JP2000278438A - 電話通信装置及びその制御方法 - Google Patents
電話通信装置及びその制御方法Info
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- JP2000278438A JP2000278438A JP7763099A JP7763099A JP2000278438A JP 2000278438 A JP2000278438 A JP 2000278438A JP 7763099 A JP7763099 A JP 7763099A JP 7763099 A JP7763099 A JP 7763099A JP 2000278438 A JP2000278438 A JP 2000278438A
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、電話回線からの供給電流を受けて直
流ループを形成するモデム、ファックス、アナログ電話
機等の電話通信装置及びその制御方法に関し、過電流が
供給されても回路素子を破壊しない電話通信装置及びそ
の制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】電話回線がフックリレー7により電話回線
を閉じて回線より供給電流が流れ、この供給電流が既定
値を越えて流れると、過電流検出回路14の光結合素子
16の発光側が導通して発光し、受光側の受光素子によ
り受光されて過電流検出信号が生成される。過電流検出
信号は過電流検出線4を介してモデムコントローラ15
に入力される。例えばモデムコントローラ15は所定間
隔で割り込みをかけて過電流検出線4上の過電流検出信
号の状態を監視する。電話回線から過電流が供給された
と判断するとフックリレー7を開いて電話回線を切断す
る。
流ループを形成するモデム、ファックス、アナログ電話
機等の電話通信装置及びその制御方法に関し、過電流が
供給されても回路素子を破壊しない電話通信装置及びそ
の制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】電話回線がフックリレー7により電話回線
を閉じて回線より供給電流が流れ、この供給電流が既定
値を越えて流れると、過電流検出回路14の光結合素子
16の発光側が導通して発光し、受光側の受光素子によ
り受光されて過電流検出信号が生成される。過電流検出
信号は過電流検出線4を介してモデムコントローラ15
に入力される。例えばモデムコントローラ15は所定間
隔で割り込みをかけて過電流検出線4上の過電流検出信
号の状態を監視する。電話回線から過電流が供給された
と判断するとフックリレー7を開いて電話回線を切断す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話回線からの供
給電流を受けて直流ループを形成するモデム、ファック
ス、アナログ電話機等の電話通信装置及びその制御方法
に関する。
給電流を受けて直流ループを形成するモデム、ファック
ス、アナログ電話機等の電話通信装置及びその制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電話通信装置として、例えば特開
平7−193657号公報に記載されたものがある。同
公報の図4には電話通信装置の回路が図示されており、
それに基づいて簡単に説明すると、回線選択スイッチ6
1は、複数の電話回線の1つを選択することが可能であ
り、回線選択スイッチ61は、2回線のうちのいずれか
を選択するように、モデム制御ロジック45により制御
されている。電話機19のリング端子とティップ端子の
間にはループ電流検出素子74が配置され、電話機19
の受話機が取り外されたときのループ電流を検出できる
ようになっている。ループ電流が検出されると、ループ
電流検出素子74は、ループ電流検出(LCD)信号を
モデムコントローラ50とANDゲート57とに送る。
平7−193657号公報に記載されたものがある。同
公報の図4には電話通信装置の回路が図示されており、
それに基づいて簡単に説明すると、回線選択スイッチ6
1は、複数の電話回線の1つを選択することが可能であ
り、回線選択スイッチ61は、2回線のうちのいずれか
を選択するように、モデム制御ロジック45により制御
されている。電話機19のリング端子とティップ端子の
間にはループ電流検出素子74が配置され、電話機19
の受話機が取り外されたときのループ電流を検出できる
ようになっている。ループ電流が検出されると、ループ
電流検出素子74は、ループ電流検出(LCD)信号を
モデムコントローラ50とANDゲート57とに送る。
【0003】LCD信号が検出されることにより電話機
19のティップ端子とリング端子との間のループ電流の
存在が確認され、モデムコントローラ50はオフフック
スイッチ63、64の双方をオンフック状態にして、ユ
ーザが通常の音声通信を行えるようにする。
19のティップ端子とリング端子との間のループ電流の
存在が確認され、モデムコントローラ50はオフフック
スイッチ63、64の双方をオンフック状態にして、ユ
ーザが通常の音声通信を行えるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような構
成の電話通信装置は、アナログ回線以外の例えばISD
N(Integrated Services Dig
ital Network;統合サービス・デジタル通
信網)やディジタルPBX(Digital Priv
ate Branch Exchange;デジタル式
構内電話交換機)等の回線が同一形状の接続コネクタを
有しているため、これらに誤って接続されてしまうこと
がある。ところが、ISDNやディジタルPBX等の回
線はデジタル回線でアナログ回線の構造とは異なり、J
ATE規格(Japan Approvals ins
titute for Telecomunicati
ons Equipment)で決められた電流値20
