JP2000290979A - 水路構成体及び水路 - Google Patents

水路構成体及び水路

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JP2000290979A
JP2000290979A JP11095223A JP9522399A JP2000290979A JP 2000290979 A JP2000290979 A JP 2000290979A JP 11095223 A JP11095223 A JP 11095223A JP 9522399 A JP9522399 A JP 9522399A JP 2000290979 A JP2000290979 A JP 2000290979A
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water
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Saburo Shinobe
三郎 篠邉
Junichi Kaneko
純一 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、従来にない画期的な水路構成体及
び水路を提供することを目的とする。 【解決手段】 断面略U字状の水路構成体1の対向内壁
である第一内壁2及び第二内壁3には内方に向かって突
出する複数の第一導流体4及び第二導流体5が並設さ
れ、この第一導流体4夫々の先端同志を結ぶ水路構成体
1の長さ方向への延長線L1と、第二導流体5夫々の先
端同志を結ぶ水路構成体1の長さ方向への延長線L2と
の間には所定の間隔Aを有する流心部7が設けられたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水路構成体及び水
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、例えば河川に施工される工作物であって、主に農業
利水を目的に施工される頭首工に設置される魚道とし
て、水路内を流下する水の流れをコントロールすること
によって魚が遡上及び降下できる経路を備えた導流壁式
の魚道(以下、従来例という。)が提案されている。
【0003】この従来例について具体的に説明すると、
従来例は、断面略U字状の水路構成体31同志を連結して
構成されるもので、図9〜11に図示したようにこの水路
構成体31の対向内壁32,33には、夫々内方に向かって突
出する複数の導流体34,35が並設され、この導流体34,
35は、平面方向から見て一方の導流体に対して他方の導
流体が水路構成体31の下流側に配され且つ一方にある導
流体の先端部が他方にある二つの導流体の先端延長線L
3より内側(図9中右側)へ入り込む位置関係となるよ
うに構成されており、よって、従来例は、水を流下させ
た際、比較的水の流れが速い部分(以下、流心部37とい
う。)と水の流れがゆるやかな部分(以下、静水部38と
いう。)とを生じさせることで、水路内に魚が遡上及び
降下できる経路を設けたものである。
【0004】しかしながら、従来例は、水路構成体31の
対向内壁32,33に突出する導流体34,35が、水の流下方
向に対してその先端同志が重なり合う状態で交互に配設
される構成の為、流れの速い流心部37における曲流(蛇
行)により、導流体34,35夫々の下流側壁面近傍(静水
部38)において渦Sが発生し、魚の遡上及び降下の障害
となる環境ができてしまう(図9参照)。しかも、導流
体34,35夫々の上流側壁面部分において砂礫36やゴミな
どが堆積し易く、この点においても魚の遡上及び降下の
障害となる環境ができてしまう(図10,11参照)。
【0005】以上のように、従来例は、前述のような問
題点が指摘され、魚道としての機能が十分に発揮されて
いないのが現状である。
【0006】本発明は、上述の問題点を解決し、魚の遡
上及び降下に最適な環境を備えた水路構成体及び水路を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0008】断面略U字状の水路構成体1の対向内壁で
ある第一内壁2及び第二内壁3には内方に向かって突出
する複数の第一導流体4及び第二導流体5が並設され、
この第一導流体4夫々の先端同志を結ぶ水路構成体1の
長さ方向への延長線L1と、第二導流体5夫々の先端同
志を結ぶ水路構成体1の長さ方向への延長線L2との間
には所定の間隔Aを有する流心部7が設けられているこ
とを特徴とする水路構成体に係るものである。
【0009】また、請求項1記載の水路構成体におい
て、前記流心部7が直線状であることを特徴とする水路
