JP2000281552A - 二層液状日焼け止め化粧料 - Google Patents

二層液状日焼け止め化粧料

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JP2000281552A
JP2000281552A JP8208399A JP8208399A JP2000281552A JP 2000281552 A JP2000281552 A JP 2000281552A JP 8208399 A JP8208399 A JP 8208399A JP 8208399 A JP8208399 A JP 8208399A JP 2000281552 A JP2000281552 A JP 2000281552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不使用時に卓上に置いておくと、上層が油
層、下層が粉末層に分かれており、使用時に振盪すると
二層が混ざり合って、均一に分散して液状を呈し、使用
時ののびが極めて軽く、肌に塗布する場合に肌に負担を
与えず、かつ化粧もち、再分散性に優れた新規な二層液
状日焼け止め化粧料を提供する。 【解決手段】 油相と、少なくとも微粒子二酸化チタン
および/または微粒子酸化亜鉛を含む粉末成分と、両親
媒性分散剤を含有する、二層液状日焼け止め化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二層液状日焼け止め
化粧料に関する。さらに詳しくは、不使用時に卓上に置
いておくと、上層が油相、下層が粉末相に分かれてい
て、使用時に振盪すると二層が容易に混ざり合って均一
に分散して液状を呈し、再分散性に優れるとともに透明
性に優れ、さらには、使用時ののびがきわめて軽く、肌
へ負担を与えず、仕上がりの均一性、化粧もち、紫外線
防御効果に優れるとともに、使用感触に優れた、新規な
二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日焼け止め化粧料として、一般に
油中水型(W/O型)や水中油型(O/W型)の乳化組
成物が用いられている。また、微粒子二酸化チタン、微
粒子酸化亜鉛等を化粧料中へ配合することにより紫外線
防御効果を高めることが知られている。
【0003】しかしながら、乳化組成物に微粒子二酸化
チタンや微粒子酸化亜鉛等を配合した場合、乳化構成成
分の影響を受け、これら粉末の分散が不十分となり、透
明性が劣ったり、紫外線防止効果が期待通りに得られな
かったりするという問題がある。また、化粧もちの点で
も、乳化組成物では不十分であるという問題がある。
【0004】本出願人は先に、使用時ののびが極めて軽
く、耐水性、耐汗性に優れる油性メーキャップ化粧料と
して、特定の構成からなる油相と、粉末とを含有する二
層液状メーキャップ化粧料を開発した(特公平6−99
282号公報)が、該公報の発明では、微粒子二酸化チ
タンや微粒子酸化亜鉛の分散性についての検討はされて
いなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、微粒子
二酸化チタンや微粒子酸化亜鉛の分散性について鋭意検
討した結果、これら微粒子粉末は水相中よりも油相中に
おいて分散性が良好であり、かつ、両親媒性分散剤を併
用することにより、実質的に界面活性剤を用いることな
く、分散性をより高めることができるとともに、紫外線
防御効果、仕上がりの均一性、透明性に優れた、二層液
状の油性日焼け止め化粧料が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、油相
と、少なくとも微粒子二酸化チタンおよび/または微粒
子酸化亜鉛を含む粉末成分と、両親媒性分散剤を含有す
る、二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0007】上記において、両親媒性分散剤が高級脂肪
酸であるのが好ましい。
【0008】また本発明は、さらにオルガノポリシロキ
サン架橋弾性粉末を含む、上記二層液状日焼け止め化粧
料に関する。
【0009】また本発明は、さらに粘土鉱物系粉体を含
む、上記二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0010】また本発明は、さらに油溶性樹脂を含む、
上記二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0011】また本発明は、さらに低級アルコールを含
む、上記二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0012】また本発明は、さらに保湿剤を含む、上記
二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0013】また本発明は、さらに紫外線吸収剤を含
む、上記二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0014】また本発明は、実質的に界面活性剤を含ま
ない、上記二層液状日焼け止め化粧料に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0016】本発明の日焼け止め化粧料は、油相と、少
なくとも微粒子二酸化チタンおよび/または微粒子酸化
亜鉛を含む粉末成分と、両親媒性分散剤を含有する。
【0017】油相に用いられる油分としては、流動パラ
フィン、スクワラン等の脂肪族炭化水素;ミンク油、オ
リーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、ラノリン等の動植物
油;イソプロピルミリステート、オクチルドデシルミリ
ステート、トリメチロールプロパントリ−2−エチルヘ
キサノエート、トリメチロールプロパントリイソステア
レート、ペンタンエリスリトールテトラ−2−エチルヘ
キサノエート、グリセリルトリ−2−エチルヘキサノエ
ート、セチル2−エチルヘキサノエート、ネオペンチル
グリコール2−エチルヘキサノエート、ネオペンチルグ
リコールジカプレート、イソオクチルイソパルミテー
ト、イソノナン酸イソノニル、ヘキシルデシルジメチル
オクタノエート、オクチルドデシルジメチルオクタノエ
ート、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、リンゴ酸ジイソ
ステアリル等のエステル油;イソステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等の高級アルコール;常圧にお
ける沸点260℃以下のイソパラフィン〔例えばアイソ
パーA、同C、同E、同G、同H、同K、同L、同M
(以上、いずれもエクソン社製)、シェルゾール71
(シェル社製)、ソルトロール100、同130、同2
20(以上、いずれもフィリップ社製)など〕;シリコ
ーン油等が挙げられる。
【0018】本発明では特に、「のび」などの使用性の
点から、油分として揮発性油分を主油分として用いるの
が好ましい。揮発性油分を主油分として用いることによ
り、塗布中はのびが軽く肌に負担を与えず、塗布後はさ
っぱりとした使用感を与えるとともに、耐水、耐油、お
よび耐皮脂性に優れるという効果をより有利に発揮し得
る。このような揮発性油分として、上記した低沸点(常
圧における沸点260℃以下)イソパラフィンや、低沸
点シリコーン油等が好ましく用いられる。
【0019】低沸点シリコーン油としては、例えば下記
式(I)
【0020】
【化1】
【0021】(式中、R1〜R8は、それぞれ独立に水素
原子、炭素原子数1〜6の低級アルキル基またはフェニ
ル基を表し;mは0〜250の整数を表す)で表される
鎖状シリコーン油、下記式(II)
【0022】
【化2】
【0023】(式中、R9、R10はそれぞれ独立に水素
原子、炭素原子数1〜6の低級アルキル基を表し;nは
3〜7の整数を表す)で表される環状シリコーン油等が
好ましいものとして挙げられる。
【0024】上記式(I)で表される鎖状シリコーン油
としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン等が例示される。
【0025】上記式(II)で表される環状シリコーン
油としては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オク
タメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペ
ンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサ
ン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサンが挙げら
れる。
【0026】これらシリコーン油は、具体的には、SH
244、SH344、SH245、DC345(以上、
いずれもトーレ・シリコーン社製)、KF994、KF
995、KF996、KF9956(以上、いずれも信
越化学工業社製)、TSF404、TSF405、TS
F406(以上、いずれも東芝シリコーン社製)等とし
て商業的に入手可能である。
【0027】本発明では、油相を構成する各油分の粘度
は低〜高粘度のものまで種々あるが、本発明では、塗布
中のべたつきのなさ等の使用性の点から、これら油分に
より構成される油相の粘度が25℃で500mPa・s
以下であるのが好ましく、高粘度油分の配合も、油相全
体の粘度が25℃で500mPa・s以下に収まる範囲
となるよう配合するのが好ましい。なお、上述したよう
に、「のび」などの使用性の点から、揮発性油分を主油
分として配合するのが好ましい。なお、粘度はB型粘度
計等で測定することができる。
【0028】油分の配合量は、総油相量として化粧料全
量中の95〜40重量%が好ましい。
【0029】油相には、分散性のより一層の向上、化粧
もちなどの点から、油溶性樹脂を配合してもよい。かか
る油溶性樹脂の配合も、油相の粘度が25℃で500m
Pa・s以下に収まる範囲で配合するのが好ましい。
【0030】このような油溶性樹脂としては、例えば芳
香族炭化水素樹脂〔日石ネオポリマーT、120、14
0(以上、いずれも日本石油社製)、等〕、テルペン系
樹脂〔Quintone A-100、B-170、C-100(以上、いずれも
日本ゼオン社製)、等〕、ポリブデン〔ポリブデン200
(出光石油社製)、等〕、ポリイソプレン〔エスコレツ
1071U、1103U(以上、いずれもエクソン社製)、等〕、
アルキド樹脂〔ベッコゾールEL8011、ソリッドベッコゾ
ールNo.31、No.96(以上、いずれも大日本インキ社
製)、等〕、PVP変成ポリマー〔Ganex V-216、V-220
(以上、いずれも五協産業社製)、等〕、シリコーン樹
脂〔KP-285、KR-278、KR-266、KR-114(以上、いずれも
信越化学工業社製)、等〕などが挙げられる。
【0031】上記シリコーン樹脂としては、例えば、S
iO2、RSiO3/2、R2SiO(Rは水素、炭素原子
数1〜6の炭化水素基またはフェニル基を表す)なる構
