JP2000281632A - モノアルキルアミン及び還元糖からn−アルキルポリヒドロキシアルキルアミンを製造する方法 - Google Patents

モノアルキルアミン及び還元糖からn−アルキルポリヒドロキシアルキルアミンを製造する方法

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JP2000281632A JP2000058715A JP2000058715A JP2000281632A JP 2000281632 A JP2000281632 A JP 2000281632A JP 2000058715 A JP2000058715 A JP 2000058715A JP 2000058715 A JP2000058715 A JP 2000058715A JP 2000281632 A JP2000281632 A JP 2000281632A
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Andreas Gallas
アンドレアス・ガルラス
Johann Franz Hanauer
ヨハン・フランツ・ハナウエル
Hubert Seitz
フーベルト・ザイツ
Frank Dr Weinelt
フランク・ヴアイネルト
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い色品質及び純度を有するN-アルキルポリ
ヒドロキシアルキルアミンを高収量で与える方法を提供
すること。 【解決手段】 先ずモノアルキルアミン及び還元糖を溶
液状態で互いに混合し、得られた溶液を水素添加触媒の
存在下に水素で水素添加し、そして水素添加触媒を除去
して、形成したN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミ
ンを得ることによる、モノアルキルアミン及び還元糖か
らN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンを製造する
際に、それぞれ水性、アルコール性または水性/アルコ
ール性溶液の形のモノアルキルアミン及び還元糖を同時
に混合装置内に導入することによって上記の混合作業を
行い、そしてこの溶液を、25〜60℃の温度及び50〜90ba
r の圧力で、6秒〜5分の間、乱流下に上記混合装置内
に維持することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、モノアルキルアミ
ン及び還元糖を先ず溶液として混合し、得られた溶液を
水素添加触媒の存在下に水素で水素添加し、そして形成
したN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンを、この
水素添加触媒を除去することによって得る、モノアルキ
ルアミン及び還元糖からN-アルキルポリヒドロキシアル
キルアミンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このような方法は、例えば米国特許第2
016 962 号、国際特許出願公開第92/06073号、国際特許
出願公開第92/08687号、国際特許出願公開第93/03004号
及びヨーロッパ特許出願公開第0 536 939 号に記載され
ており、これらの三つの国際特許公開パンフレットの詳
細な説明の欄には、モノアルキルアミンと糖を接触させ
ることが記載されている。この方法は、本質的に、約10
〜60℃の温度及び大気圧下に糖と過剰のアルキルアミン
とを互いに接触させることによって行われる。例えば、
国際特許出願公開第93/03004号の実施例1では、メチル
アミン水溶液、グルコース及びエタノールを室温で互い
に混合し、そして得られた溶液を一晩放置する。例IX、
XI及びXII では、グルコース水溶液を、10〜20℃の温度
及び大気圧下でメチルアミン水溶液にゆっくりと添加
し、それから例XIでは約30分、例XII では約2時間溶
液を攪拌する。
【0003】従来技術、特に国際特許出願公開第93/030
04から明らかな通り、次いで水素添加される糖及びアル
キルアミンからの溶液または混合物の調製は、N-アルキ
ルポリヒドロキシアルキルアミンの収量並びに着色性副
生成物及び他の不純物の含有率に関して重量な役割を持
つ。
【0004】
【本発明の説明】驚くべきことに、水素添加する溶液
を、長くとも5分間、圧力及び乱流を用いて、各々溶液
のN-アルキルアミン及び糖を混合することによって調製
