JP2000280731A - 自動車クラッチ接続時の衝撃吸収装置 - Google Patents

自動車クラッチ接続時の衝撃吸収装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のクラッチを断接したときに、気体圧
縮機を負荷とすることに起因する衝撃を少なくすること
の可能な自動車クラッチ接続時の衝撃吸収装置を提供す
る。 【解決手段】 エンジン回転数Nは、クラッチの再
接続完了時には、回転数変化の段差分急に収束すること
になり、エンジンに衝撃を発生する。このため、エンジ
ンに対する衝撃の少ない理想回転数特性を点線L1、L
2で示すように仮想する。実線で示す実測回転数を、同
一時刻における理想回転数特性から得られる理想回転数
に一致させるのに必要な必要軸動力が可変容量型気体圧
縮機の負荷となるように、冷媒ガスの吐出容量を可変調
節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車クラッチ接続
時の衝撃吸収装置に係わり、特に自動車のクラッチを断
接したときに、気体圧縮機を負荷とすることに起因する
衝撃を少なくすることの可能な自動車クラッチ接続時の
衝撃吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2〜図6に示すような可変容量
型気体圧縮機が知られている(実開昭63−12828
4号公報)。図2は可変容量型気体圧縮機50の断面
図、図3は可変容量型気体圧縮機50の図2中のA−A
矢視線断面図を示す。
【0003】可変容量型気体圧縮機50は、自動車に搭
載され、自動車の室内冷暖房用に用いられている。可変
容量型気体圧縮機50は圧縮機本体1をケース52内に
内蔵している。圧縮機本体1はシリンダ4を備えてな
り、シリンダ4内にはロータ5が回転可能に配設されて
いる。
【0004】ロータ5には回転軸6が貫通固定されてい
る。ロータ5の外周面には径方向にベーン溝12が形成
され、ベーン溝12にはベーン13が摺動可能に装着さ
れている。そして、ベーン13は、ロータ5の回転時に
は遠心力とベーン溝底部の油圧とによりシリンダ4の内
壁に付勢される。
【0005】シリンダ4内は、ロータ5、ベーン13、
13・・により複数の小室に仕切られている。これらの
小室は圧縮室14、14・・と称され、ロータ5の回転
により容積の大小変化を繰り返す。
【0006】このような圧縮機本体1においては、ロー
タ5が回転して圧縮室14、14・・の容積が変化する
と、その容積変化により吸入口17より低圧冷媒ガスを
吸気し圧縮する。ケース52内部には、吐出室19が形
成されている。
【0007】そして、圧縮後の高圧冷媒ガスは吐出ポー
ト16、吐出弁18等を介して吐出室19に吐出され
る。高圧冷媒ガスは、吐出口36より外部の図示しない
熱交換器等に供給される。
【0008】回転軸6の端部は、フロントヘッド9より
外部に出され、アマチュア33が固着されている。そし
て、このアマチュア33にはプーリ31が配設されてい
る。このプーリ31には、図示しない自動車のエンジン
のクランクプーリから動力が伝えられる。
【0009】この可変容量型気体圧縮機50は容量可変
装置を備えている。この容量可変装置は、車内温度によ
り冷媒ガスの吐出容量を可変調節可能なようになってい
る。容量可変装置は、図3中に一点鎖線で示す円盤状の
容量制御プレート51と、この容量制御プレート51を
制御する図示しない電磁弁及び図示しない油圧駆動のピ
ストンを有する。
【0010】容量制御プレート51は、図2中に示すよ
うにシリンダ4の右端に配設されている。電磁弁をO
N、OFFさせることでピストンに油を注入し、このと
きの油圧により容量制御プレート51を回動させる。油
の注入量は、電磁弁をON、OFFさせる頻度で変える
ことが可能である。電磁弁のON、OFFは、車内温度
に基づき図示しない調節計により制御される。
【0011】図2中のB−B矢視線断面図を図4に示
す。容量制御プレート51には切り欠き51aが2か所
に施されている。この切り欠き51aは、シリンダ4の
内部と吸入口17に通じる吸入室53間を連通させる。
一方、容量制御プレート51の切り欠きの無い部分、シ
リンダ4の内壁及びベーン13により閉鎖された空間に
は圧縮室14が形成される。
