JP2000280221A - 積層セラミック体およびその製造方法 - Google Patents

積層セラミック体およびその製造方法

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JP2000280221A
JP2000280221A JP8836699A JP8836699A JP2000280221A JP 2000280221 A JP2000280221 A JP 2000280221A JP 8836699 A JP8836699 A JP 8836699A JP 8836699 A JP8836699 A JP 8836699A JP 2000280221 A JP2000280221 A JP 2000280221A
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green sheet
holding member
discharge space
shape holding
ozonizer
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English (en)
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Noboru Mitsunaga
昇 光永
Makoto Kamitamari
誠 上玉利
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Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小空間のつぶれを防止する積層セラミック
体およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 内層に相当するグリーンシート21に形
成した穴部31に形状保持部材40を挿入して穴部31
の内壁に形状保持部材40を密着させ、形状保持部材4
0を挿入したグリーンシート21と、表面層に相当する
グリーンシート22および23とを積層して一体化する
ことにより、圧着時に穴部31の形状を保持し、穴部3
1の内壁が変形するのを防止することができる。そし
て、一体化したグリーンシート積層体から形状保持部材
40を抜取ることにより、グリーンシート積層体の内層
につぶれのない微小空間を形成することができる。その
後、このグリーンシート積層体を焼成することにより、
内層につぶれのない放電空間を有するアルミナ製オゾナ
イザーセルが得られる。これにより、圧力損失が生じる
ことはなく、投入電力に対するオゾン発生効率を高める
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層セラミック体
およびその製造方法に関し、特に内層に微小空間を有す
る積層セラミック体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置の製造プロセスに
おける重要な工程の一つとして、熱気相化学成長法(C
VD)により層間絶縁膜を堆積させる工程が知られてい
る。上記の工程において、モノシラン系が材料として用
いられており、特にステップガバレッジ性に優れるテト
ラエトキシシラン−オゾン系(TEOS−O3)を材料
とするCVD技術が有望である。上記のオゾンとして
は、高濃度でかつ高純度なものが望まれている。
【0003】オゾン発生装置(オゾナイザー)として
は、金属板にガラス等の誘電体をコーティングした、い
わゆるホーロー材を用いてこのホーロー材を対向させて
セルを構成し、そのセルの間にガス通路を形成するとと
もに、このガス通路に酸素、空気などの原料気体を流し
て電圧を印加することにより放電現象を生じさせてオゾ
ンを発生させるようにしたものが実用化されている。上
記のオゾナイザーは、複数個のセルを段積みにし、所定
の性能が発揮できるように設計されているのが一般的で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなホーロー材
を用いたオゾナイザーにおいては、セル単体は厚みが例
えば35mm程度であるため、所定量の放電を行なわせ
るための装置が大型化することが避けられず、また投入
電力に対するオゾン発生効率がよくないという問題があ
った。
【0005】そこで、板状体からなる電極と、セラミッ
クスなどからなる板状の誘電体とが積層され、内層に放
電空間が形成されてなる積層セラミック製のオゾナイザ
ーが検討されている。このような積層セラミック製のオ
ゾナイザーにおいては、放電空間に電圧を印加すること
により放電現象を生じさせてオゾンを発生させるように
している。そして、積層セラミック体は厚みが例えば8
mm程度であり、装置を小型化することが可能である。
【0006】しかしながら、上記の積層セラミック製の
オゾナイザーにおいては、投入電力に対するオゾン発生
効率を向上させるため、放電空間の厚み方向の隙間を例
えば0.15mmよりも小さくすると、放電空間の内壁
が変形する、いわゆるつぶれが発生するという問題があ
った。このつぶれは、積層セラミック体を製造すると
