assmussen,“Stationary distribution f
or fluid flow models with or wihtout Brownian moti
on",StochasticModels 11,1995,pp.21-49、を参照され
たい。
と設計、およびQoS要件の統計的保障について考察し
た。ここでは、基本的には、単一ノードについて解析さ
れたが、本発明は、より一般的に、2つのQoSクラス
と、最善努力型クラスをサポートする網に対するGPS
スケジューラにも適用できるものである。接続は、ジュ
アルリーキーバケットにて規制され、各接続バッファの
出力は、ピーク速度を制御(制限)される。この後者の
特徴は、様々な利益をもたらす。つまり、QoSソース
の需要を満たすために必要される量を超える帯域幅を、
最善努力型トラヒックに割当てることが可能になること
に加えて、各接続キューの出力を厳密に特性化(制御)
できるために、エンド・ツウ・エンド解析が容易にな
る。我々は、さらに、重さを変化させることで得られる
可能な最も大きな許容可能な領域としての、実現可能な
許容可能接続領域(realizable admissible connenctio
n region)なる概念を導いた。我々は、さらに、臨界重
みなる概念を導き、実現可能な領域は、重みを、たった
2つの臨界重みの間で変化させることで見つけることが
できることを示した。我々は、さらに、実現可能な領域
は、トラヒックの状況によっては、たった1つの臨界重
みを用いて実現できること、並びに、トラヒック混合の
変化に起因して動作ポイントがシフトした場合は、2つ
の重みの間でスイッチングすることで、これをかなり良
く近似できることを示した。最善努力型トラヒックに対
しては、我々は、このトラヒックのリンク帯域幅のシェ
アの特性(キャラクタライゼーション)について展開し
た。このトラヒックの解析およびエンジニアリングに有
益である。最後に、数値結果を用いて、我々の解析およ
び設計の妥当性を示し、決定論的QoS保障の代わり
に、統計的QoS保障を用いることで実現される容量の
利得(改善)について示した。
に拡張できることを指摘しておきたい。例えば、この解
析は、2つより多くのソースクラスが存在するより一般
的なケースにも拡張することもできる。ソースクラスの
数を多くすることの必要性は、QoS要件の多様性から
発生するばかりでなく、多様なジュアルリーキーバケッ
トパラメータにて、多様なトラヒッククラスが定義され
ることからも発生する。これらに対応するための、つま
り、実現可能な領域および臨界重みを系統的に導くため
のアルゴリズムは、上述の2つのクラスのケースの結果
を拡張することで容易に考案できるものである。
ジューラへの拡張も考えられる。このようなスケジュー
ラは、様々なクラスの間の分離と、帯域幅割当における
柔軟性を実現できるために魅力的である。このようなス
ケジューラの階層的解析を展開し、この解析を非階層的
スケジューラに対する近似として用いることも興味深
い。
て、A.I.Elwalid,D.Mitra and R.H.Wentworth,“A new
approach for allocating buffers and bandwidth to h
eterogeneius,regulated traffic in an ATM node",IEE
E J. Select. Areas Commun.13:(6),1995,pp.1115-12
7、において触れられているように、上述の結果が“統
計的に多重可能な”ソースと、“統計的に多重可能でな
い”ソースが混在する場合に、どのような影響を受ける
かの問題であり、特に、許容可能な領域の線形性がどの
ような影響を受けるかの問題がある。
び方法から逸脱することなく、本発明の好ましい実施例
の様々なバリエーションが可能である。本発明の適正な
範囲は、上述の説明からではなく特許請求の範囲によっ
て規定されるもので、従って、特許請求の範囲およびこ
の同等物に入ると解される全てのバリエーションが本発
明によって網羅されるものである。
図である。
る。
を示す図である。bは、ビジー期間におけるバッファの
量の上限を示す図である。
に対するバッファb0を示す図である。
与える影響を示す図である。c−eは、実質的に均質な
ケースを示す図である。f−hは、実質的に均質でない
ケースを示す図である。
を示す図である。
界重みと、対応する許容可能な領域、および実現可能な
領域を示す図である。
界重みと、対応する許容可能な領域、および、それぞ
れ、ロスレスマルチプレキシングと統計的マルチプレキ
シングに対する実現可能な領域を示す図である。
