JP2000281653A - キノリン誘導体の精製法 - Google Patents
キノリン誘導体の精製法Info
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Abstract
精製する方法を提供する。 【解決手段】 式(1) で表されるキノリン誘導体を酸を用いて造塩し、塩を分
取後、脱塩する式(1)で表されるキノリン誘導体の精
製方法。
Description
有用な式(1)[化2]
療に対する制ガン剤の研究開発は従来から活発に行われ
ており、臨床的にも種々の制ガン剤が癌の治療に用いら
れている。その効果は年々着実に改善されつつあるが、
多くの場合、癌の増殖を完全に抑制し、癌患者の生存を
長期にわたり維持せしめるには必ずしも満足のできる効
果は得られていない。
ン剤の効果増強作用を持つ薬物としてキノリン環を有す
る化合物が見いだされている(特開平3−101662
号公報)。
ては、特開平3−101662号公報に記載されている
方法を利用し、製造することが出来る。しかしながら、
これらの方法では、精製方法がシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーを用いる等煩雑であり、反応収率、品質、
コストの面で問題があった。
を解決するため鋭意検討した結果、式(1)で表される
キノリン誘導体を酸で造塩し、塩を分取後、塩基で脱塩
することで、キノリン誘導体を収率よく、簡便で効率的
に精製する方法を見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
塩基で脱塩する精製方法である。
本発明において、式(1)で表されるキノリン誘導体の
製造方法としては、特開平3−101662号公報に記
載されている方法を利用し、製造することが出来る。す
なわち、5−ヒドロキシキノリンを乾燥ジメチルホルム
アミド(以下DMFと略す)に溶解し、塩基存在下、エ
ピクロルヒドリンと反応させる事で式(1)で表される
キノリン誘導体を製造出来る。この様にして得られたキ
ノリン誘導体は酸で造塩し、塩を晶析分取後、塩基で脱
塩し、晶析することで収率よく、簡便で効率的に精製で
きる。
硝酸、リン酸等の無機酸またはフマル酸、フタル酸、コ
ハク酸、シュウ酸、マロン酸、酒石酸、クエン酸、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、安息香酸、トシル酸等
の有機酸が挙げられる。
エタノール等のプロトン性溶媒、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジグリム等のエーテル類、酢酸エチル等の
エステル類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン
化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、石油エ
ーテル等の炭化水素類が挙げられ、これらは単独または
混合して用いられる。
範囲であり、造塩時間は1〜48時間の範囲で反応すれ
ば十分である。このようにして得られた塩を有機溶媒ま
たは有機溶媒−水混合溶媒中で晶析する。
ル、エタノール等のプロトン性溶媒、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジグリム等のエーテル類、酢酸エチル
等のエステル類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、石
油エーテル等の炭化水素類が挙げられる。
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バ
リウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸ナトリウム、アンモニア等の無機塩基またはトリエチ
ルアミン、DBU、ピロール、ピリジン、ピラジン、ピ
リダジン、ピリミジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペ
ラジン等の有機塩基が挙げられる。
エタノール等のプロトン性溶媒、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジグリム等のエーテル類等が挙げられ、こ
れらは単独または混合して用いられる。
範囲であり、脱塩時間は1〜48時間の範囲で反応すれ
ば十分である。
有機溶媒または有機溶媒−水混合溶媒中で晶析すること
で精製することが出来る。
ル、エタノール等のプロトン性溶媒、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジグリム等のエーテル類が挙げられ
る。
本発明はこれらによって限定されるものではない。
解し、H2PO4でpHを3.5に調整する。アセトニト
リル1250mlを追加後脱気して溶離液とする。 波長: 225nm 流量: 1.2ml/min 内部標準品(IS): o−クロロフェノール 試料の調整:IS20mg、サンプル20mgを秤採り
溶離液で20mlとして3μlを注入、測定する。
0.6gに溶解し、炭酸セシウム13.6gを添加した
後、58℃で30分間加熱攪拌した。反応液にグリシジ
ルトシレート6.56gを加え、50℃で10時間加熱
攪拌した後、濾過により塩を除去した。反応液にN−
(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン7.65g
を加え、溶媒を減圧下留去した。残留物に水を加え、4
0℃で6時間加熱攪拌し、メタノールを加えて活性炭で
精製した。 b)a)で得られた反応液にフマル酸9.5gを加え、
63℃で1時間加熱攪拌し、塩を結晶化させた後、塩を
濾取した。この塩をメタノール51.2gに懸濁させ、
10%水酸化ナトリウム水溶液を加え、60℃で1時間
半加熱攪拌した。反応液に水を加えて晶析後、濾取し乾
燥させると、5−[3−{4−(2,2−ジフェニルア
セチル)ピペラジン−1−イル}−2−ヒドロキシプロ
ポキシ]キノリンが9g得られた。 NMR(CDCl3):2.1−2.3(m,1H),
2.3−2.75(m,5H),3.3−3.6(m,
3H),3.6−3.8(m,2H),4.05−4.
25(m,3H),5.18(s,1H),6.83
(d,1H), 7.1−7.45(m,11H),
7.57(t,1H),7.69(d, 1H),8.
