JP2000290967A - 複数台の自動除塵機のゴミ掻上げ排出制御方法 - Google Patents

複数台の自動除塵機のゴミ掻上げ排出制御方法

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JP2000290967A
JP2000290967A JP11094910A JP9491099A JP2000290967A JP 2000290967 A JP2000290967 A JP 2000290967A JP 11094910 A JP11094910 A JP 11094910A JP 9491099 A JP9491099 A JP 9491099A JP 2000290967 A JP2000290967 A JP 2000290967A
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dust
automatic dust
conveyor
automatic
removers
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Hiroshi Yanai
宏 谷内
Ko Fujino
耕 藤野
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動除塵機から搬送コンベアに投下したゴミ
が搬送コンベア上を円滑に搬送でき、自動除塵機及び搬
送コンベアの運転を省人化できる複数台の自動除塵機の
ゴミ掻上げ排出制御方法を提供する。 【解決手段】 水路1に自動除塵機Gを複数台並列に設
置し、各自動除塵機Gが掻き上げたゴミを搬送コンベア
13によって搬送する。各自動除塵機Gが掻き上げたゴ
ミは、搬送コンベア13上に均等に落とすか、又は搬送
コンベア13上の他の自動除塵機Gによってゴミが載せ
られていない部分に落とすように運転制御する。ゴミが
重ねて投下されないようにするためには、ゴミは各自動
除塵機Gから同時に搬送コンベア13上に落とすか、或
いは定められた順番に搬送コンベア13上に落としてい
くことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水路におけるゴミ
(塵芥)を捕らえてこれを除去する複数台の自動除塵機
のゴミ掻上げ排出制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、河川水や汚水の排水・移送ポンプ
設備では、排水・移送ポンプの上流側の水路に自動除塵
機を設置して流入してくるゴミのうちポンプ内部を通過
できない大きいゴミを除去してポンプにゴミが詰まって
揚水不能になることのないようにしている。
【0003】そしてポンプの口径が小さく運転台数も少
ないごく小規模の設備では、ポンプの上流の水路にスク
リーンを設置し、該スクリーンにゴミが溜まるとこれを
人力で掻き上げるものが多い。
【0004】一方ポンプの口径が大きくなり運転台数も
多くなると、人力でゴミを掻き上げる方法ではスクリー
ンに掛かったゴミを処理できないので、スクリーンに溜
まったゴミを機械で自動的に掻き上げる自動除塵機を複
数台設置し、自動除塵機で掻き上げたゴミを搬送コンベ
アなどの搬送装置でゴミ貯留設備に搬送し、これによっ
て自動除塵機が連続してゴミを除去して排水・移送ポン
プの運転を継続できるようにしている。
【0005】ところで各自動除塵機、及び自動除塵機が
掻き上げたゴミを貯留設備に移送する搬送コンベア装置
は、何れもそれぞれがアトランダムに運転されていた。
【0006】従って自動除塵機を複数台設置し各自動除
塵機の掻き上げたゴミを1本の搬送コンベアでゴミ貯留
設備に搬送する設備では、搬送コンベア上の同じ位置に
複数の自動除塵機が掻き上げたゴミが投下されて重なり
合って大きな塊となることがあり、このような場合は現
在搬送している搬送コンベアから次の搬送コンベアに乗
り移る部分でゴミの乗り移りがうまく行かなくなってそ
の位置に滞留したりこぼれたりし、このようなときはゴ
ミを人力で次の搬送コンベアに載せなければならず、人
手がかかることが多かった。
【0007】下水の排水・移送ポンプ設備は通常24時
間連続運転である。また大雨や洪水時の排水ポンプ設備
