JP2000287754A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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JP2000287754A
JP2000287754A JP11097874A JP9787499A JP2000287754A JP 2000287754 A JP2000287754 A JP 2000287754A JP 11097874 A JP11097874 A JP 11097874A JP 9787499 A JP9787499 A JP 9787499A JP 2000287754 A JP2000287754 A JP 2000287754A
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JP
Japan
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gripping
shape
grip
grip part
toothbrush
Prior art date
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Pending
Application number
JP11097874A
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English (en)
Inventor
Yuji Tanaka
裕司 田中
Ryuichi Isaka
隆一 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把持動作が未熟な乳幼児に見られる把持部を
わしづかみした握り方および正しいパームグリップ式の
握り方の両方の握り方において安定に握ることができ、
しかも長時間握っていても手のひらが痛くなるようなこ
とのない歯ブラシを提供する。 【解決手段】 複数の毛束2を埋設されたヘッド部1
と、これに続く首部3と、植毛面側上方から見たときの
平面視形状が略楕円形とされた把持部4とを備えた歯ブ
ラシにおいて、把持部4の中心Cからヘッド部方向およ
び把持部後端方向に向かってそれぞれ30mmの区間P
−Pにおける把持部4の断面外周長さを25〜
50mmとするとともに、該区間における把持部4の断
面形状を楕円形、長穴形、角を丸めた四角形、またはこ
れらの断面形状において短軸方向もしくは短辺側の2面
を凹ませた形状とし、把持部先端付近の植毛面側と背面
側に凹み5,5を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、把持動作が未熟な
乳幼児でも持ちやすく、長時間握っていても手のひらが
痛くなるようなことがなく、ブラッッシングのしやすい
歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、把持動作が未熟な乳幼児が歯をブ
ラッシングする場合、図4に示すような把持部をわしづ
かみする握り方で歯ブラシを握る場合が多く、成長する
に従って、図5に示すような、親指を把持部周面に添え
た正しい持ち方のパームグリップ式に移行していくこと
が知られている。
【0003】図4のような握り方で握る場合には、人間
工学的観点からみて、やや太めの把持部の方が持ちやす
く、また、長時間握っていても痛くない点から、角のな
い丸みを帯びた断面形状の方が優れていることが知られ
ている。
【0004】ところが、従来の乳幼児用歯ブラシのハン
ドルは、握り部が細すぎて図4のような握り方には不向
きなもの、断面形状が四角形であるため長時間握ってい
ると手のひらが痛くなるもの、握り部が動物などのキャ
ラクターの形状で構成され、握りやすさと関係のない凹
凸を持つものなどが市販されている。
【0005】また、ただ単に把持部を太くした形状の歯
ブラシ(実開昭60−146426号公報、実開昭63
−15822号公報、実開平6−52555号公報な
ど)も見られるが、これらの歯ブラシは、図4のような
握り方においては握りやすいが、図5のようなパームグ
リップ式の握り方に不慣れな乳幼児が握る場合、指を当
てる指標となる凹みがないため、正しいパームグリップ
式の握り方を理解しにくく、図4のような握り方から図
5のパームグリップ式の握り方への移行が遅れる可能性
がある。また、フィット感も低い。
【0006】また、把持部の重心位置の上下両面に凹み
を設け、そこに親指と人指し指を当てて握ることによっ
て握りやすくした歯ブラシ(実公昭52−36703号
公報)も見られるが、一般的に歯ブラシの重量は非常に
軽量であるため、重心位置に親指と人指し指を当てるこ
とによる利点はほとんどない。さらに、歯ブラシの形状
により重心の位置はかわるので、歯ブラシの形状によっ
ては、把持部の中心位置か後端部位に凹みを設ける可能
性もあり、これらの部位に親指と人指し指を当てて握っ
たのでは、安定したブラッシングは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題を解決するためになされたもので、把持動作が未
熟な乳幼児に見られる図4のようなわしづかみした握り
方および図5の正しいパームグリップ式の握り方の両方
の握り方において安定に握ることができ、しかも長時間
握っていても手のひらが痛くなるようなことのない歯ブ
ラシを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の毛束を埋設されたヘッド部と、こ