【0012】容量制御プレート51を図3の位置より右
回転させたときのA−A矢視線断面図を図5に、B−B
矢視線断面図を図6に示す。切り欠き51aが右方向に
回転されたことにより、圧縮室14が形成される位置も
右側に移動し、このときの圧縮室14の容量も小さくな
っていることが分かる。このように、容量制御プレート
51を回動させることで、吐出容量を調節可能である。
【0013】このように、可変容量型気体圧縮機50を
使用すると、連続的に吐出容量を調節可能となるため、
温度制御中に可変容量型気体圧縮機50がON/OFF
動作を繰り返すことを回避できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この可変容
量型気体圧縮機50の室内温度に基づく吐出容量制御
は、室内温度検出、検出信号の調節計での処理、この温
度信号に基づく容量制御プレート51の回動という制御
ループで行われる。従って、可変容量型気体圧縮機50
の吐出容量は、自動車の運転状態とは無関係に決定され
ていた。
【0015】このため、自動車クラッチ断接時の可変容
量型気体圧縮機50のエンジンに対する負荷の大きさ如
何により、次に述べるような衝撃がエンジンに生ずるお
それがあった。
【0016】例えば、可変容量型気体圧縮機50の所要
動力が小さい場合(低負荷運転又は容量MIN運転)
の、自動車クラッチ遮断前、遮断中、再接続後の時間t
に対するエンジン回転数Nの変化は図7のようにな
る。
【0017】t1でクラッチをOFFし、t2でクラッ
チをONする。自動車クラッチはシフトアップした場合
を例とする。このとき、車速は急には変わらないので、
ギヤ比の高くなる分エンジン回転数Nはクラッチ再
接続後には低速になる。ギヤ比が段階的に変化すること
から、エンジン回転数変化にも段差が生ずる。
【0018】図7のように所要動力が小さい場合には、
エンジン回転数Nはクラッチ遮断中に徐々に落ち
る。このため、エンジン回転数Nは、クラッチ再接
続完了時には、回転数変化の段差分急に落下収束するこ
とになり、エンジンに衝撃を発生するおそれがある。
【0019】一方、図8のように所要動力が大きい場合
(高負荷運転又は容量MAX運転)には、エンジン回転
数Nはクラッチ遮断中に大きく落ちる。このため、
エンジン回転数Nは、クラッチ再接続完了時には、
回転数変化の段差分急に上昇収束することになり、エン
ジンに衝撃を発生するおそれがある。
【0020】本発明はこのような従来の課題に鑑みてな
されたもので、自動車のクラッチを断接したときに、気
体圧縮機を負荷とすることに起因する衝撃を少なくする
ことの可能な自動車クラッチ接続時の衝撃吸収装置を提
供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、エン
ジンと、該エンジンの回転を伝達、遮断可能なクラッチ
と、該クラッチを介して配設され、前記エンジンの回転
数と異なる回転数を出力可能な変速機と、前記エンジン
により前記クラッチを介さずに駆動され、車室内空調の
ために吐出容量の調節が可能な可変容量型気体圧縮機
と、前記変速機切替え時の前記クラッチが遮断されてか
ら再接続される迄の間の経過時間に対する前記エンジン
の回転数変化の特性を、前記可変容量型気体圧縮機の吐
出容量を変化させることにより可変し、前記クラッチを
再接続する際の該クラッチの回転数を、前記エンジン側
と前記変速機側とで差がなくなるようにする衝撃吸収制
御手段とを備えて構成した。
【0022】クラッチは、エンジンの回転を伝達、遮断
可能である。変速機は、このクラッチを介して配設さ
れ、エンジンの回転数と異なる回転数を出力可能であ
る。可変容量型気体圧縮機は、エンジンによりクラッチ
を介さずに駆動され、車室内空調のために吐出容量の調
節が可能である。従って、可変容量型気体圧縮機はエン
ジンの負荷となっている。
【0023】衝撃吸収制御手段では、変速機切替え時の
クラッチが遮断されてから再接続される迄の間の経過時
間に対するエンジンの回転数変化の特性を、可変容量型
気体圧縮機の吐出容量を変化させることにより可変す
る。そして、クラッチを再接続する際のクラッチの回転
数を、エンジン側と変速機側とで差がなくなるようにす
る。以上により、自動車クラッチの再接続時の衝撃を小
さくすることが出来る。