すると、高い色品質及び純度を有するN-アルキルポリヒ
ドロキシアルキルアミンが高収量で得られることがここ
に見出された。更に、この溶液を、上記の混合時間の終
了後直ぐに水素添加条件に付すことが有利である。
【0005】それゆえ、本発明の方法は、それぞれ水
性、アルコール性または水性/アルコール性溶液の形の
モノアルキルアミン及び還元糖を同時に混合装置に導入
し、そしてこの溶液を混合装置中で乱流下に、25〜60
℃、好ましくは40〜50℃の温度及び50〜90bar 、好まし
くは60〜80bar の圧力で、3秒〜5分間、好ましくは10
秒〜1分間維持することによって、モノアルキルアミン
と糖とを混合することを含む。
【0006】好ましくは、アルキルアミンは水、アルコ
ールまたは水とアルコールとの混合物中の10〜50重量%
濃度溶液として使用され、糖はこれらの溶媒中の40〜75
重量%濃度溶液として使用される。溶媒として水を単独
で使用することが好ましい。好ましくは、アルキルアミ
ン溶液は10〜30℃の温度で混合空間に導入され、一方糖
溶液は40〜60℃の温度で導入される。
【0007】上記の二つの溶液を混合する間、熱が放出
される(発熱反応のため)。混合空間に導入される溶液
の上記規定の温度は、更に別の手段(例えば冷却または
加熱など)を用いなくとも混合中に守るべき25〜60℃、
好ましくは40〜50℃の温度が保証されるように反応が発
熱性であることを考慮しながら、上記の混合温度に調節
する。溶剤としてアルコールを使用する場合は、C1-C4-
アルカノール、例えばメタノール、エタノール及びイソ
プロパノール、及び低分子量グリコール類、例えばモノ
エチレングリコール、ジエチレングリコール及びプロピ
レングリコール、並びにこれらのアルコール及びグリコ
ール類の混合物が好ましい。
【0008】本発明では、アルキルアミン溶液と糖溶液
との混合は、上記規定の温度及び圧力値並びに上記規定
の時間(滞留時間)を守りながら乱流状態で行われる。
この間、混合は乱流下に行われるべきである。使用され
る混合空間または混合装置は、好ましくは、維持される
べき圧力に耐え得る管である。乱流は、例えば、公知の
乱流発生内部取付具を耐圧管中に備え付けることによっ
て達成できる。このような管は、公知のように、静的混
合機として設計される。本発明による6秒〜5分間、好
ましくは10秒〜1分間の滞留時間を厳守するためには、
明らかに、管の直径は、使用する溶液の量に対し調節さ
れるべきである。アルキルアミン溶液及び糖溶液は混合
装置中に同時に(好ましくは互いに別々に)導入され、
この際、明らかに、混合装置内の圧力と比較して若干高
い圧力を使用することができる。
【0009】混合空間中で混合した後に生ずる溶液は、
好ましくは、直ぐに水素添加反応に付す。このように直
ぐに水素添加反応に付すためには、水素添加触媒が既に
導入されかつ水素添加温度及び水素添加反応に必要とさ
れる水素圧が既に調節された攪拌オートクレーブ中に、
上記規定の滞留時間を混合空間中で経過させた後に、そ
の溶液を直接注入することが好ましい。この水素圧は25
〜100bar、好ましくは40〜80bar であり、そして水素添
加温度は40〜85℃、好ましくは50〜80℃である。これら
の水素添加条件は、本発明に従い、実質的に水素がもは
や消費されなくなるまで維持される(水素添加時間は一
般的に30分〜5時間である)。
【0010】本発明の方法の好ましい態様の一つでは、
水素添加された溶液を先ず熱的に形成し、安定化した後
で初めて、N-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンを
回収する。この熱的な安定化は、好ましくはそれ自体
で、攪拌オートクレーブ中で水素添加段階の後で行わ
れ、この際、上記の40〜100 ℃、好ましくは25〜85℃の
温度及び50〜80bar 、好ましくは40〜80bar の水素圧下
のこの水素添加された溶液を95〜100 ℃、好ましくは95
〜105 ℃にまで加熱する。存在する水素を保持しながら
これらのより高い値まで温度を高める作業は、好ましく
は、連続的に及びゆっくりと、すなわち約30分〜150
分、好ましくは40分〜110 分の時間をかけて行われる
(なおここで、温度の上昇と共に、オートクレーブ中の
水素圧も多かれ少なかれ上昇することは言うまでもな
い)。溶液の温度が上記のより高い値まで到達したら直
ぐに、冷却することによってこの溶液の温度を60〜90
