JP2000284183A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JP2000284183A JP11089399A JP8939999A JP2000284183A JP 2000284183 A JP2000284183 A JP 2000284183A JP 11089399 A JP11089399 A JP 11089399A JP 8939999 A JP8939999 A JP 8939999A JP 2000284183 A JP2000284183 A JP 2000284183A
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Junichi Nozawa
純一 野沢
Takashi Shioda
敬司 塩田
Toshiya Sugai
俊哉 菅井
Nobuaki Akui
伸章 安久井
Nariyasu Kishioka
成泰 岸岡
Hibiki Imagawa
響 今川
Koji Shimomura
浩二 下村
Hitoshi Karasawa
均 唐沢
Kazutaka Nakatsuchi
一孝 中土
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は内視鏡併用手術において手術用顕微鏡
と内視鏡の両方の照明と観察が同時に可能であり、かつ
内視鏡の操作性を向上させると共に、術者に十分な作業
空間を提供、及び手術室内の空間確保、及び安価に内視
鏡観察を可能にすることを目的としている。 【解決手段】本発明は、術部を観察するための実体顕微
鏡光学系を備えた顕微鏡部3と、術部を照明するための
光源装置5と、上記光源装置5からの光を術部Pへ伝達
するための第一の照明光学系とを有し、さらに第二の照
明光学系を備えた内視鏡6が接続可能な手術用顕微鏡1
において、上記第一の照明光学系からの照明光を分岐し
て上記第二の照明光学系に供給する照明光分岐用ハーフ
ミラー30を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡を併用して
手術を行うようにした手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微細な患部での手術であるマイク
ロサージャリーの発達、普及に伴い、脳神経外科、耳鼻
咽喉科、眼科等の様々な分野で、手術用顕微鏡の観察下
で行うマイクロサージャリーが盛んに行われるようにな
った。特に最近では手術後の速やかな社会復帰等を考慮
して、より低侵襲な手術が行われるようになってきてい
る。その中でも、従来の手術用顕微鏡による観察では見
えない(死角)部分を観察する、いわゆる内視鏡を併用
した外科手術が注目されている。
【0003】脳神経外科等において内視鏡で術部を観察
する場合、術者が内視鏡の観察方向を認識することが容
易でなければならない。また、内視鏡の操作時に組織を
圧排することを極力少なくする低侵襲化が求められる。
従って、手術用顕微鏡による観察下で内視鏡を使用する
場合にはその内視鏡の挿入位置を常に確認しながら手術
を行わなければならない。
【0004】一方、手術用顕微鏡の視野内に内視鏡の観
察像を併合表示するシステムが、特開平10−3330
47号公報、特開平7−261094号公報、特開昭6
2−166310号公報においてそれぞれ開示されてい
る。具体的には特開平10−333047号公報での手
術用顕微鏡では図3で示す如く、顕微鏡観察像の上部領
域に内視鏡画像が同時に表示される。
【0005】ところで、このような従来の手術用顕微鏡
システムに使用される内視鏡にあってはその内視鏡によ
る観察部位あるいは固体撮像素子による撮像部位を照明
するため、別に設置された専用の光源装置から照明光が
ライトガイドファイバーを介して内視鏡に供給される。
【0006】一方、眼科手術において使用される手術用
顕微鏡としては、実開平4−83223号公報に示され
る如く、手術用顕微鏡の架台に設けた光源から眼内照明
プローブに照明光を供給し、眼内を照明するようにした
ものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−3330
