JP2000282352A - ゴルフ手袋用経編地及びその製造方法 - Google Patents
ゴルフ手袋用経編地及びその製造方法Info
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- JP2000282352A JP2000282352A JP9245499A JP9245499A JP2000282352A JP 2000282352 A JP2000282352 A JP 2000282352A JP 9245499 A JP9245499 A JP 9245499A JP 9245499 A JP9245499 A JP 9245499A JP 2000282352 A JP2000282352 A JP 2000282352A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スエードの外観品位が良く、手袋着用感及び手
指のフィット感に優れたゴルフ手袋用経編地を提供する
こと。 【解決手段】経方向の伸びが30%以下で、緯方向の伸
び/経方向の伸びの比率が2〜6にバランスされてなる
ゴルフ手袋用経編地、及び2枚以上の筬を有する経編機
の全部もしくは一部の筬に割繊型複合糸を配して経編地
を製編し、その後起毛及び染色加工を施すことにより複
合糸を割繊するゴルフ手袋用経編地の製造方法。
指のフィット感に優れたゴルフ手袋用経編地を提供する
こと。 【解決手段】経方向の伸びが30%以下で、緯方向の伸
び/経方向の伸びの比率が2〜6にバランスされてなる
ゴルフ手袋用経編地、及び2枚以上の筬を有する経編機
の全部もしくは一部の筬に割繊型複合糸を配して経編地
を製編し、その後起毛及び染色加工を施すことにより複
合糸を割繊するゴルフ手袋用経編地の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ手袋用経編
地、特に耐久性に優れ人間の手に良くフィットしたゴル
フ手袋用経編地及びその製造方法に関するものである。
地、特に耐久性に優れ人間の手に良くフィットしたゴル
フ手袋用経編地及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から天然のカンガルー皮、羊皮、牛
皮をはじめとして、近年では不織布をベースとしてウレ
タン含浸されてなる人工スエード生地からなるゴルフ手
袋が使用されている。
皮をはじめとして、近年では不織布をベースとしてウレ
タン含浸されてなる人工スエード生地からなるゴルフ手
袋が使用されている。
【0003】しかしながら、天然の皮革からなるゴルフ
手袋は雨に濡れたりすると乾燥後、皮の手触りが著しく
低下し、中でも最も手触りの柔らかいとされるカンガル
ー皮からなるゴルフ手袋は耐久性に劣る。一方不織布を
ベースとしてウレタン含浸されてなる人工スエード及び
合成皮革からなるゴルフ手袋は全天候型と称されるよう
に雨に濡れても風合は変わらないが、手のフィット感が
劣り着用感の面でも満足されるものが少ない。
手袋は雨に濡れたりすると乾燥後、皮の手触りが著しく
低下し、中でも最も手触りの柔らかいとされるカンガル
ー皮からなるゴルフ手袋は耐久性に劣る。一方不織布を
ベースとしてウレタン含浸されてなる人工スエード及び
合成皮革からなるゴルフ手袋は全天候型と称されるよう
に雨に濡れても風合は変わらないが、手のフィット感が
劣り着用感の面でも満足されるものが少ない。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】この発明は、手触り
が良好で、耐久性に優れ、しかも人間の手の着用感及び
フィット感に優れたゴルフ手袋用経編地を提供するもの
である。
が良好で、耐久性に優れ、しかも人間の手の着用感及び
フィット感に優れたゴルフ手袋用経編地を提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る経編
地は経方向の伸びが30%以下で、緯方向の伸び/経方
向の伸びの比率が2〜6にバランスされてなることを特
徴とするゴルフ手袋用経編地である。そして具体的に
は、経編地が樹脂含浸されてなることを特徴とする上記
記載のゴルフ手袋用経編地、及び経編地が少なくとも偏
平率2以上の偏平断面フィラメントからなるマルチフィ