℃、好ましくは70〜80℃まで下げる。この冷却段階は好
ましくは短時間で行うべきである(15〜30分)。温度の
上昇及び温度の低下からなるこの安定化段階の間は、上
述の通り、その水素添加された溶液によって水素が消費
されることは実質的になく、また、系内にかなりの量の
水素を加えることも、また系から水素を除去することも
ない。
【0011】水素添加及び(場合によっては行う)熱的
な安定化段階の後、生じた反応生成物からN-アルキルポ
リヒドロキシアルキルアミンを得る。好ましくはこの作
業は、本発明に従い、先ず、水素添加及び場合によって
は熱的な安定化処理を行った攪拌オートクレーブ中で攪
拌を止めて、その反応生成物を沈降段階に付すことによ
って行われる。この段階の間、60〜90℃、好ましくは70
〜80℃の温度及び70〜95bar 、好ましくは80〜90bar の
水素圧が設定され(ただし、系内の温度及び水素圧がこ
れらの値でなかった場合)、そして維持される。この沈
降段階(一般的に10〜40分かかる)では、水素添加触媒
が攪拌オートクレーブの底に貯まり、実質的に透明な溶
液が得られる。この溶液がN-アルキルポリヒドロキシア
ルキルアミンを含む。この透明溶液をデカンテーション
(排出(force out))する。この作業は、好ましくは、こ
の溶液に入れた浸漬管を用いて行う。このデカンテーシ
ョン作業の間、沈降段階の場合と同じ温度及び水素圧が
実質的に維持される。このデカンテーションされた実質
的に透明な溶液は、必要に応じて追加的に濾過してもよ
い。N-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンを溶剤を
含まない形で得る必要がある場合は、次いで溶剤を蒸留
によって除去してもよい。
【0012】本発明による方法では、モノアルキルアミ
ン及びポリオール化合物は、約1〜2:1、好ましくは
1〜1.6 :1のモル比で使用される(なお、化学理論量
的なモル比は1:1である)。乱流下に混合された溶液
が水素添加するために注入される水素添加オートクレー
ブ中に、モノアルキルアミンも導入すると有利なことが
見出された。導入するこのアルキルアミンの量は広い範
囲内で変えることができ、一般的にポリオール化合物1
モル当たり0.05〜3モル、好ましくは0.1 〜1モルのア
ルキルアミンである。アルキルアミンの全体量が過剰に
なりすぎるのを防ぐために、導入する上記のアルキルア
ミンの量の全てまたはその量の少なくとも比較的大きな
割合の部分を、上記の1〜2:1(好ましくは1〜1.6
:1)の比率の過剰化学量論量から流用することが好
ましい。したがって、この過剰化学量論量分のアルキル
アミンのうち、約30〜100 重量%、好ましくは50〜90重
量%の割合のものが水素添加系に導入される。
【0013】本発明の方法では、使用する水素添加触媒
は好ましくはニッケル触媒である。ラネーニッケルが特
に好ましい。水素添加触媒の量は広い範囲で変えること
ができ、一般的に、使用するポリオール化合物の量を基
準にして2〜20重量%、好ましくは5〜15重量%で
ある。
【0014】出発化合物のモノアルキルアミン及び還元
糖に関しては、以下の物を追加的に挙げ得る。
【0015】モノアルキルアミンは、好ましくは、式RH
N2で表されるものであり、この式中、Rは、好ましく
は、1〜18個の炭素原子を有する線状及び飽和のアルキ
ル基、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するこの種の
アルキル基、またはヒドロキシアルキル基、好ましくは
C1-C4-ヒドロキシアルキルである。これの例は、メチル
アミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピル
アミン、2-ヒドロキシエチルアミン、2-ヒドロキシプロ
ピルアミン及びこれらの類似物である。メチルアミンま
たはエチルアミンが特に好ましい。更に別の好適なモノ
アルキルアミンはC1-C4-ジアルキルアミノ-C2-C6- アル
キルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、ま
たは式RO-(CH2)n -NH2(式中、RはC1-C4-アルキルであ
り、そしてnは2〜4の数である)のアルコキシアルキ
ルアミンである。
【0016】使用するポリヒドロキシアルキル化合物ま
たは還元糖化合物は、好ましくは、モノサッカライド
類、好ましくはペントース類及びヘキソース類、並びに
