JP2000293487A - 通信回路 - Google Patents

通信回路

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JP2000293487A
JP2000293487A JP2000020983A JP2000020983A JP2000293487A JP 2000293487 A JP2000293487 A JP 2000293487A JP 2000020983 A JP2000020983 A JP 2000020983A JP 2000020983 A JP2000020983 A JP 2000020983A JP 2000293487 A JP2000293487 A JP 2000293487A
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JP2000020983A
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Takashi Ide
崇史 井手
Takamasa Fujisaka
孝誠 藤阪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転送クロックと通信データ間に配線長の差に
よる遅延が発生しても、その遅延量を補正して両者間で
変化タイミングを正常化することができ、シリアル通信
を高速化することができる通信回路を提供する。 【解決手段】 遅延判定回路12は通信データと転送ク
ロックのどちらが遅延しているかを判定して記憶し、第
1の切換回路13は、遅延判定回路12の判定結果信号
14を受け、遅延していない方の信号と遅延している方
の信号をそれぞれ遅延制御線17と遅延制御線16に出
力し、遅延制御回路15は、遅延制御線17と遅延制御
線16の遅延量を測定し、遅延制御線17に測定した遅
延量を付加して遅延制御出力線19に出力し、第2の切
換回路18は、判定結果信号14に従って遅延制御出力
線19と遅延制御線16の信号を通信データ線21とク
ロック信号線102に出力し、データレジスタ20はク
ロック信号線102のクロック信号により通信データ線
21のデータを格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロプロセッ
サ等に搭載され、データをシリアル形態で転送する機能
を持つ通信回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、OA機器や産業機器等の稼動
を制御管理するコンピュータシステムでは、それらの機
器を稼動させるために、これらコンピュータシステムを
構成するマイクロプロセッサ間で情報交換が行われてお
り、この情報交換のための情報データおよび制御データ
などの通信データを転送経路を通じて転送することによ
り、データ通信が行なわれている。このようなデータ通
信を行なうために、例えばマイクロプロセッサに搭載さ
れ、上記の情報データおよび制御データなどの通信デー
タをシリアル形態で転送する機能を持つ通信回路が広く
使用されている。
【0003】以上のような従来の通信回路について、そ
の概略を以下に説明する。図8は従来の通信回路の構成
を示すブロック図であり、図9にそのタイミングチャー
トを示す。この通信回路6は、基本的には図8に示すよ
うに、通信データに対して直列に配置されたシフトレジ
スタ構成のデータレジスタ61と、データ出力レジスタ
62とで構成され、データバス65に接続されている。
【0004】データレジスタ61は、クロック信号(C
LK)601の立ち上がりタイミングで、データ入力線
63からのデータを格納する。データ出力レジスタ62
は、クロック信号601の立ち下がりタイミングで、デ
ータレジスタ61のデータをデータ出力線64に出力す
る。ここで、クロック信号601は図示されないマイク
ロプロセッサにより出力され、データバス65は同マイ
クロプロセッサに接続されている。
【0005】以上のように構成された従来の通信回路に
ついて、データ通信を行う場合の動作を送信と受信に分
けて以下に説明する。まず送信の場合について説明す
る。データバス65を通じてデータレジスタ61に送信
するデータをあらかじめセットしておくと、図9に示す
ように、データレジスタ61にセットしたデータを、ク
ロック信号601によって1ビットずつシフトしながら
出力する。データ出力レジスタ62は、クロック信号6
01を受けるとデータレジスタ61のデータをデータ出
力線64に出力する。
【0006】受信の場合も、送信の場合と同様に、デー