造単位の1種または2種以上からなる共重合体、あるい
はその末端をR3SiO1/2(Rは上記と同じ)で封鎖し
た共重合体等が好ましいものとして挙げられる。これら
の中でも、SiO2とRSiO3/2(Rは上記したとお
り)の組み合わせからなる共重合体が、より一層の再分
散性の向上、化粧もち等の点から好ましく用いられる。
シリコーン樹脂として、具体的にはトリメチルシロキシ
シリケート、ポリエーテル等が好ましいものとして挙げ
られる。これらシリコーン樹脂を配合する場合、化粧料
全量中0.1〜30重量%程度が好ましく、特には1〜
15重量%程度である。
【0032】これらシリコーン樹脂は、対応する既知の
シラン類の加水分解など、公知の方法で得られる。
【0033】また、油相中には、清涼感等の使用性向上
のために、炭素原子数1〜6の低級アルコールの1種ま
たは2種以上を配合してもよい。具体的にはメチルアル
コール、エチルアルコール、ブチルアルコール、プロピ
ルアルコール、ブチルアルコール、ペンチルアルコール
等が挙げられる。これらアルコールは、油相の粘度等に
よっても異なるが、好ましくは化粧料全量中に0.1〜
20重量%程度、特には1〜10重量%程度配合され
る。
【0034】油相には、さらにしっとり感等の使用性向
上、再分散性のより一層の向上等のために保湿剤を配合
してもよい。保湿剤としては、一般に化粧品分野におい
て用いられ得るものであれば特に限定されるものでな
く、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシ
リトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチ
ン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、
アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシス
テアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリ
ドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリ
ン(EO)PO付加物、トリメチルグリシン等が挙げら
れる。これらの保湿剤は、1種または2種以上を用いる
ことができる。保湿剤は化粧料全量中に0.1〜20重
量%程度配合するのが好ましく、特には1〜10重量%
程度である。
【0035】本発明二層液状日焼け止め化粧料では、粉
末成分として、少なくとも微粒子二酸化チタンおよび/
または微粒子酸化亜鉛が配合される。
【0036】微粒子二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛は、
紫外線散乱能や透明性等の点から、いずれも平均粒子径
0.10μm程度以下のものが好ましく用いられる。こ
れら微粒子二酸化チタン、微粒子酸化亜鉛の配合量は、
紫外線防御効果、仕上がりの透明性等の点から、化粧料
全量中、0.1〜35重量%程度が好ましく、特には1
〜25重量%程度である。
【0037】粉末成分としては、着色性、メーキャップ
性等の点から、さらに色材を配合してもよい。このよう
な色材としては、例えば酸化鉄、酸化クロム、二酸化チ
タン、酸化セリウム、酸化亜鉛等の金属酸化物などが挙
げられるが、これら例示に限定されるものでない。これ
ら金属酸化物(色材)は、用いる金属の種類にもよる
が、着色性等の点から、一般に平均粒子径2.0μm程
度以下のものが好ましく用いられる。色材は、化粧料全
量中に0.01〜30重量%程度配合するのが好まし
く、特には0.1〜20重量%程度である。
【0038】本発明ではさらに、なめらかな使用感触、
再分散性の向上等の点から、粉末成分として、さらにオ
ルガノポリシロキサン架橋弾性粉末を配合するのが好ま
しい。
【0039】オルガノポリシロキサン架橋弾性粉末は、
例えば硬化性オルガノポリシロキサン組成物を加熱等の
手段によって架橋、硬化させることによって得ることが
できる。
【0040】上記硬化性オルガノポリシロキサン組成物
としては、白金系触媒存在下に付加反応により硬化する
付加反応硬化型オルガノポリシロキサンエラストマー組
成物、縮合反応により硬化する縮合反応硬化型オルガノ
ポリシロキサンエラストマー組成物(縮合反応としては
脱水、脱オキシム、脱アミン、脱アミド、脱カルボン
酸、脱ケトンが例示される)、有機過酸化物により加熱
下硬化する過酸化物硬化型オルガノポリシロキサンエラ
ストマー組成物、γ線、紫外線、若しくは電子線照射に
よって硬化する高エネルギー線硬化型オルガノポリシロ
キサンエラストマー組成物、あるいは上記の各反応によ
って硬化するオルガノポリシロキサンレジン組成物が挙
げられる。これらの中でも、硬化速度が速いことや硬化
の均一性に優れる等の点から付加反応型のオルガノポロ
シロキサンエラストマー組成物やレジン組成物が好まし
く用いられる。付加反応の際に用いられる白金系触媒と
しては、塩化白金酸およびこれをアルコールやケトン類
に溶解させたもの、塩化白金酸とオレフィン類との錯化
合物、塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯化合
物、塩化白金酸とジケトンとの錯化合物、白金黒および
白金を担体に保持させたもの等が例示される。
【0041】これらの硬化性オルガノポリシロキサン組
成物の主剤となるオルガノポリシロキサンのケイ素原子
に結合する有機基としては、1価炭化水素基が例示さ