47号公報、特開平7−261094号公報、特開昭6
2−166310号公報において開示される従来のシス
テムでは内視鏡用専用光源が必要であるため、その内視
鏡システムが高額なものとなってしまう。また、手術室
内に光源を設置するためにカート等の搭載器材が必要と
なり、手術室内の空間を狭める。また、光源装置は滅菌
することができないため、手術部位から充分に離れたと
ころに光源装置を隔離する必要がある。そのために内視
鏡と光源を接続する長いライトガイドファイバーが必要
であり、さらに、ライトガイドファイバーの自重、柔軟
性により内視鏡操作時の抵抗となり、手術中、内視鏡を
スムーズに移動できないという問題があった。
【0008】また、実開平4−83223号公報に開示
されている手術用顕微鏡においては手術用顕微鏡光源か
ら眼内プローブへ照明光を供給しているために専用光源
は必要がないものの、手術用顕微鏡の照明光と眼内プロ
ーブへの照明光は1つの光源ランプの光を切り換えて供
給しているため、手術用顕微鏡と眼内プローブの両方を
同時に照明することができず、その結果、観察すること
ができない。
【0009】一方、脳神経外科等で小さい開口から深部
を手術している場合では顕微鏡を使わなければ内視鏡の
先端位置の確認が非常に困難であり、複雑な組織である
頭蓋内では内視鏡が何処を見ているのかを容易に判断す
ることができない。また、内視鏡の視野を移動させる操
作は内視鏡像を頼りに行うことになり、その結果、内視
鏡による周辺組織への圧排の機会も多くなってしまう。
【0010】また、照明光は手術用顕微鏡のアーム部か
らライトガイドファイバーにより、術部、すなわち眼内
に導かれるため、手術を行う術者にとって、そのライト
ガイドファイバーが邪魔になり、手術効率を低下させる
原因になっていた。
【0011】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、内視鏡併用手
術において手術用顕微鏡と内視鏡の両方に同時に照明が
可能であり、しかも同時に観察も可能であり、さらに内
視鏡の操作性を向上させると共に、術者に十分な作業空
間を提供し、また、手術室内の空間の余裕を確保し、及
び安価なシステムで内視鏡観察を可能にすることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、術部
を観察するための実体顕微鏡光学系からなる第一の観察
手段を備えた顕微鏡部と、術部を照明するための光源装
置と、上記光源装置からの照明光を術部へ伝達するため
の第一の照明光学系とを有し、さらに第二の照明光学系
を備えた第二の観察手段が接続可能な手術用顕微鏡にお
いて、上記第一の照明光学系からの照明光を分岐して上
記第二の照明光学系に供給する照明光分岐手段を備えた
ものである。
【0013】以上の様な構成により、一つの光源から発
せられた照明光は顕微鏡部に導かれると共に分岐され、
それぞれ第一の照明手段と第二の照明手段に供給され、
それぞれの術部(観察部位)を同時に照明する。
【0014】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]図1乃至図3を
参照して本発明の第一実施形態について説明する。
【0015】(構成)図1は内視鏡を組み合わせた手術
用顕微鏡システムの構成を概略的に示す。図1中、符号
1は手術用顕微鏡を示し、この装置は床面に設置された
架台部2と、この架台部2に接続されたアーム部4と、
このアーム部4に支持された顕微鏡部3とを有し、この
顕微鏡部3で術部を拡大観察する。顕微鏡部3はアーム
部4によって支持され、空間内を3次元的に移動及び傾
斜可能である。上記架台部2の支柱内には光源装置5が
設置されている。この光源装置5はランプ5a及び集光
レンズ5bを備えてなり、上記架台部2及びアーム部4
の内部に配設された後述する可撓性ライトガイドファイ
バー14に照明光を入射させる。ライトガイドファイバ
ー14に入射した照明光はそのライトガイドファイバー
14を通じて顕微鏡部3に導かれる。
【0016】手術用顕微鏡1にはその顕微鏡部3による
視野観察においての死角を観察するための内視鏡6が接