ラメント糸で構成されてなることを特徴とする上記記載
のゴルフ手袋用経編地である。また本発明に係る製造方
法は、2枚以上の筬を有する経編機の全部もしくは一部
の筬に割繊型複合糸を配して経編地を製編し、その後起
毛及び染色加工を施すことにより割繊すことを特徴とす
るゴルフ手袋用経編地の製造方法である。具体的には、
割繊後に樹脂加工を施すことを特徴とする上記記載のゴ
ルフ手袋用経編地の製造方法、及び樹脂加工工程におい
て経編地の経糸方向に張力を加え緯糸方向に幅入れする
ことを特徴とする上記記載のゴルフ手袋用経編地の製造
方法である。以下、本発明を詳述する。
地は経方向の伸びが30%以下で、緯方向の伸び/経方
向の伸びの比率が2〜6にバランスされてなることを特
徴とするゴルフ手袋用経編地である。そして具体的に
は、経編地が樹脂含浸されてなることを特徴とする上記
記載のゴルフ手袋用経編地、及び経編地が少なくとも偏
平率2以上の偏平断面フィラメントからなるマルチフィ
ラメント糸で構成されてなることを特徴とする上記記載
のゴルフ手袋用経編地である。また本発明に係る製造方
法は、2枚以上の筬を有する経編機の全部もしくは一部
の筬に割繊型複合糸を配して経編地を製編し、その後起
毛及び染色加工を施すことにより割繊すことを特徴とす
るゴルフ手袋用経編地の製造方法である。具体的には、
割繊後に樹脂加工を施すことを特徴とする上記記載のゴ
ルフ手袋用経編地の製造方法、及び樹脂加工工程におい
て経編地の経糸方向に張力を加え緯糸方向に幅入れする
ことを特徴とする上記記載のゴルフ手袋用経編地の製造
方法である。以下、本発明を詳述する。
【0006】本発明のゴルフ手袋用経編地は、経方向の
伸びが30%以下で、緯方向の伸び/経方向の伸びの比
率が2〜6にバランスされていることが肝要である。か
かる要件を具備することによりゴルフクラブの使用時に
おいて、指の長さ方向には伸びず、指の周り方向に伸び
るため、人間の手指にフィットした感覚に優れて着用感
も極めて良好なものとなる。したがって経方向の伸びが
30%を超えると手指を曲げた状態でのグラブシャフト
のグリップ感に欠けるものとなる。望ましくは10〜2
0%である。また緯方向の伸び/経方向の伸びの比率が
2未満であると指の周りに圧迫感を受け、逆に6を超え
ると指の周りのフィット感なくなり着用感が低下する。
好ましくは3〜5である。なお、本発明でいう経方向と
は経編地の経糸方向を、緯方向とは経編地の緯糸方向を
いう。
伸びが30%以下で、緯方向の伸び/経方向の伸びの比
率が2〜6にバランスされていることが肝要である。か
かる要件を具備することによりゴルフクラブの使用時に
おいて、指の長さ方向には伸びず、指の周り方向に伸び
るため、人間の手指にフィットした感覚に優れて着用感
も極めて良好なものとなる。したがって経方向の伸びが
30%を超えると手指を曲げた状態でのグラブシャフト
のグリップ感に欠けるものとなる。望ましくは10〜2
0%である。また緯方向の伸び/経方向の伸びの比率が
2未満であると指の周りに圧迫感を受け、逆に6を超え
ると指の周りのフィット感なくなり着用感が低下する。
好ましくは3〜5である。なお、本発明でいう経方向と
は経編地の経糸方向を、緯方向とは経編地の緯糸方向を
いう。
【0007】次に、本発明にかかる経編地は、偏平率が
2以上の偏平断面フィラメントのみからなるマルチフィ
ラメント糸で構成されていることが肝要である。生地の
曲げ剛性が弱くて柔らかい生地となって、人間の手にフ
ィットした感覚に優れて着用感も極めて優れた手袋が得
られるからである。扁平率が2未満であると曲げ剛性が
大きくなりフィット感が低下する。好ましくは3〜6で
ある。ここで重要なことは、当該マルチフィラメント糸
は偏平断面フィラメントのみからなるマルチフィラメン
ト糸で構成されていることである。即ち、一部にでも扁
平率が2未満のフィラメント糸を含有したマルチフィラ
メント糸を使用した場合、生地の曲げ剛性が大きくな
り、プレー時のフィット感が低下して本発明の所期の目
的を達成することが困難となるからである。
2以上の偏平断面フィラメントのみからなるマルチフィ
ラメント糸で構成されていることが肝要である。生地の
曲げ剛性が弱くて柔らかい生地となって、人間の手にフ
ィットした感覚に優れて着用感も極めて優れた手袋が得
られるからである。扁平率が2未満であると曲げ剛性が
