JP2000292305A - 冷却塔の風洞実験装置 - Google Patents

冷却塔の風洞実験装置

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JP2000292305A
JP2000292305A JP11097469A JP9746999A JP2000292305A JP 2000292305 A JP2000292305 A JP 2000292305A JP 11097469 A JP11097469 A JP 11097469A JP 9746999 A JP9746999 A JP 9746999A JP 2000292305 A JP2000292305 A JP 2000292305A
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JP
Japan
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cooling tower
wind tunnel
tracer gas
model
tower model
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JP11097469A
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Akinori Kawachi
昭紀 河内
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の施設を極力忠実に再現して、信頼性の
高い実験データを得ることができる冷却塔の風洞実験装
置を提供すること。 【解決手段】 風洞11内に、冷却塔模型12とガス濃
度の濃度分析計22に接続されたガスのサンプリングユ
ニット21を設ける。トレーサガスボンベ15から冷却
塔模型12へトレーサガスを送り、冷却塔模型12から
トレーサガスを上方へ吹き上げ、トレーサガスをサンプ
リングユニット21で採取してガス濃度を測定する。こ
のとき吸気手段32を駆動し、冷却塔模型12の周囲の
下部の吸気部30から冷却塔模型12の周囲の空気を吸
入し、これにより冷却塔模型12の周囲に実際の施設と
同様の気流Cを生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却塔から排出さ
れる白煙の挙動を実験調査するための冷却塔の風洞実験
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、発電所などの各種施設のボイラ
ーから排出される蒸気の復水システムの構成図である。
ボイラー1で生成された蒸気はタービン2へ送られ、そ
の蒸気圧によりタービン2は回転する。タービン2から
排出された蒸気は、復水器3で冷却されて冷水となり、
ボイラー1に戻される。4はボイラー1やタービン2な
どを接続する配管であり、矢印は配管4内の蒸気や水の
流れを示している。
【0003】5は冷却塔であり、復水器3と配管6で接
続されている。復水器3において、配管4内の蒸気を冷
却した水は温水となって配管6を流れ、冷却塔5内の配
管端部6aへ送られ、シャワー7となって受皿9へ散水
される。このとき、冷却塔5に設けられたファン8は回
転しており、これにより破線矢印Aで示すように、冷却
塔5の周囲の外部の空気は冷却塔5内に吸入され、冷却
塔5内を吹き上げられてその上部から白煙10となって
外部へ排出される。
【0004】このように外部の空気が冷却塔5内を吹き
上げることにより、シャワー7は冷却されて受皿9に落
下し、受皿9内の冷水は配管6を通って復水器3へ戻さ
れる。以上のようにして水は配管6を循環し、復水器3
の冷却水として繰り返し利用される。
【0005】さて、上述のようにファン8により冷却塔
5内に吸入された外部の空気は、シャワー7を冷却した
ことにより水蒸気を多量に含む白煙10となり、外界へ
放出される。この白煙10が市街地などへ流れると環境
上の問題となり、また白煙10は景観上からも好ましく
ない。そこでこの種冷却塔を設置する場合、予め風洞実
験を行って冷却塔から排出される白煙の挙動を調査し、
この実験調査結果にしたがって白煙対策をとることが行
われる。そこで次に、この種従来の風洞実験装置につい
て説明する。
【0006】図4は、従来の冷却塔の風洞実験装置の側
面図である。図中、11は風洞であり、その内部に冷却
塔模型(以下、単に「模型」という)12が設置されて
いる。模型12の中央にはトレーサガス(白煙に替わる
実験用ガス)の通気路13が直立して設けられている。
この通気路13は、配管14を通してトレーサガスボン
ベ15と送風機16に接続されている。トレーサガスボ
ンベ15には、アンモニアガスやメタンガスなどのトレ
ーサガスが貯溜されている。15aはトレーサガスボン
ベ15の開閉器である。通気路13の上流側には流量計
17aが設けられている。また、トレーサガスボンベ1
5と送風機16の下流側にもそれぞれ流量計17b,1
7cが設けられている。トレーサガスボンベ15は、ト
レーサガス供給手段となるものである。
【0007】トレーサガスボンベ15から送られてきた
トレーサガスと送風機16から送られてきた空気は混合
容器18で混合されたうえで、配管14を通って模型1
2へ送られ、通気路13からガス20となって風洞11
内に吹き上げて排出される。19は通気路13と混合容
器18の間に設けられた流量調整器である。
【0008】風洞11内における模型12よりも下流に
は、サンプリングユニット21が設置されている。サン
プリングユニット21は濃度分析計22に接続されてい
る。サンプリングユニット21でサンプリングされたガ
スの濃度を濃度分析計22で分析する。すなわちサンプ
リングユニット21と濃度分析計22は、トレーサガス
の濃度を測定するガス濃度測定手段となっている。
【0009】次に風洞実験方法を説明する。図4におい
て、風洞11内には右方へ向って送風が行われている
(矢印B)。さて、トレーサガスボンベ15から排出さ
れたトレーサガスと、送風機16から送られてきた空気
は、混合容器18において混合され、配管14を通って
通気路13へ送られ、模型12から風洞11内へ吹き上
げられる。なお、トレーサガスの風量や濃度などは、流
量計17a〜17cや流量調整器19などにより調整さ
れる。
【0010】模型12から吹き上げられたトレーサガス
は、図4において右方へ流れ、サンプリングユニット2
1で採取されて濃度分析計22でその濃度が測定され
