JP2000278392A - 発着信回数累計機能付き携帯無線端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話帳機能のある携帯無線端末では、よく使
う電話番号を、覚えやすいメモリ番号や名前に登録して
おき検索しやすくするが、よく使う電話番号は状況に応
じて変化するので、その都度登録替えを行うのは手間が
かかる。 【解決手段】 電話帳に、登録されている電話番号対応
に発着信回数をカウントするエリアを設け、発着信した
回数を自動的にカウントし、発信時に電話帳を、その発
着信回数の多い順にソートすることで、頻繁に電話をか
ける相手の検索を容易に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電話番号を
電話帳エリアに登録可能な携帯無線端末で、登録された
電話番号ごとに発着信回数をカウントし、表示する機能
を持つ発着信回数累計機能付き携帯無線端末に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】携帯無線端末は、電話帳エリアをもって
いて、その電話帳に電話番号を登録する場合、登録メモ
リ番号、相手の名前、読み方、どのような関係の相手か
を示す所属グループ名などを電話番号とともに入力する
ことが行われている。また、リダイヤルや発着信の履歴
のために、発着信された相手電話番号のメモリ保存も多
くの端末で標準的に行われている。この電話帳を利用し
て電話をかける場合には、携帯無線端末から登録メモリ
番号や相手の名前を入力して、電話帳に登録してある電
話番号を検索し、目的の電話番号を抽出していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】よく使う電話番号を電
話帳で検索する場合に、その名前や、登録メモリ番号を
ひとつひとつ細かに覚えておいて入力するのは面倒であ
るので、よく使う電話番号は、登録メモリ番号を覚えや
すい番号に変更したり、所属グループ番号を頻繁に使う
電話番号グループにしたり、また、名前を呼び出しやす
いような名前に書き換えたりすることが多い。また、よ
く使う電話番号は、簡単に発信できるよう、ワンタッチ
又はツータッチダイヤル用メモリへ登録するなども行わ
れている。しかしながら、よく使う電話番号は、状況に
応じて変化していくものであり、よく使う電話番号が変
わる度に、検索しやすい名前や登録メモリ番号への変
更、ワンタッチ又はツータッチダイヤル用メモリへの登
録替えを行うのは手間がかかり面倒であった。

【０００４】本発明の目的は、発着信の回数をカウント
しておき、現在時点でよく使う電話番号を簡単に表示す
ることを可能とし、よく使う電話番号の検索、発信が容
易に行えるようにするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、複数の電話番号を電話帳エリアに登録す
ることのできる携帯無線端末であって、登録してある電
話番号ごとに、発信または着信が行われた回数を表す発
着信回数をカウントし記憶する手段、登録してある電話
番号を前記記憶された発着信回数の多い順にソートする
手段、前記ソートされた電話番号を、発着信回数ととも
に表示する手段を備えたことを特徴とする発着信回数累
計機能付き携帯無線端末を提供する。

【０００６】また本発明は、登録してある電話番号ごと
に記憶した発着信回数をクリアする手段を備えたことを
特徴とする発着信回数累計機能付き携帯無線端末を提供
する。

【０００７】さらに本発明は、登録してある電話番号ご
とに、前記発着信回数をカウントし記憶する手段とし
て、登録されている電話番号に発信操作を行ったが、発
信操作を行った相手との通話接続が完了しない場合に
も、発信回数をカウントすることを特徴とする発着信回
数累計機能付き携帯無線端末を提供する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図１は本発明の携帯無線端末の構成図であ
る。無線部１はアンテナとの無線信号の送受信処理を行
い、ベースバンド信号処理部２は、制御信号処理、音声
信号の音声圧縮・伸張処理や符号化処理を行う。発着信
処理は、制御部３が行い、入力部４は、ダイヤル入力、
応答、電話帳への入力など携帯端末の入力処理を行う。
また通話音声の入力はマイク１０から行われる。出力部
は、液晶画面で構成されている表示部８、発光素子７、
スピーカ９があり、制御部３から制御されている。文字
データ記憶部５は、電話帳のデータを記憶するメモリ
で、電話機設定記憶部６は、この無線携帯端末がどのよ
うな電話機として動作するかが記憶されていて、制御部
３はこのデータに基づき発着信制御を行っている。