界重みと、対応する許容可能な領域、および、それぞ
れ、ロスレスマルチプレキシングと統計的マルチプレキ
シングに対する実現可能な領域を示す図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 一般化されたプロセッサ共有方式(GP
S)によるスケジューリングおよび網制御の方法であっ
て、j(j=1,2)個の接続クラスがノードの所のG
PSスケジューラに供給され、このノードが、帯域幅C
を持ち、各クラスjが、Kj個の接続から構成され、各ク
ラスjが、所定のサービス品質(QoS)損失確率Lj、
およびロスレス多重化帯域幅eojを持ち、各接続が、関
連するバッファおよびその接続の帯域幅の配分を定める
重みφjを持ち、この方法が:第一の接続クラスの接続
の数K1と、第一の接続クラスの各接続と関連する重み
φ1を計算するステップ;および第二の接続クラスの接
続の数K2と、第二の接続クラスの各接続と関連する重
みφ2を計算するステップから構成され、これら計算ス
テップが以下の式、つまり: 【数1】 が満たされるようなやり方で(の条件の下で)行なわ
れ;ここで、ξi (j)は、クラスjのi番目の接続に対す
る活動インジケータを表し、これは、そのi番目の接続
がアクティブなときは1、アクティブでないときは0の
値を取り、ωi (j)は、クラスjの番目の接続に対して対
応するバッファおよび帯域幅が利用される時間の割合
(率)を表すことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 さらに、第一、第二の接続クラスに対し
て、それぞれ、ピンド(設計に依存しない)コーナ点K
1 -(1)、K2 -(2)を、以下の式、つまり: 【数2】 が満たされるように計算するステップを含み;ここで、
K1 -(1)、K2 -(2)は、それぞれ、クラス1、クラス2、
他方の相補的なクラスの接続が存在しない場合に、自身
のQoS要件を満たすことができる接続の最大数を表す
ことを特徴とする請求項1の方法。 - 【請求項3】 さらに、第一、第二の接続クラスに対し
て、それぞれ、設計(設計の自由になる)コーナ点K1
-(2)(φ)、K2 -(1)(φ)を、以下の式、つまり: 【数3】 が満たされるように計算するステップを含み;ここで、
K1 -(1)、K2 -(2)は、それぞれ、クラス1、クラス2
の、アクティブである間に固定されたφに対してそのQ
oS要件を満たすために資源を受けることを許される接
続の最大数を表すことを特徴とする請求項2の方法。 - 【請求項4】 さらに、第一、第二の接続クラスに対し
て、それぞれ、臨界重みφc (1)、φc (2)を、以下の式、
つまり: 【数4】 が満たされるように計算するステップを含み;ここで、
φc (1)、φc (2)は、それぞれ、クラス1、クラス2の接
続に対する、他方の相補的なクラスjcの接続の数がK
jc -(jc)であり、それぞれ、クラス1、クラス2の接続
が1つのみ存在するときにQoS要件が満たされるよう
な重みの値を表わすことを特徴とする請求項3の方法。 - 【請求項5】 さらに、GPSスケジューラに対する実
現可能な許容可能重みの境界を、以下の式、つまり: 【数5】 が満たされる場合は、1つの臨界重みを用いて定義する
ステップを含むことを特徴とする請求項4の方法。 - 【請求項6】 さらに、GPSスケジューラに対する実
現可能な許容可能重みの境界を、以下の式、つまり: 【数6】 が満たされる場合は、2つの臨界重みを用いて定義する
ステップを含むことを特徴とする請求項4の方法。 - 【請求項7】 さらに、最善努力型接続クラスと呼ばれ
る第三の接続クラスを指定するステップを含むことを特
徴とする請求項6の方法。 - 【請求項8】 さらに、最善努力型接続クラスに対して
利用することができる帯域幅を、第一、第二の接続クラ
スに対するサービスの品質(QoS)損失確率L1、L2
が最小限に満たされるようにして、最大化するステップ
を含むことを特徴とする請求項7の方法。 - 【請求項9】 各接続クラスに対するロスレス多重化帯
域幅e0が、その接続クラスに対するジュアルリーキー
バケットレギュレータのパラメータに依存することを特
徴とする請求項1の方法。 - 【請求項10】 各接続クラスに対するサービスの品質
(QoS)要件として、さらに、遅延Dが指定されるこ
とを特徴とする請求項1の方法。 - 【請求項11】 各接続クラスに対するサービス品質
(QoS)損失確率Lおよび遅延Dがユーザによって指
定されることを特徴とする請求項10の方法。 - 【請求項12】 第一の接続クラスが、第二の接続クラ
