JP2000280294A - 射出成形用材料の保温方法 - Google Patents

射出成形用材料の保温方法

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JP2000280294A
JP2000280294A JP11087886A JP8788699A JP2000280294A JP 2000280294 A JP2000280294 A JP 2000280294A JP 11087886 A JP11087886 A JP 11087886A JP 8788699 A JP8788699 A JP 8788699A JP 2000280294 A JP2000280294 A JP 2000280294A
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molding
injection molding
heat
injection
mold
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Takeshi Yamamoto
剛 山本
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HMY Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の孔を有する製品、製品肉厚が1.0m
m以下の部分を有する製品等の三次元複雑および薄肉形
状体を射出成型した場合に、成型体にクラックやボイド
等の成形体の欠陥の発生を防止する成形材料の保温方法
を提供することである。 【解決手段】 射出成形機のノズル先端部と成形金型の
注入口部の間に、耐熱温度250℃以上、熱伝導度0.
5W/m・k以下である耐熱性樹脂製の保温材料を設置
することを特徴とする射出成形用材料の保温方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、射出成形機を用い
て物品を成形する射出成形法において、射出成形時点で
の成形用材料の保温方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最終製品もしくは、最終製品に近似の形
状のキャビティを有した金型に、プラスチック等の樹脂
を射出成形して製品を得る方法は、容易にに三次元形状
の製品を得る製造方法の一つである。この射出成形法の
うち、成形材料が金属粉末および有機バインダーの混練
であり、射出成形により得られた成形体からバインダー
を除去する脱脂工程とこれに続く、前記脱脂工程より高
い温度域で焼結を進行させ、緻密化する焼結工程を経
て、焼結体を得る金属粉末射出成形法は三次元複雑形状
の金属製品の製造方法として近年注目されている。
【0003】一般に金属粉末射出成型法においては、前
記金属粉末および有機バインダーの混練物は適度な粒状
として射出成型機に装荷され、シリンダーおよびノズル
部分において加熱軟化された成型材料を押出しにより金
型に射出成型して成型体を得る方法が取られている。従
って、成型体の形状および精度は成型条件、例えば温
度,圧力,金型構造等により決定されているが、成型体
厚みが薄くなり形状が複雑化するに従って、前記成型条
件のみでは対応ができない製品が多くなりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属粉末射出成
形法においては、射出成型は射出成型機のシリンダーお
よびノズル部分にバンドヒーター等の加熱装置を付け
て、成型材料を120℃から200℃程度に加熱軟化さ
せて、射出成型機シリンダー内のスクリュウにより金型
内に押出し供給することにより成型体を得る方法であ
る。ところが、多数の孔を有する製品、製品肉厚が1.
0mm以下の部分を有する製品等の三次元複雑および薄
肉形状体を射出成型した場合、成型体にクラックやボイ
ド等の欠陥が発生することがある。
【0005】前記問題点は、加熱軟化された成型材料が
射出成形機のノズルから冷却された金型に急激に射出成
形されるためであり、また、金型構造上で成形材料を供
給する通路(以下ランナーと言う)が複雑に曲がってい
る場合、ランナー部分の容積が製品体積に比して大きい
場合に前記問題点が発生し易い。従って、多数の孔を有
する製品、製品肉厚が1.0mm以下の部分を有する製
品等の三次元複雑および薄肉形状体を射出成型する場合
には射出成形機内で一定温度に加熱軟化された成形材料
を温度低下を少なくした状態で金型キャビティ内に供給
することが重要である。
【0006】本発明の目的は、上述した問題を解決し、
多数の孔を有する製品、製品肉厚が1.0mm以下の部
分を有する製品等の三次元複雑および薄肉形状体を射出
成型した場合に、成型体にクラックやボイド等の成形体
の欠陥の発生を防止する成形材料の保温方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、成形体の欠
陥発生の原因を種々の射出時の条件を変更し検討した結
果、成形体の欠陥発生の主な原因は、加熱された射出成
形機のノズルの熱がノズル先端部分と金型とが接触する
部分から冷却された金型側に伝達されることによること
を見出した。すなわち、射出成形機のノズル先端部に存
在する成形材料が著しく温度低下し、成形材料の流動性
が低下する結果、成型体の欠陥発生となることを見出し
た。特に、前述した金属粉末射出成形法においては、成
形材料が金属粉末を多量に含む有機バインダーとの混練
体であるため、成形材料の成形流動時の温度損失が、プ
