JP2000292356A - 発光スタンドにおけるダスト回収構造 - Google Patents

発光スタンドにおけるダスト回収構造

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JP2000292356A
JP2000292356A JP11096059A JP9605999A JP2000292356A JP 2000292356 A JP2000292356 A JP 2000292356A JP 11096059 A JP11096059 A JP 11096059A JP 9605999 A JP9605999 A JP 9605999A JP 2000292356 A JP2000292356 A JP 2000292356A
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JP
Japan
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dust
discharge chamber
light emitting
discharge
emitting stand
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JP11096059A
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Shintaro Komatani
慎太郎 駒谷
Masao Mizuta
雅夫 水田
Takaaki Minami
孝明 南
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電室内において生じたダストを、放電や発
光に悪影響を及ぼすことなく、しかも、大気中に飛散さ
せたりすることなく確実に捕集することができる発光ス
タンドにおけるダスト回収構造を提供すること。 【解決手段】 放電室3内において生じたダスト14
を、放電室3の一端側から導入される不活性ガスIGに
よって、放電室3の他端側に形成されたガス排出口13
を経て排出するように構成された発光スタンドにおける
ダスト回収構造において、前記ガス排出口13に、フィ
ルタ17を備えたダストボックス15を接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スパーク放電を
利用した固体発光分析装置など発光分光分析装置に用い
られる発光スタンドにおけるダスト回収構造(以下、単
にダスト回収構造という)に関する。
【0002】
【従来の技術】前記固体発光分析装置においては、発光
スタンド内の放電室に臨むように金属試料を設け、この
金属試料と対電極との間においてスパーク放電を生じさ
せ、その放電に基づく光を分光器に導いて分析を行うよ
うにしているが、この場合、前記放電に伴って励起に関
与しないすす状の蒸発物や励起後の分子化したもの(以
下、これらを総称してダストという)が発生する。この
ダストは、スパーク放電の発生に悪影響を及ぼすところ
から、放電室から速やかに除去する必要がある。そこ
で、従来より、図3に示すようにしてダストを回収する
ようにしていた。
【0003】すなわち、図3において、41は例えば直
方体形状の金属製の発光スタンドで、その内部には放電
室42が形成されている。この放電室42の上方位置に
は、放電室42に臨むように金属試料43が配置され、
放電室42の下方位置には、放電室42に臨み、かつ金
属試料43と対向するするようにして対電極44が絶縁
部材45を介して配置されており、金属試料43、対電
極44にそれぞれ所定の正電圧、負電圧を印加すること
によって放電を生じさせ、この放電に基づい生じた光
を、放電室42の一端側(前面側)に形成された通し孔
46を介して分光器47側に導くように構成されてい
る。
【0004】そして、48はアルゴンガスなどの不活性
ガスIGを発光スタンド41の外部から放電室42に導
入するためのガス導入路で、このガス導入路48の下流
側は通し孔46に連通している。また、49は発光スタ
ンド41の他端側に開設されるガス排出口49で、この
ガス排出口49にはシリコンゴムなどよりなるチューブ
50が接続され、さらに、このチューブ50の他端側
に、水51を収容したトラップ52を設けられており、
不活性ガスIGによって放電室42から排出されたダス
トをトラップ52内に捕集するようにしていた。
【0005】なお、図3において、53は放電室42に
おいて発生した光を収斂させる集光レンズ、54は放電
室42において生じたダストが集光レンズ53側に飛来
し、これに付着するのを防止するためのフッ化マグネシ
ウムよりなる窓である。また、55,56はステンレス
鋼製のパイプである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダスト回収構造においては、次のような課題があっ
た。すなわち、発光スタンド41のガス排出口49とト
ラップ52との間を、長さ1m以上のチューブ50によ
って接続しているため、長期にわたって使用している
と、チューブ50内にダストが溜まるなどして、ダスト
排出のための気流が変化し、放電室42内における発光
に悪影響が及ぼされ、結果として測定精度に悪影響が及
ぼされることがあった。また、トラップ52内に水51
を収容し、これによってダストを捕集させるようにして
いるが、ダストの濡れ性が悪く、場合によっては、ダス
トを捕集することができず、トラップ52の排気側のパ
イプ56から空中に飛散することもあった。また、チュ
ーブ50を定期的に交換する必要もあった。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、放電室内において生じたダスト
