JP2000291038A - ハンドホール - Google Patents

ハンドホール

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JP2000291038A
JP2000291038A JP10313299A JP10313299A JP2000291038A JP 2000291038 A JP2000291038 A JP 2000291038A JP 10313299 A JP10313299 A JP 10313299A JP 10313299 A JP10313299 A JP 10313299A JP 2000291038 A JP2000291038 A JP 2000291038A
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Japan
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bottom wall
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handhole
plate
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JP10313299A
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English (en)
Inventor
Tetsukatsu Nakayama
哲克 中山
Ikumi Kobayashi
郁見 小林
Nobuyuki Saito
信幸 斉藤
Hiroshi Naganuma
博 長沼
Juichi Nanjo
重一 南條
Hideo Shimada
秀男 島田
Yoshiaki Tatsumi
喜昭 辰己
Nobutake Goto
伸武 後藤
Yoshimi Shimada
好美 島田
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Takiron Co Ltd
Yurtec Corp
Nichian Corp
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Yurtec Corp
Nichian Corp
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルの分岐箇所や変電機器類を収容する
埋設型のハンドホールにおいて、軽量化、切断加工性、
耐荷重信頼性、運搬性を改善する。地中に埋設した場合
に、埋設後の浮き上がりを生じにくくする。 【解決手段】 箱形容器1を底壁2と底壁2から垂直に
立ち上がった側壁4とに分割する。底壁2に土圧による
下向き荷重を受け止める受圧部25を一体に連設する。
側壁4は、複数枚の板状体を多角筒形に接合することに
より形成する。個々板状体が、プレート状の合成樹脂主
体のコア材とそのコア材を覆う繊維強化樹脂層とを備え
ている。コア材にスタンパブルシート成形体を用い、繊
維強化樹脂層にSMC又はBMCを用いた成形体を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中電線管路の途
中に埋設されるハンドホールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、道路の景観を高めて円滑の道路交
通を確保するために、電線や通信線などのケーブルを埋
設する地中電線管路の整備が急ピッチで進められてい
る。また、ビル、ホテルなどの電線の引込み照明への分
岐にも電線を地中に埋設することが多い。
【0003】このような地中電線管路においては、従
来、ケーブルの分岐箇所や変電機器類の埋設箇所にコン
クリート製のハンドホールを設置し、点検や修理を容易
に行えるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リート製のハンドホールを、工場で製作して設置場所に
搬入するという方法を採ろうとすると、重くて大きいた
め、運搬性が悪くて輸送コストが嵩むだけでなく、人力
で持ち運ぶ必要があるときに多人数を要して運搬作業性
に劣るという問題があった。しかも、ハンドホールの側
壁の予め決められた箇所をハンマー等で叩き割るという
方法で、ケーブルを通すパイプの差込み孔を開けるよう
にしていたため孔開け作業が容易でなく、特に、決めら