では運転を開始すれば長時間の連続運転になり、何れも
ポンプを停止することができない。特に洪水時には短時
間に多量のゴミが流入してくるため、スクリーンに掛か
るゴミの量も多く、これらのゴミを掻き取ってゴミ貯留
設備に円滑に搬送することがポンプの運転を継続する上
で重要なことである。
【0008】しかしながら上述のように従来は掻き上げ
たゴミを搬送コンベアに載せるときにゴミが搬送コンベ
ア上に重なってしまって搬送が円滑に行えなくなってし
まうことがあり、このような場合は人手が必要になり深
夜作業も必要で、作業環境が悪く、また作業人員の確保
の問題もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、掻き上げて搬送コ
ンベアに投下したゴミを搬送コンベア上で円滑に搬送で
き、自動除塵機及び搬送コンベアの運転を省人化できる
複数台の自動除塵機のゴミ掻上げ排出制御方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は複数台設置され
た自動除塵機のレーキから搬送コンベアにゴミを落とす
タイミングを適正な位相にすることで、塵芥が重なり合
わない(又は重なりが小さい)ように制御するものであ
る。
【0011】即ち上記問題点を解決するため本発明は、
河川水や汚水等の水路に設置して水と共に流入するゴミ
を除去する自動除塵機を複数台並列に設置し、前記複数
台の自動除塵機が掻き上げたゴミを搬送コンベアによっ
て搬送する複数台の自動除塵機のゴミ掻上げ排出制御方
法において、前記各自動除塵機を、各自動除塵機が掻き
上げたゴミを、搬送コンベア上に均等に落とすか、又は
搬送コンベア上の他の自動除塵機によってゴミが載せら
れていない部分に落とすように運転制御した。
【0012】ゴミの投下方法としては、前記各自動除塵
機からゴミを同時に搬送コンベア上に落とす方法や、或
いは定められた順番にゴミを搬送コンベア上に落として
いく方法などがある。
【0013】なお各自動除塵機からゴミを同時に搬送コ
ンベア上に落とすような場合は、前記自動除塵機の台数
をn台、自動除塵機の幅をB、1台の自動除塵機が搬送
コンベア上にゴミを落とす時間間隔をP、としたとき、
搬送コンベア速度Vを、V≧n×B÷P、とすることが
好ましい。このような速度でかつ適性な位相で運転すれ
ば、搬送コンベア上の同じ位置にゴミが重ねて投下され
ることはない。
【0014】またどうしても各自動除塵機から投下する
ゴミが搬送コンベア上で重なる場合は、各自動除塵機か
ら落としたゴミの隣り合うゴミとの重なりが搬送コンベ
ア上で同じ程度となるように各自動除塵機からのゴミを
落とすタイミングを制御することが好ましい。このよう
に制御すれば、ゴミが重なっても搬送コンベアから落ち
にくくなる。
【0015】各自動除塵機の位相をずらしてゴミを落と
す方法としては、例えばレーキの位置が揃った状態で停
止している自動除塵機の内の所定の自動除塵機のみを運
転開始し、タイマにより適正時間遅らせて次の自動除塵
機を運転始動し、これを繰り返すことで各自動除塵機の
位相をずらせる方法や、各自動除塵機のレーキの位置を
検出してそれぞれ設定したタイミングで運転する方法等
がある。もちろんこれら以外の位相制御方法で制御して
もよい。
【0016】最適な運転パターンと位相のずらし方は、
自動除塵機の設置台数や、実際に運転する台数(設置し
た自動除塵機の台数よりも実際に運転する台数が少ない
場合)により様々である。設置した自動除塵機の台数よ
りも実際に運転する台数が少ない場合でも、全台運転時
の制御パターンで常に制御する方が制御パターンが一つ
になるので簡便であるが、自動除塵機の運転台数と運転
号機を信号でもらい、それぞれの運転条件の下での適正
な制御パターンで制御することも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1〜図3は本発明にかかる
制御方法を適用する自動除塵機及び搬送コンベアの設備
の一設置例を示す図であり、図1は全体概略正面図、図
2は全体概略平面図、図3は図2のA−A断面拡大概略
図である。
【0018】この設備は、図1,図2に示すように、河
川水や汚水のポンプ機場の上流側の水路1に、前面掻き