大きくなりフィット感が低下する。好ましくは3〜6で
ある。ここで重要なことは、当該マルチフィラメント糸
は偏平断面フィラメントのみからなるマルチフィラメン
ト糸で構成されていることである。即ち、一部にでも扁
平率が2未満のフィラメント糸を含有したマルチフィラ
メント糸を使用した場合、生地の曲げ剛性が大きくな
り、プレー時のフィット感が低下して本発明の所期の目
的を達成することが困難となるからである。
【0008】また当該扁平断面フィラメントはポリアミ
ドフィラメントとポリエステルフィラメントから構成さ
れていることが好ましい。これは生地強力が大きくて耐
久性にも優れたゴルフ手袋となすためである。ポリアミ
ドフィラメントとポリエステルフィラメントの混用率は
20〜40重量%/80〜60重量%が好ましい。更に
当該ポリアミドフィラメントの単糸デニールは0.01
〜0.2d/f、当該ポリエステルフィラメントのの単
糸デニールは0.02〜0.5d/fであることが好ま
しい。生地の曲げ剛性が弱くソフトな手触り感を得るた
めである。
ドフィラメントとポリエステルフィラメントから構成さ
れていることが好ましい。これは生地強力が大きくて耐
久性にも優れたゴルフ手袋となすためである。ポリアミ
ドフィラメントとポリエステルフィラメントの混用率は
20〜40重量%/80〜60重量%が好ましい。更に
当該ポリアミドフィラメントの単糸デニールは0.01
〜0.2d/f、当該ポリエステルフィラメントのの単
糸デニールは0.02〜0.5d/fであることが好ま
しい。生地の曲げ剛性が弱くソフトな手触り感を得るた
めである。
【0009】次に本発明にかかるゴルフ手袋の製造例に
ついて述べる。先ず、2枚以上の筬を有する経編機の全
部もしくはいずれか1つの筬にポリアミド成分とポリエ
ステル成分の混用率が20〜40重量%:80〜60重
量%の剥離型中空割繊糸を配して経編地を編立てる。編
組織は公知の組織のいずれをも採用することができるが
トリコット編地が好ましい。中空割繊糸は50〜100
デニールのものが好ましくフィラメント数は18〜36
が好ましい。 他の筬にはポリエステル、ポリアミド、
等のマルチフィラメントを配することができる。得られ
た経編地を起毛、リラックス精練、染色、乾燥及び仕上
セット、等を経て仕上反となす。その際起毛及び染色加
工により中空割繊糸は各成分に剥離割繊され、ポリアミ
ド成分は0.01〜0.2d/fの繊維に、ポリエステ
ル成分は0.02〜0.5d/fの繊維になり、各々繊
維断面がくさび状で偏平率2以上の極細偏平糸となる。
ついて述べる。先ず、2枚以上の筬を有する経編機の全
部もしくはいずれか1つの筬にポリアミド成分とポリエ
ステル成分の混用率が20〜40重量%:80〜60重
量%の剥離型中空割繊糸を配して経編地を編立てる。編
組織は公知の組織のいずれをも採用することができるが
トリコット編地が好ましい。中空割繊糸は50〜100
デニールのものが好ましくフィラメント数は18〜36
が好ましい。 他の筬にはポリエステル、ポリアミド、
等のマルチフィラメントを配することができる。得られ
た経編地を起毛、リラックス精練、染色、乾燥及び仕上
セット、等を経て仕上反となす。その際起毛及び染色加
工により中空割繊糸は各成分に剥離割繊され、ポリアミ
ド成分は0.01〜0.2d/fの繊維に、ポリエステ
ル成分は0.02〜0.5d/fの繊維になり、各々繊
維断面がくさび状で偏平率2以上の極細偏平糸となる。
【0010】更に得られた経編起毛生地を、ウレタン樹
脂等の樹脂含浸加工を施す。この際、もしくはその後の
湯洗い工程で経糸方向に張力を加えながら緯方向に幅入
れしてすることが肝要である。具体的には経糸方向に5
〜25%、好ましくは10〜15%のドラフトを加えて
処理する。このような条件で含浸加工を施すことによ
り、経方向の伸びが30%以下で、緯方向の伸び/経方
向の伸びの比率が2〜6にバランスされてなるウレタン
含浸加工された経編地かを得ることが可能となるからで
ある。その後、上述の経編地を人間の手指の形状が編地
の経方向になるように裁断し、縫製してゴルフ手袋を製
造する。編地の横方向に裁断すると、手指のフィット感
が低下するからである。
脂等の樹脂含浸加工を施す。この際、もしくはその後の
湯洗い工程で経糸方向に張力を加えながら緯方向に幅入
