JP2000278680A - 伝送装置、伝送方法、受信装置および受信方法 - Google Patents

伝送装置、伝送方法、受信装置および受信方法

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JP2000278680A JP7586999A JP7586999A JP2000278680A JP 2000278680 A JP2000278680 A JP 2000278680A JP 7586999 A JP7586999 A JP 7586999A JP 7586999 A JP7586999 A JP 7586999A JP 2000278680 A JP2000278680 A JP 2000278680A
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哲二郎 近藤
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Masaru Horishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接する画素間の相関度が大きいという画像
一般の特性をより的確に利用して伝送効率を向上させ
る。 【解決手段】 画像信号中の各フレームを4個の領域R
1,R2,R3,R4に分割し、各領域を注目画素の近
傍の領域部分R1(小)等と、それ以外の領域部分R1
(大)等とにさらに分割する。領域R1〜R4の各々に
ついて注目画素の近傍の領域部分を優先して垂直または
水平のスキャンを行って伝送画素の候補を検出する(ス
テップS1〜S4)。例えばステップS1では、ステッ
プS10として領域R1(小)内で垂直方向のスキャン
をまず行い、領域R1(小)内に伝送画素の候補が無い
場合にステップS11に移行して領域R1(大)内での
垂直方向のスキャンを行う。領域R1〜R4から検出さ
れた各伝送画素候補について注目画素に対する相関度を
それぞれ計算し、相関度が最大となる画素を伝送画素と
して決定する(ステップS5、S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ルテレビ等において使用される画像データの伝送に係る
伝送装置、伝送方法、受信装置、および受信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル化されたテレビジョン放送用
等の画像データを伝送する際に、伝送される画素の周辺
に位置する画素を参照して符号化処理がなされる。この
ような処理は、エッジ等を含まない一般的な画像では近
傍領域における自己相関性が強いことが多いという性質
を利用して効率的な圧縮符号化を行うことを可能とする
ものである。伝送する画素の順番としては、画像の左上
から右下方向に順次伝送していくラスタースキャンが従
来から用いられてきた。このような伝送方法では、輝度
信号Y,色差信号UおよびVを含む、1画素当たり例え
ば8ビットのデータが伝送される。この場合には、画素
のアドレスを示すデータを伝送する必要は無い。
【0003】このような伝送方法においては、水平方向
に隣接する画素値が急峻に変化する場合に、伝送された
データを復号した画像に、近傍の画素を参照して圧縮し
たことに起因する影響が現れる。例えば、図21Aに示
すような垂直方向の1本の「棒」の画像が上述したよう
な符号化方法を用いて伝送されると、符号化時に参照さ
れる近傍画素の影響により、「棒」に影がついたような
画像(図21B参照)となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解消
若しくはその程度を軽減するために、本願出願人は以下
のような伝送方法を先に提案している。かかる伝送方法
は、注目画素に対して上下左右の4方向、またはそれら
4方向に斜め方向を含めた8方向に位置する未伝送の画
素の内から注目画素との相関度が最も大きい画素を判定
し、そのように判定される画素と注目画素との差分値を
計算し、計算される差分値と共に注目画素との相関度が
最も大きいと判定された画素の注目画素に対する方向を
示すデータを伝送するようにしたものである。
【0005】かかる伝送方法においては、注目画素に対
して4方向または8方向に位置する画素が全て既伝送画
素である場合には処理が行き詰まってしまうので、この
ような場合にはラスタースキャンを行って未伝送の画素
を検出し、検出した画素を新たに注目画素に設定して処
理を続行するようにしている。しかしながら、ラスター
スキャンを含む処理にスキップする際に伝送効率の低下
が生じるという問題があった。
【0006】このような問題の解消を図るために、本願
出願人は以下のような伝送方法をさらに提案している。
かかる伝送方法では、伝送される画像信号内の各フレー
ムを注目画素に対する位置に応じて分割することによっ
て設定される複数個の領域の各々において水平または垂
直方向のスキャンを行うことによって探索した各画素の
内で、注目画素に対する相関度が最も大きいと判定され
る画素を伝送画素として選択する。
【0007】そして、伝送画素と注目画素との相関性を
利用した差分量子化等の符号化によって生成される符号
化データと共に、伝送画素が含まれている領域を示す領
域情報を伝送する。一方、受信側では符号化データを復
号して画素データを復元すると共に、領域情報によって
示される領域内で水平または垂直方向のスキャンを行う
ことによって画素が未だ伝送されていない位置を探索
し、探索した位置に復元した画素データを出力すること
により、復号画像を生成する。
【0008】しかしながら、かかる伝送方法において
は、各領域から伝送画素の候補を探索する際に、画素近
傍の相関度が大きいという画像一般の特性が考慮されて
いない。注目画素との相関度が大きい画素が注目画素の
近傍に多数存在することを利用することにより、より効
率的な伝送を実現できる可能性がある。
【0009】従って、この発明の目的は、近接する画素
値が急峻に変化する場合等においても画質の良好な画像
伝送を行い、また、画素近傍の相関度が大きいという画
像一般の特性をより的確に反映して伝送効率を向上させ
ることが可能な伝送装置、伝送方法、受信装置および受
信方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、伝送
すべき画像信号中の各フレームを注目画素に対する位置
に応じて分割することによって設定される複数個の領域
の各々から所定の条件を満たす画素を探索し、上記所定
の条件を満たす画素の各々について注目画素に対する相
関度を判定する判定手段と、判定手段によって相関度が
最も大きいと判定される画素と、注目画素との差分を計
算する計算手段と、判定手段によって相関度が最も大き
いと判定される画素が複数個の領域の内の何れに属する
かを示す領域情報と、計算手段によって計算される差分
とを伝送する伝送手段とを有し、判定手段は、複数個の
領域の各々を、注目画素からの距離に応じて複数個の領
域部分にさらに分割し、複数個の領域の各々において、
複数個の領域部分の内で注目画素からの距離が小さいも
のから順に所定の条件を満たす画素の探索に係る探索対
象とするようにしたことを特徴とする伝送装置である。
【0011】請求項8の発明は、伝送すべき画像信号中
の各フレームを注目画素に対する位置に応じて分割する
ことによって設定される複数個の領域の各々から所定の
条件を満たす画素を探索し、所定の条件を満たす画素の
各々について注目画素に対する相関度を判定する判定手
段と、判定手段によって相関度が最も大きいと判定され
る画素と、注目画素との差分を計算する計算手段と、判
定手段によって相関度が最も大きいと判定される画素が
複数個の領域の内の何れに属するかを示す領域情報と、
計算手段によって計算される差分とを伝送する伝送手段
とを有し、判定手段は、複数個の領域の各々において、
注目画素を起点として順次遠ざかるジグザグスキャンを
行うことによって所定の条件を満たす画素を探索するこ
とを特徴とする伝送装置である。
【0012】請求項14の発明は、伝送すべき画像信号
中の各フレームを注目画素に対する位置に応じて分割す
ることによって設定される複数個の領域の各々から所定
の条件を満たす画素を探索し、所定の条件を満たす画素
の各々について注目画素に対する相関度を判定する判定
手段と、判定手段によって相関度が最も大きいと判定さ
れる画素と注目画素との差分を計算する計算手段と、判
定手段によって相関度が最も大きいと判定される画素が
複数個の領域の内の何れに属するかを示す領域情報と計
算手段によって計算される差分とを伝送する伝送手段と
を有し、判定手段は、複数個の領域の各々を、注目画素