れた以外の箇所に差込み孔を開ける必要が生じた場合に
は孔開け作業に困難を極めるという問題があった。
【0005】また、現場で組み立てた型枠にコンクリー
トを流し込んでハンドホールを製作する場合には、作業
が大変で時間も人手もかかり、コストが嵩むという問題
があり、その解決が望まれていた。
【0006】このように従来のコンクリート製のハンド
ホールは、工場生産する場合や現場製作する場合のいず
れを採用したとしても、人手や時間がかかってコストが
嵩み、施工性に劣るといった問題を有していた。
【0007】本発明は以上の事情や問題に鑑みてなされ
たものであり、軽量で孔開けなどの施工性に優れ、コス
ト削減を図りやすいハンドホールを提供することを目的
とする。
【0008】また、本発明は、大きな上載荷重に耐え得
る耐荷重信頼性に優れたハンドホールを提供することを
目的とする。
【0009】さらに、本発明は、運搬性に特に優れたハ
ンドホールを提供することを目的とする。
【0010】さらに、本発明は、パイプの差込み孔を容
易にしかも高精度に開設することのできるハンドホール
を提供することを目的とする。
【0011】さらに、本発明は、地中に埋設した場合
に、埋設後の浮き上がりを生じにくいハンドホールを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上端に開口を
有する箱形容器と、この箱形容器に取り付けられて蓋を
装着するための蓋受け枠とを備えたハンドホールを対象
としている。このハンドホールにおいて、箱形容器に
は、ケーブルの分岐箇所や変電機器類などの点検や修理
を要する要素が収容される。また、このハンドホール
は、箱形容器に取り付けられた蓋受け枠に蓋を装着する
ことによって開口が閉じられる。
【0013】本発明において、上記箱形容器は、合成樹
脂主体のコア材とそのコア材を覆う繊維強化樹脂層とを
備えた側壁を有している。この側壁を形成しているコア
材や繊維強化樹脂層は、コンクリートに比べて加工性に
格段に優れており、ホールソーなどの孔開け工具やカッ
ターを用いて箱形容器の側壁に開口を開設することが可
能である。したがって、側壁にパイプの差込み孔を容易
に精度よく開設することができるようになる。
【0014】上記コア材はプレート状であり、そのコア
材の比重が上記繊維強化樹脂層のそれよりも小さいこと
が必要である。コア材の比重を、そのコア材を覆う繊維
強化樹脂層のそれよりも小さくしておくと、側壁全体を
繊維強化樹脂層で形成する場合に比べて側壁が軽量化さ
れ、ひいてはハンドホール全体の軽量化につながる。ま
た、コア材をプレート状にしておくと、側壁の全体をそ
のコア材によって一様に補強しやすくなる。
【0015】上記コア材にはスタンパブルシート成形体
を用いることが望ましい。スタンパブルシート成形体
は、ポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレ
ート(PET)といった熱可塑性樹脂にガラス繊維や炭
素繊維などの補強材をマトリックスに分散させてなるシ
ートを成形したものであり、その厚さはシートの重ね枚
数などによって決まる。このようなスタンパブルシート
成形体は、生産性、成形性に優れているため安価に入手
でき、軽量性に優れているため側壁のコア材として用い
た場合にその側壁の重量軽減ひいてはハンドホールの軽
量化に役立ち、切断加工が容易であるため上記側壁にパ
イプの差込み孔を開設するときの孔開け加工を容易に行
うことに役立つ。コア材として、比重が1よりも小さい
材料を選択することによって、ハンドホールの軽量化が
さらに促進される。また、大きな耐撓み性(剛性)を得
やすいため上記側壁の耐荷重信頼性を高めることに役立
つ。
【0016】上記繊維強化樹脂層には、シートモールデ
ィングコンパウンド(SMC)又はバルクモールディン
グコンパウンド(BMC)を用いた成形体が好ましく採
用される。SMC又はBMCを用いた成形体はスタンパ
ブルシート成形体に比べて比重が重いけれども、表面硬
度や防水性、耐着火性などの点ではスタンパブルシート
成形体に勝っている。そのため、ハンドホールを地中に
埋設した場合に、その側壁に遮水性を持たせて地下水の
浸透を防ぐことに役立つだけでなく、ハンドホールに収
容されているケーブルの分岐箇所や変電機器類などの発
熱などに起因する焦げや着火のおそれを少なくすること
に役立つ。
【0017】プレート状のコア材にスタンパブルシート
成形体を用い、そのコア材を覆う繊維強化樹脂層にSM