構成体に係るものである。
【0010】また、請求項1,2いずれか1項に記載の
水路構成体において、前記第一導流体4及び第二導流体
5は、水路構成体1を平面方向から見て一方の導流体に
対して他方の導流体が水路構成体1の下流側に配される
位置関係に配設されていることを特徴とする水路構成体
に係るものである。
【0011】また、請求項1〜3いずれか1項に記載の
水路構成体において、前記第一導流体4及び第二導流体
5は、夫々の上端が側面方向から見て上流側を向くよう
に傾斜状態に設けられるとともに、夫々の先端が平面方
向から見て下流側を向くように傾斜状態に設けられるこ
とを特徴とする水路構成体に係るものである。
【0012】また、請求項1〜4いずれか1項に記載の
水路構成体において、前記第一導流体4及び第二導流体
5は、夫々の高さHが先端側程低くなるように設けられ
ていることを特徴とする水路構成体に係るものである。
【0013】また、請求項1〜5いずれか1項に記載の
水路構成体において、前記第一導流体4及び第二導流体
5は、夫々の下流側前縁が湾曲状に形成されていること
を特徴とする水路構成体に係るものである。
【0014】また、請求項1〜6いずれか1項に記載の
水路構成体1同志を連結して構成される水路6であっ
て、この水路6は、一の水路構成体1における前記第一
導流体4の延長線L1と前記第二導流体5の延長線L2
との間の領域からなる流心部7と、この一の水路構成体
1に連続する他の水路構成体1における前記第一導流体
4の延長線L1と前記第二導流体5の延長線L2との間
の領域からなる流心部7とが水路構成体1の長さ方向の
同一直線上とならない異なる位置関係となるように構成
されていることを特徴とする水路に係るものである。
【0015】
【発明の作用及び効果】請求項1記載の発明において
は、水が水路構成体1を流れる際、第一導流体4に係る
延長線L1と第二導流体5に係る延長線L2との間の間
隔Aを有する流心部7は例えば従来例のように曲流して
いない。
【0016】従って、従来例のように水の流れが急な曲
流(蛇行)は生じず、第一導流体4及び第二導流体5の
近傍に渦Sが発生することが可及的に防止されることに
なり、よって、魚の遡上及び降下に適した良好な環境が
得られることになるなど従来にない画期的な効果を発揮
する水路構成体となる。
【0017】また、請求項2記載の発明においては、前
記請求項1記載の発明の作用効果に加え、流心部7が直
線状であるから、第一導流体4及び第二導流体5の近傍
に渦Sが発生することが可及的に防止されることにな
り、よって、魚の遡上及び降下に適した良好な環境が得
られることになるなど従来にない画期的な効果を発揮す
る水路構成体となる。
【0018】また、請求項3記載の発明においては、前
記請求項1,2記載の発明の作用効果に加え、より一層
水の流れを良好にコントロールすることができ、よっ
て、魚の遡上及び降下に適した良好な環境が得られるこ
とになるなど従来にない画期的な効果を発揮する水路構
成体となる。
【0019】また、請求項4記載の発明においては、前
記請求項1〜3記載の発明の作用効果に加え、第一導流
体4及び第二導流体5は、夫々の上端が側面方向から見
て上流側を向くように傾斜状態に設けられている為、第
一導流体4及び第二導流体5夫々の上流側壁面と水路構
成体1の底壁面との連設部に流下する水がぶつかること
でこの部分に渦巻き流が発生し、この渦巻き流により土
砂やゴミなどが堆積するのは確実に防止されることにな
り、そして更に、第一導流体4及び第二導流体5は、夫
々の先端が平面方向から見て下流側を向くように傾斜状
態に設けられている為、第一導流体4及び第二導流体5
に当たる水が該導流体4,5の先端側へ向かう流れとな
り、前記渦巻き流により堆積するのを阻止された土砂や
ゴミなどはこの水の流れに誘導されて確実に下流側に流
されることになり、よって、より一層魚の遡上及び降下
に適した良好な環境が得られることになるなど従来にな
い画期的な効果を発揮する水路構成体となる。
【0020】また、請求項5記載の発明においては、前
記請求項1〜4記載の発明の作用効果に加え、第一導流
体4及び第二導流体5は、夫々の高さHが先端側程低く
なるように設けられている為、水の水量(流量)が変化
してもその変化に対応する水の越流部分を備えることに
なるから、比較的水が速く流れる部分と遅く流れる部分
とを確実に作出して魚の遡上及び降下に好適な流れを保
つことができ、よって、より一層魚の遡上及び降下に適
した良好な環境が得られることになるなど従来にない画
期的な効果を発揮する水路構成体となる。
【0021】また、請求項6記載の発明においては、前
記請求項1〜5記載の発明の作用効果に加え、第一導流