〜120mAをはるかに超える高い電流が電話通信装置
のティップ端子およびリング端子に供給されることがあ
り、その過電流により電流ループを形成する電話通信装
置の構成素子が破壊されることもあるという問題が生じ
ている。さらに、例えばPCMCIA(Persona
l Computer Memory Card In
ternational Association)が
発表した統一規格(PC Card Standar
d)に基づくPCカード等の小型カード型の電話通信装
置の場合には、回路を構成する素子はますます小型化さ
れ、その結果、この素子自体にかかる負荷も高くなり、
過電流により素子が破壊されてしまう可能性は高くなり
つつある。
成の電話通信装置は、アナログ回線以外の例えばISD
N(Integrated Services Dig
ital Network;統合サービス・デジタル通
信網)やディジタルPBX(Digital Priv
ate Branch Exchange;デジタル式
構内電話交換機)等の回線が同一形状の接続コネクタを
有しているため、これらに誤って接続されてしまうこと
がある。ところが、ISDNやディジタルPBX等の回
線はデジタル回線でアナログ回線の構造とは異なり、J
ATE規格(Japan Approvals ins
titute for Telecomunicati
ons Equipment)で決められた電流値20
〜120mAをはるかに超える高い電流が電話通信装置
のティップ端子およびリング端子に供給されることがあ
り、その過電流により電流ループを形成する電話通信装
置の構成素子が破壊されることもあるという問題が生じ
ている。さらに、例えばPCMCIA(Persona
l Computer Memory Card In
ternational Association)が
発表した統一規格(PC Card Standar
d)に基づくPCカード等の小型カード型の電話通信装
置の場合には、回路を構成する素子はますます小型化さ
れ、その結果、この素子自体にかかる負荷も高くなり、
過電流により素子が破壊されてしまう可能性は高くなり
つつある。
【0005】本発明の目的は、過電流が供給されても回
路素子を破壊しない電話通信装置及びその制御方法を提
供することにある。また、本発明の目的は、過電流が供
給されても故障しない信頼性の高い電話通信装置及びそ
の制御方法を提供することにある。
路素子を破壊しない電話通信装置及びその制御方法を提
供することにある。また、本発明の目的は、過電流が供
給されても故障しない信頼性の高い電話通信装置及びそ
の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、アナログ電
話回線に接続してデータを送受信する電話通信装置であ
って、直流ループを形成する擬似インダクタンスに所定
値を越える過電流が流れると過電流検出信号を出力する
過電流検出回路を設けたことを特徴とする電話通信装置
によって達成される。
話回線に接続してデータを送受信する電話通信装置であ
って、直流ループを形成する擬似インダクタンスに所定
値を越える過電流が流れると過電流検出信号を出力する
過電流検出回路を設けたことを特徴とする電話通信装置
によって達成される。
【0007】本発明の電話通信装置は、過電流検出信号
を受け取って回線切断処理を行う制御部を有することを
特徴とする。さらに、過電流検出回路は、光結合素子を
有していることを特徴とする。
を受け取って回線切断処理を行う制御部を有することを
特徴とする。さらに、過電流検出回路は、光結合素子を
有していることを特徴とする。
【0008】また上記目的は、アナログ電話回線に接続
してデータを送受信する電話通信装置の制御方法であっ
て、直流ループを形成する擬似インダクタンスに所定値
を越える過電流が流れると回線切断処理を行うことを特
徴とする電話通信装置の制御方法によって達成される。
また、本発明の電話通信装置の制御方法の所定値は12
0mAを超える値に設定することを特徴とする。
してデータを送受信する電話通信装置の制御方法であっ
て、直流ループを形成する擬似インダクタンスに所定値
を越える過電流が流れると回線切断処理を行うことを特
徴とする電話通信装置の制御方法によって達成される。
また、本発明の電話通信装置の制御方法の所定値は12
0mAを超える値に設定することを特徴とする。
【0009】以上の本発明の構成を図1に示す回路を用
いて表せば、電話回線がフックリレー7により閉じ接続
されて回線より供給電流が流れ、この供給電流が既定値
(例えば150mA)を越えて流れると、過電流検出回
路14の光結合素子16の発光側が導通して発光し、受
光側の受光素子により受光されて過電流検出信号が生成
される。過電流検出信号は過電流検出線4を介してモデ
ムコントローラ15に入力される。例えばモデムコント
ローラ15は所定間隔で割り込みをかけて過電流検出線
4上の過電流検出信号の状態を監視する。電話回線から
過電流が供給されたと判断するとフックリレー7を開い
て電話回線を切断する。このような構成及び動作の本発
明の電話通信装置によれば、直流ループに流れる過電流
による素子破壊を防止して、高い信頼性を実現できる。
いて表せば、電話回線がフックリレー7により閉じ接続
されて回線より供給電流が流れ、この供給電流が既定値
(例えば150mA)を越えて流れると、過電流検出回
路14の光結合素子16の発光側が導通して発光し、受
光側の受光素子により受光されて過電流検出信号が生成
される。過電流検出信号は過電流検出線4を介してモデ
ムコントローラ15に入力される。例えばモデムコント
ローラ15は所定間隔で割り込みをかけて過電流検出線
4上の過電流検出信号の状態を監視する。電話回線から
過電流が供給されたと判断するとフックリレー7を開い
て電話回線を切断する。このような構成及び動作の本発
明の電話通信装置によれば、直流ループに流れる過電流
による素子破壊を防止して、高い信頼性を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態による電話
