JP2000288667A - ろう付けサンドイッチパネルの製造方法 - Google Patents

ろう付けサンドイッチパネルの製造方法

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JP2000288667A
JP2000288667A JP10087999A JP10087999A JP2000288667A JP 2000288667 A JP2000288667 A JP 2000288667A JP 10087999 A JP10087999 A JP 10087999A JP 10087999 A JP10087999 A JP 10087999A JP 2000288667 A JP2000288667 A JP 2000288667A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪みのない、形状の安定したろう付けサンド
イッチパネルを、優れた製造サイクルで、且つ低コスト
に製造し得る方法を提供する。 【解決手段】 所定の芯材34,36の上側と下側に面
板38,40をそれぞれ配してなる組付け体24を挟む
上下の成形治具12,14の内部に、冷却手段32をそ
れぞれ設けて、それら上下の成形治具12,14を内部
から冷却することにより、ろう付け加熱された組付け体
24の全体を、効率的に且つ均一な速度で冷却して、少
なくとも前記芯材34,36と面板38,40とを一体
的にろう付けするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ろう付けサンドイッチパネルの
製造方法に係り、特に、所定の芯材の上側と下側に面板
がそれぞれ一体的にろう付けされてなるサンドイッチパ
ネルを有利に製造し得る方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、建材や鉄道車両、自動車等の車
両、更には航空宇宙分野等の用途において、構造材や強
度部材等として用いられる、ハニカムパネルの如きサン
ドイッチパネルは、例えば、アルミニウム材質のセルを
ハニカム状に設けてなるハニカムコアと該ハニカムコア
の周りを取り囲むように配した所定の枠体とを、上下2
枚のアルミニウム材質の面板間に挟んで、それらの面板
に対してろう付け接合せしめてなる構造とされている。
【0003】そして、よく知られているように、かかる
構造のサンドイッチパネルは、例えば、図5に示される
如き、上下方向に対向配置された上側成形治具44と下
側成形治具46とを含んでなる製造装置を用い、ろう付
け加熱炉内にて、この製造装置の上下の成形治具44,
46間に、前記ハニカムコア36と枠体34の上下両側
に前記二つの面板38,40をそれぞれ配してなる組付
け体24を挟んだ状態下で、下側成形治具46を搬送用
トレイ48上に載置する一方、上側成形治具44上に、
所定重量を有する加圧マス50を載置して、該組付け体
24を上側成形治具44を介して加圧しつつ、ろう付け
加熱せしめることにより、組付け体24のハニカムコア
36及び枠体34と二つの面板38,40とが一体的に
ろう付け接合されて、製造されることとなる。なお、か
かる図5中、21,21は、組付け体24の二つの面板
38,40と上下の成形治具44,46とのそれぞれの
間に介在せしめられる緩衝シートである。
【0004】ところで、上記のようにして、目的とする
サンドイッチパネルを製造する際には、ろう付け加熱炉
内からのろう付け製品の取出しを早くして、製造サイク
ルの向上等を図る上で、ろう付け加熱された組付け体を
積極的に冷却することが望ましく、そのため、自然冷却
に代えて、組付け体の冷却が、所定の冷却設備を用いて
行なわれているのである。即ち、図5からも明らかなよ
うに、多くの場合、図示しない圧縮空気源から導かれた
圧縮空気を吹き出すノズル52の複数が、上側成形治具
44上に載置された加圧マス50の上方と下側成形治具
46が載置される搬送用トレイ48の下方とにそれぞれ
配置され、それら複数のノズル52を通じて、加圧マス
50と搬送用トレイ48とに圧縮空気が吹き付けられる
ことにより、加圧マス50と搬送用トレイ48とが冷却
され、またそれによって、上下の成形治具44,46が
冷却され、そして、この上下の成形治具44,46の冷
却に伴って、組付け体24が冷却されるようになってい
る。
【0005】ところが、そのような冷却設備を用いた組
付け体の冷却を行なう場合、圧縮空気が直接に吹き付け
られて冷却される加圧マスと搬送用トレイとが、通常、
熱容量の大きな材質にて構成されるものであるところか
ら、組付け体に対する冷却効率が極めて低いものとなっ
ていたのである。
【0006】また、前述のようにして、組付け体の冷却
を行なう際には、加圧マスの上方と搬送用トレイの下方
とにそれぞれ配された各ノズルから圧縮空気を同時に吹
き付けて、それら加圧マスと搬送用トレイの冷却の速度
差を可及的に小さくして、上下の成形用治具、ひいては
それらの間に挟まれる組付け体の上面と下面との冷却速
度を極力一定に為すような試みが為されてはいるもの
の、組付け体の高さの変化に伴う上側成形治具の高さ位
置の変化によって、加圧マスの上方に配された各ノズル
の開口部と加圧マスとの距離と、搬送用トレイの下方に
配された各ノズルの開口部と搬送用トレイとの距離の間
で、差異が不可避的に生じており、そのため、単に、加
圧マスと搬送用トレイとに対して圧縮空気を同時に吹き
付けるようにするだけでは、かかる差異に基づく、組付
け体の上面と下面との間の微妙な冷却速度の違いを解消
することが出来なかったのである。それ故に、従来で
は、組付け体の冷却中に、或いはその冷却後に、組付け
体において、その上面と下面のそれぞれの冷却速度の違
いに応じた歪みが生じ、最終的に得られるサンドイッチ
パネルの形状が目的とする形状とは異なるものとなるこ
とが、往々にしてあったのである。
【0007】因みに、例えば、全体として矩形形状を呈
し、且つ対向する一組の辺部が湾曲せしめられて二次元
湾曲形状とされることにより、凸形湾曲面からなる上面
と凹形湾曲面からなる下面とが付与されたサンドイッチ
パネル(曲面パネル)を製造する場合には、冷却工程に
おける組付け体の上面の冷却速度が下面のそれに比して
大きいと、四つの辺部全べてが上方に凸となる湾曲形状
とされ、全体として、三次元湾曲形状とされた、所謂ド
ーム形のサンドイッチパネルが製造され、その反対に、
組付け体の下面の冷却速度の方が大きいと、前記一組の
辺部が上方に凸となる湾曲形状を呈する一方、残りの一
組の辺部が下方に凸となる湾曲形状を呈し、全体とし
て、所謂鞍形状のサンドイッチパネルが製造されること
となるのである。
【0008】このように、従来では、サンドイッチパネ
ルを製造するに際して、それを与える組付け体の冷却効