体4及び第二導流体5は、夫々の下流側前縁が湾曲状に
形成されている為、水が第一導流体4及び第二導流体5
の上面を越流する際、水を滑らかに流下させることがで
き魚の遡上及び降下に好適な流れを得ることができるの
は勿論、空気を巻き込んで泡が発生したりゴミ(浮遊
物)が滞留するのを防止することができ、よって、より
一層魚の遡上及び降下に適した良好な環境が得られるこ
とになるなど従来にない画期的な効果を発揮する水路構
成体となる。
【0022】また、請求項7記載の発明においては、例
えば水路構成体1同志を連結して水路6を構成する際、
一の水路構成体1における前記第一導流体4の延長線L
1と前記第二導流体5の延長線L2との間の領域からな
る流心部7と、この一の水路構成体1に連続する他の水
路構成体1における前記第一導流体4の延長線L1と前
記第二導流体5の延長線L2との間の領域からなる流心
部7とが水路構成体1の長さ方向の同一直線上とならな
い異なる位置関係となるように構成したから、水の流れ
が必要以上に加速するのが防止される。即ち、直線状と
なる流心部7の長さには限界がある。仮に一の水路構成
体1の流心部7と他の水路構成体1の流心部7とが水路
構成体1の長さ方向の同一直線上の位置関係であった場
合は、水の流れが下流側程加速され魚の遡上及び降下に
障害となる環境となってしまい、よって、流心部7同志
を水路構成体1(水路6)の長さ方向の同一直線上とな
らない異なる位置関係となるように構成して流心部7の
流れに変化をもたせると、水の流れが加速されることを
防止でき、よって、魚の遡上及び降下に適した環境を備
えた従来にない画期的な水路となる。
【0023】
【発明の実施の態様】図1〜6は本発明の第一実施例、
図7,8は本発明の第二実施例であり、以下に説明す
る。
【0024】第一実施例について説明する。
【0025】第一実施例に係る水路構成体1は、図1に
図示したようにコンクリート材を型により断面視U字形
状に一体成形して成るものである。
【0026】また、この水路構成体1は、その対向内壁
である第一内壁2及び第二内壁3にコンクリート製の第
一導流体4及び第二導流体5が内方に向かって突出する
ように配設され、この第一導流体4及び第二導流体5は
止着部材9を介して止着されている。
【0027】具体的には、この第一導流体4及び第二導
流体5は、図2に図示したように水路構成体1を平面方
向から見て一方の導流体に対して他方の導流体が水路構
成体1の下流側となる位置関係に配設され、更に、この
第一導流体4夫々の先端同志を結ぶ延長線L1と、第二
導流体5夫々の先端同志を結ぶ延長線L2との間には所
定の間隔Aが保持せしめられるように構成されている。
【0028】この第一導流体4に係る延長線L1と第二
導流体5に係る延長線L2との間の間隔Aから成る領域
は、水路構成体1に水を流した際、水が直線状に流れ且
つ比較的水の流れの速い流心部7となり、また、この流
心部7と水路構成体1の内壁2,3と導流体4,5とで
囲繞される部位は魚の休憩部としての静水部8となる。
【0029】尚、第一導流体4及び第二導流体5夫々の
長さは、一の水路構成体1において流心部7の直線状態
(多少の曲線状態も含まれる)を保持するものであれば
必ずしも互いに同一の長さである必要はない。
【0030】また、第一導流体4及び第二導流体5は、
夫々の先端が平面方向から見て下流側を向くように斜設
されるとともに、夫々の上端が側面方向から見て上流側
を向くように斜設されている。
【0031】具体的には、図2に図示したように第一導
流体4及び第二導流体5は、夫々の上流側壁面4a,5
aと流心部7における水の流下方向と直交する線Bとの
なす角R1が約10°〜30°となるように傾斜状態に
設けられ、図3,5に図示したように第一導流体4及び
第二導流体5は、夫々の上流側壁面4a,5aと水路構
成体1の底壁面1aとのなす角R2が約60°〜70°
となるように傾斜状態に設けられている。
【0032】また、第一導流体4及び第二導流体5は、
夫々の高さHが先端側ほど低くなるように設けられてい
る。具体的には、図4に図示したように第一導流体4及
び第二導流体5は、夫々上端面(天端)に当該導流体
4,5の後端側から先端側へわずかに水平状に形成され
る水平部4b,5bと、この水平部4b,5bから先端
まで約10°〜15°傾斜状に形成される傾斜部4c,
5cとで構成されている。
【0033】この第一導流体4及び第二導流体5夫々の
水平部4b.5bは、水路構成体1を流下する水の非越
流部となり、傾斜部4c,5cは水の水量(流量)に応
じて水の流れに大きな流速分布を付ける越流部を構成し
ている。即ち、流下する水の流速は流路の深さに比例し
て速度は変化するが(深さが深いほど流速は速くな