【0024】また、本発明は、前記衝撃吸収制御手段
は、前記クラッチが遮断されてから再接続される迄の間
の前記エンジンの回転数の段階的な変動を、前記経過時
間かけて緩やかに変動させるため仮想的に設定した前記
経過時間に対するエンジンの理想とする理想回転数特性
と、前記経過時間中の前記エンジンの実測回転数と、該
実測回転数と同一時刻における前記理想回転数特性から
得られる理想回転数に対し、前記実測回転数を一致させ
るのに必要な必要軸動力を算出する必要軸動力算出手段
と、該必要軸動力算出手段で算出された必要軸動力よ
り、前記可変容量型気体圧縮機の運転状態を基に前記可
変容量型気体圧縮機の吐出容量設定値を算出する吐出容
量算出手段と、該吐出容量算出手段で算出された吐出容
量設定値を基に前記可変容量型気体圧縮機の吐出容量を
可変する吐出容量制御手段とを備えて構成した。
【0025】可変容量型気体圧縮機はエンジンにより駆
動されているため、エンジンの負荷となっている。この
ため、クラッチの断接前後で、可変容量型気体圧縮機の
負荷の大きさに応じてエンジンの回転数は段階的な変動
をする。
【0026】このエンジンの回転数の段階的な変動を避
けるため、クラッチの経過時間かけて緩やかに変動させ
るように、経過時間に対するエンジンの理想とする理想
回転数特性を仮想的に設定する。この設定は、変曲点の
無いように連続曲線として変化させてもよいが、エンジ
ンの回転数の変動前後を直線で結んでもよい。直線で結
ぶ場合は演算が簡単である。
【0027】必要軸動力算出手段は、クラッチを断接し
たときの経過時間中のエンジンの実測回転数と、この実
測回転数と同一時刻における理想回転数特性から得られ
る理想回転数を求める。そして、この理想回転数に対
し、実測回転数を一致させるのに必要な必要軸動力を算
出する。
【0028】このときの算出方法は、実験を前もって行
っておき、実測回転数、理想回転数及び必要軸動力の関
係を、経験則をも加味して予めデータ化しておく。但
し、ポイントとなる点以外は補完等の方法により演算に
より算出するようにしてもよい。
【0029】なお、必要軸動力がクラッチの経過時間中
に経験則上同一でよいと判断される場合には、必要軸動
力を一定としてもよい。
【0030】吐出容量算出手段では、必要軸動力算出手
段で算出された必要軸動力より、可変容量型気体圧縮機
の運転状態を基に、可変容量型気体圧縮機の吐出容量設
定値を算出する。運転状態は、例えば吸入ガス圧力、吸
入ガス温度、吐出ガス圧力、吐出ガス温度及び実測回転
数等である。
【0031】軸動力〔kcal/h〕と吐出ガスの比エ
ンタルピ〔kcal/kg〕及び吸入ガスの比エンタル
ピ〔kcal/kg〕の間には、次式のような関係があ
る。 軸動力〔kcal/h〕=冷媒の質量流量〔kg/h〕
×(吐出ガスの比エンタルピ〔kcal/kg〕−吸入
ガスの比エンタルピ〔kcal/kg〕)
【0032】ここに、冷媒の質量流量は、吸入ガス圧
力、吸入ガス温度によって決定される吸入ガス密度と可
変容量型気体圧縮機の吐出容量で計算され、ガスの比エ
ンタルピは、冷媒の圧力と温度で理論的に計算出来る。
吐出容量制御手段では、吐出容量算出手段で算出された
吐出容量設定値を基に可変容量型気体圧縮機の吐出容量
を可変する。
【0033】以上により、クラッチの経過時間内に、仮
想的に設定された理想回転数特性から得られるエンジン
の理想回転数と実測回転数を、可変容量型気体圧縮機の
軸動力を調節することで一致若しくは近似させることが
出来るので、クラッチの再接続完了時の衝撃は小さくな
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。自動車クラッチ断接期間中に可変容量型気体
圧縮機50を負荷とする自動車クラッチ遮断前、遮断
中、再接続後の時間tに対するエンジン回転数N
変化は図7と図8の通りである。
【0035】エンジン回転数Nは、クラッチ再接続
完了時には、回転数変化の段差分急に収束することにな
り、エンジンに衝撃を発生する。このため、エンジンに
対する衝撃の少ない理想回転数特性を図7と図8中の点
線L1、L2で示すように仮想する。
【0036】この点線L1、L2のようにエンジン回転
数Nが徐々に収束すれば、クラッチ再接続完了時に
おける衝撃は少ない。そして、図7と図8中の実線で示