率が極めて低いものとなっているために、組付け体の冷
却に余分な時間とコストが要されていたのであり、ま
た、そのような組付け体の冷却後において、かかる組付
け体に生ずる歪みを矯正するために、所定のプレス機等
を用いた歪み矯正を行なう必要が生じており、これらの
ことが、サンドイッチパネルの製造サイクルの向上と製
造コストの低下とを図る上において、極めて大きな障害
となっていたのである。
【0009】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、ろう付け加熱された組付け体を効率的に
冷却し得ると共に、かかる組付け体の部分的な冷却速度
の違いによる歪みの発生を有利に解消乃至は抑制するこ
とが出来、以て、形状の安定した高品質なろう付けサン
ドイッチパネルを、優れた製造サイクルで、且つ低コス
トに製造し得る方法を提供することにある。
【0010】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題を
解決するために、上下方向に対向配置される上下の成形
治具の対向面間に、所定の芯材の上側と下側に面板をそ
れぞれ配してなる組付け体を挟み、それら上下の成形治
具にて加圧した状態下において、ろう付け加熱すること
により、少なくとも前記芯材と面板とが一体的にろう付
けされてなるサンドイッチパネルを製造する方法におい
て、前記上下の成形治具として、該上下の成形治具の内
部に冷却手段が設けられてなるものを用い、かかる冷却
手段により該上下の成形治具を内部から冷却して、前記
ろう付けされた組付け体を冷却することを特徴とするろ
う付けサンドイッチパネルの製造方法を、その要旨とす
るものである。
【0011】要するに、このような本発明に従うろう付
けサンドイッチパネルの製造方法にあっては、上下の成
形治具を、冷却手段によって、それぞれ、内部から直接
に冷却し、この冷却された上下の成形治具にて、それら
の間に挟まれて位置せしめられた組付け体を冷却するよ
うにしたものであるところから、上下の成形治具に接触
する加圧マスと搬送用トレイとを冷却することによっ
て、上下の成形治具を冷却し、そして、この冷却された
上下の成形治具にて組付け体を冷却する手法、換言すれ
ば、上下の成形治具を外部から間接的に冷却する従来手
法とは異なって、組付け体を冷却するに際して、加圧マ
スや搬送用トレイ等の熱容量の大きな部材を何等冷却す
る必要がなく、その分だけ、組付け体の冷却効率を有利
に高め得るのである。
【0012】また、かかるろう付けサンドイッチパネル
の製造方法においては、上下の成形治具として、それら
の内部に冷却手段が設けられたものが用いられているた
め、組付け体の高さの変化に伴って上側成形治具の高さ
位置が変化した場合にも、それに応じて、上側成形治具
を冷却する冷却手段の高さ位置も変化せしめられること
となり、それによって、前述の如き従来手法を採用する
場合とは異なり、上下の成形治具の冷却の速度、ひいて
は組付け体の上面と下面のそれぞれの冷却速度が組付け
体の高低によって互いに異なる速度となるようなことを
有利に回避することが出来、以て、組付け体において、
冷却後に、その上面と下面のそれぞれの冷却速度の違い
に応じた歪みが生ずることも、効果的に解消乃至は抑制
し得ることとなる。
【0013】従って、このような本発明に従うろう付け
サンドイッチパネルの製造方法によれば、ろう付け加熱
された組付け体を、余分な時間やコストを要することな
く、極めて効率的に冷却することが出来ると共に、かか
る組付け体の部分的な冷却速度の違いにより生ずる歪み
の矯正を行なう必要も有利に解消し得るのであり、その
結果として、形状の安定した高品質なろう付けサンドイ
ッチパネルを、優れた製造サイクルで、且つ低コストに
製造することが可能となるのである。
【0014】なお、かかる本発明に従うろう付けサンド
イッチパネルの製造方法の有利な態様の一つによれば、
前記冷却手段を、前記上下の成形治具に冷却媒体をそれ
ぞれ供給する冷媒供給源に接続された、該上下の成形治
具のそれぞれの内部に開口して位置する供給路にて構成
し、かかる供給路を通じて前記上下の成形治具の内部に
冷却媒体をそれぞれ供給することにより、それら上下の
成形治具を内部から冷却するように構成される。このよ
うな構成を採用することによって、比較的簡単に且つ確
実に上下の成形治具を内部から冷却することが可能とな
る。
【0015】また、本発明に従うろう付けサンドイッチ
パネルの製造方法の好ましい別の態様の一つによれば、
前記上下の成形治具の内部を複数の冷却ゾーンに分け
て、それら複数の冷却ゾーンに前記冷却媒体をそれぞれ
供給すると共に、かかる冷却媒体の供給量を各冷却ゾー
ン毎に調節することにより、該上下の成形治具の冷却速
度をそれぞれ部分的に調節するように構成されることと
なる。このような構成を採用すれば、上下の成形治具の
冷却速度の部分的な調節に応じて、組付け体の上面と下
面のそれぞれの冷却速度を部分的に調節することが出
来、それによって、組付け体における冷却速度の違いに
よる歪みの発生を、より効率的に且つより確実に解消乃
至は抑制することが可能となる。また、かかる構成を採
用することによって、組付け体の上面と下面のそれぞれ
を、部分的に異なる任意の速度で積極的に冷却すること
も可能となり、その結果、所望の曲率を有する曲面パネ
ルを、上下の成形治具の加圧面の形状とは無関係に、よ
り正確な曲率をもって製造することが出来るのである。
【0016】さらに、本発明に従うろう付けサンドイッ
チパネルの製造方法の別の望ましい態様の一つによれ
ば、前記上下の成形治具の内部にそれぞれ供給される前
記冷却媒体の供給量をそれぞれ独立して調節することに
より、該上下の成形治具を所望の冷却速度でそれぞれ冷
却するように構成される。
【0017】かかる構成を採用すれば、上下の成形治具
の間に挟まれた組付け体の上面と下面とを、互いに異な
る任意の速度で冷却することが出来、それによって、上
下の成形治具の組付け体に対する加圧面の形状に関係な
く、組付け体を所望の曲率を有する湾曲形状に成形する
ことが可能となる。それ故、例えば、加圧面が平面形状
を有して構成され、従来では、全体として平板形状を呈
する、所謂平面パネルを製造するためだけに用いられて
いた上下の成形治具を使用して、所望の曲率を有する、
所謂曲面パネルを製造することが出来、それによって、
一種類の上下の成形治具で、平面パネルと、互いに曲率
の異なる複数種類の曲面パネルとを共に製造することが
可能となる。従って、このような本発明に従うろう付け
サンドイッチパネルの製造方法によれば、成形治具の製
造費が有利に節約され得て、ろう付けサンドイッチパネ
ルの製造コストの低下が極めて効果的に実現され得るの
である。
【0018】更にまた、本発明に従うろう付けサンドイ