る。以上のようにして風洞実験は行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図4に示
す従来の風洞実験装置は、図3に示す実際の施設とは重
大な相違があるために、その実験結果の信頼性は必ずし
も高いものではなかったものである。次に、この重大な
相違について説明する。
【0012】図3において、実際の施設においては、破
線矢印Aで示すように、ファン8により外部の空気を冷
却塔5の下部から吸い込み、これを吹き上げさせること
によりシャワー7を冷却するようになっている。したが
ってこの吸い込みのために、冷却塔5の周囲には冷却塔
5の下部へ向かう気流Cが発生する。したがってこの気
流Cは、冷却塔5から上方へ吹き上げられる白煙10の
挙動に重大な影響を与える。ところが図4に示す従来の
風洞実験装置は、実際の施設で生じるこの気流Cを無視
していたため、その実験結果の信頼性は必ずしも高くな
かったものである。
【0013】したがって本発明は、実際の施設を極力忠
実に再現して、信頼性の高い実験データを得ることがで
きる冷却塔の風洞実験装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、風洞と、この
風洞内に設置される冷却塔模型と、この冷却塔模型にト
レーサガスを供給するトレーサガス供給手段と、冷却塔
模型よりも下流に設置されて冷却塔模型から排出された
トレーサガスの濃度を測定するガス濃度測定手段とを備
えた冷却塔の風洞実験装置において、前記冷却塔模型の
周囲の空気を吸入する吸気部と、この吸気部に接続され
た吸気手段を設けたものである。
【0015】上記構成において、風洞実験は、吸気手段
を駆動して冷却塔模型の周囲の空気を吸気部から吸入し
ながら行う。したがって冷却塔模型の周囲には実際の施
設に生じる気流と同様の気流が生じ、白煙の挙動を忠実
に再現しながらトレーサガスの測定を行うことができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の冷
却塔の風洞実験装置の側面図である。図1に示す冷却塔
の風洞実験装置は、図4に示す従来の冷却塔の風洞実験
装置に、以下に述べる外部空気の吸入手段を付加したも
のである。したがって図4に示す従来例と同一要素には
同一符号を付し、その説明は省略する。
【0017】以下、外部空気の吸入手段について説明す
る。図1において、模型12の下部には風洞11内の空
気を吸入する吸気部30が形成されている。この吸気部
30は、配管31を通して吸気手段32に接続されてい
る。配管31の途中には流量計33と流量調整器34が
設けられており、これにより配管31内の風量(吸気部
30からの外部空気の吸入量)を測定するとともに、風
量調整を行うようになっている。35は制御部、36は
モニター用表示部である。制御部35は、各流量計や各
流量調整器などの各部に接続されており、各部を制御す
る。なお、図が繁雑になるので、制御部35と各部の接
続配線は適宜省略している。
【0018】次に風洞実験方法を説明する。図1におい
て、風洞11内には右方へ向って送風が行われている
(矢印B)。さて、トレーサガスボンベ15から排出さ
れたトレーサガスと、送風機16から送られてきた空気
は、混合容器18において混合され、配管14を通って
通気路13へ送られ、模型12から風洞11内へ吹き上
げられる。なお、トレーサガスの風量や濃度などは、流
量計17a〜17cや流量調整器19などにより調整さ
れる。
【0019】このとき吸気手段32は駆動しており、模
型12の周囲の空気は吸気部30から模型12の内部へ
吸入され更に下方へ吸い出されて外界へ排出される。ま
た模型12から吹き上げられたトレーサガスは、図1に
おいて右方へ流れ、サンプリングユニット21で採取さ
れて濃度分析計22でその濃度が測定される。以上のよ
うにして風洞実験は行われる。
【0020】以上のように本風洞実験装置によれば、模
型12の周囲には矢印Cで示すように図3に示す実際の
施設と同様の気流が生じる。したがって本風洞実験装置
によれば、実際の施設における白煙の挙動をより忠実に
再現して、ガス濃度を測定することができる。
【0021】図2は、本発明の他の実施の形態の冷却塔
の風洞実験装置の冷却塔模型付近の側面図である。この
実施の形態では、吸気部30’は模型12の下部近傍に
設けられている。他の構成は図1と同じである。したが
ってこのものも、吸気手段32が駆動すると、模型12
の周囲の空気は吸気部30’から下方の配管31へ吸入
され、模型12の周囲には図1と同様の気流Cが生じ
る。このように吸気部の配設仕様などは自由に設定でき
るのであって、要は、模型12の周囲に、実際の施設に
発生する気流と同様の気流を発生させるようにすればよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、実
際の施設を極力忠実に再現して、信頼性の高い実験デー
タを得ることができる冷却塔の風洞実験装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の冷却塔の風洞実験装置の
側面図
【図2】本発明の他の実施の形態の冷却塔の風洞実験装
置の冷却塔模型付近の側面図
【図3】ボイラーから排出される蒸気の復水システムの
構成図
【図4】従来の冷却塔の風洞実験装置の側面図
【符号の説明】
11 風洞 12 冷却塔模型 13 通気路 15 トレーサガスボンベ 21 サンプリングユニット 22 濃度分析計 30,30’ 吸気部 32 吸気手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞と、この風洞内に設置される冷却塔
    模型と、この冷却塔模型にトレーサガスを供給するトレ
    ーサガス供給手段と、冷却塔模型よりも下流に設置され
    て冷却塔模型から排出されたトレーサガスの濃度を測定
    するガス濃度測定手段とを備えた冷却塔の風洞実験装置
    において、前記冷却塔模型の周囲の空気を吸入する吸気
    部と、この吸気部に接続された吸気手段を設けたことを
    特徴とする冷却塔の風洞実験装置。
JP11097469A 1999-04-05 1999-04-05 冷却塔の風洞実験装置 Withdrawn JP2000292305A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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