タレジスタ61は、クロック信号601を受けると、デ
ータ入力線63から入力された通信データを、1ビット
ずつシフトしながら格納する。データレジスタ61に所
定ビット数のデータが格納されると、それらのデータ
が、データバス65を通じて、マイクロプロセッサに取
り込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の通信回路では、転送用のクロック信号(転送
クロック)601に同期してデータを格納もしくは出力
するように構成されており、転送クロック601とデー
タ間で信号変化のタイミングが一致していることが通信
を正常に行う前提条件となっているが、通信相手の他の
通信回路とデータ入力線63およびデータ出力線64か
らなるデータ線と転送クロック線とを接続した場合、そ
れらの配線長の差等から生じる配線遅延により、実際に
は転送クロック601とデータ間で信号変化のタイミン
グにずれが発生する。
【0008】このような配線遅延によるタイミングのず
れは通信速度に関わらず一定であるので、特に通信速度
を高速化した場合には転送エラーが生じて正常な受信が
できなくなり、通信の高速化の妨げとなっている。
【0009】以上のような配線遅延による通信不具合に
ついて、図10と図11を用いて以下に説明する。図1
0、図11は、それぞれ転送クロックに対して通信する
データに一定量の遅延tが発生した場合の受信時のタイ
ミングチャートを示す。図10は正常通信時のタイミン
グチャートであり、図11は図10に比べて高速通信す
ることで正常な受信ができなくなった場合のものであ
る。ここで、データの受信タイミングは図中クロック信
号601の立ち上がりエッジであるとし、便宜上取り扱
うデータは4ビットデータでありその値は(0110)
とする。
【0010】図10に示すような場合には、クロック信
号601とデータ入力線63からの受信データ間におけ
る遅延として一定の遅延量tが発生しているが、1ビッ
ト目の受信データの立下がりタイミングからのデータ期
間中に、1ビット目のデータ受信タイミングがくるの
で、受信データを正常に格納することができる。
【0011】一方、図11に示すような場合には、この
場合にも図10の場合と同じ遅延量tが発生していると
するが、図10の場合に比べて通信速度が速いために、
1ビット目の受信データの立下がりタイミングからのデ
ータ期間中に、1ビット目のデータ受信タイミングが間
に合わない。この場合、1ビット目の受信データの受信
が正常に行われずエラーとなり異常通信となる。したが
って、図11のような場合には、通信速度を遅くする必
要がある。
【0012】以上のように、データと転送クロックとの
間に遅延がなければ、通信速度に依存することなくどの
ような速度でも正常に通信を行なうことが可能である
が、実際にはデータと転送クロックとの間には遅延が存
在するために、通信速度が高速になるに従って転送エラ
ーが増加し、通信速度はある速度以上には高速化できな
いという問題点を有していた。
【0013】またこれに付随して、従来例に示す通信回
路を用いてシステムを設計する場合には、通信回路間の
各配線の遅延量をできるだけ均一にするように配線長を
同等にする等の制約が発生するという問題点も有してい
た。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、通信に際しては、通信データと転送クロックとの
間に存在する遅延に対しても、その遅延量に関係なく両
者間での信号変化のタイミングを一致させて正常化し、
通信速度に制約をなくして通信を高速化することができ
るとともに、このような通信回路を用いることにより、
通信回路を含むシステムを設計する際には、通信データ
と転送クロック間の遅延量を考慮することなく設計する
ことができ、その設計自由度を向上することができる通
信回路を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の通信回路は、通信を行なう際には、その前
に通信データと転送クロックとの間の遅延量を測定しか
つこの遅延に対する補正のためのダミー通信を行うこと
により、通信データと転送クロック間の遅延量の補正に
ついては、ダミー通信の際に行い通信中での遅延に対す
る補正動作をなくすことを特徴とする。
【0016】以上により、通信に際しては、通信データ
と転送クロックとの間に存在する遅延に対しても、その
遅延量に関係なく両者間での信号変化のタイミングを一
致させて正常化し、通信速度に制約をなくして通信を高
速化することができるとともに、このような通信回路を