4−8.55(m,1H)
に溶解し、水素化ナトリウム(60%含有)0.28g
を添加した後、50℃で30分間加熱攪拌した。反応液
にエピクロルヒドリン1.92gを加え、90℃で3時
間加熱攪拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留物に水
を加え、クロロホルムで抽出した。クロロホルム抽出液
は、活性炭で脱色精製後、無水芒硝で乾燥した後、留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトを用い精製し
た。クロロホルム:メタノール=100:1で流出させ
ると、目的である、5−(2,3−エポキシ−プロポキ
シ)キノリンが油状物として0.88g得られた。 b)上記で得られたエポキシ体0.85gと、N−
(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン1.12g
とをエタノール20mlに溶解し、3時間加熱環流し
た。反応後、エタノールを留去して、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製した。クロロホル
ム:メタノール=50:1で流出し、目的物画分を合わ
せ、溶媒を留去した後、残渣に少量のエーテルを加え結
晶化させた後、濾取し乾燥させると、5−[3−{4−
(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン−1−イ
ル}−2−ヒドロキシプロポキシ]キノリンが1.2g
得られた。
gとN−(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン
1.12gとをエタノール20mlに溶解し、3時間加
熱環流した。反応後、エタノールを留去して、残渣に少
量のエーテルを加え結晶化させた後、濾取し乾燥させる
と、5−[3−{4−(2,2−ジフェニルアセチル)
ピペラジン−1−イル}−2−ヒドロキシプロポキシ]
キノリンが2.7g得られた。
gに溶解し、炭酸セシウム13.6gを添加した後、5
8℃で30分間加熱攪拌した。反応液にグリシジルトシ
レート6.56gを加え、50℃で10時間加熱攪拌し
た後、濾過により塩を除去した。反応液にN−(2,2
−ジフェニルアセチル)ピペラジン7.65gを加え、
溶媒を減圧下留去した。残留物に水を加え、40℃で6
時間加熱攪拌し、イソプロピルアルコールを加え結晶化
させた後、濾取し乾燥させると、5−[3−{4−
(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン−1−イ
ル}−2−ヒドロキシプロポキシ]キノリンが6.8g
得られた。
らも明らかなように、キノリン誘導体を酸により造塩
し、脱塩することにより、純度および収率が改善され、
簡便かつ効率よくキノリン誘導体を精製する方法を提供
するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 式(1)[化1] 【化1】 で表されるキノリン誘導体を酸を用いて造塩し、塩を分
取後、脱塩することを特徴とする式(1)で表されるキ
ノリン誘導体の精製方法。 - 【請求項2】酸としてフマル酸を用いる請求項1記載の
精製方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08511599A JP4014329B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | キノリン誘導体の精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08511599A JP4014329B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | キノリン誘導体の精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000281653A true JP2000281653A (ja) | 2000-10-10 |
JP4014329B2 JP4014329B2 (ja) | 2007-11-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08511599A Expired - Fee Related JP4014329B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | キノリン誘導体の精製法 |
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---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004099151A1 (de) * | 2003-05-06 | 2004-11-18 | Schering Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von reinstem rac-1-{4-[2-hydroxy-3-(5-quinolyloxy)propyl] piperazin-1-yl}-2,2-diphenylethan-1-one fumarat und reinstes rac-1-{4-[2-hydroxy-3-(5-quinolyloxy)propyl]piperazin-1-yl}-2,2-diphenylethan-1-one |
US7462718B2 (en) | 2003-05-06 | 2008-12-09 | Schering Ag | Process for the production of high-purity rac-1-{4-[2-hydroxy-3-(5-quinolyloxy)propyl]-piperazin-1-yl}-2,2-diphenylethan-1-one fumarate and high-purity rac-1-{4-[2-hydroxy-3-(5-quinolyloxy)propyl]piperazin-1-yl}-2,2-diphenylethan-1-one fumarate |
US8071656B2 (en) | 2009-03-03 | 2011-12-06 | Dynasep Llc | Nylon extraction from commingled materials |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP08511599A patent/JP4014329B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006525256A (ja) * | 2003-05-06 | 2006-11-09 | シエーリング アクチエンゲゼルシャフト | 高純度rac−1−{4−[2−ヒドロキシ−3−(5−キノリルオキシ)プロピル]−ピペラジン−1−イル}−2,2−ジフェニルエタン−1−オン・フマレートの製造方法及び高純度rac−1−{4−[2−ヒドロキシ−3−(5−キノリルオキシ)プロピル]−ピペラジン−1−イル}−2,2−ジフェニルエタン−1−オン・フマレート |
EA008687B1 (ru) * | 2003-05-06 | 2007-06-29 | Шеринг Акциенгезельшафт | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ ОСОБО ЧИСТОГО ФУМАРАТА рац-1-{4-[2-ГИДРОКСИ-3-(5-ХИНОЛИЛОКСИ)ПРОПИЛ]ПИПЕРАЗИН-1-ИЛ}-2,2-ДИФЕНИЛЭТАН-1-ОНА И ОСОБО ЧИСТЫЙ ФУМАРАТ рац-1-{4-[2-ГИДРОКСИ-3-(5-ХИНОЛИЛОКСИ)ПРОПИЛ]ПИПЕРАЗИН-1-ИЛ}-2,2-ДИФЕНИЛЭТАН-1-ОНА |
CN100404507C (zh) * | 2003-05-06 | 2008-07-23 | 舍林股份公司 | 纯净的rac-1-{4-[2-羟基-3-(5-喹啉基氧基)丙基]-哌嗪-1-基}-2,2-二苯基乙烷-1-酮富马酸盐的制备方法以及由此制得的产物 |
US7462718B2 (en) | 2003-05-06 | 2008-12-09 | Schering Ag | Process for the production of high-purity rac-1-{4-[2-hydroxy-3-(5-quinolyloxy)propyl]-piperazin-1-yl}-2,2-diphenylethan-1-one fumarate and high-purity rac-1-{4-[2-hydroxy-3-(5-quinolyloxy)propyl]piperazin-1-yl}-2,2-diphenylethan-1-one fumarate |
US8071656B2 (en) | 2009-03-03 | 2011-12-06 | Dynasep Llc | Nylon extraction from commingled materials |
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