る)、本実施例に係る第一導流体4及び第二導流体5
は、夫々の上端面に傾斜部4c,5cを設けて夫々の高
さHが先端側ほど低く(深さが浅く)なるように設けた
から、流心部7が最も流速が速くなり、この流心部7か
ら離れるほど(傾斜部4c,5cの後端側ほど)水の流
速は遅くなることになる。尚、本実施例では、水路構成
体1(水路)を流れる水の水量(流量)は、第一導流体
4及び第二導流体5夫々の水の非越流部となる水平部4
b.5bに達しない程度に調整され、よって、傾斜状に
設けられた水の越流部の機能を十分に発揮せしめるもの
である。また、第一導流体4及び第二導流体5は、図5
に図示したように夫々の水の非越流部(水平部4b,5
b)及び水の越流部(傾斜部4c,5c)の下流側前縁
がなだらかな湾曲状に形成されている。
【0034】尚、本実施例は、水路構成体1の第一内壁
2及び第二内壁3並びに底壁面1a並びに第一導流体4
及び第二導流体5夫々を成形する際、化粧型枠など使用
してその表面を岩肌状にするなど適宜設計し得るもので
あり、また、この水路構成体1の構築方法として、例え
ば作業現場において型枠(木製又は鋼製)を組み立て、
鉄筋を配置(配筋)し、この型枠内にコンクリートを打
設しすることで一体成形するようにしても良い。
【0035】以上のように構成される水路構成体1同志
を連結して水路6は構成され、この際、例えば図6に図
示したように上流側に配設する一の水路構成体1に係る
第一導流体4の長さを第二導流体5の長さに比して短く
設定し、この一の水路構成体1の下流側に連結させる他
の水路構成体1に係る第一導流体4の長さを第二導流体
5の長さに比して長く設定することで、一の水路構成体
1の流心部7と、この一の水路構成体1に連続する他の
水路構成体1の流心部7とが同一直線上にならない異な
る位置関係となるように構成されるものである。
【0036】本実施例は上述のように構成したから、水
が水路構成体1を流れる際、第一導流体4に係る延長線
L1と第二導流体5に係る延長線L2との間の間隔Aを
有する流心部7は従来例のように曲流することはない。
【0037】よって、本実施例によれば、流心部7が直
線状であるから、従来例のように水の流れが急な曲流
(蛇行)は生じず、第一導流体4及び第二導流体5の近
傍に渦Sが発生することが可及的に防止されることにな
り、よって、魚の遡上及び降下に適した良好な環境が得
られることになる。
【0038】また、本実施例は、第一導流体4及び第二
導流体5は、夫々の上端が側面方向から見て上流側を向
くように傾斜状態に設けられている為、第一導流体4及
び第二導流体5夫々の上流側壁面4a,5aと水路構成
体1の底壁面1aとの連設部に流下する水がぶつかるこ
とでこの部分に渦巻き流Tが発生し(図3参照)、この
渦巻き流Tにより土砂やゴミなどが堆積するのは確実に
防止されることになり、そして更に、第一導流体4及び
第二導流体5は、夫々の先端が平面方向から見て下流側
を向くように傾斜状態に設けられている為、第一導流体
4及び第二導流体5に当たる水が該導流体4,5の先端
側へ向かう流れとなり、前記渦巻き流Tにより堆積する
のを阻止された土砂やゴミなどはこの水の流れに誘導さ
れて確実に下流側に流されることになり、よって、より
一層魚の遡上及び降下に適した良好な環境が得られるこ
とになる。
【0039】また、本実施例は、第一導流体4及び第二
導流体5は、夫々の高さHが先端側程低くなるように設
けられている為、水の水量(流量)が変化してもその変
化に対応する水の越流部分を備えることになるから、比
較的水が速く流れる部分と遅く流れる部分とを確実に作
出して水の流れに大きな流速分布を付けることにより、
魚の遡上及び降下に好適な流れを保つことができ、よっ
て、より一層魚の遡上及び降下に適した良好な環境が得
られることになる。
【0040】また、本実施例は、第一導流体4及び第二
導流体5は、夫々の下流側前縁が湾曲状に形成されてい
る為、水が第一導流体4及び第二導流体5の上面を越流
する際、水を滑らかに流下させることができ魚の遡上及
び降下に好適な流れを得ることができるのは勿論、空気
を巻き込んで泡が発生したりゴミ(浮遊物)が滞留する
のを防止することができ、よって、より一層魚の遡上及
び降下に適した良好な環境が得られることになる。
【0041】また、本実施例に係る水路6は、流心部7
同志を水路構成体1(水路6)の長さ方向の同一直線上
とならない異なる位置関係となるように構成して流心部
7の流れに変化をもたせている為、水の流れが加速され
ることを防止でき、よって、魚の遡上及び降下に適した
環境を備えた水路となる。
【0042】次に、第二実施例について説明する。
【0043】第二実施例は、図7,8に図示したように