用いることにより、通信回路を含むシステムを設計する
際には、通信データと転送クロック間の遅延量を考慮す
ることなく設計することができ、その設計自由度を向上
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の通信回
路は、コンピュータシステムにおけるデータ通信の際
に、そのデータ通信のために設けられたデータ転送経路
を通じて、前記データ通信のために生成された転送クロ
ックに基づく転送タイミングにより、前記データ通信の
ための通信データをシリアル形態で転送する機能を有す
る通信回路であって、前記通信データと転送クロックと
の相対的な遅延量を測定し、前記通信データの転送時に
前記遅延量を補正するよう構成する。
【0018】請求項2に記載の通信回路は、請求項1記
載の通信データおよび転送クロックのそれぞれの第1の
変化タイミングにより、前記通信データおよび転送クロ
ックのどちらが遅延しているかを判定し、その結果を保
持する遅延判定手段と、前記遅延判定手段による判定結
果により、入力された前記通信データと転送クロックを
入れ替える第1の切換手段と、前記通信データと転送ク
ロックとの相対的な遅延量を測定し、その遅延量を補正
して2本の信号線に出力する遅延制御手段と、前記遅延
判定手段による判定結果により、前記遅延制御手段から
前記2本の信号線への出力を入れ替えて、前記通信デー
タおよび転送クロックとして出力する第2の切換手段
と、前記転送クロックの第1の変化タイミングの次の第
2の変化タイミングで、前記通信データを格納し出力す
るシリアルデータ出力手段と、前記遅延判定手段による
判定結果により、出力する前記通信データと転送クロッ
クとを入れ替える第3の切換手段と、前記遅延制御手段
で測定した前記通信データと転送クロックとの相対的な
遅延量の測定結果から、前記シリアルデータ出力手段か
ら出力されたデータと送信用クロックとの相対的な遅延
量を補正する遅延補正手段と、前記遅延判定手段による
判定結果により、前記遅延補正手段から出力されたデー
タおよび前記遅延補正手段を通過しないデータを入れ替
えてデータ入出力線およびクロック信号に出力する第4
の切換手段とを備えた構成とする。
【0019】請求項3に記載の通信回路は、請求項2記
載の遅延判定手段は、通信データおよび転送クロックの
入力に関係なく、その判定結果を保持するよう構成す
る。請求項4に記載の通信回路は、請求項2または請求
項3記載の遅延判定手段と遅延制御手段は、通信データ
および転送クロックの入力に関係なく、それらの判定結
果を保持するよう構成する。
【0020】以上の構成によると、通信を行なう際に
は、その前に通信データと転送クロックとの間の遅延量
を測定しかつこの遅延に対する補正のためのダミー通信
を行うことにより、通信データと転送クロック間の遅延
量の補正については、ダミー通信の際に行い通信中での
遅延に対する補正動作をなくす。
【0021】以下、本発明の実施の形態を示す通信回路
について、図面を参照しながら具体的に説明する。ただ
し、本実施の形態では、通信に用いるデータとして4ビ
ットデータとした場合を例に挙げて、送信と受信に分け
て説明する。
【0022】まず、受信について説明する。図1は本実
施の形態の通信回路の構成を示すブロック図であり、そ
の受信時のタイミングチャートを図2と図3に示す。図
1に示すように、この通信回路1は、遅延判定回路12
と第1の切換回路13と第2の切換回路18と遅延制御
回路15とデータレジスタ20とシリアルデータ出力手
段としてのデータ出力レジスタ22と転送クロックを選
択するクロックセレクタ27と第3の切換回路29と第
4の切換回路30と遅延補正回路28とから構成され、
データバス24に接続されている。
【0023】遅延判定回路12は、データ入出力線11
からのデータとクロック信号101のそれぞれの第1の
立ち下がり変化タイミングを比較し、どちらの変化タイ
ミングが遅延しているかを検出し、その結果、クロック
信号101が遅延している場合は判定結果信号14とし
て”0”を出力し、データ入出力線11のデータが遅延
している場合は判定結果信号14として”1”を出力す
る。
【0024】第1の切換回路13は、判定結果信号14
が”0”の場合は、データ入出力線11のデータを遅延
制御線17に、クロック信号101を遅延制御線16に
出力する。また判定結果信号14が”1”の場合は、デ
ータ入出力線11のデータを遅延制御線16に、クロッ
ク信号101を遅延制御線17に出力する。
【0025】遅延制御回路15は、遅延制御線16と遅
延制御線17の各データ間の相対的な遅延量を測定し、