通信装置及びその制御方法を図1乃至図6を用いて説明
する。本実施の形態では電話通信装置としてモデムを例
にとって説明する。図1は本実施の形態によるモデムの
基本回路構成を示している。 [本実施の形態によるモデムの構造]図1に示すモデム
は、モデムチップセット内にモデムコントローラ15と
モデムデータポンプ100とを有している。モデムコン
トローラ15はバス102を介してモデムデータポンプ
100と接続されている。また、図示は省略している
が、チップセット内にはモデムに所定の機能を持たせる
ためのファームウエアが搭載されている。
通信装置及びその制御方法を図1乃至図6を用いて説明
する。本実施の形態では電話通信装置としてモデムを例
にとって説明する。図1は本実施の形態によるモデムの
基本回路構成を示している。 [本実施の形態によるモデムの構造]図1に示すモデム
は、モデムチップセット内にモデムコントローラ15と
モデムデータポンプ100とを有している。モデムコン
トローラ15はバス102を介してモデムデータポンプ
100と接続されている。また、図示は省略している
が、チップセット内にはモデムに所定の機能を持たせる
ためのファームウエアが搭載されている。
【0011】モデムコントローラ15は、ホスト・コン
ピュータ17から送られてくるコマンドやデータによ
り、ファクシミリ情報、モデム情報、あるいは音声情報
を送受信させるようにモデムデータポンプ100に対し
て指令を送出するようになっている。
ピュータ17から送られてくるコマンドやデータによ
り、ファクシミリ情報、モデム情報、あるいは音声情報
を送受信させるようにモデムデータポンプ100に対し
て指令を送出するようになっている。
【0012】2W/4W変換器3は、モデムデータポン
プ100との間で通信データを送受信する際に回線側か
らのこのデータを送信キャリア、受信キャリアに分離す
る。モデムデータポンプ100からの送信キャリアは送
信キャリア出力線1を介して2W/4W変換器3に出力
されて電話回線へ、電話回線からの受信キャリアは2W
/4W変換器3から受信キャリア入力線2を介してモデ
ムデータポンプ100に入力されるようになっている。
プ100との間で通信データを送受信する際に回線側か
らのこのデータを送信キャリア、受信キャリアに分離す
る。モデムデータポンプ100からの送信キャリアは送
信キャリア出力線1を介して2W/4W変換器3に出力
されて電話回線へ、電話回線からの受信キャリアは2W
/4W変換器3から受信キャリア入力線2を介してモデ
ムデータポンプ100に入力されるようになっている。
【0013】2W/4W変換器3の回線側回路は、電話
回線との絶縁をとるためのトランス6の一方のコイル
(以下、便宜上、2次側という)に接続されている。ト
ランス6の1次側は、一般公衆電話回線網に接続される
ティップ端子8とリング端子11に接続されている。テ
ィップ端子8とトランス6との間には、フックリレー
(スイッチ)7が接続され、また、直流阻止キャパシタ
C2が直列に接続されている。フックリレー7は回線接
続/切断制御線9によりモデムコントローラ15と接続
されている。フックリレー7は、回線接続/切断制御線
9を介してモデムコントローラ15から回線接続/回線
切断信号を受け取り、ティップ端子8とトランス6間の
オン/オフを行う。直流阻止キャパシタC2は、電話回
線に重畳している直流成分がトランス6側に流れ込まな
いように遮断するために設けられている。
回線との絶縁をとるためのトランス6の一方のコイル
(以下、便宜上、2次側という)に接続されている。ト
ランス6の1次側は、一般公衆電話回線網に接続される
ティップ端子8とリング端子11に接続されている。テ
ィップ端子8とトランス6との間には、フックリレー
(スイッチ)7が接続され、また、直流阻止キャパシタ
C2が直列に接続されている。フックリレー7は回線接
続/切断制御線9によりモデムコントローラ15と接続
されている。フックリレー7は、回線接続/切断制御線
9を介してモデムコントローラ15から回線接続/回線
切断信号を受け取り、ティップ端子8とトランス6間の
オン/オフを行う。直流阻止キャパシタC2は、電話回
線に重畳している直流成分がトランス6側に流れ込まな
いように遮断するために設けられている。
【0014】また、ティップ端子8とリング端子11と
の間であって、フックリレー7より電話回線側には、呼
出音検出回路18が設けられている。この呼出音検出回
路18は、キャパシタC10、抵抗R10、及び着信信
号検出回路10からなる。着信信号検出回路10は、電
話回線から着信信号(呼出音)がティップ端子8および
リング端子11間に入力されるとそれを検出し、着信信
号検出線5を介してモデムコントローラ15に着信信号
が検出されたことを通知するようになっている。
の間であって、フックリレー7より電話回線側には、呼
出音検出回路18が設けられている。この呼出音検出回
路18は、キャパシタC10、抵抗R10、及び着信信
号検出回路10からなる。着信信号検出回路10は、電
話回線から着信信号(呼出音)がティップ端子8および
リング端子11間に入力されるとそれを検出し、着信信
号検出線5を介してモデムコントローラ15に着信信号
が検出されたことを通知するようになっている。
【0015】また、ティップ端子8とリング端子11と
の間であって、フックリレー7よりトランス6側には、
回線間の電圧を維持して直流ループを形成するための擬
似インダクタンス部12および擬似インダクタンス部1
2に供給される直流ループの極性を定めるダイオードブ
リッジ13が接続されている。そして本実施の形態によ
るモデムには、擬似インダクタンス部12に流れる電流
が所定値を越えたか否かを判断する過電流検出回路14
が設けられている。過電流検出回路14は過電流検出線
4を介してモデムコントローラ15に対して過電流の検
出を通知するようになっている。
の間であって、フックリレー7よりトランス6側には、
