JP2000288856A - クランプ装置 - Google Patents
クランプ装置Info
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- JP2000288856A JP2000288856A JP11102089A JP10208999A JP2000288856A JP 2000288856 A JP2000288856 A JP 2000288856A JP 11102089 A JP11102089 A JP 11102089A JP 10208999 A JP10208999 A JP 10208999A JP 2000288856 A JP2000288856 A JP 2000288856A
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Abstract
鋼板の固定性能を確実に発揮できながら小型化を図るこ
と。 【解決手段】 薄鋼板1を挟んで固定するクランプ装置
CMであって、薄鋼板1を吸着する電磁石3と、電磁石
3に対向して配置された磁性体からなる裏板6と、裏板
6を電磁石3に当接する方向ならびに離反する方向に移
動させるエアシリンダ6と、を備え、薄鋼板1を、電磁
石3と裏板6との間に挟んだ状態で磁力による吸着力で
固定するよう構成した。
Description
鋼板を加工する際にワークを固定するクランプ装置に関
する。
置として、例えば、エアシリンダを用いて薄鋼板を挟む
装置が知られている。この従来装置は、図3に示すよう
に、薄鋼板wを支持するテーブル01と、このテーブル
01の上方に横架されたフレーム02を有した枠組み0
3と、前記フレーム02に支持されて下方に垂下された
エアシリンダ04と、このエアシリンダ04のピストン
ロッドの先端に設けられたクランプ05とを備えている
もので、薄鋼板wを固定する場合には、エアシリンダ0
4を短縮させてクランプ05とテーブル01とを離間さ
せた状態で薄鋼板wをテーブル01の上に載置し、次
に、エアシリンダ04を伸長させてクランプ05により
薄鋼板をテーブル01に強く押し付けて薄鋼板wを固定
する。
従来のクランプ装置にあっては、上述したようにエアシ
リンダ04の推進力によりテーブル01との間に薄鋼板
を固定する構成であったため、この固定に要する反力が
枠組み03に入力されるものであり、よって、枠組み0
3として、強度の高いものが必要であり、設備が大きく
なってしまうという問題があった。
してなされたもので、薄鋼板を固定するクランプ装置に
おいて、薄鋼板の固定性能を確実に発揮できながら小型
化を図ることを可能とすること目的としている。
め本発明のクランプ装置は、薄鋼板を固定するクランプ
装置であって、前記薄鋼板を吸着する磁石と、この磁石
に対向して配置され、磁性体からなる裏板と、この裏板
と前記磁石の少なくとも一方を、両者が当接する方向な
らびに離反する方向に移動させる移動装置と、を備え、
前記薄鋼板を、磁石と裏板との間に挟んだ状態で磁力に
よる吸着力で固定するよう構成されていることを特徴と
する。したがって、薄鋼板をクランプする時には、移動
装置により裏板と磁石とを離した状態で両者の間に薄鋼
板を配置させ、その後、移動装置により裏板を磁石側に
移動させ、裏板と磁石とで薄鋼板を挟む。裏板は、磁性
体で構成されているため、この状態で磁石の吸着力が薄
鋼板ならびに裏板に作用し、磁石により薄鋼板のみを吸
着する場合に比べて、強い吸着力で吸着することがで
き、高い固定性能が得られる。固定を解除する場合は、
移動装置により裏板を薄鋼板から離す。これにより、磁
石による吸着力が小さくなって、固定を解除することが
できる。
記載のクランプ装置において、前記磁石を電磁石で構成
することが好ましい。したがって、薄鋼板を固定する場
合、薄鋼板を所定の固定位置に配置する時点までは、電
磁石に通電しないようにすれば、その時点までは電磁石
の吸着力が薄鋼板に作用しないものであり、また、薄板
鋼板の固定を解除する場合にも、電磁石への通電を停止
させれば、吸着力が発生しなくなるものであり、作業性
の向上を図ることができる。
または2記載のクランプ装置において、前記磁石をテー
ブルに支持し、前記磁石の上方位置に横架されたフレー
ムを有した枠組みを設け、前記移動装置を前記フレーム
に支持させて前記裏板を磁石に当接するまで下降可能に
構成してもよい。このような構成にあっては、上述のよ
うに、薄鋼板が磁石の吸着力で固定されるため、薄鋼板
を固定したときに移動装置を支持するフレームを有した
枠組みに対して強い反力が入力されることが無いもので
あり、したがって、枠組みとして強度を高くする必要が