C又はBMCを用いた成形体を用いると、スタンパブル
シート成形体に含まれてその表面に露出している補強繊
維が繊維強化樹脂層にアンカリングされて両者の接面で
の剥離が起こりにくくなるという利点もある。
【0018】本発明に係るハンドホールでは、上記箱形
容器が、底壁と、この底壁に固定されてその底壁から立
ち上げられる上記側壁とに分割されていることが望まし
く、そのようになっていると、ハンドホール全体であれ
ばその運搬に数人を必要とする場合でも、それより少な
い人数で底壁と側壁とを別々に運搬することができるよ
うになる。
【0019】上記底壁と上記蓋受け枠とが、SMC、B
MC、1,2ジシクロペンタジエン樹脂から選ばれる材
料を用いた成形体であることが望ましい。このようなハ
ンドホールでは、SMC、BMC又は1,2ジシクロペ
ンタジエン樹脂を用いた成形体によって発揮される上掲
の性質が底壁や蓋受け枠によっても発揮されるようにな
る。
【0020】上記側壁が、複数枚の板状体を接合して多
角筒形に形成されていることが望ましい。このように側
壁が複数枚の板状体に分かれていると、側壁全体であれ
ばその運搬に数人を必要とするような大形のハンドホー
ルに用いる側壁であっても、それより少ない人数で個々
の板状体を容易に持ち運びできるようになるので、現場
でそれらを多角筒状に形成して側壁を形作ることができ
るようになる利便がある。
【0021】また、個々の板状体が、プレート状の合成
樹脂主体の上記コア材とそのコア材を覆う上記繊維強化
樹脂層とを備えていることが望ましい。このようになっ
ていると、側壁を形成するための個々の板状体に、コア
材としてのスタンパブルシート成形体によって付与され
る生産性、成形性、軽量性、切断加工性などの上掲の性
質や、繊維強化樹脂層としてのSMC又はBMCを用い
た成形体についての上掲の性質が付与される。
【0022】上記側壁は、上記底壁から垂直に立ち上が
っていることが望ましい。このものでは、たとえばホー
ルソーを用いて側壁にパイプの差込み孔を開設するとき
に、ホールソーの作動軸を水平に設定しさえすれば、側
壁に円形の差込み孔が高精度で開設されるようになる。
そのため、パイプの差込み孔を容易にしかも高精度に開
設することができるようになる。
【0023】上記箱形容器が底壁を有し、その底壁に、
上記側壁の外側へ張り出して土圧による下向き荷重を受
け止める受圧部が一体に連設されていることが望まし
い。受圧部は、側壁の全周囲に張り出しているようなフ
ランジタイプのものであっても、側壁の周囲の所定箇所
だけに張り出しているような突片タイプのものであって
もよい。このようなハンドホールであると、ハンドホー
ルを地中に埋設した場合に、受圧部に加わる土圧によっ
てそのハンドホールの浮き上がりが防止される。この作
用を顕著に発揮させるためには、受圧部を上記フランジ
タイプとして受圧面積を広くしておくことが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るハンドホール
の実施形態を示した半断面正面図、図2は底壁2の左半
分を示した平面図、図3は図2のIII−III線に沿
う拡大断面図、図4は側壁4の左半分を示した平面図、
図5は側壁4のコーナ部分などを示した拡大横断平面
図、図6は板状体41の製作手順説明図、図7は蓋受け
枠支持体7の左半分を示した平面図、図8は蓋受け枠支
持体7の左半分を示した裏面図、図9は図7のIX−I
X線に沿う拡大断面図、図10は蓋受け枠6と蓋受け枠
支持体7との結合構造を示した部分縦断正面図である。
【0025】図1のように、このハンドホールは、底壁
2と側壁4とによって形成される箱形容器1と、この箱
形容器1に取り付けられる蓋受け枠6とを備えており、
箱形容器1の上端に備わっている開口12の開口縁に取
り付けられた蓋受け枠支持体7を介して上記蓋受け枠6
が取り付けられている。蓋受け枠6には蓋8が着脱可能
になっている。このハンドホールは地中に埋設され、そ
の箱形容器1の中にケーブルの分岐箇所や変電機器類な
どが収容され、側壁4の所定箇所に開設されるパイプの
差込み孔Hを通してケーブルが配備される。
【0026】側壁4は、点対称の関係に並べた同じ形の
4枚の板状体41を図4又は図5のように接合して多角
筒状に形成されている。個々の板状体41は、平板部4
2と、この平板部42の横方向一端部に連設された幅小
の傾斜部43と、この傾斜部43の横方向一端部に連設
された二股状の挟持部44と、平板部42の他端部に形