上げ背面下降型の自動除塵機Gをn台並列に設置し、ま
た各自動除塵機Gの背面側に1本の搬送コンベア13を
設置し、搬送コンベア13の末端に位置するようにゴミ
貯留槽17を設置して構成されている。
【0019】各自動除塵機Gは図3に示すように、多数
本の長尺の板又は棒を上下方向に平行に設置してなるス
クリーン5と、駆動電動機14によって駆動されるチェ
ーンスプロケット9と、図示しないガイドレールによっ
てスクリーン5に沿って移動するように保持される左右
一対のエンドレスチェーン6と、両エンドレスチェーン
6間に一定間隔に複数本(4本)取り付けられるレーキ
4と、スクリーン5の下部に設置してある前衛スクリー
ン7とを具備して構成されている。また自動除塵機Gの
背面側には、搬送コンベア13が設置されている。
【0020】また図3において3は水路水面、8はフレ
ーム、10はロックナット、11は調整ボルト、12は
駆動チェーン、15はホッパ、16はコンベアフレーム
である。
【0021】そして図3に示すように駆動電動機14を
駆動すると、エンドレスチェーン6と共にレーキ4が移
動して水路1の底部で反転し、スクリーン5の前面に捕
集されたゴミが掻き上げられながら上昇した後に、搬送
コンベア13に落とされ、ゴミ貯留槽17に搬送されて
いくが、本発明においては、各自動除塵機Gから搬送コ
ンベア13上に落とされるゴミが相互に重ならないよう
に、即ち各自動除塵機Gが掻き上げたゴミを、搬送コン
ベア13上に均等に落とすように、又は搬送コンベア1
3上の他の自動除塵機Gによるゴミが載せられていない
部分に落とすように各自動除塵機Gのレーキ4の動作を
制御することとしている。なおレーキ4の駆動・停止制
御、即ち駆動電動機14の駆動・停止制御は、記憶手段
を有するリレー回路、電子回路やマイクロコンピュータ
等からなる制御手段によって行う。
【0022】また各自動除塵機Gは、自動除塵機Gを停
止したときに、何れかのレーキ4が前衛スクリーン7に
噛み合う位置に停止するように構成されている。これは
運転停止中に前衛スクリーン7とエンドレスチェーン6
の間からゴミが通過していかないようにするためであ
る。
【0023】このように停止しているときの自動除塵機
Gのレーキ4位置は一定の位置なので、各自動除塵機G
のレーキ4の位相タイミングは、自動除塵機Gの電源の
投入タイミングによって制御できる。つまり全ての自動
除塵機Gの電源を同時にオンすると全てのレーキ4が同
じタイミングで駆動され、また各自動除塵機Gの電源投
入タイミングをずらせば、各自動除塵機Gのレーキ4の
位相を所望のタイミングにずらすことができる。
【0024】もちろん別途各自動除塵機Gのレーキ4の
位置をそれぞれ検出センサで検出し、これらの検出信号
によって各自動除塵機Gの駆動・停止を行い、これによ
って制御してもよい。
【0025】なお流入するゴミの状態などによって必ず
しも全ての自動除塵機Gを運転する必要はなく、必要に
応じて必要な台数の自動除塵機Gを運転すれば良い。
【0026】〔第一実施形態〕搬送コンベアの速度が十
分速い場合は、設置した自動除塵機G全台のレーキ4を
揃えて(位相0)搬送コンベア13に同時にゴミを落と
す方法が簡便で有効である。この場合は例えば以下のよ
うに制御する。
【0027】図1,図2に示すように、自動除塵機Gの
台数をn台、各自動除塵機Gの幅をB、1台の自動除塵
機Gのスクリーン5上のゴミを掻き上げるレーキ4の速
度(レーキ速度)をR、レーキ取付間隔をS、搬送コン
ベア速度をV、とすると、一台の自動除塵機Gのレーキ
4がゴミを搬送コンベア13に落としてから同じ自動除
塵機Gの次のレーキ4がゴミを落とすまでの時間間隔P
は、 P=S÷R で、この時間間隔Pの間の搬送コンベア13の走行距離
Lは、 L=V×S÷R である。
【0028】自動除塵機Gの幅はBなので、自動除塵機
Gがn台の場合は、コンベア速度Vが次の式、 V×S÷R≧n×B 従って V≧n×B×R÷S(=n×B÷P) ・・・・(1) を満足するように搬送コンベア13の速度Vを制御す
る。
【0029】このように制御すれば、全ての自動除塵機
Gから同時に搬送コンベア13上にゴミを投下した後
に、再び搬送コンベア13上に全ての自動除塵機Gが同
時にゴミを投下するときは、すでに最初に投下したゴミ