からの距離に応じて複数個の領域部分にさらに分割し、
複数個の領域の各々において複数個の領域部分の内で注
目画素からの距離が小さいものから順に所定の条件を満
たす画素の探索に係る探索対象とするようにした伝送装
置から伝送されてくる伝送データを受信する受信装置に
おいて、第1の画素と第2の画素との差分に係るデータ
と、第1の画素に対する位置に応じて設定される複数個
の領域の内の何れに第2の画素が含まれるかを示す領域
情報とを含む伝送データを受信する受信手段と、第1の
画素と第2の画素との差分に係るデータに基づいて第2
の画素の画素データを生成する画素データ生成手段と、
領域情報によって示される第2の画素を含む領域内で所
定の条件を満たす画素位置を探索することによって第2
の画素の画素データを出力すべき画素位置を決定する画
素位置決定手段とを有することを特徴とする受信装置で
ある。
【0013】請求項17の発明は、伝送すべき画像信号
中の各フレームを注目画素に対する位置に応じて分割す
ることによって設定される複数個の領域の各々から所定
の条件を満たす画素を探索し、所定の条件を満たす画素
の各々について注目画素に対する相関度を判定する判定
手段と、判定手段によって相関度が最も大きいと判定さ
れる画素と注目画素との差分を計算する計算手段と、判
定手段によって相関度が最も大きいと判定される画素が
複数個の領域の内の何れに属するかを示す領域情報と、
計算手段によって計算される差分とを伝送する伝送手段
とを有し、判定手段は、複数個の領域の各々において、
注目画素を起点として順次遠ざかるジグザグスキャンを
行うことによって所定の条件を満たす画素を探索するよ
うにした伝送装置から伝送されてくる伝送データを受信
する受信装置において、第1の画素と第2の画素との差
分に係るデータと、第1の画素に対する位置に応じて設
定される複数個の領域の内の何れに第2の画素が含まれ
るかを示す領域情報とを含む伝送データを受信する受信
手段と、第1の画素と第2の画素との差分に係るデータ
に基づいて第2の画素の画素データを生成する画素デー
タ生成手段と、領域情報によって示される第2の画素を
含む領域内で所定の条件を満たす画素位置を探索するこ
とによって第2の画素の画素データを出力すべき画素位
置を決定する画素位置決定手段とを有することを特徴と
する受信装置である。
【0014】請求項20の発明は、伝送すべき画像信号
中の各フレームを注目画素に対する位置に応じて分割す
ることによって設定される複数個の領域の各々から所定
の条件を満たす画素を探索し、所定の条件を満たす画素
の各々について注目画素に対する相関度を判定する判定
ステップと、判定ステップによって相関度が最も大きい
と判定される画素と、注目画素との差分を計算する計算
ステップと、判定ステップによって相関度が最も大きい
と判定される画素が複数個の領域の内の何れに属するか
を示す領域情報と、計算ステップによって計算される差
分とを伝送するステップとを有し、判定ステップにおい
ては、複数個の領域の各々を注目画素からの距離に応じ
て複数個の領域部分にさらに分割し、複数個の領域の各
々において、複数個の領域部分の内で注目画素からの距
離が小さいものから順に所定の条件を満たす画素の探索
に係る探索対象とするようにしたことを特徴とする伝送
方法である。
【0015】請求項21の発明は、伝送すべき画像信号
中の各フレームを注目画素に対する位置に応じて分割す
ることによって設定される複数個の領域の各々から所定
の条件を満たす画素を探索し、所定の条件を満たす画素
の各々について注目画素に対する相関度を判定する判定
ステップと、判定ステップによって相関度が最も大きい
と判定される画素と、注目画素との差分を計算する計算
ステップと、判定ステップによって相関度が最も大きい
と判定される画素が複数個の領域の内の何れに属するか
を示す領域情報と、計算ステップによって計算される差
分とを伝送するステップとを有し、判定ステップにおい
ては、複数個の領域の各々において、注目画素を起点と
して順次遠ざかるジグザグスキャンを行うことによって
所定の条件を満たす画素を探索することを特徴とする伝
送方法である。
【0016】請求項22の発明は、伝送すべき画像信号
中の各フレームを注目画素に対する位置に応じて分割す
ることによって設定される複数個の領域の各々から所定
の条件を満たす画素を探索し、所定の条件を満たす画素
の各々について注目画素に対する相関度を判定する判定
ステップと、判定ステップによって相関度が最も大きい
と判定される画素と注目画素との差分を計算する計算ス
テップと、判定ステップによって相関度が最も大きいと
判定される画素が複数個の領域の内の何れに属するかを
示す領域情報と、計算ステップによって計算される差分
とを伝送する伝送ステップとを有し、判定ステップは、
複数個の領域の各々を、注目画素からの距離に応じて複
数個の領域部分にさらに分割し、複数個の領域の各々に
おいて複数個の領域部分の内で注目画素からの距離が小
さいものから順に所定の条件を満たす画素の探索に係る
探索対象とするようにした伝送方法によって伝送される
伝送データを受信する受信方法において、第1の画素と
第2の画素との差分に係るデータと、第1の画素に対す
る位置に応じて設定される複数個の領域の内の何れに第
2の画素が含まれるかを示す領域情報とを含む伝送デー
タを受信するステップと、第1の画素と第2の画素との
差分に係るデータに基づいて第2の画素の画素データを
生成する生成ステップと、領域情報によって示される第
2の画素を含む領域内で所定の条件を満たす画素位置を
探索することによって第2の画素の画素データを出力す
べき画素位置を決定するステップとを有することを特徴
とする受信方法である。
【0017】請求項23の発明は、伝送すべき画像信号
中の各フレームを注目画素に対する位置に応じて分割す
ることによって設定される複数個の領域の各々から所定
の条件を満たす画素を探索し、所定の条件を満たす画素
の各々について注目画素に対する相関度を判定する判定
ステップと、判定ステップによって相関度が最も大きい
と判定される画素と注目画素との差分を計算する計算ス
テップと、判定ステップによって相関度が最も大きいと
判定される画素が複数個の領域の内の何れに属するかを
示す領域情報と、計算ステップによって計算される差分
に係るデータとを伝送する伝送ステップとを有し、判定
ステップは、複数個の領域の各々において、注目画素を
起点として順次遠ざかるジグザグスキャンを行うことに
よって所定の条件を満たす画素を探索するようにした伝
送方法によって伝送される伝送データを受信する受信方
法において、第1の画素と第2の画素との差分に係るデ
ータと、第1の画素に対する位置に応じて設定される複
数個の領域の内の何れに第2の画素が含まれるかを示す
領域情報とを含む伝送データを受信するステップと、第
1の画素と第2の画素との差分に係るデータに基づいて
第2の画素の画素データを生成するステップと、領域情
報によって示される第2の画素を含む領域内で所定の条
件を満たす画素位置を探索することによって第2の画素
の画素データを出力すべき画素位置を決定するステップ
とを有することを特徴とする受信方法である。
【0018】以上のような発明によれば、注目画素の周
囲でフレームが例えば4個等の複数個に分割されてなる
領域の各々から伝送画素の候補を探索する処理におい
て、注目画素の近傍が優先的に探索対象とされる。
【0019】また、受信側では、伝送されて来るデータ
を復号してなる画素データを出力すべき位置を、領域情
報を参照して的確に認識できる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態についての
説明に先立ち、理解を容易とするために本願出願人が先
に提案した伝送方式(以下、先の第1の提案に係る伝送
方式と表記する)の概要を以下に説明する。まず、先の
第1の提案に係る伝送方式における、伝送すべき画素を
探索する探索方法の一例を図1Aに示す。2重丸で示す
注目画素に対して上下左右の4方向に位置する画素(図
中では網かけを付して示す)が探索の対象とされる。ま
た、探索方法の他の例を図1Bに示す。2重丸で示す注
目画素に対して上下左右および斜めの計8方向に位置す
る画素(図中では網かけを付して示す)が探索の対象と
される。
【0021】図1Aの探索方法について図2および図3
を参照してより詳細に説明する。図2および図3におい
ては、図1と同様に注目画素を2重丸で示し、探索にお
いて伝送画素の候補とされる画素を網かけで示す。ま
た、図2および図3において白丸は未伝送の画素を示
し、黒丸は既伝送の画素を示す。図2Aにおいて、注目
画素を起点とする4個の矢印は、探索の対象とされる画
素が位置している上下左右の4方向を示す。図2Aにお
