JP2000279730A - ミスト除去装置 - Google Patents

ミスト除去装置

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JP2000279730A
JP2000279730A JP11085043A JP8504399A JP2000279730A JP 2000279730 A JP2000279730 A JP 2000279730A JP 11085043 A JP11085043 A JP 11085043A JP 8504399 A JP8504399 A JP 8504399A JP 2000279730 A JP2000279730 A JP 2000279730A
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JP
Japan
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plates
corrugated
mist
gas
eliminator
Prior art date
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Pending
Application number
JP11085043A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohito Yokozuka
智人 横塚
Takuji Nakada
卓史 仲田
Masanori Ebihara
正則 海老原
Naoki Ishihara
直樹 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形状エリミネータに付着、堆積したダスト
を効率的に洗浄できるミスト除去装置を提供する。 【解決手段】 波形状エリミネータの波形状の折れ部が
角度可変に構成され、かつ波形板エリミネータの一端ま
たは両端が少なくともガス流れ方向に移動可能に配設さ
れたミスト除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスのミスト除去装
置、特に波形状のエリミネータを用いるミスト除去装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄原料を製造する燃結機の主排風の脱
硫後のガスやゴミ焼却場の排ガス洗浄後のガスには多量
のミストすなわち微細な水滴が含まれるため、それらの
ガスをその後段に設置される電気集塵機等の集塵装置に
流す前に、ミスト除去のためミスト除去装置を設置する
場合が多い。
【0003】ミスト除去装置には様々な形態のものがあ
るが、その中に、エリミネータと呼ばれる複数個の波形
板を、上方から見たときに波が見える状態で所定の間隔
をおいて重ねて立て掛け、その間隙へガスを水平方向か
ら送り込む、ミスト除去装置がある。通常このミスト除
去装置では、図5のように波状のエリミネータ2を50枚
くらい並べてユニット8を形成し、図6のように排ガス
流通経路にユニット8を並べて排ガス中のミストを除去
する。各エリミネータは所定の間隔をおいて並べられ、
ガスはその間隙を流れる。このとき、ガスは波状に構成
された板に沿って左右にうねるように流れるが、ガス中
に含まれるミストは重量がガスよりも重いために、慣性
が働き板に衝突する。そこで、ミストを形成する微細な
水滴が板面上で集合して板に沿って下方に流れる。この
ようにしてミスト分は除去される。
【0004】ガス中にダストが含まれているような場合
には、図7に示すようにミストと同様にダスト含有ミス
ト13も波状の板3表面に衝突し、波状の板3面状にダス
ト14が付着する。通常のダストであれば、波板面上を流
れ落ちる水滴と一緒にダストも流れ落ちるが、ダストが
付着性のある場合、波状の板面上にダストが堆積してい
ってガス流通経路を塞ぐことがある。このような波状の
板面上に付着堆積したダストを洗浄する目的で図8に示
すようなスプレーノズル10をガス流れの上流側に設置
し、定期的に洗浄水12を噴出し水スプレー洗浄をする方
法が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】付着性の強いダストが
波状の板3に堆積したときには、図9に示すように下流
側の板3に付着したダスト14は洗浄できず、ダストの付
着、堆積によってガス流路が狭くなって圧力損失が大き
くなり、場合によっては流路が完全に塞がりガスが流れ
なくなる。しかも、波状の板の段数はミスト除去能力に
大きく影響するので、段数を減らすことはできない。本