き、所定の形状に加工した複数枚のセラミックグリーン
シートを積層し、熱圧着して一体化する工程において生
じる。すなわち、積層セラミック体の内層に形成される
微小空間は圧着時の圧力によりつぶれるのである。
【0007】積層セラミック製のオゾナイザーにおいて
は、放電空間がつぶれると、オゾン発生量を増大させる
ために放電空間内に流す原料気体の流量を増大させたと
き、圧力損失が生じ、投入電力に対するオゾン発生効率
が低下するという問題がある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、微小空間のつぶれを防止する積
層セラミック体およびその製造方法を提供することを目
的とする。本発明の他の目的は、微小空間の開口部の変
形を防止する積層セラミック体の製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
積層セラミック体によると、内層に形成される微小空間
の端部の隙間をAとし、微小空間の中央部の隙間をBと
し、微小空間のつぶれ率をRとしたとき、 R(%)=(A−B)/A×100 であり、Rは20%以下である。したがって、本発明の
積層セラミック体をオゾナイザーに適用し、上記の微小
空間を放電空間に用いた場合、オゾン発生量を増大させ
るために放電空間内に流す原料気体の流量を増大させた
とき、圧力損失が生じることはなく、投入電力に対する
オゾン発生効率を高めることができる。
【0010】本発明の請求項2記載の積層セラミック体
の製造方法によると、複数枚のセラミックグリーンシー
トを所定の形状に加工して積層セラミック体の内層に相
当するセラミックグリーンシートに微小空間に相当する
穴部を形成し、この穴部に形状保持部材を挿入して穴部
の内壁に形状保持部材を密着させ、形状保持部材を挿入
したセラミックグリーンシートと積層セラミック体の表
面層に相当するセラミックグリーンシートとを積層して
一体化し、一体化したグリーンシート積層体から形状保
持部材を抜取り、形状保持部材を抜取ったグリーンシー
ト積層体を焼成する。
【0011】本発明による積層セラミック体の製造方法
においては、セラミック原料粉末に必要に応じて焼結助
剤や着色剤を少量加えた粉体に、バインダ、分散剤、可
塑剤、有機溶媒等を添加して湿式混合を行い、スラリー
を調製する。次に、このスラリーを用いてドクターブレ
ード法等により複数枚のセラミックグリーンシートを作
製する。その後、積層セラミック体の内層に相当するセ
ラミックグリーンシートに微小空間に相当する穴部を打
ち抜き型やパンチングマシーン等を用いて形成し、必要
によりセラミックグリーンシートに電極用の導体ペース
トを印刷する。そして、上記の穴部に形状保持部材を挿
入して穴部の内壁に形状保持部材を密着させ、形状保持
部材を挿入したセラミックグリーンシートと積層セラミ
ック体の表面層に相当するセラミックグリーンシートと
を積層して一体化し、一体化したグリーンシート積層体
から形状保持部材を抜取ることにより、グリーンシート
積層体を形成することができる。
【0012】セラミックグリーンシートは、セラミック
スの原料粉末、有機溶媒、可塑剤およびバインダ等から
構成される。セラミックスの原料粉末は、アルミナ、窒
化アルミ、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素、低温焼
成のガラスセラミックス等あらゆるセラミックスを用い
ることができる。有機溶媒としては、例えばトルエン、
キシレン、アルコール類等が挙げられ、可塑剤として
は、例えばジブチルフタレート、ジオキシルフタレート
等が挙げられ、バインダとしては、例えばアクリル樹
脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。これらの混合割合
は、セラミックスの原料粉末100重量部に対し、有機
溶媒が20〜80重量部、可塑剤が1〜5重量部、バイ
ンダが5〜20重量部が好ましい。
【0013】形状保持部材としては、セラミックグリー
ンシートに形成した穴部の内壁に密着する程度に成形精
度が高く、複数枚のセラミックグリーンシートを積層し
て一体化するときの圧力に耐える程度に硬度が高く、一
体化したグリーンシート積層体から抜取ることが可能な
程度に表面の摩擦係数が小さいことが好ましい。
【0014】セラミックグリーンシートに形成した穴部
に形状保持部材を挿入して穴部の内壁に形状保持部材を
密着させ、形状保持部材を挿入したセラミックグリーン
シートと積層セラミック体の表面層に相当するセラミッ
クグリーンシートとを積層して一体化することにより、
圧着時に穴部の形状を保持し、穴部の内壁が変形するの
を防止することができる。そして、一体化したグリーン
シート積層体から形状保持部材を抜取ることにより、グ
リーンシート積層体の内層につぶれのない微小空間を形
成することができる。その後、上記のグリーンシート積
層体を焼成することにより、内層につぶれのない微小空
間を有する積層セラミック体を得ることができる。
【0015】本発明の請求項3記載の積層セラミック体
の製造方法によると、微小空間は厚み方向の隙間が0.