れ、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基のようなアルキル基、ビニル基、アリル
基、プロペニル基のようなアルケニル基、2−エチルフ
ェニル基、2−フェニルプロピル基、3,3,3−トリ
フルオロプロピル基のような置換アルキル基、フェニル
基、トリル基、キシリル基のようなアリール基、フェニ
ルエチル基のような置換アリール基あるいはエポキシ
基、アミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボン酸エ
ステル基若しくはメルカプト基を有する1価炭化水素基
等が例示される。これらの中でもメチル基、エチル基、
プロピル基等が好ましく、特にはメチル基が好ましい。
【0042】架橋、硬化方法としては、上述した付加反
応硬化型、縮合反応硬化型若しくは過酸化物硬化型オル
ガノポリシロキサン組成物を、界面活性剤の存在下で水
と混合し、ホモミキサー、ホモゲナイザー、プロペラ型
ミキサー等で均一に混合後、50℃以上の熱水中に放出
し硬化させて粉体を得る方法;付加反応型、縮合反応硬
化型若しくは過酸化物硬化型オルガノポリシロキサン組
成物を熱気流中に直接噴霧し硬化させて粉体を得る方
法;付加反応硬化型、縮合反応硬化型、過酸化硬化型オ
ルガノポリシロキサン組成物若しくは高エネルギー硬化
型オルガノポリシロキサン組成物を高エネルギー照射下
で噴霧し硬化させたものを、ボールミル、アトマイザー
等の公知の粉砕機で粉砕して粉体を得る方法等が例示さ
れる。
【0043】本発明に用いられるオルガノポリシロキサ
ン架橋弾性粉末は、平均粒子径が0.1〜200μm程
度で、球状をなすものが好ましく用いられる。さらに、
JIS A硬度が1.0〜30程度のものが肌への感触
等の点から好ましく用いられる。本発明では、ジメチル
シロキサン架橋弾性粉末等が好ましく用いられる。
【0044】本発明では粉末成分として、上記以外に、
さらに、一般に化粧料に用いられ得る粉末成分が挙げら
れる。例えば、無機粉末としては、各色系無機顔料(白
色、赤色、黒色、緑色、紫色、青色、等)や、アルミニ
ウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料が挙
げられる。
【0045】また、有機粉末としては、ポリアミド樹脂
粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタク
リル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアク
リル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉
末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等が挙
げられる。これらは疎水性粉末である。
【0046】粉末成分は、それ自体が疎水性を有しない
場合、シリコーン処理、脂肪酸処理、金属石鹸処理、デ
キストリン脂肪酸エステル処理、およびベンジリデンソ
ルビトール処理等による疎水処理を行ったものを用いて
もよい。
【0047】疎水化処理方法としては、撥水性を付与で
きる方法であればいかなるものでもよく、その方法は問
わないが、例えば気相法、液相法、オートクレーブ法、
メカノケミカル法等、通常の表面処理方法を用いること
ができる。
【0048】例えば疎水化処理剤を原料粉末に添加して
処理を行う場合、適当な溶媒(ジクロルメタン、クロロ
ホルム、ヘキサン、エタノール、キシレン、揮発性シリ
コーン等)に希釈して添加してもよく、あるいは直接添
加してもよい。粉末と処理剤の混合攪拌には、ボールミ
ル、ホジャーサイトボールミル、振動ボールミル、アト
ライター、ポットミル、ロッドミル、パンミル、ホモミ
キサー、ホモディスパー、ヘンシェルミキサー、ナウタ
ーミキサー等も使用することができる。この他にも、粉
末表面の活性を利用し、気相反応により100℃以下の
低温で環状オルガノシロキサンを粉体表面上で重合させ
る方法(特公平1−54380号)や、前記方法の後に
表面のシリコーンポリマーのSi−H部分にグリセロー
ルモノアリルエーテル等のペンダント基を付加させる方
法(特公平1−54381号)等も用いることができ
る。
【0049】疎水化処理剤としては、特に限定されるも
のではないが、脂肪酸デキストリン処理粉末、トリメチ
ルシロキシ珪酸処理粉末、フッ素変性トリメチルシロキ
シ珪酸処理粉末、メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉
末、フッ素変性メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉末、
ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン等の低粘度〜高粘度油状
ポリシロキサン処理粉末、ガム状ポリシロキサン処理粉
末、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉末、フ
ッ素変性メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉
末、メチルトリクロルシラン、メチルトリアルコキシシ
ラン、ヘキサメチルジシラン、ジメチルジクロルシラ
ン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルクロルシ
ラン、トリメチルアルコキシシラン等の有機シリル化合
物あるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、エチ