発明は、このような問題点を解決するために、ミスト除
去能力を低減することなく、エリミネータに堆積するダ
ストの除去を効果的に実施することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題にかんがみ、鋭意検討を行った結果、波形板の板と板
との折れ部を例えばヒンジなどで可動にし、板と板との
折れ角度を可変にし、ダスト洗浄時に波状板を直線状に
すれば効率的にダストを洗浄でき、さらに折れ角度を変
更することによってダスト捕塵率、ガス圧力損失を調整
できるとの知見を得、この知見に基づいて本発明をなす
に至った。
【0007】本発明はガス経路中に複数の波形状エリミ
ネータを配列した、含塵ガス中のミスト分を除去するミ
スト除去装置において、前記波形状エリミネータは、波
形状の折れ部が角度可変に構成され、かつ該波形板エリ
ミネータの一端または両端が少なくともガス流れ方向に
配設されたことを特徴とするミスト除去装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のミスト除去装置では、図
1(b)のとおりエリミネータである波形板1の板3と
板3との折れ部をヒンジ4等の形式によって折れ角度を
変更できるようにする。そして波形板の一端あるいは両
端を伸縮方向へ移動可能とするため、図1(a)に示す
ように移動端7を波形板1を延ばす方向へ移動させるこ
とで、波形板の板と板の角度が大きくなり、ほぼ平面に
近い状態にまで延ばすことができる。このように波形板
を延ばすことによって、ユニットの上流側に設置したス
プレーノズル10から水を噴射して洗浄を行ったときに、
図2に示すようにガスの下流側の板にまで、スプレー水
を効果的に当てることができこれにより、波形板面全体
の洗浄が可能となる。
【0009】1ユニットには複数個のエリミネータが並
べて配列されているので、図1に示すように波形板1の
両端をそれぞれ連結軸5で連結しておけば、1ユニット
内の全てのエリミネータを一様に伸縮させることができ
る。また、図1(a)に示すようにヒンジ4の構造など
により、波形板の板3が延びたときに完全に一つの平面
にならないようにすることが好ましい。完全に一つの平
面になるまで延ばしてしまうと、次に縮める時に板3の
折れ方向が逆になってしまう波形状のエリミネータがで
きる可能性があり、その場合は隣り合うエリミネータ同
士の干渉が生じて使用時の形に戻せない可能性があるか
らである。
【0010】エリミネータの伸縮時には波形の山谷が常
に相似形になるようにすることが望ましいので、例えば
図4に示すように、波形の一部に梃子機構を設けて山谷
の角度を一定にすることが好ましい。図4は梃子機構を
エリミネータの上下方向の途中に設け、梃子機構の上下
でエリミネータの山谷の位相を変えた例を示したが、も
ちろんこの梃子機構の上下でエリミネータの板面が一致
している構造も好適である。また図4(b)に示したよ
うな梃子機構はエリミネータの上端、下端のいずれか一
方あるいは上下両端に設置しても良い。
【0011】
【実施例】焼結機の排ガス経路における脱硫吸収塔と電
気集塵機との間のミスト除去装置へ本発明を適用した。
脱硫吸収塔では石灰とガス中の硫黄分を反応させている
ため、その出側ガスには反応により生じた微細な石膏が
ミストとともに、含まれている。したがってこの出側ガ
スを電気集塵機へ直接導入すると電極へ石膏が付着して
集塵効率を下げるといった問題があるため、ミスト除去
装置を設置することで、脱硫吸収塔出側ガス中の石膏分
をミストとともに分離除去する必要がある。
【0012】脱硫吸収塔の出側ガス量は52万Nm3/H 、ミ
スト量は100 〜120g/Nm3である。この出側ガス経路に幅
1000mm、高さ2000mm、厚み330mm のケーシングにエリミ
ネータを50枚設置しているユニットをガスの流れ方向か
ら見て、横に12列、縦に2列、奥行き方向に2段設置し
た。各ユニットにはガス入側にエリミネータ洗浄用の水
スプレノズルをそれぞれ6個設置し、15分に1 回90秒の
水スプレー洗浄を行うようにした。
【0013】ミスト除去装置の入口と出口にガス圧力計
を設置してミスト除去装置全体の圧力損失を連続測定し
た。図2に従来のエリミネータのミスト除去装置を使用
したときのミスト除去装置入口、出口間の圧力損失と、
本発明のエリミネータのミスト除去装置を使用したとき
の該圧力損失の推移を示す。
【0014】従来法による比較例では90秒/15 分間の水
スプレー洗浄を行っていても、ミスト除去装置の圧力損
失は徐々に上昇し、約12ヶ月で許容値を超えてしまっ
た。許容値を超えるとエリミネータにかかる風圧が高く
なり、エリミネータの破損の恐れがあるだけでなく、ガ