回線間の電圧を維持して直流ループを形成するための擬
似インダクタンス部12および擬似インダクタンス部1
2に供給される直流ループの極性を定めるダイオードブ
リッジ13が接続されている。そして本実施の形態によ
るモデムには、擬似インダクタンス部12に流れる電流
が所定値を越えたか否かを判断する過電流検出回路14
が設けられている。過電流検出回路14は過電流検出線
4を介してモデムコントローラ15に対して過電流の検
出を通知するようになっている。
【0016】この過電流検出回路14について図2およ
び図3を用いてより詳細に説明する。図2は、従来のモ
デムの擬似インダクタンス部12およびダイオードブリ
ッジ13近傍の回路を示している。本実施の形態による
過電流検出回路14は図3に示されている。まず、図2
を用いて擬似インダクタンス部12およびダイオードブ
リッジ13の構成および動作について説明する。
び図3を用いてより詳細に説明する。図2は、従来のモ
デムの擬似インダクタンス部12およびダイオードブリ
ッジ13近傍の回路を示している。本実施の形態による
過電流検出回路14は図3に示されている。まず、図2
を用いて擬似インダクタンス部12およびダイオードブ
リッジ13の構成および動作について説明する。
【0017】回線より生じた回線電流は、図2中矢印で
示す経路をたどり回線へと流れる。すなわち、回線電流
は、ティップ端子8からダイオードブリッジ13、次い
で擬似インダクタンス部12、再びダイオードブリッジ
13を介してリング端子11へ至る閉回路を通って回線
へと流れ出す。このとき閉回路で生じる電圧成分がJA
TE規格基準で定められた直流成分である。この閉回路
は直流成分に対しては低いインピーダンスを保ち、交流
成分に対しては高いインピーダンスを保つ。
示す経路をたどり回線へと流れる。すなわち、回線電流
は、ティップ端子8からダイオードブリッジ13、次い
で擬似インダクタンス部12、再びダイオードブリッジ
13を介してリング端子11へ至る閉回路を通って回線
へと流れ出す。このとき閉回路で生じる電圧成分がJA
TE規格基準で定められた直流成分である。この閉回路
は直流成分に対しては低いインピーダンスを保ち、交流
成分に対しては高いインピーダンスを保つ。
【0018】この閉回路の構成及び動作は以下の通りで
ある。まず、ダイオードブリッジ(D1)13は、回線
電流の極性いかんに関わらず、擬似インダクタンス部1
2に”+“側に正、”−“側に負方向の電流を流す。擬
似インダクタンス部12のトランジスタQ1は、抵抗R
2、R3の抵抗比により動作点が定められ、トランジス
タQ1のコレクタ−エミッタ間電圧VCE、負荷抵抗R
1及びダイオードブリッジ(D1)13の順方向電圧V
F等により直流成分が決められる。データ通信時、回線
にはキャリアも重畳されるので、これを除去するために
コンデンサC1が設けられている。また、回線を閉じた
ときにトランジスタQ1に印加される過渡電圧から保護
するためにツェナーダイオードD2が接続されている。
ある。まず、ダイオードブリッジ(D1)13は、回線
電流の極性いかんに関わらず、擬似インダクタンス部1
2に”+“側に正、”−“側に負方向の電流を流す。擬
似インダクタンス部12のトランジスタQ1は、抵抗R
2、R3の抵抗比により動作点が定められ、トランジス
タQ1のコレクタ−エミッタ間電圧VCE、負荷抵抗R
1及びダイオードブリッジ(D1)13の順方向電圧V
F等により直流成分が決められる。データ通信時、回線
にはキャリアも重畳されるので、これを除去するために
コンデンサC1が設けられている。また、回線を閉じた
ときにトランジスタQ1に印加される過渡電圧から保護
するためにツェナーダイオードD2が接続されている。
【0019】さてこのような構成の擬似インダクタンス
部12を有するモデムがアナログ以外の回線(例えばI
SDNやデジタル回線など)に誤って接続されると、擬
似インダクタンス部12内部の回路が破損してしまうと
いう不具合が生じ得る。実際、ISDNでは終端110
Ωに対し48V、デジタル回線に対しては終端10Ωに
30Vもの負荷がかかるものも存在する。これに対しア
ナログ回線は終端440Ωに対し48Vとなっている。
ー方、モデムが回線を閉じた時(回線接続時)はJAT
E規格基準では直流成分50〜300Ωと規定されてい
る。従って、これらモデムを初めとする電話通信装置を
アナログ回線以外の回線に接続すると過度の電流が上記
閉回路(擬似インダクタンス部12等)に流れる可能性
が高い。そこで、モデムがアナログ回線以外の回線に接
続して過度の回線電流が流れてもモデム回路を破損させ
ないように、本実施の形態では図3に示すような過電流
検出回路14を設けている。
部12を有するモデムがアナログ以外の回線(例えばI
SDNやデジタル回線など)に誤って接続されると、擬
似インダクタンス部12内部の回路が破損してしまうと
いう不具合が生じ得る。実際、ISDNでは終端110
Ωに対し48V、デジタル回線に対しては終端10Ωに
30Vもの負荷がかかるものも存在する。これに対しア
ナログ回線は終端440Ωに対し48Vとなっている。
ー方、モデムが回線を閉じた時(回線接続時)はJAT
E規格基準では直流成分50〜300Ωと規定されてい
る。従って、これらモデムを初めとする電話通信装置を
アナログ回線以外の回線に接続すると過度の電流が上記
閉回路(擬似インダクタンス部12等)に流れる可能性
が高い。そこで、モデムがアナログ回線以外の回線に接
続して過度の回線電流が流れてもモデム回路を破損させ
ないように、本実施の形態では図3に示すような過電流
検出回路14を設けている。
【0020】ところで、本実施の形態によるモデムの回
路において回線電流が流れる主な素子の直流的定格は、
フックリレー7が150mA、ダイオードブリッジ(D
1)13が200mA、擬似インダクタンス部12内の
ダーリントントランジスタQ1が300mAである。こ
のうち、フックリレー7は150mAを越える直流電流
が流れても素子特性が変動する程度で、実際には300