15mmよりも小さいので、厚み方向の隙間が例えば
0.1mmの微小空間につぶれが発生するのを防止する
ことができる。したがって、本発明によって得られる積
層セラミック体をオゾナイザーに適用し、上記の微小空
間を放電空間に用いた場合、オゾン発生量を増大させる
ために放電空間内に流す原料気体の流量を増大させたと
き、圧力損失が生じることはなく、投入電力に対するオ
ゾン発生効率を高めることができる。微小空間の幅およ
び長さについては可能な範囲で任意に設定することがで
きる。
【0016】本発明の請求項4記載の積層セラミック体
の製造方法によると、形状保持部材は、金属板と、この
金属板の表面を覆うフッ素系樹脂とを有するので、セラ
ミックグリーンシートに形成した穴部の内壁に密着する
程度に形状保持部材の成形精度が高く、複数枚のセラミ
ックグリーンシートを積層して一体化するときの圧力に
耐える程度に硬度が高く、一体化したグリーンシート積
層体から抜取ることが可能な程度に表面の摩擦係数が小
さい。さらに、上記の形状保持部材は弾性変形が可能で
あるので、微小空間の開口部が積層セラミック体の表面
層に連通している場合においても、グリーンシート積層
体から形状保持部材を容易に抜取ることができる。
【0017】金属板としては、鉄、クロム、ニッケル、
アルミニウム、チタン等あらゆる金属材料、あるいは上
記金属材料の合金または複合材料からなる金属板を用い
ることができる。また、フッ素系樹脂としては、ポリテ
トラフルオルエチレン(テフロン、フルオン)が好まし
い。
【0018】本発明の請求項5記載の積層セラミック体
の製造方法によると、穴部を形成する工程において、複
数枚のセラミックグリーンシートを所定の形状に加工す
るとき、微小空間の開口部に相当する部分に切欠きを形
成するので、微小空間の開口部が変形するのを防止する
ことができる。したがって、本発明によって得られる積
層セラミック体をオゾナイザーに適用し、上記の微小空
間を放電空間に用いた場合、オゾン発生量を増大させる
ために放電空間内に流す原料気体の流量を増大させたと
き、圧力損失が生じることはなく、投入電力に対するオ
ゾン発生効率を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施例を図
面に基づいて説明する。 (第1実施例)アルミナ製オゾナイザーの製造方法に本
発明を適用した第1実施例について、図1、図2および
図3を用いて説明する。
【0020】図3に示すように、積層セラミック体とし
てのアルミナ製オゾナイザーセル100は、放電電極1
0、誘電体部20、微小空間としての放電空間30およ
び図示しない冷却水導入溝等から構成される。
【0021】放電電極10は、タングステン、モリブデ
ン等からなり、図示しない電源に放電電極10が電気的
に接続されて放電電極10と誘電体部20との間に電圧
が印加されるようになっている。
【0022】放電空間30は、厚み方向の隙間t=0.
1mm、幅w=10mmに設定されている。なお、図3
においては、説明を容易にするために5個の放電空間3
0を示したが、アルミナ製オゾナイザーセル100は1
0個の放電空間30を有している。また、隙間tは誇張
されて示されている。
【0023】放電空間30は、一端がアルミナ製オゾナ
イザーセル100の表面部に形成される図示しない一方
の開口部を経由して図示しないガス供給口に連通してお
り、他端がアルミナ製オゾナイザーセル100の表面部
に形成される図示しない他方の開口部を経由して図示し
ないガス排出口に連通している。したがって、ガス供給
口から原料ガスを供給してガス排出口からガスを排出す
るとともに、冷却水導入溝に冷却水を導入して電源によ
り放電電極10と誘電体部20との間に電圧を印加する
と、放電空間30で放電がなされ、放電空間30を流れ
る原料ガスがオゾン化されるようになっている。
【0024】次に、アルミナ製オゾナイザーセル100
の作製方法について述べる。 (1) アルミナ粉末にマグネシア、シリカ、焼成タルク、
炭酸カルシウム等の焼結助剤と、酸化チタン、酸化クロ
ム、酸化モリブデン等の着色剤とを少量加えた粉体に、
ジオキシルフタレート等の可塑剤、アクリル樹脂やブチ
ラール樹脂等のバインダおよびトルエン、キシレン、ア
ルコール類等の溶剤を加え、十分に混練して粘度200
0〜40000cpsのスラリを作製し、ドクターブレ
ード法によって例えば0.1〜0.2mm厚の複数枚の
アルミナのグリーンシートを形成する。
【0025】(2) 各グリーンシートを打ち抜き型やパン
チングマシーン等を用いて所望の形状に加工し、さら
に、内層に相当するグリーンシートに放電空間に相当す
る穴部を打ち抜き型やパンチングマシーン等を用いて形
成する。そして、放電電極に相当する箇所のグリーンシ
ートの表面にタングステン粉末、モリブデン粉末等を用
