JP2000290167A - 水道水風呂水用入浴剤 - Google Patents
水道水風呂水用入浴剤Info
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- JP2000290167A JP2000290167A JP11097043A JP9704399A JP2000290167A JP 2000290167 A JP2000290167 A JP 2000290167A JP 11097043 A JP11097043 A JP 11097043A JP 9704399 A JP9704399 A JP 9704399A JP 2000290167 A JP2000290167 A JP 2000290167A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水道水中の残留塩素を速やかに除去して、し
かも殺菌、消毒作用を高く長持ちさせることができ、人
体にとって有益かつ安全な水道水風呂水用入浴剤を提供
する。 【解決手段】 ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウムなど
の、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離するヨウ素化合
物を含有する水道水風呂水用入浴剤である。
かも殺菌、消毒作用を高く長持ちさせることができ、人
体にとって有益かつ安全な水道水風呂水用入浴剤を提供
する。 【解決手段】 ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウムなど
の、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離するヨウ素化合
物を含有する水道水風呂水用入浴剤である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体に有益かつ安
全で、しかも使用後の風呂水を再利用化できる水道水風
呂水用入浴剤に関する。
全で、しかも使用後の風呂水を再利用化できる水道水風
呂水用入浴剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】家庭などにおける風呂水には、通常、水
道水が使用されている。水道水には殺菌のため塩素が含
まれており、アトピー体質の人や皮膚の弱い人などは、
水道水を使用して沸かした風呂に入浴すると、残留塩素
により皮膚の症状が悪化することがある。そのため、従
来、水道水中の塩素を除去する浴用脱塩素剤として、亜
硫酸カルシウムを有効成分とするものが知られている。
また、水道水を脱塩素したのち、抗菌効果を補うため、
亜硫酸カルシウムに公知の抗菌剤を配合した入浴剤も公
知である。
道水が使用されている。水道水には殺菌のため塩素が含
まれており、アトピー体質の人や皮膚の弱い人などは、
水道水を使用して沸かした風呂に入浴すると、残留塩素
により皮膚の症状が悪化することがある。そのため、従
来、水道水中の塩素を除去する浴用脱塩素剤として、亜
硫酸カルシウムを有効成分とするものが知られている。
また、水道水を脱塩素したのち、抗菌効果を補うため、
亜硫酸カルシウムに公知の抗菌剤を配合した入浴剤も公
知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】風呂水は使用量が多
く、毎日使用するものであるため、最近では、使用済み
風呂水の再使用や、洗濯などの別の用途への再利用の要
望が高くなっているが、脱塩素剤を使用した使用済み風
呂水は、菌の繁殖による臭気や濁りなどのため、再利用
しにくい。また、脱塩素剤に抗菌剤を配合した入浴剤
は、アトピー症状などの改善と使用済み風呂水の再利用
を同時に達成するには十分ではなく、割高でもある。
く、毎日使用するものであるため、最近では、使用済み
風呂水の再使用や、洗濯などの別の用途への再利用の要
望が高くなっているが、脱塩素剤を使用した使用済み風
呂水は、菌の繁殖による臭気や濁りなどのため、再利用
しにくい。また、脱塩素剤に抗菌剤を配合した入浴剤
は、アトピー症状などの改善と使用済み風呂水の再利用
を同時に達成するには十分ではなく、割高でもある。
【０００４】使用済み風呂水を殺菌、消毒する浄化剤も
種々提案されているが、このような浄化剤としては塩素
系のものが主流であり、風呂水の塩素濃度を高め、アト
ピー体質の人などの症状を悪化させるという問題点があ
る。
種々提案されているが、このような浄化剤としては塩素
系のものが主流であり、風呂水の塩素濃度を高め、アト
ピー体質の人などの症状を悪化させるという問題点があ
る。