オリゴサッカライド類、好ましくはジサッカライド類及
びトリサッカライド類である。モノサッカライド類の例
は、ヘキソース類としてはフルクトース、グルコース、
ガラクトース、マンノース、ソルボース及びタロース、
及びペントース類としてはアラビノース、リボース及び
キシロースである。オリゴサッカライド類(ポリサッカ
ライド類)の例は、ラクトース、マルトース、マルトト
リオース及びこれらの類似物である。オリゴサッカライ
ド類の中では、ジサッカライド類が好ましい。特に好ま
しいポリオール類はヘキソース類、特にグルコースであ
る。
【0017】それゆえ、本発明の方法を用いて製造され
たN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンは、式R-NH
-Z(式中、Rは上記の意味を有し、そしてZは上記のポ
リヒドロキシアルキル化合物の残基である)に相当する
ものである。応じて、Zは、好ましくは、式-CH2-[-CH
(OH)]n -CH2OH(式中、nは3〜5の整数、好ましくは
3または4、特に好ましくは4である)の残基である。
それゆえ、好ましくはN-C1〜C3- グルカミン類が、好ま
しくはフルクトース、グルコース、ガラクトース、マン
ノース、ソルボースまたはタロースあるいはこれらの混
合物、特に好ましくはN-メチルグルカミン及びN-エチル
グルカミン等の対応するグルカミン類から製造される。
【0018】本発明の方法を用いることによって、非常
に純度が高くかつ結晶状態で無色の線状N-アルキルポリ
ヒドロキシアルキルアミンが得られる。更に、これは98
重量%までの収率で得られる。この値は、生成物の高い
純度及び色品質から見て非常に高い収率である。更にま
た、得られるアルキルポリヒドロキシアルキルアミンは
極少量でしか水素添加触媒(ニッケル)を含まない。ま
たこれは高い熱安定性を示す。すなわち比較的高い温度
に比較的長い時間加熱した場合でも実質的にその無色の
外観を保持する。本発明の方法を用いると、更に、水素
添加触媒の活性をほぼ保持することができ、これによっ
て同じ収率及び生成物品質を持って触媒を複数回のバッ
チに使用することができる。再利用した触媒が所望の活
性を示さなくなったら直ぐに、比較的少量の新鮮な触媒
を添加することによってその元々の活性を取り戻すこと
ができる。それゆえ、本発明の方法は、生成物の高い収
率及び品質の他に、水素添加触媒及び触媒活性の損失が
僅かであることも保証する。
【0019】以下、追加的に、本発明を例によってより
詳細に例示する。
【0020】
【実施例】例1 水中のモノメチルアミン(MMA)146モル(MMA 溶液20.6k
g)を導入しそして70%濃度スラリーの形のラネーニッ
ケル水混合物7.5kg で処理した。この混合物を水素80ba
r で加圧しそして50℃に加熱した。水素添加反応器中
で、70%濃度水性シロップの形のグルコース290ml と水
中のMMA290モル(MMA 溶液40.9kg)との混合物を静的混
合機を介して上記MMA 溶液中に攪拌しながら計量添加し
た。この混合装置中での平均滞留時間は5分間であっ
た。この混合装置を45℃の温度に調節した。この添加の
間、水素圧を70〜95bar 及び温度を48〜52℃の範囲に維
持した。添加し終わったら、水素の消費が認められなく
なるまで、この混合物を上記の圧力及び温度に維持し
た。これにはだいたい90分必要である。水素添加が完了
した後、反応混合物を60分かけて100 ℃に加熱した。こ
の温度に達したら、混合物を20分かけて80℃まで冷却
し、そして攪拌機を止めた。80℃及び約85bar で30分間
の沈降時間を経過した後、上澄みの溶液をデカンテーシ
ョンして触媒から分離し、そして濾過した。
【0021】過剰のアミン及び溶剤を除去した後、変色
することなく130 ℃で溶融する白色の結晶が得られた。 例2 N,N-ジメチルアミノプロピルアミン(DMAPA)146mol (DM
APA 溶液30.9kg) を導入しそして70%濃度スラリーの形
のラネーニッケル水混合物5.6kg で処理した。この混合
物を水素70bar で加圧しそして65℃まで加熱した。水素
添加反応器中で、70%濃度水性シロップの形のグルコー
ス290 モルと水中のDMAPA290モル(DMAPA 溶液61.4kg)
との混合物を静的混合機を介して上記DMAPA 溶液中に攪
拌しながら計量添加した。混合装置中の平均滞留時間は
60秒であった。この混合装置は45℃の温度に調節した。
添加の間は、反応容器中の水素圧は50〜60bar に及び温
