JP2000283714A - 溶接線位置検出方法及び溶接線位置検出装置 - Google Patents

溶接線位置検出方法及び溶接線位置検出装置

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JP2000283714A
JP2000283714A JP11088257A JP8825799A JP2000283714A JP 2000283714 A JP2000283714 A JP 2000283714A JP 11088257 A JP11088257 A JP 11088257A JP 8825799 A JP8825799 A JP 8825799A JP 2000283714 A JP2000283714 A JP 2000283714A
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surface displacement
displacement
welding
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JP11088257A
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Tadayuki Sogi
忠幸 曽木
Keiji Kawaguchi
圭史 川口
Hideki Hayakawa
秀樹 早川
Hiroyasu Morizaki
弘康 森崎
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、溶接線4を横断する方向における
溶接母材部12表面の位置xと位置xにおける表面変位
zを検出して表面変位データz(x)を生成する表面変
位データ生成手段62を備え、表面変位データz(x)
から溶接母材部表面に存在する溶接線の中心位置を検出
する溶接線位置検出装置において、溶接線の中心位置を
高精度に検出することを目的とする。 【解決手段】 表面変位データz(x)を判別する判別
機能部70と、判別機能部70によって判別された表面
変位データz(x)に基づいて、溶接線4の中心位置を
判定する溶接線位置判定機能部80とを備えることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接線を横断する
方向に走査する検査光を、溶接線を横断して溶接母材部
表面へ放射し、溶接母材部表面からの反射光を受信する
送受信工程と、走査方向における位置xと位置xにおけ
る表面高さ方向の表面変位zを検出して表面変位データ
z(x)を生成する表面変位データ生成工程とを実行し
て表面変位データz(x)から溶接母材部表面に存在す
る溶接線の中心位置を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接線を横断する方向に走査する検査光
を、溶接線を横断して溶接母材部表面へ放射し、溶接母
材部表面からの反射光を受信する送受信工程と、走査方
向における位置xと位置xにおける表面高さ方向の表面
変位zを検出して表面変位データz(x)から溶接線の
中心位置を検出する方法としては、従来、表面変位デー
タz(x)の表面変位zが最大値zmaxとなる位置x
cを溶接線中心と判定し検出する方法が取られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶接線の形状
が2つの山を組み合わせたような形状になっている場合
においては、表面変位zが最大値zmaxとなる位置x
cは、実際の溶接線中心からずれている可能性があり、
正確に溶接線中心を検出することは困難であった。更
に、溶接線の探傷試験を行う探傷装置を備え、溶接線中
心を検出しながら自動走行する溶接線追従自動走行体に
おいては、この溶接線の探傷装置における溶接線位置か
らの許容ずれ量が決まっており、この許容ずれ量以下の
範囲内に溶接線追従自動走行体を走行させる必要があ
り、正確に溶接線中心を検出することが求められてい
た。また、例えば、溶接線位置検出装置に傾きが有り、
レーザー光の走査方向が溶接母材表面に対して傾いてい
る場合においても、正確に溶接線中心を検出することが
できなかった。よって、本発明は、このような事情に鑑
みて、溶接線の中心位置を正確に検出する技術を得るこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による、溶接線を横断する方向に走査する検
査光を前記溶接線を横断して溶接母材部表面へ放射し、
前記溶接母材部表面からの反射光を受信する送受信工程
と、前記送受信工程で得られる情報から前記走査方向に
おける位置xと前記位置xにおける表面変位zを検出し