れに続く首部と、植毛面側上方から見たときの平面視形
状が略楕円形とされた把持部とを備えた歯ブラシにおい
て、前記平面視略楕円形になる把持部の中心位置からヘ
ッド部方向および把持部後端方向に向かってそれぞれ3
0mmの区間における把持部の断面外周長さを25〜5
0mmとするとともに、該区間における把持部の断面形
状を楕円形、長穴形、角を丸めた四角形、またはこれら
の断面形状において短軸方向もしくは短辺側の2面を凹
ませた形状とし、前記把持部先端付近の植毛面側と背面
側に凹みを形成したものである。
【0009】上記構成とした場合、握り部の外周長さ
が、人間工学的に計算された最適な外周長さとなるた
め、図4のようなわしづかみする握り方において非常に
握りやすくなる。さらに、その断面形状を楕円形、長穴
形、角を丸めた四角形、あるいはこれらの形状の短軸方
向の2面を凹ませた断面形状とし、いずれも角のない断
面形状としているので、握った時の違和感がなく、長時
間のブラッシングでも手のひらが痛くなるようなことが
ない。
【0010】また、パームグリップ式で握った時に親指
と人指し指の当たる把持部先端付近に凹みがあるため、
図4の握り方から図5のパームグリップ式で握るように
なる乳幼児にとって、この凹みが指を当てる位置の指標
となり、スムーズにパームグリップ式の握り方に移行で
きるようになる。さらに、実際にパームグリップ式で持
った時、この凹みにより把持部を安定的にしっかりと持
つことができ、確実なブラッシングを行なうことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1および図2に、本発明
の実施の形態を示す。図1(a)は実施の形態に係る歯
ブラシの平面図、図1(b)はその側面図、図2は図1
(a)中のA−A線断面図である。
【0012】上記実施の形態に係る歯ブラシは、複数の
毛束2を埋設されたヘッド部1と、これに続く首部3
と、植毛面側上方から見たときの平面視形状が略楕円形
とされた把持部4とを備えた歯ブラシにおいて、前記平
面視略楕円形になる把持部4の中心位置Cからヘッド部
方向および把持部後端方向に向かってそれぞれ30mm
の区間P−Pにおける把持部4の断面外周長さ
を25〜50mmとし、さらに、該区間における把持部
4の断面形状を図2のような楕円形とするとともに、把
持部4の先端付近の植毛面側と背面側のそれぞれに平面
視楕円形になる凹み5,5を形成したものである。
【0013】把持部4は、平面視略楕円形とされている
ため、把持部4の外周長さが把持部中心Cから左右に離
れるに従って徐々に小さくなる。このように、把持部4
の平面視形状を略楕円形とした理由は、手の指の長さが
「中指→人指し指→親指」、「中指→薬指→小指」の順
に短くなることと、把持部4の外周長さを対応させるた
めである。すなわち、略楕円形状とすることで、各指の
長さと把持部4の外周長さがほぼ一致し、非常にフィッ
ト感が向上する。
【0014】乳幼児が握った時に手のひらが当たる部分
である、把持部4の中心Cから左右に30mmの区間P
−P(図1(a)(b)中の点線ハッチング部
分)における把持部4の断面外周長さは、乳幼児の握り
やすさの点から、25〜50mmとされている。この寸
法は、円筒物体を握る時の最適握り外周長さ(最も握り
やすいと感じる外周長さ)を、乳幼児の手の基準寸法か
ら計算した値であり、特に、図4の握り方においては非
常に握りやすくなる。
【0015】さらに、詳しく述べると、上記区間P
−Pにおける最もヘッド部寄りの位置Pにおけ
る断面外周長さを34〜40mm、把持部中心C位置に
おける断面外周長さを42〜47mm、最も把持部後端
寄りの位置Pにおける断面外周長さを25〜40m
mからなる略楕円形とすることで、非常に握りやすくな
る。
【0016】把持部4は、図4の握り方および図5のパ
ームグリップ式の握り方の両方における持ちやすさの点
から、図1(b)のように略ストーレート形状とするこ
とが好ましい。
【0017】把持部4の長さは、乳幼児の手のひらの長
さからみて、80mmから100mm程度が好ましい。
また、把持部4の断面形状は、長く握っても手が痛くな
らないように図2に示した楕円形とすることが好ましい
が、この他にも、長穴形、角を丸めた四角形、またはこ
れら楕円形、長穴形、角を丸めた四角形の短軸方向もし
くは短辺側の2面を凹ませた形状を採用することができ
る。図3(a)に角を丸めた四角形からなる断面形状の
例を、また、図3(b)に楕円形の短軸方向の2面を凹
ませた断面形状の例をそれぞれ示す。
【0018】乳幼児は成長するに従って、図4の握り方
から図5のパームグリップ式の握り方で握ることができ
るようになるが、その際にパームグリップ式の握り方を
容易に理解できるように、さらには安定して握ることが
できるようにするために、把持部4のヘッド部方向先端
付近の植毛面側表面と背面側表面のそれぞれに、平面視
形状が楕円形の凹み5を形成している。この凹み5の中
心は、手の小さな乳幼児が正しくパームグリップで握れ
るように、把持部4の中心Cからヘッド部方向30〜4
0mmの位置に形成することが好ましい。なお、この凹
み5の平面視形状は楕円形に限られるものではなく、そ
の他に、長穴形、角が丸められた四角形としてもよい。
【0019】首部3は、握り部4と平行なストレート形
状、上方に傾いているストレート形状、あるいは上方に
湾曲している形状が、奥歯の刷掃のしやすさの点でよ
い。首部3の長さは、乳歯列期の奥歯まで無理なく届く
ように、30〜40mm程度がよい。
【0020】ヘッド部1は、首部3が握り部4と平行の
ストレート形状ならば上方に傾いている方が、また、首