ッチパネルの製造方法の有利な別の態様の一つによれ
ば、前記上下の成形治具として、前記組付け体を加圧す
る加圧面が外側底面とされた筐体形状を有するものを用
い、前記冷却媒体を、かかる上下の成形治具の筐体形状
の内部空間内に供給して、該内部空間内を流通せしめつ
つ、該上下の成形治具を冷却する構成が採用される。こ
れによって、上下の成形治具の各加圧面を含む部位が均
一に冷却されて、組付け体の上面と下面とが、それぞ
れ、均一な冷却速度で冷却され得、以て、かかる組付け
体の冷却速度の違いによる歪みの発生が、より効果的に
解消乃至は抑制され得ることとなる。
【0019】また、本発明に従うろう付けサンドイッチ
パネルの製造方法においては、好ましくは、そのような
筐体形状を有する上下の成形治具として、内側底面に、
互いに対向する一組の側壁部の一方から他方に向かって
連続して延びる凹溝が少なくとも一つ形成されると共
に、該一組の側壁部における該凹溝の端部位置に、それ
ら各側壁部を貫通して、該凹溝を側方に開口せしめる貫
通孔がそれぞれ設けられてなるものを用い、前記冷却媒
体を、該凹溝に沿って該筐体形状の内部空間内を流すと
共に、該一組の側壁部のそれぞれの貫通孔を通じて、前
記上下の成形治具の側方にそれぞれ排出させつつ、該上
下の成形治具を冷却するように構成される。
【0020】すなわち、かかる本発明に従うろう付けサ
ンドイッチパネルの製造方法で用いられる上下の成形治
具にあっては、その内側底面に少なくとも一つの凹溝が
設けられていることにより、該内側底面の表面積が増大
せしめられて、内部に供給される冷却媒体との接触面積
が有効に増大せしめられるようになっており、また、内
部に供給された冷却媒体が、内側底面の凹溝に沿って、
内部空間内を流動せしめられて、側壁部の貫通孔から外
部に排出されるようになっている。それ故、そのような
上下の成形治具を用いる本発明手法によれば、上下の成
形治具の内部空間内での冷却媒体の流れを整えて、該冷
却媒体を上下の成形治具と確実に接触せしめ得ると共
に、上下の成形治具との接触により温度が高められた冷
却媒体を外部に円滑に排出し得、それによって、上下の
成形治具をより効率的に冷却することが出来る。そし
て、その結果として、組付け体の冷却効率を更に一層有
効に高めることが可能となるのである。
【0021】さらに、本発明に従うろう付けサンドイッ
チパネルの製造方法では、冷却手段としての供給路を通
じて上下の成形治具内に供給される冷却媒体が、望まし
くは、圧縮空気にて構成される。このような構成によれ
ば、上下の成形治具に接触せしめられた後の冷却媒体を
廃棄するための特別な設備を何等設ける必要がなく、そ
れによって、冷却手段の配設に伴う上下の成形治具の構
造の複雑化が効果的に抑制され得、以て目的とするサン
ドイッチパネルが優れた経済性をもって有利に製造され
得るのである。また、そのように、冷却媒体として圧縮
空気を用いるところから、例えば、冷却媒体として冷却
水等を用いる場合とは異なって、かかる冷却媒体との接
触による上下の成形治具に対する悪影響が可及的に小さ
く為され得るといった利点も得られることとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係るろう付けサンドイッチパ
ネルの製造方法の構成について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0023】先ず、図1には、本発明に従うろう付けサ
ンドイッチパネルの製造方法に好適に採用されるろう付
けサンドイッチパネルの製造装置の一例として、矩形形
状を呈するろう付けアルミニウム・ハニカムパネルの製
造装置が、所定の組付け体から、目的とするハニカムパ
ネルを製造している状態下において、示されている。か
かる図1からも明らかなように、ろう付けアルミニウム
・ハニカムパネルの製造装置10は、上下に対向配置さ
れた上側成形治具12と下側成形治具14とを有して、
構成されている。
【0024】より具体的には、この製造装置10を構成
する上下の成形治具12,14は、図1及び図2に示さ
れる如く、何れも、黒鉛材質からなる矩形の筐体にて構
成されており、それぞれの底部外面を、上下方向に互い
に対向せしめた状態で、配置されている。即ち、ここで
は、黒鉛材料からなる矩形状の厚肉平板の高さ方向一方
側部分が、その周辺部位を残し、所定の深さをもって矩
形状に掘り抜かれることにより形成された二つの筐体が
用いられ、それら二つの筐体のうち、上方に開口するよ
うに配置された筐体が、上側成形治具12として構成さ
れ、また、かかる上側成形治具12の直下において下方
に開口して配置された筐体が、下側成形治具14として
構成されているのである。なお、黒鉛の粒体乃至は粉体
等を用い、それらを圧縮成形等の公知の手法により矩形
の筐体形状に成形して得られる成形体の二つを、それぞ
れ、上下方向に対向配置して、上下の成形治具12,1
4と為すことも、勿論可能である。
【0025】また、図2からも明らかなように、そのよ
うな筐体からなる上下の成形治具12,14の内側底面
には、凹溝16が、それぞれ4個ずつ、設けられてい
る。それらの凹溝16は、何れも、円弧状の底面を有し
ており、上下の成形治具の12,14のそれぞれにおけ
る内側底面の幅方向に互いに等間隔をおいた位置に、そ
の長さ方向に対向する一組の側壁部の一方から他方に向
かって、一直線に連続して延びるように形成されてい
る。更に、それら一組の側壁部のそれぞれにおける各凹
溝16の端部位置には、各凹溝16の円弧状の底面形状
に対応する円形の貫通孔18が、それぞれ、各側壁部
を、その厚さ方向に貫通して、設けられている。そし
て、かかる上下の成形治具12,14においては、互い
に対向して位置せしめられた外側底面が、それぞれ、加
圧面19,20とされている(図1参照)のである。
【0026】また、図1からも明らかなように、それら
上下の成形治具12,14のうち、上側成形治具12上
には、厚肉の矩形平板形状を呈する加圧マス22が、緩
衝シート21を介して載置されている。この加圧マス2
2は、所定の重量と、筐体形状を呈する上側成形治具1
2の上側開口部を覆蓋し得る大きさとをもって、成って
いる。これによって、目的とするハニカムパネルの製造
時に、上下の成形治具12,14の間に挟まれる前記組
付け体24に対して、上側成形治具12との合計重量に
応じた加圧力が作用されるようになっており、また、上
側成形治具12の上側開口部が覆蓋されて、該上側成形
治具12の内部に、その内面と加圧マス22の下面とに
て囲まれてなり、且つ上側成形治具12の前記複数の貫
通孔18を通じて外部に連通せしめられた空間26が、
形成されるようになっている。
【0027】一方、下側成形治具14の下方には、該下
側成形治具14を載置して支持する搬送用トレイ28