ルトリクロルシラン、エチルトリアルコキシシラン、プ
ロピルトリクロルシラン、プロピルトリアルコキシシラ
ン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリアルコキ
シシラン、長鎖アルキルトリクロルシラン、長鎖アルキ
ルトリエトキシシラン等の有機変性シランあるいはそれ
らのフッ素置換体による処理粉末、アミノ変性ポリシロ
キサン処理粉末、フッ素変性ポリシロキサン処理粉末、
フッ化アルキルリン酸処理粉末等が挙げられる。
【0050】これら疎水化処理により、耐水、耐汗、耐
皮脂性等の化粧もちをより一層向上させることができ
る。
【0051】ところで、本発明の二層液状日焼け止め化
粧料の効果の1つに粉末の再分散性がよいことが挙げら
れる。
【0052】二層液状日焼け止め化粧料は長期間静置し
ておくと、粉末が沈降して堆積するが、使用時に手で振
ることによって堆積した粉末を再分散させ、粉末と油分
を均一にした状態で使用しようとするものである。この
とき粉末の再分散性が悪いと、粉末と油分が均一に混合
されない状態になりはなはだ不都合となる。
【0053】本発明では、かかる再分散性効果のため
に、油相中に両親媒性分散剤を配合する。「両親媒性分
散剤」とは水および油において表面張力を下げる働きを
する物質をいう。このような両親媒性分散剤としては、
高級脂肪酸、ベタイン型両性界面活性剤〔例えば、市販
品として「アノンBL」(日本油脂製)、「デハイント
ンAB−30」(ヘンケル社製)、「オバゾリン」(東
邦化学製))等が挙げられるが、本発明では高級脂肪酸
が好ましいものとして挙げられる。
【0054】高級脂肪酸としては、例えば下記一般式
(III)で表される高級脂肪酸で、通常の化粧品基剤
等に用いられるものすべてを適用することができる。
【0055】
【化3】R11COOH (III)
【0056】式(III)中、R11は平均炭素原子数7
〜25の直鎖または分岐鎖または水酸基を有する飽和、
不飽和の炭化水素を示し、分散剤としての機能をより効
果的に果たすために、上記平均炭素原子数は好ましくは
9〜23であり、特には11〜21である。
【0057】このような高級脂肪酸としては、具体的に
は、ラウリン酸、ミルスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アラキン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸;2−パ
ルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン
酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸;イソ
ステアリン酸等の分岐脂肪酸;12−ヒドロキシステア
リン酸等のヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。本発
明においては、これら高級脂肪酸の中から1種または2
種以上を用いることができる。中でも、分岐構造をもつ
炭素数18の飽和脂肪酸であるイソステアリン酸が特に
好ましく用いられる。
【0058】本発明では、両親媒性分散剤として高級脂
肪酸を用いた場合、実質的に界面活性剤を配合すること
なく、再分散性に優れた二層液状日焼け止め化粧料を得
ることができる。
【0059】両親媒性分散剤の配合量は、油相中に微粒
子二酸化チタン、酸化亜鉛を含む粉末成分を均一に分
散、あるいは再分散せしめ得る量であればよい。具体的
には、化粧料を振盪・混合した系全体の粘度(25℃)
が200〜8000mPa・s程度、さらには500〜
5000mPa・s程度となるよう配合するのが好まし
い。そのためには、一般に、化粧料全量中に0.01〜
10重量%程度が好ましく、特には0.1〜5重量%程
度配合するのが好ましい。
【0060】さらに、分散助剤として粘土鉱物系粉体を
含有するのが好ましい。具体的にはタルク、マイカ等が
好ましいものとして挙げられる。これらを配合する場
合、上記系中粘度となるよう配合するのが好ましい。
【0061】本発明化粧料には、さらに、より一層の紫
外線防御効果の向上のために紫外線吸収剤を配合しても
よい。これら紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸 (PABA) 、PABAモノグリセリンエステル、
N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N
−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチ
ルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABA
ブチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメン
チル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル
酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリ
シレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシ
レート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレー
ト、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサ
リチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチ
ル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−
ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソ
プロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピ
ルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメー
ト、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソア
ミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メト
キシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシ
シンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシン
ナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメー
ト、エチル−α−シアノ−β- フェニルシンナメート、
2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナ
メート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジ
パラメトキシシンナメート、3,4,5−トリメトキシ
ケイ皮酸3−メチル−4−[メチルビス(トリメチルシ
リキシ)シリル]ブチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−
5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−
エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2
−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクト
キシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシ
ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3
−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファ
ー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニ
ン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5
−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5
−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイル
メタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイル
メタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデ
ン)−3−ペンタン−2−オン、テレフィタリリデンジ
カンファースルホン酸等が挙げられる。これら紫外線吸
収剤の中から1種または2種以上を任意に用いることが
できる。
【0062】なお、紫外線吸収剤を配合する場合、安全
性の点などから、その配合量は化粧料全量中に0.1〜
12重量%程度が好ましく、より好ましくは0.1〜
7.5重量%程度である。
【0063】本発明日焼け止め化粧料には、本発明の効
果を損なわない範囲内で、香料、酸化防止剤、防腐剤、
薬剤等の任意添加成分を配合することができる。
【0064】本発明によれば、静置時二層に分かれ、振
盪時粉末が良好に再分散されるとともに、仕上がりの均
一性、透明性、使用感に優れ、かつ紫外線防御効果にも
優れる二層液状日焼け止め化粧料を得ることができる。
【0065】
【実施例】本発明について以下に実施例を挙げて詳述す
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。な
お、配合量は重量%である。
【0066】本実施例で用いた各評価の試験方法、評価
基準について説明する。
【0067】[再分散性]各試料に攪拌球を入れ、これ
をトラックに積載し、約1000kmの輸送を行った
後、手で振倒テストを行った。そのときに攪拌球が動く
までの振倒回数によって、再分散性を以下のように評価
した。 (評価) ◎: 攪拌球が動くまでの振倒回数が1〜3回 ○: 攪拌球が動くまでの振倒回数が4〜6回 △: 攪拌球が動くまでの振倒回数が7〜10回 ×: 攪拌球が動くまでの振倒回数が11回以上
【0068】[紫外線防御効果(SPF値)] 各試料を専門パネル(20名)の皮膚に塗布し、紫外線
を照射し、下記数1に示すように、試料を塗布した部位
の最小紅斑量(MED; Minimum Erythema Dose)(かすか
に紅斑が惹起される紫外線量)が、未塗布部位のMEDと
比較して何倍であったかを算出した。
【0069】
【数1】 SPF=(試料塗布部のMED)/(未塗布部のMED)
【0070】[化粧もち]各試料を専門パネル(20