スに対するQoSパラメータより高いサービス品質(Q
oS)パラメータを持つことを特徴とする請求項11の
方法。 - 【請求項13】 さらに、第一、第二の接続クラスに対
するピーク伝送帯域幅を、その特定の接続クラスに対す
るロスレス多重化帯域幅と等しく設定するステップを含
むことを特徴とする請求項8の方法。 - 【請求項14】 QoS保障も行なわれる、一般化され
たプロセッサ共有(GPS)方式によるスケジューリン
グおよび網制御の方法であって、少なくとも二つの接続
クラスがノードの所のGPSスケジューラに供給され、
この方法が:第一の接続クラスと第一の接続クラスに対
するピンドコーナ点を計算するステップ;第一と第二の
接続クラスに対する設計コーナ点を計算するステップ;
第一と第二の接続クラスに対する臨界重みを、各接続ク
ラスに対するピンドコーナ点と設計コーナ点に基づいて
計算するステップ;およびGPSスケジューラに対する
実現可能な許容可能重みの境界を、各接続クラスに対す
る臨界重みに基づいて定義するステップ、から構成され
ることを特徴とする方法。 - 【請求項15】 さらに、最善努力型接続クラスと呼ば
れる第三の接続クラスを指定するステップを含むことを
特徴とする請求項14の方法。 - 【請求項16】 さらに、最善努力型接続クラスに対し
て利用することができる帯域幅を、第一、第二の接続ク
ラスに対するサービス品質要件が最小限に満たされるよ
うにして、最大化するステップを含むことを特徴とする
請求項15の方法。 - 【請求項17】 さらに、各接続クラスに対して、その
接続クラスに対するジュアルリーキーバケットレギュレ
ータのパラメータに依存するロスレス多重化帯域幅e0
指定するステップを含む特徴とする請求項14の方法。 - 【請求項18】 さらに、ユーザによって、各接続クラ
スに対して、サービス品質(QoS)パラメータを指定
するステップを含むことを特徴とする請求項14の方
法。 - 【請求項19】 第一の接続クラスが、第二の接続クラ
スに対するQoSパラメータより高いサービス品質(Q
oS)パラメータを持つことを特徴とする請求項18の
方法。 - 【請求項20】 さらに、第一、第二の接続クラスに対
するピーク伝送帯域幅を、その特定の接続クラスに対す
るロスレス多重化帯域幅と等しく設定するステップを含
むことを特徴とする請求項16の方法。 - 【請求項21】 QoS保障も行なわれる、一般化され
たプロセッサ共有(GPS)方式によるスケジューリン
グおよび網制御の方法であって、少なくとも二つの接続
クラスがノードの所のGPSスケジューラに供給され、
この方法が:第一の接続クラスと第一の接続クラスに対
するピンドコーナ点を計算するステップ;第一と第二の
接続クラスに対する設計コーナ点を計算するステップ;
第一と第二の接続クラスに対する臨界重みを、各接続ク
ラスに対するピンドコーナ点および設計コーナ点に基づ
いて計算するステップ;GPSスケジューラに対する実
現可能な許容可能重みの境界を、各接続クラスに対する
臨界重みに基づいて定義するステップ;第三の接続クラ
スを最善努力型接続クラスとして定義するステップ;第
一と第二の接続クラスに対するピーク伝送帯域幅を、そ
の特定の接続クラスに対するロスレス多重化帯域幅と等
しく設定するステップ;および最善努力型接続クラスに
対して利用することができる帯域幅を、第一と第二の接
続クラスに対するサービス品質要件が最小限に満たされ
るようにして最大化するステップ、から構成される方
法。 - 【請求項22】 さらに、各接続クラスに対して、ロス
レス多重化帯域幅e 0をその接続クラスに対するジュア
ルリーキーバケットレギュレータのパラメータに基づい
て指定するステップを含む特徴とする請求項21の方
法。 - 【請求項23】 さらに、ユーザによって、各接続クラ
スに対して、サービス品質(QoS)パラメータを指定
するステップを含むことを特徴とする請求項21の方
法。 - 【請求項24】 第一の接続クラスが、第二の接続クラ
スに対するQoSパラメータより高いサービス品質(Q
oS)パラメータを持つことを特徴とする請求項21の
方法。
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---|---|---|---|
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CA (1) | CA2299785C (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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