を、放電や発光に悪影響を及ぼすことなく、しかも、大
気中に飛散させたりすることなく確実に捕集することが
できるダスト回収構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、放電室内において生じたダストを、
放電室の一端側から導入される不活性ガスによって、放
電室の他端側に形成されたガス排出口を経て排出するよ
うに構成されたダスト回収構造において、前記ガス排出
口に、フィルタを備えたダストボックスを接続している
(請求項1)。
【0009】上記ダスト回収構造においては、発光スタ
ンド内の放電室において発生したダストは、ガス排出口
から発光スタンド外に排出され、ダストボックス内のフ
ィルタに確実に捕集され、大気中に飛散することがなく
なる。また、チューブなどの配管を用いてないので、詰
まりが生じたりすることがなく、放電室内における放電
に悪影響が及ぼされることがなくなる。
【0010】そして、前記ダスト回収構造において、ガ
ス排出口とダストボックスとの間にトラップを配置して
もよい(請求項2)。このようにした場合、発光スタン
ド内にの圧力を一定にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照しながら説明する。図1はこの発明のダスト回収構
造の一例を示すものである。この図において、1は発光
スタンドで、例えば直方体形状で、適宜の金属よりな
る。2は発光スタンド1の長手方向の一端側(図におい
て左側、以下、前面側という)に連設される分光器であ
る。なお、分光器2は、この発明の本筋とは無関係であ
るので、その詳細な図示は省略しているが、従来の発光
分光分析装置の構成と変わるところはなく、その内部
は、適宜の真空状態または窒素ガスパージされた状態に
保持されており、入射スリット、回折格子、出射スリッ
トなどが適宜設けられている。そして、この出射スリッ
トの後段には光電子増倍管などの検出器が設けられてい
る。
【0012】そして、3は発光スタンド1の内部に形成
される放電室で、その上部の適宜の位置には適宜大きさ
の孔4が形成され、分析対象の金属試料5を載置できる
ように構成されている。また、放電室3の下部には電気
絶縁物6を介して対電極7が設けられている。なお、図
示は省略しているが、金属試料5および対電極6は、そ
れぞれ適宜の端子を介して直流電源装置の陽極側、陰極
側にそれぞれ接続されるように構成されている。
【0013】また、8は放電室3と分光器2とを連通す
るように設けられる水平な通し孔で、その一端は放電室
3の前面側上方において開口し、他端は分光器2に開口
している。この通し孔8は、放電室3において発生した
光を分光器2方向に導出する機能と、放電室3方向に不
活性ガス(例えばアルゴンガス)IGを導入する機能と
を有するものである。そして、この通し孔8には、放電
室3において発生した光を収斂させる集光レンズ9およ
び放電室3において生ずるダストが集光レンズ9側に飛
来しこれに付着するのを防止するためのフッ化マグネシ
ウムよりなる窓10が気密に設けられている。
【0014】11は通し孔8に対して不活性ガスIGを
供給するガス供給路で、一端が通し孔8と連通するとと
もに、他端の接続部12には不活性ガス供給路(図示し
ていない)が接続される。
【0015】13放電室3内において生じたダスト14
を不活性ガスIGとともに排出するガス排出口で、放電
室3の他端側(通し孔8とほぼ対向する位置)に形成さ
れている。
【0016】ここまでの構成は、従来のこの種のダスト
回収構造における発光スタンドと変わるところはない。
この発明のダスト回収構造においては、次のように構成
した点に特徴がある。すなわち、15は発光スタンド1
の外部に設けられるダストボックスで、例えばステンレ
ス鋼または鉄よりなる直方体形状の箱体16の内部にフ
ィルタ17を着脱自在に設けてなるもので、発光スタン
ド1のガス排出口13とは、シリコンゴムなどの短いチ
ューブ18を介して、可及的に近づけた状態で接続され
ている。
【0017】より詳しくは、前記箱体16は、一方が開
放されており、これに対向する面に多数の排気孔19が
形成された箱本体20と、チューブ18を挿入接続する
接続部21が形成され、前記箱本体20の開口部に着脱
自在に取り付けられる蓋部22とからなる。また、フィ
ルタ17は、全体が細かい網目状の袋体からなり、1μ
m程度の細かいダスト14をも捕捉し、これを収容でき
るように構成されている。なお、23はチューブ18を
抜き去ったとき接続部21の開口を閉じる蓋である
【0018】上記構成におけるダスト回収構造の動作に
ついて説明する。不活性ガスIGをガス供給路11を経
て通し孔8に導入している状態で、金属試料5に負電圧
を、対電極6に正電圧をそれぞれ印加すると、金属試料
5と対電極6との間に放電が発生し、この放電に伴って
光が生じ、この光は通し孔8を経て分光器2側に導出さ
れ、分光器2の後段に設けた検出器に受光され、そのス
ペクトル強度が測定される。
【0019】そして、前記放電によって金属試料5から
生じたダストは、発光スタンド1内を矢印24で示す方
向に流れる不活性ガスIGによってガス排出口13から
排出され、さらに、不活性ガスIGとともに可及的に短
いチューブ18を経てダストボックス15に至る。そし
て、ダスト14は、ダストボックス15内のフィルタ1
7に捕捉されてその内部に捕集され、不活性ガスIG
は、フィルタ17の目および箱本体20の排気孔19を
経て大気中に排出される。
【0020】上述のように、この発明のダスト回収構造
においては、発光スタンド1内の放電室3において発生