mA程度まで電流は流せる。従って過度の回線電流が流
れた場合、先に破損する可能性のあるのはダイオートブ
リッジ(D1)13である。
路において回線電流が流れる主な素子の直流的定格は、
フックリレー7が150mA、ダイオードブリッジ(D
1)13が200mA、擬似インダクタンス部12内の
ダーリントントランジスタQ1が300mAである。こ
のうち、フックリレー7は150mAを越える直流電流
が流れても素子特性が変動する程度で、実際には300
mA程度まで電流は流せる。従って過度の回線電流が流
れた場合、先に破損する可能性のあるのはダイオートブ
リッジ(D1)13である。
【0021】そこで、本実施の形態では、回路の特性を
保証でき、併せて素子を破損させない限度の電流値を1
50mAと定めている。そして、直流ループを形成する
ための閉回路中の素子を保護するため、本実施の形態で
は、アナログ回線以外の回線にモデムを接続して過度の
回線電流が流れた場合、この過電流を過電流検出回路1
4により検知してモデムコントローラ15に通知し、モ
デムコントローラ15により強制的に回線を切断させる
ようにしている。
保証でき、併せて素子を破損させない限度の電流値を1
50mAと定めている。そして、直流ループを形成する
ための閉回路中の素子を保護するため、本実施の形態で
は、アナログ回線以外の回線にモデムを接続して過度の
回線電流が流れた場合、この過電流を過電流検出回路1
4により検知してモデムコントローラ15に通知し、モ
デムコントローラ15により強制的に回線を切断させる
ようにしている。
【0022】図3は、図2に示した一般的な擬似インダ
クタンス部12の負荷抵抗R1を抵抗R11と抵抗R1
2に分配し、光結合素子(フォトカプラ(U2))16
を配置した状態を示している。分配抵抗R12に電流制
限値150mAの電流が流れた時、フォトカプラ(U
2)16の発光ダイオードが動作して発光し、この光信
号を受光素子が受光して過電流が検出されるようになっ
ている。流れる回線電流をILOOP、発光ダイオード
の順方向電圧をVf_OPTOとすると次式が成立す
る。
クタンス部12の負荷抵抗R1を抵抗R11と抵抗R1
2に分配し、光結合素子(フォトカプラ(U2))16
を配置した状態を示している。分配抵抗R12に電流制
限値150mAの電流が流れた時、フォトカプラ(U
2)16の発光ダイオードが動作して発光し、この光信
号を受光素子が受光して過電流が検出されるようになっ
ている。流れる回線電流をILOOP、発光ダイオード
の順方向電圧をVf_OPTOとすると次式が成立す
る。
【0023】 R12=Vf_OPTO/ILOOP ・・・(1)
【0024】この時発光ダイオードの順方向電流をI
f_OPTOとすると受光側トランジスタに流れる負荷
電流IOは次式により得られる(但し、αはフォトカプ
ラの電流伝達率である)。
f_OPTOとすると受光側トランジスタに流れる負荷
電流IOは次式により得られる(但し、αはフォトカプ
ラの電流伝達率である)。
【0025】 IO=α・If_OPTO ・・・(2)
【0026】従って、モデムコントローラ15に過電流
検出線4を介して出力される過電流検出信号のH(ハ
イ)レベルの電圧値をVH、受光側トランジスタの負荷
抵抗をR13とすれば次式が成立する。
検出線4を介して出力される過電流検出信号のH(ハ
イ)レベルの電圧値をVH、受光側トランジスタの負荷
抵抗をR13とすれば次式が成立する。
【0027】 VH=IO・R13 ・・・(3)
【0028】なお、国際規格上電話回線に最大供給され
るアナログ回線の回線電流値125mAに対して、本実
施の形態で過電流検出の電流上限値を150mAに設定
したのは、上記式(2)内に示されているフォトカプラ
の電流伝達率αを考慮したからである。この素子は絶縁
素子であり、素子間に沿面距離及び絶縁距離が設定され
耐圧を保証されている。また、一般にフォトカプラの素
子自体に特性のばらつきがあり、これらを考慮すると電
流伝達率αが必ずしも一定であるとは限らない。従っ
て、電流制限値を例えば回線電流と同じ120mAに設
定してしまうと上記素子のばらつきにより制限値以下、
つまり正常な電流値の範囲内で回線切断処理が発生して
しまう事態が起こり得る。そのため本実施の形態では過
電流の電流上限値を150mAに設定しているが、上述
のように本質的なことではなく、素子特性等を考慮して
他の値に設定することはもちろん可能である。
るアナログ回線の回線電流値125mAに対して、本実
施の形態で過電流検出の電流上限値を150mAに設定
したのは、上記式(2)内に示されているフォトカプラ
の電流伝達率αを考慮したからである。この素子は絶縁
素子であり、素子間に沿面距離及び絶縁距離が設定され
耐圧を保証されている。また、一般にフォトカプラの素
子自体に特性のばらつきがあり、これらを考慮すると電
流伝達率αが必ずしも一定であるとは限らない。従っ
て、電流制限値を例えば回線電流と同じ120mAに設
定してしまうと上記素子のばらつきにより制限値以下、
つまり正常な電流値の範囲内で回線切断処理が発生して
しまう事態が起こり得る。そのため本実施の形態では過
電流の電流上限値を150mAに設定しているが、上述
のように本質的なことではなく、素子特性等を考慮して
他の値に設定することはもちろん可能である。
【0029】[本実施の形態によるモデムの制御方法]
さて、以上の構成を有する本実施の形態によるモデムの
動作について次に説明する。まず接続信号の流れについ
て簡単に説明する。電話をかける際には、モデムコント
ローラ15が回線接続/切断制御線9を介して回線接続
信号を送りフックリレー7を閉じ、データの送受信を始
める。また、電話を受ける際には、電話回線側からティ
ップ端子8、リング端子11間に呼出音が入力され、こ
れを着信信号検出回路10が検出して着信信号検出線5
を介してモデムコントローラ15に送出する。モデムコ
ントローラ15は、着信信号検出線5から着信信号を受
け取ると回線接続/切断制御線9を介して回線接続信号