いた導体ぺーストを使用して電極パターンをスクリーン
印刷する。
【0026】(3) 図1および図2に示すように、内層に
相当するグリーンシート21の穴部31に、予め用意し
ておいた形状保持部材40を挿入し、穴部31の内壁に
形状保持部材40を密着させる。形状保持部材40は、
穴部31の内壁に対応した板形状をしており、ステンレ
ス鋼板等の金属板と、その表面を覆うテフロン等のフッ
素系樹脂とからなる。形状保持部材40は成形精度を比
較的高くすることが可能であるので、穴部31の内壁に
形状保持部材40を容易に密着させることができる。
【0027】(4) 図1に示すように、形状保持部材40
を挿入したグリーンシート21と、表面層に相当するグ
リーンシート22および23とを積層し、このグリーン
シート積層体を例えば120℃、20.0kg/cm2
の条件で熱圧着して一体化する。このとき、形状保持部
材40は硬度が比較的高いので、上記の圧力に耐えるこ
とが可能であり、穴部31の形状を保持することができ
る。すなわち、穴部31の内壁が変形するのを防止する
ことができる。図1において、表面層に相当するグリー
ンシート22および23は放電電極に相当する電極パタ
ーン12および13を有している。
【0028】(5) 一体化されたグリーンシート積層体か
ら図1および図2に示す形状保持部材40を抜取る。こ
のとき、形状保持部材40は、表面をフッ素系樹脂が覆
っているので、表面の摩擦係数が小さく、グリーンシー
ト積層体から形状保持部材40を容易に抜取ることがで
きる。さらに、形状保持部材40は弾性変形が可能であ
るので、この弾性変形を利用して穴部31の開口部から
形状保持部材40をさらに容易に抜取ることができる。
その後、形状保持部材40を抜取ったグリーンシート積
層体を窒素−水素混合ガス雰囲気中で1500〜160
0℃で焼成する。これにより、アルミナ製のオゾナイザ
ーセルの内層に放電空間を形成し、導体ペースト中の樹
脂分を分解および消失させ、放電電極を形成して図3に
示すアルミナ製オゾナイザーセル100が得られる。
【0029】上記の(1)〜(5)の工程で作製されたアルミ
ナ製オゾナイザーセル100は、寸法が180×180
×8mmであり、放電空間30を10個有している。ま
た放電空間30は、厚み方向の隙間t=0.1mm、幅
w=10mmである。このようなアルミナ製オゾナイザ
ーセル100のオゾン発生率は300g/m3であっ
た。一方、放電空間の厚み方向の隙間が0.15mm
で、他は第1実施例と同様のアルミナ製オゾナイザーセ
ルのオゾン発生率は200g/m3であった。
【0030】次に、アルミナ製オゾナイザーセル100
の放電空間30のつぶれ率、ならびに層間の剥れまたは
ふくれの有無を表1に示す。表1において、アルミナ製
オゾナイザーセル100の検体数n=60であり、放電
空間30のつぶれ率Rは以下に示す式により算出され
た。 R(%)=(A−B)/A×100 ・・・ ここに、図4に示すように、Aは放電空間30の端部の
隙間であり、Bは放電空間30の中央部の隙間である。
【0031】
【表1】
【0032】第1実施例においては、表1に示すよう
に、放電空間30のつぶれ率は5〜15%、すなわち2
0%以下と良好である。また、アルミナ製オゾナイザー
セル100の層間の剥れやふくれは認められなかった。
【0033】次に、形状保持部材を用いず、グリーンシ
ート積層体を一体化するときの圧着条件を変更し、その
他は第1実施例と同様の製造方法により作製した比較例
1および2によるアルミナ製オゾナイザーセルについ
て、放電空間のつぶれ率、ならびに層間の剥れまたはふ
くれの有無を表1に示す。比較例1および2によるアル
ミナ製オゾナイザーセルは、寸法が180×180×8
mmであり、放電空間を10個有している。また、アル
ミナ製オゾナイザーセルの検体数n=60であり、つぶ
れ率Rは上記の式により算出された。
【0034】比較例1においては、グリーンシート積層
体を一体化するときの圧着条件は6.0kg/cm2
ある。また比較例2においては、グリーンシート積層体
を一体化するときの圧着条件は2.8kg/cm2であ
る。表1に示すように、比較例1においては、アルミナ
製オゾナイザーセルの層間の剥れやふくれは認められな
かったが、しかし、放電空間のつぶれ率は100%と不
良であった。また比較例2においては、放電空間のつぶ
れ率は5〜15%であったが、しかし、アルミナ製オゾ
ナイザーセルの層間の剥れやふくれが認められ不良であ
った。したがって、比較例1および2は、実用不可能な
アルミナ製オゾナイザーセルであった。
【0035】一方、第1実施例においては、内層に相当
するグリーンシート21に形成した穴部31に形状保持
部材40を挿入して穴部31の内壁に形状保持部材40
を密着させ、形状保持部材40を挿入したグリーンシー
ト21と、表面層に相当するグリーンシート22および