て表面変位データz(x)を生成する表面変位データ生
成工程とを実行し、前記表面変位データz(x)から前
記溶接母材部表面に存在する溶接線の中心位置を検出す
る溶接線位置検出方法の特徴手段は、請求項1に記載さ
れているように、前記表面変位データz(x)におい
て、前記表面変位の最大値zmaxが第1変位閾値以上
である検知可能データz2(x)を判別する検知可能デ
ータ判別工程と、前記検知可能データz2(x)におい
て、前記最大値zmaxが第2変位閾値以下となる第1
データαを判別する第1判別工程と、前記第1データα
以外の前記検知可能データz2(x)において、前記最
大値zmaxよりも設定変位値小さい表面変位となる複
数の前記位置の最大値xmaxと最小値xminの差の
絶対値が設定位置幅以下となる第2データβと、前記第
2データ以外の第3データγを判別する第2判別工程と
を実行し、前記検知可能データが前記第1データα及び
前記第2データβである場合に、前記表面変位の最大値
zmaxに対する位置xcが溶接線の中心位置であると
判定する第1溶接線位置判定工程と、前記検知可能デー
タが前記第3データγである場合に、前記最大値xma
xと前記最小値xminの中心の位置xcが溶接線の中
心位置であると判定する第2溶接線位置判定工程とを実
行することにある。
【0005】本発明に係る溶接線位置検出方法において
は、表面変位データz(x)を利用して、溶接線の中心
位置を検出するために、判別工程において、この表面変
位データz(x)を判別した後に、溶接線位置判定工程
において、溶接線の中心位置を判定することによって、
溶接線の形状状態に基づいて、溶接線の中心位置を判定
し、溶接線の形状状態に対応した溶接線の中心の検出が
できる。即ち、送受信工程と表面変位データ生成工程と
を経て得られた表面変位データz(x)を判別するため
に、検出可能データ判別工程によって、表面変位の最大
値zmaxが第1変位閾値(好ましくは0.3mm)以
上のもの、即ち溶接線の最大高さが検出可能値以上であ
るものを検知可能データz2(x)として判別し、それ
以外の溶接線が存在しない若しくは、ほとんど溶接線高
さが無く、表面変位データz(x)と実際の溶接線の形
状との誤差が多い可能性がある場合においては、溶接線
の中心位置を検出不可能とすることで、溶接線の中心位
置を検出した場合の検出結果の信頼性が向上する。
【0006】更に、第1判別工程によって、表面変位の
最大値zmaxが第2変位閾値(好ましくは1mm)以
下の検出可能データz2(x)を第1データαとして判
別し、それ以外の検出可能データz2(x)を、第2判
別工程によって、表面変位の最大値zmaxよりも設定
変位値(好ましくは0.5mm)小さい表面変位となる
複数の位置の最大値xmaxと最小値xminの差の絶
対値が設定位置幅(好ましくは10mm)以下となる第
2データβとその他の第3データγを判別する。続い
て、この判別された検出可能データz2(x)によって
溶接線の中心位置を判定するために、検出可能データz
2(x)が第1データ若しくは第2データの場合は、第
1判定工程において、その表面変位の最大値zmaxと
なる位置xcを溶接線の中心位置と判定し、検出可能デ
ータz2(x)が第3データの場合は、第2判定工程に
おいて、前に求めた、表面変位zが設定変位値となる位
置の最大値xmaxと最小値xminの中心位置xcを
溶接線中心位置と判定する。このように、検出可能デー
タを判別し、溶接線の中心位置を判定することによっ
て、例えば、表面変位の最大値zmaxの位置を溶接線
の中心位置と判定した場合に、実際の中心位置と判定し
た中心位置とのずれが大きくなる溶接線形状、例えば、
2つの山を組み合わせたような形状の場合においては、
選られた検出可能データを第3データとして判別し、こ
の場合においては、第2溶接線位置判定手段で上記のよ
うに溶接線位置を判定することができ、結果、溶接線の
中心位置を高精度に検出することができる。
【0007】このような溶接線位置検出方法において
は、請求項2に記載されているように、前記表面変位デ
ータ生成工程の後に、前記表面変位データz(x)の前
記溶接母材表面に対する傾きを補正する表面変位データ
補正工程を行うことが好ましい。
【0008】表面変位データ補正工程において、表面変
位データz(x)の傾きを補正した変位補正済データz
1(x)に補正することができ、表面変位データz
(x)が実際の溶接線の形状に対して傾いているもので
あっても、この傾きを補正した表面変位データz(x)
として変位補正済データz1(x)を得ることができ、
この変位補正済データz1(x)を利用して高精度に溶
接線の中心位置を検出することができる。
【0009】本願の溶接線位置検出方法を使用する溶接
線位置検出装置としては、以下の構成を採用することと