【０００９】図２は、本発明に用いられる電話帳の構成
例である。この電話帳は文字データ記憶部５のなかに構
成されていて、入力部４からユーザが入力したデータに
より作成される。ユーザが電話番号、名前、読み方、グ
ループ名を入力し電話帳登録を行うと、制御部５は空い
ているメモリＮｏのエリアにそのデータを記憶する。通
常の電話帳は、図２から発着信回数の欄を除いたもので
ある。ユーザが電話帳を用いて発信を行う場合には、入
力部４から、メモリＮｏ、読み方、グループ名などの一
つを入力すると、制御部３は入力された情報で電話帳を
検索し、該当する電話番号のデータを表示部５に表示す
る。入力部４から入力された情報によっては該当する電
話番号が複数あることがある。例えばグループ名で入力
されれば、そのグループ名のデータがすべて表示対象と
なるため、目的の相手が最初になければ、ユーザは画面
をスクロールし、目的の電話番号を画面上で探すことに
なる。目的の相手の電話番号が見付かれば、そこでオフ
フックボタンを押すことで発信が行える。

【００１０】以下本発明の動作を、図５の制御フローを
用いて説明する。制御部３は常時、着信があるかを見て
いる（STEP５１）。もし着信があれば(STEP５１でYE
S)、呼び出し音をスピーカ９から送出するなどの着信処
理を行い（STEP５２）、文字データ記憶部５の電話帳に
着信を行った発信元の電話番号を参照する(STEP５３)。
もし載っていなければ（ＳＴＥＰ５３でＮＯ）、ユーザ
の応答で通話を行わせ（ＳＴＥＰ５５）、オンフックで
通話終了とし（ＳＴＥＰ５６）、着信待ち（STEP５１）
に戻る。もし、文字データ記憶部５の電話帳に着信を行
った発信元の電話番号が載っていれば（STEP５３でYE
S）、文字データ記憶部５の電話帳にある着信を行った
発信元の電話番号の発着信回数の欄の値を一つインクリ
メントする（STEP５４）。例えば、０３−１２３４−５
６７８からの着信であるとすると、図２のメモリＮｏ１
のエリアにその電話番号があるので、メモリＮｏ１の欄
の右端にある発着信回数の欄の値を現在の３から４に増
やすことになる。この右端の発着信回数の欄が、本発明
のために新たに設けたエリアで、発着信回数カウンタを
構成している。この欄の値を＋１し（STEP５４）、ユー
ザの応答で通話を行わせる（ＳＴＥＰ５５）。通話が終
了し、オンフックボタンが押されれば、通話終了とし
（ＳＴＥＰ５６）、着信待ち（STEP５１）に戻ることに
なる。この発着信回数の欄の値は初期値はゼロである
が、着信が行われるたびに、また後述するように発信が
行われるたびに、値を一つずつ増加させ、発着信回数の
累計をカウントしている。

【００１１】着信でない場合は（STEP５１でNO）、制御
部３は発信があるかを見る（STEP５７）。この場合の発
信とは、発信先の電話番号が入力部４からダイヤルされ
た数字が表示部８に表示されるか、表示部８で電話帳の
中から電話番号が選択されて、オフフックボタンが押さ
れた場合である。発信がなければ（STEP５７でNO）、着
信があるかどうかに戻る（STEP５１）ことになる。発信
があれば（STEP５７でYES）、電話帳を参照してその発
信先の電話番号があるかを見る（STEP５８）。もし電話
帳に載っていなければ（STEP５８でNO）、通常の発信処
理を行い通話を行わせ（STEP６０）、通話終了（STEP６
１）で着信待ち（STEP５１）に戻る。もし電話帳に載っ
ていれば（STEP５８でYES）、その電話番号の発着信回
数の欄の値をインクリメントし（STEP５９）、ダイヤル
数字の送出などの発信処理および、相手応答での通話を
行い（STEP６０）、通話終了（STEP６１）で最初の着信
待ち（STEP５１）に戻る。