度は58〜62℃に維持した。添加し終わったら、水素の消
費が認められなくなるまで、その混合物を上記の圧力及
び温度に維持した。これにはおおよそ180 分要する。
【0022】水素添加の完了後、80分かけて反応混合物
を105 ℃まで加熱した。この温度に達したら、この混合
物を35分かけて70℃まで冷却し、そして攪拌機を止め
た。70℃及び約90bar で20分の沈降時間が経過した後、
上澄みの溶液をデカンテーションして触媒から分離し、
そして濾過した。 例3 水中のメトキシプロピルアミン(MOPA)58モル(MOPA溶液
25.8kg)を導入し、そして70%濃度のスラリーの形のラ
ネーニッケル水混合物11.25kg で処理した。この混合物
を水素40bar で加圧し、そして70℃に加熱した。水素添
加反応器中で、70%濃度の水性シロップの形のグルコー
ス290 モルと水中のMOPA 290ml(MOPA溶液129kg)との混
合物を、静的混合機を介して上記のMOPA溶液に攪拌しな
がら計量添加した。この混合装置中での平均滞留時間は
15秒であった。この混合装置を40℃の温度に調節した。
添加する間、反応容器中の水素圧は80〜90bar に及び温
度は65〜68℃に維持した。添加し終わったら、水素の消
費がもはや認められなくなるまで、その混合物を上記の
圧力及び温度に維持した。これにはおおよそ120 分要す
る。
【0023】水素添加が完了したら、50分かけて反応混
合物を95℃に加熱した。この温度に達したら、混合物を
30分かけて80℃にまで冷却し、そして攪拌機を止めた。
80℃及び約85bar で10分間の沈降時間を経過した後、そ
の上澄みの溶液をデカンテーションして触媒から分離
し、そして濾過した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨハン・フランツ・ハナウエル ドイツ連邦共和国、84579 ウンターノイ キルヒエン、フルルストラーセ、3 (72)発明者 フーベルト・ザイツ スイス国、4143 ライナッハ/ベーエル、 テルヴイラーストラーセ、33 (72)発明者 フランク・ヴアイネルト ドイツ連邦共和国、84508 ブルクキルヒ エン、オルトレーナー・ストラーセ、22

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先ずモノアルキルアミン及び還元糖を溶
    液状態で互いに混合し、得られた溶液を水素添加触媒の
    存在下に水素で水素添加し、そして水素添加触媒を除去
    して、形成したN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミ
    ンを得ることによる、モノアルキルアミン及び還元糖か
    らN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンを製造する
    方法であって、それぞれ水性、アルコール性または水性
    /アルコール性溶液の形のモノアルキルアミン及び還元
    糖を同時に混合装置内に導入することによって上記の混
    合作業を行い、そしてこの溶液を、25〜60℃の温度及び
    50〜90bar の圧力で、6秒〜5分の間、乱流下に上記混
    合装置内に維持することを含む、上記方法。
  2. 【請求項2】 アルキルアミンを10〜50重量%濃度溶液
    の形で及び還元糖を40〜75重量%濃度溶液の形で混合装
    置中に導入する、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 アルキルアミンを、10〜30℃の温度の10
    〜50重量%濃度水溶液の形で及び還元糖を40〜60℃の温
    度の40〜75重量%濃度水溶液の形で混合装置中に導入す
    る、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 40〜50℃の温度及び60〜80bar の圧力
    で、6秒〜5分の間、溶液を混合装置中で乱流下に維持
    する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶液を混合装置中で乱流下に10秒〜1分
    間維持する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 混合装置としての耐圧管中で乱流下に混