す実測回転数を、同一時刻における理想回転数特性から
得られる理想回転数に一致させるのに必要な必要軸動力
が可変容量型気体圧縮機の負荷となるように、冷媒ガス
の吐出容量を可変調節する。
【0037】このときの必要軸動力は、実験を前もって
行っておき、実測回転数、理想回転数及び必要軸動力の
関係を、経験則をも加味して予めデータ化しておく。但
し、データ量を少なくするため、ポイントとなる点以外
は補完等の方法により演算により算出するようにしても
よい。
【0038】また、必要軸動力がクラッチ経過時間中に
経験則上同一でよいと判断される場合には、軸動力が一
定となるように冷媒ガスの吐出容量を制御する。
【0039】次に、自動車クラッチ断接中の可変容量型
気体圧縮機の軸動力調節方法を、図1のフローチャート
に従い説明する。ステップ1(図中S1と略す。以下同
旨)では、クラッチ遮断信号を検出する。容量制御プレ
ート51の回転角度の調節は、このクラッチ遮断信号の
検出時間であるt1までは別途検出される室内温度に基
づき制御されている。クラッチ遮断信号の検出後は、ス
テップ2でこの室内温度に基づく制御を一時停止し、本
発明である可変容量型気体圧縮機の軸動力制御に切り替
える。
【0040】次に、ステップ3でエンジン回転数N
を検出する。ステップ4では、この実測回転数N
ギヤチェンジの変速比とから、エンジンに対する衝撃の
少ない理想回転数Nの特性である理想回転数特性曲
線を図7と図8中の点線L1、L2で示すようにリニア
に仮想する。
【0041】次に、ステップ5で同一時刻における実測
回転数Nと理想回転数Nとから必要軸動力を算
出する。この必要軸動力は、実測回転数Nを理想回
転数Nに近づけるのに必要な軸動力であり、実験及
び経験則から予め求めておいたデータ表から選択出来る
ようにする。但し、必要軸動力がクラッチの経過時間中
に一定でよい場合にはデータの個数も少なくてすむ。
【0042】次に、ステップ6では、ステップ5で算出
された必要軸動力より、可変容量型気体圧縮機50の運
転状態、即ち吸入ガス圧力、吸入ガス温度、吐出ガス圧
力、吐出ガス温度及び実測回転数Nを基に、可変容
量型気体圧縮機50の吐出容量設定値を算出する。
【0043】可変容量型気体圧縮機50の吐出容量設定
値は、次式に基づき算出する。 軸動力〔kcal/h〕=冷媒の質量流量〔kg/h〕
×(吐出ガスの比エンタルピ〔kcal/kg〕−吸入
ガスの比エンタルピ〔kcal/kg〕)
【0044】ここに、冷媒の質量流量は、吸入ガス圧
力、吸入ガス温度によって決定される吸入ガス密度と可
変容量型気体圧縮機の吐出容量で計算され、ガスの比エ
ンタルピは、冷媒の圧力と温度で理論的に計算出来る。
【0045】冷媒の種類と温度と圧力が分かれば、吸入
ガス密度と比エンタルピが決まり、それらの数値は例え
ば「代替フロン類の熱物性」平成3年5月15日発行
(日本冷凍協会、日本フロンガス協会)により公表され
たものを用いる。例えば、冷媒(HFC−134a)
は、51ページにエンタルピの計算式が有り、135ペ
ージの線図から数値を読み取る。
【0046】また、回転数により可変容量型気体圧縮機
50の効率が異なるため、可変容量型気体圧縮機50の
回転軸6の回転数(プーリ比を基にエンジン回転数N
から換算する)をも考慮して、可変容量型気体圧縮
機50の吐出容量設定値を算出する。
【0047】次に、ステップ7では、ステップ6で算出
された吐出容量設定値から容量制御プレート51の回転
角度を算出する。これに先立ち、吐出容量設定値と容量
制御プレート51の回転角度の関係を計算により、又は
実験や経験則からデータ化しておく。
【0048】そして、ステップ8で電磁弁に対しON、
OFF信号を送り、ピストンへの油の注入量を変えて、
容量制御プレート51の回転角度を制御する。必要軸動
力をクラッチの経過時間中に一定とした場合には、クラ
ッチ断接の最中は、エンジン回転数に関わりなく可変容
量型気体圧縮機の消費動力が一定になるよう容量を制御
し、エンジン回転の減少度合いは常に一定になる。
【0049】ステップ9では、クラッチ再接続完了信号
を検出しないときには、ステップ10でエンジン回転数
を検出し、再びステップ5に戻る。ステップ9に
おいて、時刻t2でクラッチ再接続完了信号を検出した
ときにはステップ11に進み、再び容量制御プレート5