を送出してフックリレー7を閉じ、データの送受信を始
める。
さて、以上の構成を有する本実施の形態によるモデムの
動作について次に説明する。まず接続信号の流れについ
て簡単に説明する。電話をかける際には、モデムコント
ローラ15が回線接続/切断制御線9を介して回線接続
信号を送りフックリレー7を閉じ、データの送受信を始
める。また、電話を受ける際には、電話回線側からティ
ップ端子8、リング端子11間に呼出音が入力され、こ
れを着信信号検出回路10が検出して着信信号検出線5
を介してモデムコントローラ15に送出する。モデムコ
ントローラ15は、着信信号検出線5から着信信号を受
け取ると回線接続/切断制御線9を介して回線接続信号
を送出してフックリレー7を閉じ、データの送受信を始
める。
【0030】フックリレー7を閉じることにより、回線
を捕捉してデータ通信が開始される。このとき、ダイオ
ードブリッジ13と擬似インダクタンス部12の回路を
経由して直流ループを形成する。この直流ループに流れ
る直流電流は電話回線長によって変化するため、回線を
捕捉している間、ダイオードブリッジ13と擬似インダ
クタンス部12で直流電流が保持・安定化されるように
なっている。データの送受信が終了したら、モデムコン
トローラ15は、回線接続/切断制御線9を介して回線
切断信号をフックリレー7に送出する。回線切断信号を
受け取とるとフックリレー7は解放されて回線が切断さ
れる。
を捕捉してデータ通信が開始される。このとき、ダイオ
ードブリッジ13と擬似インダクタンス部12の回路を
経由して直流ループを形成する。この直流ループに流れ
る直流電流は電話回線長によって変化するため、回線を
捕捉している間、ダイオードブリッジ13と擬似インダ
クタンス部12で直流電流が保持・安定化されるように
なっている。データの送受信が終了したら、モデムコン
トローラ15は、回線接続/切断制御線9を介して回線
切断信号をフックリレー7に送出する。回線切断信号を
受け取とるとフックリレー7は解放されて回線が切断さ
れる。
【0031】さて、モデムコントローラ15から回線接
続/切断制御線9を介して回線接続信号が送られ、フッ
クリレー7が閉じて擬似インダクタンス部12およびダ
イオードブリッジ13により直流ループが形成されてい
る状態において、直流ループ電流が150mA以上流れ
ると過電流検出回路14は過電流を検出し、過電流検出
線4を介してモデムコントローラ15に過電流検出を知
らせる。
続/切断制御線9を介して回線接続信号が送られ、フッ
クリレー7が閉じて擬似インダクタンス部12およびダ
イオードブリッジ13により直流ループが形成されてい
る状態において、直流ループ電流が150mA以上流れ
ると過電流検出回路14は過電流を検出し、過電流検出
線4を介してモデムコントローラ15に過電流検出を知
らせる。
【0032】モデムコントローラ15の動作プログラム
内には、図4に示すフローチャートに基づく処理手順に
よる電流検出サブルーチンが用意されており、このサブ
ルーチンは、例えばモデムコントローラ15から回線接
続信号が回線接続/切断制御線9に送出された後、10
0ms(ミリ秒)間隔でメインルーチンからコールされ
て実行されるようになっている。
内には、図4に示すフローチャートに基づく処理手順に
よる電流検出サブルーチンが用意されており、このサブ
ルーチンは、例えばモデムコントローラ15から回線接
続信号が回線接続/切断制御線9に送出された後、10
0ms(ミリ秒)間隔でメインルーチンからコールされ
て実行されるようになっている。
【0033】図4に示すフローチャートに沿って説明す
ると、まず、モデムコントローラ15は、過電流検出回
路14から過電流検出線4上に出力されている過電流検
出信号が”H“になっているか否かを調べる(ステップ
S1)。過電流検出信号が”L“であれば、このサブル
ーチンを終了してメインルーチンに戻る。過電流検出信
号が”H“であれば、タイマフラグを取得して、それ
が”1“であるか”0“であるかを判断する(ステップ
S2)。タイマフラグが”0“であれば、フックリレー
7でのチャタリングを防止するチャタリング防止用タイ
マのタイマ動作(30ms)を開始させる(ステップS
3)。次いで、タイマフラグを”1“にセットして(ス
テップS4)メインルーチンに戻る。
ると、まず、モデムコントローラ15は、過電流検出回
路14から過電流検出線4上に出力されている過電流検
出信号が”H“になっているか否かを調べる(ステップ
S1)。過電流検出信号が”L“であれば、このサブル
ーチンを終了してメインルーチンに戻る。過電流検出信
号が”H“であれば、タイマフラグを取得して、それ
が”1“であるか”0“であるかを判断する(ステップ
S2)。タイマフラグが”0“であれば、フックリレー
7でのチャタリングを防止するチャタリング防止用タイ
マのタイマ動作(30ms)を開始させる(ステップS
3)。次いで、タイマフラグを”1“にセットして(ス
テップS4)メインルーチンに戻る。
【0034】一方、ステップS2においてタイマフラグ
が”1“であれば、チャタリング防止用タイマの値が3
0msを経過しているか否かを判断する(ステップS
5)。そして、タイマ値が30msに達していなければ
メインルーチンに戻り、達していたらタイマフラグを”
0“にセットして(ステップS6)、回線切断処理に移
行し、回線接続/切断制御線9を介して回線切断信号を
送ってフックリレー7を開き、捕捉していた回線を切断
する(ステップS7)。回線の捕捉を解除することによ
りティップ端子8、リング端子11間の素子(主として
フックリレー7、擬似インダクタンス部12及びダイオ
ードブリッジ13)の破壊を防止することができる。
が”1“であれば、チャタリング防止用タイマの値が3
0msを経過しているか否かを判断する(ステップS
5)。そして、タイマ値が30msに達していなければ
メインルーチンに戻り、達していたらタイマフラグを”
0“にセットして(ステップS6)、回線切断処理に移
行し、回線接続/切断制御線9を介して回線切断信号を