の末端はゴミ貯留槽17に最も近いn台目の自動除塵機
Gを通過しており、従って搬送コンベア13上の同じ位
置にゴミが重ねて投下されることはなく搬送コンベア1
3上に並び、ゴミ貯留設備17に搬送されていく。
【0030】具体的運転方法は例えば全ての自動除塵機
Gの電源を同時に投入して全ての自動除塵機Gの自動運
転を同時に開始すればよい。その後は各自動除塵機Gの
レーキ4の速度は同じなので、おのおのそのまま動作を
継続する。これによって上記制御が行える。
【0031】〔第二実施形態〕上記実施形態において
は、搬送コンベア13にゴミが落ちる度に搬送コンベア
13に最大負荷がかかるが、自動除塵機Gの設置台数が
多く、ゴミを搬送コンベア13に同時に落とすことによ
り搬送コンベア13に大きな負荷をかけたくない場合
や、レーキ速度、レーキ間隔、除塵機全幅に対して搬送
コンベアの速度が遅い場合は、各自動除塵機Gのレーキ
4を適正な位相ずれで制御することが好ましい。なお自
動除塵機Gが3台以上の場合は、その内の複数台を位相
差なしで同時に運転し、他の自動除塵機Gを所定の位相
差で運転しても良い。
【0032】ここで一例として、自動除塵機Gの設置台
数n=3とし、且つ V×S÷R=n×B とした場合、即ち一台の自動除塵機Gのレーキ4が一度
ゴミを搬送コンベア13に落とし、同一の自動除塵機G
の次のレーキ4がゴミを落とすときに、ちょうど搬送コ
ンベア13が全自動除塵機Gの幅n×B分動く場合を例
に説明する。
【0033】図4は上記条件の下で3台の自動除塵機G
(以下No.1〜No.3という)のレーキ4を適正な
位相ずれで運転しても搬送コンベア13にゴミが重なら
ないように効率良く投下できる制御方法の一例を示す図
である。
【0034】同図において1コマ〜4コマは、搬送コン
ベア13の時間的移動状態を示しており、コマとコマの
時間間隔は搬送コンベア13が自動除塵機Gの1台分の
幅B分動く時間間隔である。
【0035】この制御方法の場合、まずNo.2の自動
除塵機Gからゴミを投下する(1コマ目)。次にNo.
2から投下したゴミがNo.3の直前に来たときに、N
o.1からゴミを投下する(2コマ目)。次にNo.1
のゴミがNo.2の直前に来たときにNo.3からゴミ
を投下する(3コマ目)。そして再びNo.2からゴミ
を投下する。このように制御して行けば、各自動除塵機
Gのレーキ4が順次連続的にゴミを搬送コンベア13上
に落としてもゴミが重なることはない上に、レーキ4の
掻き上げたゴミが搬送コンベア13に略同じ時間間隔で
順次落ちていくので、搬送コンベア13にかかる負荷が
均等に分散され円滑にゴミの搬送運転ができる。
【0036】具体的運転方法は例えば、電源ONでまず
No.2の自動除塵機Gの運転を開始し、タイマで所定
時間経過後にNo.1の自動除塵機Gを運転開始し、更
にタイマで所定時間経過後にNo.3の自動除塵機Gを
運転開始する。その後は各自動除塵機Gの連続運転を継
続する。
【0037】なおNo.1,2,3から搬送コンベア1
3上にゴミを投下するタイミングは上記タイミングに限
定されず、例えば同一にしても良いし(前記第1実施形
態の場合である)、またNo.1,2から搬送コンベア
13上にゴミを投下するタイミングを同一にしNo.3
から搬送コンベア13上にゴミを投下するタイミングの
みを異ならせても良いなど、他の種々のタイミングがあ
る。また自動除塵機Gの台数が4台以上になると、各自
動除塵機Gからのゴミの投下タイミングはさらに多種類
あり、必要に応じて投下タイミングを設定すれば良い。
その際搬送コンベア13上にゴミのない部分やゴミが重
なる部分が生じることも考えられるが、全体として大き
なゴミの重なりがないように制御すれば良い。
【0038】〔第三実施形態〕自動除塵機Gの設置台数
が多く、搬送コンベア13の搬送速度Vを高速にしても
自動除塵機Gのレーキ4の落とすゴミが搬送コンベア1
3上で一部重なってしまう場合がある。このような場合
でも重なりが特定の場所でひどくならないように制御す
ることが好ましい。
【0039】例えば1台の自動除塵機Gのレーキ4がゴ
ミを搬送コンベア13に落としてから同じ自動除塵機G
の次のレーキ4がゴミを落とすまでの時間間隔Pの間に
速度Vの搬送コンベア13の移動する距離Lが短いよう