    合を行う、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記の混合時間の経過後に得られた溶液
    を水素添加用の攪拌オートクレーブ中に導入しそして水
    素添加する、請求項1〜6のいずれか一つの方法。
  8. 【請求項8】 水素添加触媒としてラネーニッケルが存
    在しかつ40〜85℃の温度及び25〜100barの水素圧の状態
    の攪拌オートクレーブ中に溶液を導入し、そして水素が
    もはや実質的に消費されなくなるまで、導入された溶液
    をこの温度及び水素圧下に水素添加することによって水
    素添加を行う、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 存在する水素を30分〜150 分保持しなが
    ら、連続的に温度を上昇させることによって、水素添加
    された溶液を95〜110 ℃の温度にし、そしてこの温度に
    達した後、60〜90℃にまで冷却することによって、上記
    水素添加された溶液を熱的な安定化処理に付す、請求項
    7または8に記載の方法。
  10. 【請求項10】本質的にN-アルキルポリヒドロキシアル
    キルアミンと水素添加触媒からなる、水素添加され及び
    熱的に安定化された生成物の分離を、60〜90℃の温度及
    び70〜95bar の水素圧下に水素添加触媒を生成物から沈
    降させ、そしてこの温度及び水素圧を保持しながら上澄
    み液のN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンをデカ
    ンテーションして分離することによって行う、請求項1
    〜9のいずれか一つの方法。
  11. 【請求項11】 モノアルキルアミンと還元糖を1〜
    2:1のモル比で使用する、請求項1〜10のいずれか
    一つの方法。
  12. 【請求項12】a) 10〜50重量%濃度の水性、アルコー
    ル性または水性/アルコール性溶液の形のモノアルキル
    アミン及び40〜95重量%濃度の水性、アルコール性また
    は水性/アルコール性溶液の形の還元糖を、糖1モル当
    たりアルキルアミンが1〜1.6 モルのモル比で、混合装
    置としての耐圧管中に同時に導入し、そしてこの管中の
    溶液を、25〜60℃及び50〜90bar の圧力で6秒〜5分の
    間、乱流下に維持し、 b) 上記の混合時間を過ぎた後、使用した糖1モル当た
    り0.1 〜1モルのモノアルキルアミン及び水素添加触媒
    としてのラネーニッケルが存在しかつ40〜85℃の温度及
    び50〜80bar の水素圧の状態の攪拌オートクレーブ中
    に、段階a)で得られた溶液を導入し、そして水素が実質
    的にもはや吸収されなくなるまで、この温度及び水素圧
    下で、上記導入された溶液を水素添加し、そして、 存在する水素を60分〜150 分の間保持しながら温度を連
    続的に上昇させることによって、この水素添加された溶
    液を95〜100 ℃の温度とし、そしてこの温度に達した
    後、60〜90℃に冷却することによって、上記水素添加さ
    れた溶液を熱的な安定化処理に付し、そして c) 本質的にN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミン
    と水素添加触媒からなる、水素添加され及び熱的に安定
    化された生成物の分離を、60〜90℃の温度及び70〜95ba
    r の水素圧下にこの生成物から水素添加触媒を沈降さ
    せ、そしてこの温度及び水素圧を保持しながら上澄み液
    のN-アルキルポリヒドロキシアルキルアミンをデカンテ
    ーションして分離することによって行う、請求項1の方
    法。
  13. 【請求項13】 段階a)において、10〜30℃の温度の10
    〜50重量%濃度水溶液の形のモノアルキルアミン及び40
    〜60℃の温度の40〜75重量%濃度水溶液の形の還元糖
    を、糖1モル当たりアルキルアミンが1〜1.6 モルのモ
    ル比で、同時に管中に導入し、そしてこの管中の溶液
    を、40〜50℃の温度及び60〜80bar の圧力下に10秒〜1
    分の間、乱流下に維持する、請求項12の方法。
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