れしてすることが肝要である。具体的には経糸方向に5
〜25%、好ましくは10〜15%のドラフトを加えて
処理する。このような条件で含浸加工を施すことによ
り、経方向の伸びが30%以下で、緯方向の伸び/経方
向の伸びの比率が2〜6にバランスされてなるウレタン
含浸加工された経編地かを得ることが可能となるからで
ある。その後、上述の経編地を人間の手指の形状が編地
の経方向になるように裁断し、縫製してゴルフ手袋を製
造する。編地の横方向に裁断すると、手指のフィット感
が低下するからである。
【0011】実施例1 2枚筬の28G経編トリコット機を使用して、下記の条
件で編立てした。 フロント筬…図1記載の中空割繊糸75d36f(16
分割) 1−0/2−3 バック 筬…エステルフィラメント30d18f 1
−2/1−0 機上編密度;65コース×28ウェール、 編立幅;3
26cm この生機を起毛〜リラックス精練〜染色〜乾燥〜仕上セ
ットを行ない、仕上幅153cm仕上編密度;58コー
ス×58ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。さら
に、この起毛染色仕上経編地をポリウレタン樹脂槽を通
して、ポリウレタン樹脂含浸加工をした後、ポリウレタ
ン凝固浴さらに湯洗い浴を通して経糸方向に10%のド
ラフトを加えながら緯方向に10%の幅入れした状態で
洗浄した後、熱セットして、仕上幅140cm、編密
度;50コース×64ウェールのウレタン含浸生地を得
た。このポリウレタン含浸生地をエメリー起毛機を用い
て、表裏バフィング加工を実施した後、生地洗い〜仕上
セット工程を通して厚みが0.55mmのゴルフ手袋用
ポリウレタン含浸スエード生地を得た。
件で編立てした。 フロント筬…図1記載の中空割繊糸75d36f(16
分割) 1−0/2−3 バック 筬…エステルフィラメント30d18f 1
−2/1−0 機上編密度;65コース×28ウェール、 編立幅;3
26cm この生機を起毛〜リラックス精練〜染色〜乾燥〜仕上セ
ットを行ない、仕上幅153cm仕上編密度;58コー
ス×58ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。さら
に、この起毛染色仕上経編地をポリウレタン樹脂槽を通
して、ポリウレタン樹脂含浸加工をした後、ポリウレタ
ン凝固浴さらに湯洗い浴を通して経糸方向に10%のド
ラフトを加えながら緯方向に10%の幅入れした状態で
洗浄した後、熱セットして、仕上幅140cm、編密
度;50コース×64ウェールのウレタン含浸生地を得
た。このポリウレタン含浸生地をエメリー起毛機を用い
て、表裏バフィング加工を実施した後、生地洗い〜仕上
セット工程を通して厚みが0.55mmのゴルフ手袋用
ポリウレタン含浸スエード生地を得た。
【0012】実施例2 2枚筬の32G経編トリコット機を使用して、下記の条
件で編立てした。 フロント筬…図1記載の中空割繊糸75d36f(16
分割) 1−0/2−3 バック 筬…エステルフィラメント20d18f 1
−0/1−2 機上編密度;70コース×32ウェール、 編立幅;3
29cm この生機を起毛〜リラックス精練〜染色〜乾燥〜仕上セ
ットを行ない、仕上幅153cm仕上編密度;60コー
ス×66ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。さら
に、この起毛染色仕上経編地をポリウレタン樹脂槽を通
して、ポリウレタン樹脂含浸加工をした後、実施例1と
同法にてポリウレタン凝固浴さらに湯洗い浴を通して洗
浄した後、熱セットして、仕上幅140cm、編密度;
53コース×73ウェールのウレタン含浸生地を得た。
このポリウレタン含浸生地をエメリー起毛機を用いて、
表裏バフィング加工を実施した後、生地洗い〜仕上セッ
ト工程を通してゴルフ手袋用ポリウレタン含浸スエード
生地を得た。
件で編立てした。 フロント筬…図1記載の中空割繊糸75d36f(16
分割) 1−0/2−3 バック 筬…エステルフィラメント20d18f 1
−0/1−2 機上編密度;70コース×32ウェール、 編立幅;3
29cm この生機を起毛〜リラックス精練〜染色〜乾燥〜仕上セ
ットを行ない、仕上幅153cm仕上編密度;60コー
ス×66ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。さら