が、緩衝シート21を介して配されている。この搬送用
トレイ28は、前記加圧マス22と略同一の矩形厚肉平
板形状を呈し、下側成形治具14の下側開口部を覆蓋し
得る大きさをもって構成されている。これにより、下側
成形治具14の搬送用トレイ28上への載置状態下にお
いて、該下側成形治具14の内部に、その内面と搬送用
トレイ28の上面とにて囲まれてなり、且つ下側成形治
具14の前記複数の貫通孔18を通じて外部に連通せし
められた空間27が、形成されるようになっている。な
お、かかる搬送用トレイ28にあっては、下側成形治具
14だけでなく、上側成形治具12と加圧マス22、更
には上下の成形治具12,14の間に挟まれて配置され
る組付け体24とを支持し得る強度をもって、構成され
ている。
【0028】また、そのような構成とされた加圧マス2
2と搬送用トレイ28とにあっては、それぞれ、合計1
2個の挿通孔30が、それらの厚さ方向に貫通して設け
られている(図1では、12個のうちの3個のみを示
す)。そして、加圧マス22に設けられた12個の挿通
孔30は、加圧マス22が上側成形治具12上に載置さ
れた状態下において、該上側成形治具12の内側底面に
形成された前記4個の凹溝16の底面にそれぞれ対向す
る位置に、凹溝16の1個1個に対して、それぞれ3個
ずつが互いに等間隔をおいて形成されている。一方、搬
送用トレイ28に設けられた12個の挿通孔30も、搬
送用トレイ28上に下側成形治具14が載置された状態
下で、該下側成形治具14の前記4個の凹溝16と対向
する位置において、それら4個の凹溝16の1個1個に
対して、それぞれ3個ずつが等間隔をおいて形成されて
いる。
【0029】そして、ここでは、それら加圧マス22と
搬送用トレイ28とに12個ずつ形成された挿通孔30
のそれぞれに対して、前記組付け体24のろう付け加熱
温度に耐え得る耐熱性の材料からなる、供給路としての
ノズル32が、各々、挿脱不能に挿通固定されている。
また、それら各ノズル32にあっては、その先端部位
が、上側成形治具12の内面と加圧マス22の下面とに
て囲まれてなる上側成形治具12の前記内部空間26内
と、下側成形治具14の内面と搬送用トレイ28の上面
とにて囲まれてなる下側成形治具14の内部空間27内
とに、それぞれ突入位置せしめられており、それによっ
て、図3に示される如く、それぞれの先端開口部が、上
下の成形治具12,14の内側底面に形成された4個の
凹溝16の1個1個に対して、3個ずつ対応して位置す
る状態で、それら4個の凹溝16内に向かって、開口せ
しめられている。更に、それら各ノズル32は、かかる
先端開口部とは反対側の基部開口部において、図示しな
いターボファンにて発生する圧縮空気を導くフレキシブ
ルなエアーホース(図示せず)に連通下で接続されてい
る。また、かかるエアーホースと各ノズル32との接続
部のそれぞれには、該接続部におけるエアーホースと各
ノズル32との連通状態の開閉を行なう、調節機構とし
ての調節コック(図示せず)が設けられている。
【0030】かくして、かかるハニカムパネル製造装置
10にあっては、図示しないターボファンを作動せしめ
ることにより、圧縮空気が、エアーホース、更には各ノ
ズル32を通じて、上側成形治具12と下側成形治具1
4の前記内部空間26,27内にそれぞれ吹き出される
ようになっている。そして、それら各内部空間26,2
7内に吹き出された圧縮空気が、上下の成形治具12,
14の各内側底面に広がるように流されると共に、それ
ら各内側底面に形成された各凹溝16に沿って流動せし
められ、その後、上下の成形治具12,14の側壁部に
おける各凹溝16の端部位置に設けられた貫通孔18を
通じて、上下の成形治具12,14の外部に排出される
ようになっているのである。また、そのようにして、上
下の成形治具12,14の各内部空間26,27内に圧
縮空気を吹き出させる際には、前記各ノズル32とエア
ーホースとの接続部にそれぞれ配設された、図示しない
調節コックの開閉量の調節により、圧縮空気の単位時間
当たりの供給量が、各ノズル毎に、所望な量において自
由に増減せしめられるようになっている。これによっ
て、上下の成形治具12,14の各内部空間26,27
が、各ノズル32の配設位置に応じた複数の冷却ゾーン
に分けられていると共に、それら複数の冷却ゾーン毎
に、圧縮空気の供給量が調節されるようになっているの
である。そして、更に、各ノズル32が、先端部におい
て、加圧マス22と搬送用トレイ28に対して挿脱不能
に固定されている一方、基部において、フレキシブルな
エアホース(図示せず)に接続されているところから、
上下の成形治具12,14の高さ位置が変化しても、各
ノズル32の先端開口部と上下の成形治具12,14の
それぞれの内側底面との距離が一定に維持されるように
なっている。
【0031】ところで、このような構造とされたハニカ
ムパネルの製造装置10を用いて、目的とするろう付け
アルミニウム・ハニカムパネル、特に、全体として平板
形状を呈する平面パネルを製造する際には、例えば、以
下に示す如き手順で、その操作が進められることとな
る。
【0032】すなわち、先ず、組付け体24を、図1に
示される如き枠体34とハニカムコア36と二つの面板
38,40とが互いに組み付けられてなる、従来と同様
な構造において形成する。具体的には、例えば、縦断面
口字形状を呈する中空のアルミニウム合金製押出形材を
適当な長さに切断してなる4本の形材を、口字状の枠形
に組み合わせることにより、枠体34を構成した後、ア
ルミニウム材の両面または片面にろう材がクラッドされ
たブレージングシートを連続して半六角形状にコルゲー
ト成形した板材を、該枠体34にて囲まれた空間内に、
全体として六角形のセルが複数形成されるように並べて
配設することによりハニカムコア36を構成し、更に、
一方の面にろう材がクラッドされた、平板形状を呈する
アルミニウム合金製のブレージングシートを、枠体34
の外形に対応した矩形形状に形成して、二つ面板38,
40をそれぞれ構成する。そして、そのようなハニカム
コア36と、それを外側から取り囲むようにして配され
た枠体34の上側と下側とに、二つの面板38、40を
それぞれ一つずつ重ね合わせて組み付けることにより、
組付け体24を形成するのである。
【0033】次いで、かくして形成された組付け体24
を、製造装置10の上側成形治具12と下側成形治具1
4との間にセットするのであるが、ここでは、かかる操
作が、図示しない加熱炉内において、該加熱炉内に予め
配された搬送用トレイ28と加圧マス22との間に、上
下の成形治具12,14を位置せしめる操作と並行して
行なわれることとなる。即ち、先ず、加熱炉内に複数立
設された搬送用コロコン42に支持される搬送用トレイ
28上に下側成形治具14を配置した後、この下側成形