送ってフックリレー7を開き、捕捉していた回線を切断
する(ステップS7)。回線の捕捉を解除することによ
りティップ端子8、リング端子11間の素子(主として
フックリレー7、擬似インダクタンス部12及びダイオ
ードブリッジ13)の破壊を防止することができる。
【0035】以上説明した回路構成および処理動作に基
づき本実施の形態によれば、電流ループに流れる過電流
による素子破壊を防止して、高信頼の電話通信装置を実
現することができる。
づき本実施の形態によれば、電流ループに流れる過電流
による素子破壊を防止して、高信頼の電話通信装置を実
現することができる。
【0036】本実施の形態によるモデムで実際に計測し
た回線電圧、回線電流及びモデムコントローラ15で検
知される検出電圧を示すグラフを図5及び図6に示す。
図5及び図6共に横軸は時間を表している。また、縦軸
は、チャンネルCH1はティップ端子8−リング端子1
間の電圧(10V/div)を表し、チャンネルCH2
は回線電流(100mA/div)を表し、チャンネル
CH3は、モデムコントローラ15で検出した過電流検
出信号のレベル(5V/div)を示している。なお、
図6は回線接続時の状態を拡大して表示したものであ
る。両図に示す例では、フックリレー7を閉じる回線接
続動作の直後に、擬似インダクタンスに過電流が流れて
いる。そして、回線電流の急激な上昇に対応して、過電
流検出信号のレベルが”H“に変化している。モデムコ
ントローラ15は図4を用いて説明した制御フローに基
づき、過電流検出信号のレベルが”H“に変化してから
所定時間後にフックリレー7を開放する回線切断動作を
行っている。図示されているように、当該動作により回
線は切断され、回線電流が低下して擬似インダクタンス
に過電流が流れなくなり過電流検出信号のレベルが”L
“に変化する。
た回線電圧、回線電流及びモデムコントローラ15で検
知される検出電圧を示すグラフを図5及び図6に示す。
図5及び図6共に横軸は時間を表している。また、縦軸
は、チャンネルCH1はティップ端子8−リング端子1
間の電圧(10V/div)を表し、チャンネルCH2
は回線電流(100mA/div)を表し、チャンネル
CH3は、モデムコントローラ15で検出した過電流検
出信号のレベル(5V/div)を示している。なお、
図6は回線接続時の状態を拡大して表示したものであ
る。両図に示す例では、フックリレー7を閉じる回線接
続動作の直後に、擬似インダクタンスに過電流が流れて
いる。そして、回線電流の急激な上昇に対応して、過電
流検出信号のレベルが”H“に変化している。モデムコ
ントローラ15は図4を用いて説明した制御フローに基
づき、過電流検出信号のレベルが”H“に変化してから
所定時間後にフックリレー7を開放する回線切断動作を
行っている。図示されているように、当該動作により回
線は切断され、回線電流が低下して擬似インダクタンス
に過電流が流れなくなり過電流検出信号のレベルが”L
“に変化する。
【0037】なお、図6に示す例では、回線電流が約1
80mAで過電流検出回路14が動作している。この場
合フォトカプラ16の電流伝達率αは約1.2と算出さ
れる。このように現実の素子では素子特性にばらつきが
あるため、一定のマージンをとって電流制限値を決める
必要がある。
80mAで過電流検出回路14が動作している。この場
合フォトカプラ16の電流伝達率αは約1.2と算出さ
れる。このように現実の素子では素子特性にばらつきが
あるため、一定のマージンをとって電流制限値を決める
必要がある。
【0038】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、電話
通信装置としてモデムを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、アナログ電話機、フ
ァクシミリ装置等あらゆる電話通信装置に適用すること
が可能である。また、上記実施の形態では、JATE規
格を基準にして説明したが、本発明はこれに限られず、
諸外国の規格に合わせて過電流検出回路14での電流制
限値を変えて本発明を適用することができる。
変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、電話
通信装置としてモデムを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、アナログ電話機、フ
ァクシミリ装置等あらゆる電話通信装置に適用すること
が可能である。また、上記実施の形態では、JATE規
格を基準にして説明したが、本発明はこれに限られず、
諸外国の規格に合わせて過電流検出回路14での電流制
限値を変えて本発明を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、アナログ
回線以外の例えばISDNやディジタルPBX等に誤っ
て電話通信装置を接続した際に、電話回線に流れる過電
流による電話通信装置の故障を低減させることができ、
装置の信頼性を向上させることができる。
回線以外の例えばISDNやディジタルPBX等に誤っ
て電話通信装置を接続した際に、電話回線に流れる過電
流による電話通信装置の故障を低減させることができ、
装置の信頼性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施の形態による電話通信装置であ
るモデムの回路を示す図である。
るモデムの回路を示す図である。
【図2】一般的な擬似インダクタンス部及びダイオード
ブリッジの回路を示す図である。
ブリッジの回路を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるモデムの過電流検
出回路を含む擬似インダクタンス部及びダイオードブリ
ッジの回路を示す図である。
出回路を含む擬似インダクタンス部及びダイオードブリ
ッジの回路を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるモデムの動作手順