23とを積層して一体化することにより、圧着時に穴部
31の形状を保持し、穴部31の内壁が変形するのを防
止することができる。そして、一体化したグリーンシー
ト積層体から形状保持部材40を抜取ることにより、グ
リーンシート積層体の内層につぶれのない微小空間を形
成することができる。その後、上記のグリーンシート積
層体を焼成することにより、つぶれ率が20%以下の放
電空間30を有するアルミナ製オゾナイザーセル100
を得ることができる。
【0036】以上説明した本発明の第1実施例において
は、厚み方向の隙間が0.1mmの放電空間30につぶ
れが発生するのを防止することができる。したがって、
アルミナ製オゾナイザーセル100は、オゾン発生量を
増大させるために放電空間30内に流す原料ガスの流量
を増大させたとき、圧力損失が生じることはなく、投入
電力に対するオゾン発生効率を高めることができる。
【0037】さらに第1実施例においては、形状保持部
材40は、金属板と、この金属板の表面を覆うフッ素系
樹脂とからなるので、内層に相当するグリーンシート2
1に形成した穴部31の内壁に形状保持部材40を容易
に密着させることができ、圧着時、穴部31の形状を保
持して穴部31の内壁が変形するのを防止することがで
きる。さらに、形状保持部材40は表面の摩擦係数が小
さく、弾性変形が可能であるので、一体化されたグリー
ンシート積層体から形状保持部材40を容易に抜取るこ
とができる。
【0038】(第2実施例)第2実施例を図5および図
6に示す。第2実施例においては、図3に示す第1実施
例のアルミナ製オゾナイザーセル100の放電空間30
の開口部に切欠きを形成したものである。その他は第1
実施例と同様であり、第1実施例と実質的に同一部分に
同一符号を付す。
【0039】図5および図6に示すように、アルミナ製
オゾナイザーセル200の放電空間30は、厚み方向の
隙間t=0.1mmに設定されている。なお、図5およ
び図6には、説明を容易にするために5個の放電空間3
0を示したが、アルミナ製オゾナイザーセル200は1
0個の放電空間30を有している。また、隙間tは誇張
されて示されている。
【0040】放電空間30は、図示しないガス供給口お
よびガス排出口にそれぞれ連結される両開口部50に連
通している。開口部50と放電空間30との間には段差
部60が形成されており、開口部50は開口端から段差
部60まで連続している。開口部50の上部および下部
にはそれぞれ上部切欠き51および下部切欠き52が形
成されており、両開口部50の開口面積は放電空間30
の断面積よりも大きくなっている。ここで、開口部50
の開口端から段差部60までの距離をLとし、上部切欠
き51および下部切欠き52の高さをh1およびh2とす
ると、L=5mm、h1=0.2mm、h2=0.2mm
に設定されている。
【0041】次に、アルミナ製オゾナイザーセル200
の作製方法について述べる。第1実施例の(1)の工程と
同様の工程により複数枚のアルミナのグリーンシートを
形成する。そして、第1実施例の(2)の工程において、
各グリーンシートを所望の形状に加工するとき、内層に
相当するグリーンシートの上下層に相当するグリーンシ
ートの放電空間の開口部に相当する部分に切欠きを形成
する。その後、電極パターンをスクリーン印刷し、第1
実施例の(3)〜(5)の工程と同様の工程により、アルミナ
製オゾナイザーセル200が得られる。
【0042】次に、放電空間の開口部に相当する部分に
切欠きを形成せず、他は第2実施例と同一構成の比較例
3について、図7を用いて説明する。図6に示す第2実
施例と実質的に同一部分に同一符号を付す。
【0043】図7に示すように、比較例3においては、
放電空間30の開口部に相当する部分に切欠きが形成さ
れていない。このため、放電空間30の開口部が変形
し、つぶれが発生している。このつぶれが発生している
部分の開口端からの距離をL1とすると、L1=4mmで
あった。なお図7には、説明を容易にするために放電空
間30の厚み方向の隙間が図6よりも誇張されて示され
ている。したがって、比較例3においては、オゾン発生
量を増大させるために放電空間30内に流す原料ガスの
流量を増大させたとき、圧力損失が生じ、投入電力に対
するオゾン発生効率が低下するという問題がある。
【0044】一方、第2実施例においては、放電空間3
0の開口部50に上部切欠き51および下部切欠き52
が形成されているので、放電空間30の開口部50が変
形するのを防止することができる。したがって、オゾン
発生量を増大させるために放電空間30内に流す原料ガ
スの流量を増大させたとき、圧力損失が生じることはな
く、投入電力に対するオゾン発生効率を高めることがで
きる。
【0045】上記第2実施例では、開口部50の開口端
から段差部60までの距離L=5mm、上部切欠き51