いては、注目画素以外の画素が全て未伝送の画素なの
で、図2Bに示すように、注目画素に対して4方向で隣
接する4個の画素が伝送画素の候補とされる。
【0022】また、図3Aにおける4個の矢印は、図2
と同様に探索の対象とされる画素が位置している4方向
を示す。図3Aにおいては、探索の対象とされる画素が
位置している方向に既伝送の画素がある。このような場
合には、既伝送の画素を飛び越して、未伝送の画素が伝
送画素の候補とされる。すなわち、図3Bに示すように
注目画素の右方向に位置する2画素が既伝送の画素なの
で、その2画素を飛び越えて注目画素から右方向に3番
目の画素が伝送画素の候補とされる。また、注目画素の
下方向の1画素が既伝送の画素なので、その1画素を飛
び越えて注目画素から下方向に2番目の画素が伝送画素
の候補とされる。なお、既伝送の画素は、所定のフレー
ムメモリ内でフラグを付する等の方法で認識することが
できる。
【0023】さらに、上述したようにして探索される伝
送画素の候補の内から、注目画素との相関度が最も大き
いものを選択し、選択された画素と注目画素との輝度信
号Y,色差信号U/Vの差分値と、選択された画素の注
目画素に対する方向を示すデータとを例えば1画素当た
り8ビットで伝送する。そして、伝送した画素を新たに
注目画素に設定して、上述した処理を繰り返す。以上の
説明は図1Aに示した探索方法についてものであるが、
図1Bに示した探索方法についても同様な処理を行うよ
うにすれば良い。
【0024】以上のような処理において、注目画素に対
して4方向または8方向に位置する画素の内に未伝送画
素が全く存在しない場合が生じる。このような場合に
は、ラスタースキャンを行うことによって未伝送画素を
探索し、探索した未伝送画素を用いて処理を続行するよ
うになされていた。このような処理においては、ラスタ
ースキャンにスキップする制御等に起因して伝送効率が
低くなるという問題があった。
【0025】この問題を解消する目的で、本願出願人は
次のような伝送方式をさらに提案している。以下の説明
においては、かかる伝送方式を先の第2の提案に係る伝
送方式と表記する。先の第2の提案に係る伝送方式にお
いて伝送画素の候補を探索する方法について図4を参照
して説明する。フレームが注目画素に対して左上、左
下、右下、右上の領域R1、領域R2、領域R3、領域
R4の4個の領域に分割され、これら4個の領域の各々
において矢印付きの実線で示すような水平または垂直方
向のスキャンを行って伝送画素の候補を探索する。そし
て、伝送画素の候補の内で注目画素との相関度が最も大
きいものを伝送画素として選択し、選択した伝送画素と
注目画素とのY,U/Vについての差分値と、伝送画素
が領域R1〜R4の何れに属するかを示す領域情報とを
例えば1画素当たり8ビットで伝送する。
【0026】このような伝送画素の探索方式において
は、伝送画素の候補を探索する際に、近傍画素間の相関
度が大きいという一般的な画像の特性が考慮されていな
い。例えば時点tにおける注目画素の近傍に位置し、時
点tにおける注目画素との相関度が他の領域R2〜R4
内の画素の何れよりも大きい画素が領域R1内に偏在す
るような場合には、時点t以降しばらくの期間には、領
域R1内で時点tにおける注目画素の近傍に位置する画
素のみが伝送画素とされる確率が非常に高くなる。この
ような期間においても、上述した先の提案に係る伝送方
式では、領域R2〜R4内の画素の内から水平または垂
直方向のスキャンによって伝送画素の候補を探索する処
理がなされることになるが、そのような処理は伝送画素
の選択のために寄与しないものとなってしまい、伝送処
理を低下させる要因となる。
【0027】そこで、この発明は、伝送画素の候補を探
索する際に、近傍画素間の相関度が大きいという一般的
な画像の特性を考慮した処理を行うことにより、伝送効
率を向上させるものである。
【0028】この発明の一実施形態における伝送方式に
ついて図5を参照して説明する。フレームを注目画素に
対する位置に応じて4つの領域R1,R2,R3,R4
に分割する。より厳密には、領域R1は注目画素を座標
原点とする各フレーム内の直交座標上で第2象限にy軸
の原点より上の部分を加えた領域であり、また、領域R
2は上述の直交座標上で第3象限にx軸の原点より左の
部分を加えた領域である。さらに、領域R3,R4は、
それぞれ、第4象限にy軸の原点より下の部分を加えた
領域、第1象限にx軸の原点より右の部分を加えた領域
である。
【0029】さらに、4つの領域の各々を注目画素の近
傍の小領域(点線で囲んで示した)と、小領域の外側の
大領域とに分割する。なお、図面が煩雑となるのを避け
るため図5中での図示は省略するが、領域R1,R2,
R3,R4における大領域をそれぞれ、R1(大),R
2(大),R3(大),R4(大)と表記する。また、
領域R1,R2,R3,R4における小領域をそれぞ
れ、R1(小),R2(小),R3(小),R4(小)
と表記する。
【0030】4つの領域の各々において、まず小領域内
で水平または垂直方向のスキャンを行って伝送画素の候
補を探索する。そして、小領域内に未伝送画素が見つか
らない場合に、大領域内で水平または垂直方向のスキャ
ンを行って伝送画素の候補を探索する。このようにして
4つの領域の各々から探索された伝送画素の候補の内
で、注目画素に対する相関度が最も大きいものを伝送画
素として選択する。このような処理により、注目画素に
対して近傍に位置する画素が優先的に伝送画素候補の探
索の対象とされることになり、近傍画素間の相関度が大
きいという一般的な画像の特性をより反映した伝送処理
が可能となる。
【0031】次に、伝送画素を決定する処理の手順につ
いてより詳細に説明する。この発明の一実施形態におけ
るフローチャートの一例を図6に示す。ステップS1と
して、領域R1から伝送画素の候補を探索する。すなわ
ち、ステップS10として領域R1(小)内で垂直方向
のスキャンを行って伝送画素の候補を探索する。領域R
1(小)内で伝送画素の候補が検出された場合には、直
ちにステップS2に移行する。それ以外の場合にはステ
ップS11に移行する。ステップS11では、領域R1
(大)内で垂直方向のスキャンを行って伝送画素の候補
を探索し、さらに、ステップS2に移行する。
【0032】ステップS2として、ステップS2ではR
2(小)、および必要に応じてR2(大)において水平
方向のスキャンを行う(ステップS20およびステップ
S21)ことにより、伝送画素の候補を探索する。ステ
ップS3として、R3(小)、および必要に応じてR3
(大)に対して垂直方向のスキャンを行う(ステップS
30、ステップS31)ことにより、伝送画素の候補を
探索する。ステップS4として、R4(小)、および必
要に応じてR4(大)に対して水平方向のスキャンを行
う(ステップS40、ステップS41)ことにより、伝
送画素の候補を探索する。
【0033】なお、ステップS1〜ステップS4の何れ
においても、伝送画素の候補が探索された時点でスキャ
ンを中止し、次の処理に備えてフレーム内でのアドレス
を注目画素位置に戻す処理がなされる。ステップS5で
は、ステップS1〜ステップS4によって各領域から探
索された伝送画素の候補の注目画素に対する相関度を比
較する。かかる比較の結果に基づいて、ステップS6に
おいて伝送画素を決定する。
【0034】ステップS10における処理の詳細につい
て図7を参照して説明する。ステップS101として、
アドレス(x,y)として現時点での注目点のアドレス
(currx,curry)が設定される。ステップS
102としてyの値から1を減算する。ここで、図5に
示したようにy座標を下向きにとるので、ステップS1
02は上方向に1画素ずらす操作に対応する。
【0035】ステップS102によって到達した画素
(x,y)の画素が未伝送画素であるか否かが判定され
る(ステップS103)。この判定は、例えば、所定の
フレームメモリ上で既伝送画素の画素位置にフラグを立
てるようにしておき、フラグが立っていな1い画素位置
を未伝送画素の画素位置として認識する等の処理によっ
て実現される。なお、フラグを立てる処理は、例えば図
6中のステップS6によって伝送画素が決定した時点等
に行うようにすれば良い。
【0036】画素(x,y)が未伝送画素であると判定
される場合にはステップS104に移行し、それ以外の
場合にはステップS105に移行する。ステップS10
4では、画素(x,y)を伝送画素の候補として決定
し、処理を終了する。
【0037】一方、ステップS105では、y−1の値
が領域R1(小)の上端のy座標y0 より小さいか否か
が判定される。y−1の値がy0 より小さいと判定され
る場合には、スキャンが領域R1(小)の上端に到達