無く、構成の簡略化を図ることができる。
面に基づいて説明する。 (実施の形態)まず、構成を説明する。
す側面図であり、このクランプ装置CMは、ワークであ
る薄鋼板1(例えば、厚さ5mm未満の鋼板)に対して
切削や穴開けあるいはレーザ溶接などの所定の加工を行
う図外の加工機械と並んで加工スペース近傍に設けられ
ている。なお、このクランプ装置CMは、図示は省略す
るが複数設けられている。
えている。このテーブル2は、床Fに設置されていて、
その上部に電磁石3が設けられている。
4が設けられている。このエアシリンダ4は、シリンダ
チューブ4aがテーブル2の上方に横架されているフレ
ーム5に、垂下された状態で支持されている。そして、
シリンダチューブ4aに対して出入りするピストンロッ
ド4bの先端には、前記電磁石3の上面と全面で当接可
能な平面を有した裏板6が、ユニバーサルジョイント6
aを介して取り付けられている。この裏板6は、磁性体
である例えば厚さ20〜30mm程度の金属板で構成さ
れている。なお、前記フレーム5は、加工スペースを囲
むように組まれている枠組み50(全体の図示は省略す
る)の一部を構成している。
を説明する。 イ)固定時 薄鋼板1を固定するときには、まず、エアシリンダ4を
短縮させて電磁石3と裏板6とを離間させ、この状態
で、薄鋼板1を予め決められている所定位置に配置させ
るとともに、薄鋼板1の下面を電磁石3に当接させる。
なお、薄鋼板1の位置決めは、図示を省略したロケート
ピンなどにより行う。次に、エアシリンダ4を伸長させ
て電磁石3の真上の位置で裏板6を薄鋼板1に当接させ
る。この場合、ユニバーサルジョイント6aにより裏板
6が確実に薄鋼板1に対して面当接する。また、エアシ
リンダ4は、薄鋼板1を裏板6と電磁石3との間で軽く
挟持する推力に設定されているか、あるいは、ピストン
ロッド4bの途中に、薄鋼板1を押さえ付ける推力が過
大になった場合にそれを吸収して一定の押さえ付け力し
か発揮しないようにするスプリングなどの弾性体を介在
させて、強い押し付け力が作用しない構成となってい
る。
磁石3に当接させた時点のいずれかにおいて電磁石3に
通電させる。これにより薄鋼板1が電磁石3に吸着され
て固定されるのであるが、この場合、電磁石3の吸着面
において薄鋼板1の裏側に裏板6を配置させているた
め、強い吸着力を得ることができる。
対象となる鋼板の板厚と吸着力とを示す吸着特性図であ
るが、どのような素材の鋼板であっても板厚が5mm以
下の薄板に対しては吸着力が極めて小さくなる。したが
って、裏板6を用いずに電磁石3により薄鋼板1を吸着
しただけでは十分な吸着力を得ることができず、薄鋼板
1をしっかりと固定することができないが、本実施の形
態では、裏板6を設けていることにより、裏板6を含む
板厚の鋼板を吸着する場合と同等の吸着力が得られるも
のであり、したがって、薄鋼板1を確実に固定すること
ができる。
3への通電を停止し、エアシリンダ4を短縮させ裏板6
を薄鋼板1から離す。これにより、薄鋼板1に対する拘
束力が無くなり、薄鋼板1を次の工程に向けて移動させ
る。
プ装置にあっては、薄鋼板1を電磁石3により吸着して
固定する構造としたため、エアシリンダ4に対しては、
挟持する反力として大きな力が入力されることがない。
したがって、フレーム5および枠組み50に対しても、
大きな力が入力されることが無く、フレーム5および枠
組み50の強度を高くする必要がないため、フレーム5
および枠組み50の構成を簡略化可能であり、全体構成
を簡略化してコストダウンを図ることができるととも
に、設置スペースの縮小を図ることができる。
3により薄鋼板1を吸着する構成であるが、電磁石3に
対向して裏板6を設定したため、吸着対象である薄鋼板
1の板厚が薄くても十分に高い吸着力が得られ、電磁石
3として大型のものを用いなくても必要十分な吸着力を
得ることができ、これによっても、構成の簡略化を図っ
て、コストダウン、ならびに設置スペースの縮小を図る
ことができる。
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、実施の形態では、磁石として電磁石3を用いたが、
永久磁石を用いることも可能である。また、実施の形態
では、裏板を移動装置としてのエアシリンダ4により移
動させる構成としたが、裏板6は固定で電磁石3のみを
移動させてもよいし、あるいは、裏板6と電磁石3の両
方を移動させるようにしてもよい。
記載の発明にあっては、薄板鋼板を、磁石と裏板との間
に挟んで磁石の吸着力により固定するよう構成したた
め、移動装置により強い力で裏板と磁石との間に薄鋼板
を挟まなくても、薄鋼板を確実に固定することができ、