その遅延量を遅延制御線17のデータに付加して遅延制
御出力線19に出力する。
【0026】第2の切換回路18は、第1の切換回路1
3と同様に、判定結果信号14が”0”の場合は、遅延
制御出力線19のデータを通信データ線21に、遅延制
御線16のデータをクロック信号線102に出力する。
また判定結果信号14が”1”の場合は、遅延制御出力
線19のデータをクロック信号線102に、遅延制御線
16のデータを通信データ線21に出力する。
【0027】データレジスタ20は、クロック信号線1
02のクロック信号の立ち上がりの変化タイミングで通
信データ線21のデータを1ビットづつシフトしながら
格納する。ここで、クロック信号101は図示されない
マイクロプロセッサもしくは通信相手により出力され、
データバス24は同マイクロプロセッサに接続されてい
る。
【0028】また、遅延判定回路12と遅延制御回路1
5の一構成例を、図4、図5、図6と図7を用いて説明
する。図4と図5は、それぞれ遅延判定回路12と遅延
制御回路15の構成を表わすブロック図であり、図6と
図7は、遅延判定回路12と遅延制御回路15を用いて
データ入出力線11のデータとクロック信号101との
相対的な遅延量tを測定する場合のタイミングチャート
を示す。ただし、図6はクロック信号101に対してデ
ータ入出力線11のデータに遅延tが発生した場合のタ
イミングチャートであり、図7はデータ入出力線11の
データに対してクロック信号101に遅延tが発生した
場合のものである。
【0029】図4に示すように、この遅延判定回路12
は、AND回路123、126、127とOR回路12
4、125とデータレジスタ121、122とで構成さ
れ、データバス24に接続されている。
【0030】AND回路123はデータ入出力線11の
データとデータレジスタ121のデータとの積を出力
し、OR回路124はAND回路123の出力とデータ
レジスタ122のデータとの和を出力する。データレジ
スタ121はクロック信号101によりOR回路124
の出力を格納する。OR回路125はデータ入出力線1
1のデータとデータレジスタ122のデータとの和を出
力し、AND回路126はOR回路125の出力とデー
タレジスタ121のデータとの積を出力する。データレ
ジスタ122はクロック信号101によりAND回路1
26の出力を格納する。AND回路127はデータレジ
スタ121とデータレジスタ122の各データの積を判
定結果信号14として出力する。ここで、データレジス
タ121とデータレジスタ122はそれぞれ初期値とし
て”1”と”0”が設定されているものとする。従っ
て、判定結果信号14の初期値は”0”である。
【0031】クロック信号101に対してデータ入出力
線11のデータが遅延している場合、最初のクロック信
号101が立ち下がる瞬間はデータ入出力線11のデー
タが”1”であり、AND回路123とOR回路124
は”1”を出力するので、データレジスタ121はクロ
ック信号101を受けると初期値”1”を出力する。ま
たこの時、OR回路125とAND回路126も”1”
を出力するので、データレジスタ122の出力はクロッ
ク信号101により初期値”0”から”1”に変化す
る。その結果、AND回路127は”1”を出力する。
OR回路124とAND回路126は、データレジスタ
121とデータレジスタ122の各データが”1”であ
るので、以降は、データ入出力線11のデータに関わら
ず共に”1”となり、その以降はデータレジスタ121
とデータレジスタ122は”1”を保持する。
【0032】データ入出力線11のデータに対してクロ
ック信号101が遅延している場合、最初のクロック信
号101が立ち下がる瞬間はデータ入出力線11のデー
タが”0”であり、AND回路123とOR回路124
は”0”を出力するので、データレジスタ121の出力
はクロック信号101により初期値”1”から”0”に
変化する。またこの時、OR回路125とAND回路1
26も”0”を出力するので、データレジスタ122は
クロック信号101を受けても初期値”0”を出力す
る。その結果、AND回路127は”0”を出力する。
OR回路124とAND回路126は、データレジスタ
121とデータレジスタ122の各データが”0”であ
るので、以降は、データ入出力線11のデータに関わら
ず共に”0”となり、その以降はデータレジスタ121
とデータレジスタ122は”0”を保持する。
【0033】以上のようにして、最初のクロック信号1
01が入力されたときのデータ入出力線11のデータ
が”1”の場合は、遅延判定回路12は判定結果信号1
4として以降”1”を出力し続ける。逆に、最初のクロ