1の回転角度の調節を室内温度に基づき制御するよう切
り替える。但し、この切り替えは所定時間経過後に行っ
てもよい。
【0050】以上により、クラッチの経過時間内に、仮
想的に設定されたエンジンの理想回転数特性から得られ
る理想回転数Nと実測回転数Nを可変容量型気
体圧縮機の軸動力を調節することで一致若しくは近似さ
せることが出来るので、クラッチの再接続完了時の衝撃
は小さくなる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンジンの理想回転数特性から得られる理想回転数に対
し、実測回転数を一致させるのに必要な必要軸動力を算
出し、この必要軸動力から求めた吐出容量設定値に基づ
き、吐出容量制御手段の吐出容量を可変するように構成
したので、自動車の運転状況に応じてエンジンの負荷と
なる可変容量型気体圧縮機の軸動力が調節可能となり、
クラッチの断接期間中のエンジン回転数減少度合いを常
に一定若しくは所望の穏やかな曲線に出来、クラッチが
再接続される時のエンジン回転数と変速機の回転数が合
いやすく、そのときの衝撃が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車クラッチ断接中の可変容量型気体圧縮
機の軸動力調節方法を示すフローチャート
【図2】 可変容量型気体圧縮機の断面図
【図3】 図2中のA−A矢視線断面図
【図4】 図2中のB−B矢視線断面図
【図5】 容量制御プレートを図3、図4の位置より右
回転させたときのA−A矢視線断面図
【図6】 容量制御プレートを図3、図4の位置より右
回転させたときのB−B矢視線断面図
【図7】 可変容量型気体圧縮機の所要動力が小さい場
合の、自動車クラッチ遮断前、遮断中、再接続後の時間
tに対するエンジン回転数Nの変化
【図8】 可変容量型気体圧縮機の所要動力が大きい場
合の、自動車クラッチ遮断前、遮断中、再接続後の時間
tに対するエンジン回転数Nの変化
【符号の説明】
50 可変容量型気体圧縮機 51 容量制御プレート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、該エンジンの回転を伝達、
    遮断可能なクラッチと、該クラッチを介して配設され、
    前記エンジンの回転数と異なる回転数を出力可能な変速
    機と、前記エンジンにより前記クラッチを介さずに駆動
    され、車室内空調のために吐出容量の調節が可能な可変
    容量型気体圧縮機と、前記変速機切替え時の前記クラッ
    チが遮断されてから再接続される迄の間の経過時間に対
    する前記エンジンの回転数変化の特性を、前記可変容量
    型気体圧縮機の吐出容量を変化させることにより可変
    し、前記クラッチを再接続する際の該クラッチの回転数
    を、前記エンジン側と前記変速機側とで差がなくなるよ
    うにする衝撃吸収制御手段とを備えたことを特徴とする
    自動車クラッチ接続時の衝撃吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃吸収制御手段は、前記クラッチ
    が遮断されてから再接続される迄の間の前記エンジンの
    回転数の段階的な変動を、前記経過時間かけて緩やかに
    変動させるため仮想的に設定した前記経過時間に対する
    エンジンの理想とする理想回転数特性と、前記経過時間
    中の前記エンジンの実測回転数と、該実測回転数と同一
    時刻における前記理想回転数特性から得られる理想回転
    数に対し、前記実測回転数を一致させるのに必要な必要
    軸動力を算出する必要軸動力算出手段と、該必要軸動力
    算出手段で算出された必要軸動力より、前記可変容量型
    気体圧縮機の運転状態を基に前記可変容量型気体圧縮機
    の吐出容量設定値を算出する吐出容量算出手段と、該吐
    出容量算出手段で算出された吐出容量設定値を基に前記
    可変容量型気体圧縮機の吐出容量を可変する吐出容量制
    御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の自動
    車クラッチ接続時の衝撃吸収装置。
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