治具14の加圧面20の上に、緩衝シート21を介して
組付け体24を載置する。その後、該組付け体24の上
面板38上に、緩衝シート21を介して、上側成形治具
12を、その加圧面19において載置し、更に、この上
側成形治具12の上に加圧マス22を配置するのであ
る。
【0034】これにより、加熱炉内において、組付け体
24が、上下の成形治具12,14間にセットされ、そ
して、かかるセット状態下で、該組付け体24に対し
て、加圧マス22と上側成形治具12の合計重量に応じ
た加圧力が作用せしめられて、該組付け体24が、一定
の加圧力にて加圧されることとなる。また、下側成形治
具14が搬送用トレイ28上に載置され、更に上側成形
治具12上に加圧マス22が載置されることにより、前
述の如く、基部において、圧縮空気が流通する図示しな
いエアーホースに接続される一方、先端部において、加
圧マス22と搬送用トレイ28とに、それらをそれぞれ
貫通して固定された複数のノズル32が、上下の成形治
具12,14の各内部空間26,27内に、先端開口部
においてそれぞれ開口せしめられた状態で配置されるこ
ととなる。
【0035】その後、必要に応じて、加熱炉内を真空状
態や不活性ガス雰囲気とした状態下で、加熱炉の加熱を
開始し、組付け体24を所定の温度でろう付け加熱す
る。これにより、上下の面板38,40やハニカムコア
36を与えるブレージングシートにクラッドされたろう
材を加熱溶融させ、この加熱溶融せしめられたろう材を
上下の面板38,40とハニカムコア36と枠体34と
の互いの当接部間や、ハニカムコア36を形成する板材
同士の当接部間、更には枠体34を形成する形材同士の
当接部間等に流れ込ませて、それらのろう付け接合を開
始する。
【0036】引き続き、加熱炉内の温度を所定のろう付
け加熱温度で一定時間維持させた後、加熱炉の加熱を終
了せしめ、その後、図示しないターボファンを作動させ
て、該ターボファンにて生ぜしめられる圧縮空気を、エ
アーホースとそれに接続された複数のノズル32を通じ
て、上下の成形治具12,14の各内部空間26,27
内に、それら上下の成形治具12,14の内側底面に向
かって吹き出せる。このとき、各ノズル32のエアーホ
ースとの接続部に設けられた前記調節コック(図示せ
ず)の開閉量を調節して、各ノズル32から吹き出され
る圧縮空気の単位時間当たりの吹出量を、各ノズル32
間において全べて同じ量となるように調整する。換言す
れば、上下の成形治具12,14の各内部空間26,2
7への圧縮空気の単位時間当たりの供給量を、各内部空
間26,27における各冷却ゾーンにおいて全べて同じ
量となるように調整する。そして、そのように、上下の
成形治具12,14の各内部空間26,27内に、圧縮
空気を、各ノズル32を通じて同一の吹出量で吹き出さ
せた後、主に、それら上下の成形治具12,14におけ
る高温の内側底面との間で熱交換を行なわせながら、該
内側底面に広がるように各内部空間26,27内を流動
させる一方、かかる熱交換により高温となった圧縮空気
を、該内側底面にそれぞれ設けられた複数の凹溝16に
沿って流動させて、それら複数の凹溝16の端部位置に
設けられた、上下の成形治具12,14の側壁部を貫通
する貫通孔18を通じて大気中に放出する。
【0037】かくして、上下の成形治具12,14の各
内部空間26,27内における各冷却ゾーンに同一の量
で供給される圧縮空気により、それら上下の成形治具1
2,14のそれぞれを、内部から、全体的に同一の速度
で冷却して、該上下の成形治具12,14の外側底面か
らなる各加圧面19,20を均一に冷却する。更に、こ
の均一に且つ同一速度で冷却された各加圧面19,20
にて、上下の成形治具12,14の間に挟まれた組付け
体24の上面板38と下面板40とを、均一に且つ同一
速度で冷却しつつ、該組付け体24の全体を冷却する。
そして、このような組付け体24に対する冷却操作の完
了と同時に、組付け体24の一体的なろう付け接合を完
了せしめ、以て目的とするろう付けアルミニウム・ハニ
カムパネルを得るのである。
【0038】このように、本実施形態では、上下の成形
治具12,14が、それらの各内部空間26,27内に
吹き出される圧縮空気により、内部から直接に冷却さ
れ、そして、この冷却された上下の成形治具12,14
の各加圧面19,20にて、それら上下の成形治具1
2,14の間に位置する組付け体24が冷却されるよう
になっているところから、加圧マス22と搬送用トレイ
28とを冷却することにより、上下の成形治具12,1
4を間接的に冷却し、また、かくして冷却された上下の
成形治具12,14にて組付け体24を冷却する場合と
は異なり、上下の成形治具12,14、ひいては組付け
体24の冷却効率が極めて有利に高められ得ることとな
る。
【0039】また、本実施形態では、上下の成形治具1
2,14が筐体形状を有し、その筐体形状の内部空間2
6,27内に圧縮空気が流通せしめられると共に、各ノ
ズル32のエアーホースとの接続部にそれぞれ設けられ
た調節コックの開閉量が調節されて、上下の成形治具1
2,14の各内部空間26,27内に、各ノズル32を
通じて吹き出される圧縮空気の単位時間当たりの吹出量
が、各ノズル32間において全べて同一の量となるよう
に調整されることにより、各内部空間26,27内にお
ける複数の冷却ゾーンへの圧縮空気の単位時間当たりの
供給量が同一の量とされて、上下の成形治具12,14
の各加圧面19,20が均一に且つ同一速度で冷却さ
れ、またそれによって、組付け体24の上面板38と下
面板40とが、均一に且つ同一速度で冷却せしめられつ
つ、該組付け体24の全体が冷却されるようになってい
るところから、組付け体24の冷却後に、その上面板3
8と下面板40のそれぞれの冷却速度の違いに応じた歪
みが組付け体24に生ずることが、効果的に解消され得
る。
【0040】しかも、本実施形態においては、前述せる
如く、上下の成形治具12,14の各内部空間26,2
7内に圧縮空気を吹き出す各ノズル32が、先端部にお
いて、加圧マス22と搬送用トレイ28に対して挿脱不
能に固定されている一方、基部において、フレキシブル
なエアホースに接続されて、上下の成形治具12,14
の高さ位置が変化しても、各ノズル32の先端開口部と
上下の成形治具12,14のそれぞれの底部内面との距
離が一定に維持されるようになっているため、組付け体
24の高低によって、上下の成形治具12,14の冷却
速度、ひいては組付け体24の上面板38と下面板40
のそれぞれの冷却速度が互いに異なる速度となり、それ
に起因して、冷却後の組付け体24に歪みが生ずるよう
なことも、有利に回避され得る。
【0041】従って、このような本実施形態にあって
は、ろう付け加熱された組付け体24が、余分な時間や
コストを要することなく、極めて効率的に冷却され得る