ック信号101が入力されたときのデータ入出力線11
のデータが”0”の場合は、遅延判定回路12は判定結
果信号14として以降”0”を出力し続ける。
【0034】また、図5に示すように、遅延制御回路1
5は、遅延回路171〜173とデータレジスタ151
〜153とレジスタ161とOR回路162とセレクタ
177とで構成され、データレジスタ151〜153は
データバス24に接続されている。ここでは、実施の形
態の一構成例として取り扱う遅延回路は3個としたが、
その数量に制限はない。加えて、便宜上、各遅延回路1
71〜173の遅延量はT(一定)とする。また、レジ
スタ161は初期値”0”が設定されているものとす
る。
【0035】OR回路162は遅延制御線16の反転信
号とレジスタ161の出力との和を信号線163に出力
する。従って、OR回路162は、遅延制御線16の最
初の立ち下がり変化を受けると信号線163に”1”を
出力し、以降は遅延制御線16のデータに関わらず”
1”を出力し続ける。遅延回路171は遅延制御線17
のデータを遅延量Tだけ遅延させて信号線174に出力
する。同様に、遅延回路172は信号線174のデータ
を遅延量Tだけ遅延させて信号線175に出力する。ま
た同様に、遅延回路173は信号線175のデータを遅
延量Tだけ遅延させて信号線176に出力する。
【0036】データレジスタ151〜153は、信号線
163の立ち上がりエッジにより、それぞれ信号線17
4〜176のデータを1回だけ格納する。セレクタ17
7は、データレジスタ151〜153のデータが順に”
1、1、1”の時は遅延制御線17のデータを、”0、
1、1”の時は信号線174のデータを、”0、0、
1”の時は信号線175のデータを、”0、0、0”の
時は信号線176のデータを遅延制御出力線19に出力
する。
【0037】以上のような構成の遅延判定回路12と遅
延制御回路15とにおいて、データ入出力線11のデー
タとクロック信号101との間の相対的な遅延量tを測
定し、遅延tを補正する動作について、図6と図7を用
いて以下に説明する。ただし、データの受信タイミング
はクロック信号101の立ち上がりタイミングとし、通
信データの値は”011”とする。
【0038】まず、クロック信号101に対してデータ
入出力線11のデータに遅延tが発生している場合につ
いて説明する。図6にタイミングチャートを示す。図6
に示すように、クロック信号101に対してデータ入出
力線11のデータに遅延が発生しているため、1ビット
目の”0”データが1ビット目の受信タイミングより遅
れている。この時、遅延判定回路12のデータレジスタ
121とデータレジスタ122は共に”1”となり、判
定結果信号14には”1”が出力され、データが遅延し
ていることが検出される。第1の切換回路13は、判定
結果信号14が”1”の場合は、データ入出力線11の
データを遅延制御線16に、クロック信号101を遅延
制御線17に出力する。
【0039】遅延制御回路15のデータレジスタ151
〜153は、信号線163の立ち上がりエッジにより、
それぞれ信号線174〜176のデータを格納するの
で、それぞれのデータは”0、1、1”となる。セレク
タ177は、データレジスタ151〜153のデータ”
0、1、1”を受けて、信号線174のデータを遅延制
御出力線19に出力する。データレジスタ151〜15
3は一度セットされるとそのデータを保持するので、そ
の以降は、セレクタ177は信号線174のデータを遅
延制御出力線19に出力する。
【0040】信号線174はクロック信号101に遅延
量Tを付加した信号であり、これにより相対的遅延量を
t−T分補正したことになる。次に、データ入出力線1
1のデータに対してクロック信号101に遅延tが発生
している場合について説明する。
【0041】図7にタイミングチャートを示す。図7に
示すように、データ入出力線11のデータに対してクロ
ック信号101に遅延が発生しているため、1ビット目
の受信タイミングが1ビット目の”0”データより遅れ
ている。この時、遅延判定回路12のデータレジスタ1
21とデータレジスタ122は共に”0”となり、判定
結果信号14には”0”が出力される。第1の切換回路
13は、判定結果信号14が”0”の場合は、データ入
出力線11のデータを遅延制御線17に、クロック信号
101を遅延制御線16に出力する。
【0042】遅延制御回路15のデータレジスタ151
〜153は、信号線163の立ち上がりエッジにより、
それぞれ信号線174〜176のデータを格納するの
で、それぞれのデータは”0、1、1”となる。セレク