【０００５】本発明は、水道水中の残留塩素を速やかに
除去して、しかも殺菌、消毒作用を高く長持ちさせるこ
とができ、人体にとって有益かつ安全な水道水風呂水用
入浴剤を提供することを目的とする。
除去して、しかも殺菌、消毒作用を高く長持ちさせるこ
とができ、人体にとって有益かつ安全な水道水風呂水用
入浴剤を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離する
ヨウ素化合物を含有すること、を特徴とする水道水風呂
水用入浴剤である。
に、本発明は、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離する
ヨウ素化合物を含有すること、を特徴とする水道水風呂
水用入浴剤である。
【０００７】また本発明は、水溶性無機ヨウ化物を含有
すること、を特徴とする水道水風呂水用入浴剤である。
すること、を特徴とする水道水風呂水用入浴剤である。
【０００８】更に本発明は、ヨウ化カリウム及び／又は
ヨウ化ナトリウムを含有すること、を特徴とする水道水
風呂水用入浴剤である。
ヨウ化ナトリウムを含有すること、を特徴とする水道水
風呂水用入浴剤である。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の水道水風呂水用入浴剤
は、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離するヨウ素化合
物を少なくとも含有しており、香料などの入浴剤に通常
含まれる成分を含有していてもよい。このようなヨウ素
化合物としては、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離す
る速度や価格などの点から、水溶性無機ヨウ化物が好ま
しく、ヨウ化カリウムとヨウ化ナトリウムが最も好まし
い。
は、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離するヨウ素化合
物を少なくとも含有しており、香料などの入浴剤に通常
含まれる成分を含有していてもよい。このようなヨウ素
化合物としては、水系で塩素と反応してヨウ素を遊離す
る速度や価格などの点から、水溶性無機ヨウ化物が好ま
しく、ヨウ化カリウムとヨウ化ナトリウムが最も好まし
い。
【００１０】水道水には、殺菌のため、塩素ガスが吹き
込まれている。塩素ガスは、水に溶けると、塩酸と次亜
塩素酸（ＨＣＩＯ）を生成する。塩素ガスを溶解した水
道水に前記ヨウ素化合物を添加すると、塩素や次亜塩素
酸の酸化作用、塩素とヨウ素それぞれの陰イオンへのな
りやすさ及び化合力の強さなどにより、前記ヨウ素化合
物が水道水中で解離したヨウ素アニオンをヨウ素（Ｉ
2 ）に変えて遊離させ、同時に、水道水中の（残留）塩
素を（無害な）塩化物に変える。ヨウ素は人体に多量、
高濃度に作用すると有毒であるが、水道水中には塩素は
量的にはわずかしか溶解していない（例えば１ｐｐｍ以
下）ので、水道水に前記ヨウ素化合物を添加して遊離し
てくるヨウ素の量は塩素の溶解量に対応した上限のある
わずかの量であり、人体にはむしろ殺菌、消毒作用をな
し、（ヨウ素は人体に必須の微量元素であるため）安全
で有益である。従って、本発明の入浴剤は、水道水（風
呂水）の量と残留塩素濃度に対応して、残留塩素を除去
する量とヨウ素を遊離させる量を考慮して、その使用量
が決定される。ヨウ素が遊離すると、ヨウ素の色により
水道水（風呂水）が黄変するため、その水の色の濃淡に
よって添加する入浴剤の量を調整することができる。な
お、完全に脱塩素された水道水（風呂水）に本発明の入
浴剤を更に添加しても、前記ヨウ素化合物からはヨウ素
はほとんど遊離せず、過剰な入浴剤の添加は不経済であ
る。
込まれている。塩素ガスは、水に溶けると、塩酸と次亜
塩素酸（ＨＣＩＯ）を生成する。塩素ガスを溶解した水
道水に前記ヨウ素化合物を添加すると、塩素や次亜塩素
酸の酸化作用、塩素とヨウ素それぞれの陰イオンへのな
りやすさ及び化合力の強さなどにより、前記ヨウ素化合
物が水道水中で解離したヨウ素アニオンをヨウ素（Ｉ
2 ）に変えて遊離させ、同時に、水道水中の（残留）塩
素を（無害な）塩化物に変える。ヨウ素は人体に多量、
高濃度に作用すると有毒であるが、水道水中には塩素は
量的にはわずかしか溶解していない（例えば１ｐｐｍ以
下）ので、水道水に前記ヨウ素化合物を添加して遊離し
てくるヨウ素の量は塩素の溶解量に対応した上限のある
わずかの量であり、人体にはむしろ殺菌、消毒作用をな
し、（ヨウ素は人体に必須の微量元素であるため）安全
で有益である。従って、本発明の入浴剤は、水道水（風
呂水）の量と残留塩素濃度に対応して、残留塩素を除去