成された差込み部45とを備え、平板部42と挟持部4
4とが45度の開き角度を保っている。そして、接合し
た2枚の板状体41,41の相互間では、一方側の板状
体41の挟持部44に他方側の板状体41の差込み部4
5が差し込まれ、図5に破線で示したように、タッピン
グねじ46によって挟持部44と差込み部45とが上下
方向の数箇所で結合されている。挟持部44と差込み部
45との重なり箇所47の全体にシール剤を介在させて
水密性を高めておくことか望ましい。図6に示したよう
に、個々の板状体41を、長尺の成形体を所定長に切断
して製作するようにすれば、その板状体41を安価に得
ることができる。
【0027】図2のように、底壁2は平面視略方形に形
成されており、その上面に内外2条のリブ21,22を
立てることによって略多角形の嵌合溝23を具備させて
ある。この嵌合溝23は、上記した多角筒状の側壁4の
下端部をがたつきなく嵌め込める形状になっている。そ
して、図1のように嵌合溝23に多角筒状の側壁4の下
端部を嵌め込んで固定することによって、その側壁4が
底壁2から垂直に立ち上げられる。したがって、ホール
ソーを用いて側壁4にパイプの差込み孔Hを開設すると
きには、ホールソーの作動軸を水平に設定しさえすば、
側壁4に円形の差込み孔Hを高精度で開設することが可
能である。底壁2と側壁4とは、外側の上記リブ22側
からタッピングねじ(不図示)を所定箇所にねじ込むこ
とによって固定することが可能である。また、側壁4の
下端部と嵌合溝23の溝壁面との重なり箇所の全体にシ
ール剤を介在させて水密性を高めておくことが望まし
い。
【0028】図1又は図2のように、底壁2の外周部
分、すなわち外側のリブ22から外側へ張り出している
フランジ形の部分は受圧部25として形成されており、
その受圧部25の外縁に補強リブ26が設けられ、ま
た、受圧部25の内縁と外側のリブ22との間の所定箇
所に補強用のブラケット27が設けられていて、これら
の補強リブ26やブラケット27によって受圧部25の
剛性が高められている。受圧部25は土圧による下向き
荷重を受け止める役割を持つ。そのため、ハンドホール
を地中に埋設した場合に、受圧部25に加わる下向きの
土圧によってそのハンドホールの浮き上がりが防止され
る。この実施例では受圧部25をフランジタイプにして
あるので、受圧面積を広く確保されてハンドホールの浮
き上がりを防ぐ作用が良好に発揮される。
【0029】図7のように、蓋受け枠支持体7は、上記
底壁2と同じように平面視略方形に形成されており、そ
の中央部に略円形の開口71を有していると共に、その
外縁に略方形環状の縁枠部72を備えている。図8又は
図9のように、蓋受け枠支持体7は、その裏面側に、上
記底壁2に設けられている嵌合溝23と対称形状の嵌合
溝73を有する。この嵌合溝73は、蓋受け枠支持体7
の裏面に立てられた内外2条のリブ74,75によって
形成されている。この嵌合溝73は、上記した多角筒状
の側壁4の上端部にがたつきなく嵌め込める形状になっ
ている。そして、図1のように、この嵌合溝73を多角
筒状の側壁4の上端部に嵌め込んで固定することによっ
て、側壁4に蓋受け枠支持体7が固定される。蓋受け枠
支持体7と側壁4とは、外側の上記リブ75側からタッ
ピングねじ(不図示)を所定箇所にねじ込むことによっ
て固定することが可能である。また、側壁4の上端部と
嵌合溝73の溝壁面との重なり箇所の全体にシール剤を
介在させて水密性を高めておくことが望ましい。
【0030】図10のように、蓋受け枠6は、蓋受け枠
支持体7側の縁枠72にがたつきなく嵌まり込む形状の
フランジ部61を有していると共に、図1に示した蓋8
が嵌脱される段付状の凹入部62を有している。この蓋
受け枠6は、そのフランジ部61を蓋受け枠支持体7側
の縁枠72に嵌め込んで蓋受け枠支持体7に重ね合わ
せ、図10のようにその重なり部の所定箇所に形成され
ているボルト挿通孔63,76に通したボルト64にナ
ット65をねじ込んで締め付けることによって蓋受け枠
支持体7に取り付けられる。蓋受け枠6は、シートモー
ルディングコンパウンド、バルクモールディングコンパ
ウンド、1,2ジシクロペンタジエン樹脂から選ばれる
材料を用いた成形体で形成されている。
【0031】上記底壁2は、内外のリブ21,22や受
圧部25、補強リブ26、ブラケット27などと共に、
SMC、BMC、1,2ジシクロペンタジエン樹脂から
選ばれる材料を用いて一体成形されている。また、蓋受