し、上方向に1画素ずらす操作をすることができないの
で、図5において点線で示したような、左方向に1画素
ずらす操作を行う。すなわち、ステップS106におい
てxの値から1を減算し、また、yの値を注目点のy座
標curryとする。そして、ステップS107に移行
し、x−1の値が領域R1(小)の左端のx座標x0
り小さいか否かが判定される。x−1<x0 と判定され
る場合にはステップS108に移行し、それ以外の場合
にはステップS102に移行して垂直方向(上方)のス
キャンを行う。
【0038】ステップS107によってx−1<x0
判定される場合にはx座標が領域R1(小)の左端に到
達している。すなわち、この場合には領域R1(小)内
の全ての画素についてのスキャンが完了し、かつ未伝送
画素が無い場合であるから、領域R1(小)内には伝送
画素の候補無しと決定する(ステップS108)。そし
て、領域R1(大)において伝送画素候補を探索する処
理(ステップS11)に移行する。
【0039】次に、ステップS11における処理の詳細
について図8を参照して説明する。ステップS201と
して、アドレス(x,y)として領域R1(大)におけ
るスキャンの開始点のアドレス(currx,y0 )が
設定される。ステップS202としてyの値から1を減
算する。ステップS202によって到達した画素(x,
y)の画素が未伝送画素であるか否かが判定される(ス
テップS203)。この判定は、領域R1(小)におけ
る探索の場合と同様にして行うことができる。
【0040】ステップS203によって画素(x,y)
が未伝送画素であると判定される場合にはステップS2
04に移行し、それ以外の場合にはステップS205に
移行する。ステップS204では、画素(x,y)を伝
送画素の候補として決定し、処理を終了する。
【0041】一方、ステップS205では、y−1の値
が0より小さいか否かが判定される。y−1の値が0よ
り小さいと判定される場合には、スキャンが領域R1
(大)の上端に到達し、上方向に1画素ずらす操作をす
ることができないので、図5において点線で示したよう
な、左方向に1画素ずらす操作を行う。すなわち、ステ
ップS206においてxの値から1を減算し、また、y
の値をy0 −1とする。そして、ステップS207に移
行し、x−1の値が0より小さいか否かが判定される。
x−1の値が0より小さいと判定される場合にはステッ
プS208に移行し、それ以外の場合にはステップS2
02に移行して垂直方向の(上方への)スキャンを行
う。
【0042】ステップS207によってx−1<x0
判定される場合にはx座標が領域R1(小)の左端に到
達している。これ以降は、図5に示すように、y座標が
curryから0までの範囲でスキャンが行われる。す
なわち、ステップS208では、アドレス(x,y)と
して(x0 −1,curry)が設定される。ステップ
S209としてyの値から1を減算する。ステップS2
09によって到達した画素(x,y)が未伝送画素であ
るか否かが判定される(ステップS210)。この判定
は、領域R1(小)における探索の場合と同様にして行
うことができる。画素(x,y)が未伝送画素であると
判定される場合にはステップS211に移行し、それ以
外の場合にはステップS212に移行する。ステップS
211では、画素(x,y)を伝送画素の候補として決
定し、処理を終了する。
【0043】一方、ステップS205では、y−1の値
が0より小さいか否かが判定される。y−1の値が0よ
り小さいと判定される場合には、スキャンが領域R1
(大)の上端に到達し、上方向に1画素ずらす操作をす
ることができないので、図5において点線で示したよう
な、左方向に1画素ずらす操作を行う。すなわち、ステ
ップS213においてxの値から1を減算し、また、y
の値を注目点のy座標curryとする。そして、ステ
ップS214に移行し、x−1の値が0より小さいか否
かが判定される。x−1の値が0より小さいと判定され
る場合にはステップS215に移行し、それ以外の場合
にはステップS209に移行して垂直方向の(上方へ
の)スキャンを行う。
【0044】ステップS214によってx−1<0と判
定される場合にはx座標が領域R1(大)の左端に到達
し、左方向に1画素ずらす操作をすることができない。
すなわち、この場合には領域R1(大)内の全ての画素
についてのスキャンが完了し、かつ未伝送が無い場合で
あるから、領域R1(大)内には伝送画素の候補無しと
決定し(ステップS215)、処理を終了する。この場
合は、図7を参照して上述した領域R1(小)内での探
索結果を考慮すると、領域R1全体について伝送画素の
候補が無い場合であることがわかる。
【0045】上述したような処理により、領域R1内で
伝送画素の候補を探索する処理において注目画素の近傍
の優先度を高めることができる。かかる処理と同等な処
理によって、他の領域すなわちR2、R3、R4につい
ても伝送画素の候補を探索する。なお、以上の説明にお
いては、注目画素の周囲を4個の領域に分割し、これら
4個の領域の内で注目画素の近傍の領域とそれ以外の領
域とを順次スキャンするものとしたが、注目画素の周囲
を例えば8個等、4個以外の領域に分割した上で上述し
た処理と同様な処理を行うようにしても良い。
【0046】次に、この発明の一実施形態における符号
化装置について図9を参照して説明する。輝度信号Yが
フレームメモリ10に供給され、記憶される。また、色
差信号U/Vがフレームメモリ11に供給され、記憶さ
れる。相関度判定回路12は、フレームメモリ10、1
1に記憶されたデータに基づいて図5〜図8等を参照し
て上述したような処理を行い、注目画素に対する相関度
が最も大きい画素、すなわち伝送画素を判定する。かか
る判定は、輝度信号の相関度と色差信号の相関度との組
み合わせに基づいてなされる。相関度判定回路12は、
判定した伝送画素を示す伝送画素情報をフレーム10、
11にそれぞれ供給すると共に、伝送画素がR1
(小)、R1(大)、R2(小)、R2(大)、R3
(小)、R3(大)、R4(小)およびR4(大)の何
れに属しているかを示す領域情報を多重化回路19に供
給する。
【0047】フレームメモリ10は、供給される伝送画
素情報に基づいて、伝送画素の画素データをレジスタ1
3および減算器14に供給すると共に伝送画素にフラグ
を付す処理を行う。フレームメモリ11は、供給される
伝送画素情報に基づいて伝送画素にフラグを付す処理を
行うと共に、伝送画素の画素データをレジスタ16およ
び減算器17に供給する。
【0048】レジスタ13は、データが供給される毎に
記憶内容を更新することにより、直前に伝送された画素
の画素データを注目画素の画素データとしてラッチす
る。減算器14は、レジスタ13がラッチしているデー
タとフレームメモリ10から供給されるデータとの差分
をとる。これにより、伝送画素のデータと注目画素のデ
ータとの差分を得ることができる。この差分が量子化器
15に供給される。量子化器15は、供給される差分に
量子化を施して冗長度を取り除く。量子化の方法として
は、DPCM(Differential Pulse Code Modulation)等
の非線形量子化処理を用いることができる。量子化器1
5の出力は多重化器19に供給される。
【0049】また、レジスタ16は、データが供給され
る毎に記憶内容を更新することにより、直前に伝送され
た画素データを注目画素の画素データとしてラッチす
る。減算器17は、レジスタ16がラッチしているデー
タとフレームメモリ11から供給されるデータとの差分
をとる。これにより、伝送画素のデータと注目画素のデ
ータとの差分を得ることができる。この差分が量子化器
18に供給される。量子化器18は、供給される差分に
量子化を施して冗長度を取り除く。
【0050】量子化の方法としては、DPCM等の非線
形量子化処理を用いることができる。量子化器18の出
力は多重化器19に供給される。このように、相関度判
定回路12による相関度の大きさを判定する際には輝度
信号Y,色差信号U/Vが組み合わされて用いられる
が、差分値の計算、および量子化は、輝度信号Y,色差
信号U/Vの各々について別個に行われる。多重化器1
9は、量子化器15、18から供給される差分の量子化
値、および相関度判定回路12から供給される領域情報
を多重化して、各伝送画素毎の伝送データを形成し、形
成した伝送データを出力する。
【0051】なお、ここでは相関度の判定をフレームメ
モリ10および11に記憶される画素データに基づいて
行うようにしたが、相関度の判定は、ローカルデコード
を行うことによって得られるデータに基づいて行うよう
にしても良い。
【0052】上述したような符号化装置の動作につい