と共に、かかる組付け体24の冷却後に、組付け体24
に対する歪み矯正作業を行なう必要が皆無ならしめられ
得るのであり、それらの結果として、形状の安定した高
品質なハニカムパネルが、優れた製造サイクルで、且つ
低コストに製造され得ることとなるのである。
【0042】また、かかる本実施形態においては、上下
の成形治具12,14の各内側底面に、それぞれ、複数
の凹溝16が設けられているところから、それら上下の
成形治具12,14の各内部空間26,27に吹き出さ
れる圧縮空気との間での熱交換が行なわれる該上下の成
形治具12,14の各内側底面の表面積が有利に増大せ
しめられると共に、各内部空間26,27内での圧縮空
気の流れが整えられて、該圧縮空気が上下の成形治具1
2,14の各内側底面と確実に接触せしめられることと
なり、それによって、圧縮空気との間での熱交換がより
有効に行なわれ得て、上下の成形治具12,14、更に
は組付け体24が、より効率的に冷却され得ることとな
る。
【0043】さらに、本実施形態にあっては、前記複数
の凹溝16の端部位置における、上下の成形治具12,
14の側壁部に、それを貫通する貫通孔18が複数設け
られて、それら複数の凹溝16に沿って流れる圧縮空気
が、複数の貫通孔18を通じて大気中に放出されるよう
になっているところから、上下の成形治具12,14の
各内側底面との間での熱交換により高温となった圧縮空
気が、極めてスムーズに外部に排出され得、それによっ
て、上下の成形治具12,14、ひいては組付け体24
の冷却効率が、更に一層有効に高められ得る。
【0044】更にまた、かかる本実施形態においては、
上下の成形治具12,14が、それらの内部空間26,
27内にそれぞれ吹き出される圧縮空気にて冷却される
ようになっているところから、例えば、上下の成形治具
12,14を冷却するための冷却媒体として冷却水を用
い、これを上下の成形治具12,14の各内部空間2
6,27内に導入せしめる場合とは異なり、それら各内
部空間26,27から排出された後において、かかる冷
却媒体を廃棄するための特別な設備を何等設ける必要が
なく、それによって、製造装置10の構造の複雑化が惹
起されるようなことが効果的に回避され得るのであり、
また、黒鉛製の上下の成形治具12,14との接触によ
り、それらに対して悪影響を及ぼすようなこともないの
である。
【0045】また、本実施形態にあっては、そのような
圧縮空気が、加圧マス22と搬送用トレイ28とに、そ
れらをそれぞれ貫通して固定された複数のノズル32を
通じて、上下の成形治具12,14の各内部空間26,
27内に吹き出されるようになっているところから、上
下の成形治具12,14内に圧縮空気を供給するための
構造が、それら上下の成形治具12,14の内部構造を
何等複雑化することなく、有利に実現され得る。
【0046】なお、ここにおいて、本実施形態では、複
数のノズル32を通じて上下の成形治具12,14に吹
き出される圧縮空気の吹出量が、各ノズル32の前記エ
アーホースとの接続部に設けられた調節コックの開閉量
を調節することにより、各ノズル32毎に、所望の量に
おいて調整され得るようになっていることから、上下の
成形治具12,14の各内部空間26,27内に吹き出
される圧縮空気の量を、各内部空間26,27のそれぞ
れにおいて、各ノズル32の配設位置に応じて形成され
る各冷却ゾーン毎に部分的に変化させることが出来、そ
れによって、上側成形治具12の加圧面19と下側成形
治具14の加圧面20との間で冷却速度を変えること
や、それぞれの加圧面19,20における冷却速度を部
分的に変化させることが可能となる。
【0047】従って、本実施形態にあっては、例えば、
図4に示される如く、各ノズル32の調節コックの開閉
量をそれぞれ調節して、上側成形治具12の内部空間2
6内に吹き出される圧縮空気の吹出量よりも、下側成形
治具14の内部空間27内に吹き出される圧縮空気の吹
出量が少なくなるように調整すれば、上側成形治具12
の加圧面19の冷却速度よりも下側成形治具14の加圧
面20の冷却速度を遅くすることが出来、それに伴っ
て、組付け体24の上面板38の冷却速度よりも下面板
40の冷却速度を小さくすることが可能となる。そし
て、それによって、組付け体24を上方に凸となるよう
に二次元的に湾曲変形させ得ることとなり、以て、水平
面からなる加圧面19,20をそれぞれ有する上下の成
形治具19,20にて、二次元的湾曲形状を呈するハニ
カムパネル、所謂曲面パネルを成形することが出来るの
である。なお、かくして成形される曲面パネルにおいて
は、各ノズル32から吹き出される圧縮空気の吹出量
を、各ノズル32毎にそれぞれ任意に調節することによ
り、所望の全体形状や曲率がより正確に得られることと
なる。
【0048】このように、本実施形態によれば、上下の
成形治具12,14の各加圧面19,20が水平面とさ
れている場合であっても、所望の曲率を有する二次元湾
曲形状のハニカムパネルを得ることが出来、それによっ
て、一種類の上下の成形治具12,14で、平板形状を
呈するハニカムパネルと、互いに曲率の異なる複数種類
の二次元湾曲形状を呈するハニカムパネルとを、共に有
利に製造することが可能となる。そして、その結果とし
て、互いに形状の異なる複数の種類のハニカムパネルを
製造する際に、上下の成形治具12,14の製造費が有
利に節約され得て、それら複数種類のハニカムパネルの
製造コストが極めて効果的に低減され得るのである。
【0049】因みに、このような本実施形態に示され
た、加圧面が水平面とされた上下の成形治具を有する製
造装置10を用いて、目的とする曲面パネルが得られる
ことを確認するために、互いに大きさの異なる2種類の
組付け体を形成し、この形成された各組付け体からろう
付けサンドイッチパネルを製造した。
【0050】すなわち、先ず、2.5mmの肉厚の形材
からなる枠体の上側と下側に、厚さが1mmの面板をそ
れぞれ配して、高さが30mmで、幅が500mm、長
さが300mmの寸法を有する組付け体を形成した。次
いで、加圧面が水平面とされた上下の成形治具を有す
る、図1に示される如き構造の製造装置10を用い、前
述せる如く、形成された組付け体24を上下の成形治具
12,14の間に挟んで位置させると共に、下側成形治
具14を搬送用トレイ28上に載置し、更に、上側成形
治具12上に加圧マス22を載置した後、加熱炉内にお
いて、加圧下でろう付け加熱した。その後、加圧マス2
2と搬送用トレイ28に挿通固定された各ノズル32を
通じて、上側成形治具12の内部空間26内と下側成形
治具14の内部空間27とに、圧縮空気を吹き出させ
て、上下の成形治具12,14を内部から冷却した。そ
の際、上側成形治具12の内部空間26内への圧縮空気
の吹出量が、下側成形治具14の内部空間27内への圧