け枠支持体7も、縁枠部72や内外のリブ74,75と
共にSMC、BMC、1,2ジシクロペンタジエン樹脂
から選ばれる材料を用いて一体成形されている。蓋受け
枠6や蓋8には鋳鉄が用いられている。
【0032】一方、側壁4を形成している個々の板状体
41は、図4及び図5のように、その平板部42が、そ
の全体領域に亘るプレート状の合成樹脂主体のコア材9
1とそのコア材91を覆う肉薄の繊維強化樹脂層92と
によって形成されている。また、傾斜部43や挟持部4
4は上記繊維強化樹脂層92と同じ繊維強化樹脂層だけ
によって形成されている。そして、コア材91にはスタ
ンパブルシート成形体が用いられているのに対し、繊維
強化樹脂層92にはSMC又はBMCを用いた成形体が
用いられている。このため、板状体41ひいては側壁4
に、優れた生産性、成形性、軽量性、切断加工性が付与
されている。そして、スタンパブルシート成形体はその
比重が約0.5程度であり、SMC又はBMCを用いた
成形体はその比重が約1.8程度であるので、上記板状
体41は、SMC又はBMCを用いた成形体だけで製作
した板状体に比べても軽量である。コア材91を覆って
いる繊維強化樹脂層92を形成しているSMC又はBM
Cを用いた成形体は、表面硬度や防水性、耐着火性など
の点でスタンパブルシート成形体に勝っている。
【0033】以上説明したハンドホールは、側壁4が、
4枚の板状体41に分かれており、しかも、個々の板状
体41が、スタンパブルシート成形体でなるコア材91
と、そのコア材91によって補強されたSMC又はBM
Cを用いた成形体でなる繊維強化樹脂層92とによって
形成されているので、板状体41自体が大きな剛性を有
し、特に、その板状体41を多角筒状に接合した側壁4
は上載荷重に対する耐荷重信頼性の極めて高いものにな
る。しかも、板状体41が軽量であるので多人数を要す
ることなく組立場所まで持ち運んで側壁4に組み立てる
ことができる。さらに、ハンドホールを地中に埋設した
場合には、その側壁4が遮水性を発揮して地下水の浸透
が防止され、また、ハンドホールに収容されているケー
ブルの分岐箇所や変電機器類などの発熱などに起因する
焼け焦げなどを発生するおそれが少なくなる。
【0034】図1に示したハンドホールにおいて、側壁
4の横幅及び奥行の各寸法を600mm程度、その高さ
寸法を650mm程度に定めたものは、ハンドホールの
中でも大形のものに属する。このような大形のハンドホ
ールにおいて、上記実施形態で説明した構成を有するも
のは、ハンドホール全体の重さが30〜40kg/cm
2 であって、その程度の重さであれば、組み立てた後の
ハンドホールを1人又は2人の作業者だけで安全にかつ
容易に運搬することができる。また、そのハンドホール
は、停止した自動車の上載荷重に十分に耐えるものであ
った。さらに、側壁4を形成している個々の板状体41
は1人の作業者だけで危険性なく容易に持ち運びするこ
とができた。底壁2や蓋受け枠支持体7、蓋受け枠6、
蓋8などについても1人の作業者だけで持ち運ぶことが
可能であった。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、軽量で
運搬性に特に優れ、孔開けなどの施工性に優れ、コスト
削減を図りやすく、大きな上載荷重に耐え得て耐荷重信
頼性に優れたハンドホールを提供することが可能にな
る。また、本発明によれば、地中に埋設した場合に、埋
設後の浮き上がりを生じにくいハンドホールを提供する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドホールの実施形態を示した
半断面正面図である。
【図2】底壁の左半分を示した平面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】側壁の左半分を示した平面図である。
【図5】側壁のコーナ部分などを示した拡大横断平面図
である。
【図6】板状体の製作手順説明図である。
【図7】蓋受け枠支持体の左半分を示した平面図であ
る。
【図8】蓋受け枠支持体の左半分を示した裏面図であ
る。
【図9】図7のIX−IX線に沿う拡大断面図である。
【図10】蓋受け枠と蓋受け枠支持体との結合構造を示
した部分縦断正面図である。
【符号の説明】