て、図10のフローチャートを参照して説明する。ステ
ップS301として、初期伝送画素を決定する。ステッ
プS302として、図5〜図8等を参照して上述したよ
うな処理を行い、伝送画素の候補を探索する。ステップ
S303においては、ステップS302においてスキャ
ンした全ての領域において未伝送画素が無いか否かを判
定する。全ての領域において未伝送画素が無い場合には
当該フレーム内の画素データの伝送が完了したものとし
て処理を終了する。それ以外の場合にはステップS30
4に移行し、候補の中で注目画素と最も相関度の大きい
ものを伝送画素として選択する。
【0053】そして、ステップS305に移行し、伝送
画素と注目画素との間での輝度信号Yおよび色差信号U
/Vの差分、並びに伝送画素が含まれる領域を示す領域
情報を伝送する。さらに、ステップS306に移行し、
ステップS305によって伝送された画素を注目画素に
設定し、ステップS301に移行して伝送処理を継続す
る。
【0054】次に、この発明の一実施形態における復号
化装置について説明する。この発明の一実施形態におけ
る復号化装置の一例を図11に示す。受信された伝送デ
ータが分割化回路21に入力する。分割化回路21は、
伝送データ中に多重化されている輝度信号、色差信号に
係るデータ、および領域情報を分割化する。そして、輝
度信号,色差信号に係るデータをそれぞれ再構成回路2
2、26に供給すると共に、領域情報を出力位置決定回
路30に供給する。
【0055】再構成回路22は、量子化テーブルを参照
して、供給されるデータから輝度信号の差分値を再構成
する。再構成回路22の出力は加算回路23に供給され
る。加算回路23は、再構成回路22の出力とレジスタ
24の記憶値とを加算し、加算値をレジスタ24に供給
する。このような構成により、1つ前に伝送された画素
の輝度信号値と、輝度信号の差分値とが加算され、輝度
信号値が順次復元される。レジスタ24の記憶値は、加
算回路23に供給されると共に、フレームメモリ25に
供給される。フレームメモリ25は、供給される輝度信
号値を順次記憶する。
【0056】一方、再構成回路26は、量子化テーブル
を参照して、供給されるデータから色差信号の差分値を
再構成する。再構成回路26の出力は加算回路27に供
給される。加算回路27は、再構成回路26の出力とレ
ジスタ28の記憶値とを加算し、加算値をレジスタ28
に供給する。このような構成により、1つ前に伝送され
た画素の色差信号値と、色差信号の差分値とが加算さ
れ、色差信号値が順次復元される。レジスタ28の記憶
値は、加算回路27に供給されると共に、フレームメモ
リ29に供給される。フレームメモリ29は、供給され
る色差信号値を順次記憶する。
【0057】また、出力位置決定回路30は、供給され
る領域情報に基づいて出力画素位置を検出し、検出した
出力画素位置をフレームメモリ25および29に供給す
る。すなわち、領域情報に応じて、図5を参照して上述
したようなスキャン方式に沿って輝度信号および色差信
号が未だ出力されていない未伝送画素を探索し、探索さ
れる未伝送画素の位置をその時点での伝送画素の位置と
判定する。
【0058】ここで、未伝送画素の探索は、フレームメ
モリ31を参照することによって行われる。すなわち、
出力位置決定回路30は、伝送画素を判定する毎に、フ
レームメモリ31上の当該伝送画素のアドレスにフラグ
を立てることによって既伝送画素の位置をフレームメモ
リ31上に保持する。また、出力位置決定回路30は、
フレームメモリ31上でフラグが立てられている画素位
置を飛び越し、それ以降の画素を探索対象として処理を
行う。
【0059】フレームメモリ25および29は、出力位
置決定回路30から供給される出力画素位置に従って、
それぞれ、輝度信号値Yおよび色差信号値U/Vを出力
する。このようにして輝度信号値Yおよび色差信号値U
/Vを原画像と同じ位置に出力することができ、原画像
を復号することができる。
【0060】上述したような復号化装置の動作につい
て、図12のフローチャートを参照して説明する。ステ
ップS401として、その時点での注目画素を起点とし
て、領域情報によって示される領域から輝度信号および
色差信号が未だ出力されていない画素位置を探索する。
この際の探索は、図9を参照して上述したフレームメモ
リ31等を使用して行うことができる。ステップS40
2では、当該領域内に未伝送画素が無いか否かを判定す
る。ステップS402によって当該領域内に未伝送画素
が無いと判定される場合には処理を終了する。かかる場
合には、伝送すべき画素が存在しないと判断することが
できる。一方、それ以外の場合にはステップ403に移
行する。
【0061】ステップS403では、その時点での注目
画素の輝度信号Yおよび色差信号U/Vと伝送されてき
た情報に基づいて再構成された差分とに基づいて、伝送
画素についての輝度信号Yおよび色差信号U/Vを計算
する。そして、計算した輝度信号Yおよび色差信号U/
VをステップS401およびS402によって探索され
た画素位置に対して出力する。さらに、ステップS40
4に移行して、ステップS403において出力した画素
に対応するフレームメモリ31上のアドレスにフラグを
立てる。さらに、ステップS405に移行して、ステッ
プS403において出力した画素を注目画素に設定し、
ステップS401に移行して伝送処理を継続する。
【0062】上述したこの発明の一実施形態は、注目画
素の周囲を例えば4個の領域に分割し、これらの領域の
各々において注目画素の近傍の領域とそれ以外の領域と
において順次水平または垂直方向のスキャンを行うこと
によって伝送画素の候補を探索するようにしたものであ
る。これに対し、注目画素の周囲を例えば4個の領域に
分割し、これらの領域の各々において注目画素を中心と
して順次遠ざかるジグザグスキャンを行うことによって
伝送画素の候補を探索するようにした、この発明の他の
実施形態も可能である。
【0063】この発明の他の実施形態について以下に説
明する。ジグザグスキャンの一例を図13に示す。ここ
では、注目画素の周囲を4個の領域R1,R2,R3,
R4に分割し、各領域において注目画素を始点とするジ
グザグスキャンを行うことによって伝送画素の候補を探
索する。このようなスキャンを行う場合には、斜め方向
も含めて注目画素からの距離が近いものから順に伝送画
素候補の探索対象とされる。このため、上述したこの発
明の一実施形態よりもさらに符号化効率を向上させるこ
とが可能となる。
【0064】次に、この発明の他の実施形態において伝
送画素を決定する処理の手順について図14を参照して
説明する。ステップS501として、領域R1からジグ
ザグスキャンを行って伝送画素の候補を探索する。ステ
ップS502として、領域R2からステップS501と
同様にして伝送画素の候補を探索する。ステップS50
3として、領域R3からステップS501と同様にして
伝送画素の候補を探索する。ステップS504として、
領域R4からステップS501と同様にして伝送画素の
候補を探索する。
【0065】なお、ステップS501〜ステップS50
4の何れにおいても、伝送画素の候補が探索された時点
でラスタースキャンを中止し、次の処理に備えてフレー
ム内でのアドレスを注目画素位置に戻す処理がなされ
る。ステップS505では、ステップS501〜ステッ
プS504によって各領域から探索された伝送画素の候
補の注目画素に対する相関度を比較する。かかる比較の
結果に基づいて、ステップS506において伝送画素を
決定する。
【0066】なお、符号化器およびその動作は図9およ
び図10を参照して上述したものを用いることができ
る。但し、図9中の相関度判定回路12、および図10
中のステップS302においては上述したようなジグザ
グスキャンを前提とする処理が行われる。また、復号化
器およびその動作は図11および図12を参照して上述
したものを用いることができる。但し、図11出力位置
決定回路30、および図12中のステップS401にお
いては上述したようなジグザグスキャンを前提とする処
理が行われる。また、上述の説明は注目画素の周囲を4
個の領域に分割する場合を前提とするものであるが、注
目画素の周囲を例えば8個等、4個以外の領域に分割し
た上で上述の処理と同様な処理を行うようにしても良
い。
【0067】次に、この発明の一実施形態およびこの発
明の他の実施形態における画素の伝送の順序について説
明する。図15は、原画像を先の第1の提案に係る伝送
方式によって伝送する際の画素の伝送の順序を、輝度に
よって表現した画像の一例である。ここで、輝度値が大
きい部分、すなわち図上で明るい部分ほど伝送順序が遅
いことを示す。図16は、原画像を先の第2の提案に係
る伝送方式によって伝送する際の伝送の順序を、輝度に