な場合である。
【0040】そしてこのような場合は、重なりが特定の
場所でひどくならないようにするため、各自動除塵機G
から搬送コンベア13上に投下された隣り合うゴミの各
々が全ての場所で同じ程度に重なり合うように、各自動
除塵機Gから搬送コンベア13にゴミを投下するタイミ
ングを設定する。
【0041】即ち例えば、各自動除塵機Gから搬送コン
ベア13上にゴミを投下する位相のずれのタイミング
を、相互に略均等に短くすることで、各自動除塵機Gか
ら搬送コンベア13に投下したゴミの端部同士を重ね合
わせるようにする。
【0042】このように各自動除塵機Gを制御すれば、
各自動除塵機Gから落としたゴミの隣り合うゴミの重な
りが搬送コンベア13上の全ての場所で同じ程度になる
ので、ゴミの搬送が円滑に行える。
【0043】具体的運転方法は例えば、前記図4に示す
と同様にNo.2→No.1→No.3の順番に各自動
除塵機Gの運転を開始し、その後は各自動除塵機Gの運
転をそのまま継続すればよい。搬送コンベア13の速度
Vに対してレーキ4の速度Rが前記図4に示す場合より
も相対的に速い場合は、本実施形態のように投下したゴ
ミの両端部同士が相互に重なる。
【0044】〔第四実施形態〕上記各実施形態では、各
自動除塵機Gのレーキ4を位相差なく同時にゴミが投下
できるように運転制御したり、又は順次所定の時間間隔
でずらすように運転制御したりしたが、この設備の運転
が長時間になった場合は、各自動除塵機Gの駆動電動機
14の回転速度のわずかの違いが集積されて当初の時間
差がずれてきてしまう場合が生じる。
【0045】これを防止するためには、別途各自動除塵
機Gの所定位置(レーキ検出位置)にレーキ4が来たこ
とを検出する検出センサを取り付けておき、各自動除塵
機Gにおいてレーキ検出位置にレーキ4が来たことを検
出することで、各自動除塵機Gのレーキ4がレーキ検出
位置に到達する時間差(位相差)を制御手段で算出して
比較し、比較した実際の時間差が設定された時間差の許
容範囲内にあることを条件に運転を継続するように制御
すればよい。
【0046】そして各自動除塵機Gのレーキ4を所定の
時間間隔だけずらして運転する場合は、例えば何れかの
前段と後段の自動除塵機G間の時間差が許容範囲を超え
て短くなった場合は、後段の自動除塵機Gのレーキ4が
レーキ検出位置にきたときに、該自動除塵機Gの運転を
予め設定した短時間停止した後に再起動させ、前段の自
動除塵機Gとの間の前記時間差を修正するように制御す
る。逆に何れかの前段と後段の自動除塵機G間の時間差
が許容範囲を超えて長くなった場合は、前段の自動除塵
機Gのレーキ4がレーキ検出位置にきたときに、該自動
除塵機Gの運転を予め設定した短時間停止した後に再起
動させ、後段の自動除塵機Gとの間の前記時間差を修正
するように制御すればよい。
【0047】一方各自動除塵機Gのレーキ4を同時に時
間差なしで運転する場合も、何れかの自動除塵機Gのレ
ーキ4が先行又は遅延して他の自動除塵機Gのレーキ4
と時間差が生じて許容範囲を超えたことを制御手段が検
出した場合は、先行する自動除塵機Gのレーキ4がレー
キ検出位置にきたときに、該自動除塵機Gの運転を前記
時間差分の時間だけ停止した後に再起動させることで、
遅れている自動除塵機Gとの時間差をなくすように制御
すればよい。
【0048】上記実施形態では自動除塵機Gのレーキ4
がレーキ検出位置に来たことを検出することでその制御
を行っているが、別の方法、例えばエンドレスチェーン
6の位置や、チェーンスプロケット9の回転位置などを
検出することでレーキ4の駆動制御を行っても良い。
【0049】またレーキの検出センサとしては、リミッ
トスイッチ・近接スイッチ・光電管、更にそれら以外の
他の種々の検出器を用いてもよい。
【0050】なお自動除塵機には種々の形式・構造のも
のがあり、どのような形式・構造のものであっても本発
明を適用できることはいうまでもない。
【0051】上記各実施形態では、河川から均等に各自
動除塵機にゴミが流入する前提で適正位相を決定してい
るが、実際の河川の取水部水路の形状により、複数台設
置した自動除塵機の中でもゴミが流入しやすい自動除塵
機と、流入しにくい自動除塵機とがあり、従って現地で