タ177は、データレジスタ151〜153のデータ”
0、1、1”を受けて、信号線174のデータを遅延制
御出力線19に出力する。データレジスタ151〜15
3は一度セットされるとそのデータを保持するので、そ
の以降は、セレクタ177は信号線174のデータを遅
延制御出力線19に出力する。
【0043】信号線174は、データ入出力線11のデ
ータに遅延量Tを付加した信号であり、これにより相対
的遅延量をt−T分補正したことになる。このように、
本実施の形態の通信回路を用いてシリアル通信する場
合、まず最初に、通信データである受信データと転送ク
ロック間の相対遅延量を測定するためのダミー通信を行
うことで、両者の変化タイミングの補正を行えば、以降
の通信は更に高速通信が可能となる。
【0044】以上のようにダミー通信を行った後に、受
信または送信を行う場合の動作について以下に説明す
る。なお、説明を簡単にするために受信、送信の場合と
もに遅延量tは同じであるものとする。まず最初に受信
を行う場合の動作について説明する。
【0045】図2と図3にタイミングチャートを示す。
図2はクロック信号101に対してデータ入出力線11
のデータに遅延tが発生している場合、図3はデータ入
出力線11のデータに対してクロック信号101に遅延
tが発生している場合のタイミングチャートである。
【0046】最初に、クロック信号101に対してデー
タ入出力線11のデータに遅延tが発生している場合に
ついて説明する。図に示すように、データ入出力線11
のデータに遅延が発生しているため、1ビット目の”
0”データが1ビット目の受信タイミングより遅れてい
る。しかし、予めダミー通信を行い遅延量を測定してい
るため、クロック信号線102のクロック信号は、クロ
ック信号101に遅延量Tだけ付加されている。従っ
て、内部データレジスタ20は、クロック信号線102
のクロック信号のタイミングにより、通信データ線21
のデータを正常に格納することができる。
【0047】次に、データ入出力線11のデータに対し
てクロック信号101に遅延tが発生している場合につ
いて説明する。図に示すように、クロック信号101に
遅延が発生しているため、1ビット目の受信タイミング
が1ビット目の”0”データより遅れている。しかし、
予めダミー通信を行い遅延量を測定しているため、通信
データ線21はデータ入出力線11のデータに遅延量T
だけ付加されている。従って、内部データレジスタ20
は、クロック信号線102のクロック信号のタイミング
により、データ線21のデータを正常に格納することが
できる。
【0048】次に、送信の場合について図1を用いて説
明する。送信の場合は、ダミー通信によって得られた通
信データと転送クロックとの相対的な遅延量tを、送信
データと送信クロック間であらかじめ補正することで、
通信相手が正常なデータ受信を行えるようにする。送信
の場合は、クロックセレクタ27において送信用クロッ
ク103を選択する。ここで、送信用クロック103は
図示されていないマイクロプロセッサにより出力される
ものとする。
【0049】次に、第3の切換回路29で、データ出力
レジスタ22とクロック信号線102を切り替えて遅延
補正制御線32、33に出力する。第3の切換回路29
は、遅延判定回路12で得られた判定結果信号14が”
1”の場合は、データ出力レジスタ22の出力を遅延補
正制御線33に、クロック信号線102のデータを遅延
補正制御線32に出力する。また判定結果信号14が”
0”の場合は、データ出力レジスタ22の出力を遅延補
正制御線32に、クロック信号線102のデータを遅延
補正制御線33に出力する。
【0050】次に、遅延補正回路28について説明す
る。図14が遅延補正回路28の構成を表すブロック図
である。遅延回路178は遅延補正制御線32のデータ
を遅延量Tだけ遅延させて信号線181に出力する。同
様に、遅延回路179は信号線181のデータを遅延量
Tだけ遅延させて信号線182に出力する。また同様
に、遅延回路180は信号線182のデータを遅延量T
だけ遅延させて信号線183に出力する。セレクタ18
4は、遅延制御回路15のデータレジスタ151〜15
3が”1、1、1”の時は遅延補正制御線32のデータ
を、”0、1、1”の時は信号線181のデータを、”
0、0、1”の時は信号線182のデータを、”0、
0、0”の時は信号線183のデータを遅延補正制御出
力線34に出力する。これにより、ダミー通信で得られ
た相対的な遅延量を補正することができる。
【0051】最後に、第4の切換回路30で、データ出
力レジスタ22とクロック信号線102を切り替えて遅