なる。即ち、請求項3に記載されているように、溶接線
を横断する方向に走査する検査光を前記溶接線を横断し
て溶接母材部表面へ放射し、前記溶接母材部表面からの
反射光を受信するレーザー変位センサと、前記レーザー
変位センサにより情報から前記走査方向における位置x
と前記位置xにおける表面変位zを検出して表面変位デ
ータz(x)を生成する表面変位データ生成手段とを備
え、前記表面変位データz(x)から前記溶接母材部表
面に存在する溶接線の中心位置を検出する溶接線位置検
出装置を構成するに、前記表面変位データz(x)を判
別する判別機能部と、前記判別機能部によって判別され
た表面変位データz(x)に基づいて、前記溶接線の中
心位置を判定する溶接線位置判定機能部とを備える。こ
の構成により、レーザー変位センサ及び表面変位データ
生成手段から、溶接母材の表面に存在する溶接線の形状
データとして表面変位データz(x)を得ることが可能
となり、この表面変位データz(x)を、判別機能部に
よって更に判別し、この判別された表面変位データz
(x)に基づいて、溶接線位置判定機能部によって、溶
接線の中心位置を正確に判定し、検出することができ
る。
【0010】また、表面変位データz(x)を生成する
にあたり、以下のように構成することができる。即ち、
請求項4に記載されているように、溶接線を横断する方
向における溶接母材部表面の位置xと前記位置xにおけ
る表面変位zを検出して表面変位データz(x)を生成
する表面変位データ生成手段を備え、前記表面変位デー
タz(x)から前記溶接母材部表面に存在する溶接線の
中心位置を検出する溶接線位置検出装置であって、前記
表面変位データz(x)を判別する判別機能部と、前記
判別機能部によって判別された表面変位データz(x)
に基づいて、前記溶接線の中心位置を判定する溶接線位
置判定機能部とを備える。この構成においても、表面変
位データz(x)を、判別機能部によって更に判別し、
この判別された表面変位データz(x)に基づいて、溶
接線位置判定機能部によって、溶接線の中心位置を正確
に判定し、検出することができる。
【0011】更に、請求項5に記載されているように、
判別機能部が、前記表面変位データz(x)において、
前記表面変位の最大値zmaxが第1変位閾値以上であ
る検知可能データz2(x)を判別する検知可能データ
判別手段と、前記検知可能データz2(x)において、
前記最大値zmaxが第2変位閾値以下となる第1デー
タαを判別する第1判別手段と、前記第1データα以外
の前記検知可能データz2(x)において、前記最大値
zmaxよりも設定変位値小さい表面変位となる複数の
前記位置の最大値xmaxと最小値xminの差の絶対
値が設定位置幅以下となる第2データβと、前記第2デ
ータβ以外の第3データγを判別する第2判別手段とを
有して構成され、前記溶接線位置判定機能部が、前記検
知可能データが前記第1データα及び前記第2データβ
である場合に、前記表面変位の最大値zmaxに対する
位置xcが溶接線の中心位置であると判定する第1溶接
線位置判定手段と、前記検知可能データが前記第3デー
タγである場合に、前記最大値xmaxと前記最小値x
minの中心の位置xcが溶接線の中心位置であると判
定する第2溶接線位置判定手段とを有して構成されてい
ることが好ましい。判別機能部に設けられた検知可能デ
ータ判別手段によって、表面変位データz(x)の表面
変位の最大値zmaxが第1変位閾値(好ましくは0.
3mm)以上の検知可能データz2(x)を判別し、こ
の検知可能データz2(x)を第1判別手段と第2判別
手段によって、第1データα、第2データβ及び第3デ
ータγに判別し、この判別結果に基づいて、溶接線位置
判定機能部に設けられた第1溶接線位置判定手段及び第
2溶接線位置判定手段によって溶接線の中心位置を判定
することができ、溶接線の形状が2つの山を組み合わせ
たような形状を有す場合においても、高精度に溶接線の
中心位置を検出することができる。
【0012】上記の溶接線位置検出装置において、下記
のように構成することが好ましい。即ち、請求項6に記
載されているように、前記表面変位データz(x)の位
置xにおける両端側部位の表面変位に基づいて、前記表
面変位データz(x)を、前記位置xにおける両端側部
位の表面変位の値が等しくなるように補正する表面変位
データ補正手段を備える。このように構成することによ
って、例えば、溶接線位置検出装置が実際の部材表面に
対して傾いている場合においても、表面変位データz
(x)の位置xにおける両端側部位の表面変位が等しく
なるように表面変位データz(x)を補正することがで
き、この変位補正済データz1(x)を利用して、溶接
線の中心位置を高精度に検出することができる。また、