は現状に応じて、各自動除塵機の位相のずれのタイミン
グを調整することも必要になる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、自動除塵機が掻き上げて搬送コンベアに載せたゴミ
に生じるトラブル、即ちゴミが搬送コンベア上で重なっ
てしまい搬送コンベア上を円滑に搬送できなくなったり
落ちたりする等のトラブルを少なくでき、自動除塵機運
転時の省人化が図れる。
【0053】特に洪水時の排水機場では、24時間連続
運転が急に必要になるため、常に人手不足の問題を抱え
ていたが、本発明によればこの人手不足の問題が解消さ
れ、その効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる制御方法を適用する自動除塵機
G及び搬送コンベア13の一設置例を示す全体概略正面
図である。
【図2】本発明にかかる制御方法を適用する自動除塵機
G及び搬送コンベア13の一設置例を示す全体概略平面
図である。
【図3】本発明にかかる制御方法を適用する自動除塵機
G及び搬送コンベア13の一設置例を示す側断面概略図
(図2のA−A断面拡大概略図)である。
【図4】3台の自動除塵機Gの制御方法の一例を示す図
である。
【符号の説明】
G 自動除塵機 1 水路 3 水路水面 4 レーキ 5 スクリーン 6 エンドレスチェーン 7 前衛スクリーン 8 フレーム 9 チェーンスプロケット 10 ロックナット 11 調整ボルト 12 駆動チェーン 13 搬送コンベア 14 駆動電動機 15 ホッパ 16 コンベアフレーム 17 ゴミ貯留槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路に設置して水と共に流入するゴミを
    除去する自動除塵機を複数台並列に設置し、前記複数台
    の自動除塵機が掻き上げたゴミを搬送コンベアによって
    搬送する複数台の自動除塵機のゴミ掻上げ排出制御方法
    において、 前記各自動除塵機は、各自動除塵機が掻き上げたゴミ
    を、搬送コンベア上に均等に落とすか、又は搬送コンベ
    ア上の他の自動除塵機によってゴミが載せられていない
    部分に落とすように運転制御されていることを特徴とす
    る複数台の自動除塵機のゴミ掻上げ排出制御方法。
  2. 【請求項2】 自動除塵機の台数をn台、自動除塵機の
    幅をB、1台の自動除塵機が搬送コンベア上にゴミを落
    とす時間間隔をP、としたときに、搬送コンベア速度V
    を、 V≧n×B÷P としたことを特徴とする請求項1記載の複数台の自動除
    塵機のゴミ掻上げ排出制御方法。
  3. 【請求項3】 前記各自動除塵機からゴミを同時に搬送
    コンベア上に落とすか、或いは定められた順番にゴミを
    搬送コンベア上に落としていくことを特徴とする請求項
    1記載の複数台の自動除塵機のゴミ掻上げ排出制御方
    法。
  4. 【請求項4】 各自動除塵機から落としたゴミの隣り合
    うゴミとの重なりが搬送コンベア上で同じ程度となるよ
    うに各自動除塵機からのゴミを落とすタイミングを制御
    したことを特徴とする請求項1記載の複数台の自動除塵
    機のゴミ掻上げ排出制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008280804A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Hitachi Plant Technologies Ltd 除塵設備
KR20160026817A (ko) * 2012-07-06 2016-03-09 블루 워터 테크놀로지스, 인크. 에너지 사용 감소를 위해 구획식으로 확장가능한 회전 벨트 필터
US10786766B2 (en) 2014-05-21 2020-09-29 Nexom (Us), Inc. Support structure for fluid treatment systems having belted filtration systems

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