延補正制御線32、33に出力する。第4の切換回路3
0は、遅延判定回路12で得られた判定結果信号14
が”1”の場合は遅延補正制御線33のデータをデータ
入出力線11に、遅延補正制御出力線34のデータをク
ロック信号101に出力する。遅延判定回路12で得ら
れた判定結果信号14が”0”の場合は遅延補正制御出
力線34のデータをクロック信号101に、遅延補正制
御線33のデータをデータ入出力線11に出力する。
【0052】以上が送信における通信データと転送クロ
ック間の相対的な遅延補正法である。図12と図13に
タイミングチャートを示す。図12はクロック信号10
1に対してデータ入出力線11のデータに遅延tが発生
している場合、図13はデータ入出力線11のデータに
対してクロック信号101に遅延tが発生している場合
のタイミングチャートである。
【0053】最初に、クロック信号101に対してデー
タ入出力線11に遅延tが発生している場合について説
明する。図12のタイミングチャートでは、クロック信
号101に対してデータ入出力線11が遅延しているた
め、遅延判定回路12の判定結果信号14が”1”とな
るため、第3の切換回路29により、データ出力レジス
タ22の出力が遅延補正制御線33に、クロック信号線
102のデータが遅延補正制御線32に出力される。遅
延制御回路15のデータレジスタ151〜153が”
0、1、1”であるため、信号線181のデータが遅延
補正制御出力線34に出力される。第4の切換回路30
では、判定結果信号14が”1”のため、遅延補正制御
線33がデータ入出力線11に、遅延補正制御出力線3
4がクロック信号101に出力される。
【0054】ここでは、データ入出力線11に対してク
ロック信号101が遅延しているため、遅延判定回路1
2の判定結果信号14が”0”となるため、第3の切換
回路29により、データ出力レジスタ22の出力が遅延
補正制御線32に、クロック信号線102のデータが遅
延補正制御線33に出力される。
【0055】遅延制御回路15のデータレジスタ151
〜153が”0、1、1”であるため、信号線181の
データが遅延補正制御出力線34に出力される。第4の
切換回路30では、判定結果信号14が”0”のため、
遅延補正制御線33がクロック信号101に、遅延補正
制御出力線34がデータ入出力線11に出力される。
【0056】以上のように本実施の形態によれば、通信
を行なう際には、その前に通信データと転送クロックと
の間の遅延量を測定しかつこの遅延に対する補正のため
のダミー通信を行うことにより、通信データと転送クロ
ック間の遅延量の補正については、ダミー通信の際に行
い通信中での遅延に対する補正動作をなくすことができ
る。
【0057】そのため、通信に際しては、通信データと
転送クロックとの間に存在する遅延に対しても、その遅
延量に関係なく両者間での信号変化のタイミングを一致
させて正常化し、その以降は、通信速度に制約をなくし
て通信を高速化することができる。
【0058】また、上記のような通信回路を用いること
により、通信回路を含むシステムを設計する際には、通
信データと転送クロック間の遅延量を考慮することなく
設計することができ、その設計自由度を向上することが
できる。
【0059】なお、以上の実施の形態では、遅延量を測
定するのにダミー通信を行うが、測定結果をプロセッサ
内のメモリー等に退避しておけば、以後はダミー通信を
行うことなく遅延量を設定することが可能である。ま
た、ここでは4ビットのシリアルデータに対する実施の
形態を示したが、シリアルデータが4ビット以上の場合
であっても同様に実施できる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通信を行
なう際には、その前に通信データと転送クロックとの間
の遅延量を測定しかつこの遅延に対する補正のためのダ
ミー通信を行うことにより、通信データと転送クロック
間の遅延量の補正については、ダミー通信の際に行い通
信中での遅延に対する補正動作をなくすことができる。
【0061】そのため、通信に際しては、通信データと
転送クロックとの間に存在する遅延に対しても、その遅
延量に関係なく両者間での信号変化のタイミングを一致
させて正常化し、通信速度に制約をなくして通信を高速
化することができるとともに、このような通信回路を用
いることにより、通信回路を含むシステムを設計する際
には、通信データと転送クロック間の遅延量を考慮する
ことなく設計することができ、その設計自由度を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の通信回路の構成を示すブ