よって、移動装置およびこれを支持する構成をコンパク
トな構成としながらも確実に薄鋼板を固定できるという
効果が得られる。
電磁石で構成し、通電・非通電により吸着力が作用する
状態と作用しない状態とに切り換えることができるもの
であり、よって、薄鋼板の固定時および固定解除時の作
業性を向上させることができる。
薄鋼板の固定性能を確実に発揮させるようにしながら
も、枠組みの強度を低下させて構成の簡略化を図ること
ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 薄鋼板を固定するクランプ装置であっ
て、 前記薄鋼板を吸着する磁石と、 この磁石に対向して配置され、磁性体からなる裏板と、 この裏板と前記磁石の少なくとも一方を、両者が当接す
る方向ならびに離反する方向に移動させる移動装置と、
を備え、前記薄鋼板を、磁石と裏板との間に挟んだ状態
で磁力による吸着力で固定するよう構成されていること
を特徴とするクランプ装置。 - 【請求項2】 前記磁石が電磁石であることを特徴とす
る請求項1記載のクランプ装置。 - 【請求項3】 前記磁石がテーブルに支持され、 前記磁石の上方位置に横架されたフレームを有した枠組
みが設けられ、 前記移動装置が前記フレームに支持されて前記裏板を磁
石に当接するまで下降可能に構成されていることを特徴
とする請求項1または2記載のクランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102089A JP2000288856A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102089A JP2000288856A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | クランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000288856A true JP2000288856A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14318060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11102089A Pending JP2000288856A (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | クランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000288856A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002341087A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | ガラス溶融炉の給電装置 |
CN102601653A (zh) * | 2012-03-23 | 2012-07-25 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种冶金生产线锯机夹紧装置及其使用方法 |
CN105500044A (zh) * | 2015-12-24 | 2016-04-20 | 安徽伟宏钢结构集团股份有限公司 | 一种钢板切割工装 |
CN109052927A (zh) * | 2018-09-19 | 2018-12-21 | 浙江石金玄武岩纤维股份有限公司 | 高效率易操作的下分束板组件及固定方法 |
JP2020175480A (ja) * | 2019-04-19 | 2020-10-29 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板の保持装置 |
JP2021020270A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板の表面疵除去装置 |
-
1999
- 1999-04-09 JP JP11102089A patent/JP2000288856A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7277753B2 (ja) | 2019-07-26 | 2023-05-19 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板の表面疵除去装置 |
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