1 箱形容器 2 底壁 4 側壁 6 蓋受け枠 8 蓋 12 開口 25 受圧部 41 板状体 91 コア材 92 繊維強化樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 郁見 宮城県仙台市太白区長町南4丁目29−7 (72)発明者 斉藤 信幸 宮城県仙台市若林区沖野3丁目4番62号 (72)発明者 長沼 博 宮城県仙台市青葉区桜ケ丘6丁目1−18 フラッシ桜ケ丘 B・103 (72)発明者 南條 重一 富山県氷見市余川2039 (72)発明者 島田 秀男 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 (72)発明者 辰己 喜昭 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 (72)発明者 後藤 伸武 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 (72)発明者 島田 好美 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内 Fターム(参考) 2D047 BA00 5G369 AA19 BA06 DD01 EA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に開口を有する箱形容器と、この箱形
    容器に取り付けられて蓋を装着するための蓋受け枠とを
    備え、 上記箱形容器が、プレート状の合成樹脂主体のコア材と
    そのコア材を覆う繊維強化樹脂層とを備えた側壁を有
    し、上記コア材はその比重が上記繊維強化樹脂層のそれ
    よりも小さいことを特徴とするハンドホール。
  2. 【請求項2】上記コア材がスタンパブルシート成形体で
    あり、上記繊維強化樹脂層が、シートモールディングコ
    ンパウンド又はバルクモールディングコンパウンドを用
    いた成形体である請求項1に記載したハンドホール。
  3. 【請求項3】上記コア材の比重が1よりも小さい請求項
    1又は請求項2に記載したハンドホール。
  4. 【請求項4】上記箱形容器が、底壁と、この底壁に固定
    されてその底壁から立ち上げられる上記側壁とに分割さ
    れている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載した
    ハンドホール。
  5. 【請求項5】上記底壁と上記蓋受け枠とが、シートモー
    ルディングコンパウンド、バルクモールディングコンパ
    ウンド、1,2ジシクロペンタジエン樹脂から選ばれる
    材料を用いた成形体である請求項4に記載したハンドホ
    ール。
  6. 【請求項6】上記側壁が、複数枚の板状体を接合して多
    角筒形に形成されており、個々の板状体が、プレート状
    の合成樹脂主体の上記コア材とそのコア材を覆う上記繊
    維強化樹脂層とを備えている請求項1ないし請求項5の
    いずれかに記載したハンドホール。
  7. 【請求項7】上記側壁が、上記底壁から垂直に立ち上が
    っている請求項4に記載したハンドホール。
  8. 【請求項8】上記箱形容器が底壁を有し、その底壁に、
    上記側壁の外側へ張り出して土圧による下向き荷重を受
    け止める受圧部が一体に連設されている請求項1ないし
    請求項7のいずれかに記載したハンドホール。
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JP (1) JP2000291038A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291563A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Hanex Co Ltd 浮上防止マンホール用底版及び浮上防止マンホール用底版で構成した組立式マンホール
JP2010007447A (ja) * 2007-10-31 2010-01-14 Kanaflex Corporation 地中埋設箱
CN105369828A (zh) * 2015-10-30 2016-03-02 国网浙江省电力公司台州供电公司 一种预制装配式电缆工作井
WO2021106804A1 (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 古河電気工業株式会社 樹脂容器および無線通信システム

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