よって表現した画像の一例である。また、図17は、原
画像をこの発明の一実施形態によって伝送する際の伝送
の順序を、輝度によって表現した画像の一例である。図
18は、原画像をこの発明の他の実施形態によって伝送
する際の伝送の順序を、輝度によって表現した画像の一
例である。なお、図15〜図18についての原画像を図
19に示す。なお、図15〜図19は、各画像をプリン
ト・アウトしたものの複写である。
【0068】右上の画像部分(図19からわかるように
「空」の部分)に注目すると、図15では輝度の低い部
分、すなわち伝送順序が早い部分が基調となっているの
に加えて輝度の高い部分、すなわち伝送順序が遅い部分
が点々と現れている。これらの点状の部分は、フレーム
全体におけるラスタースキャンを含む処理によって伝送
された部分であると考えられる。一方、同じ画像部分に
ついて、図16では5段階程度の輝度が現れているが、
輝度の大きく異なる点状の部分は図13に比較して少な
い。また、同じ画像部分について、図17、図18では
5段階程度の輝度が現れているが、輝度の大きく異なる
点状の部分は図13に比較して少ない。これは、この発
明の一実施形態およびこの発明の他の実施形態において
は、先の第2の提案に係る伝送方式と同様にフレーム全
体におけるラスタースキャンを含む処理を行わないこと
を反映している。
【0069】一般に、注目画素との距離が近いほど相関
度は大きい。また、「空」のように画素値の変化が少な
い部分については、連続的に伝送するほうが効率が良
い。これらのことを考慮すると、図15〜図18より、
この発明の一実施形態およびこの発明の他の実施形態に
よって、先の第2の提案に係る伝送方式による場合と同
等若しくはそれ以上の効率での伝送が可能であることが
わかる。また、この発明の一実施形態およびこの発明の
他の実施形態によって、先の第1の提案に係る伝送方式
による場合よりも高い効率で画素を伝送できることがわ
かる。
【0070】符号化処理において算出される差分の平均
と、伝送方法との関係の一例を図20に示す。図20
は、(a)全ての画素をラスタースキャン順に伝送する
従来の伝送方法、(b)図4等を参照して上述した先の
提案に係る伝送方法、(c)この発明の一実施形態、お
よび(d)この発明の他の実施形態のそれぞれにおける
輝度信号および色差信号差分平均値の一例を示してい
る。また、図20では、輝度信号Yについての差分平均
値を三角形を実線で結んで示し、色差信号Prについて
の差分平均値を三角形を丸を点線で結んで示し、色差信
号Pbについての差分平均値を四角形を一点鎖線で結ん
で示した。図20から、従来の伝送方法、先の第2の提
案に係る伝送方式、この発明の一実施形態、この発明の
他の実施形態の順に差分平均値が小さくなっており、伝
送効率が向上することがわかる。
【0071】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態やこの発明の他の実施形態に限定されるものでは無
く、この発明の主旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や
応用が可能である。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、注目画素の周囲でフ
レームが例えば4個等の複数個に分割されてなる領域の
各々から、各領域内で例えばラスタ−スキャン状等の探
索を行うことによって検出される伝送画素の候補の内
で、注目画素との相関度が最も大きい画素が伝送画素と
して選択され、伝送画素に差分量子化等の伝送時の符号
化が施されてなる符号化データと共に、伝送画素の画素
位置についての領域情報が伝送される。
【0073】さらに、この発明によれば、注目画素の周
囲でフレームが例えば4個等の複数個に分割されてなる
領域の各々を注目画素との距離に応じて例えば2個の領
域にさらに分割し、注目画素との距離が小さい領域から
順に未伝送画素等の所定の条件を満たす画素の探索に係
る検索対象とされる。
【0074】また、この発明によれば、注目画素の周囲
でフレームが例えば4個等の複数個に分割されてなる領
域の各々において、上記注目画素を起点として順次遠ざ
かるような例えばジグザグスキャン等のスキャンを行う
ことによって上記所定の条件を満たす画素が探索され
る。
【0075】従って、相関度がより大きい画素の間で、
差分量子化等の符号化が常になされる。このため、例え
ばエッジを含む部分等の、相関が無い部分を跨ぐように
位置する画素の間での符号化が行われることを防止、若
しくはその確率を大幅に低減することができるので、そ
のような符号化に起因して復号される画像の画質が劣化
することを防止することができる。従って、全ての画素
をラスタースキャン順に伝送する従来の伝送方法に比較
した場合に、本願出願人の先の提案に係る伝送方法と同
等若しくはそれ以上に画質を向上させることができる。
【0076】また、伝送画素の候補の探索に際して、画
素近傍の相関度が大きいという画像一般の特性により適
合した処理が行われる。従って、伝送画素の候補の探索
に係る処理をより効率良く行うことができ、本願出願人
の先の提案に係る伝送方法と比較して、伝送効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願出願人の先の第1の提案に係る伝送方式に
おける伝送すべき画素の探索方法について説明するため
の略線図である。
【図2】図1に示す探索方式における処理の一例につい
て説明するための略線図である。
【図3】図1に示す探索方式における処理の他の例につ
いて説明するための略線図である。
【図4】本願出願人の先の第2の提案に係る伝送方式の
処理手順について説明するための略線図である。
【図5】この発明の一実施形態における探索方式につい
て説明するための略線図である。
【図6】この発明の一実施形態における処理について説
明するためのフローチャートである。
【図7】図6に示した処理における一部の処理について
詳細に説明するためのフローチャートである。
【図8】図6に示した処理における他の一部の処理につ
いて詳細に説明するためのフローチャートである。
【図9】この発明の一実施形態における符号化装置の構
成の一例を示すブロック図である。
【図10】図9に示した構成による処理について説明す
るためのフローチャートである。
【図11】この発明の一実施形態における復号化装置の
構成の一例を示すブロック図である。
【図12】図11に示した構成による処理について説明
するためのフローチャートである。
【図13】この発明の他の実施形態における探索方式に
ついて説明するための略線図である。
【図14】この発明の他の実施形態における処理につい
て説明するためのフローチャートである。
【図15】原画像を先の第1の提案に係る伝送方式によ
って伝送する際の画素の伝送の順序を、輝度によって表
現した画像の一例の複写である。
【図16】原画像を先の第2の提案に係る伝送方式によ
って伝送する際の伝送の順序を、輝度によって表現した
画像の一例の複写である。
【図17】原画像をこの発明の一実施形態によって伝送
する際の伝送の順序を、輝度によって表現した画像の一
例の複写である。
【図18】原画像をこの発明の他の実施形態によって伝
送する際の伝送の順序を、輝度によって表現した画像の
一例の複写である。
【図19】図15〜図18についての原画像の複写であ
る。
【図20】符号化処理において算出される差分の平均
と、伝送方法との関係の一例を示す略線図である。
【図21】従来技術における問題点について説明するた
めの略線図である。
【符号の説明】
12・・・相関度判定回路、30・・・出力位置決定回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀士 賢 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 三宅 徹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK01 KK11 MA02 MA04 PP04 RC11 SS02 UA34 UA38 5J064 AA01 AA03 BA01 BC01 BC14 BC27 BD02

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送すべき画像信号中の各フレームを注
    目画素に対する位置に応じて分割することによって設定
    される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画素
    を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々について