ロック図
【図2】同実施の形態の通信回路の動作を示すタイミン
グチャート図
【図3】同実施の形態の通信回路の別の動作を示すタイ
ミングチャート図
【図4】同実施の形態における遅延判定回路の構成を示
すブロック図
【図5】同実施の形態における遅延制御回路の構成を示
すブロック図
【図6】同実施の形態における遅延判定回路の動作を示
すタイミングチャート図
【図7】同実施の形態における遅延制御回路の動作を示
すタイミングチャート図
【図8】従来の通信回路の構成を示すブロック図
【図9】同従来例の通信回路の動作を示すタイミングチ
ャート図
【図10】同従来例の通信回路における正常通信時の動
作を示すタイミングチャート図
【図11】同従来例の通信回路におけるエラー発生時の
動作を示すタイミングチャート図
【図12】本発明の実施の形態の通信回路の送信時の動
作を示すタイミングチャート図
【図13】同実施の形態における送信時の別の動作を示
すタイミングチャート図
【図14】同実施の形態における遅延補正回路の構成を
示すブロック図
【符号の説明】
11 データ入出力線 12 遅延判定回路 13 第1の切換回路 14 判定結果信号 15 遅延制御回路 16、17 遅延制御線 18 第2の切換回路 19 遅延制御出力線 20 データレジスタ 21 通信データ線 22 データ出力レジスタ 24 データバス 26 通信クロック線 27 クロックセレクタ 28 遅延補正回路 29 第3の切換回路 30 第4の切換回路 32、33 遅延補正制御線 34 遅延補正制御出力線 101 クロック信号 102 クロック信号線 103 送信用クロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムにおけるデータ通
    信の際に、そのデータ通信のために設けられたデータ転
    送経路を通じて、前記データ通信のために生成された転
    送クロックに基づく転送タイミングにより、前記データ
    通信のための通信データをシリアル形態で転送する機能
    を有する通信回路であって、前記通信データと転送クロ
    ックとの相対的な遅延量を測定し、前記通信データの転
    送時に前記遅延量を補正するよう構成したことを特徴と
    する通信回路。
  2. 【請求項2】 通信データおよび転送クロックのそれぞ
    れの第1の変化タイミングにより、前記通信データおよ
    び転送クロックのどちらが遅延しているかを判定し、そ
    の結果を保持する遅延判定手段と、前記遅延判定手段に
    よる判定結果により、入力された前記通信データと転送
    クロックを入れ替える第1の切換手段と、前記通信デー
    タと転送クロックとの相対的な遅延量を測定し、その遅
    延量を補正して2本の信号線に出力する遅延制御手段
    と、前記遅延判定手段による判定結果により、前記遅延
    制御手段から前記2本の信号線への出力を入れ替えて、
    前記通信データおよび転送クロックとして出力する第2
    の切換手段と、前記転送クロックの第1の変化タイミン
    グの次の第2の変化タイミングで、前記通信データを格
    納し出力するシリアルデータ出力手段と、前記遅延判定
    手段による判定結果により、出力する前記通信データと
    転送クロックとを入れ替える第3の切換手段と、前記遅
    延制御手段で測定した前記通信データと転送クロックと
    の相対的な遅延量の測定結果から、前記シリアルデータ
    出力手段から出力されたデータと送信用クロックとの相
    対的な遅延量を補正する遅延補正手段と、前記遅延判定
    手段による判定結果により、前記遅延補正手段から出力
    されたデータおよび前記遅延補正手段を通過しないデー
    タを入れ替えてデータ入出力線およびクロック信号に出
    力する第4の切換手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の通信回路。
  3. 【請求項3】 遅延判定手段は、通信データおよび転送
    クロックの入力に関係なく、その判定結果を保持するよ
    う構成したことを特徴とする請求項2記載の通信回路。
  4. 【請求項4】 遅延判定手段と遅延制御手段は、通信デ
    ータおよび転送クロックの入力に関係なく、それらの判
    定結果を保持するよう構成したことを特徴とする請求項
    2または請求項3記載の通信回路。
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