続される。この内視鏡6は挿入部6aと手元部6bを有
しており、その手元部6bには接眼部6cとライトガイ
ドケーブル6dが設けられている。内視鏡6の接眼部6
cにはTVカメラヘッド7が接続される。上記TVカメ
ラヘッド7のTVカメラケーブル7aは上記アーム部4
及び架台部2の内部に導かれて上記架台部2内に配設さ
れたカメラコントロールユニット7bに接続されてい
る。カメラコントロールユニット7bはモニター8及び
後述する如く顕微鏡部3に内蔵された小型モニター9に
接続される。
【0017】内視鏡6のライトガイドケーブル6dには
ライトガイドファイバー6eが内蔵されており、このラ
イトガイドケーブル6dは顕微鏡部3の下面部位に接続
される。そして、ライトガイドファイバー6eに送り込
まれた照明光を上記内視鏡6に取り込み、挿入部6aの
先端から術部に向けて照射するようになっている。
【0018】上記架台部2内には、手術時、術部を処置
するための手術具である電気メスや超音波吸引装置のた
めの電源11a、及び制御部12aが収納されており、
電源11aの本体及び制御部12aの本体からそれぞれ
導出されたケーブルは1本の可撓性総合ケーブル15に
纏められて顕微鏡部3に導かれる。顕微鏡部3には中継
ユニット13が設けられ、上記総合ケーブル15がこの
中継ユニット13に接続される。また、電気メスのハン
ドピース11b、及び超音波吸引装置のハンドピース1
2bは上記中継ユニット13に接続され、上記電源11
a及び制御部12aと電気的に接続される。
【0019】次に、図2を参照して上記顕微鏡部3の具
体的な構成を説明する。すなわち、顕微鏡部3の鏡体の
内部には術部P側から順に、1つの対物レンズ20、紙
面に垂直方向にある間隔をもって配設された一対のズー
ムレンズ21a,21b、一対の結像レンズ22a,2
2b、一対のプリズム23a,23b、一対の接眼レン
ズ24a,24bにより構成されており、立体観察のた
めに紙面に垂直な方向に2つの観察光路25a,25b
を形成している。なお、ここで、図面中には観察光路2
5a,25bにおいて上記符号21〜25のものに関し
てbを添えた符号のものは図示していない。
【0020】一方、観察光路25aにおけるプリズム2
3aと接眼レンズ24aの間には光合成用プリズム16
が配置され、これにより視野内表示用光路17を形成す
る。この視野内表示光路17上にはプリズム16側から
順に結像レンズ18及び上記小型モニター9が配設され
ている。小型モニター9は前述のカメラコントロールユ
ニット7bに接続される。
【0021】また、顕微鏡部3には上記可撓性のライト
ガイドファイバー14の出射端14aが配設され、さら
に、この出射端14a側から順に、集光レンズ26、照
明ズームレンズ27、照明プリズム28、及び上記対物
レンズ20に至る顕微鏡用照明光路29が構成されてい
る。照明ズームレンズ27は上記観察光路25aのズー
ムレンズ21aと連動するものであり、その照明光学系
による照明範囲は観察視野の大きさに応じて変わる。
【0022】上記顕微鏡照明光路29の途中にはハーフ
ミラー30が配設され、このハーフミラー30により顕
微鏡照明光路29から分岐した内視鏡照明光路31を形
成する。上記ハーフミラー30によって上記顕微鏡照明
光路29の照明光を所定の明るさの比にて分割し、その
照明光の一部を分岐してこれを内視鏡照明光路31に導
き入れる照明光分岐手段を構成する。内視鏡照明光路3
1上には集光レンズ32が配設され、分岐した照明光を
内視鏡6のライトガイドケーブル6d内の可撓性光伝達
手段であるライトガイドファイバー6eの入射端6fに
入射させるようになっている。
【0023】内視鏡6のライトガイドケーブル6dの入
射端部には外周に図示しないネジを形成したコネクタ6
gが設けられ、このコネクタ6gを利用して内視鏡6の
ライトガイドケーブル6dを顕微鏡部3に対して着脱可
能に接続するようになっている。
【0024】(作用)手術用顕微鏡1の架台部2内の光
源装置5から発せられた照明光はライトガイドファイバ
ー14を介して顕微鏡部3に位置する出射端14aへと
導かれ、その出射端14aから集光レンズ26、照明ズ
ームレンズ27、照明プリズム28、対物レンズ20を