する量とヨウ素を遊離させる量を考慮して、その使用量
が決定される。ヨウ素が遊離すると、ヨウ素の色により
水道水（風呂水）が黄変するため、その水の色の濃淡に
よって添加する入浴剤の量を調整することができる。な
お、完全に脱塩素された水道水（風呂水）に本発明の入
浴剤を更に添加しても、前記ヨウ素化合物からはヨウ素
はほとんど遊離せず、過剰な入浴剤の添加は不経済であ
る。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例１ 〔試料溶液の調製〕４０℃の水道水２００リットルに、
ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムを添加しないで、
又はそれぞれ０．５ｇ、１．０ｇ、１．５ｇ、２．０ｇ
ずつ添加、溶解して、濃度２．５ｐｐｍ、５ｐｐｍ、
７．５ｐｐｍ、１０ｐｐｍの各試料溶液を調製した。 〔残留塩素の除去〕調製直後、調製後４０℃で１時間保
温後、調製後４０℃で２４時間保温後の各試料溶液にそ
れぞれオルトトリジン液を加えて、１５秒以内に比色法
により残留塩素の濃度を測定した。結果をまとめて表１
に示す。
する。 実施例１ 〔試料溶液の調製〕４０℃の水道水２００リットルに、
ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムを添加しないで、
又はそれぞれ０．５ｇ、１．０ｇ、１．５ｇ、２．０ｇ
ずつ添加、溶解して、濃度２．５ｐｐｍ、５ｐｐｍ、
７．５ｐｐｍ、１０ｐｐｍの各試料溶液を調製した。 〔残留塩素の除去〕調製直後、調製後４０℃で１時間保
温後、調製後４０℃で２４時間保温後の各試料溶液にそ
れぞれオルトトリジン液を加えて、１５秒以内に比色法
により残留塩素の濃度を測定した。結果をまとめて表１
に示す。
【００１２】
【表１】 注）表１において、不検出とは０．１ｐｐｍ以下すなわ
ち検出限界以下であることを意味する（以下の各表にお
いて同じ）。
ち検出限界以下であることを意味する（以下の各表にお
いて同じ）。
【００１３】〔殺菌性試験〕調製した各試料溶液９ｍｌ
にそれぞれ、滅菌蒸留水で作用菌量が１０4 ＣＦＵ／ｍ
ｌ近辺になるように調整した（大腸菌、黄色ブドウ球
菌）菌液０．５ｍｌを加え、４０℃で１時間反応させ
た。反応終了後、生残菌を定量した。残留塩素濃度が同
じ水道水希釈液での生残菌量を殺菌率０％として、試料
溶液の殺菌率を求めた。大腸菌の殺菌効果を表２に示
し、黄色ブドウ球菌の殺菌効果を表３に示す。
にそれぞれ、滅菌蒸留水で作用菌量が１０4 ＣＦＵ／ｍ
ｌ近辺になるように調整した（大腸菌、黄色ブドウ球
菌）菌液０．５ｍｌを加え、４０℃で１時間反応させ
た。反応終了後、生残菌を定量した。残留塩素濃度が同
じ水道水希釈液での生残菌量を殺菌率０％として、試料
溶液の殺菌率を求めた。大腸菌の殺菌効果を表２に示
し、黄色ブドウ球菌の殺菌効果を表３に示す。
【００１４】実施例２〔官能試験〕 ４２℃の水道水２００リットルに、ヨウ化カリウム１．
０ｇを添加、溶解して、濃度５ｐｐｍの風呂水を用意し
た。家族４人で５日間、この風呂水を毎日使用したが、
臭気やぬめり、濁りなどが発生せず、水はきれいなまま
で、快適に入浴できた。使用開始６日目より多少のぬめ
りが認められた。この結果、風呂水を替える回数を著し
く減らすことが可能となり、風呂水の節約に効果が極め
て大きい。
０ｇを添加、溶解して、濃度５ｐｐｍの風呂水を用意し
た。家族４人で５日間、この風呂水を毎日使用したが、
臭気やぬめり、濁りなどが発生せず、水はきれいなまま
で、快適に入浴できた。使用開始６日目より多少のぬめ
りが認められた。この結果、風呂水を替える回数を著し
く減らすことが可能となり、風呂水の節約に効果が極め
て大きい。
【００１５】比較例１（殺菌性能） ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムを滅菌蒸溜水に溶
解して、ヨウ化カリウム１％及び０．１％溶液とヨウ化
ナトリウム１％溶液を調製し、（調製直後の）これらの
溶液について、作用菌量が１０5 ＣＦＵ／ｍｌ近辺にな
るように調整した（大腸菌、黄色ブドウ球菌）菌液１ｍ
ｌを使用した以外は上記と同様の方法により生残菌を定
量し、生残率、殺菌率を求めた。結果を表４に示す。
解して、ヨウ化カリウム１％及び０．１％溶液とヨウ化
ナトリウム１％溶液を調製し、（調製直後の）これらの
溶液について、作用菌量が１０5 ＣＦＵ／ｍｌ近辺にな
るように調整した（大腸菌、黄色ブドウ球菌）菌液１ｍ
ｌを使用した以外は上記と同様の方法により生残菌を定
量し、生残率、殺菌率を求めた。結果を表４に示す。
【００１６】
【表２】
【００１７】
【表３】
【００１８】
【表４】