縮空気の吹出量よりも多くなるように調整して、上側成
形治具12が下側成形治具14よりも大きな速度で冷却
され、それに伴って、組付け体24の上面板38が、下
面板40よりも大きな速度で冷却されるようにした。そ
の結果、目的とする曲面パネルが得られた。
【0051】また、上記と同様な大きさを有する組付け
体24の幾つかを用い、それぞれの組付け体24に対し
て、上記と同様なろう付け加熱操作を行なった後、上下
の成形治具12,14の各内部空間26,27内への圧
縮空気の吹出量を種々変更することにより、それら上下
の成形治具12,14の間の冷却速度差を変化させて、
様々な冷却速度差で、上下の成形治具12,14、ひい
ては組付け体24の冷却を行なった。その結果、互いに
曲率の異なる複数種類の曲面パネルを得ることが出来
た。
【0052】そして、そのような複数種類の曲面パネル
におけるそれぞれの端部の変位量(mm):ΔDと、上
下の成形治具の冷却速度差(℃):ΔTと、使用される
組付け体の幅(mm):Wとの関係を調べたところ、そ
れらの間において、以下に示す関係式(式1)が成立す
ることが確認された。 ΔD=4.5×10-5・W・ΔT ・・・・(式1)
【0053】次に、5mmの肉厚の形材からなる枠体の
上側と下側に、厚さが2.5mmの面板をそれぞれ配し
て、高さが100mmで、幅が500mm、長さが30
0mmの寸法を有する組付け体を形成した。そして、こ
の形成された組付け体を用いて、上記と同様な操作を行
なった結果、目的とする曲面パネルが得られた。また、
かかる大きさを有する組付け体の幾つかを用い、前述の
如く、各組付け体に対してろう付け加熱操作を行なった
後、上下の成形治具のそれぞれの冷却速度を種々変化さ
せて、各組付け体の冷却を行なった。その結果、互いに
曲率の異なる複数種類の曲面パネルが得られた。
【0054】なお、そのような複数種類の曲面パネルに
おいても、端部の変位量と、上下の成形治具の冷却速度
差と、使用される組付け体の幅との間で、以下に示す関
係式(式2)が成り立つことが確認された。 ΔD=1.8×10-5・W・ΔT ・・・・(式2)
【0055】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
【0056】例えば、前記実施形態では、上下の成形治
具12,14が、互いに平行な水平面からなる加圧面1
9,20を有する構造をもって構成されていたが、それ
ら上下の成形治具12,14を、互いに対応する二次元
湾曲面からなる加圧面19,20を有する構造をもって
構成しても、何等差し支えない。
【0057】また、前記実施形態では、組付け体24
が、上側成形治具12とその上に載置された加圧マス2
2の重量によって加圧されるようになっていたが、組付
け体24に対して加圧力を作用せしめる構造として、油
圧による加圧構造を採用することも、勿論、可能であ
る。
【0058】さらに、前記実施形態では、上下の成形治
具12,14が筐体形状を有して構成されていたが、そ
れら上下の成形治具12,14の形状は、特にこれに限
定されるものではなく、例えば、単なる平板形状であっ
ても、何等差し支えない。なお、上下の成形治具12,
14が単なる平板形状とされる場合には、冷却媒体とし
て圧縮空気を導くノズル32が挿通固定される加圧マス
22と搬送用トレイ28の上下の成形治具12,14に
対するそれぞれの対向部位に、圧縮空気が流通する空間
を形成することが好ましく、更に好ましくは、それら加
圧マス22と搬送用トレイ28において、そのような圧
縮空気の流通空間を形成する壁部に、圧縮空気を外部に
排出する排出口を設けることが望ましい。そうすること
によって、上下の成形治具12,14、ひいてはそれら
の間に挟まれて位置する組付け体24の冷却効率を有利
に高めることが出来る。
【0059】更にまた、前記実施形態では、上下の成形
治具12,14の各内側底面に、円弧面形状を呈する底
面を備えた凹溝16が、それぞれ、4個ずつ形成されて
いたが、それら凹溝16の上下の成形治具12,14の
各内側底面への配設個数や形状は、何等これに限定され
るものではなく、上下の成形治具12,14の大きさ等
によって、適宜に決定されるものである。また、それら
各凹溝16の端部位置に対応して、上下の成形治具1
2,14の側壁部に形成される貫通孔18の形状や配設
個数、更にはその大きさも、前記実施形態に示されるも
のに決して限定されるものではなく、各凹溝16の形状
や配設個数や上下の成形治具12,14の大きさ、或い
はそれら上下の成形治具12,14内に導かれる圧縮空
気の量等に応じて、種々変更され得るものである。な
お、それら凹溝16や貫通孔18は、本発明において何
等必須のものではない。
【0060】また、前記実施形態では、上下の成形治具
12,14が、黒鉛材料にて構成されていたが、かかる
上下の成形治具12,14を与える材料としては、特に
これに限定されるものではなく、ろう付けサンドイッチ
パネルの製造装置における上下の成形治具を与える材料
として従来から用いられるものが、何れも有利に用いら
れ得る。
【0061】さらに、前記実施形態では、冷却媒体とし
て圧縮空気が採用されていたが、この冷却媒体の種類と
しては、何等これに限定されるものではなく、上下の成
形治具の材質等を考慮して、該上下の成形治具との接触
により、それらに悪影響を与えないものが、適宜に選択
されて、有利に採用されることとなる。
【0062】更にまた、前記実施形態では、上下の成形
治具12,14を冷却する冷却手段が、冷却媒体として
の圧縮空気を上下の成形治具に供給する供給路たる複数
のノズル32にて構成され、それらノズル32の複数
が、先端開口部を上下の成形治具12,14の内部に開
口せしめた状態で、加圧マス22と搬送用トレイ28と
にそれぞれ挿通固定されていたが、かかる冷却手段とし
ては、上下の成形治具12,14の内部に設けられ、そ
れら上下の成形治具12,14を内部から冷却し得るも
のであれば、特にこれに限定されるものではなく、上下
の成形治具12,14内に配設し得る比較的小型の構造
を有する、従来から公知の冷却手段が、何れも有利に採
用され得ることとなる。また、冷却手段として、前記ノ
ズル32を採用する場合にあっても、その配設構造や配
設個数が、前記実施形態に示されるものに、何等限定さ
れるものでないことは、言うまでもないところである。
【0063】加えて、前記実施形態では、六角形のセル
を形成したハニカムコアと枠体とからなる芯材を備えた
ろう付けアルミニウム・ハニカムパネルの製造方法に対
して本発明を適用したものの具体例を示したが、本発明
は、その他、球面加工が容易な三角形状のセルや形成が
容易な四角形状のセル等をそれぞれ形成したハニカムコ
アを含む芯材を備えたろう付けアルミニウム・ハニカム