【００１２】以上のような制御で、電話帳にある電話番
号に対して、発着信が行われた回数が累計される。この
発着信回数が大きな電話番号ほど、よく使われる電話番
号と判断することができるので、この電話番号を発着信
回数の大きな順にソートし表示させることで、頻繁に電
話をかける必要な相手を容易に検索することが出来る。
そのためには、携帯無線端末にある機能ボタンと数字ボ
タンを押すなどのコマンドを入力することで、図４に示
すような、リスト表示を行うものとする。図３は図２に
示す電話帳のデータを発着信回数の大きな順にソートし
たものであり、図４では、そのなかでもっとも発着信回
数の大きなもののデータが表示されている。ユーザは図
４を見ることで、発着リストのなかで1番であり、登録
メモリＮｏは２２、名称は国際次郎、電話番号が090-45
67-8901でグループ名が趣味グループであることがわか
る。もしこの電話番号に電話をかけるのなら、この状態
で、オフフックボタンを押すことで発信が可能となる。
もしこの電話番号が目的の電話番号でなければ、図４
で、スクロールボタンを押すことで、図３に示す発着信
回数の順に画面がスクロールする。下向きのスクロール
ボタンで降順に、上向きのスクロールボタンで昇順にデ
ータがスクロールされる。発着信回数が同じ場合には読
み方の早い順（降順）に並べる。目的の相手が図４のリ
ストに現れたなら、そこでオフフックボタンを押すこと
で、その電話番号に発信することになる。

【００１３】なお、この発着信回数の欄の値は、通常の
着信履歴や発信履歴のデータバッファをクリアする場合
と同様に、あらかじめ定めてあるコマンドでクリア出来
るものとする。発着信回数が大きく、かってはよく使わ
れていた相手でも、現在は電話することがないような場
合に、その発着信回数をゼロにすることで、その相手よ
りも発着信回数がまだ低いが、頻繁に電話をかける必要
がある相手を、図３のリストの上位に位置させ、容易に
呼び出すことが可能となる。

【００１４】図５に示した制御フローでは、発着信回数
のカウンタを＋１する制御を、発着信とも通話する前に
行っている。この制御は、通話を行いオンフックしてか
ら行うこともできる。通常の正常動作だけを考えるな
ら、発着信があれば、通話が行われるのであるから、通
話前、通話後のどちらでカウントしても同じであるが、
無線電波の異常や相手がビジーである場合などを考慮す
ると、特に発信動作でカウント値が異なることが考えら
れる。図５では、発信のためにオフフックすることで発
着信回数をインクリメントし、相手ビジーなどでもカウ
ントすることとしている。このようにすることで、相手
ビジーでも、もう一度接続したいという相手の電話番号
を発着信回数順のソートで上位にする効果がある。

【００１５】

【発明の効果】本発明により、以下の利点がある。 （１） 発着信回数をカウントして、使用頻度の高い電
話番号を自動的に判定するので、ユーザがよく使う電話
番号かどうかを考える必要がない。 （２） 電話帳で、使用頻度の高い電話番号順にソート
出来るので、発信時の電話番号呼出をきわめて容易に行
うことが出来る。 （３） カウントした発着信回数の値をクリアできるの
で、電話を頻繁にかける必要がなくなった相手を除いて
ソートできるなどの修正が可能である。 （４） 発信した相手がビジーでも発信回数を１とカウ
ントすることで、再接続を行っても通話したいという相
手を使用頻度の高い電話番号にすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の無線携帯端末装置の構成図である。

【図２】電話帳データの構成図である。

【図３】発着信回数順にソートした電話帳データであ
る。

【図４】発着信回数順のリストの表示例である。

【図５】制御フローである。

【符号の説明】

１ 無線部 ２ ベースバンド信号処理部 ３ 制御部 ４ 入力部 ５ 文字データ記憶部 ６ 電話機設定記憶部 ７ 発光素子 ８ 表示部 ９ スピーカ １０ マイク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の電話番号を電話帳エリアに登録す
   ることのできる携帯無線端末であって、 登録してある電話番号ごとに、発信または着信が行われ
   た回数を表す発着信回数をカウントし記憶する手段、登
   録してある電話番号を前記記憶された発着信回数の多い
   順にソートする手段、及び前記ソートされた電話番号を
   発着信回数とともに表示する手段を備えたことを特徴と
   する発着信回数累計機能付き携帯無線端末。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の発着信回数累計機能付
   き携帯無線端末において、 登録してある電話番号ごとに記憶した発着信回数をクリ
   アする手段を備えたことを特徴とする発着信回数累計機
   能付き携帯無線端末。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の発着信回数累計機能付
   き携帯無線端末において、 登録してある電話番号ごとに前記発着信回数をカウント
   し記憶する手段は、登録されている電話番号に発信操作
   を行ったが、発信操作を行った相手との通話接続が完了
   しない場合にも、発信回数をカウントすることを特徴と
   する発着信回数累計機能付き携帯無線端末。