に、この起毛染色仕上経編地をポリウレタン樹脂槽を通
して、ポリウレタン樹脂含浸加工をした後、実施例1と
同法にてポリウレタン凝固浴さらに湯洗い浴を通して洗
浄した後、熱セットして、仕上幅140cm、編密度;
53コース×73ウェールのウレタン含浸生地を得た。
このポリウレタン含浸生地をエメリー起毛機を用いて、
表裏バフィング加工を実施した後、生地洗い〜仕上セッ
ト工程を通してゴルフ手袋用ポリウレタン含浸スエード
生地を得た。
【0013】比較例1 2枚筬の28G経編トリコット機を使用して、フロント
筬に図2に示す断面形状の中実割繊糸75d36f(1
6分割)を用いて、実施例1と同様の条件で編立てし
た。即ち、フロント筬…中実割繊糸75d36f(16
分割) 1−0/2−3 バック 筬…エステルフィラメント30d18f 1
−2/1−0 機上編密度;65コース×28ウェール、 編立幅;3
26cm この生機を起毛〜リラックス精練〜染色〜乾燥〜仕上セ
ットを行ない、仕上幅153cm仕上編密度;58コー
ス×58ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。さら
に、この起毛染色仕上経編地をポリウレタン樹脂槽を通
して、ポリウレタン樹脂含浸加工をした後、実施例1と
同法にてポリウレタン凝固浴さらに湯洗い浴を通して洗
浄した後、熱セットして、仕上幅140cm、編密度;
50コース×64ウェールのウレタン含浸生地を得た。
このポリウレタン含浸生地をエメリー起毛機を用いて、
表裏バフィング加工を実施した後、生地洗い〜仕上セッ
ト工程を通してゴルフ手袋用ポリウレタン含浸スエード
生地を得た。
筬に図2に示す断面形状の中実割繊糸75d36f(1
6分割)を用いて、実施例1と同様の条件で編立てし
た。即ち、フロント筬…中実割繊糸75d36f(16
分割) 1−0/2−3 バック 筬…エステルフィラメント30d18f 1
−2/1−0 機上編密度;65コース×28ウェール、 編立幅;3
26cm この生機を起毛〜リラックス精練〜染色〜乾燥〜仕上セ
ットを行ない、仕上幅153cm仕上編密度;58コー
ス×58ウェールの起毛染色仕上経編地を得た。さら
に、この起毛染色仕上経編地をポリウレタン樹脂槽を通
して、ポリウレタン樹脂含浸加工をした後、実施例1と
同法にてポリウレタン凝固浴さらに湯洗い浴を通して洗
浄した後、熱セットして、仕上幅140cm、編密度;
50コース×64ウェールのウレタン含浸生地を得た。
このポリウレタン含浸生地をエメリー起毛機を用いて、
表裏バフィング加工を実施した後、生地洗い〜仕上セッ
ト工程を通してゴルフ手袋用ポリウレタン含浸スエード
生地を得た。
【0014】比較例2 海島型の2成分紡糸の糸を使用したニードルパンチ不織
布をベースとするポリウレタン含浸生地を調達した。但
し、該ポリウレタン含浸スエード生地は、厚み0.5m
mでタテ伸び8%でタテ/ヨコ伸び比率は2.0であっ
た。
布をベースとするポリウレタン含浸生地を調達した。但
し、該ポリウレタン含浸スエード生地は、厚み0.5m
mでタテ伸び8%でタテ/ヨコ伸び比率は2.0であっ
た。
【0015】比較例3 実施例1と同法にて得られた経編地にポリウレタン樹脂
含浸加工を施した後、再セットを行い、仕上げ巾153
cmとした。該含浸生地は、厚み0.5mmで経伸び1
0%、タテ/ヨコ伸び比は1.8であった。以上の実施
例1、2及び比較例1〜3の樹脂含浸スエード生地を用
いて、裁断縫製してゴルフ手袋を作成した。各々のゴル
フ手袋の外観品位と着用感の官能評価を実施した。この
結果を表1に示す。
含浸加工を施した後、再セットを行い、仕上げ巾153
cmとした。該含浸生地は、厚み0.5mmで経伸び1
0%、タテ/ヨコ伸び比は1.8であった。以上の実施
例1、2及び比較例1〜3の樹脂含浸スエード生地を用
いて、裁断縫製してゴルフ手袋を作成した。各々のゴル
フ手袋の外観品位と着用感の官能評価を実施した。この
結果を表1に示す。
【0016】
【表1】 社内モニターのゴルフ手袋の外観品位、着用感及びフィ
ット感の官能評価は5段階評価を行い、10名の平均値
が4点以上が◎、3〜4点が○、2〜3点が△、2点未
満を×とした。
ット感の官能評価は5段階評価を行い、10名の平均値