以下のように構成することも好ましい。即ち、請求項7
に記載されているように、前記検査光を放射される溶接
母材部表面上の被測定部を前記走査方向に沿って挟む2
つの補正点の表面変位を検出する2つのポイントセンサ
を備え、前記検出された2つの補正点の表面変位に基づ
いて、前記表面変位データz(x)を、前記2つの補正
点の表面変位が等しくなるように補正する表面変位デー
タ補正手段を備える。この構成によると、レーザー変位
センサとは別に、2つのポイントセンサを備え、そのポ
イントセンサによって、検査光を放射される溶接母材部
表面上の被測定部を走査方向に沿って挟む2つの表面変
位をそれぞれ検出し、その検出されたそれぞれの表面変
位が同じ値となるように、表面変位データz(x)を補
正することができ、このことによって、溶接線の中心位
置を高精度に検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態とし
て、本発明の溶接線位置検出装置1を溶接線自動追従走
行体2の先頭部位に備えた例について、以下説明する。
この溶接線自動追従走行体2は、図1に示すように、走
行、操舵可能な走行車輪3を備えた自走式のものであ
り、本発明の溶接線位置検出装置1によって検出される
溶接線4の中心位置に従って、公知の構成により、これ
に沿って走行可能に構成されている。この溶接線自動追
従走行体2の所定部位に一対の探傷装置5を備え、溶接
線4に沿った両側位置に存在することがある溶接線近傍
部位にある傷(図外)を探索することができる構成とな
っている。
【0014】以下、本願の溶接線位置検出装置1の構成
について説明する。この溶接線位置検出装置1は、基本
的には、図1、図2に示すように、溶接線自動追従走行
体2の移動方向に交叉する方向において幅40mmを3
0msで走査する検査光としてレーザー光6を、溶接線
4を横断して溶接母材部12表面へ放射し、溶接母材部
12表面に存在する溶接線4及び溶接線4の無い溶接母
材部12からの反射光を受信するレーザー変位センサ6
1を溶接線自動追従走行体2の先端部に備えている。更
に、溶接線位置検出装置1は走査方向における位置xと
位置xにおける表面高さ方向の表面変位zとを、ノイズ
等を除去してある程度スムージング処理された表面変位
データz(x)として生成する表面変位データ生成手段
62と、その表面変位データz(x)の位置xにおける
両端側部位(具体的には両端点)の表面変位が等しくな
るように補正して変位補正済データz1(x)とする表
面変位データ補正手段63とを有するデータ処理部60
を備え、上記の変位補正済データz1(x)を判別する
判別機能部70と、この判別された変位補正済データz
1(x)に基づいて、溶接線の中心位置xcを判定する
溶接線位置判定機能部80とを備えている。この溶接線
位置検出装置によって検出された溶接線中心位置xcに
基づいて、走行車輪制御部90によって走行車輪3を制
御して、溶接線自動追従走行体2が溶接線4に追従して
走行させ、探傷装置5が常に溶接線4の上空に存在する
ように構成されている。
【0015】更に、判別機能部70及び溶接線位置判定
機能部80の構成について、図2及び図4に基づいて詳
しく説明する。判別機能部70は、変位補正済データz
1(x)において、表面変位の最大値zmaxが0.3
mm(第1変位閾値)以上である検知可能データz2
(x)を判別する検知可能データ判別手段71と、この
検知可能データz2(x)において、表面変位の最大値
zmaxが1mm(第2変位閾値)以下となる第1デー
タα(図4(イ))を判別する第1判別手段72と、第
1データα以外の検知可能データz2(x)において、
表面変位の最大値zmaxよりも0.5mm(設定変位
値)小さい表面変位となる複数の位置の最大値xmax
と最小値xminの差の絶対値が10mm(設定位置
幅)以下となる第2データβ(図4(ロ))と、前記第
2データβ以外の第3データγ(図4(ハ))を判別す
る第2判別手段とを有しており、変位補正済データz1
(x)の検知可能とされる検知可能データz2(x)を
判別し、その検知可能データz2(x)を第1データ
α、第2データβ及び第3データγに判別することがで
きる。
【0016】更に、溶接線位置判定機能部80におい
て、この判別された検知可能データz2(x)が第1デ
ータα、及び第2データβである場合に、図4の
(イ)、(ロ)に示すように、表面変位の最大値zma
xに対する位置が溶接線の中心位置xcであると判定す
る第1溶接線位置判定手段81と、検知可能データz2
(x)が第3データγである場合に、図4の(ハ)に示
すように、表面変位がzmax−0.5mmとなる位置
の最大値xmaxと前記最小値xminの中点の位置が
溶接線の中心位置xcであると判定する第2溶接線位置