したダストは、ガス排出口13から発光スタンド1外に
排出され、ダストボックス15内のフィルタ17に確実
に捕集され、大気中に飛散することがない。そして、従
来のように長いチューブなどの配管を用いてないので、
詰まりが生じたりすることがなく、放電室3内における
放電に悪影響が及ぼされることがなくなる。
【0021】そして、フィルタ17内がダスト14によ
って満杯になったときは、フィルタ17をダストボック
ス15から取り外し、新しいフィルタ17を装着すれば
よい。この場合、フィルタ17をワンタッチで着脱でき
るようにしておけば、メンテナンスをより容易に行うこ
とができる。
【0022】この発明は、上述の実施の形態に限られる
ものではなく、例えば、図2に示すように、ガス排出口
13とダストボックス15との間にトラップ25を配置
してもよい。すなわち、図2において、26はトラップ
容器で、内部に水27が適宜深さ収容されている。28
はトラップ容器26の上部開口を封止する蓋で、この蓋
28を挿通するように例えばステンレス鋼よりなる二つ
のパイプ29,30が設けられている。そして、一方の
パイプ29は、その一端がガス排出口13に接続され、
他端が水27内に浸漬されている。また、他方のパイプ
30は、一端がトラップ容器26内の気相部分において
開口し、他端がダストボックス15の接続部21に挿入
接続されている。なお、他の構成については、図1に示
したものと同様であるので、その詳細な説明を省略す
る。また、ガス排出口13とトラップ容器26との間が
可及的に短くなるようにするのが好ましい。
【0023】上記図2に示される実施の形態において
は、トラップ25によって発光スタンド1内の圧力が一
定になるように調整される。そして、この実施の形態に
おいては、トラップ25によってダスト14を捕捉する
ことができるが、仮に、ダスト14の濡れ性が悪くて、
これがトラップ容器26から飛び出ることがあっても、
トラップ容器26の後方に設けられたダストボックス1
5によって捕集される。したがって、この実施の形態に
おいても、放電室3において発生したダストは、確実に
捕集される。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したしたように、この発明のダ
スト回収構造によれば、放電室において発生したダスト
をダストボックス内のフィルタによって確実に捕集する
ことができ、大気中に飛散することがなくなる。また、
チューブなどの配管を用いてないので、詰まりが生じた
りすることがなく、放電室内における放電に悪影響が及
ぼされることがなくなり、安定した測定を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のダスト回収構造の一例を示す縦断面
図である。
【図2】この発明のダスト回収構造の他の例を示す縦断
面図である。図である。
【図3】従来のダスト回収構造を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…発光スタンド、3…放電室、13…ガス排出口、1
4…ダスト、15…ダストボックス、17…フィルタ、
25…トラップ、IG…不活性ガス。
フロントページの続き (72)発明者 南 孝明 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 Fターム(参考) 2G043 AA01 BA01 CA05 DA08 EA09 GA06 GA07 GB09 MA01 MA11 4D058 JA02 QA05 SA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電室内において生じたダストを、放電
    室の一端側から導入される不活性ガスによって、放電室
    の他端側に形成されたガス排出口を経て排出するように
    構成された発光スタンドにおけるダスト回収構造におい
    て、前記ガス排出口に、フィルタを備えたダストボック
    スを接続したことを特徴とする発光スタンドにおけるダ
    スト回収構造。
  2. 【請求項2】 ガス排出口とダストボックスとの間にト
    ラップを配置してなる請求項1に記載の発光スタンドに
    おけるダスト回収構造。
JP11096059A 1999-04-02 1999-04-02 発光スタンドにおけるダスト回収構造 Pending JP2000292356A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2483289A (en) * 2010-09-03 2012-03-07 Thermo Fisher Scient Ecublens Sarl A spark chamber with a shaped insulated electrode to improve gas flow

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2483289A (en) * 2010-09-03 2012-03-07 Thermo Fisher Scient Ecublens Sarl A spark chamber with a shaped insulated electrode to improve gas flow
GB2483289B (en) * 2010-09-03 2012-10-17 Thermo Fisher Scient Ecublens Sarl Improved spark chamber for optical emission analysis

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