スの経路が狭くなるのでガス流速が上がり、エリミネー
タに付着した水滴が再度吹き飛ばされてガスと一緒へ飛
散するといった現象が生じて、ミスト除去効率を低減す
ることになる。そのため、使用開始後12ヶ月目に運転を
停止し、各ユニットのエリミネータを約200Kg/cm2 の高
圧水洗浄により入力で洗浄する必要があった。
【0015】これに対して、本発明のエリミネータを採
用して同様にミスト除去を行った。ここでは3ヵ月に1
回、全ユニットにおいて、前記したように、各エリミネ
ータを平面に近い状態にまで延ばして水スプレーをおこ
なう洗浄を行ったところ、図3の実施例に示すように、
ミスト除去装置の圧力損失は、新規のエリミネータを使
用した場合とほぼ同等レベルにまで低下し、そのため、
ミスト洗浄装置の運転を中止して、高圧水洗浄などを行
う必要がなくなった。
【0016】
【発明の効果】本発明によると、波形板のエリミネータ
のミスト除去能力を低減することなくダスト洗浄を効果
的に行うことができるようになる。そのためにミスト洗
浄装置の運転を中止して、エリミネータを高圧水などで
洗浄するような設備停止を必要とするメンテナンス作業
はなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエリミネーターのダスト洗浄時
(a)と使用時(b)との状態を説明する平断面図であ
る。
【図2】本発明の洗浄状態を示す説明図である。
【図3】本発明と従来法とのミスト除去装置の圧力損失
を示すグラフである。
【図4】本発明に係るエリミネータの実施例を示す斜視
図(a)と(a)のA−A視図(b)である。
【図5】従来のユニットの斜視図である。
【図6】従来のユニットの配列を示す斜視図である。
【図7】エリミネータの板へのダスト付着状況を説明す
る平面図である。
【図8】ダスト洗浄方法の説明図である。
【図9】従来のダスト洗浄状況の説明図である。
【符号の説明】
1. 本発明の波形板のエリミネータ 2. 従来の波形板のエリミネータ 3. 板(パネル) (1) 上側板(パネル) (2) 下側板(パネル) 4. ヒンジ (1)上下共通ヒンジ (2)上側ヒンジ (3)下側ヒンジ 5. 連結軸 6. 固定端 7. 移動端 8. ユニット 9. ケ−ス 10. ズプレノズル 11. スプレー配管 12. 洗浄水 13. ダスト含有ミスト 14. ダスト 15. 連結する部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老原 正則 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 石原 直樹 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 4D031 AB08 AB29 BA03 BA07 BB01 BB08 EA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス経路中に複数の波形状エリミネータ
    を配列した、含塵ガス中のミスト分を除去するミスト除
    去装置において、前記波形状エリミネータは、波形状の
    折れ部が角度可変に構成され、かつ該波形板エリミネー
    タの一端または両端が少なくともガス流れ方向に移動可
    能に配設されたことを特徴とするミスト除去装置。
JP11085043A 1999-03-29 1999-03-29 ミスト除去装置 Pending JP2000279730A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100493667C (zh) * 2004-05-04 2009-06-03 蒙特斯欧洲制造有限公司 液滴分离器装置
WO2011043209A1 (ja) * 2009-10-05 2011-04-14 三菱重工業株式会社 湿分分離器及び冷却器
JP2014521817A (ja) * 2011-08-17 2014-08-28 ティッセンクルップ ウーデ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高温コークス消火用消火塔
CN109276953A (zh) * 2017-07-21 2019-01-29 德梅斯特(上海)环保科技有限公司 一种除尘除雾装置及除尘除雾系统
CN113521974A (zh) * 2021-06-30 2021-10-22 扬州澳洋顺昌金属材料有限公司 车间酸雾去除系统及方法

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