介して術部Pへと導かれる。術部Pにて反射された光
は、対物レンズ20、一対のズームレンズ21a,21
b、一対の結像レンズ22a,22b、一対のプリズム
23a,23b、一対の接眼レンズ24a,24bによ
り術者の目へと導かれ、術部Pが立体的に観察される。
【0025】一方、顕微鏡用照明光路29の照明光はハ
ーフミラー30にて一定の割合で反射された照明光の一
部が分割されてこの分割された光が内視鏡用照明光路3
1に導かれ、その内視鏡用照明光路31の集光レンズ3
2により内視鏡6のライトガイドファイバー6eに導か
れる。
【0026】これにより、内視鏡6の先端から術部P、
すなわち、内視鏡6の観察部位を照明する。内視鏡6の
観察像はTVカメラヘッド7、TVカメラケーブル7
a、カメラコントロールユニット7bへと導かれ、モニ
ター8及び顕微鏡部3内の小型モニター9に表示され
る。小型モニター9の表示画像は上記視野内表示光路1
7を通して顕微鏡観察光路25a,25bの中に挿入さ
れて、術者の目へ導かれ、図3に示す如く、顕微鏡視野
40の画像領域の一部に内視鏡画像41が表示される。
【0027】(効果)本実施形態によれば、内視鏡6の
ライトガイドケーブル6dを顕微鏡部3の下面部位に接
続するため、ライトガイドケーブル6dが最も短く構成
でき、邪魔にならない。また、内視鏡用ライトガイドケ
ーブル6dは顕微鏡部3に着脱可能であるため、内視鏡
6を使用しない場合には取り外しておけるので、全く邪
魔にならない。さらに、手術の手技に合わせて内視鏡6
の種類を交換することも容易である。
【0028】尚、本実施形態では手術用顕微鏡1の架台
部2内に、手術時に患部を処置するための手術具の本体
である電源11a及び制御部12aが収納されている
が、これらを手術室壁面へ内蔵設置し、まとめて1本化
された総合ケーブルを介して中継ユニットを手術台2の
下部に設置し、この中継ユニットに手術具のハンドピー
スを接続して使用することも十分可能である。また、光
学的光路分割手段はハーフミラーではなく、ビームスプ
リッターであっても良い。
【0029】[第二実施形態]図4を参照して本発明の
第二実施形態について説明する。
【0030】(構成)第二実施形態は、一般的にドレー
プと呼ばれる透明の滅菌された袋を手術用顕微鏡1に被
せて使用するようにした場合の第一実施形態に係る手術
用顕微鏡の変形例である。
【0031】この場合において、上記内視鏡6のライト
ガイドケーブル6dを接続するために顕微鏡部3に設け
た接続部は図4で示す如く構成される。すなわち、顕微
鏡部3の下面部位には略筒状の接続筒45が固定的に取
着され、この接続筒45の内部には上記内視鏡照明光路
31の滅菌済みの集光レンズ32が設置されている。ま
た、接続筒45は顕微鏡部3の下面から突き出して設け
られ、そして、この接続筒45の突出端にドレープ装着
孔46が形成される。このドレープ装着孔46にはドレ
ープ47の滅菌済みの接続用ポート48が差し込まれて
装着される。
【0032】上記ドレープ47は顕微鏡部3を覆うこと
ができる透明な薄膜状の袋体からなり、上記接続筒45
に対応する部分には略筒状に形成した接続用ポート48
が設けられている。この接続用ポート48は弾性材で略
円筒状に構成され、上記ドレープ47の一部分を貫通
し、ドレープ47に対して気密的に固着されている。
【0033】さらに、接続用ポート48の差込み側端
(内端)には端縁鍔部48aが形成されている。この端
縁鍔部48aはドレープ装着孔46に接続用ポート48
を差し込んだとき、接続筒45のドレープ装着孔46の
内端に形成される段差45aに係止し、ドレープ装着孔
46に挿通した接続用ポート48が脱落しないようにす
る。
【0034】上記接続用ポート48の内径部にはネジ4
8bが形成されており、このネジ48bは内視鏡用ライ
トガイドケーブル6dのコネクタ6gに形成された図示
しないネジ部と螺合する。
【0035】また、接続ポート47の内方端部には、照
明光を透過可能で滅菌済の光学部材49が接着して気密
的に固定されている。この光学部材49は合成樹脂ある
いはガラス等の部材で構成されている。
【0036】従って、ドレープ47を顕微鏡部3に被せ
て装着すると、その顕微鏡部3の滅菌状態が確保され