部3が上方に傾いているストレート形状か、または上方
に湾曲している形状ならば、首部3の延長接線方向に接
合されている方が、奥歯の磨きやすさの点から好まし
い。ヘッド部1の長さは、乳歯の2歯〜2.5歯のサイ
ズである13〜22mmが口腔内操作性の点から好まし
い。
【0021】把持部4、首部3、ヘッド部1を含めたハ
ンドル素材は、特に限定はないが、射出成形で製造でき
る樹脂が生産性の点で都合がよい。このような樹脂とし
ては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、アクリロニトリルスチレン(AS)、
アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などを
挙げることができる。
【0022】毛束2を構成する刷毛の素材は、特に限定
はなく、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、天
然毛などを用いることができる。刷毛長は乳幼児の口腔
内の操作性および使用感の点から5〜10mmがよく、
刷毛の太さは4ミル(φ0.102mm)から10ミル
(φ0.254mm)が好ましい。
【0023】なお、本発明の歯ブラシで採用した把持部
構造は、歯ブラシ以外にも適用可能であって、例えば、
乳幼児の玩具、スプーン、フォークなどの握り部へ応用
することが可能である。
【0024】
【実施例】本発明の歯ブラシ(本発明品)と市販の歯ブ
ラシ(市販品)を用い、使用テストを行なった。 (試験方法)1歳半から5歳の乳幼児計50人に、本発
明品と市販品を実際に使用させ、どちらが握りやすいか
を解答させる。 (試験歯ブラシの仕様)使用テストに用いた試験歯ブラ
シの仕様は、表1の通りである。
【0025】
【表1】
【0026】(試験結果) 本発明品が使いやすい:70% 市販品が使いやすい :22% どちらともいえない : 8%
【0027】上記試験結果から明らかなように、乳幼児
にとって、本発明品の方が市販品よりも使いやすいこと
が確認された。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
把持動作が未熟な乳幼児に見られる把持部をわしづかみ
する握り方および正しいパームグリップ式の握り方の両
方の握り方において安定に握ることができ、しかも長時
間握っていても手のひらが痛くなるようなことがないの
で、乳幼児にとって操作性が高く使いやすい歯ブラシを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る歯ブラシを示すもの
で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】図1(a)中のA−A線断面図である。
【図3】(a)は図1(a)中のA−A線位置における
断面形状の第2の例(角を丸めた四角形)を示す図、
(b)は図1(a)中のA−A線位置における断面形状
の第3の例(楕円の短軸方向を凹ませた形状)を示す図
である。
【図4】把持部をわしづかみにする乳幼児の握り方を示
す図である。
【図5】パームグリップ式の握り方を示す図である。
【符号の説明】
1 ヘッド部 2 毛束 3 首部 4 把持部 5 凹み C 把持部中心 P 把持部中心からヘッド部方向に30mmの位置 P 把持部中心から把持部後端方向に30mmの位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の毛束を埋設されたヘッド部と、こ
    れに続く首部と、植毛面側上方から見たときの平面視形
    状が略楕円形とされた把持部とを備えた歯ブラシにおい
    て、 前記平面視略楕円形になる把持部の中心位置からヘッド
    部方向および把持部後端方向に向かってそれぞれ30m
    mの区間における把持部の断面外周長さを25〜50m
    mとするとともに、該区間における把持部の断面形状を
    楕円形、長穴形、角を丸めた四角形、またはこれらの断
    面形状において短軸方向もしくは短辺側の2面を凹ませ
    た形状とし、 前記把持部先端付近の植毛面側と背面側に凹みを形成し
    たことを特徴とする歯ブラシ。
JP11097874A 1999-04-05 1999-04-05 歯ブラシ Pending JP2000287754A (ja)

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JP11097874A JP2000287754A (ja) 1999-04-05 1999-04-05 歯ブラシ

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Family

ID=14203904

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD1014095S1 (en) 2020-07-02 2024-02-13 The Gillette Company Llc. Toothbrush

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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USD1014095S1 (en) 2020-07-02 2024-02-13 The Gillette Company Llc. Toothbrush

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