判定手段82とを有しており、このような構成によっ
て、溶接線の中心位置xcを検出することができるので
ある。
【0017】図3に示す本発明に係る溶接線位置検出装
置データ処理手順のフローチャートに基づいて、この溶
接線位置検出装置の動作を更に詳細に説明する。以下工
程順に説明していく。送受信工程(ST1)において
は、レーザー変位センサ61により、幅40mmを30
mzで走査するレーザー光6を溶接母材部12表面へ放
射し、溶接母材部12表面に存在する溶接線4からの反
射光を受信する。表面変位データ生成工程(ST2)に
おいて、表面変位データ生成手段62により、上記の送
受信工程(ST1)から得られた1走査当たり50点程
度の位置xと表面変位zとを、ノイズ等を除去してある
程度スムージング処理された表面変位データz(x)と
して生成する。表面変位データ補正工程(ST3)にお
いて、表面変位データ補正手段63により、この表面変
位データz(x)の両端の点、即ち両端側部位の表面変
位を補正基準点とし、この2点を結ぶ直線を補正基準線
とし、この補正基準線の傾きが0となるように、表面変
位データz(x)の傾きを補正して変位補正済データz
1(x)とする。
【0018】次に、検知可能データ判別工程(ST4)
において、検知可能データ判別手段71により、上記変
位補正済データz1(x)が、この工程以降において利
用でき、溶接線の中心位置を検出することができるデー
タであるかを判別するべく、変位補正済データz1
(x)の表面変位の最大値zmaxが0.3mm以上で
ある検知可能データz2(x)を判別する。このことに
よって、表面変位の最大値zmaxが0.3mm以下の
変位補正済データz1(x)については、検知不可能と
し、再び送受信工程(ST1)を繰り返す。
【0019】この検知可能データ判別工程(ST4)に
よって判別された検知可能データz2(x)を利用し
て、溶接線の中心位置xcを求めるのである。即ち、第
1判別工程(ST5)において、第1判別手段72によ
り、検知可能データz2(x)の表面変位の最大値zm
axが1mm以下となる第1データα(図4(イ))を
判別し、第1データαである場合においては、後に説明
する第1溶接線位置工程(ST8)へと進む。又、第2
判別工程(ST6)において、第2判別手段73によ
り、第1データα以外の検知可能データz2(x)の表
面変位の最大値zmaxよりも0.5mm小さい表面変
位となる複数の位置の最大値xmaxと最小値xmin
の差の絶対値が10mm以下となる第2データβ(図4
(ロ))と、前記第2データβ以外の第3データγ(図
4(ハ))を判別し、第2データβである場合において
は、後に説明する第1溶接線位置判定工程(ST7)へ
と進み、第3データγである場合においては、後に説明
する第2溶接線位置判定工程(ST8)へと進む。
【0020】このようにして検知可能データz2(x)
は、上記の各判別工程によって、第1データα、第2デ
ータβ、若しくは第3データγに判別され、この判別結
果に基づいて、以下に示す工程を経て溶接線の中心位置
を判定する。即ち、検知可能データz2(x)が第1デ
ータα若しくは第2データβであった場合に、第1溶接
線位置判定工程(ST7)において、第1溶接線位置判
定手段81により、表面変位の最大値zmaxに対する
位置が溶接線の中心位置xcであると判定する。この場
合においては、溶接線の形状状態がほとんど1つの頂点
を持つ山形状となっている場合が多く、このように判定
しても、実際の溶接線の中心位置とのずれはほとんど無
い。又、検知可能データz2(x)が第3データγであ
った場合に、第2溶接線位置判定工程(ST8)におい
て、第2溶接線位置判定手段82により、表面変位がz
max−0.5mmとなる位置の最大値xmaxと前記
最小値xminの中点の位置が溶接線の中心位置xcで
あると判定する。この場合においては、実際の溶接線の
形状状態が、2つ以上の頂点を持つ山形状となっている
場合が多く、溶接線の中心位置を山の頂点として判定す
ると、実際の位置とのずれが大きくなるので、上記のよ
うに、判定することによって、そのずれ量を抑え、正確
に溶接線の中心位置を判定することができる。
【0021】以上のように、溶接線の中心位置xcを判
定することにより、この位置xcは実際の溶接線の中心
位置とほぼ一致しており、例えば、この判定結果に基づ
いて、溶接線を追従し、溶接線の探傷試験を行う溶接線
自動追従走行体の制御を行っても、その探傷試験装置の
許容検査範囲である5mm以内のずれ量を超えること無
く、溶接線自動追従走行体を溶接線に追従させることが
できる。
【0022】〔別実施の形態〕 (イ)上記の実施の形態において、レーザ変位センサ及
び表面変位データ生成手段から得られた表面変位データ