名)により実際に使用してもらい、官能評価した。 (評価) ◎: 16〜20名が、化粧もちが良好と判定 ○: 11〜15名が、化粧もちが良好と判定 △: 6〜10名が、化粧もちが良好と判定 ×: 0〜5名が、化粧もちが良好と判定
【0071】[仕上がりの透明性]各試料を専門パネル
(20名)により実際に使用してもらい、官能評価し
た。 (評価) ◎: 16〜20名が、仕上がりの透明性が良好と判定 ○: 11〜15名が、仕上がりの透明性が良好と判定 △: 6〜10名が、仕上がりの透明性が良好と判定 ×: 0〜5名が、仕上がりの透明性が良好と判定
【0072】[のびの軽さ]各試料を専門パネル(20
名)により実際に使用してもらい、官能評価した。 (評価) ◎: 16〜20名が、のびの軽さが良好と判定 ○: 11〜15名が、のびの軽さが良好と判定 △: 6〜10名が、のびの軽さが良好と判定 ×: 0〜5名が、のびの軽さが良好と判定
【0073】[仕上がりの均一性]各試料を専門パネル
(20名)により実際に使用してもらい、官能評価し
た。 (評価) ◎: 16〜20名が、仕上がりの均一性が良好と判定 ○: 11〜15名が、仕上がりの均一性が良好と判定 △: 6〜10名が、仕上がりの均一性が良好と判定 ×: 0〜5名が、仕上がりの均一性が良好と判定
【0074】[使用性(さっぱり感、清涼感)]各試料
を専門パネル(20名)により実際に使用してもらい、
官能評価した。 (評価) ◎: 16〜20名が、さっぱり感(清涼感)が良好と
判定 ○: 11〜15名が、さっぱり感(清涼感)が良好と
判定 △: 6〜10名が、さっぱり感(清涼感)が良好と判
定 ×: 0〜5名が、さっぱり感(清涼感)が良好と判定
【0075】[使用性(しっとり感)]各試料を専門パ
ネル(20名)により実際に使用してもらい、官能評価
した。 (評価) ◎: 16〜20名が、しっとり感が良好と判定 ○: 11〜15名が、しっとり感が良好と判定 △: 6〜10名が、しっとり感が良好と判定 ×: 0〜5名が、しっとり感が良好と判定
【0076】[使用性(なめらか感)]各試料を専門パ
ネル(20名)により実際に使用してもらい、官能評価
した。 (評価) ◎: 16〜20名が、なめらか感が良好と判定 ○: 11〜15名が、なめらか感が良好と判定 △: 6〜10名が、なめらか感が良好と判定 ×: 0〜5名が、なめらか感が良好と判定
【0077】(実施例1、比較例1)下記表1に示す組
成の二層液状日焼け止め化粧料を調製し、上記評価方法
により、再分散性、紫外線防御効果(SPF値)、化粧
もち、仕上がりの透明性、のびの軽さ、仕上がりの均一
性について評価した。結果を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】(製法)(1)、(4)〜(7)を室温で
ディスパーによって5分間分散し、さらに(2)、
(3)、(8)、(9)を添加し、ディスパーによって
5分間混合した。
【0080】表1の結果から明らかなように、本発明の
日焼け止め化粧料は、再分散性に優れるとともに、紫外
線防止効果が高く、また、化粧もちに優れ、のびが軽
く、均一な仕上がり、良好な透明性が得られることがわ
かる。
【0081】(実施例2〜3)下記表2に示す組成の二
層液状日焼け止め化粧料を調製し、上記評価方法によ
り、再分散性、紫外線防御効果(SPF値)、化粧も
ち、仕上がりの透明性、のびの軽さ、仕上がりの均一
性、さっぱり感(清涼感)、なめらか感について評価し
た。結果を表2に示す。
【0082】
【表2】
【0083】(製法)(1)、(4)、(6)〜(1
1)を室温でディスパーによって5分間分散し、さらに
(2)、(3)、(5)、(12)、(13)を添加
し、ディスパーによって5分間混合した。
【0084】表2の結果から明らかなように、本発明の
日焼け止め化粧料は、再分散性に優れるとともに、紫外
線防止効果が高く、また、化粧もちに優れ、のびが軽
く、均一な仕上がり、良好な透明性が得られることがわ
かる。また、低級アルコール配合により、清涼感のある
使用感触が付与され、さらには、オルガノポリシロキサ
ン架橋弾性粉末を配合することにより、なめらかな使用
感触が得られるとともに、系の粘度が上昇するために粉
末成分の再分散性が高くなることがわかる。
【0085】(実施例4〜5)下記表3に示す組成の二
層液状日焼け止め化粧料を調製し、上記評価方法によ
り、再分散性、紫外線防御効果(SPF値)、化粧も
ち、仕上がりの透明性、のびの軽さ・なめらかさ、仕上
がりの均一性、さっぱり感(清涼感)、なめらか感につ
いて評価した。結果を表3に示す。
【0086】
【表3】
【0087】(製法)(1)、(4)、(6)〜(1
4)を室温でディスパーによって5分間分散し、さらに
(2)、(3)、(5)、(15)、(16)を添加
し、ディスパーによって5分間混合した。
【0088】表3の結果から明らかなように、本発明の
日焼け止め化粧料は、再分散性に優れるとともに、紫外
線防止効果が高く、また、化粧もちに優れ、のびが軽
く、均一な仕上がり、良好な透明性が得られることがわ
かる。また、低級アルコール配合により、清涼感のある
使用感触が付与され、さらには、オルガノポリシロキサ
ン架橋弾性粉末を配合することにより、なめらかな使用
感触が得られるとともに、系の粘度が上昇するために粉
末成分の再分散性が高くなることがわかる。
【0089】(実施例6〜7)下記表4に示す組成の二
層液状日焼け止め化粧料を調製し、上記評価方法によ
り、再分散性、紫外線防御効果(SPF値)、化粧も
ち、仕上がりの透明性、のびの軽さ、仕上がりの均一
性、さっぱり感(清涼感)、なめらか感、しっとり感に