の高さh1=0.2mm、下部切欠き52の高さh2
0.2mmに設定したが、本発明においては、開口部の
開口端から段差部まで距離は3mm以上であればよい
し、上部切欠きおよび下部切欠きの高さは0.1mm以
上であればよい。また、上部切欠きまたは下部切欠きの
いずれか一方のみを形成してもよい。
【0046】以上説明した上記複数の実施例では、アル
ミナ製オゾナイザーの製造方法に本発明を適用したが、
本発明では、アルミナ製オゾナイザーに限らず、窒化ア
ルミ、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素、低温焼成の
ガラスセラミックス等、内層に微小空間を有するあらゆ
る積層セラミック体に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるアルミナ製オゾナイ
ザーの製造方法を説明するためのものであって、グリー
ンシート積層体および形状保持部材を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例によるアルミナ製オゾナイ
ザーの製造方法を説明するためのものであって、形状保
持部材を挿入したグリーンシートを示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるアルミナ製オゾナイ
ザーを示す断面図である。
【図4】放電空間のつぶれ率を算出する方法を説明する
ためのものであって、放電空間を示す模式的拡大図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例によるアルミナ製オゾナイ
ザーを示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】比較例3によるアルミナ製オゾナイザーを示す
断面図である。
【符号の説明】
10 放電電極 20 誘電体部 21 内層に相当するグリーンシート 22、23 表面層に相当するグリーンシート 30 放電空間(微小空間) 31 穴部 40 形状保持部材 50 開口部 51 上部切欠き 52 下部切欠き 60 段差部 100、200 アルミナ製オゾナイザーセル(積層
セラミック体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層に微小空間を有する積層セラミック
    体であって、 前記微小空間の端部の隙間をAとし、前記微小空間の中
    央部の隙間をBとし、前記微小空間のつぶれ率をRとし
    たとき、 R(%)=(A−B)/A×100 であり、 Rは、20%以下であることを特徴とする積層セラミッ
    ク体。
  2. 【請求項2】 内層に微小空間を有する積層セラミック
    体を製造する方法であって、 複数枚のセラミックグリーンシートを所定の形状に加工
    し、前記積層セラミック体の内層に相当するセラミック
    グリーンシートに前記微小空間に相当する穴部を形成す
    る工程と、 前記穴部に形状保持部材を挿入し、前記穴部の内壁に前
    記形状保持部材を密着させる工程と、 前記形状保持部材を挿入したセラミックグリーンシート
    と、前記積層セラミック体の表面層に相当するセラミッ
    クグリーンシートとを積層し、一体化する工程と、 一体化したグリーンシート積層体から前記形状保持部材
    を抜取る工程と、 前記形状保持部材を抜取ったグリーンシート積層体を焼
    成する工程と、 を含むことを特徴とする積層セラミック体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記微小空間は、厚み方向の隙間が0.
    15mmよりも小さいことを特徴とする請求項2記載の
    積層セラミック体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記形状保持部材は、金属板と、前記金
    属板の表面を覆うフッ素系樹脂とを有することを特徴と
    する請求項2または3記載の積層セラミック体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記穴部を形成する工程において、複数
    枚のセラミックグリーンシートを所定の形状に加工する
    とき、前記微小空間の開口部に相当する部分に切欠きを
    形成することを特徴とする請求項2、3または4記載の
    積層セラミック体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2025047102A1 (ja) * 2023-08-31 2025-03-06 株式会社 東芝 窒化珪素基板および窒化珪素基板の製造方法

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