z(x)の補正を行う為に、表面変位データ補正手段及
び表面変位データ補正工程(ST3)において、表面変
位データz(x)の位置xにおける両端側部位の表面変
位が等しくなるよに補正する構成を説明したが、この構
成とは別に、レーザ変位センサのレーザー光の走査方向
に沿った両端側部位に2つのポイントセンサを備え、検
出された2つの表面変位が等しくなるように補正するこ
ともできる。 (ロ)上記の実施の形態においては、溶接母材12表面
の高さ方向の表面変位zを測定するべくレーザー変位セ
ンサ61を使用したが、溶接母材12表面の高さ方向の
表面変位の測定について、それを限定するものではな
い。 (ハ) 上記の実施の形態において、溶接線の半別を行
う為の、第1変位閾値及び第2変位閾値をそれぞれ0.
3mm、1mmとしたが、溶接線の幅が30mm程度の
場合においては、第1変位閾値を0.05mm〜0.5
mmの範囲内に設定し、第2変位閾値を0.5mm〜
2.0mmの範囲内に設定することが好ましい。更に、
この場合においては、設定変位値を0.2mm〜1.0
mmの範囲内に設定し、設定位置幅を10mm〜20m
mの範囲内に設定することで、溶接線の中心位置を正確
に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接線位置検出装置を備えた溶接線自
動追従走行体の平面図
【図2】本発明の溶接線位置検出装置の詳細構成の概念
【図3】本発明のデータ処理手順を示すフローチャート
【図4】本発明のデータの処理結果を示す説明図
【符号の説明】
1 溶接線位置検出装置 2 溶接線自動追従走行体 3 走行車輪 4 溶接線 5 探傷装置 6 レーザー光 60 データ処理部 61 レーザ変位センサ 62 表面変位データ生成手段 63 表面変位データ補正手段 70 判別機能部 71 検知可能データ判別手段 72 第1判別手段 73 第2判別手段 80 溶接線位置判定機能部 81 第1溶接線位置判定手段 82 第2溶接線位置判定手段 90 走行車輪制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 秀樹 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 森崎 弘康 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA06 AA15 AA17 BB05 CC15 DD19 EE00 EE05 FF09 FF11 GG04 MM06 MM11 PP01 PP22 QQ21 QQ25 QQ29 QQ30 QQ32 QQ34 2F069 AA13 AA16 AA62 BB19 CC06 EE00 EE22 GG04 GG07 GG12 HH09 MM00 MM31 NN00 NN09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接線を横断する方向に走査する検査光
    を前記溶接線を横断して溶接母材部表面へ放射し、前記
    溶接母材部表面からの反射光を受信する送受信工程と、
    前記送受信工程で得られる情報から前記走査方向におけ
    る位置xと前記位置xにおける表面変位zを検出して表
    面変位データz(x)を生成する表面変位データ生成工
    程とを実行し、前記表面変位データz(x)から前記溶
    接母材部表面に存在する溶接線の中心位置を検出する溶
    接線位置検出方法であって、 前記表面変位データz(x)において、前記表面変位の
    最大値zmaxが第1変位閾値以上である検知可能デー
    タz2(x)を判別する検知可能データ判別工程と、前
    記検知可能データz2(x)において、前記最大値zm
    axが第2変位閾値以下となる第1データαを判別する
    第1判別工程と、前記第1データα以外の前記検知可能
    データz2(x)において、前記最大値zmaxよりも
    設定変位値小さい表面変位となる複数の前記位置の最大
    値xmaxと最小値xminの差の絶対値が設定位置幅
    以下となる第2データβと、前記第2データ以外の第3
    データγを判別する第2判別工程とを実行し、 前記検知可能データが前記第1データα及び前記第2デ
    ータβである場合に、前記表面変位の最大値zmaxに
    対する位置xcが溶接線の中心位置であると判定する第
    1溶接線位置判定工程と、 前記検知可能データが前記第3データγである場合に、
    前記最大値xmaxと前記最小値xminの中心の位置
    xcが溶接線の中心位置であると判定する第2溶接線位