ついて評価した。結果を表4に示す。
【0090】
【表4】
【0091】(製法)(1)、(4)、(6)〜(1
4)を室温でディスパーによって5分間分散し、さらに
(2)、(3)、(5)、(15)、(16)を添加
し、ディスパーによって5分間混合した。
【0092】表4の結果から明らかなように、本発明の
日焼け止め化粧料は、再分散性に優れるとともに、紫外
線防止効果が高く、また、化粧もちに優れ、のびが軽
く、均一な仕上がり、良好な透明性が得られることがわ
かる。また、低級アルコール配合により、清涼感のある
使用感触が付与され、さらには、オルガノポリシロキサ
ン架橋弾性粉末を配合することにより、なめらかな使用
感触が得られるとともに、系の粘度が上昇するために粉
末成分の再分散性が高くなることがわかる。さらに、ま
た保湿剤を配合することにより系の粘度が高まり、再分
散性が高くなるとともに、しっとりした使用感触が付与
されることがわかる。
【0093】(実施例8〜9)下記表5に示す組成の二
層液状日焼け止め化粧料を調製し、上記評価方法によ
り、再分散性、紫外線防御効果(SPF値)、化粧も
ち、仕上がりの透明性、のびの軽さ、仕上がりの均一
性、さっぱり感(清涼感)、なめらか感、しっとり感に
ついて評価した。結果を表5に示す。
【0094】
【表5】
【0095】(製法)(1)、(4)、(6)〜(1
4)を室温でディスパーによって5分間分散し、さらに
(2)、(3)、(5)、(15)、(16)を添加
し、ディスパーによって5分間混合した。
【0096】表4の結果から明らかなように、本発明の
日焼け止め化粧料は、再分散性に優れるとともに、紫外
線防止効果が高く、また、のびが軽く、均一な仕上が
り、良好な透明性が得られることがわかる。また、低級
アルコール配合により、清涼感のある使用感触が付与さ
れ、さらには、オルガノポリシロキサン架橋弾性粉末を
配合することにより、なめらかな使用感触が得られると
ともに、系の粘度が上昇するために粉末成分の再分散性
が高くなることがわかる。さらに、また保湿剤を配合す
ることにより系の粘度が高まり、再分散性が高くなると
ともに、しっとりした使用感触が付与されることがわか
る。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、不
使用時に卓上に置いておくと、上層が油相、下層が粉末
相に分かれていて、使用時に振盪すると二層が混ざり合
って均一に分散して液状を呈し、使用時ののびがきわめ
て軽く、肌へ負担を与えず、化粧もち、仕上がりの均一
性、透明性、紫外線防御効果に優れるとともに、再分散
性に優れ、さらには使用感触に優れた、新規な二層液状
日焼け止め化粧料が得られる。本発明二層液状日焼け止
め化粧料は、実質的に界面活性剤を含有しなくとも上記
効果を得ることも可能である。
フロントページの続き (72)発明者 小林 香世子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 小川 克基 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C083 AB211 AB212 AB232 AB241 AB242 AB432 AB441 AC022 AC101 AC102 AC122 AC241 AC262 AC342 AC422 AC482 AC912 AD042 AD072 AD151 AD152 AD172 BB11 BB23 BB46 BB51 CC02 CC19 DD05 DD39 EE17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相と、少なくとも微粒子二酸化チタン
    および/または微粒子酸化亜鉛を含む粉末成分と、両親
    媒性分散剤を含有する、二層液状日焼け止め化粧料。
  2. 【請求項2】 両親媒性分散剤が高級脂肪酸である、請
    求項1記載の二層液状日焼け止め化粧料。
  3. 【請求項3】 さらにオルガノポリシロキサン架橋弾性
    粉末を含む、請求1または2記載の二層液状日焼け止め
    化粧料。
  4. 【請求項4】 さらに粘土鉱物系粉体を含む、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の二層液状日焼け止め化粧
    料。
  5. 【請求項5】 さらに油溶性樹脂を含む、請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の二層液状日焼け止め化粧料。
  6. 【請求項6】 さらに低級アルコールを含む、請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の二層液状日焼け止め化粧
    料。
  7. 【請求項7】 さらに保湿剤を含む、請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の二層液状日焼け止め化粧料。
  8. 【請求項8】 さらに紫外線吸収剤を含む、請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の二層液状日焼け止め化粧料。
  9. 【請求項9】 実質的に界面活性剤を含まない、請求項
    1〜8のいずれか1項に記載の二層液状日焼け止め化粧
    料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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