を表したフローチャートを示す図である。
を表したフローチャートを示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるモデムの動作結果
を示す図である。
を示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるモデムの動作結果
を示す図である。
を示す図である。
1 送信キャリア出力線 2 受信キャリア入力線 3 2W/4W変換回路 4 過電流検出線 5 着信信号検出線 6 トランス 7 フックリレー 8 ティップ端子 9 回線接続/切断制御線 10 着信信号検出回路 11 リング端子 12 擬似インダクタンス部 13 ダイオードブリッジ 14 過電流検出回路 15 モデムコントローラ 16 光結合素子(フォトカプラ) 17 ホスト・コンピュータ 100 モデムデータポンプ 102 バス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月16日(2000.3.1
6)
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 勉 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5G004 AA04 DA02 DB01 DC09 FA01 5K027 BB05 EE16 GG01 GG06 GG08 MM02 MM15 5K101 KK01 LL01 MM05 NN42 RR25 VV06 VV08
Claims (5)
- 【請求項1】アナログ電話回線に接続してデータを送受
信する電話通信装置であって、 直流ループを形成する擬似インダクタンスに所定値を越
える過電流が流れると過電流検出信号を出力する過電流
検出回路を設けたことを特徴とする電話通信装置。 - 【請求項2】請求項1記載の電話通信装置であって、 前記過電流検出信号を受け取って回線切断処理を行う制
御部を有することを特徴とする電話通信装置。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載の電話通信装置であ
って、 前記過電流検出回路は、光結合素子を有していることを
特徴とする電話通信装置。 - 【請求項4】アナログ電話回線に接続してデータを送受
信する電話通信装置の制御方法であって、 直流ループを形成する擬似インダクタンスに所定値を越
える過電流が流れると回線切断処理を行うことを特徴と
する電話通信装置の制御方法。 - 【請求項5】請求項4記載の電話通信装置の制御方法で
あって、 前記所定値は120mAを超える値に設定することを特
徴とする電話通信装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7763099A JP2000278438A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 電話通信装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7763099A JP2000278438A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 電話通信装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000278438A true JP2000278438A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13639232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7763099A Pending JP2000278438A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 電話通信装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000278438A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013211791A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Canon Inc | ファクシミリ装置、その制御方法、及びプログラム |
JP2014216959A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | キヤノン株式会社 | 通信装置、その制御方法、プログラム、及び通信システム |
JP2014225992A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-04 | 新日本無線株式会社 | 過電流検出回路および過電流保護回路 |
-
1999
- 1999-03-23 JP JP7763099A patent/JP2000278438A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013211791A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Canon Inc | ファクシミリ装置、その制御方法、及びプログラム |
JP2014216959A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | キヤノン株式会社 | 通信装置、その制御方法、プログラム、及び通信システム |
JP2014225992A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-04 | 新日本無線株式会社 | 過電流検出回路および過電流保護回路 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001219 |