ラスチック等に比較して大きいため、成形材料の流動性
低下が顕著に現れ、前記温度低下が欠陥発生に大きく寄
与することを見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、射出成形機の成形材料の供給部
分であって、射出成形機のノズル先端部と成形金型の注
入口部の間に、耐熱性樹脂製の保温材料を設置すること
を特徴とする射出成形用材料の保温方法である。また、
前記耐熱性樹脂は耐熱温度250℃以上、熱伝導度0.
5W/m・k以下であることを特徴とするものである。
【0009】さらに、前述の射出成形用材料が金属粉末
と有機バインダーとの混練物であることを特徴とする射
出成形用材料の保温方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の保温方法の最大の特徴の
一つは、上述したように、射出成形機のノズル先端部と
成形金型の注入口部の間に、耐熱性樹脂製の保温材料を
設置したことである。射出成形法においては射出成形用
材料の温度低下を防止するためにノズル部分に加熱装置
を取付ける方法が一般的である。また、射出成形材料が
プラスティックなど熱伝導度が低い場合には、射出成形
時の温度低下も少なく、金型に冷却構造を付加した場合
にあっても、特に成形時に欠陥等の発生は見られない。
しかしながら、射出成形用材料が金属粉末と有機バイン
ダーの場合には、上述の材料と比較して熱伝導度が高い
ため、熱損出による温度低下が起こり易く、特に射出成
形機のノズル部分と金型の注入口との設置面と通して熱
交換がなされる。さらに、成形体が薄肉複雑になるに従
って、成形条件は高温側になるため温度影響が大きくな
ることになる。
【0011】上記の特徴は、射出成形材料が金属粉末と
有機バインダーの場合に効果が大きく現れでいるが、こ
れに限定するものでなく、温度低下の防止は射出成形法
においては成形体の表面性状、寸法精度など品質安定化
に寄与する。
【0012】耐熱性樹脂製の保温材料については、特に
材質、大きさは規定していないが、製品形状および金型
構造により変化し、金属粉末と有機バインダーの射出成
形温度より高温で金型の熱伝導度より十分低い、耐熱温
度250℃以上、熱伝導度0.5W/m・k以下である
材料であることが必要である。
【0013】
【実施例】まず、平均粒径11.04μm、重量%でN
i13.44%、Cr17.81%、Cu1.86%、
残部Feの組成からなるオーステナイト系ステンレス鋼
JIS SUS316J1の粉末とを準備した。金属粉
末の射出成形の概要を図1に示す。準備した粉末に、有
機バインダーを40容積%を添加して混練し成形用材料
を得た。これを試験用試料として、0.5×5×10m
mの形状の金型1を作製し成形体を射出成形した。金型
には加熱ノズル2を装着し、その注入口である先端部に
耐熱性樹脂製の保温材料を挿入する箇所3を設け、ポリ
アミドイミド、ジルコニア、純銅製のφ20x10(内
径12)mmの材料を挿入した。それぞれの成形体を目
視および放射線透過法によりクラック、ボイドの発生状
況を調査した。調査内容を表1に示す。また、それぞれ
の耐熱性樹脂製保温材料の熱伝導度を同様に表1に示
す。
【0014】
【表1】
【0015】表1に示すように、低熱伝導度である、ポ
リアミドイミドの場合が成形欠陥の発生がなく、効果の
あることが判る。耐熱性樹脂製保温材料は、ポリアミド
イミドとしたがこれに限定されるものでない。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、多数の孔を有する製
品、製品肉厚が1.0mm以下の部分を有する製品等の
三次元的に複雑で薄肉形状体を射出成型する場合に、成
型体にクラックやボイド等の成形体の欠陥の発生を防止
する成形材料の保温方法である。従って、本発明は特に
金属粉末および有機バインダーの混練物の射出成形法の
適用にとって欠くことの出来ない技術となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる射出成形法の概要図である。
【符号の説明】
1:金型 2:加熱ノズル 3:耐熱性保温材料挿入箇所 4:射出成形機ノズル 5:金型キャビティ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機の成形材料の供給部分であっ
    て、射出成形機のノズル先端部と成形金型の注入口部の
    間に、耐熱性樹脂製の保温材料を設置することを特徴と
    する射出成形用材料の保温方法。
  2. 【請求項2】 耐熱性樹脂は耐熱温度250℃以上、熱
    伝導度0.5W/m・k以下であることを特徴とする請
    求項1に記載の射出成形用材料の保温方法。
  3. 【請求項3】 射出成形用材料が金属粉末と有機バイン
    ダーとの混練物であることを特徴とする請求項1および
    請求項2に記載の射出成形用材料の保温方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102380938A (zh) * 2010-09-01 2012-03-21 洪啟瑞 杯盖或杯盖半成品的制造方法
CN102806645A (zh) * 2012-09-13 2012-12-05 晟扬精密模具(昆山)有限公司 高温成型模具
CN104302459A (zh) * 2012-05-18 2015-01-21 3M创新有限公司 注塑设备和方法

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