る。一般に、内視鏡6のライトガイドケーブル6dは高
圧蒸気により滅菌されおり、減菌されている接続用ポー
ト48を介して顕微鏡部3に装着されるため、顕微鏡部
3の滅菌状態は確保される。また、内視鏡6のライトガ
イドケーブル6dを外しても顕微鏡部3は光学部材49
により外部と隔離されているため、術部に不潔物が落下
することもない。
【0037】[第三実施形態]図5を参照して本発明の
第三実施形態について説明する。
【0038】(構成)本実施形態は第一実施形態に比べ
て顕微鏡照明光路29及び内視鏡照明光路31の部分の
構成のみが異なり、その他の部分は第一実施形態と同じ
なので、ここではその相違点を中心に説明する。
【0039】図5は顕微鏡部3とその周辺機器の構成を
示す。同図中、50はライトガイドケーブルであり、こ
れには二分割のライトガイドファイバー51が内蔵され
ている。ライトガイドファイバー51はその入射側部分
が纏められて同一に結束されている。この一本の束に纏
められた入射端51aは第一実施形態と同じく光源装置
5に接続される。
【0040】また、ライトガイドファイバー51の出射
側部分は二股に分岐し、この2つの出射端51b,51
cはいずれも顕微鏡部3に対して着脱自在に接続され
る。そして、一方の入射端51bは第一実施形態と同様
に顕微鏡部3の顕微鏡用照明光路29に接続される。つ
まり、出射端部51b側から順に顕微鏡用照明光路29
の集光レンズ26、照明ズームレンズ27、照明プリズ
ム28、及び上記対物レンズ20が配設されている。つ
まり、ここでの照明光分岐手段は分割されたライトガイ
ドファイバーによって構成する。
【0041】ここでは、他方の出射端51cは顕微鏡部
3の下部に突出して形成した連結部52に対して接続さ
れる。連結部52には内視鏡6のライトガイドケーブル
6dのコネクタ6gが着脱自在に接続される。そして、
ライトガイドファイバー51の出射端51dは連結部5
2内において上記ライトガイドケーブル6d内のライト
ガイドファイバー6eの入射端6fに直接に向き合って
対向して接触するように配置される。
【0042】(作用)上記光源装置5から発せられた照
明光はライトガイドファイバー51で2分割され、それ
ぞれ顕微鏡用照明光路29、及び内視鏡6のライトガイ
ドファイバー6eに導かれ、それぞれ顕微鏡観察部位、
内視鏡観察部位を同時に照明する。
【0043】(効果)本実施形態では顕微鏡照明光路2
9は一般的な構成であり、内視鏡6への照明光の分割を
ライトガイドファイバー51のみで行っているため、顕
微鏡部3の構成が非常に簡略化することができると共に
小型化が可能である。
【0044】[第四実施形態]図6を参照して本発明の
第四実施形態について説明する。
【0045】(構成)本実施形態は第一実施形態に比べ
てその顕微鏡照明光路29及び内視鏡照明光路31の部
分の構成のみが異なり、その他の部分は第一実施形態と
同じなので、ここではその相違点を中心に説明する。
【0046】図6は顕微鏡部3とその周辺機器の構成を
示す。同図中、60は顕微鏡照明光路29の中に配設さ
れた光学的光路分割手段としてのプリズムであり、この
プリズム60は顕微鏡照明光路29の照明光の一部を偏
向し、新たな内視鏡照明光路61を形成する。
【0047】内視鏡照明光路61上には第一実施形態と
同様に、集光レンズ62、内視鏡用ライトガイドファイ
バー6dの入射端6fが配設されている。ここで、プリ
ズム60、集光レンズ62、内視鏡用ライトガイドファ
イバー6dの入射端6fの部分はハウジング63に一体
的に配設されている。ハウジング63はツマミ64を回
転することによりラックアンドピニオンによるギア伝達
機構65により顕微鏡部3に対して上記内視鏡照明光路
61の軸方向に移動可能に構成されている。すなわち顕
微鏡照明光路29の中へのプリズム60の挿入量が可変
であり、その挿入量を調整することにより、内視鏡照明
光路61へ分岐する光量を可変にする光量可変手段を構
成する。
【0048】(作用)ライトガイド出射端14aから出
射した照明光は顕微鏡用照明光路29からプリズム60
にて一部の光が分割され、集光レンズ62を介して内視
鏡6のライトガイドファイバー6dに導かれる。これに