    上記注目画素に対する相関度を判定する判定手段と、 上記判定手段によって上記相関度が最も大きいと判定さ
    れる画素と、上記注目画素との差分を計算する計算手段
    と、 上記判定手段によって上記相関度が最も大きいと判定さ
    れる画素が上記複数個の領域の内の何れに属するかを示
    す領域情報と、上記計算手段によって計算される上記差
    分とを伝送する伝送手段とを有し、 上記判定手段は、 上記複数個の領域の各々を、上記注目画素からの距離に
    応じて複数個の領域部分にさらに分割し、上記複数個の
    領域の各々において、上記複数個の領域部分の内で上記
    注目画素からの距離が小さいものから順に上記所定の条
    件を満たす画素の探索に係る探索対象とするようにした
    ことを特徴とする伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記複数個の領域は、 上記注目画素を座標原点とする各フレーム内の直交座標
    上で第1象限を含む領域、第2象限を含む領域、第3象
    限を含む領域および第4象限を含む領域であることを特
    徴とする伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記複数個の領域は、 上記注目画素を座標原点とする各フレーム内の直交座標
    上で座標軸と45度をなし、上記座標原点を通る2本直
    線で第1象限、第2象限、第3象限および第4象限をそ
    れぞれ2分割することによって設定される領域であるこ
    とを特徴とする伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記複数個の領域部分は、 上記複数個の領域の各々において上記注目画素の近傍に
    位置する第1の領域部分と、上記複数個の領域の各々に
    おいて上記第1の領域部分以外の領域部分からなる第2
    の領域部分とであり、 上記第1の領域内に上記所定の条件を満たす画素が存在
    しないとの探索結果が得られた場合に、上記第2の領域
    内で上記所定の条件を満たす画素の探索を行うようにし
    たことを特徴とする伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記判定手段は、 上記所定の条件を満たす画素として、未伝送の画素を探
    索することを特徴とする伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記判定手段は、 メモリを有し、 既伝送の画素の画素位置を示す情報を上記メモリに記憶
    し、 上記メモリの記憶内容を参照して、上記複数個の領域の
    各々から未伝送の画素を探索することを特徴とする伝送
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 上記判定手段は、 上記複数個の領域の各々において、水平または垂直方向
    のスキャンを行うことによって上記所定の条件を満たす
    画素を探索することを特徴とする伝送装置。
  8. 【請求項8】 伝送すべき画像信号中の各フレームを注
    目画素に対する位置に応じて分割することによって設定
    される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画素
    を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々について
    上記注目画素に対する相関度を判定する判定手段と、 上記判定手段によって上記相関度が最も大きいと判定さ
    れる画素と、上記注目画素との差分を計算する計算手段
    と、 上記判定手段によって上記相関度が最も大きいと判定さ
    れる画素が上記複数個の領域の内の何れに属するかを示
    す領域情報と、上記計算手段によって計算される上記差
    分とを伝送する伝送手段とを有し、 上記判定手段は、 上記複数個の領域の各々において、上記注目画素を起点
    として順次遠ざかるジグザグスキャンを行うことによっ
    て上記所定の条件を満たす画素を探索することを特徴と
    する伝送装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記複数個の領域は、 注目画素を座標原点とする各フレーム内の直交座標上で
    第1象限を含む領域、第2象限を含む領域、第3象限を
    含む領域および第4象限を含む領域であることを特徴と
    する伝送装置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、 上記複数個の領域は、 注目画素を座標原点とする各フレーム内の直交座標上で
    座標軸と45度をなし、上記座標原点を通る2本直線で
    第1象限、第2象限、第3象限および第4象限をそれぞ
    れ2分割することによって設定される領域であることを
    特徴とする伝送装置。
  11. 【請求項11】 請求項8において、 上記判定手段は、 上記所定の条件を満たす画素として、未伝送の画素を探
    索することを特徴とする伝送装置。
  12. 【請求項12】 請求項8において、 上記判定手段は、 メモリを有し、 既伝送の画素の画素位置を示す情報を上記メモリに記憶
    し、 上記メモリの記憶内容を参照して、上記複数個の領域の
    各々から未伝送の画素を探索することを特徴とする伝送
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項8において、 上記判定手段は、 上記複数個の領域の各々において、ジグザグスキャンを
    行うことによって上記所定の条件を満たす画素を探索す
    ることを特徴とする伝送装置。
  14. 【請求項14】 伝送すべき画像信号中の各フレームを
    注目画素に対する位置に応じて分割することによって設
    定される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画
    素を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々につい
    て注目画素に対する相関度を判定する判定手段と、判定
    手段によって相関度が最も大きいと判定される画素と注
    目画素との差分を計算する計算手段と、判定手段によっ
    て相関度が最も大きいと判定される画素が複数個の領域
    の内の何れに属するかを示す領域情報と計算手段によっ
    て計算される差分とを伝送する伝送手段とを有し、判定
    手段は、複数個の領域の各々を、注目画素からの距離に
    応じて複数個の領域部分にさらに分割し、複数個の領域
    の各々において複数個の領域部分の内で注目画素からの
    距離が小さいものから順に所定の条件を満たす画素の探
    索に係る探索対象とするようにした伝送装置から伝送さ
    れてくる伝送データを受信する受信装置において、 第1の画素と第2の画素との差分に係るデータと、上記
    第1の画素に対する位置に応じて設定される複数個の領
    域の内の何れに上記第2の画素が含まれるかを示す領域
    情報とを含む伝送データを受信する受信手段と、 上記第1の画素と第2の画素との差分に係るデータに基
    づいて上記第2の画素の画素データを生成する画素デー
    タ生成手段と、 上記領域情報によって示される上記第2の画素を含む領
    域内で所定の条件を満たす画素位置を探索することによ
    って上記第2の画素の画素データを出力すべき画素位置
    を決定する画素位置決定手段とを有することを特徴とす
    る受信装置。
  15. 【請求項15】 請求項13において、 上記画素位置決定手段は、 所定の条件を満たす画素位置として、上記第2の画素の
    画素データが未だ出力されていない画素位置を探索する
    ことを特徴とする受信装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 上記画素位置決定手段は、 メモリを有し、 上記第2の画素の画素データを出力すべき画素位置を決
    定する毎に、決定した画素位置を示す情報を上記メモリ
    に記憶し、 上記メモリの記憶内容を参照して、上記第2の画素の画
    素データが未だ出力されていない画素位置を探索するこ
    とを特徴とする受信装置。
  17. 【請求項17】 伝送すべき画像信号中の各フレームを
    注目画素に対する位置に応じて分割することによって設