    置判定工程とを実行する溶接線位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記表面変位データ生成工程の後に、前
    記表面変位データz(x)の前記溶接母材表面に対する
    傾きを補正する表面変位データ補正工程を行う請求項1
    に記載の溶接線位置検出方法。
  3. 【請求項3】 溶接線を横断する方向に走査する検査光
    を前記溶接線を横断して溶接母材部表面へ放射し、前記
    溶接母材部表面からの反射光を受信するレーザー変位セ
    ンサと、前記レーザー変位センサにより情報から前記走
    査方向における位置xと前記位置xにおける表面変位z
    を検出して表面変位データz(x)を生成する表面変位
    データ生成手段とを備え、前記表面変位データz(x)
    から前記溶接母材部表面に存在する溶接線の中心位置を
    検出する溶接線位置検出装置であって、 前記表面変位データz(x)を判別する判別機能部と、
    前記判別機能部によって判別された表面変位データz
    (x)に基づいて、前記溶接線の中心位置を判定する溶
    接線位置判定機能部とを備えた溶接線位置検出装置。
  4. 【請求項4】 溶接線を横断する方向における溶接母材
    部表面の位置xと前記位置xにおける表面変位zを検出
    して表面変位データz(x)を生成する表面変位データ
    生成手段を備え、前記表面変位データz(x)から前記
    溶接母材部表面に存在する溶接線の中心位置を検出する
    溶接線位置検出装置であって、 前記表面変位データz(x)を判別する判別機能部と、
    前記判別機能部によって判別された表面変位データz
    (x)に基づいて、前記溶接線の中心位置を判定する溶
    接線位置判定機能部とを備えた溶接線位置検出装置。
  5. 【請求項5】 判別機能部が、前記表面変位データz
    (x)において、前記表面変位の最大値zmaxが第1
    変位閾値以上である検知可能データz2(x)を判別す
    る検知可能データ判別手段と、前記検知可能データz2
    (x)において、前記最大値zmaxが第2変位閾値以
    下となる第1データαを判別する第1判別手段と、前記
    第1データα以外の前記検知可能データz2(x)にお
    いて、前記最大値zmaxよりも設定変位値小さい表面
    変位となる複数の前記位置の最大値xmaxと最小値x
    minの差の絶対値が設定位置幅以下となる第2データ
    βと、前記第2データβ以外の第3データγを判別する
    第2判別手段とを有して構成され、 前記溶接線位置判定機能部が、前記検知可能データが前
    記第1データα及び前記第2データβである場合に、前
    記表面変位の最大値zmaxに対する位置xcが溶接線
    の中心位置であると判定する第1溶接線位置判定手段
    と、前記検知可能データが前記第3データγである場合
    に、前記最大値xmaxと前記最小値xminの中心の
    位置xcが溶接線の中心位置であると判定する第2溶接
    線位置判定手段とを有して構成されている請求項3又は
    4に記載の溶接線位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記表面変位データz(x)の位置xに
    おける両端側部位の表面変位に基づいて、前記表面変位
    データz(x)を、前記位置xにおける両端側部位の表
    面変位の値が等しくなるように補正する表面変位データ
    補正手段を備えた請求項3から5の何れか1項に記載の
    溶接線位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記検査光を放射される溶接母材部表面
    上の被測定部を前記走査方向に沿って挟む2つの補正点
    の表面変位を検出する2つのポイントセンサを備え、 前記検出された2つの補正点の表面変位に基づいて、前
    記表面変位データz(x)を、前記2つの補正点の表面
    変位が等しくなるように補正する表面変位データ補正手
    段を備えた請求項3から5の何れか1項に記載の溶接線
    位置検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012165749A1 (ko) * 2011-05-27 2012-12-06 Heo Dong Ho 자동추적 용접장치
CN102865813A (zh) * 2011-07-05 2013-01-09 东洋橡胶工业株式会社 片状部件缠绕状态的检查方法及检查装置

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