より内視鏡6の先端から術部P、すなわち内視鏡6の観
察部位を照明する。
【0049】実際の手術で内視鏡観察時に内視鏡6側の
照明を明るくしようとした場合は顕微鏡照明光路29か
ら照明光を内視鏡照明光路61へ分割する光量の割合を
多くするためにツマミ64を回転させ、ギア伝達機構6
5を介して、ハウジング63をスライドさせ、プリズム
60を顕微鏡照明光路29中の広範囲に挿入し、照明光
量の分割割合を大きくすれば良い。
【0050】当然ながら、手術用顕微鏡1のみで内視鏡
6を使用しない場合はプリズム60を顕微鏡照明光路2
9から退避させることにより、手術用顕微鏡側に明るい
照明を供給することができる。
【0051】(効果)本実施形態では顕微鏡の照明光と
内視鏡の照明光の明るさの割合を可変にしたため、それ
ぞれの手術において最適な明るさで手術が可能である。
【0052】[第五実施形態]図7を参照して本発明の
第五実施形態について説明する。
【0053】(構成・作用)本実施形態は第一実施形態
及び第四実施形態の光源装置からライトガイドファイバ
ーによる顕微鏡部3への照明光の伝達方式を変更し、顕
微鏡部3内に直接ランプを内蔵したものであり、第一実
施形態のものを変形した形態で説明する。第一実施形態
との変更点はライトガイド出射端の代わりに反射鏡付き
ランプ70を顕微鏡照明光路29上に配設した点であ
る。上記ランプ70は上記架台部2内の図示しない電源
により発光駆動される。他の構成は同様であり説明は省
略する。
【0054】上記ランプ70から発せられた光は第一実
施形態と同様の作用で術部Pに伝達される。
【0055】(効果)直接に顕微鏡部3内にランプ70
を配設したことによりライトガイドファイバーを通すこ
とによる明るさの損失が少なく、効率の良い照明が可能
である。
【0056】尚、本発明は前述した各実施形態のものに
限定されるものではない。また、上記各実施形態の説明
によれば少なくとも以下に列記する事項及びそれらを任
意に組み合わせた事項が得られる。
【0057】<付記> 1.術部を観察するための実体顕微鏡光学系からなる第
一の観察手段を備えた顕微鏡部と、術部を照明するため
の光源装置と、上記光源装置からの照明光を術部へ伝達
するための第一の照明光学系とを有し、さらに第二の照
明光学系を備えた第二の観察手段が接続可能な手術用顕
微鏡において、上記第一の照明光学系からの照明光を分
岐して上記第二の照明光学系に供給する照明光分岐手段
を備えたことを特徴とする手術用顕微鏡。 2.上記照明光分岐手段は、上記顕微鏡部内に配設され
ていることを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微
鏡。
【0058】3.上記照明光分岐手段は、上記第一の照
明光学系の照明光路上に挿入された光路分割手段である
ことを特徴とする第1,2項に記載の手術用顕微鏡。 4.上記照明光分岐手段は、上記第一の照明光学系の照
明光路上の一部に、挿入された光学的反射手段であるこ
とを特徴とする第1,2項に記載の手術用顕微鏡。
【0059】5.上記照明光分岐手段は、上記第一の照
明光学系の分岐された可撓性光伝達手段であることを特
徴とする第1,2項に記載の手術用顕微鏡。 6.上記照明光分岐手段は、上記第一の照明光学系と第
二の照明光学系への分岐光量を可変にする光量可変手段
を備えたことを特徴とする第1,4項に記載の手術用顕
微鏡。
【0060】7.上記光学的光路分割手段は、ハーフミ
ラーであることを特徴とする第3項に記載の手術用顕微
鏡。 8.上記光学的光路分割手段はビームスプリッターであ
ることを特徴とする第3項に記載の手術用顕微鏡。
【0061】9.上記光学的光路反射手段は、プリズム
であることを特徴とする第4項に記載の手術用顕微鏡。 10.上記光学的光路反射手段は、ミラーであることを
特徴とする第4項に記載の手術用顕微鏡。 9.上記可撓性光伝達手段は、分割されたライトガイド
ファイバーであることを特徴とする第5項に記載の手術
用顕微鏡。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明の手術用顕微
鏡によれば、内視鏡併用手術において手術用顕微鏡と内