コンクリート部材を一体成形して成る断面視L字形状の
壁材(プレキャストブロック)10を複数個設け、この壁
材10を前後左右に並設することで断面略U字状の水路構
成体1を構成したタイプのもので、この水路構成体1
は、その対向内壁である第一内壁2及び第二内壁3に内
方に向かって突出する複数の第一導流体4及び第二導流
体5が一体成形されている。符号11は連結金具、12は打
設コンクリートである。
【0044】従って、本実施例は、例えば予め工場など
で成形したものを作業現場に搬送して並べるだけで魚の
遡上及び降下に適した環境を備えた水路6(水路構成体
1)を簡易に且つ迅速に作出することができることにな
る。
【0045】その余は第一実施例と同様のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の施工状態を示す説明図である。
【図2】第一実施例の概略動作説明図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】第一実施例に係る要部を説明する正断面図であ
る。
【図5】図2のB−B断面図である。
【図6】第一実施例に係る水路構成体同志を連結して水
路を施工した状態を示す説明図である。
【図7】第二実施例を説明する分解斜視図である。
【図8】第二実施例の施工状態を示す説明図である。
【図9】従来例の概略動作説明図である。
【図10】従来例の概略動作説明図である。
【図11】従来例の概略動作説明図である。
【符号の説明】
A 間隔 L1 延長線 L2 延長線 H 高さ 1 水路構成体 2 第一内壁 3 第二内壁 4 第一導流体 5 第二導流体 6 水路 7 流心部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略U字状の水路構成体の対向内壁で
    ある第一内壁及び第二内壁には内方に向かって突出する
    複数の第一導流体及び第二導流体が並設され、この第一
    導流体夫々の先端同志を結ぶ水路構成体の長さ方向への
    延長線と、第二導流体夫々の先端同志を結ぶ水路構成体
    の長さ方向への延長線との間には所定の間隔を有する流
    心部が設けられていることを特徴とする水路構成体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水路構成体において、前
    記流心部が直線状であることを特徴とする水路構成体。
  3. 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の水路
    構成体において、前記第一導流体及び第二導流体は、水
    路構成体を平面方向から見て一方の導流体に対して他方
    の導流体が水路構成体の下流側に配される位置関係に配
    設されていることを特徴とする水路構成体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の水路
    構成体において、前記第一導流体及び第二導流体は、夫
    々の上端が側面方向から見て上流側を向くように傾斜状
    態に設けられるとともに、夫々の先端が平面方向から見
    て下流側を向くように傾斜状態に設けられることを特徴
    とする水路構成体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項に記載の水路
    構成体において、前記第一導流体及び第二導流体は、夫
    々の高さが先端側程低くなるように設けられていること
    を特徴とする水路構成体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項に記載の水路
    構成体において、前記第一導流体及び第二導流体は、夫
    々の下流側前縁が湾曲状に形成されていることを特徴と
    する水路構成体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項に記載の水路
    構成体同志を連結して構成される水路であって、この水
    路は、一の水路構成体における前記第一導流体の延長線
    と前記第二導流体の延長線との間の領域からなる流心部
    と、この一の水路構成体に連続する他の水路構成体にお
    ける前記第一導流体の延長線と前記第二導流体の延長線
    との間の領域からなる流心部とが水路構成体の長さ方向
    の同一直線上とならない異なる位置関係となるように構
    成されていることを特徴とする水路。
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