パネルや、更には、ハニカム構造を有しないコルゲーシ
ョンフィン材や形材等を含む芯材を備えたろう付けサン
ドイッチパネル、或いは枠体のみからなる芯材を備えた
ろう付けサンドイッチパネル等、所定の芯材と、その上
側と下側とに配された面板とが、少なくとも一体的にろ
う付けされてなるサンドイッチパネルを製造する方法の
何れに対しても有利に適用されることは、勿論である。
【0064】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0065】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従うろう付けサンドイッチパネルの製造方法によれ
ば、ろう付け加熱された組付け体を、余分な時間やコス
トを要することなく、極めて効率的に冷却し得ると共
に、かかる組付け体の部分的な冷却速度の違いにより生
ずる歪みの矯正を行なう必要を有利に解消することが出
来るのであり、その結果として、形状の安定した高品質
なろう付けサンドイッチパネルを、優れた製造サイクル
で、且つ低コストに製造することが可能となるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うろう付けサンドイッチパネルの製
造方法において採用される製造装置の一例を、ろう付け
ハニカムパネルを製造している状態において示す縦断面
説明図である。
【図2】図1に示されたろう付けサンドイッチパネルの
製造装置に備えられる上下の成形治具の斜視説明図であ
る。
【図3】図1における III−III 断面説明図である。
【図4】図1に示されたろう付けサンドイッチパネルの
製造装置を用いて、二次元的湾曲形状を呈するろう付け
ハニカムパネルを製造している状態を示す縦断面説明図
である。
【図5】従来のろう付けサンドイッチパネルの製造方法
において採用される製造装置を示す縦断面説明図であ
る。
【符号の説明】
10 製造装置 12 上側成形治
具 14 下側成形治具 16 凹溝 18 貫通孔 19,20 加圧
面 22 加圧マス 24 組付け体 26,27 内部空間 28 搬送用トレ
イ 32 ノズル 34 枠体 36 ハニカムコア 38,40 面板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に対向配置される上下の成形治
    具の対向面間に、所定の芯材の上側と下側に面板をそれ
    ぞれ配してなる組付け体を挟み、それら上下の成形治具
    にて加圧した状態下において、ろう付け加熱することに
    より、少なくとも前記芯材と面板とが一体的にろう付け
    されてなるサンドイッチパネルを製造する方法にして、 前記上下の成形治具として、該上下の成形治具の内部に
    冷却手段が設けられてなるものを用い、かかる冷却手段
    により該上下の成形治具を内部から冷却して、前記ろう
    付けされた組付け体を冷却することを特徴とするろう付
    けサンドイッチパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段を、前記上下の成形治具に
    冷却媒体をそれぞれ供給する冷媒供給源に接続された、
    該上下の成形治具のそれぞれの内部に開口して位置する
    供給路にて構成し、かかる供給路を通じて前記上下の成
    形治具の内部に冷却媒体をそれぞれ供給することによ
    り、それら上下の成形治具を内部から冷却することを特
    徴とする請求項1に記載のろう付けサンドイッチパネル
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記上下の成形治具の内部を複数の冷却
    ゾーンに分けて、それら複数の冷却ゾーンに前記冷却媒
    体をそれぞれ供給すると共に、かかる冷却媒体の供給量
    を各冷却ゾーン毎に調節することにより、該上下の成形
    治具の冷却速度をそれぞれ部分的に調節することを特徴
    とする請求項2に記載のろう付けサンドイッチパネルの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記上下の成形治具の内部にそれぞれ供
    給される前記冷却媒体の供給量をそれぞれ独立して調節
    することにより、該上下の成形治具を所望の冷却速度で
    それぞれ冷却することを特徴とする請求項2に記載のろ
    う付けサンドイッチパネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記上下の成形治具として、前記組付け
    体を加圧する加圧面が外側底面とされた筐体形状を有す
    るものを用い、前記冷却媒体を、かかる上下の成形治具
    の筐体形状の内部空間内に供給して、該内部空間内を流
    通せしめつつ、該上下の成形治具を冷却することを特徴
    とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載のろう付け
    サンドイッチパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記筐体形状を有する上下の成形治具と
    して、内側底面に、互いに対向する一組の側壁部の一方
    から他方に向かって連続して延びる凹溝が少なくとも一
    つ形成されると共に、該一組の側壁部における該凹溝の
    端部位置に、それら各側壁部を貫通して、該凹溝を側方
    に開口せしめる貫通孔がそれぞれ設けられてなるものを
    用い、前記冷却媒体を、該凹溝に沿って該筐体形状の内
    部空間内を流すと共に、該一組の側壁部のそれぞれの貫
    通孔を通じて、前記上下の成形治具の側方にそれぞれ排
    出させつつ、該上下の成形治具を冷却することを特徴と
    する請求項5に記載のろう付けサンドイッチパネルの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記冷却媒体が圧縮空気である請求項2
    乃至請求項6の何れかに記載のろう付けサンドイッチパ
    ネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108859210A (zh) * 2018-07-13 2018-11-23 苏州普莱特环保新材料有限公司 一种复合生产线无衬板成品冷压机
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CN117900347A (zh) * 2024-03-15 2024-04-19 常州弘建新材料有限公司 一种蜂窝铝板边角压型设备

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