【００１９】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の水道水風呂
水用入浴剤（水系で塩素と反応してヨウ素を遊離するヨ
ウ素化合物）は、水道水（風呂水）に添加すると、水道
水（風呂水）中の残留塩素と反応して無害の塩化物に変
えると同時に遊離のヨウ素を発生させることにより、水
道水（風呂水）中の残留塩素を速やかに除去し、ヨウ素
が遊離して水道水（風呂水）を殺菌、消毒し、遊離ヨウ
素の高い殺菌、消毒作用が長持ちする。すなわち、本発
明により初めて人体にとって有益かつ安全で殺菌、消毒
作用が長持ちする水道水風呂水用入浴剤を提供すること
が可能となった。
水用入浴剤（水系で塩素と反応してヨウ素を遊離するヨ
ウ素化合物）は、水道水（風呂水）に添加すると、水道
水（風呂水）中の残留塩素と反応して無害の塩化物に変
えると同時に遊離のヨウ素を発生させることにより、水
道水（風呂水）中の残留塩素を速やかに除去し、ヨウ素
が遊離して水道水（風呂水）を殺菌、消毒し、遊離ヨウ
素の高い殺菌、消毒作用が長持ちする。すなわち、本発
明により初めて人体にとって有益かつ安全で殺菌、消毒
作用が長持ちする水道水風呂水用入浴剤を提供すること
が可能となった。
Claims (3)
- 【請求項１】 水系で塩素と反応してヨウ素を遊離する
ヨウ素化合物を含有すること、を特徴とする水道水風呂
水用入浴剤。 - 【請求項２】 水溶性無機ヨウ化物を含有すること、を
特徴とする水道水風呂水用入浴剤。 - 【請求項３】 ヨウ化カリウム及び／又はヨウ化ナトリ
ウムを含有すること、を特徴とする水道水風呂水用入浴
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11097043A JP2000290167A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 水道水風呂水用入浴剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11097043A JP2000290167A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 水道水風呂水用入浴剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000290167A true JP2000290167A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14181584
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11097043A Pending JP2000290167A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 水道水風呂水用入浴剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000290167A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007186447A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Japan Royal Jelly Co Ltd | 浴用剤 |
-
1999
- 1999-04-02 JP JP11097043A patent/JP2000290167A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007186447A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Japan Royal Jelly Co Ltd | 浴用剤 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060209 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070523 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070914 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071113 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080226 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080606 |