視鏡の両方に同時に照明が可能である。すなわち手術用
顕微鏡と内視鏡の両方によってそれぞれの視野を同時に
観察することが可能である。また、顕微鏡部から内視鏡
に照明光を供給しているので、内視鏡用に専用の光源装
置が必要でないため、構成の簡略化が図れ、安価な装置
を提供することが可能である。また、手術室内に光源装
置を設置するためのカート等が不要であり、手術室内の
空間を広く保つことができる。さらにはライトガイド手
段は内視鏡と顕微鏡部を接続するのみであり、短縮化が
図れるため、そのライトガイド手段の自重、柔軟性によ
り、内視鏡の操作性を損ねることがないと共に、術者に
邪魔になることがなく、十分な作業空間を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る手術用顕微鏡の構成を概略
的に示す説明図。
【図2】同じく第一実施形態に係る手術用顕微鏡の顕微
鏡部周辺の構成を概略的に示す説明図。
【図3】同じく第一実施形態に係る手術用顕微鏡の顕微
鏡視野を示す説明図。
【図4】第二実施形態に係る手術用顕微鏡の構成を概略
的に示す説明図。
【図5】第三実施形態に係る手術用顕微鏡の構成を概略
的に示す説明図。
【図6】第四実施形態に係る手術用顕微鏡の構成を概略
的に示す説明図。
【図7】第五実施形態に係る手術用顕微鏡の構成を概略
的に示す説明図。
【符号の説明】
1…手術用顕微鏡 2…架台部 3…顕微鏡部 4…アーム部 5…光源装置 6…内視鏡 14…ライトガイドファイバー 30…ハーフミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/26 G02B 23/26 C (72)発明者 塩田 敬司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅井 俊哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安久井 伸章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岸岡 成泰 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 今川 響 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 下村 浩二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 唐沢 均 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中土 一孝 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA15 CA01 2H052 AB19 AC04 AC14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】術部を観察するための実体顕微鏡光学系か
    らなる第一の観察手段を備えた顕微鏡部と、術部を照明
    するための光源装置と、上記光源装置からの照明光を術
    部へ伝達するための第一の照明光学系とを有し、さらに
    第二の照明光学系を備えた第二の観察手段が接続可能な
    手術用顕微鏡において、 上記第一の照明光学系からの照明光を分岐して上記第二
    の照明光学系に供給する照明光分岐手段を備えたことを
    特徴とする手術用顕微鏡。
  2. 【請求項2】上記照明光分岐手段は、上記顕微鏡部内に
    配設されていることを特徴とする請求項1に記載の手術
    用顕微鏡。
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CN105739077A (zh) * 2016-04-19 2016-07-06 张玉清 神经外科手术显微镜装置
WO2019187762A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 ソニー株式会社 手術用観察装置、および制御方法

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