が4点以上が◎、3〜4点が○、2〜3点が△、2点未
満を×とした。
【0017】
【発明の効果】本発明によるとスエードの外観品位が良
く、手袋着用感及び手指のフィット感に優れたゴルフ手
袋用経編地を提供することを可能とした。
く、手袋着用感及び手指のフィット感に優れたゴルフ手
袋用経編地を提供することを可能とした。
【図1】本発明の実施例で使用した中空割繊糸の断面
図。
図。
【図2】本発明の比較例で使用した中実割繊糸の断面
図。
図。
1:ポリエステル成分、2:ポリアミド成分
Claims (6)
- 【請求項1】経方向の伸びが30%以下で、緯方向の伸
び/経方向の伸びの比率が2〜6にバランスされてなる
ことを特徴とするゴルフ手袋用経編地。 - 【請求項2】経編地が樹脂含浸されてなることを特徴と
する請求項1記載のゴルフ手袋用経編地。 - 【請求項3】経編地が少なくとも偏平率2以上の偏平断
面フィラメントからなるマルチフィラメント糸で構成さ
れてなることを特徴とする請求項1記載のゴルフ手袋用
経編地。 - 【請求項4】2枚以上の筬を有する経編機の全部もしく
は一部の筬に割繊型複合糸を配して経編地を製編し、そ
の後起毛及び染色加工を施すことにより複合糸を割繊す
ることを特徴とするゴルフ手袋用経編地の製造方法。 - 【請求項5】割繊後に樹脂加工を施すことを特徴とする
請求項4記載のゴルフ手袋用経編地の製造方法。 - 【請求項6】樹脂加工工程において経編地の経糸方向に
張力を加え緯糸方向に幅入れすることを特徴とする請求
項4記載のゴルフ手袋用経編地の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9245499A JP2000282352A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ゴルフ手袋用経編地及びその製造方法 |
TW89105904A TW459080B (en) | 1999-03-31 | 2000-03-30 | Warp-knitted fabric for golf glove, process for preparing the same and golf glove |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9245499A JP2000282352A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ゴルフ手袋用経編地及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000282352A true JP2000282352A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14054848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9245499A Pending JP2000282352A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ゴルフ手袋用経編地及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000282352A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113564799A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-10-29 | 福建省晋江市华宇织造有限公司 | 经编提花拼接手套 |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP9245499A patent/JP2000282352A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113564799A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-10-29 | 福建省晋江市华宇织造有限公司 | 经编提花拼接手套 |
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