    定される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画
    素を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々につい
    て注目画素に対する相関度を判定する判定手段と、判定
    手段によって相関度が最も大きいと判定される画素と注
    目画素との差分を計算する計算手段と、判定手段によっ
    て相関度が最も大きいと判定される画素が複数個の領域
    の内の何れに属するかを示す領域情報と、計算手段によ
    って計算される差分とを伝送する伝送手段とを有し、判
    定手段は、複数個の領域の各々において、注目画素を起
    点として順次遠ざかるジグザグスキャンを行うことによ
    って所定の条件を満たす画素を探索するようにした伝送
    装置から伝送されてくる伝送データを受信する受信装置
    において、 第1の画素と第2の画素との差分に係るデータと、第1
    の画素に対する位置に応じて設定される複数個の領域の
    内の何れに第2の画素が含まれるかを示す領域情報とを
    含む伝送データを受信する受信手段と、 上記第1の画素と第2の画素との差分に係るデータに基
    づいて上記第2の画素の画素データを生成する画素デー
    タ生成手段と、 上記領域情報によって示される上記第2の画素を含む領
    域内で所定の条件を満たす画素位置を探索することによ
    って上記第2の画素の画素データを出力すべき画素位置
    を決定する画素位置決定手段とを有することを特徴とす
    る受信装置。
  18. 【請求項18】 請求項17において、 上記画素位置決定手段は、 所定の条件を満たす画素位置として、上記第2の画素の
    画素データが未だ出力されていない画素位置を探索する
    ことを特徴とする受信装置。
  19. 【請求項19】 請求項17において、 上記画素位置決定手段は、 メモリを有し、 上記第2の画素の画素データを出力すべき画素位置を決
    定する毎に、決定した画素位置を示す情報を上記メモリ
    に記憶し、 上記メモリの記憶内容を参照して、上記第2の画素の画
    素データが未だ出力されていない画素位置を探索するこ
    とを特徴とする受信装置。
  20. 【請求項20】 伝送すべき画像信号中の各フレームを
    注目画素に対する位置に応じて分割することによって設
    定される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画
    素を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々につい
    て上記注目画素に対する相関度を判定する判定ステップ
    と、 上記判定ステップによって上記相関度が最も大きいと判
    定される画素と、上記注目画素との差分を計算する計算
    ステップと、 上記判定ステップによって上記相関度が最も大きいと判
    定される画素が上記複数個の領域の内の何れに属するか
    を示す領域情報と、上記計算ステップによって計算され
    る上記差分とを伝送するステップとを有し、 上記判定ステップにおいては、 上記複数個の領域の各々を上記注目画素からの距離に応
    じて複数個の領域部分にさらに分割し、上記複数個の領
    域の各々において、上記複数個の領域部分の内で上記注
    目画素からの距離が小さいものから順に上記所定の条件
    を満たす画素の探索に係る探索対象とするようにしたこ
    とを特徴とする伝送方法。
  21. 【請求項21】 伝送すべき画像信号中の各フレームを
    注目画素に対する位置に応じて分割することによって設
    定される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画
    素を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々につい
    て上記注目画素に対する相関度を判定する判定ステップ
    と、 上記判定ステップによって上記相関度が最も大きいと判
    定される画素と、上記注目画素との差分を計算する計算
    ステップと、 上記判定ステップによって上記相関度が最も大きいと判
    定される画素が上記複数個の領域の内の何れに属するか
    を示す領域情報と、上記計算ステップによって計算され
    る上記差分とを伝送するステップとを有し、 上記判定ステップにおいては、 上記複数個の領域の各々において、上記注目画素を起点
    として順次遠ざかるジグザグスキャンを行うことによっ
    て上記所定の条件を満たす画素を探索することを特徴と
    する伝送方法。
  22. 【請求項22】 伝送すべき画像信号中の各フレームを
    注目画素に対する位置に応じて分割することによって設
    定される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画
    素を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々につい
    て注目画素に対する相関度を判定する判定ステップと、
    判定ステップによって相関度が最も大きいと判定される
    画素と注目画素との差分を計算する計算ステップと、判
    定ステップによって相関度が最も大きいと判定される画
    素が複数個の領域の内の何れに属するかを示す領域情報
    と、計算ステップによって計算される差分とを伝送する
    伝送ステップとを有し、判定ステップは、複数個の領域
    の各々を、注目画素からの距離に応じて複数個の領域部
    分にさらに分割し、複数個の領域の各々において複数個
    の領域部分の内で注目画素からの距離が小さいものから
    順に所定の条件を満たす画素の探索に係る探索対象とす
    るようにした伝送方法によって伝送される伝送データを
    受信する受信方法において、 第1の画素と第2の画素との差分に係るデータと、上記
    第1の画素に対する位置に応じて設定される複数個の領
    域の内の何れに上記第2の画素が含まれるかを示す領域
    情報とを含む伝送データを受信するステップと、 上記第1の画素と第2の画素との差分に係るデータに基
    づいて上記第2の画素の画素データを生成する生成ステ
    ップと、 上記領域情報によって示される上記第2の画素を含む領
    域内で所定の条件を満たす画素位置を探索することによ
    って上記第2の画素の画素データを出力すべき画素位置
    を決定するステップとを有することを特徴とする受信方
    法。
  23. 【請求項23】 伝送すべき画像信号中の各フレームを
    注目画素に対する位置に応じて分割することによって設
    定される複数個の領域の各々から所定の条件を満たす画
    素を探索し、上記所定の条件を満たす画素の各々につい
    て注目画素に対する相関度を判定する判定ステップと、
    判定ステップによって相関度が最も大きいと判定される
    画素と注目画素との差分を計算する計算ステップと、判
    定ステップによって相関度が最も大きいと判定される画
    素が複数個の領域の内の何れに属するかを示す領域情報
    と、計算ステップによって計算される差分に係るデータ
    とを伝送する伝送ステップとを有し、判定ステップは、
    複数個の領域の各々において、注目画素を起点として順
    次遠ざかるジグザグスキャンを行うことによって所定の
    条件を満たす画素を探索するようにした伝送方法によっ
    て伝送される伝送データを受信する受信方法において、 第1の画素と第2の画素との差分に係るデータと、第1
    の画素に対する位置に応じて設定される複数個の領域の
    内の何れに第2の画素が含まれるかを示す領域情報とを
    含む伝送データを受信するステップと、 上記第1の画素と第2の画素との差分に係るデータに基
    づいて上記第2の画素の画素データを生成するステップ
    と、 上記領域情報によって示される上記第2の画素を含む領
    域内で所定の条件を満たす画素位置を探索することによ
    って上記第2の画素の画素データを出力すべき画素位置
    を決定するステップとを有することを特徴とする受信方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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